JPH0742369B2 - 艶消ポリ塩化ビニルペースト組成物 - Google Patents

艶消ポリ塩化ビニルペースト組成物

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JPH0742369B2
JPH0742369B2 JP1079333A JP7933389A JPH0742369B2 JP H0742369 B2 JPH0742369 B2 JP H0742369B2 JP 1079333 A JP1079333 A JP 1079333A JP 7933389 A JP7933389 A JP 7933389A JP H0742369 B2 JPH0742369 B2 JP H0742369B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリ塩化ビニルペースト(以下、PVCペースト
と称す)を用いた艶消組成物に係わり、内装材、レザー
等の製品における艶消手段として利用可能な艶消ポリ塩
化ビニルペースト組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
ポリ塩化ビニル樹脂(以下、PVC樹脂と称す)を用いて
形成されている壁紙、床材等の内装材やレザー等の製品
では、その表面の艶を消す手段として、後加工とし
て、製品表面に無機質粉体等のマット剤を塗布して表面
艶消処理を施す手段や、上記PVC樹脂に直接、無機フ
ィラーである水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等を
練り込んで製品の製造を行う方法が知られている。後者
に類似したものでは、特に床材等において通常のPVC樹
脂よりも粒径が大きいPVC樹脂を混ぜ合わせてなる所
謂、ブレンディングレジンを使用する方法も存在してい
る。
ところが前者の場合、あくまでも後加工にて行うもので
あるため生産効率の低下を招き、また大きい粒径のマッ
ト剤を用いるとその粒径よりも薄い表面処理膜を施すこ
とが不可能となり(マット剤の一部が膜表面に露出して
しまうため)、しかも後加工の場合には通常、透明な材
料を表面塗工するため製品表面を部分的に艶消しとする
ことは塗工時の見当合わせ等の理由から困難であった。
一方、上記後者の場合、水酸化アルミニウム、炭酸カル
シウム等の添加剤を樹脂100重量部に対して150重量部以
上練り込まないと充分な艶消効果が得られず、しかも、
このように添加剤を多量に練り込むと組成物に不透明感
が出てしまい、強度的な物性面でも不充分な製品となる
不具合があった。例えば、着色処理を要す壁紙等に使用
した場合は透明性材料に比べて多くの着色剤が必要とな
り、混色の虞れもあり、また強度的に脆くなり折れ易い
壁紙になる欠点があった。このような問題点はブレンデ
ィングレジンを使用した場合でも、大きい粒径のレジン
以下の塗膜形成が不可能であったり、物性の低下等があ
るように、同様に生じていた。
そこで、本発明者は上記従来技術の問題点に鑑み、後加
工としての艶消処理に頼らず、樹脂への練り込みタイプ
による艶消手段において、PVCペーストを用いた従来に
はない優れた艶消組成物を提供しようと研究を進めた。
そして、一般にゴム等に配合して良好な補強効果を付与
できる充填剤としてよく知られているホワイトカーボン
を、PVCペーストの艶消し剤として配合して使用するこ
とを検討した。
しかしながら、ホワイトカーボンは通常一次粒子径がm
μ単位程度の極めて微細なものであることから、上記ペ
ーストには粘性を高める目的で溶剤等により調合して使
用することが知られていたものの、艶消し剤として配合
してみたところ、上記カーボンによる増粘作用のためペ
ーストの粘度が著しく上昇して流動性の乏しいものとな
ってしまい、その結果、そのようなペーストを製品製造
時におけるコーティングやスクリーン印刷等に適用する
のは困難であることが明らかとなった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上記知見に基づき更に研究を重ねた結果、PV
Cペースト中にホワイトカーボンに加えて界面活性剤を
併用して配合したものが、上記欠点を解消した優れた艶
消組成物であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち本発明は、 ポリ塩化ビニルペースト中の樹脂100重量部に対して、
二次粒子径が1〜15μmのホワイトカーボンを5〜15重
量部配合すると共に界面活性剤を0.5〜3重量部配合し
てなることを特徴とする艶消ポリ塩化ビニルペースト組
成物。
を要旨とするものである。
本発明で使用するPVCペーストは、所謂“プラスチゾ
ル”とも呼ばれているもので、一般に微粒のPVC樹脂粒
子を可塑剤中に均一に分散してなるものである。
このペースト中におけるPVC樹脂としては、重合度が100
0〜1700程度の一般的な乳化重合PVC、重合度が2000以上
〜4000位迄の高重合度PVC、架橋PVC等が挙げられ、それ
らを単独で使用しても或いは2種以上を適宜組み合わせ
て併用してもよい。なかでも高重合度PVCや架橋PVCの併
用或いはそれらを単独使用した場合は、艶が少なく強度
的に優れた製品が得られ易く、また界面活性剤の配合量
を少なくすることができる。又、一般的な重合度のPVC
に高重合度PVC及び/又は架橋PVCをブレンドして併用す
る場合の配合割合は、一般PVC60〜70重量部に対し、高
重合度PVC及び/又は架橋PVC40〜30重量部程度が好まし
い。
