JPH0742390B2 - 複合型制振材料用組成物 - Google Patents

複合型制振材料用組成物

Info

Publication number
JPH0742390B2
JPH0742390B2 JP6944591A JP6944591A JPH0742390B2 JP H0742390 B2 JPH0742390 B2 JP H0742390B2 JP 6944591 A JP6944591 A JP 6944591A JP 6944591 A JP6944591 A JP 6944591A JP H0742390 B2 JPH0742390 B2 JP H0742390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
block copolymer
vibration damping
functional group
aromatic hydrocarbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6944591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04218553A (ja
Inventor
博之 山本
慎也 石川
紘 遠藤
伸生 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP6944591A priority Critical patent/JPH0742390B2/ja
Priority to DE69122514T priority patent/DE69122514T2/de
Priority to PCT/JP1991/000934 priority patent/WO1992001019A1/ja
Priority to EP91912457A priority patent/EP0554449B1/en
Publication of JPH04218553A publication Critical patent/JPH04218553A/ja
Publication of JPH0742390B2 publication Critical patent/JPH0742390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温から100℃程度
までの高温で用いられる複合型制振材料用組成物に係
り、詳しくは、車両、電気部品、機械や構造物の構成部
材又はその一部を構成し、常温から100℃程度までの
高温で使用する際にこれらの振動を減少させ、騒音を低
減させることができる振動吸収性能の高い複合型制振材
料を製造する際に使用される組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、交通機関の発達や住居の工場への
接近に伴って騒音や振動の問題が公害として社会問題化
するようになり、また職場においてもその作業環境の改
善を目的として騒音や振動を規制する傾向にある。この
ような動向に対応して、騒音源や振動源である金属材料
等の剛性のある基板に対して制振性能を付与することや
その制振性能の向上を図ることが要請されている。
【0003】そこで、従来よりかかる制振性能を発揮す
る材料の一つとして、2つの剛性のある基板の中間に粘
弾性樹脂からなる粘弾性中間層を挟み込んだ3層構造を
有する複合型制振材料が提案されており、例えば剛性の
ある基板が金属である場合、自動車のオイルパン、エン
ジンカバー、ダッシュボードパネル及びフロアー、ホッ
パーのシュート部、搬送設備のストッパー、家電製品、
その他金属加工機械の振動低減部材や振動防止が望まれ
る精密機械の構造部材等において種々検討され採用され
ている。
【0004】この場合、2つの金属層を構成する金属材
料としては、互いに相対面し中間に粘弾性樹脂を挟み込
んで制振材料を構成し得るものであればよく、例えば2
枚の金属板、2本の同心金属管、2本の形鋼、互いに重
ね合わせることができる2枚の成形体、金属成形体と当
板、その他の2層構造を有するものを挙げることができ
る。そして、ここにいう金属層を形成する金属として
は、特に限定されるものではないが、通常、鉄、アルミ
ニウム、銅、鉛あるいはこれらを一成分とする合金類、
更には亜鉛、錫、クロム等でメッキされた金属材料及び
エポキシ樹脂、メラミン樹脂等で表面処理されたもので
あってもよい。
【0005】そして、このような複合型制振材料の粘弾
性中間層を構成する粘弾性樹脂として、ポリエステル系
樹脂あるいはポリエステル系樹脂とポリオレフィン系樹
