JPH0742681U - ローラバニシング装置 - Google Patents
ローラバニシング装置Info
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- JPH0742681U JPH0742681U JP7579193U JP7579193U JPH0742681U JP H0742681 U JPH0742681 U JP H0742681U JP 7579193 U JP7579193 U JP 7579193U JP 7579193 U JP7579193 U JP 7579193U JP H0742681 U JPH0742681 U JP H0742681U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被加工円筒管の口径に多少のばらつきがあっ
ても、その内外面を安定した転圧加工によって鏡面仕上
げすることができるローラバニシング装置を得る。 【構成】 回転駆動機構によってシャンクを介して回転
駆動される棒状又は筒状の駆動体と、該駆動体の先端部
に形成された円錐面上を該駆動体の回転に伴って転動す
ることにより被加工物の円周外面又は円周内面を転圧加
工する複数のローラとを備えたローラバニシング装置に
おいて、前記シャンクと前記駆動体との間に、前記駆動
体の回転負荷トルクの変化によって前記駆動体を前記シ
ャンクに対して相対的に軸方向移動させる変位機構と、
前記変位機構による前記駆動体と前記シャンクとの間の
相対変位を、前記回転負荷トルクが予め定められた設定
値に保たれるように制御する調整ばね機構とを備えたロ
ーラバニシング装置。
ても、その内外面を安定した転圧加工によって鏡面仕上
げすることができるローラバニシング装置を得る。 【構成】 回転駆動機構によってシャンクを介して回転
駆動される棒状又は筒状の駆動体と、該駆動体の先端部
に形成された円錐面上を該駆動体の回転に伴って転動す
ることにより被加工物の円周外面又は円周内面を転圧加
工する複数のローラとを備えたローラバニシング装置に
おいて、前記シャンクと前記駆動体との間に、前記駆動
体の回転負荷トルクの変化によって前記駆動体を前記シ
ャンクに対して相対的に軸方向移動させる変位機構と、
前記変位機構による前記駆動体と前記シャンクとの間の
相対変位を、前記回転負荷トルクが予め定められた設定
値に保たれるように制御する調整ばね機構とを備えたロ
ーラバニシング装置。
Description
【0001】
本考案は、例えば被加工円筒管の端部の内面又は外面のバニシを転圧して鏡面 加工するローラバニシング装置に関するものである。
【0002】
従来より、被加工円筒管の端部の内面又は外面を鏡面加工する場合、一般的に 、回転駆動機によって回転駆動され、先端部が円錐面状に形成されたマンドレル 又はヘッドと、前記マンドレル又はヘッドの円錐面上を該マンドレル又はヘッド の回転に伴って転動する複数のローラとから主に構成されるローラバニシング装 置のツールの径を前記被加工円筒管の内径あるいは外径に設定し、前記被加工円 筒管の端部の内面の鏡面加工を行っている。
【0003】 尚、このようなローラバニシング装置には、油圧、空圧等を利用した制御機構 を内蔵して、前記被加工円筒管の内径あるいは外径に、ツールの径を自動的に対 応することができるローラバニシング装置もある。
【0004】
しかしながら、上記従来のローラバニシング装置においては、被加工円筒管の 口径の寸法のばらつき(真円となっていない状態)が0.02〜0.03mmを 超えると、該被加工円筒管とローラを介して接触しているマンドレルの回転負荷 トルクが変わり、前記ローラを一定の接触圧力で回転させることができず、一様 な鏡面に加工することができないという問題点があった。
【0005】 また、油圧・空圧等の制御機構を内蔵したローラバニシング装置においては、 前記被加工円筒管にばらつきがあっても、マンドレルとローラとを相対移動させ ることによりツールの径を変え、前記被加工円筒管のばらつきに対応可能となっ ているが、その制御方法が、前記被加工円筒管のばらつきによって生じるマンド レルとローラとの相対的なわずかな位置ずれを検出してツールの径を変えるため 、送り速度など加工圧以外の影響を受けやすく、制御系が不安定なものであり、 また、一般の回転駆動機に取り付けることが面倒で、加えて、価格が高いという 問題点もあった。
【0006】 本考案は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、被加工円筒管の口径に多 少のばらつきがあっても、その内面又は外面を安定した転圧加工によって鏡面仕 上げすることができるローラバニシング装置を得ることを目的とする。
