JPH089164Y2 - 蒸着装置 - Google Patents

蒸着装置

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JPH089164Y2
JPH089164Y2 JP1991008496U JP849691U JPH089164Y2 JP H089164 Y2 JPH089164 Y2 JP H089164Y2 JP 1991008496 U JP1991008496 U JP 1991008496U JP 849691 U JP849691 U JP 849691U JP H089164 Y2 JPH089164 Y2 JP H089164Y2
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剛史 三石
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は眼鏡レンズに反射防止膜
を施す際に使用して好適な蒸着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼鏡レンズの表面には反射率
を減少し透過光を増すと共に、フレアーによるコントラ
ストの低下やゴーストなどの反射光による種々の障害を
除くため反射防止膜を施すことが行われている。反射防
止膜用物質としては、通常弗化マグネシウムが使用され
るが、最近では反射防止効果をより一層高めるため異な
る物質を3層〜4層に重ねた多層反射防止膜を施してい
る。このような反射防止膜を施す方法は、真空槽内で蒸
着物質を抵抗加熱法により加熱蒸発させ、その蒸気をレ
ンズ表面に透明な薄膜として成膜させる真空蒸着法が最
も一般的である(例:「眼鏡」,P75,(株)メディ
カル葵出版,1986年5月22日発行)。この場合、
蒸着物質を何度も加熱蒸発させて使用すると、不純物
が混入し易い、一度溶融したものと、溶融していない
ものとでは屈折率が変化するため、再現性が悪い、蒸
着物質を成膜中に補充すると、蒸発粒子の蒸発方向を乱
し易く、不均一な膜ができ易い等の問題があった。その
ため、このような問題を解消する方法として、例えば特
開昭61−18346号公報に開示されたものが知られ
ている。これは、間欠的に回転される蒸発坩堝の上面に
複数個の蒸着物質を収納配置し、一回の成膜毎に坩堝を
回動させて蒸着物質を変えるように構成したものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蒸着装置においては、蒸発坩堝に形成され蒸
着物質を収納する収納凹部の数によって成膜回数が決定
されるため、連続して多数のレンズを成膜する場合に
は、蒸発坩堝を交換する度に真空槽の真空を破って交換
し、その後再び真空排気して所定の真空度にしなければ
ならず、非能率的で生産性が悪いという問題があった。
また、真空槽を開く度に内部が汚染されるため、クリー
ニングの回数が増加するという問題もあった。
【0004】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、真空槽を開くことなく、蒸着物質の連続的交換を
可能にし、生産性を向上させると共に、クリーニングの
回数を減少させ得るようにした蒸着装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、真空槽内に設けられ複数個の蒸着物質を収納
するハースが載置される載置台と、前記真空槽に隣接し
て設けられ外部に連通する第1の開口と前記真空槽に連
通する第2の開口を有するハース交換室と、前記第1の
開口付近に位置して前記ハース交換室内に昇降自在に且
つ回動自在に配設され複数個のハースが載置されるハー
ス交換台と、このハース交換台上のハースを前記第2の
開口に対応して設けられたハース昇降位置に搬送する第
1のハース搬送手段と、前記ハース昇降位置に昇降自在
に配設され、ハースの装着、交換時に前記第2の開口よ
り前記真空槽内のハース受渡、受取位置に搬送する第2
のハース搬送手段と、前記真空槽内に配設され前記ハー
ス受渡、受取位置に搬送された前記第2のハース搬送手
段上の前記ハースを把持して前記載置台に受け渡し、ま
た載置台上に載置されているハースに収納されている全
ての蒸着物質による真空蒸着が終了すると、当該ハース
を把持し、前記第2のハース搬送手段に戻す第3のハー
ス搬送手段と、前記第1および第2の開口をそれぞれ開
閉する第1および第2の開閉扉とを備えたことを特徴と
する。また、本考案においては、第3のハース搬送手段
は、ハースを把持する開閉自在なハンドと、このハンド
を開閉動作させる開閉機構と、前記ハンドを水平面内で
旋回させる旋回駆動機構とを備えたことを特徴とする。
また、本考案においては、載置台はハースに収納されて
いる蒸着物質の加熱、蒸着が終了する度に駆動源によっ
て間欠的に回転され、前記載置台の近傍には上下動自在
で第3のハース搬送手段よりハースを受取る際上昇し、
受取後下降することにより前記ハースを前記載置台上に
載置するハース受取機構を備えていることを特徴とす
る。さらに、本考案は、ハースを載置台に押し付け、そ
の中心を前記載置台の回転中心と一致させる押え機構を
構えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案において、第1の開閉扉を開いてハース
交換室内のハース交換台上にハースを設置してハース交
換室内を真空排気する。ハース交換室内が真空槽と略同
一の真空度になると、第1のハース搬送手段がハース交
換台上のハースをハース昇降位置に搬送し、第2のハー
ス搬送手段に受け渡す。第2のハース搬送手段はハース
を受け取ると上昇して真空槽内のハース受渡、受取位置
にハースを搬送する。この時、第2の開閉扉が開き真空
槽とハース交換室とを連通させる。ハースがハース受
渡、受取位置に搬送されると、第3のハース搬送手段は
ハースを把持して載置台上に載置する。この時、第3の
ハース搬送手段の開閉機構は、ハース把持のためハンド
を閉動作させる。旋回駆動機構は、水平面内においてハ
ンドを旋回させ、ハース受渡、受取位置と載置台間を往
復移動させる。ハース受取機構は、第3のハース搬送手
段よりハースを受取り、下降してハースを載置台に受け
渡す。押え機構は、ハースを載置台に押し付けて密着さ
せ、その中心を載置台の回転中心と一致させる。載置台
は、一回の成膜が終了する度に間欠的に回動され、蒸着
物質を変える。ハースに収納されている全ての蒸着物質
による蒸着が終了すると、ハースは第3のハース搬送手
段−第2のハース搬送手段−第1のハース搬送手段を経
てハース交換台に戻される。ハース交換台に戻されたハ
ースは、第1の開閉扉を開くことにより外部に取り出さ
れ、新たなハースと交換される。このような操作を繰り
返すことにより真空槽の真空を破らずにハースの装着、
交換が行われる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係る蒸着装置の要部の
概略構成を示す斜視図、図2は同装置の要部断面図、図
3は同装置の要部平面図、図4は同装置の断面図、図5
は第3のハース搬送手段の構成を示す縦断面図、図6は
同搬送手段の平面図、図7は載置台の断面図、図8は押
え機構の一部破断側面図である。なお、本考案において
はそれぞれ2つからなる載置台およびハース交換室を設
け、両載置台にハースを同時にもしくはいずれか一方に
載置して蒸着物質による反射防止膜の成膜を行い得るよ
うにした例を示す。
【0008】図1〜図4において、蒸着装置1は蒸着チ
ャンバー2と、蒸着チャンバー2の下端開口部を気密に
閉鎖するベースプレート3とを備え、これらによって真
空槽4を形成し不図示の真空ポンプに接続されている。
真空槽4は、10-6Torr程度の真空度に保持され
る。真空槽4の内部下方にはそれぞれ2つからなるハー
ス交換室5A、5B、抵抗加熱蒸発源6A、6B、第3
のハース搬送手段7A、7B、載置台8A、8Bおよび
押え機構9A、9B(9Bは図示せず)が配設される一
方、内部上方にはこれから反射防止膜を施すべき多数
(70〜100個)の眼鏡レンズ10を表面に設置して
なるレンズドーム11が周縁部を回転台12に回転自在
に保持されて配設されている。
【0009】次に、上記構成からなる蒸着装置1の各部
の詳細について説明する。前記ハース交換室5A(5B
も同様)は、前記ベースプレート3の下方に真空槽4に
隣接して設けられるもので、外部に連通する第1の開口
14と、真空槽4に連通する第2の開口15を有し、内
部にはハース交換台16が前記第1の開口14付近に、
第2のハース搬送手段18が前記第2の開口15の下方
に、ハース交換台16と第2のハース搬送手段18との
間に位置する第1のハース搬送手段17がそれぞれ配設
されると共に、前記各開口14、15を気密に開閉する
第1、第2の開閉扉19、20が配設されている。前記
第1、第2および第3のハース搬送手段17、18、7
Aはハース22の搬送装置を構成している。前記第1の
開閉扉19は一側縁が第1の開口14に回動自在に枢着
されており、ハース22の挿入、取出時に作業者により
開閉操作されるようになっている。第2の開閉扉20
は、ゲートバルブからなり、ハース交換室5Aの外部に
設けられたシリンダ23によって開閉操作され、ハース
22の装着、交換時以外は前記第2の開口15を気密に
閉鎖し、真空槽4とハース交換室5Aとを遮断してい
る。そして、前記ハース交換室5Aはハース22が挿入
されると真空ポンプ24によって前記真空槽4とは別個
独立に真空槽4と同程度の真空度に真空排気されるよう
に構成されている。
【0010】前記ハース22は、図6および図7に示す
ように銅等の金属によって適宜板厚を有する円盤状に形
成され、その上面外周寄りには複数個、例えば8個の収
納凹部30が凹設されて弗化マグネシウム等の蒸着物質
31を収納しており、中央には嵌合孔32が貫通形成さ
れている。
【0011】図1〜図3において、前記ハース交換台1
6は、横幅が前記ハース22の直径より小さい小判形に
形成され2つのハース22が載置され得る大きさを有す
る上テーブル31と、この上テーブル31の下面に密接
固定された下テーブル32とで構成され、これら両テー
ブル31、32の接合面間には溝37が形成されてい
る。この溝37には後述する冷却管38によって前記ハ
ース22を冷却する冷却媒体39が循環供給されるよう
になっている。前記下テーブル32の下面中央には中空
の回転軸40が一体に垂設されており、この回転軸40
は軸受装置41によって回転自在に軸支され、下端部が
前記ハース交換室5Aの底板42に形成された挿通孔か
らウイルソンシール43を介して下方に突出している。
前記軸受装置41は、前記回転軸40の前記底板42よ
り上方の外周に軸方向の移動を規制されて嵌合されたベ
アリング受け44と、このベアリング受け44と前記回
転軸40との間に介在されたラジラジアルベアリングお
よびスラストベアリング45とで構成され、昇降機構4
6によって昇降されるように構成されている。昇降機構
46は、前記底板42の下面に設けられたシリンダ47
と、このシリンダ47によって上下動される可動プレー
ト48と、可動プレート48上に立設された複数個のロ
ッド49とを備え、このロッド49は前記底板42に設
けられた挿通孔をシール部材(図示せず)を介して気密
に貫通して前記ハース交換室5A内に突出し、前記ベア
リング受け44の鍔部下面に連結されている。したがっ
て、前記シリンダ47によって可動プレート48を上下
動させると、ロッド49と共に軸受装置41が上下動し
これによって前記ハース交換台16も上下動する。ハー
ス交換台16は外部からハース22が挿入される際、上
方位置に停止しており、前記第1のハース搬送手段17
にハース22を受け渡す際、該第1のハース搬送手段1
7とより若干低い位置に下降される。前記ハース交換台
16はさらに駆動モータ50によって回動されるように
構成されている。この駆動モータ50は、前記底板40
の下方に配設されて複数個のギヤ51を介して回転を前
記回転軸40に伝達することにより、前記ハース22の
挿入、取出時に回転軸40をその長軸方向が前記ハース
交換室5Aの長手方向と一致するよう180°だけ回転
させる。ハース22の挿入に際しては、第1の開閉扉1
9を開いてハース22をハース交換台16の上面手前側
端部に載置する。そしてハース22が載置されると、駆
動モータ50が駆動してハース交換台16を半回転さ
せ、ハース22が載置されている端部をハース交換室5
Aの奥方に位置させ、しかる後ハース22を前記第1の
ハース搬送手段17に受け渡すべくシリンダ47が作動
してハース交換台16を第1のハース搬送手段17より
若干低い位置まで下降させる。
【0012】前記冷却管38は、前記回転軸40の内部
に適宜な隙間を保って挿入配置されており、その上端が
前記ハース交換台16の内部に形成された溝37に連通
し、下端が回転軸40の下端部に設けられた冷却水入口
55に連通している。この冷却水入口55から供給され
る冷却水39は、前記冷却管38の内部通路を通って前
記溝37に導かれてハース交換台16を冷却し、冷却管
38と回転軸40との間に設けられた環状路を通って回
転軸40の下端部に設けられた冷却水出口56より排出
される。
【0013】図1および図2において、前記第1のハー
ス搬送手段17は、ハース22を搬送する無端状の搬送
ベルト60と、搬送ベルト60の両端が張設されたプー
リ61と、ハース交換室5Aの下方に配設された正逆回
転自在な駆動モータ62と、駆動モータ62の回転を前
記搬送ベルト60に伝達する歯車伝達機構63とで構成
されている。前記搬送ベルト60の前端は前記ハース交
換台16の奥側端部の両側にそれぞれ位置し、後端が前
記ハース交換室5Aの奥方に前記第2の開口15に対応
して設けられたハース昇降位置59に位置している。上
述したようにハース22が載置されているテーブル端部
がハース交換台16の半回転動作により奥方に位置さ
れ、且つハース交換台16が第1のハース搬送手段17
とより低い位置まで下降すると、ハース22は搬送ベル
ト60の上面前端部に載置される。そして、この状態で
駆動モータ62が正方向に駆動し、その回転が歯車伝達
機構63を介して搬送ベルト60を正方向に回転走行さ
せると、ハース22は前記ハース昇降位置59に搬送さ
れ第2のハース搬送手段18に引き渡される。
【0014】前記第2のハース搬送手段18は、前記一
対の搬送ベルト60の後端部間で通常これより若干低い
位置か若しくは略同一高さ位置に停止している昇降台7
0と、ハース交換室5Aの下方に配設され前記昇降台7
0を昇降動作させる油圧シリンダ71とで構成されてい
る。そして、第1のハース搬送手段17によってハース
22がハース昇降位置59に搬送されると、昇降台70
は油圧シリンダ71の駆動によって上昇することによ
り、搬送ベルト60上のハース22を受取り、第2の開
閉扉20が開くことにより、真空槽4内の前記第2の開
口15の上方に設けられたハース受渡、受取位置78に
搬送する。また、第2のハース搬送手段18は、真空槽
4内での蒸着物質31による蒸着が終了した際にもハー
ス22を受取るべく上昇して真空槽4内に進入される。
【0015】次に、前記第3のハース搬送手段7Aの構
成等を図3、図5および図6に基づいて詳細に説明す
る。この第3のハース搬送手段7Aは、前記第2の開口
15の近傍に位置して真空槽4内に配設され、前記第2
のハース搬送手段18よりハース22を受け取り、前記
載置台8Aに受け渡したり、載置台8Aのハース22を
第2のハース搬送手段18に戻すもので、前記ハース2
2を両側から把持する左右一対のハンド81A、81B
と、これらのハンド81A、81Bを開閉動作させる開
閉機構82と、前記ハンド81A、81Bを旋回用回転
軸83を中心として水平面内にて旋回させる旋回駆動機
構84とで構成されている。前記ハンド81A、81B
の基部は直線状に形成されて互いに平行に対向し、先端
部は外側に折曲されて間隔が広く設定されると共に、対
向側面、すなわち内側面が前記ハース22と略同一の曲
率半径で凹曲面とされ、この凹状曲面部85が前記ハー
ス22の外周面に密着し把持する把持面とされる。
【0016】前記ハンド81A、81Bの開閉機構82
は、前記旋回用回転軸83の下端部外周面に固定された
正逆回転自在な駆動モータ88と、駆動モータ88の回
転がギヤ89、90を介して減速伝達される開閉用回転
軸95と、開閉用回転軸95の回転を直線運動に変換
し、前記ハンド81A、81Bを開閉動作させる一対の
ラック91A、91Bおよびピニオン92と、ハンド8
1A、81Bを案内保持する一対のガイドレール93
A、93B等で構成されている。前記開閉用回転軸95
は、前記旋回用回転軸83の中心孔96を同軸に貫通し
て設けられ、上下端部が軸受装置98とベアリング99
によって回転自在に軸支されている。開閉用回転軸95
の下端部は、前記旋回用回転軸83の下方に突出して前
記ギヤ90が取り付けられ、上端には前記一対のラック
91A、91Bに噛合する前記ピニオン92が固定され
ている。
【0017】前記一対のラック91A、91Bは、前記
各ハンド81A、81Bの基部内側面にこれらと直交す
るよう且つピニオン92を挟んで互いに対向配置され、
一方のラック91Aの一端がハンド81Aに、他方のラ
ック91Bの一端がもう一方のハンド81Bにそれぞれ
固定され、他端部がラック押え板100にそれぞれ固定
されている。したがって、駆動モータ88の駆動に伴い
ピニオン82が開閉用回転軸95と共に正方向(図5の
時計方向)に回転すると、ラック91Aが図6の右方
に、ラック91Bが左方に移動するため、ハンド81
A、81Bを開くことができ、反対にピニオン82が反
時計方向に回転すると、ハンド81A、81Bを閉じる
ことができ、これによって前記ハース22の把持を可能
にしている。前記ラック押え板100は、前記一対のガ
イドレール93A、93Bと共にレールベース101上
に配設されている。前記一対のガイドレール93A、9
3Bは、前記ピニオン92を挟んで平行に対向するよう
にかつハンド81A、81Bと直交するように配設され
ており、両側面にはV字状のガイド溝103がそれぞれ
形成されている。前記各ハンド81A、81Bの基部下
面には前記各ガイドレール93A、93Bに沿って摺動
するベアリング104A、104Bがそれぞれ固定され
ている。各ベアリング104A、104Bの下面中央に
は前記ガイドレール93A、93Bの上端部が嵌合し得
る嵌合溝105がそれぞれ形成されている。
【0018】前記ハンド81A、81Bの旋回駆動機構
84は、前記ベースプレート3の孔107に軸受装置1
08を介して貫通配置された前記旋回用回転軸83を備
え、この回転軸83の上端部外周面にはフランジ109
が一体に設けられ、その上に前記レールベース101が
連結部材110を介して設置されている。前記軸受装置
108は、ベースプレート3の孔107にOリング11
2を介して嵌合されボルト113によって固定されたリ
ング状プレート111と、前記旋回用回転軸83にOリ
ング114を介して外嵌され前記リング状プレート11
1の中心孔に嵌合固定された円筒体115と、円筒体1
15内に配設され前記回転軸83を回転自在に軸支する
ラジアルベアリング116A、116Bおよびスラスト
ベアリング117と、回転軸83の外周に螺合されたナ
ット118等で構成されている。また前記回転軸83の
上端開口部には前記開閉用回転軸95を回転自在に軸支
する前記軸受装置98が配設されている。この軸受装置
98は、前記回転軸83の上端開口部にOリングを介し
て嵌合固定された蓋部材123、蓋部材123内に嵌合
配置され前記回転軸95を回転自在に軸支する一対のラ
ジアルベアリング125および蓋部材123と回転軸9
5の隙間を真空シールするウイルソンシール126等で
構成されている。そして前記回転軸83の中間部外周面
にはギヤ130と、該回転軸83の回転角度を検出する
回転位置センサ134とが取り付けられており、ギヤ1
30は、駆動モータ131の出力軸132に取り付けら
れた駆動ギヤ133に噛合されている。駆動モータ13
1は、正逆回転自在で前記ベースプレート3の下面にブ
ラケット(図示せず)を介して配設されている。
【0019】このような構成からなる前記第3のハース
搬送手段7Aは通常ハース受渡、受取位置78にハンド
81A、81Bを開いた状態で待機している。第3のハ
ース搬送手段7Aによるハース22の受取動作に際し
て、前述の第2のハース搬送手段18の昇降台70(図
1)が上昇移動してハース22を真空槽4内に挿入する
と、駆動モータ88が駆動してハンド81A、81Bを
閉じ、前記ハース22を把持する。ハンド81A、81
Bによってハース22を確実に把持すると、駆動モータ
88を停止させると同時に、駆動モータ131を駆動す
る。するとこの駆動モータ131の回転がギヤ130、
133を介して旋回用回転軸83に伝達されるため、ハ
ンド81A、81Bが設置されたレールベース101を
該回転軸83と一体的に回動させ、ハース22を前記載
置台8Aの上方に搬送停止させることができる。そし
て、駆動モータ88を上記とは反対方向に駆動すると、
ハンド81A、81Bが開き、把持していたハース22
を載置台8A側に受け渡す。
【0020】次に、前記載置台8Aの構成等を図7に基
づいて詳細に説明すると、この載置台8Aは、上プレー
ト140と、上プレート140の下面にOリング142
を介して密接され且つボルト(図示せず)によって一体
的に結合固定された下プレート141とで構成され、ハ
ース回転軸143の上面にOリング144を介して載置
され、且つボルト145によって固定されている。そし
て前記上、下プレート140、141の接合面間には載
置台8A上のハース22を冷却し蒸着物質31の加熱溶
融時における熱変形を防止するため冷却水146が循環
供給される冷却水用溝147が設けられている。
【0021】前記ハース回転軸143は、中空状に形成
されてベースプレート3の軸孔148を貫通することに
より、下端部が真空槽4の下方に突出し、軸受装置14
9によって回転自在に軸支されている。前記軸受装置1
49は、前記ベースプレート3の軸孔148に下方から
Oリング150を介して嵌合されボルト151によって
固定された円板状のプレート152と、前記ハース回転
軸143の外周にOリング154を介して嵌合され前記
プレート152の中心孔に嵌合固定されたベアリング保
持筒153と、前記ハース回転軸143とベアリング保
持筒153との間に介在されハース回転軸143を回転
自在に軸支するラジアルベアリング155およびスラス
トベアリング156と、ラジアルベアリング155の抜
けを防止するナット部材158等で構成されている。前
記ハース回転軸143の中心孔には冷却管160が挿入
配置されており、その上端開口部が前記載置台8Aの冷
却用溝147に連通され、下端が前記ハース回転軸14
3の下端部に設けた冷却水入口162に連通されてい
る。この冷却水入口162から供給される冷却水146
は、前記冷却管160の内部通路を通って冷却水用溝1
47に導かれてハース22を冷却し、ハース回転軸14
3の内周面と冷却管160との間に形成された環状路1
63を通って前記ハース回転軸143の下端部に設けら
れた冷却水出口164より排出される。
【0022】前記ベースプレート3の下方には蒸着物質
31による一回の蒸着が終わる度に前記ハース回転軸1
43を1/8回転ずつ間欠的に回転させる駆動モータ1
67が配設されており、このモータ167の回転がギヤ
168、169を介して前記ハース回転軸143に伝達
されるように構成されている。さらに前記ハース回転軸
143の下端部には該回転軸143の回転角度を検出す
る周知の回転位置センサ170が取付けられている。
【0023】前記載置台8Aの周囲には前記第3のハー
ス搬送手段7Aよりハース22を受取り、載置台8A上
に載置するハース受取機構171が配設されている。こ
のハース受取機構171は、前記ベースプレート3を軸
受部材172およびウイルソンシール173を介して上
下動自在に貫通する3本のハース受取用ロッド174
と、モータ175と、モータ175の回転を前記ロッド
174の上下運動に変換するピニオン176およびラッ
ク177等で構成されている。前記3本のハース受取用
ロッド174は、前記ベースプレート3の下方に配設さ
れた可動リング178上に周方向に等間隔をおいて立設
されており、この可動リング178に前記ピニオン17
6に噛合するラック177が取付けられている。また、
前記可動リング178の下方には固定リング179が配
設されており、この固定リング179はブラケット18
0を介して前記ベースプレート3の下面に取付けられて
いる。固定リング179には複数本、例えば3本のリン
グ支持棒181がベアリング182を介してそれぞれ上
下動自在に設けられており、その上端が前記可動リング
178に連結されている。したがって、モータ175の
回転がピニオン176およびラック177を介して伝達
されると、リング支持部材81がベアリング182に沿
って上下動するため、前記3本のハース受取用ロッド1
74は前記可動リング178と共に上下動し、前記第3
のハース搬送手段7Aからハース22を受け取る際に
は、載置台8Aより高い位置で第3のハース搬送手段7
Aと同一高さ位置まで上昇して前記第3のハース搬送手
段7Aが把持しているハース22を下から受け止め3点
支持する。この状態でハンド81A、81Bによるハー
ス22の把持を解除すると、ハース22は前記ハース受
取用ロッド174上に載置され、しかる後モータ175
の駆動によりハース受取用ロッド174が下降すると、
前記載置台8A上に載置される。そして、このハース2
2は前記押え機構9Aによって上方から押圧されること
により、前記載置台8A上に密接され、且つ中心を載置
台8Aの中心と一致される。
【0024】前記押え機構9Aは、図8に示すようにベ
ースプレート3に設けた貫通孔(図示せず)を気密に貫
通する軸190と、ベースプレート3の下方に配設され
前記軸190を上下動させる油圧シリンダ等の駆動源1
91とを備え、軸190の上端部にはハース22を押圧
する押圧部材193を先端に有する保持棒194が押え
保持具195を介して取付けられている。前記押圧部材
193は、円筒状の本体196、本体196の中心孔に
ラジアルベアリング197、198およびスラストベア
リング199を介して回転自在に且つ若干の上下動を許
容されて配設された押圧子200、押圧子200の上端
部に螺合されたナット部材201、本体196の上端開
口部を覆うカバー202等で構成され、前記載置台8A
の上方にこれと中心を一致させてかつハース22の板厚
より大きな間隔を保って位置している。そして、載置台
8A上にハース22が載置されると、軸190の下降に
伴い押圧子200が降下して前記ハース22の中心孔3
2を押圧する。この場合、押圧子200の下端は前記中
心孔32より若干大きい円板状に形成され、かつその下
面外周部にテーパ面203を有し、このテーパ面203
を前記中心孔32の上端側開口縁に押し付けることによ
り、ハース22の中心を前記載置台8Aの中心と一致さ
せることができる。したがって、このような押え機構9
Aを用いると、載置台8Aの間欠回転によるハース22
の位置ずれを防止することができ、またハース22を載
置台8Aに密着させるため、冷却水146によるハース
22の冷却効果を向上させることができる利点を有す
る。
【0025】このようにしてハース22が載置台8A上
に設置されると、抵抗加熱源6A(図1)による蒸着物
質31の加熱溶融により反射防止膜が眼鏡レンズの表面
に成膜され、一回の成膜が終わると駆動モータ167
(図7)の駆動によって載置台8Aが間欠的に回転さ
れ、新たな蒸着物質31の加熱溶融による成膜が連続し
て行われる。この間に次のハース22が前記ハース交換
室5Aのハース交換台16上にセットされる。そして、
1つのハース22に収納されている全ての蒸着物質31
が使用されると、前記ハース交換室5Aに準備れている
次のハース22と交換される。交換に際しては前記押え
機構9Aによる押圧状態を解除した後、第3のハース搬
送手段7Aを旋回させて載置台8A上のハース22をハ
ンド81A、81Bによって把持し、これをハース受
渡、受取位置78に移動させ、第2の開閉扉20を開い
て第2のハース搬送手段18を上昇させ真空槽4内に前
記第3のハース搬送手段7Aの高さ位置まで進入させ
る。そしてハンド81A、81Bによるハース22の把
持を解除すると、ハース22は第2のハース搬送手段1
8上に移され、該第2のハース搬送手段18が下降する
ことでハース交換室5Aのハース昇降位置59に戻さ
れ、搬送ベルト60の上面後端部に載置される。搬送ベ
ルト60は、ハース22が載置されると、挿入時とは反
対方向に走行されることでハース22をハース交換台1
6の位置まで搬送して停止する。この時、ハース交換台
16の前方端部上面には次に挿入すべきハース22が載
置されている。第ハース交換台16は、搬送ベルト60
が返却すべきハース22を前方に搬送して停止すると、
所定ストローク上昇してその奥側端部で搬送ベルト60
上のハース22を受取り、しかる後半回転して返却すべ
きハース22を前方側に、これから装着すべきハース2
2を奥側に位置させる。そして、第1の開閉扉19を開
いて返却すべきハース22を取り出し、第1の開閉扉1
9を閉じる。第1の開閉扉19を閉めた後、ハース交換
室5Aは真空ポンプ24(図1)によって真空排気さ
れ、真空槽4と同程度の真空度に達すると、上記したハ
ース22の挿入装着動作が再び繰り返される。
【0026】かくして上記構成からなる蒸着装置1によ
れば、真空槽4に予備室としてのハース交換室5Aを設
け、この中でハース22の交換を行うように構成したの
で、真空槽4の真空を破る必要がなく、蒸着物質29を
交換することができるので、生産性を高めると共に、ク
リーニングの回数を削減することができる利点を有す
る。また、ハース交換室5Aは真空槽4に比べて容積が
小さく、短時間にて真空排気することができるため、生
産性を低下させる恐れはない。また、押え機構9Aによ
ってハース22を載置台8A上に押し付け、その中心を
載置台8Aの中心と一致させるようにしているので、載
置台8Aを間欠的に回転させても、ハース22がずれた
りすることがなく、蒸着物質31と加熱源6Aとの距離
を一定に保つことができる。したがって、成膜に要する
時間も略一定に保つことができる。
【0027】なお、上記実施例は同一構成からなる2つ
のハース交換室5A、5Bと、載置台8A、8Bを設け
た場合について説明したが、本考案はこれに特定される
ものではなく、1つであっても、また2つ以上であって
もよいことは勿論である。また、ハース交換台16とし
ては2つのハース22を載置し得る大きさのものを示し
たが、2つ以上のハースを載置し得るものであってもよ
く、その場合は交換台を平面視ヒトデ型に形成すればよ
い。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る蒸着装
置にあっては、ハース交換室を設け、その内部でハース
を交換して真空槽に挿入装着するように構成したので、
真空槽の真空を破ることなく成膜を行うことができ、生
産性の向上と装置のクリーニング回数を減少させること
ができる。またハースを間欠的に回転させて一回の成膜
毎に蒸着物質を交換するようにしたので、成膜の再現性
が良く、均一な膜厚を得ることができるなど、その実用
的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る蒸着装置の要部の概略構成を示
す斜視図である。
【図2】 同装置の要部断面図である。
【図3】 同装置の要部平面図である。
【図4】 同装置の断面図である。
【図5】 第3のハース搬送手段の構成を示す縦断面図
である。
【図6】 同搬送手段の平面図である。
【図7】 載置台の断面図である。
【図8】 押え機構の一部破断側面図である。
【符号の説明】
ベースプレート、4…真空槽5A5Bハース
交換室6A、6B抵抗加熱源7A7B第3の
ハース搬送手段、8A8B載置台9A押え機
14第1の開口15第2の開口16ハー
ス交換台、17…第1のハース搬送手段18第2の
ハース搬送手段19第1の開閉扉20第2の開
閉扉22ハース31蒸着物質59ハース昇
降位置78ハース受渡受取位置81A81B
ハンド82開閉機構84旋回駆動機構、17
1…ハース受取機構

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽内に設けられ複数個の蒸着物質を
    収納するハースが載置される載置台と、前記真空槽に隣
    接して設けられ外部に連通する第1の開口と前記真空槽
    に連通する第2の開口を有するハース交換室と、前記第
    1の開口付近に位置して前記ハース交換室内に昇降自在
    に且つ回動自在に配設され複数個のハースが載置される
    ハース交換台と、このハース交換台上のハースを前記第
    2の開口に対応して設けられたハース昇降位置に搬送す
    る第1のハース搬送手段と、前記ハース昇降位置に昇降
    自在に配設され、ハースの装着、交換時に前記第2の開
    口より前記真空槽内のハース受渡、受取位置に搬送する
    第2のハース搬送手段と、前記真空槽内に配設され前記
    ハース受渡、受取位置に搬送された前記第2のハース搬
    送手段上の前記ハースを把持して前記載置台に受け渡
    し、また載置台上に載置されているハースに収納されて
    いる全ての蒸着物質による真空蒸着が終了すると、当該
    ハースを把持し、前記第2のハース搬送手段に戻す第3
    のハース搬送手段と、前記第1および第2の開口をそれ
    ぞれ開閉する第1および第2の開閉扉とを備えたことを
    特徴とする蒸着装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の蒸着装置において、第3
    のハース搬送手段は、ハースを把持する開閉自在なハン
    ドと、このハンドを開閉動作させる開閉機構と、前記ハ
    ンドを水平面内旋回させる旋回駆動機構とを備えたこ
    とを特徴とする蒸着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の蒸着装置におい
    て、載置台はハースに収納されている蒸着物質の加熱、
    蒸着が終了する度に駆動源によって間欠的に回転され、
    前記載置台の近傍には上下動自在で第3のハース搬送手
    段よりハースを受取る際上昇し、受取後下降することに
    より前記ハースを前記載置台上に載置するハース受取機
    構を備えていることを特徴とする蒸着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の蒸着装置にお
    いて、ハースを載置台に押し付け、その中心を前記載置
    台の回転中心と一致させる押え機構を構えていることを
    特徴とする蒸着装置。
JP1991008496U 1991-01-31 1991-01-31 蒸着装置 Expired - Lifetime JPH089164Y2 (ja)

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