JPH0747857B2 - 建設機械用鋼製切刃及びその製造法 - Google Patents
建設機械用鋼製切刃及びその製造法Info
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- JPH0747857B2 JPH0747857B2 JP60235464A JP23546485A JPH0747857B2 JP H0747857 B2 JPH0747857 B2 JP H0747857B2 JP 60235464 A JP60235464 A JP 60235464A JP 23546485 A JP23546485 A JP 23546485A JP H0747857 B2 JPH0747857 B2 JP H0747857B2
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
- E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
- E02F9/28—Small metalwork for digging elements, e.g. teeth scraper bits
- E02F9/2808—Teeth
- E02F9/285—Teeth characterised by the material used
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- Mining & Mineral Resources (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、建設機械用の耐摩耗性の大きな超硬合金を複
合した鋼製切刃及びその製造法に関するものである。
合した鋼製切刃及びその製造法に関するものである。
従来の技術 ブルドーザやパワーシヨベルなどの建設機械では、土工
機装置の先端にリツパポイントやバケツトツースと呼ば
れる鋼製の切刃が装着され、岩盤を掘削するのに用いら
れている。例えば、従来用いられているリツパポイント
1の形状は第3図に示すとおりであり、その先端部には
予め摩耗代部分2が設けてある。第3図は初期形状を示
すが、摩耗後には破線6で示す位置まで摩耗し、先端が
純化する。すなわち、所定量摩耗し、切刃先端が鈍化し
た時点で寿命に達する。
機装置の先端にリツパポイントやバケツトツースと呼ば
れる鋼製の切刃が装着され、岩盤を掘削するのに用いら
れている。例えば、従来用いられているリツパポイント
1の形状は第3図に示すとおりであり、その先端部には
予め摩耗代部分2が設けてある。第3図は初期形状を示
すが、摩耗後には破線6で示す位置まで摩耗し、先端が
純化する。すなわち、所定量摩耗し、切刃先端が鈍化し
た時点で寿命に達する。
発明が解決しようとする問題点 近年、機械の大型化に伴ない、これら切刃に加わる負荷
は著しく増加し、また過酷な作業条件下で使用されるた
め、その耐摩耗性不足が問題となつており、切刃先端が
短時間に鈍化して貫入力が低下するという問題がある。
特に、ブルドーザのリツパポイントは、硬い岩盤を掘削
するので、摩耗が著しく、極端な場合には1時間足らず
の作業で寿命に至ることもある。
は著しく増加し、また過酷な作業条件下で使用されるた
め、その耐摩耗性不足が問題となつており、切刃先端が
短時間に鈍化して貫入力が低下するという問題がある。
特に、ブルドーザのリツパポイントは、硬い岩盤を掘削
するので、摩耗が著しく、極端な場合には1時間足らず
の作業で寿命に至ることもある。
このような過酷な作業においては、切刃先端の温度が60
0〜700℃にも上昇する。従つて、焼もどし軟化抵抗の大
きな合金鋼を使用しても、切刃を校正する合金鋼が変質
軟化し、摩耗を促進し、摩耗寿命が短いという問題があ
つた。
0〜700℃にも上昇する。従つて、焼もどし軟化抵抗の大
きな合金鋼を使用しても、切刃を校正する合金鋼が変質
軟化し、摩耗を促進し、摩耗寿命が短いという問題があ
つた。
従来、この軟化を防止する目的で、シリコンや強炭化物