【0007】
本考案に係るローラバニシング装置は、上記目的を達成するために、回転駆動 機構によってシャンクを介して回転駆動される棒状又は筒状の駆動体と、該駆動 体の先端部に形成された円錐面上を該駆動体の回転に伴って転動することにより 被加工物の円周外面又は円周内面を転圧加工する複数のローラとを備えたローラ バニシング装置において、前記シャンクと前記駆動体との間に、前記駆動体の回 転負荷トルクの変化によって前記駆動体を前記シャンクに対して相対的に軸方向 移動させる変位機構と、前記変位機構による前記駆動体と前記シャンクとの間の 相対変位を、前記回転負荷トルクが予め定められた設定値に保たれるように制御 する調整ばね機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本考案によるローラバニシングツールは、駆動体と、複数のローラと、変位機 構と、調整ばね機構とから主に構成される。
【0009】 前記駆動体は、棒状又は筒状で構成され、回転駆動機構によってシャンクを介 して回転駆動される。また、前記複数のローラは、前記駆動体の先端部に形成さ れた円錐面上を該駆動体の回転に伴って転動することにより被加工物の円周外面 又は円周内面を転圧加工する。
【0010】 前記変位機構は、前記シャンクと前記駆動体との間に配設され、前記駆動体の 回転負荷トルクの変化によって前記駆動体を前記シャンクに対して相対的に軸方 向移動させる。
【0011】 前記調整バネ機構は、前記シャンクと前記駆動体との間に配設され、前記変位 機構による前記駆動体と前記シャンクとの間の相対変位を、前記回転負荷トルク が予め定められた設定値に保たれるように制御する。
【0012】 つまり、被加工円筒管の口径に多少のばらつきがある場合、従来の装置では、 ローラの接触圧力が負荷の変化に応じて一定とならないため、一様な鏡面に加工 することができなかったが、本考案によるローラバニシング装置においては、ロ ーラの負荷変動に応じて前記変位機構によって該マンドレルを前記シャンクに対 して相対的に軸方向に移動させることにより、結果的にローラに加わる負荷を一 定に保つように機械的なフィードバック機構が組み込まれている。従って、ツー ルの径が被加工円筒管のばらつきに対応して変化し、一様な鏡面仕上げが可能と なる。
【0013】 また、前記変位機構による駆動体の移動は、前記被加工円筒管に対する前記ロ ーラの加工トルクが変化しないように前記調整バネ機構によって予め定められた 設定値に保たれるように制御される。従って、被加工円筒管の内面又は外面が一 様な鏡面に加工される。
【0014】
図1は、本考案の一実施例に係るローラバニシング装置の概略構成を示す一部 切り欠き断面図である。図1に示すように、本実施例に係るローラバニシング装 置は、シャンク26、マンドレル1(棒状の駆動体)、複数のローラ2、おねじ 部9aとボールガイドナット部9bとから構成されるボールねじ9(変位機構) 、ハウジングナット14、第1のスプリング21(調整ばね機構)、アジャスト ナット22から主に構成されている。尚、図1に示すローラバニシング装置は、 被加工円筒管の内周面加工用のローラバニシング装置である。
【0015】 シャンク26の外周面上には、アジャストナット22及びハウジングナット1 4が、螺合によって軸方向の相対位置が調整可能に装備されており、更に、前記 アジャストナット22はセットスクリュー19によって、又前記ハウジングナッ ト14は六角穴付き止めねじ15によって、それぞれ前記シャンク26の外周面 上で固定可能となっている。そして、前記アジャストナット22及び前記ハウジ ングナット14は、それぞれ固定状態では、前記シャンク26と一体に回転する ように構成されている。
【0016】 前記シャンク26とマンドレル1との間には、ボールねじ9が介装されており 、ボールねじ9のボールガイドナット部9bはキー17によってシャンク26に 対し相対回転不能に取り付けられている。また、ボールねじ9のおねじ部9aは 第1のスプリング21によって常に軸方向先方に付勢されており、前記シャンク 26の先端面に螺合されたエンドカバーとしての上孔付きナット11によってそ の軸方向先方への移動限界位置が定められている。尚、前記上孔付きナット11 の内周部には、前記ボールねじ9のボール部にゴミが侵入しないようにダストシ ール10が取り付けられている。
【0017】 前記第1のスプリング21の尾端はシャンク26内でスプリングホルダ23に よって支持されており、このスプリングホルダ23にはリング状のピンホルダ2 5が固定され、ピンホルダ25の円周方向の複数箇所で穿たれた孔にはピン24 が挿込まれている。このピン24は、一端が前記アジャストナット22の内周面 に設けられた環状溝内に保持されるとともに、他端がシャンク26に設けられた 軸方向の長孔27を介して前記ピンホルダ25の孔に挿入されている。