脂からなる樹脂組成物(特開昭61−89,842号公
報)や、非晶性ポリエステル樹脂と低晶性ポリエステル
樹脂からなる樹脂組成物(特開昭62−18,160号
公報)や、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体(特
開昭60−245,550号公報)や、水酸基含有液状
ジエン系重合体からなる組成物(特開昭60−190−
350号、特開昭61−207,746号、特開昭61
−261,040号、特開昭62−167,042号の
各公報)や、エチレン・無水マレイン酸共重合体及び/
又はエチレン・無水マレイン酸・(メタ)アクリル酸ア
ルキルの三元共重合体からなる組成物(特開昭62−4
6,638号公報、特開昭62−46,639号公報)
や、スチレン系共重合体とオレフィン系共重合体からな
る組成物(特開昭62−64,844号公報)等が提案
されている。
【0006】ところで、このような複合型制振材料に要
求される特性としては、第一に制振性能が高いことが挙
げられ、これは一般に損失係数の大小によって表現され
る。そして、第二には複合型制振材料が構造部材として
使用され、また、プレス加工等の二次加工も受けるため
粘弾性樹脂で構成される粘弾性中間層との間の接着強
度、特に剪断接着強度が高いことがあげられる。更に、
第三にはプレス加工を受けた複合型制振材料は200℃
程度まで加熱される焼付塗装工程を経ることがあり、こ
の温度付近で中間層樹脂組成物が流出しないこと、及び
第四には実用に供した時に水等により中間層樹脂組成物
がおかされ接着力が著しく低下することのない耐水性が
要求される。
【0007】特に、0〜100℃の常温から高温までの
温度領域で優れた制振性能を発揮する制振材料の場合、
粘弾性中間層樹脂組成物のガラス転移領域は常温付近若
しくはそれ以下にある必要があり、常温では弾性率の低
い組成物である。一方、プレス加工性に重要な影響を及
ぼす剪断接着強度は一般に高い弾性率を示す組成物の方
が優れている。すなわち、複合型制振材料に要求される
制振性能とプレス加工性に関連する剪断接着強度とは粘
弾性中間層樹脂の弾性率に関して相反する要求特性とな
っているし、耐久性においても水に対する耐久性も非常
に厳しい要求特性となっている。上記従来の粘弾性組成
物で製造される複合型制振材料ではこの制振性能と剪断
接着強度の両特性及び耐水性を充分に満足することはで
きず、制振材料用の粘弾性組成物としては不十分なもの
である。
【0008】例えば、上述した従来の技術のうち、特開
昭62−46,638号公報及び特開昭62−46,6
39号公報に各記載の技術は、高温領域での制振性能は
優れているが、常温域での制振性能が低く、常温から高
温までの温度領域で用いられる複合型制振材料用組成物
としては充分に満足できるものではない。また、特開昭
59−80,454号公報記載の技術は、結晶性ポリオ
レフィンが不飽和カルボン酸で変性された重合体と無定
形重合体を必須成分とするものであり、必須成分の内の
不飽和カルボン酸で変性された結晶性ポリオレフィンは
結晶性のために常温から高温までの温度領域での制振性
能が非常に低く、これを無定形重合体と組合わせた場合
でも常温から高温までの温度領域での制振性は依然とし
て低く、複合型制振材料用組成物として充分満足できる
ものではない。
【0009】また、特開昭62−18,160号のポリ
エステル樹脂からなる組成物の場合は、その親水性のた
め耐水性が不足しており、複合型制振材料用組成物とし
ては充分に満足できるものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、上記のような問題のない複合型制振材料を得るべく
鋭意検討した結果、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素
のブロック共重合体を官能基を有するビニル化合物で変
性した変性ブロック共重合体と、ビニル芳香族炭化水素
と官能基を有するビニル化合物からなるビニル芳香族炭
化水素系重合体と、更に特定の粘着付与樹脂とを配合し
てなる組成物を粘弾性中間層として用いた複合型制振材
料が常温から高温までの温度領域で制振性及び接着強度
のバランスに優れ、優れた耐水性を兼ね備えていること
を見出して本発明に到達した。
【0011】従って、本発明の目的は、特に低温から常
温域まで、更には100℃程度の高温域までの温度領域
で優れた制振性を付与し、金属材料に対して極めて良好
な接着性を有し、優れた耐水性を兼ね備えた複合型制振
材料を製造するのに適した複合型制振材料用組成物を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、共