生成傾向元素を多量に添加した焼もどし軟化抵抗の大き
な鋼が開発されてきた。しかしながら、このような対策
も、その効果が発現されるのはおよそ550℃が限度であ
つた。一方、これにより高温で高い硬さを保持している
材料としては、炭化タングラスの微粒子をコバルト、ニ
ツケル、鉄で結合した超硬合金が知られている。しかし
ながら、超硬合金は靱性に乏しく、建設機械用の切刃に
使用した場合には切刃が破損してしまうという問題があ
り、実用化されていないのが現状である。
生成傾向元素を多量に添加した焼もどし軟化抵抗の大き
な鋼が開発されてきた。しかしながら、このような対策
も、その効果が発現されるのはおよそ550℃が限度であ
つた。一方、これにより高温で高い硬さを保持している
材料としては、炭化タングラスの微粒子をコバルト、ニ
ツケル、鉄で結合した超硬合金が知られている。しかし
ながら、超硬合金は靱性に乏しく、建設機械用の切刃に
使用した場合には切刃が破損してしまうという問題があ
り、実用化されていないのが現状である。
従つて、本発明の目的は、前記したような従来の問題点
を解決し、折損しにくく耐摩耗性に優れた建設機械用の
切刃を提供することにあると共に、自己鋭利化作用に優
れ貫入力が増強しうる切刃及びその製造法を提供するこ
とにある。
を解決し、折損しにくく耐摩耗性に優れた建設機械用の
切刃を提供することにあると共に、自己鋭利化作用に優
れ貫入力が増強しうる切刃及びその製造法を提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、耐摩耗性に優れると共に、自己鋭
利化作用に優れ貫入力が増強しうる切刃及びその製造法
を提供することにある。
利化作用に優れ貫入力が増強しうる切刃及びその製造法
を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記目的と関連して、長期間の耐
摩耗寿命が得られるように最適に設計された建設機械用
の鋼製切刃及びその製造法を提供することにある。
摩耗寿命が得られるように最適に設計された建設機械用
の鋼製切刃及びその製造法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記のような優れた性能を
有する建設機械用切刃に好適な超硬合金、並びに超硬合
金の鋼製切刃への簡単なろう付けによる複合方法及びそ
れに適したろう材を提供することにある。
有する建設機械用切刃に好適な超硬合金、並びに超硬合
金の鋼製切刃への簡単なろう付けによる複合方法及びそ
れに適したろう材を提供することにある。
問題点を解決するための手段 前記したような問題点を解決するためには、鋼と比べて
耐摩耗性の著しく大きな超硬合金の適当量を切刃の摩耗
代部分の前面部に複合することが有効であることが見い
出された。
耐摩耗性の著しく大きな超硬合金の適当量を切刃の摩耗
代部分の前面部に複合することが有効であることが見い
出された。
すなわち、本発明は、鋼製切刃の摩耗代部分の前面部に
長手方向に溝を形成し、該溝の中に超硬合金を埋め込ん
でろう付けされた耐摩耗性に優れた建設機械用の鋼製切
刃を提供するものである。
長手方向に溝を形成し、該溝の中に超硬合金を埋め込ん
でろう付けされた耐摩耗性に優れた建設機械用の鋼製切
刃を提供するものである。
ここで使用する超硬合金としては、炭化タングステン粒
子を3〜30重量%の金属結合相で焼結したものであり、
またその鋼製切刃の摩耗代部分への複合量は3〜50体積
%の範囲である。さらに、上記溝の断面形状は、溝加工
性、超硬合金のマクロ破砕防止、及びろう材接合部の破
壊防止の見地から、巾10mm以下の長方形又は正方形であ
ることが好ましい。
子を3〜30重量%の金属結合相で焼結したものであり、
またその鋼製切刃の摩耗代部分への複合量は3〜50体積
%の範囲である。さらに、上記溝の断面形状は、溝加工
性、超硬合金のマクロ破砕防止、及びろう材接合部の破
壊防止の見地から、巾10mm以下の長方形又は正方形であ
ることが好ましい。