【0018】 前記アジャストナット22は、前記シャンク26の外周面と螺合しており、前 記アジャストナット22を回動して軸方向に移動させることにより、前記ピン2 4及びスプリングホルダ23を介してスプリング21のたわみ量、すなわちボー ルねじ9のおねじ部9aに対する付勢力が調整されるようになっている。
【0019】 マンドレル1は、その後端部において前記ボールねじ9のおねじ部9aと接続 されており、また、その先端部においては、先端に向かって小径となる円錐外面 を有している。そして、該マンドレル1の先端部上には、先端に向かって大径と なる円錐外面を有する複数のローラ2が、ローラフレーム3によって軸受け保持 された状態で、該マンドレル1と相対回転可能に配設されている。
【0020】 前記フレーム3は、前記マンドレル1の外周面を囲むように配設された第1の ステム4と接続されており、該第1のステム4の後端部には、第2のステム5が 接続されている。この場合、第1のステム4と第2のステム5との接続は、例え ばねじ嵌めで良い。
【0021】 前記第2のステム5は、前記ハウジングナット14に対して相対回転可能にス ラストボールベアリング13を介して当接されており、前記ハウジングナット1 4内に配設された第2のスプリング8によって、常に前記ハウジングナット14 内のスラストボールベアリング13に対して押し付けられている。
【0022】 尚、前記ハウジングナット14の内部において、前記第2のスプリング8は、 スナップリング6、スラストリング7a,7b、及びストップリング12によっ て該ハウジングナット14内から脱しないように、また、ハウジングナット14 と第2のステム5との相対回転を許容するように配設されている。
【0023】 上記のように構成された本実施例に係るローラバニシング装置において、被加 工円筒管の内径に適合させるために、ツールの加工径Aを初期設定する際には、 前記六角穴付きねじ15を緩め、前記ハウジングナット14を前記シャンク26 上で回動操作して軸方向に移動させる。
【0024】 この結果、前記第2のステム5及び第1のステム4と接続されている前記フレ ーム3が、前記ハウジングナット14に伴って軸方向に移動し、前記フレーム3 に軸受け保持されている前記ロール2が、前記マンドレル1と軸方向に相対変位 する。
【0025】 従って、前記ローラ2が前記マンドレル1上を先端方向に変位すれば加工径A は小さくなり、前記ローラ2が前記マンドレル1上を後端方向に変位すれば加工 径Aは大きくなる。これは、前記マンドレル1の先端部が、先端に向かって小径 となる円錐外面を有しているためである。
【0026】 上述のような初期設定を行なった後、前記ツールの先端部を前記被加工円筒管 の端部内面に挿入するとともに、シャンク26を図示しない回転駆動機構によっ て回転駆動する。該回転駆動機構によって駆動されるシャンク26の回転力が、 キー17を介してボールねじ9に伝えられ、更に前記ボールねじ9からマンドレ ル1へ伝達される。
【0027】 この結果、前記マンドレル1先端部上に配設されている前記複数のローラ2が 、前記フレーム3内で前記マンドレル1に対して相対回転する。このとき、前記 ローラ2が前記マンドレル1先端部上で回転することにより、前記フレーム3は 前記マンドレル1の先端部外周を該マンドレル1より若干遅く同一方向に公転す る。このようにして、前記ローラ2が前記被加工円筒管の端部内周面上を転動す るため、該被加工円筒管の端部内周面が鏡面加工される。
【0028】 前記被加工円筒管内に前記ツールの先端部を挿入してシャンク26を介してマ ンドレル1を回転駆動した時に、前記マンドレル1に係る回転負荷トルクが変化 する場合がある。これは、前記被加工円筒管の内径寸法にばらつき(真円となっ ていない状態)があったためである。
【0029】 本実施例では、例えば前記マンドレル1に係る回転負荷トルクが増加すると、 この回転負荷トルクの増加に応じて生じるマンドレル1の回転変化分がボールね じ9による変位機構によって軸方向変位に変換され、前記マンドレル1の回転負 荷トルクの増加分が前記マンドレル1を先端方向に付勢している第1のスプリン グ21のたわみ量の増加による付勢力の増加分と平衡する位置まで、前記マンド レル1が軸方向後端に向かって移動される。
【0030】 これにより実質的にマンドレル1先端では加工径Aの縮小が生じ、この結果、 前記マンドレル1に係る回転負荷トルクが増加しても、それに見合って加工径A が自動的に縮小されるので、前記マンドレル1の回転負荷トルクは一定値に保た れる。尚、加工中のマンドレル1の回転負荷トルクが減少した場合も、上記と逆 動作により回転負荷トルクが一定に保たれることは述べるまでもない。