役ジエンとビニル芳香族炭化水素のブロック共重合体を
官能基を有するビニル化合物で変性した変性ブロック共
重合体A20〜95重量部と、ビニル芳香族炭化水素と
官能基を有するビニル化合物とからなるビニル芳香族炭
化水素系重合体B5〜80重量部とを配合して得られた
組成物100重量部に対して、軟化点が160℃以下の
粘着付与樹脂10〜150重量部を配合した複合型制振
材料用組成物であり、また、上記重合体A及び/又は重
合体B中のビニル化合物の官能基と反応し得る架橋剤を
重合体A及びBの総量(A+B)100重量部に対して
0.01〜40重量部配合した複合型制振材料用組成物
であり、更に、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素のブ
ロック共重合体を官能基を有するビニル化合物で変性し
た変性ブロック共重合体Aが水素化された水素化変性ブ
ロック共重合体である複合型制振材料用組成物である。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明における複合型制振材料とは、最初に述べたような
2つの金属層の中間にこれらの金属層を互いに接合する
粘弾性中間層が挟み込まれた、いわゆる3層構造を有す
るものである。
【0014】この粘弾性中間層を形成する樹脂組成物の
第一成分は、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素のブロ
ック共重合体を官能基を有するビニル化合物で変性した
変性ブロック共重合体Aである。かかる変性ブロック重
合体Aは、共役ジエン化合物の重合体ブロックを少なく
とも1個以上、ビニル芳香族炭化水素の重合体ブロック
を少なくとも1個、好ましくは2個以上含有するブロッ
ク共重合体を官能基を有するビニル化合物で変性した熱
可塑性エラストマーであり、かなり高温で熱可塑性を有
し、常温ではゴムとしての性質を有するポリマーであ
る。
【0015】上記変性ブロック共重合体Aにおいて、共
役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の重量比は95/
5〜60/40の範囲が好ましく、数平均分子量は1
0,000〜100,000の範囲が好ましい。また、
その分子構造は直鎖状、分岐状あるいは放射状若しくは
これらの組合せのいずれであってもよい。
【0016】本発明においてブロック共重合体Aを構成
する共役ジエン化合物としては、炭素数4〜8のもので
あり、ブタジエン、イソプレン、2,3-ジメチル-1,3−ブ
タジエン、1,3-ペンタジエン等を挙げることができる
が、好適な共役ジエンはブタジエンである。またビニル
芳香族炭化水素としては、スチレン、o-メチルスチレ
ン、p-メチルスチレン、1,3-ジメチルスチレン、α−メ
チルスチレン、ビニル ナフタレン等を挙げることがで
きるが好適なビニル芳香族炭化水素はスチレンである。
【0017】本発明に用いられるブロック共重合体は一
般にベンゼン等の不活性炭化水素系溶媒中で有機リチウ
ム化合物を触媒とするアニオンリビング重合で合成され
る。また、官能基を有するビニル化合物による変性は、
特にその製造法の限定はなく、一般に溶液又は溶融状態
において、ラジカル開始剤を使用し、あるいは、使用し
ないで官能基含有ビニル化合物を付加することにより達
成できる。
【0018】次に上記の官能基含有ビニル化合物として
は、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、シス-4−シクロヘキセン-1,2−カルボン酸等のα,
β−不飽和カルボン酸や、脂環式不飽和カルボン酸及び
これらの無水物や、エステル、アミド、イミド、金属塩
等の誘導体等があげられる。また、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン等のビニル基含有シラン化合物及びN-ビニルカプロラ
クタム、N-ビニルコハク酸イミド等のビニル基含有窒素
化合物等が挙げられるが、好適な官能基含有ビニル化合
物は無水マレイン酸である。
【0019】本発明で共役ジエンとビニル芳香族炭化水
素のブロック共重合体を官能基を有するビニル化合物で
変性することを必要とする理由は、官能基を有するビニ
ル化合物で変性することにより、金属との接着性を著し
く向上させることができると共に、更に前記官能基と反
応し得る架橋剤を加えた時この官能基と架橋剤とが反応
することにより、ブロック共重合体が熱可塑性から熱硬
化性に変わり、耐熱性及び耐油性を著しく向上させるこ
