JPH0743300A - 微粒子計測装置 - Google Patents

微粒子計測装置

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JPH0743300A
JPH0743300A JP18461393A JP18461393A JPH0743300A JP H0743300 A JPH0743300 A JP H0743300A JP 18461393 A JP18461393 A JP 18461393A JP 18461393 A JP18461393 A JP 18461393A JP H0743300 A JPH0743300 A JP H0743300A
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electric field
fine particles
particles
liquid
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JP18461393A
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English (en)
Inventor
Kazuo Takeda
一男 武田
Atsushi Hiraiwa
篤 平岩
Yoshitoshi Ito
嘉敏 伊藤
Tadashi Suda
匡 須田
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Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体製造プロセスで使用される液体のダス
トモニタとして、ダストである微粒子を気泡と区別して
1個単位で粒径の計測ができ、かつ、微粒子の物質をも
同定できる微粒子計測装置を実現する。 【構成】 液体を流すフローセル1の上流側3と下流側
3′とに光照射して、微粒子からの散乱光で微粒子の計
測を行う装置において、フローセル1中に電極2を設置
して電場を印加し、上記微粒子を電気泳動させ、その変
位量をアレイ型光検出器5、5′で検出し、液中に含ま
れる微粒子を気泡と区別して粒径を測定し、かつ、該微
粒子の物質の弁別をも行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プロセスで
用いられる液体中のダストの濃度を計測するための微粒
子計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体中に存在する異物微粒子(ダ
スト)を検出するために、異物微粒子を含んだ液体にレ
ーザ光を照射し、異物微粒子からの散乱光を検出して、
液体中に存在する微粒子濃度と共に、散乱光の強度値か
ら微粒子径を求めていた。これに関しては、例えば、特
開昭54−114260号公報に記載されている。ま
た、特開平1−3541号公報には、シースフローで包
んで流した微粒子液体に電場を印加し、微粒子の帯電状
態によって流れをシフトさせ、その下流のシースフロー
中で正帯電微粒子がシフトしてくる側と負帯電微粒子が
シフトしてくる側とに色の異なる光を別々に照射して、
散乱光の色によって帯電状態の異なる微粒子を区別して
計測する方法が記載されている。これでは帯電微粒子の
みを計測し、その微粒子が正帯電か負帯電かのみを判定
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体ウェハの洗浄に
は高度のクリーン度が要求されるために、ダストである
微粒子の濃度を適時計測することにより、洗浄液の品質
管理を行う必要がある。しかし、上記の従来の技術によ
る微粒子計測装置では、洗浄過程で発生する気泡をダス
トとして計測してしまう欠点があった。また、ダストの
濃度(個数)を計測するだけであり、ダストの管理上必
要な汚染源が何であるかを知るダストの物質に関する情
報は、全く得られていなかった。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、半導体製造プロセスにおけるより高度