又、ペースト中の可塑剤はこの種ペーストに使用される
公知のものを用いることができ、PVC樹脂100重量部に対
し50〜80重量部程度含有させることが好ましい。本発明
では必要に応じて、ペースト中に安定剤、難燃剤、防カ
ビ剤、充填剤、発泡剤、着色剤等を添加してもよい。
ホワイトカーボンとしては二次粒子径が上記特定範囲の
ものであれば如何なるものでも使用することができ、具
体的にはけい酸やけい酸塩等が挙げられる。上記粒子径
が1μm未満のものでは増粘作用が出て流動性に劣るも
のとなり、逆に15μmを越えたものではその粒径以下の
厚さの塗膜形成が不可能であったり、表面平滑性に劣る
ものとなる。またPVCペースト中の樹脂100重量部に対す
る配合割合が5重量部未満では充分な艶消効果が得られ
ず、逆に15重量部を越えると艶消効果が極端に良くなる
ことはなく、材料費の点でコスト高となる。
本発明で使用する界面活性剤は、そのPVCペースト中の
樹脂100重量部に対する配合割合が0.5重量部未満では増
粘抑制効果が得られず、3重量部を越えると増粘抑制効
果の極端な向上は認められず、過剰な配合は活性剤によ
るブリード現象や白化現象が生じる虞れがあり、しかも
不経済である。
界面活性剤としては従来から知られているアニオン性、
カチオン性、非イオン性、両性等の各種界面活性剤を用
いることができる。具体的には、アニオン性界面活性剤
としてアルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテルカル
ボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシリン酸エステル塩等
のものが挙げられ、またカチオン性界面活性剤として脂
肪族アミン塩、脂肪酸4級アンモニウム塩、ベンザルコ
ニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等が挙
げられ、また非イオン性界面活性剤としてポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アル
コールエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸アルカノールアミ
ド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ソルビタン脂
肪酸エステル等が挙げられ、更に両性界面活性剤として
カルボキシベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾ
リニウムベタイン等が挙げられる。
上記の如き構成からなる本発明艶消組成物は、艶消処理
を要する分野に幅広く利用することができ、例えば、表
面層の形状材料や艶消模様印刷用インクとして各種の塗
布、印刷手段等により塗工し、しかる後、加熱処理して
ゲル化させることにより種々の製品の艶消手段として使
用される。この加熱処理は通常150〜220℃の条件下で行
われる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜4、比較例1〜4 下記の表に示す組成の各PVCペースト中に、同表に示す
種類、量の界面活性剤、ホワイトカーボン等をそれぞれ
配合して艶消ペーストを調製した。
得られた艶消ペーストを1日放置した後、BH型粘度計
(No.4ローター、60rpm)を用いて20℃におけるペース
ト粘度を測定した。
次に、艶消ペーストを難燃紙に塗布厚0.12mmとなるよう
にコーティングし、210℃で60秒間加熱した後、その表
面の光沢度を光沢計(村上色彩研究所製:GM−24)にて
測定した。
また、難燃紙に塗布厚0.12mmとなるようにナイフコーテ
ィング法にてコートし、210℃で60秒間加熱した後、そ
の表面平滑状態を目視観察して艶消ペーストのコーティ
ング性を調べた。
上記ペースト粘度、光沢度、コーティング性の結果を下
記表に併せて示す。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明艶消組成物はPVCペースト
中に特定粒子径のホワイトカーボンと共に界面活性剤を
併用して配合してなるため、優れた流動性と艶消付与効
果を有したものであり、その結果、この組成物を直接用
いて艶消状態の製品を形成することが可能となり、しか
も従来、後加工として行われていた表面艶消処理が全く
不要となり、安価な艶消処理を容易に行うことができ
る。
また本発明によれば、スクリーン印刷等において通常の
配合インクと本発明品からなる艶消配合インクとを版毎
に適宜配分して使用することにより艶差のある印刷が可
能となる。しかも、本発明品は優れた流動性を有すると
共に、ブレンディングレジン等のように粗大粒子を含む
ものではないため、膜厚の薄いコーティングやスクリー
ン印刷に対しても問題なく適用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニルペースト中の樹脂100重量
    部に対して、二次粒径が1〜15μmのホワイトカーボン
    を5〜15重量部配合すると共に界面活性剤を0.5〜3重
    量部配合してなることを特徴とする艶消ポリ塩化ビニル
    ペースト組成物。
JP1079333A 1989-03-30 1989-03-30 艶消ポリ塩化ビニルペースト組成物 Expired - Fee Related JPH0742369B2 (ja)

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