とができ、加えて、接着強度も更に向上させることが可
能となるためである。
【0020】また、更に変性ブロック共重合体は水素化
されていることがより好ましい。この理由は、変性ブロ
ック共重合体中の共役ジエンに由来する不飽和結合が水
素化されることにより、機械的強度が著しく向上すると
共に、熱に対して非常に安定となり、塗料の焼付けを行
った後でもほとんど接着強度の低下をなくすることがで
きるという優れた耐熱性を付与できるためである。
【0021】また、この水素化変性ブロック共重合体の
製造法における水素化は、一般にはブロック共重合体を
溶液又は溶融状態で、Ni、Pd、Co等の触媒を用い
て水素添加を行うことにより達成される。
【0022】一方、変性ブロック共重合体Aと共に用い
られる第二成分は、ビニル芳香族炭化水素と官能基を有
するビニル化合物からなるビニル芳香族炭化水素系重合
体Bである。この重合体B中の官能基を有するビニル化
合物は、ビニル芳香族炭化水素重合体に付加若しくは共
重合の成分として共重合させることにより重合体中に含
有させる。このビニル芳香族炭化水素系重合体B中のビ
ニル芳香族炭化水素と官能基を有するビニル化合物の重
量比は99.9/0.1〜70/30の範囲が好まし
い。
【0023】上記ビニル芳香族炭化水素系重合体Bを構
成するビニル芳香族炭化水素としては、前述のブロック
共重合体Aの記述中に述べた化合物が挙げられ、好適な
ビニル芳香族炭化水素はスチレンである。また、官能基
含有ビニル化合物としては、同様にブロック共重合体A
の記述中に述べた化合物が挙げられ、好適な官能基含有
ビニル化合物は無水マレイン酸である。ただし、前述の
ブロック共重合体Aとビニル芳香族炭化水素系重合体B
中の官能基含有ビニル化合物が同一である必要はない。
また、ビニル芳香族炭化水素系重合体Bに熱可塑性ゴ
ム、未加硫ゴム又はこれらの低重合体等を含有させても
よい。更に、このビニル芳香族炭化水素系重合体B中に
官能基含有ビニル化合物を含有させる理由は、前述のブ
ロック共重合体Aと同様の理由による。
【0024】このビニル芳香族炭化水素系重合体Bの製
造法には制限はなく、官能基を有するビニル化合物によ
る変性の場合、一般に溶液又は溶融状態においてラジカ
ル開始剤を使用し、あるいは、使用しないで官能基を有
するビニル化合物を付加することにより達成できるし、
また、共重合体の場合は、一般に溶液重合又は塊状重合
等の重合法により達成できる。
【0025】更に、本発明で上記変性ブロック共重合体
A及びビニル芳香族系重合体Bと共に用いられる第三成
分は、軟化点160℃以下の粘着付与樹脂である。軟化
点が160℃を超える粘着付与樹脂では接着強度(T剥
離、剪断)は強くなるが、常温側での制振性が著しく低
下し使用に耐えなくなる。
【0026】本発明で用いる軟化点160℃以下の粘着
付与樹脂としては、テルペン、水添テルペン等のテルペ
ン樹脂、ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル
等のロジン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹
脂、ポリジシクロペンタジエン等の石油系樹脂等を挙げ
ることができるが、その中で特に好ましいのはテルペ
ン、水素化テルペン樹脂又は脂肪族系石油樹脂である。
【0027】本発明で3つの樹脂成分、すなわち前記の
変性ブロック共重合体Aとビニル芳香族炭化水素系重合
体Bと粘着付与樹脂とを用いるのは以下の理由による。
すなわち、変性ブロック共重合体Aは単独では接着強度
は優れているものの常温から高温域までの制振性が低
く、ビニル芳香族炭化水素系重合体Bは単独では非常に
硬く、粘着付与樹脂も単独では非常に硬くて脆いため常
温から高温までの用途の制振材となり得ない。ところが
これら三者をブレンドすることにより、変性ブロック共
重合体A及びビニル芳香族炭化水素系重合体Bに粘着付
与樹脂が作用して柔軟性が高められ、常温から高温域ま
での制振性が著しく発現するようになると共に、引張り
強度の非常に強いビニル芳香族炭化水素系重合体Bが共
存するために接着強度(特に剪断接着強度)の強化材料
となり得る。更に、それぞれの樹脂は、もともと耐水性
に優れており、これら三者をブレンドすることにより耐
水性の優れた材料とすることができる。
【0028】また、この変性ブロック共重合体Aとビニ
ル芳香族炭化水素系重合体Bの配合割合は、AとBの総
量100重量部において、変性ブロック共重合体Aが2
0〜95重量部、好ましくは40〜90重量部である。
また、粘着付与樹脂の配合割合はAとBの総量100重