このようなろう付け法による超硬合金複合切刃の製造法
としては、本発明に従って、鋼製切刃の摩耗代部分の前
面部に長手方向に溝を形成し、超鋼合金片を薄板状ろう
材を介在させて上記溝に装着し、この装着物を真空もし
くは不活性雰囲気中でろう材の融点以上に加熱して超硬
合金と鋼との間にろう材の融液を形成し、次いでろう材
の凝固温度直下まで徐冷してろう材を凝固させたのち、
冷たい不活性ガスを吹きつけて急冷する方法が最適であ
る。
としては、本発明に従って、鋼製切刃の摩耗代部分の前
面部に長手方向に溝を形成し、超鋼合金片を薄板状ろう
材を介在させて上記溝に装着し、この装着物を真空もし
くは不活性雰囲気中でろう材の融点以上に加熱して超硬
合金と鋼との間にろう材の融液を形成し、次いでろう材
の凝固温度直下まで徐冷してろう材を凝固させたのち、
冷たい不活性ガスを吹きつけて急冷する方法が最適であ
る。
発明の作用及び態様 先に説明したように、例えば第3図に示すようなリツパ
ポイントなどの先端には予め摩耗代部分が設けてあり、
本発明では、このような鋼製切刃の摩耗代部分に超硬合
金を複合するものであつて、これにより顕著な耐摩耗性
が得られる。
ポイントなどの先端には予め摩耗代部分が設けてあり、
本発明では、このような鋼製切刃の摩耗代部分に超硬合
金を複合するものであつて、これにより顕著な耐摩耗性
が得られる。
超硬合金を鋼製切刃に複合する方法としては、超硬合金
と鋼をろう付けすることが最も簡単である。この場合、
超硬合金は薄板状のろう材を介在させてろう付けされる
が、その位置決めの精度、露出量の減少並びに接合強度
の増加の目的で、鋼製切刃、例えば第1図に示すリツパ
ポイント1の摩耗代部分2の前面部に長手方向に溝3を
形成し、この溝3の中に超硬合金片4を入れ、ろう材5
によりろう付けする。このように負荷の大きな前面部に
ろう付けすることによつて、超硬合金の体積率が少なく
でき、しかも十分に耐摩耗性が改善されると共に、後面
部との耐摩耗性に差をつけることによつて、すなわち後
面部の摩耗が早いために使用するにつれて摩耗代部分が
鋭利となる自己鋭利化作用が発現し、貫入力を持続する
ことができる。また、超硬合金は鋼と比べておよそ2.5
〜3倍の弾性率を持つため、掘削作業において鋼製母材
より大きな応力が発生し、脆性傾向の大きな超硬合金が
欠損することがある。これを防止するためには、超硬合
金を0.5〜100gの小片として前記溝に複数個ろう付けす
ることが有効である。こうすることによつて軟質のろう
材層による応力緩和が実現され、また1つの超硬合金片
に亀裂が発生しても他の小片への亀裂伝播を阻止するこ
とができる。
と鋼をろう付けすることが最も簡単である。この場合、
超硬合金は薄板状のろう材を介在させてろう付けされる
が、その位置決めの精度、露出量の減少並びに接合強度
の増加の目的で、鋼製切刃、例えば第1図に示すリツパ
ポイント1の摩耗代部分2の前面部に長手方向に溝3を
形成し、この溝3の中に超硬合金片4を入れ、ろう材5
によりろう付けする。このように負荷の大きな前面部に
ろう付けすることによつて、超硬合金の体積率が少なく
でき、しかも十分に耐摩耗性が改善されると共に、後面
部との耐摩耗性に差をつけることによつて、すなわち後
面部の摩耗が早いために使用するにつれて摩耗代部分が
鋭利となる自己鋭利化作用が発現し、貫入力を持続する
ことができる。また、超硬合金は鋼と比べておよそ2.5
〜3倍の弾性率を持つため、掘削作業において鋼製母材
より大きな応力が発生し、脆性傾向の大きな超硬合金が
欠損することがある。これを防止するためには、超硬合
金を0.5〜100gの小片として前記溝に複数個ろう付けす
ることが有効である。こうすることによつて軟質のろう
材層による応力緩和が実現され、また1つの超硬合金片
に亀裂が発生しても他の小片への亀裂伝播を阻止するこ
とができる。
鋼製切刃に設ける溝の断面形状は、溝加工の容易さ及び
超硬合金塊の成形の容易さの観点から、正方形ないし長
方形が有効であり、この溝に、好ましくは前記したよう
に長さ方向に幾つかに分割された超硬合金の小塊の複数
