JPH0744140B2 - X線露光用マスクとその製造方法 - Google Patents

X線露光用マスクとその製造方法

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JPH0744140B2
JPH0744140B2 JP8958587A JP8958587A JPH0744140B2 JP H0744140 B2 JPH0744140 B2 JP H0744140B2 JP 8958587 A JP8958587 A JP 8958587A JP 8958587 A JP8958587 A JP 8958587A JP H0744140 B2 JPH0744140 B2 JP H0744140B2
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潔 緒方
靖典 安東
栄治 上條
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Nissin Electric Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばX線リソグラフィ等に用いられるX
線露光用マスクとその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
第3図は、X線露光用マスクの製造工程の一例を示す図
である。
まず、例えばシリコン単結晶基板から成るマスク支持体
2を用意し(同図(A))、その上にX線透過性支持体
4をCVD法、PVD法等によって形成する(同図(B))。
このX線透過性支持体4としては、放熱の観点から熱伝
導率が、かつ変形防止の観点から硬度がそれぞれ高いも
のが好ましく、従来は通常、窒化ホウ素(BN)膜または
窒化シリコン(SiNx)膜が用いられている。そしてその
上に、例えばAu,Ta、W等から成るX線吸収体6をCVD
法、PVD法等によって形成する(同図(C))。これに
よって、パターニング等の加工をする前のマスク(マス
クブランクス)7が得られる。
その後は例えば、X線吸収体6の上にレジストパターン
8を形成した後(同図(D))、X線吸収体6をイオン
エッチング等によってパターニングし(同図(E))、
最後にウエットエッチング等によってX線透過性支持体
4をエッチング停止層としてマスク支持体2に窓あけを
行うと、最終的に加工されたX線露光用マスク10が得ら
れる(同図(F))。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記X線透過性支持体4に従来用いられている窒化ホウ
素膜は、六方晶窒化ホウ素(h−BN)から成るものであ
るため、ある程度の熱伝導率および硬度を有しているも
のの、それらはまだ十分ではなく、そのためX線照射時
にX線吸収体6の変形を招く恐れがあった。
即ち、X線照射時にX線吸収体6はX線の吸収によって
発熱し、その熱がX線透過性支持体4に伝わるが、当該
X線透過性支持体4の熱伝導率や硬度が不十分だと、そ
の熱によってX線透過性支持体4がたわむ等して変形
し、それに伴っててその上のX線吸収体6も変形し、そ
の結果正確なパターン転写が行えなくなる。
同様の問題は、上記窒化シリコン膜の場合にも存在す
る。
そこでこの発明は、このような問題点を解決したX線露
光用マスクとその製造方法を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明のX線露光用マスクは、前述したようなX線透
過性支持体が、立方晶窒化ホウ素を含む窒化ホウ素系膜
から成ることを特徴とする。
この発明の製造方法は、前述したようなX線透過性支持
体を、真空中でマスク支持体に対して、ホウ素の蒸着と
加速された窒素イオンの照射とを行うことによって形成
することを特徴とする。
〔作用〕
この発明のX線露光用マスクにおいては、X線透過性支
持体が立方晶窒化ホウ素(C−BN)を含む窒化ホウ素系
膜から成っていて従来の窒化ホウ素膜や窒化シリコン膜
よりも高硬度かつ高熱伝導率であるため、X線照射時の
当該X線透過性支持体の温度上昇やそれに伴う変形が抑
えられる。その結果、当該X線透過性支持体上のX線吸
収体の変形も抑えられ、正確なパターン転写が可能とな
る。
また、この発明の製造方法によれば、従来の方法では得
られなかった立方晶窒化ホウ素を含む窒化ホウ素系膜
が、X線透過性支持体としてマスク支持体上に形成され
る。
〔実施例〕
第1図は、この発明に係るX線露光用マスクを示す概略
断面図である。
この実施例のX線露光用マスク12は、例えば前述したよ
うなX線吸収体6と、それを支持するX線透過性支持体
14と、それを支持する例えば前述したようなマスク支持
体2とを有しており、X線透過性支持体14は、立方晶窒
化ホウ素を含む窒化ホウ素系膜から成る。尚、図示例で
はX線吸収体6あるいはマスク支持体2はパターニング
あるいは窓あけ等の加工が成されていないものを示す
が、それらは例えば第3図(D)〜(F)のような工程
を経る等して適宜加工される。
上記X線透過性支持体14は、立方晶窒化ホウ素を含むた
め、従来の窒化ホウ素膜や窒化シリコン膜よりも硬度お
よび熱伝導率が高い。例えば、従来の窒化ホウ素膜を構
成する六方晶窒化ホウ素は窒化シリコンよりも熱伝導率
が高いがそれでも約0.8W/cmK程度であるのに対して、立
方晶窒化ホウ素の熱伝導率は約13W/cmK程度もある。
勿論上記X線透過性支持体14はX線透過性も良く、例え
ば膜厚が4μmの場合の波長10ÅのX線に対する透過率
は70%以上であった。
従って上記のようなX線透過性支持体14を有するX線露
光用マスク12においては、X線透過性支持体14が高硬度
かつ高熱伝導率であるため、X線照射時の当該X線透過
性支持体14の温度上昇やそれに伴うたわみ、反り等の変
形が抑えられる。その結果、X線透過性支持体14上のX
線吸収体6の変形も抑えられ、正確なパターン転写が可
能となる。
次に、上記のようなX線露光用マスク12の製造方法を、
そのX線透過性支持体14の形成工程を主体に説明する。
第2図は、この発明に係る製造方法を実施する装置の一
例を示す概略図である。
真空容器(図示省略)内に、前述したようなマスク支持
体2をホルダ24に取り付けて収納しており、当該マスク
支持体2に向けて蒸発源16およびイオン源26を配置して
いる。
蒸発源16は、この例では電子ビーム蒸発源であり、蒸発
材料18としてホウ素金属を有しており、それを電子ビー
ムによって加熱蒸気化して得られるホウ素20をマスク支
持体2の表面に蒸着させることができる。もっとも、こ
のような電子ビーム蒸発源の代わりに、ホウ素金属から
成るターゲットをスパッタさせる方式の蒸発源、あるい
はホウ素金属から成るカソードにおける真空アーク放電
によってホウ素を蒸発させる方式の蒸発源等を用いるこ
ともできる。
マスク支持体2に対するホウ素20の蒸着速度あるいはマ
スク支持体2上に形成される膜の膜厚は、膜厚モニタ22
によって計測することができる。
イオン源26は、この例ではプラズマ閉じ込めに多極磁場
を用いるバケット型イオン源であり、供給された窒素ガ
スGをイオン化して均一で大面積の窒素イオン(窒素イ
オンビーム)28を加速してマスク支持体2の表面に向け
て照射することができる。もっとも、このようなバケッ
ト型イオン源の代わりに、他のタイプのイオン源を用い
ることもできる。
処理に際しては、真空容器内を例えば10-5〜10-7Torr程
度まで排気した後、蒸発源16からのホウ素20をマスク支
持体2上に蒸着させるのと同時に、またはそれと交互
に、イオン源26からの窒素イオン28をマスク支持体2に
向けて照射する。
その際、マスク支持体2へ蒸着させるホウ素Bとマスク
支持体2へ照射する窒素イオンNとの粒子比(組成比)
B/Nを適切な値、例えば0.7〜2.0程度の範囲内に選ぶの
が好ましい。
上記処理の結果、マスク支持体2の表面に、前述したよ
うな立方晶窒化ホウ素を含む窒化ホウ素系膜から成るX
線透過性支持体14(第1図参照)が形成される。ちなみ
にその後は、例えば前述したような公知のCVD法、PVD法
等によって、当該X線透過性支持体14上に前述したよう
なX線吸収体6を形成すれば良い。その結果、第1図に
示すようなX線露光用マスク12が得られる。
尚、上記窒素イオン28の加速エネルギーは、その照射に
よって膜、即ちX線透過性支持体14の内部にダメージ
(欠陥部)が発生したりスパッタ作用によってその表面
が荒れたりするのを極力少なくする観点から、10KeV程
度以下の低エネルギー、より好ましくは数百eV程度以下
にするのが良く、またその下限は特にないが、イオン源
26から窒素イオン28を引き出せる限度から、現実的には
10eV程度になる。
また、マスク支持体2表面の垂線に対する窒素イオン28
の入射角θは、それによる蒸着ホウ素20のスパッタ防止
等の観点から、0°〜60°程度の範囲内にするのが好ま
しい。
また、処理の際のマスク支持体2の温度は、室温程度で
も良いし、熱励起による反応促進のためや窒素イオン28
の照射に伴って膜中に発生する欠陥部除去等のために、
必要に応じて数百℃程度に加熱しても良い。
上記のような方法の特徴を列挙すれば次の通りである。
従来のPVD法、CVD法では、窒化ホウ素膜を形成する
ことができてもその中に立方晶窒化ホウ素が含まれてい
ないことが知られているが、上記方法によれば、立方晶
窒化ホウ素を含む高硬度かつ高熱伝導率の窒化ホウ素系
膜をX線透過性支持体14として形成することができる。
熱励起を主体としていないため、低温処理が可能で
あり、その結果マスク支持体2として使用できる材質の
範囲が大幅に広がる。
加速された窒素イオン28の照射を併用するため、イ
オンの押込み(ノックオン)作用によってマスク支持体
2とX線透過性支持体14との界面付近に両者の構成物質
から成る混合層(ミキシング層)を形成することがで
き、これが言わば楔のような作用をするので、マスク支
持体2に対する密着性の良いX線透過性支持体14が得ら
れる。
ホウ素20の蒸着と窒素イオン28の照射の個々の処理
条件の調整が可能であるため、膜形成時の組成比B/Nに
対する制御性が良く、従ってX線透過性支持体14の結晶
配向等の膜室の制御をある程度自由に行うことができ
る。
この例のように低エネルギーの窒素イオン28を用い
れば、表面が非常に平滑でしかも内部に欠陥部の少ない
良質のX線透過性支持体14を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明に係るX線露光用マスクによれ
ば、X線透過性支持体が立方晶窒化ホウ素を含む窒化ホ
ウ素系膜から成っていて高硬度かつ高熱伝導率であるた
め、X線照射時の当該X線透過性支持体の温度上昇やそ
れに伴う変形を抑えることができる。その結果、当該X
線透過性支持体上のX線吸収体の変形も抑えられ、正確
なパターン転写が可能となる。
またこの発明に係る製造方法によれば、従来の方法では
得られなかった立方晶窒化ホウ素を含む窒化ホウ素系膜
を、X線透過支持体としてマスク支持体上に密着性良く
形成することができる。しかも低温処理が可能であるた
め、マスク支持体として使用できる材質の範囲が大幅に
広がる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るX線露光用マスクを示す概略
断面図である。第2図は、この発明に係る製造方法を実
施する装置の一例を示す概略図である。第3図は、X線
露光用マスクの製造工程の一例を示す図である。 2……マスク支持体、6……X線吸収体、12……実施例
に係るX線露光用マスク、14……X線透過性支持体、16
……蒸発源、20……ホウ素、26……イオン源、28……窒
素イオン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線吸収体と、それを支持するX線透過性
    支持体と、それを支持するマスク支持体とを有するX線
    露光用マスクにおいて、前記X線透過性支持体が、立方
    晶窒化ホウ素を含む窒化ホウ素系膜から成ることを特徴
    とするX線露光用マスク。
  2. 【請求項2】X線吸収体と、それを支持するX線透過性
    支持体と、それを支持するマスク支持体とを有するX線
    露光用マスクを製造する方法において、前記X線透過性
    支持体を、真空中でマスク支持体に対して、ホウ素の蒸
    着と加速された窒素イオンの照射とを行うことによって
    形成することを特徴とするX線露光用マスクの製造方
    法。
JP8958587A 1987-04-10 1987-04-10 X線露光用マスクとその製造方法 Expired - Lifetime JPH0744140B2 (ja)

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