量部に対して10〜150重量部であり、好ましくは2
0〜120重量部である。3種の樹脂の配合割合が本発
明に規定される範囲から外れると、常温から高温域まで
の制振性及び/又は接着強度が低いものとなり、優れた
複合型制振材料用組成物が得られない。
【0029】また、本発明では組成物中に架橋剤を配合
することも可能である。この架橋剤は変性ブロック共重
合体Aの構成成分である官能基含有ビニル化合物に由来
する官能基及び/又はビニル芳香族系重合体Bの構成成
分である官能基含有ビニル化合物に由来する官能基と反
応し得るものであり、架橋反応により組成物の耐熱性を
著しく向上させ、塗料の焼付温度付近の流出性を抑制す
ると共に、架橋剤を配合しない組成物に欠けていた耐油
性を著しく向上させることができる。また、接着強度
(T剥離、剪断)をより一層向上させることができ、非
常に好ましい組成物とすることができる。
【0030】このような架橋剤としては、上記の官能基
含有ビニル化合物に由来する官能基と特定の条件下で反
応し得る化合物であってエポキシ化合物、アミン化合
物、イソシアネート化合物、金属アルコラート化合物、
グアナミン・メラミン化合物、アジリジル化合物又はオ
キサゾリン化合物の中から選ばれた何れか1種の化合物
又は2種以上の混合物を挙げることができる。この中で
官能基がカルボン酸及びカルボン酸無水物である場合に
は特にこれらと反応性の高いジフェニルメタンジイソシ
アネートをはじめとするイソシアネート化合物及びビス
フェノールA型エポキシ樹脂をはじめとするエポキシ化
合物が好ましい。
【0031】これらの架橋剤の使用量については、その
種類によって異なるが、変性ブロック共重合体A及びビ
ニル芳香族炭化水素系重合体Bの総量(A+B)100
重量部に対して0.01〜40重量部好ましくは0.0
1〜30重量部である。使用量が0.01重量部未満で
は使用効果が得られず、一方、40重量部を超えると組
成物が非常に硬くなり、常温での制振性が低下し好まし
くない。なお、架橋剤は、上記の配合範囲であれば、そ
の配合方法や配合順序等は問わない。
【0032】また、本発明組成物の接着強度(T剥離、
剪断)をより向上させるために更に無機フィラーを添加
してもよい。この目的で使用される無機フィラーは25
0℃程度迄加熱しても熱分解しないものである必要があ
り、例えばタルク、クレー、酸化チタン、シリカ、アル
ミナ、マイカ、亜鉛華、カーボンブラック、黒鉛等があ
げられるが、特に剪断強度を向上させる効果が大きい点
から、好ましくはタルク、クレー、シリカあるいはカー
ボンブラックの1種又は2種以上を用いるのがよい。
【0033】また、本発明の組成物には、その制振材料
としての総合的な性能を損なわない範囲で、制振性能の
改良あるいは弾性率の向上を図るための上記の変性ブロ
ック共重合体A、ビニル芳香族炭化水素系重合体B及び
粘着付与樹脂以外の樹脂を混合して使用してもよい。こ
れらの樹脂としては、例えばポリスチレン、AS樹脂、
ABS樹脂、SBR(ブロック又はランダム)樹脂等の
スチレン系樹脂やエチレン・α−オレフィン共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、プロピレン・エチレン
共重合体、プロピレン・ブテン共重合体等のオレフィン
系樹脂や、天然ゴム、ポリイソプレンゴム(IR)、ブ
チルゴム(IIR)等のゴム系樹脂や、ポリエステルエ
ラストマー、ポリアミドエラストマー等のエラストマー
等の樹脂を例示することができる。
【0034】また、樹脂組成物のガラス転移温度を所望
の値に移行するために可塑剤を添加してもよい。この目
的で使用される可塑剤としては、例えばポリエステル系
可塑剤、ポリエーテルエステル系可塑剤、リン酸エステ
ル類、エポキシ系可塑剤、フタル酸ジエステル、セバシ
ン酸ジエステル等のエステル系可塑剤、トリメリット酸
系可塑剤、塩素化パラフィン等を挙げることができ、使
用する変性ブロック共重合体A、ビニル芳香族炭化水素
系重合体B及び粘着付与樹脂の種類に応じて適宜選定し
て用いる。また、金属材料との接着性を向上させるため
に、シラン、チタン等のカップリング剤を添加してもよ
い。そして、耐熱性向上のために、フェノール系、リン
系、硫黄系等の酸化防止剤を添加してもよい。
【0035】更に、上記粘弾性組成物に充填剤として導
電性固体物質を配合することにより導電性を付与し、得
られた制振材料をスポット溶接可能な材料とすることも
できる。このような目的で使用される導電性物質として
はステンレス、亜鉛、錫、銅、黄銅、ニッケル等の金属
を粉末状、フレーク状、ファイバー状、ワイヤー状等に
