JPH0745560Y2 - 蒸着装置 - Google Patents

蒸着装置

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JPH0745560Y2
JPH0745560Y2 JP849591U JP849591U JPH0745560Y2 JP H0745560 Y2 JPH0745560 Y2 JP H0745560Y2 JP 849591 U JP849591 U JP 849591U JP 849591 U JP849591 U JP 849591U JP H0745560 Y2 JPH0745560 Y2 JP H0745560Y2
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hearth
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storage chamber
movable
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剛史 三石
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は眼鏡レンズに反射防止膜
を施す際に使用して好適な蒸着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼鏡レンズの表面には反射率
を減少し透過光を増すと共に、フレアーによるコントラ
ストの低下やゴーストなどの反射光による種々の障害を
除くため反射防止膜を施すことが行われている。反射防
止膜用物質としては、通常弗化マグネシウムが使用され
るが、最近では反射防止効果をより一層高めるため異な
る物質を3層〜4層に重ねた多層反射防止膜を施してい
る。このような反射防止膜を施す方法は、真空槽内で蒸
着物質を抵抗加熱法により加熱蒸発させ、その蒸気をレ
ンズ表面に透明な薄膜として成膜させる真空蒸着法が最
も一般的である(例:「眼鏡」,P75,(株)メディ
カル葵出版,1986年5月22日発行)。この場合、
蒸着物質を何度も加熱蒸発させて使用すると、不純物
が混入し易い、一度溶融したものと、溶融していない
ものとでは屈折率が変化するため、再現性が悪い、蒸
着物質を成膜中に補充すると、蒸発粒子の蒸発方向を乱
し易く、不均一な膜ができ易い等の問題があった。その
ため、このような問題を解消する方法として、例えば特
開昭61−18346号公報に開示されたものが知られ
ている。これは、間欠的に回転される蒸発坩堝の上面に
複数個の蒸着物質を収納配置し、一回の成膜毎に坩堝を
回動させて蒸着物質を変えるように構成したものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蒸着装置においては、蒸発坩堝に形成され蒸
着物質を収納する収納凹部の数によって成膜回数が決定
されるため、連続して多数のレンズを成膜する場合に
は、蒸発坩堝を交換する度に真空槽の真空を破って交換
し、その後再び真空排気して所定の真空度にしなければ
ならず、非能率的で生産性が悪いという問題があった。
また、真空槽を開く度に内部が汚染されるため、クリー
ニングの回数が増加するという問題もあった。
【0004】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、真空槽を開くことなく、蒸着物質の連続的交換を
可能にし、生産性を向上させると共に、クリーニングの
回数を減少させ得るようにした蒸着装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するためになされたもので、その第1の考案は、それぞ
れ真空槽内に設けられ蒸着物質を収納する複数個の収納
凹部が設けられた複数個のハースを積層収納する第1お
よび第2のハース収納室と、蒸着時に前記第1のハース
収納室に収納されている最上段のハースを把持して加熱
位置に設けられている載置台に受け渡し、載置台上に載
置されているハースの各収納凹部内に収納されている全
ての蒸着物質による真空蒸着が終了すると、当該ハース
を把持し、前記第2のハース収納室に収納するハース搬
送装置を備え、前記第1、第2のハース収納室は、上下
動可能で複数個のハースが積層載置される可動底と、前
