JPH0742768Y2 - 投票用紙 - Google Patents

投票用紙

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JPH0742768Y2
JPH0742768Y2 JP1990405124U JP40512490U JPH0742768Y2 JP H0742768 Y2 JPH0742768 Y2 JP H0742768Y2 JP 1990405124 U JP1990405124 U JP 1990405124U JP 40512490 U JP40512490 U JP 40512490U JP H0742768 Y2 JPH0742768 Y2 JP H0742768Y2
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JP
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泰介 末広
弘明 三鴨
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本州製紙株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は選挙用投票用紙に関し、
特に折りたたんだ後に適度の自己復元力で開票し易い投
票用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投票用紙は一般に紙が用いられ、
二つ折りもしくは四つ折りされて投票された後、人手に
より折曲げられた投票用紙を広げて開票し、更に確認を
兼ねて選挙専用計数機を用いて集計されるのが普通であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、紙単体
の投票用紙は折られるとそのままの状態になり、そのた
め開票作業で用紙をひろげて揃える作業に人手と手間を
要している。紙の上記の欠点を解消するため、プラスチ
ックフィルム(以下単にフィルムという)を投票用紙と
して用いる試みもなされたが、プラスチックの特性であ
る自己復元性を有し、開票作業において用紙をひろげて
揃える作業を必要としない利点がある反面、下記のよう
な不都合を生ずる。すなわち、開票作業時、開票する人
が指の滑り止めとして水を使用するが、フィルム単体の
用紙に水が付着すると非吸水性のため用紙と用紙の間に
水が残留し、剥れにくい状態、すなわちブロッキングと
いう現象が起こる。このため票数を数えるときに計算間
違いの原因となる。また、フィルムの投票用紙は紙に比
べて剛性が弱く、自動計数機で票数を計測する場合、計
数間違いを起こす。
【0004】上記のように紙又はフィルムを単体で投票
用紙に使用すると一長一短があるため、これまで紙又は
フィルムの開票適性を改良するための提案が見られる。
例えば特公昭46−40794号公報には耐水性を有する紙と
して無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の2軸延伸フ
ィルムを基材層とし、この表裏面に無機微細粉末を含有
する熱可塑性樹脂の1軸延伸フィルムを紙状層とする積
層物よりなる合成紙が開示され、更に特開昭57−149363
号公報には前記1軸延伸フィルムの表面に帯電防止機能
を有するポリマ−層を設けた合成紙が提案されている。
【0005】これらはいずれも紙化層を有するが、基材
を含めてすべてがフィルム合成紙層から成るもので、従
来のフィルム単体同様に人手の集計の際に指につけた手
めくり用の水により前後の投票用紙が密着してしまうと
いう欠点は解消されない。そこで特開平1−196399号公
報では前記フィルム合成紙基材の両面に(a)樹脂水性バ
インダ− (b)無機微細粉末 (c)帯電防止機能を有す
る水溶性ポリマ−を含有する塗工剤を表面側と裏面側と
組成を変えて塗布し塗工層に吸水性を与えた選挙投票用
紙が開示されている。
【0006】一方、実開平2−41978号公報には紙に形状
記憶樹脂層を有する選挙用投票用紙が提案されている。
形状記憶樹脂としてはポリノルボルネン、トランスポリ
イソプレン、スチレンブタジエン系熱可塑性樹脂、三成
分系ポリウレタン性樹脂が用いられ、折りたたまれた紙
が平坦状に復元できるとしている。
【0007】本考案は従来の投票用紙の欠点を解消し、
フィルムの自己復元力を適度に有し、しかもフィルム面
に筆記性、印刷性を備え、更に適度の剛性および吸水性
を有することによりブロッキングが防止され、人手によ
る開票がし易く、且つ自動計数機にかけても計数間違い
が起こらない投票用紙を提供することを目的とする。本
考案者等は上述した従来の投票用紙の問題点及び従来技
術を検討した結果、基材となる紙とフィルムを特定の条
件の下に組合せることにより、適度の自己復元力と剛性