が、あるいは場合によつては溝の全長にわたつて1つの
塊状体が、埋め込まれろう付けされる。このように超硬
合金を複合した切刃は、従来の鋼製切刃に比べて約2倍
の耐摩耗性を有する。しかし、超硬合金をろう付けする
溝の寸法形状が適正でない場合には、例えば硬質岩盤を
掘削した場合には、超硬合金のマクロ破砕あるいはろう
付け部分の破壊により、超硬合金が切刃から脱落し、む
しろ鋼単体の切刃よりも耐摩耗性が低くなるという問題
が生じ、超硬合金をろう付けする溝の幅が広くなる程著
しいことが判明した。このような超硬合金のマクロ破砕
及びろう材接合部の破壊は、溝の幅を10mm以下にするこ
とによつてほぼ防止でき、優れた耐摩耗性が得られる。
超硬合金塊の成形の容易さの観点から、正方形ないし長
方形が有効であり、この溝に、好ましくは前記したよう
に長さ方向に幾つかに分割された超硬合金の小塊の複数
が、あるいは場合によつては溝の全長にわたつて1つの
塊状体が、埋め込まれろう付けされる。このように超硬
合金を複合した切刃は、従来の鋼製切刃に比べて約2倍
の耐摩耗性を有する。しかし、超硬合金をろう付けする
溝の寸法形状が適正でない場合には、例えば硬質岩盤を
掘削した場合には、超硬合金のマクロ破砕あるいはろう
付け部分の破壊により、超硬合金が切刃から脱落し、む
しろ鋼単体の切刃よりも耐摩耗性が低くなるという問題
が生じ、超硬合金をろう付けする溝の幅が広くなる程著
しいことが判明した。このような超硬合金のマクロ破砕
及びろう材接合部の破壊は、溝の幅を10mm以下にするこ
とによつてほぼ防止でき、優れた耐摩耗性が得られる。
第4図は、前記の溝3に超硬合金4をろう付けしたもの
により岩盤を掘削作業した時の状態をモデル的に示した
ものである。超硬合金塊に作用する力で最も大きなもの
は、先端の角部に加わる力Fであり、 F・W で表わされる。ここで、fは先端角部の単位長さ当りに
加わる力、Wは溝3の幅である。
により岩盤を掘削作業した時の状態をモデル的に示した
ものである。超硬合金塊に作用する力で最も大きなもの
は、先端の角部に加わる力Fであり、 F・W で表わされる。ここで、fは先端角部の単位長さ当りに
加わる力、Wは溝3の幅である。
従つて、Fの溝長手方向との角度をθとすると、超硬合
金4をろう付け部分でせん断させようとする力は Fcosθ=・Wcosθ となる。
金4をろう付け部分でせん断させようとする力は Fcosθ=・Wcosθ となる。
一方、超硬合金を切刃にろう付けしている部分の面積S
は、超硬合金の長さをL、高さをHとすると S=W・L+2HL である。
は、超硬合金の長さをL、高さをHとすると S=W・L+2HL である。
従つて、ろう付け部分のせん断応力τは となる。
上記(1)式から明らかなように、せん断応力τはHが
大きい程、またWが小さい程小さくなり、ろう付け部分
の破壊は起りにくくなる。しかし、実用的観点からは、
切刃の耐折損性を確保するためには、Hをいくでも大き
くするというわけには行かない。従つて、ろう付け部分
の破壊を防止するためには、溝幅Wを小さくし、溝の本
数を増すことによつて、切刃の摩耗代部分における超硬
合金の体積分率を確保するのが有効である。これは、後
述するように、ろう材のせん断強度は最大でも約30kg/m
m2の水準にあり、切刃母材、超硬合金の各せん断強度と
比べて著しく低いからである。
大きい程、またWが小さい程小さくなり、ろう付け部分
の破壊は起りにくくなる。しかし、実用的観点からは、
切刃の耐折損性を確保するためには、Hをいくでも大き
くするというわけには行かない。従つて、ろう付け部分
の破壊を防止するためには、溝幅Wを小さくし、溝の本
数を増すことによつて、切刃の摩耗代部分における超硬
合金の体積分率を確保するのが有効である。これは、後
述するように、ろう材のせん断強度は最大でも約30kg/m
m2の水準にあり、切刃母材、超硬合金の各せん断強度と
比べて著しく低いからである。
溝幅Wが大きいことによる不利益は、超硬合金のマクロ
破砕を促進することである。脆性材料である超硬合金は