記ハースの補給、受取または供給時に前記可動底を昇降
させる可動底昇降機構をそれぞれ備えているものであ
る。第2の考案は上記第1の考案において、前記ハース
搬送装置は、ハースを把持する開閉自在なハンドと、こ
のハンドを開閉動作させる開閉機構と、前記ハンドを水
平面内にて旋回させる旋回駆動機構とを備えているもの
である。第3の考案は上記第1の考案において、前記載
置台はハースの各収納凹部に収納されている蒸着物質の
加熱、蒸着が終了する度に駆動源によって間欠的に回転
され、また前記載置台の近傍には上下動自在で前記ハー
ス搬送装置よりハースを受取る際上昇し、受取後下降す
ることにより前記ハースを前記載置台上に載置するハー
ス受取機構を備えているものである。第4の考案は上記
第1の考案において、前記載置台の近傍にはハースを前
記載置台に押し付け、その中心を前記載置台の回転中心
と一致させる押え機構が設けられているものである。
【0006】
【作用】本考案において、ハース搬送装置は第1のハー
ス収納室内に積層収納されているハースを最上段のもの
から順次把持して載置台に搬送し、また成膜を終わった
載置台上のハースを把持して第2のハース収納室に搬送
収納する。第1のハース収納室の可動底は、最上段のハ
ースがハース搬送装置によって取り除かれる度に上昇し
て次のハースのハース搬送装置への受け渡しを可能にす
る。第2のハース収納室の可動底は、ハース搬送装置に
よってハースが収納される度にハース一つ分だけ下降し
て次のハースの受取収納を可能にする。ハース搬送装置
の開閉機構は、ハースの受取、受け渡し時にハンドを開
閉動作させる。旋回駆動機構は、水平面内においてハン
ドを旋回させ、第1のハース収納室−載置台−第2のハ
ース収納室間を往復移動させる。ハース受取機構は、ハ
ース搬送装置よりハースを受取り、下降してハースを載
置台に受け渡す。押え機構は、ハースを押し付けて載置
台に密着させ、その中心を載置台の回転中心と一致させ
る。載置台は、一回の成膜が終了する度に間欠的に回動
され、蒸着物質を変える。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係る蒸着装置の要部を
示す一部破断斜視図、図2は同装置の内部を示す平面
図、図3は同装置の縦断面図、図4は第1のハース収納
室の構成を示す縦断面図、図5はハース搬送装置の平面
図、図6は同ハース搬送装置の構成を示す縦断面図、図
7は載置台の構成を示す縦断面図、図8は押え機構の一
部破断側面図である。
【0008】図1〜図3において、蒸着装置1は蒸着チ
ャンバー2と、蒸着チャンバー2の下端開口部を気密に
閉鎖するベースプレート3とを備え、これらによって真
空槽4を形成し不図示の真空ポンプに接続されている。
真空槽4は、10-6Torr程度の真空度に保持され
る。真空槽4の内部下方にはそれぞれ2つからなる第1
のハース収納室5A、5B、各第1のハース収納室5
A、5Bをそれぞれ覆うカバー6A、6B、抵抗加熱蒸
発源7A、7B、ハース搬送装置8A、8B、載置台9
A、9Bおよび押え機構10A、10Bと、一つの第2
のハース収納室11等が配設される一方、内部上方には
これから反射防止膜を施すべき多数(70〜100個)
の眼鏡レンズ12を表面に設置してなるレンズドーム1
3が周縁部を回転台14に回転自在に保持されて配設さ
れている。前記第2のハース収納室11は、ベースプレ
ート3の中央に設けられ、その両側に前記載置台9A、
9Bが、さらにその両側に前記第1のハース収納室5
A、5Bがそれぞれ配置されている。第1のハース収納
室5A、5Bと第2のハース収納室11は同一直線上に
配設され、この直線を挟んで前記ハース搬送装置8A、
8Bと前記載置台9A、9Bとが対向配置されている。
この場合、第1のハース収納室5A、載置台9Aおよび
第2のハース収納室11は、第1のハース搬送装置8A
の回転中心O1 を中心とする同一円周上に中心がそれぞ
れ位置するように設けられている。また、第1のハース
収納室5B、載置台9Bおよび第2のハース収納室11
は、第2のハース搬送装置8Bの回転中心O2 を中心と
する同一円周上に中心がそれぞれ位置するように設けら
れている。なお、前記真空槽4の両側には、通常はゲー
トバルブによって遮断されており、レンズドーム13の
装着、交換時に連通されるドーム挿入室とドーム取出室
(いずれも図示せず)が設けられており、これによって
真空槽4内の真空を破らずにレンズドーム13の装着、
交換を可能にしている。
【0009】次に、上記構成からなる蒸着装置1の各部
の詳細について説明する。図1および図4において、前
記第1のハース収納室5Aは、両端が開放する円筒状の
ハース収納筒20と、このハース収納筒20の下端側開
口部にボルト21によりOリング22を介して固定され
た底板23を備えている。前記ハース収納筒20の上端
開口部は、前記ベースプレート3の裏面で、かつ該プレ
ートに開設された開口24の周縁部に同じくボルト25
によりOリング26を介して固定されている。したがっ
て、第1のハース収納室5Aの内部は、前記蒸着槽4の
内部と連通し真空排気される。また前記ハース収納筒2
0の内部には後述する可動底昇降機構28によって昇降
される上下動自在な可動底27が配設されており、この
可動底27にそれぞれ多数の反射防止膜用蒸着物質29
を収納してなる複数個のハース30が段積み積載されて
いる。前記可動底27は、円盤状に形成された第1の底
板部材31と、前記ハース30が嵌挿される円筒体32
とで構成され、この円筒体32の下端部外周面には、前
記第1の底板部材31の上面にOリング33を介して密
接されかつ複数個のボルト(図示せず)により固定され
るフランジ部32Aが一体に設けられ、またフランジ部
32Aと底板部材31の接合面間には溝35が形成され
ている。この溝35には前記ハース30を冷却する冷却
水34が後述する可動軸によって循環供給されるように
なっている。
【0010】前記ハース30は、銅等の金属によって適
宜板厚を有する円盤状に形成され、その上面外周寄りに
は複数個、例えば8個の収納凹部36が凹設されて弗化
マグネシウム等の蒸着物質29を収納しており、中央に
は前記円筒体32の外周に嵌合する嵌合孔37が貫通形
成されている。
【0011】前記可動底昇降機構28は、前記第1のハ
ース収納室5Aへのハース30の補給時および第1のハ
ース収納室5Aから前記載置台9Aへのハース供給時に
前記可動底27を昇降させるもので、前記底板23の下
方に配設された昇降用駆動モータ40と、この駆動モー
タ40の回転がギア41、42を介して伝達される主軸
43と、この主軸43の回転を前記可動底27の上下運
動に変換するナット部材44等で構成されている。前記
主軸43は、前記底板23の中央に開設された中心孔4
5を貫通して設けられ、その下端部が前記底板23の下
面に設けた軸受装置46によって回転自在に保持されて
いる。軸受装置46は、前記底板23の下面に溶接固定
された円筒状の上ベアリング受け47と、前記主軸43
にラジアルベアリング48、49、スラストベアリング
50、ウイルソンシール51等を介して嵌装され、前記
上ベアリング受け47にボルト52によりOリング53
を介して固定された下ベアリング受け54等で構成さ
れ、前記ウイルソンシール51によって主軸43および
下ベアリング受け54間の隙間を真空シールしている。
前記主軸43の上端部、すなわち底板23より上方に突
出する部分は、雄螺子56が形成されて、前記可動底2
7の中心孔57に適宜な隙間を保って挿通されており、
上端には可動底27の抜けを防止するキャップ58が固
定されている。一方、前記主軸43の下端部には前記可
動底27の高さを検出するため主軸43の回転数を計測
する周知の回転位置センサ59が取付けられており、こ
のセンサ59による検出信号は、不図示の中央処理装置
に送出され、前記駆動モータ40を駆動制御するように
構成されている。前記ナット部材44は、前記主軸43
の雄螺子部56に螺合され、かつ前記底板部材31の下
面中央部にねじ止め固定されている。
【0012】さらに前記底板部材31の下面外周部寄り
にはそれぞれ一対からなり可動底27の下面を共通に保
持すると共に回転を防止する第1および第2可動軸61
A、61B、62A、62B(61B、62Bは図示せ
ず)が垂設されている。第1可動軸61A(61Bも同
様)は、丸棒状体に形成されて前記底板23に形成され
た挿通孔63にボールベアリング64を介して上下動自
在に貫通され、上端が前記底板部材31に固定され、底
板23より下端部はカバー65内に適宜な隙間を保って
挿入されている。カバー65は、前記第1可動軸61A
を保護すると共に、前記挿通孔63をシールするもの
で、下端が閉塞された筒状体に形成され、上端開口部が
前記底板23の下面にOリング66を介して密接され、
かつボルト67により固定されている。第2可動軸62
A(62B)はパイプからなり、上端開口部が前記可動
底27内に形成された冷却水用溝35に連通することに
より冷却水34の供給管(62Bは排水管)を兼用して
いる。そして、この第2可動軸62Aは、前記底板23
に設けられた挿通孔68を貫通し、上端が前記底板部材
31の下面に取付部材69を介して固定され、中間部が
軸受装置70によって上下動自在に保持され、下端開口
部に可撓管71の一端が接続されている。前記軸受装置
70は、前記底板23の下面にOリング73を介して固
定されたベアリング受け72と、このベアリング受け7
2の内部に配設されたベアリング74、シール部材75
等で構成され、前記挿通孔68を気密にシールしてい
る。
【0013】このような構成からなる第1のハース収納
室5Aにあっては、Oリング22、26、53、66、
ウイルソンシール51、シール部材75等で内部を気密
にシールしているので、真空槽4と同一の真空度に保持
され、複数個のハース30が可動底27上に積層載置さ
れて収納される。また、可動底27は、ナット部材44
および第1、第2可動軸61A、62A等によって回転
を防止されて保持されているため、駆動モータ40の駆
動に伴い、その回転がギヤ41、42を介して主軸43
に伝達されると、前記ナット部材44、第1、第2可動
軸61A、62Aと共に円滑に上下動し、前記載置台9
Aへのハース供給時に上昇されて最上段のハース30を
ハース受渡位置に移動させる。この受渡位置は、ベース
プレート3の上方で前記主軸43の上面よりも高く、か
つ前記ハース搬送装置8Aと同一高さ位置とされる。
【0014】なお、第1のハース収納室5A、5Bは、
不使用時およびレンズ12への反射防止膜形成時におい
てカバー6A、6B(図2参照)によりそれぞれ覆われ
ており、ハース受渡時に開放され、上述した通り可動底
27を上昇させ最上段のハース30をハース受渡位置に
移動させる。前記カバー6A、6Bは、ベースプレート
3の上面に沿って矢印方向に進退移動自在に配設され、
真空槽4の外部下方に設けた駆動装置(図示せず)によ
って進退移動される。前記第1のハース収納室5Bにつ
いては上記した第1のハース収納室5Aと同一構造のた
め、その説明を省略する。
【0015】次に、前記ハース搬送装置8Aの構成等を
図2、図5および図6に基づいて詳細に説明する。この
ハース搬送装置8Aは、前記第1のハース収納室5Aの
ハース受渡位置よりハース30を受け取り、前記載置台
9Aに受け渡すために設けられるもので、前記ハース3
0を両側から把持する左右一対のハンド81A、81B
と、これらのハンド81A、81Bを開閉動作させる開
閉機構82と、前記ハンド81A、81Bを旋回用回転
軸83を中心として水平面内にて旋回させる旋回駆動機
構84とで構成されている。前記ハンド81A、81B
の基部は直線状に形成されて互いに平行に対向し、先端
部は外側に折曲されて間隔が広く設定されると共に、対
向側面、すなわち内側面が前記ハース30と略同一の曲
率半径で凹曲面とされ、この凹状曲面部85が前記ハー
ス30の外周面に密着し把持する把持面とされる。
【0016】前記ハンド81A、81Bの開閉機構82
は、前記旋回用回転軸83の下端部外周面に固定された
正逆回転自在な駆動モータ88と、駆動モータ88の回
転がギヤ89、90を介して減速伝達される開閉用回転
軸95と、開閉用回転軸95の回転を直線運動に変換
し、前記ハンド81A、81Bを開閉動作させる一対の
ラック91A、91Bおよびピニオン92と、ハンド8
1A、81Bを案内保持する一対のガイドレール93
A、93B等で構成されている。前記開閉用回転軸95
は、前記旋回用回転軸83の中心孔96を同軸に貫通し
て設けられ、上下端部が軸受装置98とベアリング99
によって回転自在に軸支されている。開閉用回転軸95
の下端部は、前記旋回用回転軸83の下方に突出して前
記ギヤ90が取り付けられ、上端には前記一対のラック
91A、91Bに噛合する前記ピニオン92が固定され
ている。
【0017】前記一対のラック91A、91Bは、前記
各ハンド81A、81Bの基部内側面にこれらと直交す
るよう且つピニオン92を挟んで互いに対向配置され、
一方のラック91Aの一端がハンド81Aに、他方のラ
ック91Bの一端がもう一方のハンド81Bにそれぞれ
固定され、他端部がラック押え板100にそれぞれ固定
されている。したがって、駆動モータ88の駆動に伴い
ピニオン82が開閉用回転軸95と共に正方向(図5の
時計方向)に回転すると、ラック91Aが右方に、ラッ
ク91Bが左方に移動するため、ハンド81A、81B
を開くことができ、反対にピニオン82が反時計方向に
回転すると、ハンド81A、81Bを閉じることがで
き、これによって前記ハース30の把持を可能にしてい
る。前記ラック押え板100は、前記一対のガイドレー
ル93A、93Bと共にレールベース101上に配設さ
れている。前記一対のガイドレール93A、93Bは、
前記ピニオン92を挟んで平行に対向するようにかつハ
ンド81A、81Bと直交するように配設されており、
両側面にはV字状のガイド溝103がそれぞれ形成され
ている。前記各ハンド81A、81Bの基部下面には前
記各ガイドレール93A、93Bに沿って摺動するベア
リング104A、104Bがそれぞれ固定されている。
各ベアリング104A、104Bの下面中央には前記ガ
イドレール93A、93Bの上端部が嵌合し得る嵌合溝
105がそれぞれ形成されている。
【0018】前記ハンド81A、81Bの旋回駆動機構
84は、前記ベースプレート3の孔107に軸受装置1
08を介して貫通配置された前記旋回用回転軸83を備
え、この回転軸83の上端部外周面にはフランジ109
が一体に設けられ、その上に前記レールベース101が
連結部材110を介して設置されている。前記軸受装置
108は、ベースプレート3の孔107にOリング11
2を介して嵌合されボルト113によって固定されたリ
ング状プレート111と、前記旋回用回転軸83にOリ
ング114を介して外嵌され前記リング状プレート11
1の中心孔に嵌合固定された円筒体115と、円筒体1
15内に配設され前記回転軸83を回転自在に軸支する
ラジアルベアリング116A、116Bおよびスラスト
ベアリング117と、回転軸83の外周に螺合されたナ
ット118等で構成されている。また前記回転軸83の
上端開口部には前記開閉用回転軸95を回転自在に軸支
する前記軸受装置98が配設されている。この軸受装置
98は、前記回転軸83の上端開口部にOリング122
を介して嵌合固定された蓋部材123、蓋部材123内
に嵌合配置され前記回転軸95を回転自在に軸支する一
対のラジアルベアリング125A、125B、および蓋
部材123と回転軸95の隙間を真空シールするウイル
ソンシール126等で構成されている。前記回転軸83
の中間部外周面にはギヤ130と、該回転軸83の回転
角度を検出する回転位置センサ134とが取り付けられ
ており、ギヤ130は、駆動モータ131の出力軸13
2に取り付けられた駆動ギヤ133に噛合されている。
駆動モータ131は、正逆回転自在で前記ベースプレー
ト3の下面にブラケット(図示せず)を介して配設され
ている。
【0019】前記ハース搬送装置8Aは通常ハース受取
位置、すなわち前記第1のハース収納室5Aの上方にハ
ンド81A、81Bを開いた状態で待機している。ハー
ス搬送装置8Aによるハース30の受取動作に際して、
前述の可動底27(図4)が上昇移動して最上段のハー
ス30をハース受取位置に移動させると、駆動モータ8
8を駆動してハンド81A、81Bを閉じ、前記ハース
30を把持する。ハンド81A、81Bによってハース
30を確実に把持すると、駆動モータ88を停止させる
と同時に、駆動モータ131を駆動する。するとこの駆
動モータ131の回転がギヤ133、130を介して旋
回用回転軸83に伝達されるため、ハンド81A、81
Bが設置されたレールベース101を該回転軸83と一
体的に回動させ、ハース30を前記載置台9Aの上方に
搬送停止させることができる。そして、駆動モータ88
を上記とは反対方向に駆動すると、ハンド81A、81
Bが開き、把持していたハース30を載置台9A側に受
け渡すことができる。なお、第1のハース収納室5Bか
らハース30を受取り、載置台9Bに搬送するハース搬
送装置8B(図1)については上記ハース搬送装置8A
と同一構成であるため、その説明を省略する。
【0020】次に、前記載置台9A(9Bも同様)の構
成等を図1および図7に基づいて詳細に説明すると、こ
の載置台9Aは、上プレート140と、上プレート14
