JPH074609B2 - タンデム圧延機の尾端板厚制御方法 - Google Patents

タンデム圧延機の尾端板厚制御方法

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JPH074609B2
JPH074609B2 JP61200969A JP20096986A JPH074609B2 JP H074609 B2 JPH074609 B2 JP H074609B2 JP 61200969 A JP61200969 A JP 61200969A JP 20096986 A JP20096986 A JP 20096986A JP H074609 B2 JPH074609 B2 JP H074609B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タンデム圧延機における板材の尾端での板厚
精度を向上しうる板厚制御方法に関する。
〔従来の技術〕
第1図,第2図により、従来のタンデム圧延機および板
厚制御について説明する。ペイオフリール1から払い出
された板材は、第1圧延機2から第4圧延機5により順
々に圧延される。圧延された板材は、テンシヨンリール
6で巻き取られる。第1圧延機2から第4圧延機5は各
圧延機2〜5にそれぞれ設けられた圧下制御装置7〜10
により各圧延機2〜5の荷重を指令装置16の圧下制御出
力P1〜P4で制御され、これによつて板厚が制御される。
または、圧延機2〜5の駆動装置11〜14で圧延機2〜5
の圧延速度を指令装置16の速度指令SR1〜SR4を可変とす
ることにより、圧延機間の張力を制御し、これにより板
厚を制御することも可能である。例えば、第3,第4圧延
機間の張力T34を大とするためには、第3圧延機速度V3
を小とし、張力T34を小とするためには第3圧延機速度V
3を大とすることで可能である。以上、圧下装置と駆動
装置を併用して、板厚制御することは公知であり、詳細
な説明は省略する。
ところで、第2図に示すように、前記タンデム圧延機で
板材の尾端が圧延機から抜け出る時、圧延機速度は変動
する。例えば、第1圧延機2より板材が抜ける時、第1
圧延機2では板有状態から板無状態へ移行するため、駆
動装置11に対して負荷の変動となり、したがつて圧延機
速度V1が変動することとなる。また、第1圧延機2と第
2圧延機3間では張力T12が存在するが、張力T12は第1
圧延機2から板材が抜ける時に零となるため、第2圧延
機の駆動装置12の負荷が軽減され、第2圧延機速度V2
インパクト・アツプする。第1〜第2圧延機間張力T12
の変動は、第2圧延機速度V2に変動を与えるだけでな
く、後段の第3圧延機速度V3、第4圧延機速度V4にも変
動を与えることとなり、各圧延機の荷重により影響が軽
減されるため、後段圧延機速度変動が前段圧延機より小
さいことは容易に推定できる。第1圧延機2より板材が
抜け出た時問題となるのは後者の速度変動ΔV2〜ΔV4
よる張力変動ΔTである。第2〜3圧延機間の張力変動
ΔT23は、次式で表わされる。第1圧延機2と第2圧延
機3の間では、圧延材はT23なる張力のもとでl23なる伸
びを生じており、このl23なる長さであった圧延材の伸
びがΔl23だけ変動すると、T23は、ΔT23だけ変動す
る。
ただし、Aは板材の断面積Eはヤング率、Lは第2〜3
圧延機間の板長である。また上式で伸びの変動Δl23
次式で表わされる。
ただし、f2は第2圧延機の先進率、g3は第3圧延機の後
進率、Δt2,Δt3は第2〜3圧延機の速度変動時間であ
る。f2,g3≧0であるから1+f2≧1−g3≧0であり、
第2圧延機駆動装置12と第3圧延機駆動装置13の速度応
答性は等しくT23=Δt2≒Δt3である。また、先に述べ
たとおり、ΔV2>ΔV3である。したがつて、 Δl23<0 ……(3) よつて、 ΔT23<0 …(4) したがつて、第1圧延機2の板抜け時には、第2〜3圧
延機間の張力T23は減少方向に急激な変動ΔT23を生じ
る。この張力変動ΔT23のため、板厚変動が生じる。特
に第3圧延機出側板厚h3に増加方向の板厚変動Δh3、お
よび第2圧延機出側板厚h2に増加方向の板厚変動Δh2
生じる。第3〜4圧延機間の張力T34の変動ΔT34が生
じ、第4圧延機出側板厚h4に板厚変動Δh4が生じること
も容易に類推できる。
以上に説明したとおり、板抜け時の板厚変動は急激な張
力変動に基因し、板厚変動も急激な形態である。したが
つて、後段圧延機で前述した荷重および張力制御による
板厚制御により前板厚変動を取り除くことはできない。
板抜け時の板厚変動を取り除くためには、板抜けの瞬時
前に圧延機の駆動装置を補正するよう制御することが考
えられる。しかし、板抜けの瞬時前のタイミングを検出
するためには、数10mm〜100mm程度のトラツキング精度
が要求され、実現することは困難である。
なお、関連する公知例として、特開昭58−20312号があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来のタンデム圧延機においては、板抜け時の板厚
変動を取り除くことは困難であり、板材の尾端における
板厚精度が低く、目標板厚とならないオフゲージ長が長
く、したがつて歩留りが悪いという問題があつた。
本発明の目的は、上述したごとき問題点を解決すること
にあり、板抜けの瞬時前を検出するための高精度のトラ
ツキング回路を具備することなく、板抜け時の板厚変動
を取り除く板厚制御方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、圧延機からの板抜け時点より一定距離前の
タイミングを検出するためのトラツキング回路の出力タ
イミングで、当該圧延機の圧下制御出力に圧下制御補正
量を加算することにより、予め当該圧延機出側の圧延材
張力を小とすることで、板抜け時の減少方向の急激な張
力変動を緩和し、急激な板厚変動を抑制することができ
る。
すなわち、本発明は、圧下制御手段を備えたタンデム圧
延機の尾端板厚制御方法において、圧延材の尾端が圧延
機から抜けでる直前のタイミングを検出し、この直前タ
イミングで当該圧延機の圧下制御信号に該圧延機出側の
圧延材の張力を小とする所定の圧下制御補正信号を加算
すること特徴とするものである。
〔作用〕
板抜けの圧延機の一定距離前を検出するためのトラツキ
ング回路は、多少の誤差が許容される。すなわち、前段
圧延機の板抜け前に、その圧延機の圧下制御出力に圧下
制御補正量を加算することにより、当該前段圧延機の出
側における圧延材の張力を小とする。これにより、板抜
け時の減少方向の急激な張力変動を緩和できるタイミン
グ以前で出力することで可能である。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、尾端板厚補正回路21が設けられ、その
補正出力ΔP1,ΔP2,ΔP3が各スタンドへの圧下制御出
力P1,P2,P3にそれぞれ加算要素を介して加算されるよ
うになつている。
次に、尾端板厚補正回路21の詳細を第3図に示す。第4
圧延機5に直結されたパルス発振器18のパルスP5が入力
される。パルス発振器18の出力パルスの数は、第4圧延
機5の回転に比例している。したがつて、圧延長演算回
路211で、入力パルスP5をカウントすることにより第4
圧延機5の出側圧延長lO4を計測することが可能であ
る。さらに、指令装置16により、第1圧延機2〜第4圧
延機5の速度指令SR1〜SR4と先進率f1〜f4、後進率g1
入力され、第4圧延機5の出側圧延長lO4より、第1圧
延機2の入側圧延長li1および第1圧延機2〜第3圧延
機4の出側圧延長lO1〜lO3を演算する。穴検出器19と第
1圧延機2間の距離lx1および各圧延機間の距離l12〜l
34(第1〜2圧延機間の距離をl12、他の添字も同様と
する)は既知数である。トラツキングパスル発生回路21
2は穴検出器19で板材の尾端を検出し、その検出タイミ
ングにて、第1圧延機2の入側圧延長li1は穴検出器19
と第1圧延機2間の距離lx1を大小比較し、さらに、第
1圧延機2〜第3圧延機4の出側圧延長lO1〜lO3を各
々、各圧延機相互間の距離l12〜l34と大小比較するトラ
ツキング処理を行なうことにより、各圧延機の一定距離
前に尾端が来たとき出力するトラツキング信号TP1〜TP4
を出力する。トラツキング信号TP1〜TP4は、尾端がテン
シヨンリール6に到達した時に同時にリセツトされる。
または、該当圧延機を板抜けしたときに、リセツトする
などが考えられるが、リセツトタイミングは、本発明の
主要因とはならない。個々のタンデム圧延機に適した時
とする。
トラツキング信号TP1〜TP4は圧下制御補正回路213に入
力される。トラツキング信号TP1が出力されると、圧下
制御補正回路213は圧下制御補正量ΔP1を出力する。同
様に前トラツキング信号TP2〜TP3により圧下制御補正量
ΔP2〜ΔP3を出力する。ここで圧下制御補正量ΔP1〜Δ
P3は各圧延機の圧下制御出力P1〜P3に対応した固定値で
ある。
第4図は、第1圧延機2を板が抜けたときの動作を示し
ている。点線は、本発明を採用しない場合を示してい
る。第1圧延機2を板が抜ける直前に、圧下制御補正量
ΔP1により、第1圧延機2の圧下位置を閉方向に制御す
る。このため、第1〜2圧延機間の張力T12は、減少方
向に制御される。したがつて、あらかじめ、前張力T12
が減少しているため、先述の板が第1圧延機2を抜けた
時に生じる急激な張力変動ΔT23を緩和することが可能
であり、第2圧延機速度V2のインパクト・アツプは減少
し、後段の第3圧延機速度V3、第4圧延機速度V4の変動
は無視できる位に小さくなる。このため、従来の方法に
おける第1圧延機2の板抜け時の第2〜3圧延機間の急
激な変動ΔT23は減少し、第3圧延機出側板厚h3の急激
な板厚変動Δh3を減少することが可能となる。また、急
激な板厚変動Δh3を減少することにより、従来の板厚制
御により、Δh3を取り除くことができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、尻抜けしようとする圧延スタンドの圧
下を制御するだけで、圧延機の板抜け時の速度変動に起
因する急激な張力変動を減少することができるので、板
抜け時の急激な板厚変動を取り除く効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロツク図、第2図は板
抜け時の板厚変動を説明するための図、第3図は本発明
における尾端板厚補正回路のブロツク図、第4図は本発
明の効果の説明図である。 1…テンシヨンリール、2〜5…第1〜第4圧延機、6
…ペイオフリール、7〜10…圧下制御装置、11〜14…駆
動装置、15…板材、16…指令装置、18…パルス発振器、
19…穴検出器、21…尾端板厚補正回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧下制御手段を備えたタンデム圧延機の尾
    端板厚制御方法において、圧延材の尾端が圧延機から抜
    けでる直前のタイミングを検出し、この直前タイミング
    で当該圧延機の圧下制御信号に該圧延機出側の圧延材の
    張力を小とする所定の圧下制御補正信号を加算すること
    を特徴とするタンデム圧延機の尾端板厚制御方法。
JP61200969A 1986-08-27 1986-08-27 タンデム圧延機の尾端板厚制御方法 Expired - Lifetime JPH074609B2 (ja)

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