亀裂が進展し易いため、Wが大きいと亀裂が溝幅を横断
し、大きな塊りで脱落し易くなる。
破砕を促進することである。脆性材料である超硬合金は
亀裂が進展し易いため、Wが大きいと亀裂が溝幅を横断
し、大きな塊りで脱落し易くなる。
しかし、上記の解析は定性的であつて、溝の幅Wの限界
値を決定するものではない。現実の岩盤掘削作業は複雑
であり、パラメータ・θは実際上計測困難である。ま
た、超硬合金の長さLも摩耗と共に変化する。従つて、
溝幅Wの最適値は、これらの耐摩耗性切刃が必要とされ
る大型建設機械の硬岩盤掘削試験によつて決定しなくて
はならない。そこで、後述する実施例2に示すように、
世界最大級のブルドーザである小松製作所製D455ブルド
ーザを用いて掘削試験を行なつた結果、溝幅Wは10mm以
下が有効であることが明らかになつた。
値を決定するものではない。現実の岩盤掘削作業は複雑
であり、パラメータ・θは実際上計測困難である。ま
た、超硬合金の長さLも摩耗と共に変化する。従つて、
溝幅Wの最適値は、これらの耐摩耗性切刃が必要とされ
る大型建設機械の硬岩盤掘削試験によつて決定しなくて
はならない。そこで、後述する実施例2に示すように、
世界最大級のブルドーザである小松製作所製D455ブルド
ーザを用いて掘削試験を行なつた結果、溝幅Wは10mm以
下が有効であることが明らかになつた。
ろう付けの方法としては、前記のように鋼製切片の摩耗
代部分2の前面部に長手方向に予め形成された溝3に、
好ましくは後述するような組成及び硬さを持つた薄板状
のろう材5を介在させて超硬合金片4を装着し、これを
真空もしくは不活性雰囲気中でろう材の融点以上に加熱
して超硬合金と鋼との間にろう材の融液を形成し、次い
で冷却してろう材を凝固させる通常のろう付けを行な
う。これによつて、耐熱性と強度を備えたろう付け継手
が得られる。この場合、ろう付け温度はおよそ1000℃以
上になり、通常のろう付け方法では鋼の母材硬さがHRC2
5以下に低下し、掘削作業で切刃が変形することがあ
る。この問題を防止するためには、鋼に例えばSKD61な
どの焼入性の大きな材料を選定すると共に、ろう材の凝
固直下の温度まで徐冷し、ろう材の凝固直下の温度から
冷たい不活性ガスを吹きつける方法によつて冷却速度を
大きくすることが有効であり、こうすることによつて、
母材の方が焼入れされることになり、鋼の硬さをHRC30
以上にすることが可能となる。
代部分2の前面部に長手方向に予め形成された溝3に、
好ましくは後述するような組成及び硬さを持つた薄板状
のろう材5を介在させて超硬合金片4を装着し、これを
真空もしくは不活性雰囲気中でろう材の融点以上に加熱
して超硬合金と鋼との間にろう材の融液を形成し、次い
で冷却してろう材を凝固させる通常のろう付けを行な
う。これによつて、耐熱性と強度を備えたろう付け継手
が得られる。この場合、ろう付け温度はおよそ1000℃以
上になり、通常のろう付け方法では鋼の母材硬さがHRC2
5以下に低下し、掘削作業で切刃が変形することがあ
る。この問題を防止するためには、鋼に例えばSKD61な
どの焼入性の大きな材料を選定すると共に、ろう材の凝
固直下の温度まで徐冷し、ろう材の凝固直下の温度から
冷たい不活性ガスを吹きつける方法によつて冷却速度を
大きくすることが有効であり、こうすることによつて、
母材の方が焼入れされることになり、鋼の硬さをHRC30
以上にすることが可能となる。
鋼製切刃の摩耗代部分への超硬合金の複合量は3〜50体
積%が好ましい。超硬合金の含有量が3体積%以下では
耐摩耗性の効果は小さく、また50体積%以上では折損に
対する抵抗が小さいので好ましくない。
積%が好ましい。超硬合金の含有量が3体積%以下では
耐摩耗性の効果は小さく、また50体積%以上では折損に
対する抵抗が小さいので好ましくない。
また、超硬合金としては、炭化タングラステン微粒子を
3〜30重量%のコバルト、ニツケル、鉄あるいはこれら
の合金で焼結した超硬合金が最適である。超硬合金の結
合金属相の量が少ない程耐摩耗性は大きいが、3重量%