【0031】 前記マンドレル1の回転負荷トルクを設定するのは、スプリング21のばね力 、すなわちたわみ量であり、これを調整するには、前記セットスクリュー19を 緩め、前記アジャストナット22を前記シャンク26上で回動操作して軸方向に 移動させる。この場合、頭部が前記アジャストナット22内に保持されているピ ン24は、前記アジャストナット22の軸方向移動に伴って軸方向に変位し、こ の結果、前記マンドレル1に対する第1のスプリング21のたわみ量が間隔Bの 範囲内において調整される。
【0032】 このようにして、例えば被加工円筒管の端部内周面が真円となっていない場合 でも、マンドレル1の回転負荷トルクの変化に応じて前記マンドレル1が、前記 ボールねじ9による変位機構によって、軸方向に変位し、且つこの変位が前記第 1のスプリング21によって、予め設定された力と平衡する位置に制御されるた め、該マンドレル1の回転負荷トルクは常に設定値に保持される。
【0033】 従って、ローラ2は、常に一定の接触圧力で回転され、前記被加工円筒管の端 部内周面の一様な鏡面加工が行なわれる。
【0034】 尚、前記シャンク26が回転すると、該シャンク26に対して固定状態にある 前記ハウジングナット14及び前記アジャストナット22が、前記シャンク26 と一体となって同一方向に回転する。
【0035】 ここで、前記フレーム3と接続されている前記第1のステム4及び第2のステ ム5は、前記フレーム3が前記マンドレル1に対して若干遅く公転するため、前 記ハウジングナット14内に対して周速差を生じるが、この周速差は、前記ハウ ジングナット14内に配設されたスラストボールベアリング13によって吸収さ れる。
【0036】 また、前記ハウジングナット14と前記第2のステム5とに生じる周速差によ る前記第2のスプリング8のねじれは、該第2のスプリング8に設けられたスラ ストリング7a,7bと、前記スナップリング6及び前記第2のステム5に保持 されたストップリング12との相対回転により防止される。
【0037】 図2は、本考案の第2の実施例に係るローラバニシング装置の概略構成を示す 一部切り欠き断面図であり、被加工円筒管の外周面加工用のローラバニシング装 置である。図2に示すように、本第2の実施例に係るローラバニシング装置は、 複数のローラ31、第1のスプリング38(調整ばね機構)、シャンク47、ヘ ッド48(筒状の駆動体)、カバー49、シンブル50、アジャストナット52 から主に構成されている。
【0038】 シャンク47の外周面上には、シンブル50が、アジャストリング54及びロ ックナット55とともに、螺合による軸方向相対位置の調整及びその固定が可能 なように装備され、固定状態ではこれらは一体に回転するように構成されている 。
【0039】 つまり、前記シンブル50とロックナット55とは、前記シャンク47にねじ 嵌めされており、ロックナット55を緩めた状態ではシンブル50がシャンク4 7の外周面上を螺合回転によって移動可能となっており、更に、この螺合回転は ロックナット55を締め込むことによって確実に阻止可能となっている。
【0040】 また、前記螺合回転の操作のためにアジャストリング54は、図3(A),( B)に示すように、シャンク47に対してキー54aにより相対回動不能に装着 されており、該シャンク47には、前記キー54aの軸方向移動のための溝47 aが形成されている。尚、図3(A)はアジャストリング54の構成例をシャン ク47の断面上で示した正面図であり、図3(B)は側面図である。
【0041】 更に、アジャストリング54の端面には、図2,図3(A),(B)に示すよ うに、シンブル50の端面に設けられた円周方向に25等分の凸部と嵌合する円 周方向に5等分の溝54bが設けられている。また、前記ロックナット55は、 前記シャンク47とのねじ嵌合により、前記アジャストリング54を前記シンブ ル50に対して固定可能となっている。
【0042】 また、前記シンブル50の外周面上には、アジャストナット52が螺合によっ て軸方向の相対位置が調整可能に装備されており、該アジャストナット52はセ ットスクリュー53によって固定可能になっている。そして前記アジャストナッ ト52は、固定状態では前記シンブル50と一体に回転するように構成されてい る。
【0043】 また、前記シンブル50の内部には、第1のスプリング38が配設されおり、 該第1のスプリング38の尾端部は、一端が前記アジャストナット52の内周面 に設けられた環状溝内に保持されるとともに、他端が前記シンブル50に設けら れた軸方向の長孔50b介して挿入されたピン43を保持するピンホルダ42に 固定されたリング状のスプリングホルダ42によって支持されている。