を有し、且つ吸水性もあり、しかも表面に顔料塗工層を
設けて筆記性、印刷性を付与し得ることに知見を得て本
考案を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案はJI
SP8140に定められるコッブ法吸水度が5g/m2以上
である紙の片面に、プラスチックフィルム層、顔料被覆
層を順次積層してなることを特徴とする投票用紙であ
る。また、本考案はプラスチックフィルムがポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポ
リビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニルであること
を特徴とする前記の投票用紙である。更に本考案は剛性
がハンドルオメ−タ−で測定して縦方向6g/cm以
上、横方向4g/cm以上であることを特徴とする前記
の投票用紙である。
【0009】本考案の投票用紙の層構成は、第1図の部
分拡大断面図で示すように、コッブ法吸水度が5g/m
2以上である紙1の上面にフィルム層2、更にその上面
に顔料被覆層3を積層して成る。まず、紙はフィルムの
剛性を補うためのもので、同時に紙の裏面、つまり投票
用紙の裏面に吸水性を持たせたものである。
【0010】紙は上質紙、中質紙、模造紙等各種の紙が
使用できるが、開票時の水付着を考慮すると、JISP
8140に定められるコッブ法吸水度で5g/m2以上であ
ることが必要であり、内添又は表面サイズ剤の使用量を
抑制してコッブ法サイズ度5g/m2以上に調整する。
5g/m2未満では水を付着させた部分に水分が残り、
他の用紙と重ねたときにブロッキングを起こすおそれが
ある。
【0011】また、紙の坪量は、投票用紙としての剛性
と自己復元力(後述)を考慮すると、50g/m2以上
であることが必要である。紙の坪量が50g/m2に満
たない場合は、投票用紙として必要とされる剛性及び自
己復元力が得られないため、票数計測時の機械適性、及
び開票作業性に問題が生じる。更に、投票時においての
二つ折りののしやすさ、票数計測時の機械適性を考慮す
ると、坪量は50〜70g/m2がより好適である。フ
ィルムはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレ−ト、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢
酸ビニルの各樹脂フィルムが用いられる。
【0012】フィルムの厚さは投票用紙の剛性と自己復
元力を考慮すると、10〜30μが好ましいが、使用するフ
ィルムと紙の組合せによっては若干の幅がある。フィル
ムの上面に形成する顔料被覆層は公知の顔料とバインダ
−の混合液を塗工し、フィルム面に筆記性、印刷性が付
与できればよい。例えば顔料には酸化チタン、シリカ、
炭酸カルシウム、サチン白、アルミナ、クレ−等が用い
られるが特に酸化チタン、亜鉛華等が好ましい。
【0013】また、バインダ−としては、水溶性樹脂バ
インダ−を用いることができ、例えばスチレン−ブタジ
エン共重合体ゴムラテックス(SBR)等のラテック
ス、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステ
ル−スチレン共重合体、アクリル系等のエマルジョンを
単独又は混合して用いられる。顔料被覆層は公知のコ−
タ−で塗工、形成することができ、被覆層の塗工量は1
〜6g/m2(固形分)で十分である。
【0014】投票用紙の厚さは80〜140μが普通で、こ
の範囲内で上述のように紙とフィルムの厚さを得られる
投票用紙の剛性と自己復元力を考慮して組合せる。紙と
フィルムの貼合はウエットラミネ−ト、ドライラミネ−
ト、エクストル−ジョンラミネ−トなどの方法で行われ
る。
【0015】本考案において、投票用紙の折り目を付け
た後の自己復元力は重要な特性である。本考案では次の
ようにして自己復元力を評価する。自己復元力試験方法
縦128mm、横90mmの試料を採取し、縦方向中央部から内
側に二つ折りして180度折り曲げ、指で折目を付け、1
時間放置後の折り曲げ部分の角度を測定する。本考案の
投票用紙は130度〜160度の角度の範囲で、投票時に折り
たたんで投票し易く、且つ開票時には用紙を広げて重ね
る作業が容易にできる。130度未満では自己復元力が不
足で、開票作業に手間どることになる。160度を越える
ことは差し支えない。
【0016】投票用紙の剛性は、前述のように本考案で
はフィルムの剛性の不足を紙で補っているが、下記の方
法で評価している。剛性試験方法ハンドルオメ−タ−
(熊谷理機工業(株)製)を用い、試料幅20mm、折り曲げ
クリアランス20mm、フルスケ−ル100gで測定した。本
考案の投票用紙の剛性は上記ハンドルオメ−タ−で測定
して縦方向6g/m2以上、横方向4g/cm以上であるこ