な品質管理が可能になるように、液体中の気泡と区別
し、さらに、微粒子の物質同定も可能な微粒子計測装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明においては、光散乱によって液体中の微粒子を
計測する微粒子計測装置において、流れている液体中に
流れに対して垂直方向に電場を印加する手段と、上記液
体中に存在する微粒子の上記電場による電場方向への変
位量を測定する手段とを設け、上記微粒子の物質を弁別
できるようにする。また、これに加えて、微粒子からの
散乱光強度を測定して微粒子の粒径を測定し、微粒子の
物質別粒径分布を計測する。ここで上記微粒子の変位量
の測定には、アレイ型光検出器を用いる。
【0006】また、上記電場印加のON状態とOFF状
態とにおける微粒子の検出数を測定し、液体中に存在す
る微粒子濃度と気泡濃度とを区別して計測し、それらの
検出数の差や比を表示する。
【0007】また、電場による微粒子の変位量と物質と
の対応関係の校正には、ポリスチレン粒子を懸濁した液
体試料を標準試料として用いる。さらに、微粒子と気泡
とを区別するための印加電場の強さの校正には、ゼータ
電位が十分に小さくなるように表面処理を施したポリス
チレン粒子と、表面処理を施していないポリスチレン粒
子とをそれぞれ懸濁した2種類の液体試料を用い、電場
ON、OFFにおける各微粒子検出数の差が、前者では
ほぼ零であり、後者では十分に計測できる範囲に印加電
場の強さを設定する。
【0008】
【作用】上記の微粒子計測装置における作用について、
以下、図1、9、10に基づいて説明する。
【0009】まず、図1において、フローセル1の中に
微粒子を含む被測定液体を一定の流速U(m/s)で流
す。この流路の両側に長さX(m)の電極2を設置し、
これらの間に電圧を印加し流体の流れの方向とは垂直に
電場を発生させ、帯電粒子に電気泳動による移動を生じ
させる。この電場による液体中微粒子の運動は、印加し
た電場の強さが一定であれば、微粒子は外液の粘性力と
電気力が釣り合って常に一定の速度で泳動することにな
る。この泳動速度は、電場をかける領域の上流と下流に
それぞれアレイ型光検出器5、5′に対応して設定され
た検出領域6、6′で以下のようにして求められる。ま
ず、電場が存在しない状態で標準粒子を流すことによ
り、2つのアレイ型光検出器における検出位置の対応関
係を明らかにして置く。次に、電場を印加すると2つの
アレイ型光検出器における検出位置の対応関係にずれが
生じる。このずれ量d(m)から、電気泳動速度S(m
/s)が以下のように求まる。
【0010】
【数1】
【0011】したがって、ゼータ電位ζ(V)は以下の
ように求まる。
【0012】
【数2】
【0013】ただし、ηは試料液の動粘性係数、εは試
料液の誘電率、Eは電場の強さ(V/m)である。
【0014】上記の条件において、フローセル1内の流
路断面における微粒子の速度分布は、ポアズイユの流れ
における速度分布ではなく一様と仮定している。ポアズ
イユの流れの速度分布においても同様に電気泳動速度S
と検出位置のずれdには数式1とは異なるが関数関係が
あり、その関数関係で補正すれば同様にずれ量dから電
気泳動速度Sが導出でき、数式2によってゼータ電位が
求まる。このゼータ電位ζは、Eが一定ならば、微粒子
物質と外液のηとεで変化し、微粒子の粒径及び形状に
依存する程度は非常に小さい(池田勝一著コロイド化学
(1986)裳華房)。したがって、一定の外液中で
は、このゼータ電位、即ち電気泳動速度で微粒子の物質
弁別が可能になる。
【0015】一般に、コロイド粒子の電気泳動速度は1
(v/cm)の電場に対して数(μm/s)である。し
たがって、電極間の距離を1(mm)として電圧を10
(V)とすると、電場は100(V/cm)となるので
帯電粒子の泳動速度は数100(μm/s)になる。電
極の長さを1(cm)として流速を10(cm/s)と
すると、電気泳動による検出位置のずれは数10(μ
m)となり、数100倍の倍率で測定すると検出器の面
上で数mmの長さになり、アレイの長さが1(cm)で
素子分割数20程度の一般的なアレイ型光検出器で十分