【0044】 そして、前記第1のスプリング38は、先端に向かって徐々に大径に拡がる円 錐内面を先端部に有するヘッド48の後端部と接続されたステム37を常に軸方 向先端に向かって付勢している。従って、前記スプリング38は、結果的に前記 ステム37と接続しているヘッド48を常に軸方向先端に向かって付勢している 。尚、前記ステム37と前記ヘッド48との接続は、例えばねじ嵌めで良い。
【0045】 また、前記シンブル50の外周面上の軸方向先端には、カバー49が、前記シ ンブル50と一体回転可能に固定されており、更に該カバー49の内周面には、 後端部において前記ステム37と接続された前記ヘッド48が配設されており、 そして更に前記ヘッド48の内周面には、先端に向かって大径となる円錐外面を 有する複数のローラ31が、筒状のローラフレーム35によって軸受け保持され た状態で前記ヘッド48に対して相対回転可能に配設されている。
【0046】 前記カバー49は、その円周方向に前記ヘッド48外周面まで貫通する複数の 孔が穿たれており、該孔内には、前記カバー49が前記シンブル50と円周方向 に一体回転する際に転動するスチールボール32が挿入されており、該スチール ボール32は、前記カバー49外面から挿し込まれたボールホルダ33及び六角 孔付き止めねじ34によって前記カバー49外への脱落が防止されている。
【0047】 また、前記ヘッド48は、その円周方向上面に前記カバー49の回転に伴って 転動する前記スチールボール32と係合することにより変位機構を構成する螺旋 形のリード溝48aが設けられている。
【0048】 図4(A)は図2に示すX−X矢視断面図であり、図4(B)は図2に示すY a−Yb矢視断面図である。即ち、本実施例においては、図4(A),(B)に 示すように、前記ヘッド48の周面に、3条の螺旋形のリード溝48aが円周方 向に等間隔に設けられており、前記カバー49には、前記ヘッド48の外周面上 の各リード溝48aに通じるように3つの孔が円周方向に等間隔に穿たれ、これ らの孔内にそれぞれスチールボール32が前記リード溝48a内に案内されるよ うに配置されている。
【0049】 ここで、前記カバー49が一方に回転すると、前記スチールボール32は、リ ード溝48a内を前記カバー49の回転方向に向かって転動するとともに、該ス チールボール32が前記リード溝48aの端部に衝合すると、前記ヘッド48が 前記カバー49と同一方向に回転される。
【0050】 また、前記ローラ31を軸受け保持している前記フレーム35は、前記シンブ ル50の内部中央に該シンブル50と同心円状に配設され、更にその後端部は、 前記シャンク47内に配設された第2のスプリング51によって、常に前記シャ ンク47内に配設されたスラストボールベアリング46に押し付けられ、前記シ ャンク47と相対回転可能になっている。
【0051】 尚、前記シャンク47の内部において、前記第2のスプリング51は、スナッ プリング39、スラストリング40a,40b、及びストップリング45によっ て該シャンク47内から脱しないように、また、前記シャンク47と前記第2の スプリング51との相対回転を許容するように配設されている。
【0052】 また、前記ステム37と前記シャンク47との間には、ブッシュ41が介装さ れており、前記シャンク47を前記ステム37に対して円周方向及び軸方向に相 対回転及び相対移動可能にしている。
【0053】 上記のように構成された本第2の実施例に係るローラバニシング装置において 、被加工円筒管の外径に適合させるために、ツールの加工径A(図2参照)を初 期設定する際には、前記ロックナット55を緩め、アジャストリング54をシャ ンク47上で軸方向に摺動させて、該アジャストリング54のツメ54b(図3 参照)を前記シンブル50の溝50aより外す(図2参照)。その後、アジャス トリング54のキー54aと結合されているシャンク47とシンブル50とを軸 方向に相対変位させる。
【0054】 この結果、第2のスプリング51によって常にスラストボールベアリング46 に押さえ付けられているフレーム35に軸受け保持されているローラ31が、前 記シャンク47に追従して、前記ヘッド48との軸方向相対位置が変わる。
【0055】 従って、前記ローラ31が前記ヘッド48の内周面上を先端方向に相対変位す れば加工径Aは大きくなり、前記ローラ31が前記ヘッド48の内周面上を後端 方向に相対変位すれば加工径Aは小さくなる。これは、前記ローラ31とヘッド 48とが、互いに相補的な円錐テーパ形状となっているためである。
