JPH0745893B2 - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH0745893B2
JPH0745893B2 JP62260332A JP26033287A JPH0745893B2 JP H0745893 B2 JPH0745893 B2 JP H0745893B2 JP 62260332 A JP62260332 A JP 62260332A JP 26033287 A JP26033287 A JP 26033287A JP H0745893 B2 JPH0745893 B2 JP H0745893B2
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fluid
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magnetic
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新一 神山
勝博 後藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Tokai Rubber Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/262Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions changing geometry of passages between working and equilibration chambers, e.g. cross-sectional area or length

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、自動車用エンジンマウント等の流体封入式マ
ウント装置に係り、特に振動発生条件等に応じて互いに
異なる二つの防振特性を選択的に取り得る機能を備えた
流体封入式マウント装置に関するものである。
(従来技術) 自動車用エンジンマウント等のマウント装置の中に、振
動発生条件等の違いによって互いに異なる防振特性を示
すことを要求されるものがある。例えば、FF車におい
て、エンジンとトランスミッションとが一体に組み付け
られたパワーユニットを防振支持するために用いられる
エンジンマウントにあっては、通常走行時には、エンジ
ンシェイクを良好に減衰するために、10〜25Hz程度の周
波数域の入力振動に対して良好な減衰特性を示すことが
要求されており、一方エンジンアイドリング時には、ア
イドル振動を良好に遮断するために、10〜30Hz程度の周
波数域の入力振動に対して良好な遮断特性を示すことが
要求されている。
ところで、このようなFF車用エンジンマウント等のマウ
ント装置として、近年、(a)所定の距離を隔てて配置
された第一および第二の支持体と、(b)それら第一の
支持体と第二の支持体とを弾性的に連結するゴム弾性体
と、(c)前記第二の支持体側に配設されて、該ゴム弾
性体にて一部が画成された流体収容空間を形成する、少
なくとも一部が可撓性膜にて構成された隔壁部材と、
(d)該流体収容空間内に封入された所定の非圧縮性流
体と、(e)前記第二の支持体側に配設されて、前記流
体収容空間を前記ゴム弾性体側の受圧室と前記隔壁部材
側の平衡室とに仕切る仕切部材と、(f)該仕切部材に
形成されて該受圧室と平衡室とを相互に連通せしめ、そ
れら受圧室および平衡室内に封入された前記非圧縮性流
体が相互に流動することを許容する絞り通路とを備えた
構造の、所謂流体封入式のマウント装置が提案されてい
る。
このような構造の流体封入式マウント装置によれば、第
一の支持体と第二の支持体との間に振動が入力される
と、受圧室および平衡室内の非圧縮性流体が絞り通路を
通じて相互に流動せしめられることから、その絞り通路
を流動する非圧縮性流体の液柱共振作用に基づいて、そ
の液柱共振周波数域における高域側の周波数域(以下、
高域側共振周波数域という)において、優れた振動減衰
特性を得ることができるのであり、またその液柱共振周
波数域における低域側の周波数域(以下、低域側共振周
波数域という)において、バネ特性を軟らかく設定し
て、優れた振動遮断特性を得ることができるのである。
換言すれば、液柱共振周波数域における高域側共振周波
数域が減衰すべき振動の入力周波数域に対応するよう
に、液柱共振周波数を設定することにより、その減衰す
べき入力振動を良好に減衰することが可能になるのであ
り、またその液柱共振周波数域における低域側共振周波