にずれを検出することができる。二、三の物質の泳動速
度の実験値(電場の強さ5.5V/mm、超純水中)を
あげると、ポリスチレン粒子(100±20μm/s、
負帯電)、Al23粒子(50±10μm/s、正帯
電)、表面をカルボキシル基修飾したポリスチレン粒子
(20±5μm/s、負帯電)などである。しかも、こ
れらの泳動速度は、粒径10μm以下の範囲で粒径に依
存していない。したがって、これらの泳動速度の物質ご
との対応表を作成しておけば、検出した微粒子の材料を
特定することが出来る。また、気泡の泳動速度はゼロで
あることが、本発明者らの実験により明らかになってい
る。上記の泳動速度は外液が純水の場合であるが、その
値は外液の粘性と誘電率とによって変化するので、外液
に合わせて泳動速度と物質の対応関係を補正する必要が
ある。その際、被測定液中に既知の材料でできた微粒子
を添加し、その泳動速度を上記の方法により計測し、未
知の微粒子の泳動速度の補正を行う手続きをとれば、任
意の液体中の微粒子の物質の同定も可能となる。
【0016】微粒子1個毎にずれ量dを測定するために
は2つのアレイ型光検出器5、5′間(距離:L
(m))で時間的な相関を取る必要がある。上流側のア
レイ型光検出器5で検出した微粒子はL/U(s)後に
下流側のアレイ型光検出器5′を通過するので、この瞬
間に下流側のアレイ型光検出器5′で検出した微粒子
を、上流側のアレイ型光検出器5で検出した微粒子と同
一であるとみなすことができ、これによって2つのアレ
イ上の検出位置の差でdが決定される。時間的な相関を
とるための具体的な方法として、上流側のアレイ型光検
出器5の検出信号をゲート信号発生回路8とL/U
(s)だけ遅らせる遅延回路12とで下流側のアレイ型
光検出器5′の信号のゲート回路9に入力すればよい。
【0017】さらに、上記の微粒子の泳動速度の測定と
同時に微粒子からの散乱光強度の測定により、物質ごと
に粒径を計測することが出来る。
【0018】以上は、液中微粒子の物質弁別を行う原理
を説明したが、微粒子と気泡とを区別する方法は上記に
比較し簡単に行えるので、それを以下に記述する。この
作用を、図9と得られたデータ図10で説明する。図9
に示したように、フローセル1中で流れの上流に1組の
電極2を設置し、その下流に光照射する。照射領域3の
一部分6を通過した微粒子からパルス的に発生する散乱
光をレンズ4で集光して光検出器5で検出し、増幅器7
及び、ピークホールド回路およびA/D変換器10、メ
モリ11、制御用コンピュータ13、出力器14からな
る装置構成で散乱光パルスの単位時間当り検出数を波高
値別に計測する。測定時は、電極2間の電場を一定時間
間隔でONとOFFを繰り返しながら微粒子計測を行
う。印加する電場の強さは、電場ON時に電気泳動によ
って検出領域6を通過する帯電粒子が十分に減少する様
な値に設定する。気泡は帯電していないので、電場ON
−OFFの影響を受けないが、帯電粒子は電場ON時に
十分に減少するので、帯電しているダスト粒子と気泡と
を区別することができる。電場ON−OFFを繰り返し
て得られたデータの例を図10に示すが、電場ON時の
単位時間当りのカウント数が気泡に由来し、電場ON時
とOFF時の単位時間当りのカウント数の差が気泡以外
の微粒子に由来すると判定する。当然、電場ON時の単
位時間当りのカウント数には気泡以外にゼータ電位の小
さいダスト粒子が含まれるから、実際の気泡の濃度は、
電場ON時のカウント数レベル以下と判断するのが正し
い。いずれにしても、本発明においては、気泡の影響を
除いて微粒子の計測ができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)図1(a)、(b)は、本発明に係る微粒
子計測装置の第1の実施例の構成図である。図1(a)
は、フローセルと微粒子検出系を、図1(b)は、照射
光学系と水流系との関係を示す図である。
【0020】まず、石英製のフローセル1に、測定対象
となる微粒子を含む液体を、被測定液槽15からポンプ
18を利用して一定の流速U(m/s)で流す。フロー
セル1中の流路側面には、白金電極2が形成されてい