加工した金属物質を挙げることができる。これらの導電
性物質は単独で使用してもよく、また、2種以上を組合
わせて混合物として使用することもできる。そして、こ
の際により良好なスポット溶接性を得るためには、上記
導電性物質が粉末状である場合にはその最大粒径を、ま
たフレーク状である場合にはその最大の厚さを、更にフ
ァイバー状である場合にはその最大直径をそれぞれの代
表長さ(L)としたとき、この代表長さ(L)と複合制
振材料の中間樹脂層の厚さ(T)との比(L/T)を
0.5以上、好ましくは0.8以上、より好ましくは
1.0以上とするのがよい。
【0036】本発明の組成物で形成される粘弾性中間層
の厚さは、要求される制振性能等から適宜選択されるも
のであるが、制振性能の観点から10μm以上、好まし
くは20μm以上であり、複合制振材料のプレス加工性
等の観点から300μm以下、好ましくは200μm以
下である。
【0037】本発明の組成物を使用して複合型制振材料
を製造する方法については、特に制限されるものではな
く、切板を使用するバッチ法、コイルを使用する連続法
等任意の方法を採用することができる。一方、粘弾性樹
脂と金属材料とを複合化する方法としては、粘弾性樹脂
を溶剤に溶解させて塗料状としたものを金属材料に塗布
して貼り合わせる方法や、T−ダイ押出機等で金属材料
上に粘弾性樹脂の中間層を形成する方法や、オフライン
で製造したフィルム状の粘弾性樹脂を中間層として金属
材料の間に挟み込み、ホットメルト接着により接着する
方法等が挙げられ、樹脂組成物の性状あるいは得られる
複合型制振材料の種類等の目的に合わせて任意の方法を
採用することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明するが、実施例によって本発明の範囲が
制限されるものではない。
【0039】実施例1〜7及び比較例1〜4 実施例及び比較例で用いた変性ブロック共重合体Aは、
スチレンとブタジエンとからなるブロック共重合体を無
水マレイン酸変性及び水素化を行った変性SEBS樹脂
で、スチレンとエチレン・ブチレンの重量比が30/7
0で酸価(mg、CH3 ONa/g)が10の共重合体
(変性SEBS)であり、比較例で用いた水素化ブロッ
ク共重合体は上記の変性水素化ブロック共重合体とスチ
レン/エチレン・ブチレンの重量比は同じで無水マレイ
ン酸変性を行っていない共重合体(未変性SEBS)で
ある。
【0040】次に、実施例及び比較例で用いたビニル芳
香族炭化水素系重合体Bは、スチレンと無水マレイン酸
の共重合体であり、スチレンと無水マレイン酸の重量比
が約91/9のものである。粘着付与樹脂としては軟化
点70℃の水添テルペン樹脂、軟化点120℃のクマロ
ン樹脂及び軟化点140℃の水添脂肪族系石油樹脂を用
いた。また、架橋剤としてはエポキシ当量184〜19
4のビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート82
8;油化シェルエポキシ(株)製)を用いた。更に、フ
ィラーとしては粒径3〜4μmのタルクを用いた。
【0041】これらの実施例及び比較例において、試験
のために使用した組成物及び制振鋼板は次に述べる方法
で作製した。変性水素化ブロック共重合体(変性SEB
S)又は水素化ブロック共重合体(SEBS)とスチレ
ン−無水マレイン酸共重合体と粘着付与樹脂とを100
〜180℃でロール混練し、更にフィラーを添加する場
合にはフィラーを加えてよく混練し得られた組成物をキ
シレンに溶解し塗料型の組成物とした。この塗料型組成
物にエポキシ樹脂を加える場合には、所定量のエポキシ
樹脂を加えよく混合した後、バーコーターを使用し冷延
鋼板上に組成物を塗布し180℃の温度で3分間乾燥し
た後かさね合わせ、150〜220℃の温度で3分間加
熱圧着し、厚さ50μm前後の粘弾性樹脂中間層を有す
る複合型制振材料を調製した。このようにして調製され
た複合制振材料について、その接着強度(T剥離及び剪
断)と制振性能とを測定した。結果を表1に示す。
【0042】なお、T剥離接着強度は、JIS K 6
854試験法に基づいて50mm/minの引張速度で
評価し、剪断接着強度はJIS K 6850試験法に
基づいて5mm/minの引張速度で評価した。また、
制振性能は機械インピーダンス法で振動吸収能を表す損
失係数(η)を測定し、ηの最大値(ηmax )及びこの
ηmax を示すときの温度(Tp)を測定して評価し、そ
して、低温制振性能は20℃での損失係数(η20 C)で
評価した。また、耐水性の評価は複合制振材料に所定の
ノッチを入れ沸騰水中に6時間浸漬した後剪断接着強度