数域が遮断すべき振動の入力周波数域に対応するよう
に、液柱共振周波数を設定することにより、その遮断す
べき入力振動を良好に遮断することが可能になるのであ
る。
従って、このような構造の流体封入式マウント装置を前
記FF車のエンジンマウントとして用いて、その液柱共振
周波数域における高域側共振周波数域が10〜25Hz前後の
周波数域と対応するように、液柱共振周波数を設定すれ
ば、絞り通路を流動する非圧縮性流体の液柱共振作用に
基づいて、その10〜25Hz前後のエンジンシェイクを良好
に減衰することができるのであり、車両の通常走行時に
要求される防振特性を良好に満足させることができるの
である。
(問題点) しかしながら、このような構造の従来の流体封入式マウ
ント装置においては、前記液柱共振周波数域の高域側共
振周波数域においてバネ特性が必然的に硬くなる上、そ
の高域側共振周波数域よりも高い周波数域においてもバ
ネ特性が硬くなることから、前記FF車のエンジンマウン
トに採用した場合において、上述のように、液柱共振周
波数域の高域側共振周波数域が10〜25Hz程度の周波数域
に対応するように、その液柱共振周波数を設定した場合
には、その10〜25Hz前後のエンジンシェイクを良好に減
衰することは可能になるものの、エンジンアイドリング
時における10〜30Hz程度のアイドル振動に対するバネ特
性が硬くなって、そのアイドル振動を良好に遮断するこ
とができなくなるといった不具合があった。
(解決手段) 本発明は、このような事情を背景として、前記FF車のエ
ンジンマウントとして用いて好適な、必要に応じて互い
に異なる二つの防振特性を選択的に取り得る機能を備え
た流体封入式マウント装置を提供するために為されたも
のであり、その要旨とするところは、前述の如き、
(a)第一および第二の支持体と、(b)ゴム弾性体
と、(c)隔壁部材と、(d)非圧縮性流体と、(e)
仕切部材と、(f)絞り通路とを備えた流体封入式マウ
ント装置において、(g)前記絞り通路の中間部で、該
絞り通路内を流動する前記非圧縮性流体の作用を受ける
作用位置と、(h)該絞り通路内における前記非圧縮性
流体の流動作用に対して実質的に影響をもたらさない退
避位置と、(i)該作用位置と該退避位置との間におい
て移動せしめられ、且つ該作用位置においては、対向す
る両端部に前記非圧縮性流体の流動作用を受けて、該非
圧縮性流体の流動方向に該非圧縮性流体と共に移動可能
とされた磁性可動体と、(j)該磁性可動体前記作用位
置に強制的に移動せしめる第一の移動手段と、(k)該
磁性可動体を前記退避位置に強制的に移動せしめる第二
の移動手段とを設けると共に、かかる第一、第二の移動
手段の少なくとも一方を、通電によって磁場を発生する
磁場発生手段にて構成して、該磁場発生手段の通電制御
に基づいて、前記磁性可動体を前記作用位置と前記退避
位置とに選択的に位置せしめ、該作用位置においては該
磁性可動体が前記非圧縮性流体の流動方向に該非圧縮性
流体と共に移動せしめられるように構成したことにあ
る。
(作用・効果) このような構造の流体封入式マウント装置によれば、磁
性可動体が退避位置に退避させられた状態では、受圧室
および平衡室内の非圧縮性流体がその磁性可動体によっ
て実質的に何等の影響も及ぼされることなく絞り通路内
を流動せしめられることから、従来の流体封入式マウン
ト装置と同様に、絞り通路を非圧縮性流体だけが流動せ
しめられることによって惹起される液柱共振の共振作用
に基づいて、その液柱共振周波数域における高域側共振
周波数域において優れた振動減衰特性を得ることがで
き、またその液柱共振周波数域における低域側共振周波
数域においてバネ特性を軟らかく設定して、優れた振動
遮断特性を得ることができる。
一方、磁性可動体が作用位置に位置せしめられた状態で
は、絞り通路内を流動する非圧縮性流体の流動作用を受
けて、その磁性可動体が非圧縮性流体と共にその流動方
向に移動されるようになることから、その絞り通路を流
動する非圧縮性流体の液柱共振に関与する有効質量がそ
の磁性可動体の比重に応じて実質的に変化せしめられる
こととなり、その有効質量の変化に伴って液柱共振の共
振周波数が変化せしめられることとなる。従って、この
場合には、その有効質量の変化に伴って変化せしめられ
た液柱共振周波数域における高域側共振周波数域におい
て、優れた振動減衰特性が得られる一方、その液柱共振
周波数域における低域側共振周波数域において、優れた
振動遮断特性が得られることとなる。
つまり、本発明に従う流体封入式マウント装置によれ
ば、第一および第二の移動手段の何れか一方を構成する
磁場発生手段を通電制御して、磁性可動体を退避位置と
作用位置との間で選択的に移動させることにより、絞り
通路を流動する非圧縮性流体の液柱共振周波数を変更し
て、互いに異なる二つの防振特性を選択的に取ることが
できるのであり、それら液柱共振周波数の設定に基づい
て、共通の周波数域乃至は互いに異なる二つの周波数域
において、良好な振動減衰特性と良好な振動遮断特性と
を選択的に得ることができるのである。
従って、本発明に従う流体封入式マウント装置をFF車の
エンジンマウントに採用し、液柱共振周波数域における
高域側共振周波数域が10〜25Hz程度の周波数域に対応す
るように、一方の液柱共振周波数を設定すると共に、液
柱共振周波数域における低域側共振周波数域が10〜30Hz
程度の周波数域に対応するように、他方の液柱共振周波
数を設定して、車両の運転状態に応じて磁場発生手段を
通電制御するようにすれば、車両走行時における10〜25
Hz程度のエンジンシェイクを良好に減衰することが可能
になる共に、エンジンアイドリング時における10〜30Hz
程度のアイドル振動を良好に遮断することが可能になる
のであり、車両走行時に要求される防振特性と、エンジ
ンアイドリング時に要求される防振特性とを共に良好に
満足させることが可能になるのである。
なお、以上の説明から明らかなように、本発明は、FF車
のエンジンマウントとして用いて好適な流体封入式マウ
ント装置を提供することを直接の目的と為されたもので
あるが、本発明が、かかるFF車のエンジンマウント以外
のマウント装置に対しても適用できることは、勿論であ
る。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするために、
本発明の幾つかの実施例を図図面に基づいて詳細に説明
する。なお、以下では、本発明をFF車のエンジンマウン
トに適用した場合について説明するが、本発明をFF車の
エンジンマウント以外のマウント装置に適用すること
も、勿論可能である。
先ず、第1図には、本発明の一実施例であるFF車用エン
ジンマウントの断面図が示されている。その図におい
て、10,12は、それぞれ、第一の支持体および第二の支
持体としての第一の支持金具および第二の支持金具であ
って、所定の距離を隔てて配置されている。
第一の支持金具10は、小径の円柱ブロック状を成してお
り、その軸心が振動入力方向(図中、上下方向)と平行
な状態で配置されている。一方、第二の支持金具12は、
大径の袋状構造を有しており、その内側空間が第一の支
持金具10側に開口する状態で、第一の支持金具10と同心
的に配置されている。そして、ここでは、内周部におい
て第一の支持金具10の外周面に一体加硫接着されると共
に、外周部において第二の支持金具12の開口内周面に一
体加硫接着されて、該第二の支持金具12の開口部を流体
密に閉塞する状態で、円環状のゴム弾性体14が配設され
ており、これにより、第一の支持金具10と第二の支持金
具12とがかかるゴム弾性体14を介して弾性的に連結せし
められている。
なお、第二の支持金具12は、開口部を構成する円環状の
開口部金具16と、底壁部を構成する円板状の底部金具18
と、側壁部を構成する円柱状の中間金具20とから成って
おり、開口部金具16と底壁金具18とがそれぞれ中間金具
20の軸心方向の端面に同心的にボルト固定されることに
より、構成されている。そして、第1図から明らかなよ
うに、かかる第二の支持金具12の開口部金具16の内周面
に対して、前記ゴム弾性体14が一体加硫接着せしめられ
ている。
また、第1図に示されているように、第一の支持金具10
および第二の支持金具12の底部金具18には、それぞれ同
心的にボルト穴22,24が形成されており、本実施例のエ
ンジンマウントは、第一の支持金具10がそのボルト穴22
において車体側またはパワーユニット側に取り付けられ
る一方、第二の支持金具12がそのボルト穴24においてパ
ワーユニット側または車体側に取り付けられることによ
り、パワーユニットを車体に対して防振支持せしめるよ
うになっている。
さらに、第1図から明らかなように、ここでは、第一の
支持金具10のマウント内側の端面が、ゴム弾性体14と一
体に形成されたゴム層で覆われている。
ここにおいて、第二の支持金具12の内側空間内には、中
間金具20に嵌合された状態で、且つ開口部金具16に形成
されたシールゴム層26をかかる開口部金具16との間で挟
圧する状態で、非磁性材料製(ここでは、アルミニウム
製)の円柱状の金属ブロック28が配設されている。そし
て、これにより、かかる金属ブロック28と前記第一の支
持金具10との間に位置して、前記ゴム弾性体14にて一部
が画成せしめられた受圧室30が形成されている。
この金属ブロック28には、底部金具18側の端面に開口す
る状態で、所定深さの凹所32が形成されていると共に、
該凹所32の開口部を流体密に閉塞する状態で、ゴム弾性
膜(可撓性膜)からなる隔壁部材としてのダイヤフラム
34が配設されており、これにより、該凹所32内の空間を
流体収容空間とする平衡室36が形成されている。また、
この金属ブロック28には、かかる平衡室36および前記受
圧室30を連通せしめる状態で、絞り通路としての通孔38
が形成されている。そして、ここでは、それら平衡室3
6,受圧室30および通孔38内にそれぞれ充満する状態で、
水,ポリアルキレングリコール等の所定の非圧縮性流体
が封入せしめられており、受圧室30および平衡室36間に
流体圧差が惹起されたとき、それら受圧室30および平衡
室36内の非圧縮性流体が通孔38を通じて相互に流動せし
められ得るようになっている。このことから明らかなよ
うに、ここでは、金属ブロック28が仕切部材を構成して
いる。
なお、前記ダイヤフラム34は、金属ブロック28と、金属
ブロック28にボルト固定されたリング部材39との間で外
周縁部を挟圧されて、金属ブロック28に流体密に配設さ
れている。
また、第1図から明らかなように、前記ダイヤフラム34
と前記第二の支持金具12の底部金具18との間の空間は、
該ダイヤフラム34の変形を許容するための空気室40とさ
れている。
さらに、第1図において、42は、第二の支持金具12の開
口部金具16を貫通して形成された流体注入孔であって、
その外側開口部に設置された注入バルブ44を用いて非圧
縮性流体を流体収容空間内に注入、封入させるためのも
のである ところで、前記仕切部材としての金属ブロック28には、
その側面に開口する状態で、所定の直径および深さを有
する有底穴46が形成されている。一方、前記絞り通路で
ある通孔38は、第1図に示されているように、マウント
軸心方向に垂直な所定長さの直線部48と、該直線部48の
両端部をそれぞれ前記受圧室30および平衡室36に連通せ
しめる、マウント軸心方向に平行な連結部50,52とから
成っており、その直線部48が、前記有底穴46の底壁部に
開口する、該有底穴46と同心に形成された有底穴の一部
として形成されている。
そして、ここでは、前記有底穴46内に嵌入されてその底
部に流体密に着座せしめられた状態で、外表面が樹脂54
にて流体密に覆われた、中心部に前記通孔38の直線部48
と同径の内孔を有する第一の巻きコイルとしての巻きコ
イル56が配設されている一方、かかる巻きコイル56の内
孔のマウント径方向外方側の開口部端に、非磁性材料製
の閉塞部材58が流体密に固設されており、これにより前
記通孔38の直線部48の一端部に同心に開口せしめられた
状態で、かかる直線部48と同径の所定深さの行き止まり
穴60が形成されている。
そして、本実施例では、かかる行き止まり穴60および前
記通孔38の直線部48内において移動可能に、軸心方向の
両端部に磁極を備えた、前記非圧縮性流体よりも比重の
大きい磁性可動体としての円柱状の永久磁石62が配設さ
れており、前記巻きコイル56の発生磁場の方向に応じ
て、すなわち通電方向に応じて、かかる永久磁石62と巻
きコイル56との間に吸着力と反発力とが択一的に惹起さ
れるようになっている。そして、これにより、かかる永
久磁石62と巻きコイル56との間に惹起される吸着力に基
づいて、第1図に示されているように、永久磁石62が前
記行き止まり穴60内に強制的に収容されて、かかる永久
磁石62が通路38内における非圧縮性流体の流動作用に実
質的に影響を及ぼさないようにされている一方、永久磁
石62と巻きコイル56との間に惹起される反発力に基づい
て、第2図に示されているように、永久磁石62が通孔38
の直線部48内に挿入せしめられて、その通孔38内を流動
する非圧縮性流体と共にその流動方向に移動可能な状態
に設定されるようになっている。
すなわち、永久磁石62と巻きコイル56との間に吸着力を
惹起する方向に巻きコイル56を通電した状態では、非圧
縮性流体がその永久磁石62によって影響を及ぼされるこ
となく、通孔38内を流動せしめられるようになっている
のであり、従来の流体封入式エンジンマウントと同様、
通孔38内を非圧縮性流体だけが流動することに基づい
て、永久磁石62がない場合と同様の液柱共振周波数:f1
において、液柱共振が惹起されるようになっているので
ある。そして、これにより、その液柱共振周波数:f1
対応した液柱共振周波数域:W1の高域側共振周波数域:W1
において、優れた振動減衰特性が得られるようになっ
ていると共に、その液柱共振周波数域:W1の低域側共振
周波数域:W1において、バネ特性が軟らかく設定され
て、優れた振動遮断特性が得られるようになっているの
であり、ここでは、かかる液柱共振周波数域:W1の低域
側共振周波数域:W1が10〜30Hz程度のアイドル振動の
入力周波数域に対応するように、その液柱共振周波数:f
1が設定されているのである。
一方、永久磁石62と巻きコイル56との間に反発力を惹起
する方向に巻きコイル56を通電した状態では、通孔38内
を流動する非圧縮性流体と共に永久磁石62がその流動方
向に移動せしめられるようになっているのであり、これ
により、前述のように、永久磁石62の比重が非圧縮性流
体のそれよりも大きくされていることに基づいて、液柱
共振に関与する非圧縮性流体の有効質量が実質的に増大
せしめられるようになっているのである。そして、これ
により、前記液柱共振周波数:f1よりも低い周波数:f2
おいて液柱共振が惹起されて、その液柱共振周波数:f2
に対応した液柱共振周波数:W2の高域側共振周波数域:W2
において、優れた振動減衰特性が得られるようになっ
ていると共に、その液柱共振周波数域:W2の低域側共振
周波数域:W2において、優れた振動遮断特性が得られ
るようになっているのであり、ここでは、かかる液柱共
振周波数域:W2の高域側共振周波数域:W1が10〜25Hz程
度のエンジンシェイクの入力周波数域に対応するよう
に、その液柱共振周波数:f2が設定されているのであ
る。
なお、第1図に示されているように、前記通孔38の直線
部48の内周面および行き止まり穴60の内周面には、それ
ぞれ、それらの軸心方向に延びる溝64,66が形成されて
おり、永久磁石62の軸心方向の両端側の空間がそれら溝
64,66を通じて相互に連通せしめられるようになってい
る。巻きコイル56の通電状態に応じて永久磁石62が移動
せしめられるとき、永久磁石62の両端側の非圧縮性流体
がそれら通孔64,66を通じて相互に流動せしめられるよ
うになっているのであり、これにより、前記行き止まり
穴60内に収容される位置と、通孔38の直線部48内に挿入
される位置との間で、永久磁石62がスムーズに移動せし
められるようになっているのである。
また、以上の説明から明らかなように、本実施例では、
行き止まり穴60が退避位置を構成していると共に、通孔
38の直線部48が作用位置を構成しており、また第一の巻
きコイルとしての巻きコイル56が、それぞれ、第一の移
動手段および第二の移動手段としての磁場発生手段を構
成している。
従って、このような構造のエンジンマウントにおいて、
車速センサやアクセル開度センサ,あるいはシフトレバ
ー位置感知センサ等からの検知信号に基づいて車両の運
転状態を検出し、エンジンアイドリング時において永久
磁石62を前記退避位置(行き止まり穴60)に移動させる
一方、車両走行時において永久磁石62を前記作用位置
(通孔38の直線部48)に移動させるように、巻きコイル
56を通電制御すれば、前述のように、液柱共振周波数
域:W1の低域側共振周波数域:W1が10〜30Hz程度のアイ
ドル振動の入力周波数域に対応して設定されていると共
に、液柱共振周波数域:W2の高域側共振周波数域:W2
10〜25Hz程度のエンジンシェイクに対応して設定されて
いることから、エンジンアイドリング時においてアイド
ル振動の入力周波数域におけるバネ特性を軟らかく設定
して、そのアイドル振動を良好に遮断することができる
一方、車両走行時においてエンジンシェイクを良好に減
衰することができるのであり、エンジンアイドリング時
に要求される防振特性と車両走行時に要求される防振特
性とを共に良好に満足させることができるのである。
なお、本実施例では、液柱共振周波数域:W1の低域側共
振周波数域:W1が10〜30Hz程度のアイドル振動の入力
周波数域に対応するように、液柱共振周波数:f1が設定
されているが、かかる液柱共振周波数域:W1の低域側共
振周波数域:W1がアイドル振動の入力周波数域よりも
高い周波数域に対応するように、液柱共振周波数:f1
設定することも可能である。液柱共振周波数域:W1の低
域側共振周波数域:W1よりも低い周波数域において
は、入力振動に対して比較的軟らかいバネ特性が得られ
るため、液柱共振周波数:f1をそのように設定しても、
アイドル振動を比較的良好に遮断することができるから
である。
また、本実施例において、前記溝64,66を形成する代わ
りに、永久磁石62に対して、その軸心方向に貫通する貫
通孔を設けるようにすることも可能である。
次に、本発明の別の実施例を、それぞれ、第3図乃至第
5図に基づいて説明する。
すなわち、第3図の実施例においては、図示されている
ように、絞り通路である通孔38の直線部48を挟んで第一
の巻きコイルである巻きコイル56と対向する状態で、第
二の巻きコイルである巻きコイル68が巻きコイル56と同
心的に配設されている。そして、巻きコイル56と永久磁
石62との間に吸着力が惹起されるように巻きコイル56が
通電せしめられるとき、巻きコイル68と永久磁石62との
間に反発力が惹起されるように巻きコイル68が通電され
るようになっている一方、巻きコイル56と永久磁石62と
の間に反発力が惹起されるように巻きコイル56が通電せ
しめられるとき、巻きコイル68と永久磁石62との間に吸
着力が惹起されるように巻きコイル68が通電されるよう
になっており、巻きコイル56と永久磁石62との間に惹起
される吸着力と、巻きコイル68と永久磁石62との間に惹
起される反発力とに基づいて、永久磁石62が退避位置
(行き止まり穴60)に退避せしめられるようになってい
ると共に、巻きコイル56と永久磁石62との間に惹起され
る反発力と、巻きコイル68と永久磁石62との間に惹起さ
れる吸着力とに基づいて、永久磁石62が作用位置(通孔
38の直線部48)に移動せしめられるようになっている。
なお、巻きコイル68は、樹脂ブロック70内に流体密に埋
設された状態で、その樹脂ブロック70ごと、金属ブロッ
ク28内に流体密に埋設されて配設されている。また、他
の構成は、前記実施例と略同様である。
このような構造のエンジンマウントによれば、作用位置
と退避位置とに対して永久磁石62をより確実に移動、保
持させることができるのであり、エンジンアイドリング
時に要求される防振特性と車両走行時に要求される防振
特性とを、一層優れた安定性をもって得ることができる
のである。
また、第4図には、非圧縮性流体として透磁性の高い磁
性流体72が採用されたエンジンマウントの例が示されて
いる。このように、非圧縮性流体として磁性流体72を採
用すれば、永久磁石62と巻きコイル68との間に作用する
磁気力を大幅に増大させることができるのであり、作用
位置と退避位置との間での永久磁石62の移動性を大幅に
向上させて、エンジンアイドリング時に要求される防振
特性と車両走行時に要求される防振特性とを優れた安定
性をもって得ることができるのである。また、磁性流体
72は流体中に圧力分布を形成するため、永久磁石62の周
囲のごく近傍が高圧領域となって、かかる永久磁石62が
磁性流体72の液体潤滑作用下において移動せしめられる
こととなるのであり、従ってこれによっても永久磁石62
の移動性が大幅に向上されるのである。
さらに、第5図には、非磁性流体である非圧縮性流体中
に、その非圧縮性流体とは非相溶性の所定量の磁性流体
72が混入せしめられた例が示されている。非磁性流体で
ある非圧縮性流体中に非相溶性の磁性流体72を混入させ
れば、同図に示されているように、その磁性流体72が永
久磁石62の周囲に吸着されるのであり、上記第4図の実
施例と同様、永久磁石62が磁性流体72の液体潤滑作用の
下に移動せしめられることとなって、その移動性が大幅
に向上するのである。従って、作用位置と退避位置との
間での永久磁石62の移動が一層確実に行なわれることと
なって、エンジンアイドリング時に要求される防振特性
と車両走行時に要求される防振特性とが優れた安定性を
もって得られることとなるのである。
以上、本発明の幾つかの実施例を詳細に説明したが、こ
れらは文字通りの例示であり、本発明がそれらの具体例
に限定して解釈されるべきものでないことは、勿論であ
る。
例えば、以上の実施例では、第一の移動手段および第二
の移動手段が何れも磁場発生手段である巻きコイル56、
若しくは巻きコイル56,68によって構成されていたが、
第一の移動手段および第二の移動手段は、それらの一方
が磁場発生手段で構成されていればよく、例えば、第1
図の実施例において、行き止まり穴60の奥所の閉塞部材
58を鉄、ニッケル等の磁性材料で構成して、永久磁石62
の閉塞部材58に対する吸着作用によって永久磁石62を退
避位置に強制的に退避させるようにする一方、第一の移
動手段として第一の巻きコイルである巻きコイル56を採
用して、この巻きコイル56の発生磁場に基づく反発力に
基づいて、永久磁石62を作用位置に強制的に移動させる
ようにすることも可能である。
また、前記実施例では、永久磁石62がそのまま磁性可動
体として採用されていたが、磁性可動体は必ずしも永久
磁石だけからなっている必要はなく、第6図乃至第8図
に示されているように、一部だけが永久磁石74で構成さ
れて、残りの部分が樹脂76等で構成された構造のものを
磁性可動体として採用することも可能であり、またそれ
ら永久磁石62,74を鉄、ニッケル、コバルト、あるいは
それらの合金等の磁性材料で置換させた構造のものを、
磁性可動体として採用することも可能である。
なお、永久磁石を磁性材料で置換させた構造の磁性可動
体を採用する場合には、例えば、第3図に示す第一の巻
きコイルとしての巻きコイル56および第二の巻きコイル
としての巻きコイル68を、それぞれ、第一の移動手段お
よび第二の移動手段として採用し、巻きコイル56の発生
磁場による吸着作用によって磁性可動体を退避位置に退
避させるようにする一方、巻きコイル68の発生磁場によ
る吸着作用によって磁性可動体を作用位置に移動させる
ようにすればよい。
また、第6図乃至第8図に示す如き構造の磁性可動体を
採用すれば、磁性可動体の比重を比較的広い範囲で任意
に調節することができるのであり、従ってこの磁性可動
体の比重を調節することにより、前記実施例における液
柱共振周波数:f2を容易に調整できるといった利点があ
る。勿論、この磁性可動体の比重を非圧縮性流体の比重
よりも小さくすれば、前記実施例における液柱共振周波
数:f2を液柱共振周波数:f1よりも高く設定することが可
能であり、従って液柱共振周波数:f1に対応した液柱共
振周波数域:W1の高域側共振周波数域:W1をエンジンシ
ェイクの入力周波数域に対応させる一方、液柱共振周波
数:f2に対応した液柱共振周波数域:W2の低域側共振周波
数域:W2をアイドル振動の入力周波数域に対応させ
て、それらエンジンシェイクおよびアイドル振動を良好
に減衰乃至は遮断せしめるようにすることも可能であ
る。
その他、具体例を一々列挙することは割愛するが、本発
明が、その趣旨を逸脱しない範囲内において、当業者が
有する知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を
施した態様で実施できることは、言うまでもないところ
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うFF車用エンジンマウントの一例
を示す断面図であり、第2図は、第1図とは異なる作動
状態における第1図のエンジンマウントの要部を示す断
面図である。第3図、第4図および第5図は、それぞ
れ、本発明の別の実施例を示す要部断面図である。第6
図、第7図および第8図は、それぞれ、磁性可動体の別
の一例を示す断面図である。 10:第一の支持金具(第一の支持体) 12:第二の支持金具(第二の支持体) 14:ゴム弾性体 28:金属ブロック(仕切部材) 30:受圧室 34:ダイヤフラム(可撓性膜;隔壁部材) 36:平衡室、38:通孔(絞り通路) 48:直線部(作用位置) 56:巻きコイル(第一の巻きコイル) 58:閉塞部材 60:行き止まり穴(退避位置) 62:永久磁石(磁性可動体) 68:巻きコイル(第二の巻きコイル) 72:磁性流体、74:永久磁石 76:樹脂

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)所定の距離を隔てて配置された第一
    および第二の支持体と、(b)それら第一の支持体と第
    二の支持体とを弾性的に連結するゴム弾性体と、(c)
    前記第二の支持体側に配設されて、該ゴム弾性体にて一
    部が画成された流体収容空間を形成する、少なくとも一
    部が可撓性膜にて構成された隔壁部材と、 (d)該流体収容空間内に封入された所定の非圧縮性流
    体と、(e)前記第二の支持体側に配設されて、前記流
    体収容空間を前記ゴム弾性体側の受圧室と前記隔壁部材
    側の平衡室とに仕切る仕切部材と、(f)該仕切部材に
    形成されて該受圧室と平衡室とを相互に連通せしめ、そ
    れら受圧室および平衡室内に封入された前記非圧縮性流
    体が相互に流動することを許容する絞り通路とを、備え
    た流体封入式マウント装置において、 前記絞り通路の中間部で、該絞り通路内を流動する前記
    非圧縮性流体の作用を受ける作用位置と、 該絞り通路内における前記非圧縮性流体の流動作用に対
    して実質的に影響をもたらさない退避位置と、 該作用位置と該退避位置との間において移動せしめら
    れ、且つ該作用位置においては、対向する両端部に前記
    非圧縮性流体の流動作用を受けて、該非圧縮性流体の流
    動方向に該非圧縮性流体と共に移動可能とされた磁性可
    動体と、 該磁性可動体を前記作用位置に強制的に移動せしめる第
    一の移動手段と、 該磁性可動体を前記退避位置に移動せしめる第二の移動
    手段とを、設けると共に、かかる第一、第二の移動手段
    の少なくとも一方を、通電によって磁場を発生する磁場
    発生手段にて構成して、該磁場発生手段の通電制御に基
    づいて、前記磁性可動体を前記作用位置と前記退避位置
    とに選択的に位置せしめ、該作用位置においては該磁性
    可動体が前記非圧縮性流体の流動方向に該非圧縮性流体
    と共に移動せしめられるように構成したことを特徴とす
    る流体封入式マウント装置。
  2. 【請求項2】前記磁性可動体が永久磁石を含んで構成さ
    れていると共に、前記第一の移動手段および前記第二の
    移動手段が前記退避位置の周りに巻回された磁場発生手
    段である第一の巻きコイルにて構成されており、通電に
    よって発生される該第一の巻きコイルの発生磁場にて該
    第一の巻きコイルと該永久磁石との間に惹起される反発
    力に基づいて、前記磁性可動体が前記作用位置に強制的
    に移動せしめられるようになっていると共に、通電によ
    って発生される該第一の巻きコイルの発生磁場にて該第
    一の巻きコイルと該永久磁石との間に惹起される吸着力
    に基づいて、該磁性可動体が前記退避位置に強制的に移
    動せしめられるようになっている特許請求の範囲第1項
    記載の流体封入式マウント装置。
  3. 【請求項3】前記第一の移動手段と前記第二の移動手段
    とが、前記退避位置の周りに巻回された前記磁場発生手
    段である第一の巻きコイルと、該第一の巻きコイルとは
    前記作用位置を挟んで反対側の、前記磁性可動体の移動
    可能な範囲よりも外れた部品において、該第一の巻きコ
    イルと同心的に配設された磁場発生手段である第二の巻
    きコイルとから構成されており、該第一の巻きコイルの
    発生磁場にて該第一の巻きコイルと前記永久磁石との間
    に惹起される反発力と、該第二の巻きコイルの発生磁場
    にて該第二の巻きコイルと該永久磁石との間に惹起され
    る吸着力とに基づいて、該磁性可動体が前記作用位置に
    強制的に移動せしめられるようになっている一方、該第
    一の巻きコイルの発生磁場にて該第一の巻きコイルと該
    永久磁石との間に惹起される吸着力と、該第二の巻きコ
    イルの発生磁場にて該第二の巻きコイルと該永久磁石と
    の間に惹起される反発力とに基づいて、該磁性可動体が
    前記退避位置に強制的に移動せしめられるようになって
    いる特許請求の範囲第2項記載の流体封入式マウント装
    置。
  4. 【請求項4】前記非圧縮性流体が非磁性流体である特許
    請求の範囲第1項乃至第3項の何れかに記載の流体封入
    式マウント装置。
  5. 【請求項5】前記非圧縮性流体中に、前記非圧縮性流体
    とは非相溶性の磁性流体が所定量混入せしめられてお
    り、該磁性流体が、前記磁性可動体の永久磁石にて、該
    磁性可動体の周りに吸着せしめられるようになっている
    特許請求の範囲第4項記載の流体封入式マウント装置。
  6. 【請求項6】前記非圧縮性流体が磁性流体である特許請
    求の範囲第1項乃至第3項の何れかに記載の流体封入式
    マウント装置。
  7. 【請求項7】前記磁性可動体が所定の磁性材料を含んで
    構成されている一方、前記第一の移動手段が前記退避位
    置の周りに巻回された磁場発生手段である第一の巻きコ
    イルにて構成されていると共に、前記第二の移動手段
    が、該第一の巻きコイルとは前記作用位置を挟んで反対
    側の、前記磁性可動体の移動可能な範囲よりも外れた部
    位において、該第一の巻きコイルと同心的に配設された
    磁場発生手段である第二の巻きコイルにて構成されてお
    り、それら第一の巻きコイルと第二の巻きコイルとの通
    電制御に基づいて、該磁性可動体が前記作用位置と前記
    退避位置とに選択的に位置せしめられるようになってい
    る特許請求の範囲第1項記載の流体封入式マウント装
    置。
JP62260332A 1987-10-15 1987-10-15 流体封入式マウント装置 Expired - Lifetime JPH0745893B2 (ja)

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