【0056】 上述のような初期設定を行なった後、前記ローラ31の内面を被加工円筒管の 端部外面に挿入するとともに、シャンク47を図示しない回転駆動機構によって 回転駆動する。該回転駆動機構によって駆動されるシャンク47の回転力が、シ ンブル50を介してカバー49に伝えられ、該カバー49内で支持されているス チールボール32とヘッド48の上面に設けられたリード溝48aとが端部で係 合することによりヘッド48へ伝達される。
【0057】 この結果、前記ヘッド48の先端部上に配設されている前記複数のローラ31 が、前記フレーム35内で前記ヘッド48に対して相対回転する。このとき、前 記ローラ31が前記ヘッド48の先端部上で回転することにより、前記フレーム 35は前記ヘッド48の先端部内周を該ヘッド48より若干遅く同一方向に公転 する。このようにして、前記ローラ31が前記被加工円筒管の端部外周面上を転 動するため、該被加工円筒管の端部内周面が鏡面加工される。
【0058】 ここで、前記被加工円筒管外周面にツールの先端部を挿入してカバー49内で 支持されているスチールボール32及びリード溝48aを介してヘッド48を回 転駆動した時に、前記ヘッド48に係る回転負荷トルクが変化する場合がある。 これは、前記被加工円筒管の外径寸法にばらつき(真円となっていない状態)が あったためである。
【0059】 本実施例では、例えば前記ヘッド48に係る回転負荷トルクが増加すると、こ の回転負荷トルクの増加が円周方向に一体となって回転している前記スチールボ ール32がリード溝48aの一端部から別の端部へと逃げ場を求めて前記螺旋形 のリード溝48aに沿って相対移動することによって、前記回転負荷トルクが軸 方向変位に変換され、前記ヘッド48の回転負荷トルクの増加分が前記ヘッド4 8を軸方向先端に付勢している第1のスプリング38のたわみ量の増加による付 勢力の増加分と平衡する位置まで、前記ヘッド48が軸方向後端に向かって移動 する。
【0060】 これにより実質的にヘッド48の先端の加工径Aが大きくなり、この結果、前 記ヘッド48に係る回転負荷トルクが増加しても、それに見合って加工径Aが自 動的に大きくされるので、前記ヘッド48の回転負荷トルクは一定値に保たれる 。尚、加工中のヘッド48の回転負荷トルクが減少した場合も、上記と逆動作に より回転負荷トルクが一定に保たれることは述べるまでもない。
【0061】 前記ヘッド48の回転負荷トルクを設定するのは、第1のスプリング38のば ね力、すなわちたわみ量であり、これを調整するには、前記セットスクリュー5 3を緩め、前記アジャストナット52を前記シンブル50上で回動操作して軸方 向に移動させる。この場合、一端が前記アジャストナット52内に保持されてい るピン43は、前記アジャストナット52の軸方向移動に伴って軸方向に変位し 、この結果、前記ヘッド48に対する第1のスプリング38のたわみ量が調整さ れる。
【0062】 このようにして、例えば被加工円筒管の端部外周面が真円となっていない場合 でも、ヘッド48の回転負荷トルクの変化に応じて前記ヘッド48が、前記スチ ールボール32とリード溝48aによる変位機構によって、軸方向に変位し、且 つこの変位が前記第1のスプリング38によって、予め設定された力と平衡する 位置に制御されるため、前記ヘッド48の回転負荷トルクは常に設定値に保持さ れる。
【0063】 従って、ローラ31は、常に一定の接触圧力で回転され、前記被加工円筒管の 端部外周面の一様な鏡面加工が行なわれる。
【0064】 尚、前記シャンク47が回転すると、前記ローラ31を軸受け保持している前 記フレーム35は、前記ヘッド48に対して若干遅く公転するため、前記シャン ク47に対して周速差を生じるが、この周速差は、前記シャンク47内に配設さ れたスラストボールベアリング46によって吸収される。
【0065】 また、前記シャンク47と前記フレーム35とに生じる周速差による前記第2 のスプリング51のねじれは、該第2のスプリング51に設けられたスラストリ ング40a,40bと、前記スナップリング39及び前記フレーム35に保持さ れたストップリング45との相対回転により防止される。
【0066】 このように、変位機構を第1の実施例におけるボールねじ9に限定されること なく、本第2の実施例において説明したスチールボール32と該スチールボール 32と係合するリード溝48aとから構成しても良い。
【0067】 図5は、本考案の第3の実施例に係るローラバニシング装置の概略構成を示す 一部切り欠き断面図であり、第2の実施例として図2において示したローラバニ シング装置と同様、被加工円筒管の外周面加工用のローラバニシング装置である 。第2の実施例において示したローラバニシング装置との最大の相違点は、変位 機構をボールガイドナット部60aとヘッド48とからなるボールねじ60によ って構成した点にある。尚、第2の実施例として図2において示したローラバニ シング装置と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0068】 すなわち、図5に示すように、第3の実施例に係るローラバニシング装置は、 シンブル50とヘッド48との間に、ボールねじ60を構成するボールガイドナ ット部60aが介装されており、該ボールガイドナット部60bはキー61によ ってシンブル50に対し相対回転不能に取り付けられている。また、ボールねじ 60を構成するおねじ部(図1、9a参照)は、ヘッド48によって構成されて おり、前記シンブル50の先端面に取り付けられたカバー49がエンドカバーと されている。尚、カバー49の内周部には、前記ボールねじ60のボール部にゴ ミが侵入しないようにダストシール62が取り付けられている。
【0069】 このように、被加工円筒管の外周面加工用のローラバニシング装置の変位機構 をボールねじ60によって構成することにより、第2の実施例において示したロ ーラバニシング装置に比べて、ヘッド48に係る回転負荷トルクの軸方向変位へ の変換効率を高くすることが可能となる。
【0070】 すなわち、被加工円筒管外周面にツールの先端部を挿入し、シャンク47を図 示しない回転駆動機構によって回転駆動すると、シンブル50とヘッド48との 間に介装されたキー61及びボールねじ60を介してヘッド48を回転駆動され 、該ヘッド48の内周面上に配設されたローラ31が、前記ヘッド48に対して 相対回転することにより、前記被加工円筒管の外周面が鏡面加工されるが、この 時に、第2の実施例において説明したように、前記ヘッド48に係る回転負荷ト ルクが変化する場合がある。これは、前記被加工円筒管の外径寸法にばらつき( 真円となっていない状態)があったためである。
【0071】 ここで、この第3の実施例では、例えば前記ヘッド48に係る回転負荷トルク が増加すると、この回転負荷トルクの増加に応じて生じるヘッド48の回転変化 分が、このヘッド48とボールガイドナット部60aとから構成されるボールね じ60による変位機構によって確実に軸方向変位に変換され、前記ヘッド48の 回転負荷トルクの増加分が前記ヘッド48を軸方向先端に付勢している第1のス プリング38のたわみ量の増加による付勢力の増加分と平衡する位置まで、前記 ヘッド48を軸方向後端に向かって移動させる。
【0072】 つまり、ヘッド48自身によってボールねじ60を構成しているため、該ヘッ ド48に係る回転負荷トルクを前記ボールねじ60によって、確実に前記ヘッド 48が軸方向に変位されるため、ヘッド48に係る回転負荷トルクの軸方向変位 への変換効率が、第2の実施例に比べて高くなることが分かる。
【0073】 尚、前記ヘッド48が軸方向後端に向かって移動すると、第2の実施例におい て説明したように、実質的にヘッド48の先端の加工径Aが大きくなり、この結 果、前記ヘッド48に係る回転負荷トルクが増加しても、それに見合って加工径 Aが自動的に大きくされるので、前記ヘッド48の回転負荷トルクは一定値に保 たれる。また、加工中のヘッド48の回転負荷トルクが減少した場合も、上記と 逆動作により回転負荷トルクが一定に保たれることは述べるまでもない。
【0074】 また、この第3の実施例に係るローラバニシング装置の初期設定をするための 操作方法及び前記ヘッド48の回転負荷トルクを設定するための操作方法につい ては、第2の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0075】
本考案は以上説明したとおり、変位機構と調整ばね機構とを備えたため、被加 工円筒管の口径に多少のばらつきがあっても、その内外面を安定した転圧加工に よって鏡面仕上げすることができるという効果がある。
【図1】本考案の一実施例に係るローラバニシング装置
の概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
の概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
【図2】本考案の第2の実施例に係るローラバニシング
装置の概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
装置の概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例に係るローラバニシング
装置に用いるアジャストリングの概略構成を示す説明図
であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図であ
る。
装置に用いるアジャストリングの概略構成を示す説明図
であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図であ
る。
【図4】(A)は図2に示すX−X矢視断面図であり、
(B)は図2に示すYa−Yb矢視断面図である。
(B)は図2に示すYa−Yb矢視断面図である。
【図5】本考案の第3の実施例に係るローラバニシング
装置の概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
装置の概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
【符号の説明】 1:マンドレル(棒状の駆動体) 2:ローラ 3:ローラフレーム 4:第1のステム 5:第2のステム 8:第2のスプリング 9:ボールねじ(変位機構) 9a:おねじ部 9b:ボールガイドナット部 13:スラストボールベアリング 14:ハウジングナット 17:キー 19:セットスクリュー 21:第1のスプリング(調整ばね機構) 22:アジャストナット 26:シャンク 31:ローラ 32:スチールボール 35:ローラフレーム 38:第1のスプリング(調整ばね機構) 43:ピン 47:シャンク 48:ヘッド(筒状の駆動体) 49:カバー 50:シンブル 60:ボールねじ(変位機構) 60a:ボールガイドナット部 61:キー
Claims (1)
- 【請求項1】 回転駆動機構によってシャンクを介して
回転駆動される棒状又は筒状の駆動体と、該駆動体の先
端部に形成された円錐面上を該駆動体の回転に伴って転
動することにより被加工物の円周外面又は円周内面を転
圧加工する複数のローラとを備えたローラバニシング装
置において、 前記シャンクと前記駆動体との間に、前記駆動体の回転
負荷トルクの変化によって前記駆動体を前記シャンクに
対して相対的に軸方向移動させる変位機構と、前記変位
機構による前記駆動体と前記シャンクとの間の相対変位
を、前記回転負荷トルクが予め定められた設定値に保た
れるように制御する調整ばね機構とを備えたことを特徴
とするローラバニシング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993075791U JP2575882Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | ローラバニシング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993075791U JP2575882Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | ローラバニシング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0742681U true JPH0742681U (ja) | 1995-08-11 |
| JP2575882Y2 JP2575882Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=13586397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993075791U Expired - Fee Related JP2575882Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | ローラバニシング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2575882Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016007667A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | 株式会社スギノマシン | ローラバニシング工具 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP1993075791U patent/JP2575882Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016007667A (ja) * | 2014-06-24 | 2016-01-18 | 株式会社スギノマシン | ローラバニシング工具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2575882Y2 (ja) | 1998-07-02 |
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