の保持率で評価した。更に、組成物としての流出開始温
度の評価は、塗料型組成物を離型紙上に塗布し、180
℃で3分間乾燥し、離型紙からはがし取った組成物を用
いて行った。流出開始温度は高架式フローテスター(島
津製作所(株)製)を使用してダイ径0.5mmφ、ダ
イ長1mm及び圧力10kgf/cm2 の条件で測定し
決定した。
【0043】
【表1】
【0044】表1の結果より、本発明の実施例1〜7に
おいては接着強度(T剥離、剪断)が非常に高く、常温
から高温までの制振性も高い値を示すバランスのとれた
組成物になっているし、流出開始温度も190℃以上の
値を示し、耐水性も高い値を示している。また架橋剤を
加えた場合(実施例3〜5)には変性水素化ブロック共
重合体及びビニル芳香族系重合体中の官能基と架橋剤が
反応することにより、熱硬化性の組成物にかわり、加熱
による組成物の流出もなく、耐水性もほぼ完全なものに
なっている。
【0045】一方、比較例で示した通り、比較例1及び
2では常温から高温での制振性及び接着強度がやや低
く、物性的に不満足な組成物であり、熱による流出温度
も低い。また、未変性水素化ブロック共重合体を用いた
比較例3〜4ではブロック共重合体が官能基を持たない
ために接着強度が低く、150℃程度で組成物が流出し
耐水性も悪い。
【0046】以上の結果より、共役ジエンとビニル芳香
族炭化水素のブロック共重合体を官能基を有するビニル
化合物で変性した変性ブロック共重合体とビニル芳香族
炭化水素と官能基を有するビニル化合物からなるビニル
芳香族炭化水素系重合体と粘着付与樹脂からなる組成物
及び更に架橋剤を加えた組成物は制振性能及び接着強度
(T剥離、剪断)のバランスが取れ、高温でも組成物が
流出せず、耐水性の向上した優れた複合型制振材料用組
成物であることが判明した。
【0047】
【発明の効果】本発明の複合型制振材料用組成物は、2
つの金属材料に挟み込まれ、得られた複合型制振材料が
優れた接着性を有し、常温付近から100℃程度の高温
までにおいて優れた制振性能を発揮すると共に優れた耐
久性(耐高温流出性、耐水性)を発揮するものであり産
業上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51/04 LKY F16F 1/30 8917−3J (72)発明者 門脇 伸生 神奈川県相模原市渕野辺5−10−1、新日 本製鐵株式会社 第二技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエンとビニル芳香族炭化水素のブ
    ロック共重合体を官能基を有するビニル化合物で変性し
    た変性ブロック共重合体A20〜95重量部と、ビニル
    芳香族炭化水素と官能基を有するビニル化合物とからな
    るビニル芳香族炭化水素系重合体B5〜80重量部とを
    配合して得られた組成物100重量部に対して、軟化点
    が160℃以下の粘着付与樹脂10〜150重量部を配
    合したことを特徴とする複合型制振材料用組成物。
  2. 【請求項2】 前記重合体A及び/又は重合体B中のビ
    ニル化合物の官能基と反応し得る架橋剤をこの重合体A
    及びBの総量(A+B)100重量部に対して0.01
    〜40重量部配合してなる請求項1記載の複合型制振材
    料用組成物。
  3. 【請求項3】 共役ジエンとビニル芳香族炭化水素のブ
    ロック共重合体を官能基を有するビニル化合物で変性し
    た変性ブロック共重合体Aが、水素化された水素化変性
    ブロック共重合体である請求項1又は2記載の複合型制
    振材料用組成物。
JP6944591A 1990-07-13 1991-03-11 複合型制振材料用組成物 Expired - Fee Related JPH0742390B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6944591A JPH0742390B2 (ja) 1990-07-13 1991-03-11 複合型制振材料用組成物
DE69122514T DE69122514T2 (de) 1990-07-13 1991-07-11 Harzmischung für ein schwingungsdämpfendes verbundmaterial und daraus hergestelltes schwingungsdämpfendes verbundmaterial