る。この電極2間の距離はl(m)であり、電極2の長
さはX(m)である。レーザ光源17よりハーフミラー
20及びミラー21を利用して、二本のレーザ光3、
3′をそれぞれフローセル1中の電極2の上流と下流部
に照射する。照射透過光はビームストッパ22で遮光す
る。それぞれの照射領域3、3′を通過する微粒子から
の散乱光をレンズ4、4′でそれぞれアレイ型光検出器
5、5′の検出面上に結像させ集光する。アレイ型光検
出器5、5′のアレイの方向は、微粒子の流れに垂直方
向に設置する。アレイ数はn個であり、それぞれch
(1)、ch(2)、……ch(n)と各素子に番号付
けをする。照射領域の結像とアレイ検出器の検出面との
関係は、照射領域3、3′内に図示した2つの検出領域
6、6′(その間の距離はL(m)である)で示すこと
ができる。アレイ型光検出器5、5′で検出した信号は
それぞれ増幅回路7、7′を通す。上流側の検出器5で
検出した信号をトリガとして一定時間(微粒子が2つの
検出領域6、6′の間を通過するのに要する時間、L/
U(s))の後に、下流側の検出器5′で検出を行う。
このために、増幅器7の信号をゲート信号発生回路8と
遅延回路12を通して、ゲート回路9に入れる。ゲート
回路9は上流側の検出器5のすくなくとも1個のある素
子ch(i)が微粒子を検出した場合、下流側の検出器
5′のすべての検出素子に対してL/U(s)後にゲー
トが開く。両検出器5、5′の検出信号は、それぞれ波
高値検出回路およびAD変換回路10、10′で信号の
ピーク値をデジタル化して、その値と共に上流側の検出
器5での素子番号と下流側の検出器5′での素子番号と
の差をメモリ11に格納する。
【0021】上記の装置において、電極2に電圧をかけ
ないで試料液体を流した場合は、少なくとも、上流側の
検出器5で検出した微粒子は下流側の検出器5′でも同
じように検出される様に調整が必要である。さらに言え
ば、上流側の検出器5の素子ch(i)で検出された微
粒子は、下流側の検出器5′でも素子ch(i)で検出
されるように調整する。しかし、検出素子番号がずれて
いる場合は後で補正すればよい。以下、検出素子番号が
ずれていないものとして記述する。通常測定中は、常に
電極2に電圧をかける。この電圧の値としては、測定す
る帯電微粒子がX/U(s)の間に泳動する距離が、領
域6、6′の長さ程度になるように決める。ただし、電
圧を印加すると水の電気分解が生じ電極上に気泡が発生
するが、この気泡が検出領域6、6′に侵入しない様に
流速を設定する必要がある。気泡発生を防止するため
に、電極2を絶縁体で覆う方法も考えられる。この場合
は電流がながれず水の電気分解が生じず計測に都合がよ
い。一定の電場中では泳動速度(S)は、帯電粒子のゼ
ータ電位に比例するので、上流側の検出器5での素子番
号と下流側の検出器5′での素子番号のずれがゼータ電
位に比例する。また、ゼータ電位から物質が分かるの
で、物質別に散乱光強度から粒径を見積ることができ
る。この測定結果の表示例を図2のa)、b)、c)に
示した。一方、気泡はゼータ電位がゼロであるので、ゼ
ータ電位によって気泡を区別することも可能である。
【0022】以上の実施例において、トリガとなる信号
は上流の検出器5のどの検出素子における検出信号でも
良いとしたが、アレイの両端の検出素子で検出される微
粒子は、下流側の検出器5′では電気泳動による移動の
ために帯電符号によっては検出領域からずれてしまい、
計測できる帯電はプラスかマイナスか一方のみになる。
したがって、ゼータ電位を測定するためのトリガ信号と
しては、上流側の検出器5の中心部の検出素子における
検出信号に限定する方法も考えられる。また、フローセ
ル1としてサファイア等の耐薬品性材料で作製したもの
を用いると、ふっ酸等の反応性液体中の微粒子を計測す
ることも可能となる。
【0023】また、上記実施例では、アレイ型光検出器
のアレイの方向と試料液体の流れの方向を垂直とした
が、垂直から少し傾いていたほうが良い場合がある。そ
れは、アレイ検出器の個々の検出素子間には僅かながら
隙間が存在し、この隙間によって微粒子の検出効率が低
下するからである。そこで、アレイ検出器を試料液体の
流れの方向と完全に垂直にせずに、ななめにすることに
より微粒子の流れに対して実効的に隙間をなくすことが
できる。
【0024】(実施例2)実施例1では、検出領域6、
6′を2箇所設定して微粒子の帯電状態を測定する例で
あったが、実施例2では、検出領域が1箇所のみで微粒
子の帯電状態を計測する場合について、図3に基づいて
説明する。
【0025】まず、石英製のフローセル1に測定対象と
なる微粒子を含む液体を一定の流速U(m/s)で流
す。フローセル1中の流路側面には、白金電極2が形成
されている。この電極2間の距離はl(m)であり、電
極2の長さはX(m)である。レーザ光3をフローセル
1中の電極2の下流部に照射する。その照射領域を通過
する微粒子からの散乱光をレンズ4でアレイ型光検出器
5の検出面上に結像させ集光する。アレイ型光検出器5
のアレイの方向は、微粒子の流れに垂直方向に設置す
る。アレイ数はn個であり、それぞれch(1)、ch
(2)、……ch(n)と各素子に番号付けをする。照
射領域の結像とアレイ型光検出器5の検出面との関係
は、照射3中に図示した検出領域6で示すことができ
る。アレイ型光検出器5で検出した信号は増幅回路7を
通す。
【0026】図4は、電場OFF時における微粒子の検
出領域6における濃度分布と、電場ON時のプラスマイ
ナスの帯電粒子と中性粒子の濃度分布のシフトの様子を
模式的に示したものである。電場OFF時の微粒子の濃
度分布と比較すると、電場ON時はプラス帯電粒子の分
布とマイナス帯電粒子の分布はそれぞれ別の向きにシフ
トするので、帯電粒子および非帯電粒子を合計した分布
形状は変化する。電極間に印加する電圧および流速は、
この分布形状の変化が検出できる範囲に設定する必要が
ある。この場合、アレイ型光検出器5の中心部の検出素
子での単位時間当りのカウント数は電場OFF時と変化
がなく、アレイ型光検出器5の両端でカウント数が電場
OFF時と変化する。図5に、実際に計測された電場O
FF時におけるアレイ型光検出器5の検出位置(素子番
号)ごとの単位時間当りのカウント数分布と、同様に電
場ON時における単位時間当りのカウント数分布を示し
た。電場ON時の中心部の単位時間当りのカウント数は
電場OFF時のものと等しいが、アレイ型光検出器5の
両端側のカウント数は電場OFF時のものと異なり減少
する。アレイ型光検出器5の+電極側の検出素子での毎
分当りのカウント数をcn、−電極側の検出素子での毎
分当りのカウント数をc1、中心部での毎分当りのカウ
ント数をc0とすると、マイナス帯電粒子濃度はc0−
c1、プラス帯電粒子濃度はc0−cn、中性粒子濃度
はc1+cn−c0にそれぞれ比例する。
【0027】以上のようにして、検出領域が1箇所の場
合でも、微粒子の濃度を帯電状態別に計測することがで
きる。
【0028】(実施例3)実施例1では、微粒子1個ご
とにゼータ電位の計測ができたが、実施例2では、微粒
子が電場領域を通過する前の位置が分からないために、
微粒子1個ごとの帯電状態を計測することはできなかっ
た。したがって、本実施例では、実施例2の改良方法に
ついて図6を用いて説明する。
【0029】まず、図6に示すように、実施例2のフロ
ーセル1に電極2′を1組追加し、上流側の電極2で帯
電粒子をフローセル1の側面に集中させ、下流側の電極
2′に逆方向の電場を印加し、微粒子をゼータ電位に応
じて電気泳動をおこさせ、その泳動量を実施例2と同様
にレンズ4、アレイ型光検出器5、増幅器7、ピークホ
ールド回路およびAD変換器10からなる検出系で測定
する。しかし、この方法では、直進する微粒子と電場で
曲がって流れる微粒子とを区別することは不可能であ
る。つまり、帯電していない気泡と帯電している微粒子
とを区別することが微粒子毎には不可能である。しか
し、電場を印加した条件でのアレイ検出位置のカウント
数分布と、電場を印加しない条件でのアレイ検出位置の
カウント数分布とを比較して、気泡の濃度とゼータ電位
毎の微粒子濃度とを計測することはできる。しかし、電
極2′及び検出領域6をフローセル1に対称に設置する
と、プラス帯電粒子とマイナス帯電粒子とが区別できな
いので、図6に示すように、主にマイナス帯電粒子を計
測する場合には、下流側の電極2′のプラス電極を側面
から離して設置することにより、微粒子検出領域6にプ
ラス帯電粒子が流れ込まないようにする。また、検出領
域6を下流側の電極2′のマイナス側の近傍のみに設置
し、プラス帯電粒子を検出しない程度の低電場下で計測
する方法もある。
【0030】以上の工夫によって、例えばプラス帯電粒
子を検出しないようにしたとき、次のようにして、気泡
の濃度とマイナス帯電粒子のゼータ電位毎の濃度分布と
が計測可能となる。まず、上流側の電極2の電場がON
で下流側の電極2′の電場をOFFとしたときの一定時
間当りのカウント数分布を検出位置に対して計測する。
これをA分布とする。このA分布には気泡のみが含まれ
ている。つぎに、上流下流両方の電極2、2′の電場を
ONとした状態でのカウント数分布を測定する。この分
布をB分布とする。この分布には、気泡とゼータ電位情
報を含む帯電粒子との分布が含まれる。したがって、B
−Aによって、マイナス帯電粒子のゼータ電位別の濃度
分布が得られる。すなわち、物質毎の微粒子濃度が得ら
れる。
【0031】(実施例4)図7をもとに、実施例4を説
明する。この実施例は、実施例1に電場で帯電粒子を集
中させる機能を付加し、帯電粒子が検出領域6の中の一
部の領域に集中して流れる様にした実施例である。
【0032】図7は、上流側の3枚からなる電極2でマ
イナス帯電粒子を集中化する場合を示したものである。
この例で注意しなければならないことは、液体に対して
電極を絶縁材でシールドして、液体の電気分解による気
泡発生を防止することである。この実施例は、実施例1
において検出領域6の端を通過したマイナス帯電粒子
が、電場による泳動のために検出領域6′の外側を通過
し、ゼータ電位が測定できない場合があるという欠点を
克服するものである。逆に、プラス帯電粒子を主に計測
したい場合は、上流側の電極2の電場の方向をすべて逆
にすればよい。
【0033】以上の様に、検出領域あるいは検出領域の
上流に電場を印加させる手段を設けることによって、微
粒子の検出効率を高める事は、気体中の微粒子計測にも
有効である。
【0034】(実施例5)次に、図8をもとに、実施例
5について説明する。
【0035】この実施例は、実施例1及び実施例4の改
良型に相当し、電場による集中化をプラスマイナス両方
の帯電粒子に対して同時に行うことを特徴とする。すな
わち、上流側の検出領域6のさらに上流において、プラ
スマイナス両帯電粒子をそれぞれ両側壁に一旦集中させ
る様にした実施例である。この実施例の場合は、実施例
4の場合に比べると、電場による泳動でプラスマイナス
の両方の帯電粒子ともに上流下流の両検出領域6、6′
を高い確率で通過するように、上流下流の両電極2、
2′に印加する電圧で調整が可能である。両方の符号の
帯電粒子を、ともに高効率で検出および測定できる事
が、実施例4との違いである。
【0036】(実施例6)図9、10を用いて、実施例
6について説明する。
【0037】図9に示すように、フローセル1中で流れ
の上流に1組の電極2を設置し、その下流に光照射す
る。照射領域3の一部分6を通過した微粒子からパルス
的に発生する散乱光をレンズ4で集光して光検出器5で
検出し、増幅器7及び、ピークホールド回路およびA/
D変換器10、メモリ11、制御用コンピュータ13、
出力器14からなる装置構成で散乱光パルスの単位時間
当り検出数を波高値別に計測する。測定時は、電極2間
の電場を一定時間間隔でONとOFFを繰り返しながら
微粒子計測を行う。印加する電場の強さは、電場ON時
に電気泳動による変位で検出領域6を通過する帯電粒子
が十分に減少する様な値に設定する。この設定には、カ
ルボキシル基で表面を修飾してゼータ電位を低下させた
ポリスチレン粒子(超純水中の泳動速度は、電場の強さ
5.5V/mm条件で20μm/s)を測定して、電場
ONでカウント数が1/10以下に低下する様に設定し
た。気泡は帯電していないので、電場ON−OFFの影
響はないが、帯電粒子は電場ON時に十分に減少するこ
とを利用し、帯電しているダスト粒子と気泡とを区別す
る。
【0038】電場ON−OFFを10分間ずつ繰り返し
て得られるデータの例を図10に示すが、電場ON時の
10分間当りのカウント数が気泡に由来し、電場ON時
とOFF時の10分間当りのカウント数の差が気泡以外
の微粒子に由来する、と判定する。正確には、電場ON
時の10分間当りのカウント数には、気泡以外にゼータ
電位の小さいダスト粒子が含まれるから、実際の気泡の
濃度は、電場ON時のカウント数レベル以下と判断でき
る。この実施例の計測結果の表示例としては、図10の
他に、図10における前後の黒丸と白丸のデータの差の
時間的変化を表示することも考えられる。この表示の場
合、気泡を含まない微粒子だけの濃度変化を表す。
【0039】(実施例7)図11、12、13を用い
て、実施例7について説明する。本実施例は、帯電粒子
と気泡とを分離して計測するものである。
【0040】本実施例のフローセル内部の構造を図11
に示す。光照射領域を微粒子の流れに平行に細長く設置
して、その両側に白金製の電極を設置する。印加する電
場の強さは3000V/mmである。気泡は帯電してい
ないので電場に依存せず直進して流れるが、ダスト粒子
は帯電しているので、電場印加時には照射領域に斜め入
射し、直進する場合より計数率(単位時間当りの検出
数)が増大する。この電場による検出効率の増大には、
気泡は無関係である。
【0041】図12は、電場ON−OFFを繰り返して
ポリスチレン粒子を計測した例である。この電場ON時
の計数率(単位時間当りの検出数)と電場OFF時の計
数率との差を定数倍することによって、気泡を含まない
粒子濃度が計測可能となる。実際に気泡を含む試料を分
離計測した結果を、図13に示す。気泡の発生は、超音
波気泡発生器をフローセルの上流に設置し、超音波のO
N−OFFによって行った。微粒子は粒径0.8μmの
ポリスチレン粒子である。気泡を発生した時でもポリス
チレン粒子の濃度はほぼ一定に計測され、気泡と分離さ
れて計測されていることが分かる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る微粒
子計測装置においては、液体試料を流すフローセル内に
電極を設けて電場を形成することにより、この電場によ
り液中の微粒子を電気泳動させて粒径の計測と同時に物
質の弁別をも可能にし、かつ、気泡とも区別できる微粒
子濃度計測を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例1のフローセルおよび微粒子検
出系の構成を示し、(b)は照射光学系と水流系との関
係を示した図である。
【図2】実施例1で得られた測定結果の表示例である。
【図3】実施例2の装置構成を示す図である。
【図4】実施例2の測定原理を示す図である。
【図5】実施例2で得られたデータ表示の一例を示す図
である。
【図6】実施例3の装置構成を示す図である。
【図7】実施例4の装置構成を示す図である。
【図8】実施例5の装置構成を示す図である。
【図9】実施例6の装置構成を示す図である。
【図10】実施例6で得られたデータ表示の一例を示す
図である。
【図11】実施例7のフローセル内部を示す図である。
【図12】実施例7の原理の基礎となるデータ例であ
る。
【図13】実施例7で得られた測定結果の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1…フローセル 2、2′…電極 3、3′…レーザ光 4、4′…レンズ 5、5′…アレイ型光検出器 6、6′…検出領域 7、7′…増幅器 8…ゲート信号発生回
路 9…ゲート回路 10、10′…ピークホールド回路及びAD変換器 11…メモリ 12…遅延回路 13…制御用コンピュータ 14…出力機器 15…被測定液槽 16…電極用電源 17…レーザ光源 18…ポンプ 19…廃液槽 20…ハーフミラー 21…ミラー 22…ビームストッパ
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 嘉敏 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 須田 匡 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立電子エンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光散乱によって液体中の微粒子を計測する
    微粒子計測装置において、流れている液体中に該液体の
    流れに対して垂直方向に電場を印加する手段と、上記電
    場による上記微粒子の電場方向への変位量を測定する手
    段とを設けたことを特徴とする微粒子計測装置。
  2. 【請求項2】上記電場方向への上記微粒子の変位量の測
    定と共に、上記微粒子からの散乱光強度を測定する手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の微粒子計測
    装置。
  3. 【請求項3】上記電場による上記微粒子の変位量を測定
    する手段として、アレイ型光検出器を用いたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の微粒子計測装置。
  4. 【請求項4】上記電場による上記微粒子の変位量と物質
    との対応関係を校正する手段として、測定対象となる液
    体中にポリスチレン粒子を懸濁した液体試料を用い、上
    記ポリスチレン粒子の変位量を測定して校正を行うこと
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の微粒子計測
    装置。
  5. 【請求項5】上記電場の形成領域内あるいは該電場形成
    領域の下流に設けられた上記微粒子を検出する手段によ
    り、上記電場印加のON状態とOFF状態とにおける上
    記微粒子の検出数をそれぞれ測定できるようにしたこと
    を特徴とする請求項1、2、3または4に記載の微粒子
    計測装置。
  6. 【請求項6】上記電場印加のON状態とOFF状態とを
    時間的に繰り返し、上記電場印加のON状態とOFF状
    態とにおける上記微粒子の検出数の差、あるいは比をそ
    れぞれ表示することを特徴とする請求項5に記載の微粒
    子計測装置。
  7. 【請求項7】上記微粒子と気泡とを区別して計測するた
    めの印加電場の強さの校正手段として、正帯電または負
    帯電の残基を付加してゼータ電位が十分に小さくなるよ
    うに表面処理を施したポリスチレン粒子と、上記表面処
    理を施してないポリスチレン粒子とを上記測定対象とな
    る液体にそれぞれ懸濁した2種類の液体試料を用い、該
    2種類の液体試料についてそれぞれ上記電場印加のON
    状態とOFF状態との微粒子検出数を測定し、上記表面
    処理を施したポリスチレン粒子の液体試料に対しては上
    記ON状態とOFF状態とで上記検出数には差異が認め
    られないが、上記表面処理を施してないポリスチレン粒
    子の液体試料に対しては上記ON状態とOFF状態とに
    おける上記検出数の差異が十分に測定できるように印加
    電場の強さを設定することを特徴とする請求項5または
    6に記載の微粒子計測装置。
  8. 【請求項8】流体中の微粒子を光散乱により計測する装
    置において、微粒子の検出領域あるいは検出領域の上流
    に形成した電場によって、微粒子の検出効率を高めた事
    を特徴とする微粒子計測装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015064628A1 (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 栗田工業株式会社 超純水中の微粒子数の測定方法及び装置
US20230015811A1 (en) * 2021-07-16 2023-01-19 Taiwan Redeye Biomedical Inc. Particle detection device
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