以下では脆弱になり、欠損し易くなる。一方、30重量%
以上では耐摩耗性の改善効果が小さいので好ましくな
い。
3〜30重量%のコバルト、ニツケル、鉄あるいはこれら
の合金で焼結した超硬合金が最適である。超硬合金の結
合金属相の量が少ない程耐摩耗性は大きいが、3重量%
以下では脆弱になり、欠損し易くなる。一方、30重量%
以上では耐摩耗性の改善効果が小さいので好ましくな
い。
上記超硬合金の鋼中の体積率及び超硬合金の結合金属相
の量が耐摩耗性に及ぼす影響を、試験例を示して説明す
る。
の量が耐摩耗性に及ぼす影響を、試験例を示して説明す
る。
試験例 切刃の作業現場における耐摩耗性の精度の良い測定は、
岩盤の性状が一定にならないため困難である。そこで、
切刃の摩耗をモデル化したガウジング摩耗試験によつて
耐摩耗試験を行なつた。
岩盤の性状が一定にならないため困難である。そこで、
切刃の摩耗をモデル化したガウジング摩耗試験によつて
耐摩耗試験を行なつた。
第5図は、切刃の摩耗代部分に相当する超硬合金を含有
した鋼試験片を示し、硬さHRC50に熱処理した直径10mm
のSKD61鋼棒7に、3%,10%及び30%のコバルトで炭化
タングステン微粒子を焼結した超硬合金製の棒8を種々
の体積率となるように貫入した。超硬合金の体積率は、
その直径及び貫入本数により変化させた。例えば、直径
4mmの超硬合金製棒を2本貫入した場合には32体積%に
相当する。また、HRC50のSKD61鋼は、従来の切刃とほぼ
同じ耐摩耗性を有する。
した鋼試験片を示し、硬さHRC50に熱処理した直径10mm
のSKD61鋼棒7に、3%,10%及び30%のコバルトで炭化
タングステン微粒子を焼結した超硬合金製の棒8を種々
の体積率となるように貫入した。超硬合金の体積率は、
その直径及び貫入本数により変化させた。例えば、直径
4mmの超硬合金製棒を2本貫入した場合には32体積%に
相当する。また、HRC50のSKD61鋼は、従来の切刃とほぼ
同じ耐摩耗性を有する。
ガウジング摩耗試験装置の概略を第6図に示す。周速13
8m/分で回転する粒度24、結合度RのSiC製ビトリフアイ
ド砥石9に試験片10を面圧52kg/cm3で押しつけ、その摩
耗体積から耐摩耗性を評価する。
8m/分で回転する粒度24、結合度RのSiC製ビトリフアイ
ド砥石9に試験片10を面圧52kg/cm3で押しつけ、その摩
耗体積から耐摩耗性を評価する。
この方法は、切刃の摩耗状況をよく再現することが確認
されており、また前記条件では鋼の摩耗面温度がおよそ
700℃になることが予め測定されている。
されており、また前記条件では鋼の摩耗面温度がおよそ
700℃になることが予め測定されている。
上記摩耗試験の結果を第7図及び第8図に示す。第7図
に示されるように、摩耗量比(SKD61鋼の摩耗量を1と
したときの摩耗量)と超硬合金の含有量とは、単純な直
線関係にならないこと明らかになつた。すなわち、超硬
合金3体積%以上で明らかな摩耗量の減少効果がみら
れ、摩耗量は20〜30体積%まで急速に減少する。しかし
ながら、50体積%以上では摩耗量の減少傾向は少なくな
る。さらに、耐摩耗性の改善効果は超硬合金の結合金属
相の量にも大きく影響され、コバルト量が22重量%のも
のは6〜15重量%のものと比べ効果がかなり少なくなる
ことがわかつた(第8図参照)。
に示されるように、摩耗量比(SKD61鋼の摩耗量を1と
したときの摩耗量)と超硬合金の含有量とは、単純な直
線関係にならないこと明らかになつた。すなわち、超硬
合金3体積%以上で明らかな摩耗量の減少効果がみら
れ、摩耗量は20〜30体積%まで急速に減少する。しかし
ながら、50体積%以上では摩耗量の減少傾向は少なくな
る。さらに、耐摩耗性の改善効果は超硬合金の結合金属
相の量にも大きく影響され、コバルト量が22重量%のも
のは6〜15重量%のものと比べ効果がかなり少なくなる
ことがわかつた(第8図参照)。
実施例 以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ、本発明につ
いて具体的に説明する。
