JPH0746509Y2 - 装着用プラスチックフォーム材 - Google Patents

装着用プラスチックフォーム材

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JPH0746509Y2
JPH0746509Y2 JP1200093U JP1200093U JPH0746509Y2 JP H0746509 Y2 JPH0746509 Y2 JP H0746509Y2 JP 1200093 U JP1200093 U JP 1200093U JP 1200093 U JP1200093 U JP 1200093U JP H0746509 Y2 JPH0746509 Y2 JP H0746509Y2
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plastic foam
foam material
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plastic
mounting means
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文一 山田
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ムサシ化成工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プラスチックフォー
ム材を用いた各種の装着手段を有する。例えば、浮き
具、緩衝材、保温材などとして用いることのできる装着
用プラスチックフォーム材の改良に関し、特に、紐、バ
ンド等の装着手段を確実、且つ容易に挿通装備し得る装
着用プラスチックフォーム材の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のプロテクターなどとして身体に装
着使用される緩衝具、物品の搬送などに際して当該物品
を保護するために用いる緩衝具、船あるいは車輌などに
設けられて接触時の衝撃を緩和するために用いられる緩
衝具、あるいは、遊泳の補助手段ないしは水泳教習に際
しての補助手段、さらには各種の救命手段などに用いら
れる浮き具などは、この緩衝具及び浮き具などの嵩張り
に対して効果的な緩衝機能、浮き機能が当該緩衝具、浮
き具などにもたらされる必要があることから、気密性を
もたらせたチューブあるいはマット状の袋体にエアーを
封入して用いたものがあった。
【0003】かゝる緩衝具あるいは浮き具などの利点
は、この緩衝具あるいは浮き具などを緩衝具又は浮き具
などとして用いない場合、例えば搬送、携行や、収納保
管などに際して、該緩衝具又は浮き具などからエアーを
抜き去って縮め、あるいは折り畳むことでコンパクトな
状態とし、このコンパクトな状態において当該緩衝具又
は浮き具などを携帯し、あるいは保管装備し得る点にあ
る。
【0004】しかしながら、反面、緩衝具あるいはかゝ
る浮き具などにおいては、その使用に際して逐一当該緩
衝具又は浮き具などに対し、エアーを充填する必要があ
り、このエアーの充填に多くの時間と労力を要すると共
に、エアー充填のための構造を当該緩衝具又は浮き具な
どに設け、又、エアー充填のための装備を別途求められ
る場合があり、携行、保管ないしは装備に都合の良い反
面、緩衝具又は浮き具などとして効果的な使用状態とす
るために多くの時間と、労力と、場合によっては相応の
構造の組付け、ないしは機器類の装備を必要としてい
た。
【0005】又、かゝる浮き具などは、収納ないしは保
管状態と、使用状態との間に、当該浮き具などに対する
エアーの充填作業が介在されることから、緊急時、例え
ば船舶の転覆時などのように即時に浮き具などとして機
能させる必要のある場合などにおいて不向きであった。
【0006】又、かゝる浮き具あるいは緩衝具などに
は、この緩衝具又は浮き具などをゴムなどのように伸縮
性に富み、しかも気密性をもった袋体の構成に適する素
材により形成することから、製作コストが割高となり、
しかも素材の経時的な老化などに伴った袋体の疲労に伴
うエアー漏れを生じ易い不都合を有すると共に、尖った
部分などに衝突した際に当該緩衝具又は浮き具などを構
成する袋体に穴があき、緩衝具又は浮き具などとして機
能しなくなるなどの不都合を有していた。
【0007】かゝる点から、各種のプラスチックフォー
ム材を用いた緩衝材の開発と、特に独立気泡性発泡プラ
スチック材、あるいは独立気泡を含んでいる連続気泡性
発泡プラスチック材を用いた浮き具などの開発をなして
きた。
【0008】この種のプラスチックフォーム材を用いた
緩衝材は、携帯、収納ないしは装備などに際して該緩衝
材が嵩張る不都合を有する反面、常に所定の緩衝機能を
装着主体などにもたらす特長を有し、又、この種のプラ
スチックフォーム材でも、独立気泡性発泡プラスチック
材あるいは、この独立気泡を含んでいる連続気泡性発泡
プラスチック材を用いた浮き具などは、携帯、収納ない
しは装備などに際して所定の嵩張を有する反面、常に所
定の浮く力を、これらが構成する浮き具などにもたらす
特徴を有し、経時的に当該の浮く力が損われることがな
く、特に、従来の緩衝材ないし浮き具などにおけるよう
なエアー漏れに伴った当該緩衝具における緩衝機能ある
いは浮き具の浮機能などの減少を生ずるなどの不都合が
ない。
【0009】かゝる点から、身体に装着使用される各種
のプロテクターなどの緩衝手段、各種の物品などの搬送
に際して当該物品を保護するために用いる緩衝手段、船
あるいは車輌などの接触あるいは衝突に伴う衝撃を緩和
するための緩衝手段として叙上プラスチックフォーム材
からなる緩衝具の開発が試みられた。又、遊泳の補助手
段、水平教習の補助手段などとしては勿論のこと、船な
どに常設される救難手段、さらにはライフジャケットな
どの浮き具として、前記のプラスチックフォーム材を用
いた浮き具の使用をなすことが有意義であり、特に浮き
具として用い得る状態に常設される必要のある、例え
ば、遊泳の補助手段、水泳教習の補助手段、船常設の救
難手段、乗船時のライフジャケットなどの浮き具とし
て、叙上のプラスチックフォーム材からなる浮き具の開
発が試みられた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のプラスチックフォーム材は、これを緩衝具又は浮き具
などとして構成する際に、この緩衝具、浮き具などを身
体などに装着するために必要とされる帯、紐などを、当
該プラスチックフォーム材に取付け難く、例えば、帯、
紐などを用いて緩衝具、あるいは浮き具などの形状とし
たプラスチックフォーム材を結束したり、また、緩衝具
あるいは浮き具などの形状に構成したプラスチックフォ
ーム材に、当該帯、紐などを適宜の刺挿具を用いて刺し
通したりすることによって、緩衝具あるいは浮き具など
を構成するプラスチックフォーム材に対し、当該緩衝具
あるいは浮き具などの装着手段としての帯、紐などを装
備させることが試みられた。
【0011】しかしながら、例えば、前記の帯、紐など
を用いて緩衝具あるいは浮き具などの形状に整えたプラ
スチックフォーム材を結わいて、この結わいた帯、紐を
用いて当該緩衝具あるいは浮き具などを身体などに装着
する場合、この帯、紐によるプラスチックフォーム材の
結わえつけが不確かになり易く、緩衝具あるいは浮き具
などとしての使用中に当該プラスチックフォーム材が、
これを結わいている帯、紐から抜け出すなどの虞れがあ
り、緩衝具あるいは浮き具などとして用いるのに難があ
った。又、かゝる方法で構成される緩衝具あるいは浮き
具などにおいては、プラスチックフォーム材に結わえつ
けた帯、紐を用いて当該緩衝具あるいは浮き具などを身
体などに装着していることから、緩衝具あるいは浮き具
などとしてのプラスチックフォーム材が身体などに密着
して取付けることができず、緩衝具あるいは浮き具など
の装着時におけるフィット感に難があった。
【0012】次いで、プラスチックフォーム材に刺挿具
などを用いて穴を透設し、この穴に帯、紐などを挿通す
ることが試みられた。しかしながら、緩衝具あるいは浮
き具などを構成するプラスチックフォーム材に刺挿具を
挿し通しても、この刺挿具の引き抜きに伴って刺挿穴跡
が塞がれることゝなり、帯、紐を容易、且つ確実に挿通
できる穴を透設することが難しく、又、仮に、帯、紐を
容易、且つ確実に挿通できる穴を設けた場合において
も、形成される穴の形状が不揃いとなり、しかも穴径が
場所によって異なるなどの不都合があった。
【0013】かゝる点から、適宜の刺挿具と共に、紐、
帯などをプラスチックフォーム材に挿し通して緩衝具あ
るいは浮き具などを構成することが試みられた。しかし
ながら、かゝる方法でプラスチックフォーム材に取付け
られる紐、帯などは、この刺挿具の挿し抜く位置が特定
し難く、このためプラスチックフォーム材に偏って紐、
帯などが取付けられる不都合があると共に、薄いプラス
チックフォーム材における材の長さ方向に亘るように
紐、帯などを挿し通すことが難しく、紐、帯の取付け対
象であるプラスチックフォーム材の形状、大きさなどに
一定の制約があった。又、かゝる方法においては、挿し
通してあった紐、帯などが抜けた際に、この帯、紐など
を同一の挿し通し部分に沿って挿し通すことが困難であ
り、別途刺挿具を用いて再挿対象の紐、帯などを該プラ
スチックフォーム材に挿し通す必要があり、この結果、
プラスチックフォーム材に複数の刺挿傷を生ずることゝ
なり、該プラスチックフォーム材から、緩衝具、浮き具
などとして使用するに充分な強度が失われる不都合があ
った。
【0014】かゝる点から、プラスチックフォーム材に
前もって紐あるいは帯の挿通に用いられる穴を設けるよ
うに、該プラスチックフォーム材を型内で発泡させて緩
衝具あるいは浮き具などを構成することも考えられる
が、かゝる型成形においては金型などの型コストが高
く、しかも成形コストも割高となる不都合と共に、成形
される緩衝具あるは浮き具などの形状、寸法も規格化さ
れるため各種のニーズに対応した緩衝具あるいは浮き具
などの提供が難しく、又、成形段階で発泡されているこ
とから、製品仕上りにばらつきが多く、高い製品コスト
の割に低品質の緩衝材又は浮き具となる不都合があっ
た。
【0015】本考案に係る装着用プラスチックフォーム
材は、叙上における従来の緩衝材あるいは浮き具などに
おける装着用プラスチックフォーム材の不都合に鑑み、
緩衝材又は即浮き具などとして使用できると共に、長期
に亘り緩衝材又は浮き具などとしての機能を損うことの
ない多種、多様の装着用プラスチックフォーム材を、作
り易く、しかも規格通りに作り得る構造の装着用プラス
チックフォーム材とし、当該装着用プラスチックフォー
ム材の低廉な提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本考案に係る装着用プラ
スチックフォーム材は、叙上の目的を達成するものとし
て請求項1の考案に係る装着用プラスチックフォーム材
Aを、向き合った第1の外側プラスチックフォーム材1
と第2の外側プラスチックフォーム材2と、この第1及
び第2の外側プラスチックフォーム材1、2の内側に設
けられている一層以上の中間層を構成する中間プラスチ
ックフォーム材3とが溶着一体とされており、前記中間
層を構成する中間プラスチックフォーム材3の少なくと
も1以上が、所定間隔を隔てゝ並設される2以上の中間
プラスチック材構成片3a、3aで構成されており、こ
の中間プラスチックフォーム材構成片3a、3a間と、
この中間プラスチック材構成片3aを挟むプラスチック
フォーム材との間に構成される通し穴4に、帯状装着手
段、紐状装着手段などの装着手段が挿通された構成とし
ている。
【0017】次いで請求項2の考案に係る装着用プラス
チックフォーム材Aを、向き合った第1の外側プラスチ
ックフォーム材1と第2の外側プラスチックフォーム材
2と、この第1及び第2の外側プラスチックフォーム材
1、2の内側に設けられている一層以上の中間層を構成
する中間プラスチックフォーム材3とが溶着一体とされ
ており、前記プラスチックフォーム材が、独立気泡性発
泡プラスチック又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラ
スチックのいずれか一方又は両方とされており、前記中
間層を構成する中間プラスチックフォーム材3の少なく
とも1以上が、所定間隔を隔てゝ並設される2以上の中
間プラスチック材構成片3a、3aで構成されており、
この中間プラスチックフォーム材構成片3a、3a間
と、この中間プラスチック材構成片3aを挟むプラスチ
ックフォーム材との間に構成される通し穴4に、帯状装
着手段、紐状装着手段などの装着手段が挿通された構成
としている。
【0018】更に、請求項3の考案に係る装着用プラス
チックフォーム材Aでは、通し穴4が帯状装着手段5の
挿通される偏平な長方形状の断面に構成してある。
【0019】次いで、請求項4の考案に係る装着用プラ
スチックフォーム材Aでは、通し穴4が紐状装着手段6
の挿通されるに適した四角形状の断面に構成してある。
【0020】更に、請求項5の考案に係る装着用プラス
チックフォーム材Aでは、2以上の通し穴4、4…を有
する構成としてあり、この通し穴4、4…が平行状態又
は交差する向きに設けられた装着用プラスチックフォー
ム材Aとしてある。
【0021】
【作用】構成される装着用プラスチックフォーム材A
が、複数のプラスチックフォーム材の溶着されたものと
してあり、この溶着されている複数のプラスチックフォ
ーム材間に通し穴4が設けられている構成とされている
ことから、この通し穴4が、装着用プラスチックフォー
ム材Aを構成するプラスチックフォーム材相互間の隙間
として構成できることゝなり、通し穴4を当該装着用プ
ラスチックフォーム材Aに穿ち設ける必要がない。
【0022】構成される装着用プラスチックフォーム材
Aを、独立気泡性発泡プラスチック又は独立気泡を含む
連続気泡性発泡プラスチックのいずれか一方又は両方か
らなっている構成とすることによって、装着者に対して
水中で強い浮き作用をもたらすと共に、この浮く力が経
時的に損われていることがなく、又衝撃などによって損
われることがない。又、同様に、緩衝機能、断熱機能な
どが損われることがない。
【0023】
【実施例】以下、本考案に係る典型的な装着用プラスチ
ックフォーム材Aの各実施例について説明する。図1〜
図3は、身体などに捲きつけるようにして用いる例えば
浮き具、プロテクターなどの装着用プラスチックフォー
ム材Aの典型的な第1実施例であって、浮体あるいは緩
衝体、断熱体などを構成する装着用プラスチックフォー
ム材本体A’、A’…の複数個を帯状装着手段5によっ
て連結した装着用プラスチックフォーム材Aとしてあ
り、例えば、初心者に泳ぎを教える際のヘルパーなどと
して用いる装着用プラスチックフォーム材Aを示してお
り、図2では当該装着用プラスチックフォーム材Aを構
成する各装着用プラスチックフォーム材本体A’の一部
を構成部品に分離して示しており、図3では、装着用プ
ラスチックフォーム材本体A’を断面で示している。図
4及び図5は、典型的な第2実施例としての装着用プラ
スチックフォーム材Aを示すものであり、装着用プラス
チックフォーム材本体A’に複数の紐状装着手段6、6
を、該紐状装着手段6、6が平行となるように設けて構
成された装着用プラスチックフォーム材Aを示すもので
あり、図5は、この紐状装着手段6の挿通位置で、該紐
状装着手段6以外の部分を断面で示している。図6及び
図7は、典型的な第3実施例としての装着用プラスチッ
クフォーム材Aを示すものであり、装着用プラスチック
フォーム材本体A’に帯状装着手段5と、紐状装着手段
6とが略直交するように設けられた装着用プラスチック
フォーム材Aを示しており、図7は、この帯状装着手段
5と、紐状装着手段6との挿通部分における装着用プラ
スチックフォーム材本体A’を断面の状態で示してい
る。図8と、図9とは更に第4実施例に係る装着用プラ
スチックフォーム材Aを示すものであり、図8は装着用
プラスチックフォーム材本体A’を帯状装着手段5によ
って吊り下げている状態を、図9は装着用プラスチック
フォーム材Aの要部断面を示している。尚、本明細書に
おいて“装着用プラスチックフォーム材”とは、プラス
チックフォーム材を用いて、浮き具、緩衝具、保温具な
どの各種の装着使用の目的にかなった構造、形状に構成
し、しかも、装着手段を併せ有しているものを総称する
ものである。又、“装着用プラスチックフォーム材本
体”とは、この装着用プラスチックフォーム材から装着
手段としての帯状装着手段5、紐状装着手段6を取り除
いた部分、即ち、プラスチックフォーム材の一体に溶着
されている部分を称しており、例えば浮き具における浮
体部分、緩衝具における緩衝材部分、断熱具における断
熱材部分、遮音具における遮音材部分などを称してい
る。
【0024】先ず、図1〜図3に示される第1実施例に
係る装着用プラスチックフォーム材Aについて説明す
る。この装着用プラスチックフォーム材Aは、装着用プ
ラスチックフォーム材本体A’、A’、A’に帯状装着
手段5としてのベルトが抜き差し自在に挿通されている
と共に、この帯状装着手段5の夫々端部側に留め具7を
構成する一対の、即ち雄留め具7aと雌留め具7bとが
取付けられており、この雄留め具7aを雌留め具7bに
挿し込み係止することで、当該帯状装着手段5による装
着用プラスチックフォーム材本体A’の身体に対する装
着をなす。
【0025】ところで、この留め具7は、互に近づく側
に撓ませられる一対の弾性係止片7a’、7a’を有す
る雄留め具7aを、雌留め具7bの筒内に挿入し、この
筒の側方に開口されている窓7b’、7b’から該弾性
係止片7a’、7a’の先端係止部分が突き出すように
することで雄留め具7aと雌留め具7bとが係止される
ようにしてあり、また、この先端係止部分を雌留め具7
bの筒内に押し入れることによって前記係止が解放さ
れ、雌雄留め具を引き離し状態とすることができる構成
としてある。又、雄留め具7aは、ベルトなどの帯状装
着手段5に対し、この帯状装着手段5が長さ調節可能と
なるように環状装着部7a”を有している。
【0026】こゝで用いられる装着用プラスチックフォ
ーム材本体A’は、板状のプラスチックフォーム材を、
このプラスチックフォーム材が夫々の板面を接して積み
重ねられた状態で溶着されたものであり、こゝで構成さ
れる装着用プラスチックフォーム材Aを浮き具として用
いる場合、この装着用プラスチックフォーム材本体A’
を構成する夫々のプラスチックフォーム材には、独立気
泡性発泡プラスチック、又は独立気泡を含む連続気泡性
発泡プラスチックのいずれかを用いるのが好ましく、こ
のいずれかを用いる限り、積み重ねられるプラスチック
フォーム材の一ないし複数枚を独立気泡性発泡プラスチ
ックとし、他のものを独立気泡を含む連続気泡性発泡プ
ラスチックとしても良い。尚、構成される装着用プラス
チックフォーム材Aを浮き具以外の、例えば緩衝具、保
温具、遮音具などとして用いる場合においても、この装
着用プラスチックフォーム材Aを構成するプラスチック
フォーム材を前記のように独立気泡性発泡プラスチッ
ク、又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチックで
構成してあっても良い。
【0027】かくして用意された板状のプラスチックフ
ォーム材を、先ず互に向き合う一対の、第1の外側プラ
スチックフォーム材1と、第2の外側プラスチックフォ
ーム材2とし、この第1及び第2の外側プラスチックフ
ォーム材1、2の内側に中間層を構成する中間プラスチ
ックフォーム材3が設けられている構成としてあると共
に、この中間プラスチックフォーム材3が一対の中間プ
ラスチックフォーム材構成片3a、3aで構成してあ
り、この中間プラスチックフォーム材3a、3aが、帯
状装着手段5の挿通される隙間を隔てゝ並設されてい
る。
【0028】かゝる構成の第1の外側プラスチックフォ
ーム材1と、中間プラスチックフォーム材3a、3a
と、第2の外側プラスチックフォーム材2とが一体に溶
着されており、この夫々のプラスチックフォーム材が構
成する空間として通し穴4が構成されている。この通し
穴4は、第1、第2の外側プラスチックフォーム材1、
2間に設けられる中間プラスチックフォーム材3を構成
する中間プラスチックフォーム材構成片3a、3aの対
設間隔と、当該中間プラスチックフォーム材構成片3
a、3aの厚さ寸法とを適宜変更することによって、例
えば偏平な長方形状、正方形に近い長方形状、正方形状
などの穴断面とすることができる。又、この通し穴4
は、中間プラスチックフォーム材構成片3a、3aの対
設間隔を、例えば通し穴4の入口側で広く、中側で狭く
することによって、入口側で広く、内奥に向けて狭くな
る通し穴4とすることができる。更に、このとし穴4
は、中間プラスチックフォーム材構成片3a、3aの向
き合っている側縁に湾曲をもたせ、この湾曲に沿って互
の中間プラスチックフォーム材構成片3a、3aと対設
状態に設けることによって、内奥で曲がった通し穴とす
ることができる。
【0029】次いで、図4及び図5に示す第2実施例に
係る装着用プラスチックフォーム材Aは、2本の紐状装
着手段6、6を該装着用プラスチックフォーム材本体
A’の同一方向に向けて平行となるように設けたもので
あって、前記第1実施例におけると同様に装着用プラス
チックフォーム材本体A’を第1の外側プラスチックフ
ォーム材1と、第2の外側プラスチックフォーム材2と
の間に、板状をなす中間プラスチックフォーム材3を設
けた構成とし、しかもこの中間プラスチックフォーム材
3を、3枚の中間プラスチックフォーム材構成片3a、
3a、3aで構成することゝしている。
【0030】そして、前記の装着用プラスチックフォー
ム材本体A’を構成する第1、第2の外側プラスチック
フォーム材1、2と、各中間プラスチックフォーム材構
成片3a、3a、3aとを例えば、前記の装着用プラス
チックフォーム材本体A’を浮き具として用いる場合に
は、これらの構成材を独立気泡性発泡プラスチック又は
独立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチックのいずれか
で構成することゝしている。この場合においても、前記
の第1、第2の外側プラスチックフォーム材1、2と、
各中間プラスチックフォーム材構成片3a、3a、3a
とが、前記の独立気泡性発泡プラスチック又は独立気泡
を含む連続気泡性発泡プラスチックで構成されておれば
良く、例えば、前記各材又は各片のいずれか一以上が独
立気泡性発泡プラスチックで構成され、残余の部分が独
立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチックで構成されて
いても良い。尚、前記と同様に、装着用プラスチックフ
ォーム材Aを浮き具以外に用いる場合であっても、この
装着用プラスチックフォーム材Aを構成するプラスチッ
クフォーム材を前記のように独立気泡性発泡プラスチッ
ク又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチックとし
ても良い。
【0031】叙上構成からなる第2実施例に係る装着用
プラスチックフォーム材Aでは、第1と、第2の外側プ
ラスチックフォーム材1、2との間に挟まれた一層の中
間層が、中間プラスチックフォーム材構成片3a、3
a、3aとしてあり、この夫々の構成片3a、3a、3
aが紐状装着手段6の挿通できる間隔を離して前記第
1、第2の外側プラスチックフォーム材1、2に溶着さ
れていることから、この第1、第2の外側プラスチック
フォーム材1、2と、前記中間プラスチックフォーム材
構成片3aとの間に通し穴4が構成される。
【0032】尚、この実施例においては、第1の外側プ
ラスチックフォーム材1の略中央部分がもっとも凹むよ
うに、該装着用プラスチックフォーム材Aの幅方向に亘
る凹溝状態の湾曲面を該外側プラスチックフォーム材1
に設けてあり、装着者の胴部などのような装着対象物に
対する密着した取付けに適するようにしてある。
【0033】図6及び図7に示す第3実施例に係る装着
用プラスチックフォーム材Aは、帯状装着手段5と紐状
装着手段6とを装着用プラスチックフォーム材本体A’
に対し、略直交するように設けたものであって、この装
着用プラスチックフォーム材本体A’を、向き合って設
けられる第1の外側プラスチックフォーム材1と、第2
の外側プラスチックフォーム材2との間に板状をなす中
間プラスチックフォーム材3、3’を2層に設けた構成
としている。この装着用プラスチックフォーム材本体
A’の中間プラスチックフォーム材3、3’を構成する
各中間プラスチックフォーム材構成片3a及び3’a
は、各中間プラスチックフォーム材3、3’の夫々につ
いて各2枚で構成されており、所定の間隔、図示例にお
いては帯状装着手段5を収め得る間隔を隔て中間の第1
層を構成する中間プラスチックフォーム材構成片3a、
3aが設けられていると共に、この第1層を構成する中
間プラスチックフォーム材構成片3a、3aの構成する
溝状の間隔の向きと直交する向きに紐状装着手段6の収
まる溝状の間隔を生ずるように、第2層を構成する中間
プラスチックフォーム材構成片3’a、3’aが設けら
れている。
【0034】このように構成される装着用プラスチック
フォーム材本体A’の第1、第2の外側1、2と、この
外側プラスチックフォーム材1、2の内側に設けられて
いる中間の第1層としての中間プラスチックフォーム材
構成片3a、3aと、中間の第2層としての中間プラス
チックフォーム材構成片3’a、3’aとが一体に溶着
されており、第1の外側プラスチックフォーム材1と中
間第2層としての中間プラスチックフォーム材3’と、
この両者間に挟まれている中間第1層としての中間プラ
スチックフォーム材構成片3a、3aとの間に第1の通
し穴4が、又、第2の外側プラスチックフォーム材2と
中間第1層としての中間プラスチックフォーム材3と、
この両者間に挟まれている中間第2層としての中間プラ
スチックフォーム材構成片3’a、3’aとの間に第2
の通し穴4が設けられている。
【0035】そして、前記の装着用プラスチックフォー
ム材本体A’を構成する第1、第2の外側プラスチック
フォーム材1、2と各中間プラスチックフォーム材3、
3’と、この中間プラスチックフォーム材3、3’を構
成する夫々の中間プラスチックフォーム材構成片3a、
3a、3’a、3’aとを、必要に応じて独立気泡性発
泡プラスチック又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラ
スチックのいずれか一種又は二種以上で構成することゝ
している。このように装着用プラスチックフォーム材本
体A’が、独立気泡性発泡プラスチック又は独立気泡を
含む連続気泡性発泡プラスチックで構成されている場
合、これによって作り出される装着用プラスチックフォ
ーム材Aを浮き具などとして用いることができ、構成さ
れる浮き具に強い浮き機能がもたらされる。又、浮き具
以外として用いた場合でも、優れた緩衝機能、断熱機
能、遮音機能などが当該装着用プラスチックフォーム材
Aにもたらされる特長を有している。
【0036】尚、図示例では一方の端部を挿通、係止で
きるバックル8を有するベルトなどの帯状装着手段5
と、紐状装着手段6とが交差するように装着用プラスチ
ックフォーム材本体A’に設けられた構成としてある
が、いずれをも帯状、又は紐状の装着手段としても良
く、又、直交する向き以外の向きで交差状態とされてい
ても良い。
【0037】図8及び図9に示す第4実施例に係る装着
用プラスチックフォーム材Aは、帯状装着手段5が重ね
合せの状態で装着用プラスチックフォーム材本体A’の
通し穴4に挿し通されているものであって、この帯状装
着手段5の折返し部分にストッパー9が巻込み状態で縫
い込まれており、このストッパー9を通し穴4の開口寸
法より大きめに設けることによって、帯状装着手段5の
折返し側が該装着用プラスチックフォーム材本体A’に
係止されると共に、この帯状装着手段5の夫々の端部が
該装着用プラスチックフォーム材本体A’から同一方向
に揃って引き出された構成とされている。
【0038】かゝる構成からなる装着用プラスチックフ
ォーム材Aは、前記の帯状装着手段5を用いて舷側など
に吊り下げて使用するに適した構成とされており、緩衝
手段などゝして用いるのに適している。又、叙上の各実
施例と同様に、この装着用プラスチックフォーム材本体
A’を独立気泡性発泡プラスチック又は独立気泡を含む
連続気泡性発泡プラスチックで構成しても良い。尚、本
実施例に係る装着用プラスチックフォーム材Aは、前記
第1実施例に係る装着用プラスチックフォーム材Aと略
同一とされており、同一の構成部分については同一の番
号を付して説明を省略する。
【0039】尚、叙上の実施例に対し、装着用プラスチ
ックフォーム材本体A’は必ずしも直方体状をなしてい
る必要はなく、いかなる外形々状に構成されていても良
い。又、この装着用プラスチックフォーム材本体A’を
構成する中間層としての中間プラスチックフォーム材3
は一層であっても多数層に構成されていても良い。更
に、紐状装着手段、帯状装着手段以外の装着手段が用い
られていても良く、この装着手段の数、種類及び装着用
プラスチックフォーム材本体Aに設けられる向きなどは
任意である。尚又、叙上における2以上の中間層の中の
1又は2以上の層の中間プラスチックフォーム材3を1
枚以上に分けて構成することなく、当該中間層としての
個々の中間プラスチックフォーム材3を1枚のプラスチ
ックフォーム材で構成し、当該中間層部分に通し穴4を
設けない構成としてあっても良い。
【0040】叙上で構成された装着用プラスチックフォ
ーム材本体A’に帯状装着手段5ないしは紐状装着手段
6などを取付けて装着用プラスチックフォーム材Aを構
成する。
【0041】
【考案の効果】本考案に係る装着用プラスチックフォー
ム材Aは叙上の特長ある構成、特に、独立気泡性発泡プ
ラスチック又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチ
ックを用い、しかも複数のプラスチックフォーム材を溶
着することで構成すると共に、この複数のプラスチック
フォーム材で構成される隙間を通し穴4とし、これを帯
状装着手段5、紐状装着手段6などの挿通穴とし、必要
に応じて前記の装着用プラスチックフォーム材Aを構成
する各プラスチックフォーム材などを独立気泡性発泡プ
ラスチック又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチ
ックとしている。
【0042】この結果、帯状装着手段5、紐状装着手段
6などの挿通に適する通し穴4を容易に作成できると共
に、作り出される通し穴4がすっきりとした外観形状と
され、この通し穴4の作成によって装着用プラスチック
フォーム材Aの保形機能などが損われることがない。
【0043】又、複数のプラスチックフォーム材を単に
重ね合せ状態において溶着することによって各装着手段
としての帯状装着手段5、紐状装着手段6などの通し穴
4を有する装着用プラスチックフォーム材Aを構成する
ことができることから、任意の形状、構造を有する装着
用プラスチックフォーム材Aを、容易に且つ安価に提供
できる特長を有し、しかも、得られる装着用プラスチッ
クフォーム材Aに優れた保形力をもたらすことができる
特長を有している。
【0044】又、この装着用プラスチックフォーム材A
を、独立気泡性発泡プラスチック又は独立気泡を含む連
続気泡性発泡プラスチックで構成した場合、この装着用
プラスチックフォーム材Aにもたらされる浮き機能、遮
音機能、断熱機能あるいは緩衝機能などの諸機能が経時
的に損われることがなく、又衝撃などによって損われな
いなどの特長を有している。
【0045】かゝる点から、叙上装着用プラスチックフ
ォーム材Aは、例えば、水泳教習手段、遊泳補助手段、
各種救命手段などとしての浮き具として、各種のプロテ
クターなどの緩衝手段、物品の搬送などに際して当該物
品を保護するために用いられる緩衝手段、船なるいは車
輌などに備えつけられて当該船、車輌などの接触時にお
ける衝撃の緩和手段としての緩衝手段などとしての緩衝
具として、あるいはダクト等に捲回することで当該ダク
トの冷暖気の損失を防止する断熱手段、あるいは保温タ
ンクなどに外装として当該タンクの保温をなす保温手段
などの断熱保温具として、更に騒音発生部分に装着する
ことで当該騒音の拡散を防止する遮音手段としての遮音
具などとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る装着用プラスチック
フォーム材Aの斜視図
【図2】同要部々品の分離斜視図
【図3】同要部断面図
【図4】本考案の第2実施例に係る装着用プラスチック
フォーム材Aの斜視図
【図5】同要部断面図
【図6】本考案の第3実施例に係る装着用プラスチック
フォーム材Aの斜視図
【図7】同要部断面図
【図8】本考案の第4実施例に係る装着用プラスチック
フォーム材Aの斜視図
【図9】同要部断面図
【符号の説明】
1 第1の外側プラスチックフォーム材 2 第2の外側プラスチックフォーム材 3 中間プラスチックフォーム材 3a 中間プラスチックフォーム材構成片 4 通し穴 5 帯状装着手段 6 紐状装着手段

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 向き合った第1の外側プラスチックフォ
    ーム材と第2の外側プラスチックフォーム材と、この第
    1及び第2の外側プラスチックフォーム材の内側に設け
    られている一層以上の中間層を構成する中間プラスチッ
    クフォーム材とが溶着一体とされており、 且つ、前記中間層を構成する中間プラスチックフォーム
    材の少なくとも1以上が、所定間隔を隔てゝ並設される
    2以上の中間プラスチック材構成片で構成されており、 この中間プラスチックフォーム材構成片間と、この中間
    プラスチック材構成片を挟むプラスチックフォーム材と
    の間に構成される通し穴4に、帯状装着手段、紐状装着
    手段などの装着手段が挿通されていることを特徴とする
    装着用プラスチックフォーム材。
  2. 【請求項2】 向き合った第1の外側プラスチックフォ
    ーム材と第2の外側プラスチックフォーム材と、この第
    1及び第2の外側プラスチックフォーム材の内側に設け
    られている一層以上の中間層を構成する中間プラスチッ
    クフォーム材とが溶着一体とされており、 前記プラスチックフォーム材が、独立気泡性発泡プラス
    チック又は独立気泡を含む連続気泡性発泡プラスチック
    のいずれか一方又は両方とされており、 且つ、前記中間層を構成する中間プラスチックフォーム
    材の少なくとも1以上が、所定間隔を隔てゝ並設される
    2以上の中間プラスチック材構成片で構成されており、 この中間プラスチックフォーム材構成片間と、この中間
    プラスチック材構成片を挟むプラスチックフォーム材と
    の間に構成される通し穴4に、帯状装着手段、紐状装着
    手段などの装着手段が挿通されていることを特徴とする
    装着用プラスチックフォーム材。
  3. 【請求項3】 通し穴が帯状装着手段の通し穴であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載に係る装着用
    プラスチックフォーム材。
  4. 【請求項4】 通し穴が紐状装着手段の通し穴であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載に係る装着用
    プラスチックフォーム材。
  5. 【請求項5】 通し穴が2以上であり、平行又は交差方
    向に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載に係る装着用プラスチックフォーム材。
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