とが必要である。剛性が前記下限未満になると剛性が弱
く、開票時に自動計数機で票数計測する場合、計数間違
いを起こすおそれがある。
【0017】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。図面は本考案の投票用紙の構成を示す部分拡
大断面図で坪量60g/m2の上質紙1と厚さ20μmの2
軸延伸ポリプロピレンフィルム2をドライラミネ−トに
より貼合し、更にフィルム2表面に酸化チタンの被覆層
3を、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムラテックスを
水溶性バインダ−として5g/m2(固形分)コ−テイ
ングして形成して得られる。
【0018】得られた本考案の投票用紙は坪量86g/m
2、厚さ95μmで、前記の試験方法で測定した。剛性は
ハンドルオメ−タ−で縦方向8g/cm、横方向4.5g
/cm で、自動計数機にかけたが、従来の紙単体と同
様に問題なかった。また、二つ折りして180度折曲げた
後の自己復元角度は130度〜160度であり、その後の開票
が 極めて容易であった。
【0019】また、投票用紙裏面(紙面)の吸水度は7.
5g/m2で、投票用紙を二つ折りから広げて開票すると
きに指の滑り止めの水を付着させて行なったが、積重ね
られた用紙を振り分けるときに用紙同志の付着はなかっ
た。
【0020】なお、比較のため合成紙(王子油化製ユポ
FPG95)単体の投票用紙について各物性の測定を行
なった結果、厚さ95μmでハンドルオメ−タ−による剛
性は縦方向5 g/cm、横方向3g/cmで、剛性が
弱く、自動計数機にかけたときに作業が不安定な場合が
あり、計数間違いが発生した。また、二つ折りした後の
自己復元角度は170度で、ほとんど平坦に広がってい
た。また、枚数を数えるために指の滑り止めの水を付着
させて行なった所、重ねた用紙が剥れにくくなった。
【0021】更に比較のため紙(本州製紙製上質紙)単
体の投票用紙について各物性の測定を行なった結果、坪
量84g/m2、厚さ97μmで、剛性はハンドルオメ−タ
−で縦方向7.5g/cm、横方向4.3g/cmであった。
また、二つ折りして180度折曲げた後の自己復元角度は4
0〜70度で指で広げる作業が必要であった。更に投票用
紙裏面の吸水度は10.5g/m2であった。
【0022】
【考案の効果】本考案の投票用紙は、前述の構成とする
ことにより、従来の紙単体のものより自己復元性を有す
るため、開票作業が容易になり開票スピ−ドを速めるこ
とができる。また、裏面に吸水性があるので指のすべり
どめに使用した水分等による剥れ不良から発生する計数
ミスの恐れもない。更に剛性が従来の合成紙等フィルム
単体の投票用紙に比べて強いため、自動計数機で計測し
ても従来剛性が低いことにより発生した計数間違いも発
生することはない。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の投票用紙の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 紙 2 フィルム 3 顔料被覆層。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JISP8140に定められるコッブ法吸水
    度が5g/m2以上であり、坪量が50g/m2以上であ
    る紙の片面に、プラスチックフィルム層、顔料被覆層を
    順次積層してなることを特徴とする投票用紙。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムがポリプロピレ
    ン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ
    ビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニルであることを
    特徴とする請求項1記載の投票用紙。
  3. 【請求項3】 剛性がハンドルオメ−タ−で測定して縦
    方向6g/cm以上、横方向4g/cm以上であること
    を特徴とする請求項1記載の投票用紙。
JP1990405124U 1990-12-27 1990-12-27 投票用紙 Expired - Fee Related JPH0742768Y2 (ja)

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KR100667473B1 (ko) * 2006-04-20 2007-01-10 무림에스피 주식회사 자동계수 및 인주적용 성능 향상을 위한 투표용지 및제조방법

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