いて具体的に説明する。
実施例1 第1図に示すように、SKD61鋼性のリツパポイント1の
摩耗代部分2の前面部に幅5mm、深さ9mm、長さ102mmの
溝3を7本形成し、この溝3の中に、第2図に示すよう
に、厚さ4.7mm、幅8.6mm、長さ25mmの超硬合金片4を28
個埋め込み、ろう材5により真空ろう付けし、次いでろ
う付け後の冷却過程で液化窒素を気化させた窒素ガスを
吹きつけることによつて鋼部分を焼入硬化した。
摩耗代部分2の前面部に幅5mm、深さ9mm、長さ102mmの
溝3を7本形成し、この溝3の中に、第2図に示すよう
に、厚さ4.7mm、幅8.6mm、長さ25mmの超硬合金片4を28
個埋め込み、ろう材5により真空ろう付けし、次いでろ
う付け後の冷却過程で液化窒素を気化させた窒素ガスを
吹きつけることによつて鋼部分を焼入硬化した。
超硬合金を鋼製切刃にろう付けする場合、ろう材として
は耐熱性の高いものが望ましい。
は耐熱性の高いものが望ましい。
超硬合金と鋼のろう付け用ろう材としては、切削工具な
どでは銀ろうや黄銅ろうを用いるのが一般的である。し
かし、建設機械用切刃は、前記したように作業の際に切
刃先端の温度が600〜700℃にも上昇し、かつ大きな応力
を発生するために、これらの一般的ろう材では耐熱性と
強度の点で不十分である。また、高温用ろう材として
は、純銅ろうやNi−Mn共晶ろうも知られているが、前者
は強度が低く、鋼の粒界を侵食することが明らかにな
り、また後者は超硬合金を侵食することが明らかになつ
た。
どでは銀ろうや黄銅ろうを用いるのが一般的である。し
かし、建設機械用切刃は、前記したように作業の際に切
刃先端の温度が600〜700℃にも上昇し、かつ大きな応力
を発生するために、これらの一般的ろう材では耐熱性と
強度の点で不十分である。また、高温用ろう材として
は、純銅ろうやNi−Mn共晶ろうも知られているが、前者
は強度が低く、鋼の粒界を侵食することが明らかにな
り、また後者は超硬合金を侵食することが明らかになつ
た。
本発明者らは、このような問題を解決すべく研究を行な
つた結果、以下のようなろう材が建設機械用切刃に超硬
合金をろう付けする場合に最適であることを見い出し
た。
つた結果、以下のようなろう材が建設機械用切刃に超硬
合金をろう付けする場合に最適であることを見い出し
た。
第9図に超硬合金と鋼を純銅でろう付けした接合部の断
面のミクロ組織を、第10図に超硬合金と鋼をCu−22Mn−
10Co−9Niろう材でろう付けした接合部の断面のミクロ
組織を示す。また、銅合金系のろう材の硬さに対するSi
添加量の影響を第11図に、また第13図に示すせん断強度
測定法に従つて測定した超硬合金と鋼のろう接合強度と
ろう材の硬度の関係を第12図に示す。なお、上記せん断
強度測定法を模式的に示す第13図において、Pは荷重、
11は超硬合金、12は上記超硬合金の両側部にろう付けさ
れた鋼、13は受け台を示す。
面のミクロ組織を、第10図に超硬合金と鋼をCu−22Mn−
10Co−9Niろう材でろう付けした接合部の断面のミクロ
組織を示す。また、銅合金系のろう材の硬さに対するSi
添加量の影響を第11図に、また第13図に示すせん断強度
測定法に従つて測定した超硬合金と鋼のろう接合強度と
ろう材の硬度の関係を第12図に示す。なお、上記せん断
強度測定法を模式的に示す第13図において、Pは荷重、
11は超硬合金、12は上記超硬合金の両側部にろう付けさ
れた鋼、13は受け台を示す。
本発明に係るろう材もCuを基本としたろう材であるが、
純Cuでは鋼の結晶粒界を侵食すると共にせん断強度が小
さいという前記したような問題がある(第9図参照)。
Ni及びMnはこのような鋼の粒界侵食を防止し、さらにMn
はろう材と鋼の界面に固溶体相を形成し、ろう材と鋼の
「ぬれ性」を改善する効果のあることがわかつた(第10
図参照)。
純Cuでは鋼の結晶粒界を侵食すると共にせん断強度が小
さいという前記したような問題がある(第9図参照)。
Ni及びMnはこのような鋼の粒界侵食を防止し、さらにMn