PCT/JP1991/000934 WO1992001019A1 (fr) 1990-07-13 1991-07-11 Composition resineuse pour materiau composite amortisseur de vibrations et materiau composite amortisseur de vibrations produit a partir de cette composition
EP91912457A EP0554449B1 (en) 1990-07-13 1991-07-11 Resin composition for composite vibration damping material and composite vibration damping material produced therefrom

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-185993 1990-07-13
JP18599390 1990-07-13
JP6944591A JPH0742390B2 (ja) 1990-07-13 1991-03-11 複合型制振材料用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04218553A JPH04218553A (ja) 1992-08-10
JPH0742390B2 true JPH0742390B2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=26410644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6944591A Expired - Fee Related JPH0742390B2 (ja) 1990-07-13 1991-03-11 複合型制振材料用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742390B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04218553A (ja) 1992-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10109378A (ja) 金属−合成樹脂積層体および合成樹脂被覆金属管
JPH01204737A (ja) ラミネート構造
JP5158151B2 (ja) 粘着性フィルム
JP4617666B2 (ja) 粘着性フィルム
JPH0742390B2 (ja) 複合型制振材料用組成物
EP0554449B1 (en) Resin composition for composite vibration damping material and composite vibration damping material produced therefrom
JPH0742389B2 (ja) 複合型制振材料用組成物
JP7771755B2 (ja) ポリオレフィン系接着剤組成物および積層体
JPH0517660A (ja) 複合型制振材料用組成物
JPH07122056B2 (ja) 複合型制振材料用組成物
JP3343401B2 (ja) 制振材料用複合体
JPS63234044A (ja) 制振金属板用粘弾性組成物
JPH02196848A (ja) 常温用複合型制振材料用組成物
JP3140209B2 (ja) 複合型の制振金属板
JPH0613621B2 (ja) 制振積層体用樹脂組成物
AU637498B2 (en) Laminated structure comprising polybutylene and metal layers
WO2021172470A1 (ja) 積層体、及びその製造方法
EP4718437A1 (en) Sustainable acoustic damping material
JPH05279623A (ja) 塗料組成物
JPH049668B2 (ja)
JPH02273231A (ja) 常温用複合型制振材料
JP3140208B2 (ja) 複合型制振金属板
JP2005298780A (ja) 製本用反応性ホットメルト接着剤組成物および製本方法
JPH01263147A (ja) 複合型制振材料用組成物
JPH0439360A (ja) 複合型制振金属板用芯材樹脂、複合型制振金属板および複合型制振金属板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960903

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees