JPH0743444U - 電極式水処理装置付風呂釜 - Google Patents
電極式水処理装置付風呂釜Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スケールが追い焚き熱交換器等に付着し、湯
の加熱効率低下や空焚き等を防ぐことができる追い焚き
機能付風呂釜を提供する。 【構成】 風呂釜10の燃焼室26に追い焚き熱交換器8を
設け、浴槽25内の湯を戻り管13側から追い焚き熱交換器
8に通し、往管16を通して浴槽25に吐出させる追い焚き
循環管路12を形成し、前記追い焚き循環管路12の戻り管
13側に電極式水改質装置ユニット11を設け、このユニッ
ト11内に電極1,2を対向配置し、この電極1,2に極
性反転電圧を印加する矩形パルス発振回路5を設けて、
電極1,2とを接続し、追い焚き循環管路12を通る湯に
パルス電流を流して湯を活性化し、スケールの発生を抑
制し、湯垢等を湯に溶け易くする。
の加熱効率低下や空焚き等を防ぐことができる追い焚き
機能付風呂釜を提供する。 【構成】 風呂釜10の燃焼室26に追い焚き熱交換器8を
設け、浴槽25内の湯を戻り管13側から追い焚き熱交換器
8に通し、往管16を通して浴槽25に吐出させる追い焚き
循環管路12を形成し、前記追い焚き循環管路12の戻り管
13側に電極式水改質装置ユニット11を設け、このユニッ
ト11内に電極1,2を対向配置し、この電極1,2に極
性反転電圧を印加する矩形パルス発振回路5を設けて、
電極1,2とを接続し、追い焚き循環管路12を通る湯に
パルス電流を流して湯を活性化し、スケールの発生を抑
制し、湯垢等を湯に溶け易くする。
Description
【0001】
本考案は、浴槽の湯の追い焚き等を行う電極式水処理装置付風呂釜に関するも のである。
【0002】
図7には、追い焚き機能を備えた強制循環式の一般的な風呂釜の例が示されて いる。同図に示すように、風呂釜には燃焼室26が設けられており、燃焼室26内に は追い焚き熱交換器8が備えられており、追い焚き熱交換器8の一端側には管路 43を介して往管16が接続され、追い焚き熱交換器8の他端側には管路44を介して 戻り管13が接続されており、戻り管13側には循環ポンプ15が設けられており、循 環ポンプ15の駆動により浴槽25の湯を、図の矢印のように、戻り管13側から追い 焚き熱交換器8に通して、往管16側から浴槽25内に吐出させる追い焚き循環管路 12が形成されている。
【0003】 風呂釜10の燃焼室26には、追い焚き熱交換器8の下部側にバーナ21が設けられ ており、バーナ21のガス導入口37には、複数のガスノズル22を配設したガスヘッ ダ23が設けられており、バーナ21の下部側には燃焼ファン20が設けられている。 前記追い焚き熱交換器8は図12に示すように、パイプ41と複数のファン40を有し ており、バーナ21の加熱によりファン40が温められると、その熱がパイプ41に伝 わり、その熱がパイプ41を通る湯(水を含む)に伝導して、その湯を加熱できる ようになっている。
【0004】 このような風呂釜10には、バーナ21の燃焼制御や前記循環ポンプ15の駆動制御 等を行う制御装置6が設けられており、図示されていないスイッチを押すと、制 御装置6の制御により循環ポンプ15が駆動して浴槽25内の湯が図の矢印のように 戻り管13側から追い焚き熱交換器8側に通され、ガスノズル22から送られるガス と燃焼ファン20により送られる空気とによりバーナ21の燃焼が行われて熱交換器 8内を通る湯が加熱され、追い焚き熱交換器8により加熱されて追い焚きが行わ れ、それにより温められた湯が往管16を通って再び浴槽25内に戻されるようにな っている。そして、バーナ21の燃焼により発生する二酸化炭素等の排気ガスは燃 焼装置26の排気口24から排出される。
【0005】 図8には、追い焚き機能を備えた一般的な風呂釜の別の例が示されている。こ の風呂釜10は半強性循環式の風呂釜であり、図7に示した強制循環式の風呂釜と ほぼ同様に構成されているが、図8の風呂釜10においては、追い焚き循環管路12 の往管16を戻り管13よりも高い位置に配設し、追い焚き熱交換器8を斜めに設け 、追い焚き循環管路12の戻り管13と往管16とにサブ循環管路19を設け、循環ポン プ15を、このサブ循環管路19を介して戻り管13と往管16との間に設けている。
【0006】 このようなタイプの風呂釜10においては、循環ポンプ15の駆動により、戻り管 13側からの湯を図の点線の矢印のようにサブ循環管路19を通して往管16側に通し 、それにより、戻り管13側では、図の実線の矢印のように湯が図の右側から左側 へ流れ、往管16側においては図の左側から右側に湯が流れるように湯の流れを作 ると共に、戻り管13側から追い焚き熱交換器8に通された湯を追い焚き熱交換器 8により加熱して温め、加熱されて軽くなった湯が自然に往管16側に通されるよ うになっている。
【0007】 図9には、追い焚き機能を備えた自然循環式の風呂釜の一例が示されている。 このタイプの風呂釜10は、追い焚き熱交換器8により加熱されて温められた湯の 対流を利用し、浴槽25の湯を追い焚き循環管路12により自然に循環させるように したものであり、図8に示した半強制循環式の風呂釜とほぼ同様に構成されてい るが、図9の風呂釜10には循環ポンプ15は設けられていない。
【0008】 このようなタイプの風呂釜10においては、追い焚き熱交換器8により加熱され て温めされた湯が軽くなり、自然に往管16側に送られて浴槽25内に吐出され、ま た、浴槽25内の湯が戻り管13側から追い焚き熱交換器8側に送られる自然の対流 により、図の矢印のように湯が通されて浴槽25内の追い焚きが行われるようにな っている。
【0009】 図10には、図7に示した強制循環式の風呂釜10の追い焚き循環管路12の往管16 側に洗濯注水ユニット32を設けた例が示されている。洗濯注水ユニット32には、 往管16を通る湯を洗濯機31に供給するための切り換え弁29が設けられており、切 り換え弁29には、切り換え弁29の切り換え動作を行うモータ28が設けられており 、追い焚き循環管路12の往管16は、切り換え弁29で浴槽25側への往管16と洗濯機 31側への洗濯注水管35とに枝分かれしている。
【0010】 切り換え弁29は、浴槽25の湯の追い焚きのみを行うときには図11に示されるよ うになっており、風呂釜10で追い焚きされた湯は全て浴槽25側に戻され、洗濯機 31側には供給されないようになっており、湯を洗濯機31側に送るために切り換え 弁29を図10に示すように切り換えると、風呂釜10で追い焚きされた湯が浴槽25側 と洗濯機31側との両方に送られるようになっている。なお、風呂釜10と洗濯注水 ユニット32とはリモコン線30により電気的に接続されており、洗濯注水ユニット 32の切り換え弁29の動作の風呂釜10のリモコン操作により行われるようになって いる。
【0011】
しかしながら、水道の水にはカルシウムやマグネシウム等の物質が含まれてお り、浴槽25内の湯にもそれらの物質が含まれているために、浴槽25内の湯を追い 焚き循環管路12を介して追い焚き熱交換器8に通すと、それらの物質が湯のイオ ンの偏在によりスケールとなって湯中に析出し易い環境となり、スケールが追い 焚き循環管路12やサブ循環管路19や追い焚き熱交換器8のパイプ41内壁に付着成 長する。このように、スケールが各管路12,19に付着成長すると、湯が管路12, 19を通り難くなり、また、スケールが追い焚き熱交換器8のパイプ41内壁に付着 成長すると、追い焚き熱交換器8のフィン40からの熱が追い焚き熱交換器8内を 通る湯に伝わり難くなり、加熱効率が低下するばかりかではなく、フィン40に熱 が溜まって空焚き状態となり、その熱によりフィン40が溶けてしまい、非常に危 険であり、問題であった。
【0012】 そのため、最近では、追い焚き熱交換器8に安全装置を設けて、フィン40の熱 が予め設定された温度よりも高くなったときには、安全装置が働いてバーナ21の 燃焼を止めるようなことも行われてはいるが、そのようにすると、安全装置を設 ける手間がかかるためにコストが高くなってしまう。さらに、安全装置を設けれ ば空焚きの危険は解消されるが、スケールが付着堆積した追い焚き熱交換器8は 、何れにしても修理、または交換しなければならないために、そのための手間も かかり、コストも高くなってしまい、問題であった。
【0013】 また、浴槽25内の湯には、人が浴槽25内の湯に入ったときの湯垢が浮遊してお り、また、人が浴槽25内に入ったとき等に細菌が混入し、その細菌が温かい浴槽 25内の湯で繁殖し、その細菌の死骸が湯どろとなって析出する。そのため、図7 ,8,10に示した風呂釜のように、循環ポンプ15を用いて浴槽25内の湯を循環さ せる風呂釜においては、浴槽25内の湯とともに湯垢や湯どろが循環ポンプ15に吸 い込まれ、循環ポンプ15の吸水能力が低下したり、循環ポンプ15の故障が生じた りすることがあり、問題であった。
【0014】 さらに、図10に示したように、洗濯注水ユニット32を設けて浴槽25内の湯を洗 濯機31側に供給する場合には、上記と同様に、湯垢や湯どろが洗濯機31内に供給 される水に混じってしまうために、洗濯機31に汚い水が供給されてしまうことに なるといった問題があった。
【0015】 本考案は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は 、追い焚き循環管路等にスケールが付着することによる湯の循環効率の低下や追 い焚き熱交換器内等にスケールが付着堆積することによる加熱効率低下や空焚き を防ぎ、循環ポンプが湯垢や湯どろを吸い込んでポンプが故障したりすることを 防止し、しかも、浴槽内の湯中に含まれる細菌の繁殖を抑制することができる電 極式水処理装置付風呂釜を提供することにある。
【0016】
上記目的を達成するために、本考案は次のように構成されている。すなわち、 本考案は、追い焚き熱交換器を備え、浴槽の湯を追い焚き熱交換器を通して浴槽 内に吐出させる追い焚き循環管路が設けられている風呂釜において、追い焚き循 環管路内に電極を対向配置し、この電極に極性反転電圧を印加する極性反転駆動 手段を設けたことを特徴として構成されている。
【0017】 また、前記追い焚き循環管路には、洗濯機に湯を供給するための切り換え弁を 有する洗濯注水ユニットを介設したことも本考案の特徴的な構成とされている。
【0018】 さらに、本考案は、浴槽と、該浴槽に接続して浴槽の水を循環する循環管路と を備えた浴槽循環ユニットであって、循環管路内に電極を対向配置し、この電極 に極性反転電圧を印加する極性反転駆動手段を設けたことを特徴として構成され ており、また、前記循環管路には、浴槽水を加熱循環する加熱手段を設けたこと も本考案の特徴的な構成とされている。
【0019】
上記構成の本考案において、追い焚き循環管路には電極が対向配置されており 、この電極に極性反転電圧を印加する極性反転駆動手段が設けられており、極性 反転駆動手段により、電極に極性反転電圧を印加すると、水分子が活性化し、溶 解度が増して結晶ができ難くなり、水中に含まれるカルシウムやマグネシウム等 がスケールとなって析出し難くなる。そのため、スケールが追い焚き熱交換器等 に付着堆積することが防止される。また、極性反転電流が水中に流れることで浴 槽内の水に制菌作用が生じて細菌が繁殖し難くなり、細菌の集合化も抑制され、 さらに、湯垢や湯どろ等の物質も溶け易くなり、また、水の表面張力も低下し、 追い焚き循環管路や浴槽表面への湯垢や湯どろ等の付着を防止できる。
【0020】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明にお いて、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図 1には、本考案に係る電極式水処理装置付風呂釜の第1の実施例が示されている 。本実施例が図7に示した従来例と異なる特徴的なことは、追い焚き循環管路12 の戻り管13に電極式水処理装置ユニット11を設け、このユニット11内に電極1と 電極2とを対向配置し、制御装置6に、電極1,2に極性反転電圧を印加する極 性反転駆動手段として機能する矩形パルス発振回路5を設け、この矩形パルス発 振回路5と電極1,2とを接続したことである。
【0021】 図2に示すように、制御装置6は、電源回路3と矩形パルス発振回路5を有し ている。電源回路3は、トランスを有しており、電源(商用電源)からの電圧を 降圧して矩形パルス発振回路5に加える。矩形パルス発振回路5は、極性反転電 圧を発振して電極1,2にそれぞれ加える(印加する)ものであり、電極1,2 は、電極1の極性が正のとき電極2の極性は負となるようにし、その逆に、電極 1の極性が負のとき電極2の極性は正となるようにする。
【0022】 なお、極性反転電圧を電極1と電極2に印加するということは、例えば、電極 1の極性が正のとき電極2の極性を負とし、次に、電極1,2の極性を切り換え て、前記とは逆に電極1の極性を負とし、電極2の極性を正とし、その後また、 電極1の極性と電極2の極性とを反転させるといったように、電極1,2の極性 を周期的に反転切り換えさせながら電圧を印加することであり、そうすると、電 極1,2間に流れる電流は図3の(a)に示すように、時間tに対して周期的に 変化する矩形のパルス電流となる。
【0023】 ところで、水に電流を流すと、水に電流のエネルギーが与えられることにより 、水の分子集団の大きさが細分化して活性化するために、スケールが含まれてい る水に電流を流すと、スケールが水に溶け易くなると考えられており、さらに、 流す電流を極性反転電流とすると、水中のプラスイオンとマイナスイオンの偏在 がなくなり、スケールが成長し難くなると考えられている。
【0024】 しかも、その極性反転電流が、図3の(a)に示したような矩形状のパルス電 流として与えられるために、対向した電極の極性反転切り換えが瞬間的に急激に 行われることにより、スケールが電極の極性反転切り換えにより反転するときの 瞬発的な慣性エネルギーにより、スケールの分子と分子の結合が切れることによ り、スケールが非常に小さくなって水中に溶けるために、スケールの発生がより 効果的に抑制されると考えられる。本出願人が水道等のビーカの水中に一対の電 極を対向配置し、電極間に矩形状の極性反転電流を流してスケールの発生を検出 する実験を行ったところ、スケールの発生が完全に抑制されたことが確認されて いる。
【0025】 さらに、詳しく説明すると、本実施例と従来例ではスケールの形状、性質が異 なり、従来では、針状の形状で、例えば、追い焚き熱交換器の内壁表面に固着・ 析出し、次第に大きく成長していくので、スケールの付着が目視で確認できるよ うになるのに対し、本実施例では、析出自体し難いが、たとえ、析出したとして も粒状の形状で追い焚き熱交換器のパイプ内壁表面に表れるもののすぐに水中に 飛散し、タンク中の水中を浮遊し、かつ、大きく成長することがないので、スケ ールの固着が確認できず、たとえスケールが熱交換器のパイプに付着したとして も、固着しているのではなく付着しているので、手洗いや手でこするだけで簡単 に取り除くことができる。
【0026】 また、表1に示すように、電極に加える電圧と周波数でこの効果が特に顕著に 表れるポイントがあり、効果に差異があることが確認されている。なお、表中、 二重丸の印は極めて良好、丸の印は良好、−印は効果がない場合を示している。
【0027】
【表1】
【0028】 また、上記と同様に、水中に電流が流されて水が活性化すると、細菌の制菌作 用が生じ、細菌が繁殖し難くなることが知られている。また、細菌はマイナスイ オンを帯びていることが知られており、水中にマイナスイオンの偏在があると細 菌は住み易くなるが、極性反転電流を流して水中のプラスイオンとマイナスイオ ンの偏在がなくなると、水中に含まれている細菌が住み難くなり、集合しなくな り、しかも、電流が矩形状のパルス電流として与えられると、たとえ細菌が集合 したとしても、電極の極性反転切り換えが急激に行われるときの瞬間的な慣性エ ネルギーにより細菌が分散化され、細菌の集合化はより効果的に抑制されると考 えられ、水中に極性反転電圧を流したときには、細菌が繁殖し難く、水に溶け易 く、細菌の死骸等が析出し難いことが実験等により確認されている。
【0029】 さらに、水の活性化が生じ、イオンの偏在がなくなることにより、スケールや 細菌等が水に溶け易くなるのと同様に、湯垢や湯どろ、洗剤等の様々な物質が溶 け易くなるとも考えられており、しかも、その極性反転電流が、図3の(a)に 示したような矩形状のパルス電流として与えられるために、対向した電極の極性 反転切り換えが瞬間的に急激に行われることにより、湯どろ等が電極の極性反転 切り換えにより反転するときの瞬発的な慣性エネルギーにより、分散化されて、 非常に小さくなって水中に溶けるようになり、たとえ、水中に湯どろが存在して いたとしても、湯どろ等はほぼ完全に水中に溶けてしまうと考えられる。
【0030】 本出願人がビーカに風呂の残り湯の水を入れて、そのビーカの水中に一対の電 極を対向配置し、電極間に矩形状の極性反転電流を流して湯どろが溶けるかどう かを調べる実験を行ったところ、湯どろは水中に溶け、電極間の電圧の印加を停 止しても、水の制菌効果や湯どろ等の溶解度の向上効果は維持されることが確認 されており、同様の実験により、水に対する洗剤の溶解度の向上や、水の洗浄力 の向上効果も、確認されている。
【0031】 本実施例は、以上のように構成されており、次にその動作について説明する。 本実施例でも、従来例と同様に、浴槽25内の湯は、追い焚き熱交換器8による追 い焚きと、追い焚き循環管路12による循環が行われるが、本実施例では、追い焚 き循環管路12内の電極式水処理装置ユニット11には電極1,2が対向配置されて おり、制御装置6の矩形パルス発振回路5により極性反転電圧が電極1,2に印 加されるために、電極1と電極2の間には図3の(a)に示したような矩形状の パルス電流が流れる。
【0032】 そうすると、追い焚き循環管路12を通る湯が活性化し、さらに、湯中のプラス イオンとマイナスイオンの偏在がなくなるために、スケールが成長し難くなり、 しかも、電極1と電極2との極性反転切り換えが瞬間的に行われるために、たと え、スケールが発生したとしても、スケールは電極1,2の極性反転切り換えの 際に反転するときの慣性エネルギーにより、スケールの分子間結合が切れて湯中 に溶けるようになるために、スケールの発生は完全に抑制され、湯に溶けた状態 で、追い焚き熱交換器8側に送り込まれ、再び浴槽25内に吐出される。そのため 、スケールが追い焚き循環管路12や追い焚き熱交換器8のパイプに付着すること は防止され、追い焚き熱交換器8にスケールが付着することによる追い焚き熱交 換器8の加熱効率の低下や、空焚き現象は生じずに追い焚きが行われる。
【0033】 また、上記のような電流の流れにより湯が活性化すると、その湯に制菌作用が 生じる。つまり、一般的に細菌はマイナスイオンを帯びていることが知られてお り、湯中に細菌が繁殖すると、湯の中がマイナスの極性に偏りがちとなり、益々 細菌が住み易くなり、どんどん繁殖するが、極性反転電流が加えられて湯中のマ イナスイオンの偏在が防止され電気的に中性に近づくことから、湯中の細菌が繁 殖し難くなり、集合し難くなる。しかも、電極1,2の極性反転切り換えが瞬間 的に行われることにより、たとえ細菌が集合化しても、電極1,2の反転切り換 えの際の慣性エネルギーにより、細菌が分散化されて析出することがなく、細菌 は制菌されたままとなる。
【0034】 また、湯が活性化して溶解度が増し、湯中のプラスイオンとマイナスイオンの 偏在がなくなってさらに湯どろ等が分散されて湯に溶け難くなり、しかも、電極 1と電極2との極性反転切り換えが瞬間的に行われて、湯どろ等の分散化がより 効果的に行われ、湯どろ等は湯に溶けた状態で循環ポンプ15に吸い込まれるため に、湯どろ等が循環ポンプ15に詰まることは防止される。
【0035】 本実施例によれば、上記動作により追い焚き循環管路12を通る湯にスケールが 発生することが完全に抑制され、スケールが追い焚き熱交換器8のパイプ内壁に 付着することによる空焚き等を防止できるために、スケール付着による加熱効率 低下や空焚きの危険がなく、風呂釜10に安全装置を設けたりする必要がなくなり 、しかも、追い焚き熱交換器8の耐久性の悪さを解消することができる。
【0036】 しかも、細菌も制菌されて、湯垢や湯どろも湯に溶けるために、従来のように 循環ポンプ15に湯どろ等が詰まって循環ポンプ15による循環効率が低下したり、 ポンプ15が故障したりすることも防止できる。
【0037】 図4には、本考案の電極式水処理装置付風呂釜の第2の実施例が示されている 。第2の実施例が第1の実施例と異なる特徴的なことは、第2の実施例では、図 8に示したような半強制循環式の風呂釜10の追い焚き循環管路12に、電極式水改 質装置ユニット11を設けたことである。第2の実施例も第1の実施例と同様に動 作し、同様の効果を奏することができる。
【0038】 図5には、本考案の電極式水処理装置付風呂釜の第3の実施例が示されている 。第3の実施例が第1,第2の実施例と異なる特徴的なことは、電極式水改質装 置ユニット11を、図5に示したような自然循環式の風呂釜10の追い焚き循環管路 12に設けたことである。第3の実施例も第1,第2の実施例と同様に動作し、同 様の効果を奏することができる。
【0039】 図6には、本考案の電極式水処理装置付風呂釜の第4の実施例が示されている 。第4の実施例が第1の実施例と異なる特徴的なことは、この風呂釜には、追い 焚き循環管路12に、図10に示した従来例と同様の洗濯注水ユニット32が設けられ ていることである。第4の実施例も上記第1の実施例と同様に動作し、同様の効 果を奏することができる。
【0040】 さらに、上記第4の実施例では、電極式水改質装置ユニット11を風呂釜10内に 設けたが、電極式水改質装置ユニット11を、例えば、図6の点線部分33に示すよ うに、洗濯注水ユニット32内に設けても構わない。
【0041】 また、第4の実施例では、追い焚き循環管路12に洗濯注水ユニット32が設けら れており、図10の従来例と同様に、切り換え弁29を操作することにより追い焚き 循環管路12を通る湯を洗濯機31側に供給することができるようになっているが、 この湯は電極式水改質装置ユニット11内の電極1,2に極性反転電圧が印加され 、湯に電流のエネルギが与えられて、湯が活性化しており、このように湯の水分 子が細分化して活性化するために、洗剤が水(湯も含む)に溶け易くなると考え られており、さらに、流す電流を極性反転電流とすると、水中のプラスイオンと マイナスイオンの偏在がなくなり、洗剤が分散されて、より水に溶け易くなり、 汚れ等の原因となる汗や油やどろ等の物質も、洗濯物から剥がれ落ちて水中に分 散し易くなると考えられている。
【0042】 しかも、その極性反転電流が、図3の(a)に示したような矩形状のパルス電 流として与えられるために、対向した電極の極性反転切り換えが瞬間的に急激に 行われることにより、洗剤や汚れ等が電極の極性反転切り換えにより反転すると きの瞬発的な慣性エネルギーにより、例えば、人体から出る垢等の汚れの原因と なる物質の分子と分子の結合が切れることにより、それらの汚れの原因物質が洗 濯物から剥がれ易くなり、水中に混じるようになり、水の洗浄力がより効果的に 高められると考えられる。
【0043】 実際に、極性反転電圧を印加した水を用いて洗濯を行うと、上記のような効果 により洗剤や汚れが溶け易くなることが本出願人により確認されており、本実施 例の風呂釜の追い焚き循環管路12側から供給された湯に投入した洗剤はこの湯に 非常に溶け易くなり、しかも、洗濯物に付着している汚れが湯に溶け易くなって 、汚れが落ち、洗濯排水となって排出される。そして、洗濯に用いた洗剤は洗濯 排水に非常によく溶けた状態で排出されるために、濯ぎを行ううちに、洗濯物に 残存する洗剤は殆どなくなり、濯ぎの際にはほぼ完全に水に溶けた状態で排出さ れるようになる。
【0044】 そのため、従来と同じ汚れの洗濯物を洗濯するときは、従来よりも少ない量の 洗剤で済み、しかも、従来よりも汚れも溶かし易いために、高い洗浄力で洗濯物 の汚れを確実に取り除くことができる。そして、投入する洗剤の量が少なくて済 むために、洗剤の無駄を防ぐことができ、さらに、濯ぎの際にも少ない量の水で 洗濯物に残存した洗剤を確実に、しかも、容易に取り除くことが可能となり、濯 ぎ用の水も少なくて済み、水の無駄も省くことができ、非常に経済的に洗濯を行 うことができる。
【0045】 また、追い焚き循環管路12の湯は上記電極式水改質装置ユニット11の動作によ り制菌効果を施されている湯であるために、その湯を用いて洗濯を行うことによ り、洗濯機に黒カビ等が発生することも防止され、衛生的に洗濯を行うことがで きるようにもなる。
【0046】 なお、本考案は、上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採 り得る。例えば、上記実施例では、矩形パルス発振回路5は、風呂釜10の燃焼制 御等を行う制御装置6内に設け、商用電源を利用して動作を行うように構成した が、矩形パルス発振回路5は、必ずしも燃焼制御を行うのと同一の制御装置6内 に設けて商用電源を利用するとは限らず、燃焼制御とは別の制御装置基板に設け て上記動作を行うように構成してもよい。
【0047】 また、上記実施例では電極式水改質装置ユニット11は何れも追い焚き循環管路 12の戻り管13側に設けたが、電極式水改質装置ユニット11は追い焚き循環管路12 の往管16側に設けても構わない。
【0048】 さらに、上記実施例では、追い焚き循環管路12に電極式水改質装置ユニット11 を設けたが、電極式水改質装置ユニット11を設ける代わりに、電極1,2を直接 追い焚き循環管路12内に設けても構わない。
【0049】 さらに、上記実施例では、極性反転駆動手段として矩形パルス発振回路5を設 けて構成したが、極性反転駆動手段は、必ずしも矩形パルス発振回路5とすると は限らず、例えば、図3の(b)に示すような正弦波形のパルス電流が電極1, 2間に流れるような極性反転駆動手段を設けても構わない。ただし、上記実施例 のように、矩形状のパルス電流が電極1,2間に流れるように構成した場合には 、電極1と電極2との極性反転切り換えが瞬間的に行われ、この切り換えの際に スケールや湯どろ等が急激に反転し、その慣性エネルギーによりスケールや湯ど ろ等の結合が切れて水に溶け易くなり、析出しなくなることから、スケールの発 生防止がより効果的となり、湯どろ等を溶解する効果が高まるために、極性反転 駆動手段として矩形パルス発振回路を設けることがより望ましい。
【0050】 さらに、上記実施例では、追い焚き循環管路12に追い焚き熱交換器8を設けて 浴槽25の湯を加熱する風呂釜としたが、本考案は、図13に示すように、浴槽25に 循環管路42を接続して浴槽25の湯をポンプ15により循環するようにし、循環管路 42には、湯を加熱する加熱手段として機能するセラミックヒータ50を有するヒー タユニット51を設け、浴槽25の湯を加熱循環して、常時、浴槽25の湯に入れるよ うに湯を温めておくことができる浴槽循環ユニットの循環管路42に電極式水処理 装置ユニット11を設けるか、又は電極1,2を直接設けるかして、電極1,2と 矩形パルス発振回路5とを接続したものでも構わない。
【0051】 さらに、本考案は、図13のセラミックヒータ50、およびヒータユニット51を省 略し、循環管路42により浴槽25の水を循環させるものについても適用できる。
【0052】
本考案によれば、追い焚き循環管路に電極が対向配置され、この電極に極性反 転電圧を印加する極性反転駆動手段が設けられており、極性反転駆動手段により 電極に極性反転電圧を印加することにより、追い焚き循環管路を通った湯を活性 化し、さらに、湯中のイオン偏在をなくすことにより、湯中のスケールの成長を 抑制してスケールの析出を防ぎ、細菌の繁殖を抑制し、湯どろ等の様々な物質を 水に溶け易くすることができるために、スケールが追い焚き循環管路等に付着し て湯の循環効率が低下したり、スケールが追い焚き熱交換器に付着して湯の加熱 効率が低下したり、空焚きが起こる危険等を防止することが可能となり、浴槽内 の湯の細菌等の繁殖等も抑制することができる。
【0053】 また、例えば、追い焚き循環管路の湯を循環するポンプを備えた風呂釜の場合 には、本考案の電極式水処理装置付風呂釜とすればポンプ内に浴槽内の湯どろ等 が詰まってポンプの吸水能力が低下したり、ポンプが故障したりといったトラブ ルを防止することが可能となる。
【0054】 また、洗濯機に湯を供給するための切り換え弁を有する洗濯注水ユニットを追 い焚き循環管路に介設した本考案によれば、追い焚き循環管路を通った湯は、湯 どろ以外の洗剤や汚れ等の他の物質も溶け易い湯とすることができるために、そ の湯を洗濯機側に供給して洗濯用として用いれば、洗剤の溶け残し等も防ぐこと ができ、汚れが落ち易くなり、少ない洗剤でも高い洗浄力でより効果的に洗濯を 行うことができる。
【図1】本考案に係る電極式水処理装置付風呂釜の第1
実施例を示す構成図である。
実施例を示す構成図である。
【図2】上記実施例の制御装置を示すブロック構成図で
ある。
ある。
【図3】電極に極性反転電圧を印加したときに電極間に
流れるパルス電流を示す説明図である。
流れるパルス電流を示す説明図である。
【図4】本考案の電極式水処理装置付風呂釜の第2実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図5】本考案の電極式水処理装置付風呂釜の第3実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図6】本考案の電極式水処理装置付風呂釜の第4実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図7】従来の強制循環式風呂釜の一例を示す説明図で
ある。
ある。
【図8】従来の半強制循環式風呂釜の一例を示す説明図
である。
である。
【図9】従来の自然循環式風呂釜の一例を示す説明図で
ある。
ある。
【図10】従来の強制循環式風呂釜の追い焚き循環管路12
に洗濯注水ユニット32を設けた例を示す説明図である。
に洗濯注水ユニット32を設けた例を示す説明図である。
【図11】図10の洗濯注水ユニット32の切り換え弁29の通
常の状態を示す説明図である。
常の状態を示す説明図である。
【図12】追い焚き熱交換器8の構造を示す説明図であ
る。
る。
【図13】本考案の他の実施例を示す説明図である。
1,2 電極 5 矩形パルス発振回路 8 追い焚き熱交換器 11 電極式水改質装置ユニット 12 追い焚き循環管路 29 切り換え弁 32 洗濯注水ユニット
Claims (4)
- 【請求項1】 追い焚き熱交換器を備え、浴槽の湯を追
い焚き熱交換器を通して浴槽内に吐出させる追い焚き循
環管路が設けられている風呂釜において、追い焚き循環
管路内に電極を対向配置し、この電極に極性反転電圧を
印加する極性反転駆動手段を設けたことを特徴とする電
極式水処理装置付風呂釜。 - 【請求項2】 追い焚き循環管路には、洗濯機に湯を供
給するための切り換え弁を有する洗濯注水ユニットを介
設したことを特徴とする請求項1記載の電極式水処理装
置付風呂釜。 - 【請求項3】 浴槽と、該浴槽に接続して浴槽の水を循
環する循環管路とを備えた浴槽循環ユニットであって、
循環管路内に電極を対向配置し、この電極に極性反転電
圧を印加する極性反転駆動手段を設けたことを特徴とす
る電極式水処理装置付浴槽循環ユニット。 - 【請求項4】 循環管路には、浴槽水を加熱循環する加
熱手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の電極式
水処理装置付浴槽循環ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7605293U JPH0743444U (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 電極式水処理装置付風呂釜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7605293U JPH0743444U (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 電極式水処理装置付風呂釜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0743444U true JPH0743444U (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=13594018
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7605293U Pending JPH0743444U (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | 電極式水処理装置付風呂釜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743444U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010179206A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | 浄化装置 |
| KR20190036430A (ko) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 주식회사 경동나비엔 | 물 가열기용 이온 제거유닛, 및 이를 포함하는 스케일 프리 보일러와, 스케일 프리 물 가열기와, 휴대용 이온 제거장치 |
-
1993
- 1993-12-31 JP JP7605293U patent/JPH0743444U/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010179206A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | 浄化装置 |
| KR20190036430A (ko) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 주식회사 경동나비엔 | 물 가열기용 이온 제거유닛, 및 이를 포함하는 스케일 프리 보일러와, 스케일 프리 물 가열기와, 휴대용 이온 제거장치 |
| KR20190036432A (ko) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 주식회사 경동나비엔 | 스케일 프리 보일러 및 스케일 프리 물 가열기 |
| KR20190036431A (ko) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 주식회사 경동나비엔 | 스케일 발생의 방지방법 |
| KR20200105456A (ko) * | 2017-09-27 | 2020-09-07 | 주식회사 경동나비엔 | 스케일 프리 물 가열기 |
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