0の下面にOリング142を介して密接され且つボルト
(図示せず)によって一体的に結合固定された下プレー
ト141とで構成され、ハース回転軸143の上面にO
リング144を介して載置され、且つボルト145によ
って固定されている。そして前記上、下プレート14
0、141の接合面間には載置台9A上のハース30を
冷却し蒸着物質29の加熱溶融時における熱変形を防止
するため冷却水146が循環供給される冷却水用溝14
7が設けられている。
【0021】前記ハース回転軸143は、中空状に形成
されてベースプレート3の軸孔148を貫通することに
より、下端部が真空槽4の下方に突出し、軸受装置14
9によって回転自在に軸支されている。前記軸受装置1
49は、前記ベースプレート3の軸孔148に下方から
Oリング150を介して嵌合されボルト151によって
固定された円板状のプレート152と、前記ハース回転
軸143の外周にOリング154を介して嵌合され前記
プレート152の中心孔に嵌合固定されたベアリング保
持筒153と、前記ハース回転軸143とベアリング保
持筒153との間に介在されハース回転軸143を回転
自在に軸支するラジアルベアリング155、156およ
びスラストベアリング157と、ラジアルベアリング1
56の抜けを防止するナット部材158等で構成されて
いる。前記ハース回転軸143の中心孔には冷却管16
0が挿入配置されており、その上端開口部が前記載置台
9Aの冷却用溝147に連通し、下端が前記ハース回転
軸143の下端部に設けた冷却水入口162に連通して
いる。この冷却水入口162から供給される冷却水14
6は、前記冷却管160の内部通路を通って冷却水用溝
147に導かれ、ハース回転軸143の内周面と冷却管
160との間に形成された環状路163を通って前記ハ
ース回転軸143の下端部に設けられた冷却水出口16
4より排出される。
【0022】前記ベースプレート3の下方には蒸着物質
29による一回の蒸着が終わる度に前記ハース回転軸1
43を1/8回転ずつ間欠的に回転させる駆動モータ1
67が配設されており、このモータ167の回転がギヤ
168、169を介して前記ハース回転軸143に伝達
されるように構成されている。さらに前記ハース回転軸
143の下端部には該回転軸143の回転角度を検出す
る周知の回転位置センサ170が取付けられている。
【0023】前記載置台9Aの周囲には前記ハース搬送
装置8Aよりハース30を受取り、載置台9A上に載置
するハース受取機構171が配設されている。このハー
ス受取機構171は、前記ベースプレート3を軸受部材
172およびウイルソンシール173を介して上下動自
在に貫通する3本のハース受取用ロッド174と、モー
タ175と、モータ175の回転を前記ロッド174の
上下運動に変換するピニオン176およびラック177
等で構成されている。前記3本のハース受取用ロッド1
74は、前記ベースプレート3の下方に配設された可動
リング178上に周方向に等間隔をおいて立設されてお
り、この可動リング178に前記ピニオン176に噛合
するラック177が取付けられている。また、前記可動
リング178の下方には固定リング179が配設されて
おり、この固定リング179はブラケット180を介し
て前記ベースプレート3の下面に取付けられている。固
定リング179には複数本、例えば3本のリング支持棒
181がベアリング182を介してそれぞれ上下動自在
に設けられており、その上端が前記可動リング178に
連結されている。したがって、前記モータ175の回転
がピニオン176およびラック177を介して伝達され
ると、リング支持部材81がベアリング182に沿って
上下動するため、前記3本のハース受取用ロッド174
は前記可動リング178と共に上下動し、ハース搬送装
置8Aからハース30を受け取る際には、載置台9Aよ
り高い位置でハース搬送装置8Aと同一高さ位置まで上
昇して前記ハース搬送装置8Aが把持しているハース3
0を下から3点支持する。この状態でハンド81A、8
1Bによるハース30の把持を解除すると、ハース30
は前記ハース受取用ロッド174に受け渡され、しかる
後モータ175の駆動によりハース受取用ロッド174
が下降すると、前記載置台9A上に載置される。そし
て、このハース30は前記押え機構10Aによって上方
から押圧されることにより、前記載置台9A上に密接さ
れ、且つ中心を載置台9Aの中心と一致される。
【0024】前記押え機構10Aは、図8に示すように
ベースプレート3に設けた貫通孔(図示せず)を気密に
貫通する軸190と、ベースプレート3の下方に配設さ
れ前記軸190を上下動させる油圧シリンダ等の駆動源
191とを備え、軸190の上端部にはハース30を押
圧する押圧部材193を先端に有する保持棒194が押
え保持具195を介して取付けられている。前記押圧部
材193は、円筒状の本体196、本体196の中心孔
にラジアルベアリング197、198およびスラストベ
アリング199を介して回転自在に且つ若干の上下動を
許容されて配設された押圧子200、押圧子200の上
端部に螺合されたナット部材201、本体196の上端
開口部を覆うカバー202等で構成され、前記載置台9
Aの上方にこれと中心を一致させてかつハース30の板
厚より大きな間隔を保って位置している。そして、載置
台9A上にハース30が載置されると、軸190の下降
に伴い押圧子200が降下して前記ハース30の中心孔
37を押圧する。この場合、押圧子200の下端は前記
中心孔37より若干大きい円板状に形成され、かつその
下面外周部にテーパ面203を有し、このテーパ面20
3を前記中心孔37の上端側開口縁に押し付けることに
より、ハース30の中心を前記載置台9Aの中心と一致
させることができる。したがって、このような押え機構
10Aを用いると、載置台9Aの間欠回転によるハース
30の位置ずれを防止することができ、またハース30
を載置台9Aに密着させるため、冷却水146によるハ
ース30の冷却効果を向上させることができる利点を有
する。
【0025】このようにしてハース30が載置台9A上
に設置されると、抵抗加熱源7Aによる蒸着物質29の
加熱溶融により反射防止膜が眼鏡レンズの表面に成膜さ
れ、一回の成膜が終わると駆動モータ167の駆動によ
って載置台9Aが間欠的に回転され、新たな蒸着物質2
9の加熱溶融による成膜が行われる。そして、1つのハ
ース30に収納されている全ての蒸着物質29が使用さ
れると、前記第1のハース収納室5Aに収納されている
最上段のハース30と交換される。交換に際しては前記
押え機構10Aによる押圧状態を解除した後、ハース搬
送装置8Aを旋回させて載置台9Aの上方に移動させて
ハンド81A、81Bを開いた状態で待機させ、ハース
受取機構170によって載置台9A上のハース30を所
定高さ位置まで押し上げ、ハンド81A、81Bを閉じ
てハース30を把持する。次いで、ハース搬送装置8A
を旋回させてハンド81A、81Bを第2のハース収納
室11の上方に移動させ、把持しているハース30を該
ハース収納室11に収納する。そして、ハース搬送装置
8Aを第1のハース収納室5Aの上方に移動させて次の
ハース30を受け取り、載置台9A側に受け渡すこと
で、ハース30の自動交換が行われる。この交換は第1
のハース収納室5A内のハース30が無くなるまで真空
槽4の真空を破ることなく行われる。
【0026】前記第2のハース収納室11は、図1に示
すように前記第1のハース収納室5Aと略同様に構成さ
れている。但し、2つの第1のハース収納室5A、5B
のハース30に対して共通に使用されるため、収納室の
深さが第1のハース収納室5Aよりも深く設定される点
および可動底210が上方位置にあってハース搬送装置
8Aまたは8Bよりハース30を受け取るたびにハース
一つ分の高さだけ可動底昇降機構28によって下降され
る点で異なっている。なお、第2のハース収納室11の
詳細については説明を省略する。
【0027】かくして上記構成からなる蒸着装置1によ
れば、複数個のハース30を第1のハース収納室5A、
5B内に三次元的に収納配置しているので、場所を採ら
ず装置の小型化を可能にし、また真空を破ることなく蒸
着物質29を連続的に交換することができるので、生産
性を高めると共に、クリーニングの回数を削減すること
ができる利点を有する。また、押え機構10Aによって
ハース30を載置台9A上に押し付け、その中心を載置
台9Aの中心と一致させるようにしているので、載置台
9Aを間欠的に回転させても、ハース30がずれたりす
ることがなく、蒸着物質29と加熱源7Aとの距離を一
定に保つことができる。したがって、成膜に要する時間
も略一定に保つことができる。
【0028】なお、上記実施例は2つの第1のハース収
納室5A、5Bと、載置台9A、9Bを設けた場合につ
いて説明したが、本考案はこれに特定されるものではな
く、1つであっても、また2つ以上であってもよいこと
は勿論である。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る蒸着装
置にあっては、一回の成膜毎に蒸着物質を交換すること
ができるので、成膜の再現性が良く、均一な膜厚を得る
ことができ、また真空槽内に第1のハース収納室を設
け、この中に複数のハースを積層配置し、ハース搬送装
置によってハースを第1のハース収納室より受け取り、
載置台に受け渡すようにしているので、連続的にしかも
真空槽の真空を破ることなく成膜することができる。し
たがって、蒸着の成膜回数が多く、生産性を向上させる
ことができ、また成膜回数が増加すれば装置のクリーニ
ング回数が減少し、稼働率を向上させることができるな
ど、その実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る蒸着装置の要部を示す一部破断斜
視図である。
【図2】同装置の内部を示す平面図である。
【図3】同装置の縦断面図である。
【図4】第1のハース収納室の構成を示す縦断面図であ
る。
【図5】ハース搬送装置の平面図である。
【図6】同ハース搬送装置の構成を示す縦断面図であ
る。
【図7】載置台の構成を示す縦断面図である。
【図8】押え機構の一部破断側面図である。
【符号の説明】
3 ベースプレート 4 真空槽 5A、5B 第1のハース収納室 7A、7B 抵抗加熱源 8A、8B ハース搬送装置 9A、9B 載置台 10A、10B 押え機構 11 第2のハース収納室 27 可動底 28 可動底昇降機構 29 蒸着物質 30 ハース 81A、81B ハンド 82 開閉機構 84 旋回駆動機構 170 ハース受取機構

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ真空槽内に設けられ蒸着物質を
    収納する複数個の収納凹部が設けられた複数個のハース
    を積層収納する第1および第2のハース収納室と、蒸着
    時に前記第1のハース収納室に収納されている最上段の
    ハースを把持して加熱位置に設けられている載置台に受
    け渡し、載置台上に載置されているハースの各収納凹部
    内に収納されている全ての蒸着物質による真空蒸着が終
    了すると、当該ハースを把持し、前記第2のハース収納
    室に収納するハース搬送装置を備え、前記第1、第2の
    ハース収納室は、上下動可能で複数個のハースが積層載
    置される可動底と、前記ハースの補給、受取または供給
    時に前記可動底を昇降させる可動底昇降機構をそれぞれ
    備えていることを特徴とする蒸着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蒸着装置において、前記
    ハース搬送装置は、ハースを把持する開閉自在なハンド
    と、このハンドを開閉動作させる開閉機構と、前記ハン
    ドを水平面内にて旋回させる旋回駆動機構とを備えたこ
    とを特徴とする蒸着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蒸着装置において、前記
    載置台はハースの各収納凹部に収納されている蒸着物質
    の加熱、蒸着が終了する度に駆動源によって間欠的に回
    転され、また前記載置台の近傍には上下動自在で前記ハ
    ース搬送装置よりハースを受取る際上昇し、受取後下降
    することにより前記ハースを前記載置台上に載置するハ
    ース受取機構を備えていることを特徴とする蒸着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の蒸着装置において、前記
    載置台の近傍にはハースを前記載置台に押し付け、その
    中心を前記載置台の回転中心と一致させる押え機構が設
    けられていることを特徴とする蒸着装置。
JP849591U 1991-01-31 1991-01-31 蒸着装置 Expired - Lifetime JPH0745560Y2 (ja)

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