はろう材と鋼の界面に固溶体相を形成し、ろう材と鋼の
「ぬれ性」を改善する効果のあることがわかつた(第10
図参照)。
また、Coはろう材の硬さを増加させると共に、超硬合金
とろう材の界面に固溶体相を形成させる働きがあり、超
硬合金との「ぬれ性」を改善することがわかつた。
とろう材の界面に固溶体相を形成させる働きがあり、超
硬合金との「ぬれ性」を改善することがわかつた。
また、Siはろう材の硬さを増加させる効果が大きく、硬
さは第11図に示すようにSi1重量%添加によりHV25〜35k
g/mm2増加することがわかつた。
さは第11図に示すようにSi1重量%添加によりHV25〜35k
g/mm2増加することがわかつた。
一方、建設機械の切刃用ろう材としては、耐熱性の観点
からろう材の液相生成温度が950℃以上であることが望
ましく、また1150℃を越えると鋼の結晶粒が粗大化し、
母材強度を下げるので1150℃以下が望ましい。
からろう材の液相生成温度が950℃以上であることが望
ましく、また1150℃を越えると鋼の結晶粒が粗大化し、
母材強度を下げるので1150℃以下が望ましい。
Mn,Siは液相生成温度を下げ、Ni,Coは上昇させるので、
ろう材の液相生成温度を950〜1150℃の範囲にするため
には、これら合金元素の組合せ及びその組成範囲には限
界がある。
ろう材の液相生成温度を950〜1150℃の範囲にするため
には、これら合金元素の組合せ及びその組成範囲には限
界がある。
また、ろう材の硬さはCo量とSi量、特にSi量に強く依存
するが、継手のせん断強度と硬さの間には直線関係はみ
られないことがわかつた。すなわち、継手のせん断強度
は、第12図に示すように、硬さHV150までは硬さと共に
増加するが、これ以上では低下し、特に硬さHV200以上
では脆性的な破壊状態となる。したがつて、Co量特にSi
量にはせん断強度の点で上限がある。
するが、継手のせん断強度と硬さの間には直線関係はみ
られないことがわかつた。すなわち、継手のせん断強度
は、第12図に示すように、硬さHV150までは硬さと共に
増加するが、これ以上では低下し、特に硬さHV200以上
では脆性的な破壊状態となる。したがつて、Co量特にSi
量にはせん断強度の点で上限がある。
本発明に最適なろう材の組成範囲は、このような合金元
素の特徴を踏まえて総合的に決定されたもので、Cu−Ni
−Si系では2〜10%Ni、好ましくは5〜10%Ni、1〜8
%Si;Cu−Mn−Ni−Si系では10〜25%Mn、5〜10%Ni、
1〜3%Si;またはCu−Mn−Ni−Co−Si系では15〜30%M
n、5〜10%Ni、5〜10%Co、0.5〜1.5%Siが適当であ
る。また、ろう材の硬さは第12図からビツカース硬さ約
75〜200kg/mm2、より好ましくは100〜200kg/mm2の範囲
が好ましい。
素の特徴を踏まえて総合的に決定されたもので、Cu−Ni
−Si系では2〜10%Ni、好ましくは5〜10%Ni、1〜8
%Si;Cu−Mn−Ni−Si系では10〜25%Mn、5〜10%Ni、
1〜3%Si;またはCu−Mn−Ni−Co−Si系では15〜30%M
n、5〜10%Ni、5〜10%Co、0.5〜1.5%Siが適当であ
る。また、ろう材の硬さは第12図からビツカース硬さ約
75〜200kg/mm2、より好ましくは100〜200kg/mm2の範囲
が好ましい。
実施例2 0.37%C、0.88%Si、1.09%Mn、0.93%Cr、1.03%Mo、
0.51%V、残部Feから成る鋼を熱間鍛造し、リツパポイ
ントを製作した。次に焼鈍後、機械加工によつて各リツ
パポイントの摩耗代部分の前面部に、第1図に示すよう
に、各種断面寸法の溝を長手方向に形成した。溝の断面
形状は長方形であり、溝部分の体積が元のリツパポイン
トの摩耗代部分の体積の15〜20%となるように溝の本数
を調節した。この溝部分にWC−14%Coの組成を持つ超硬
合金を埋め込み、Cu−Ni−Siろう材で真空ろう付けし、
次いでろう付け後の冷却過程で液化窒素を気化させて窒
素ガスを吹きつけることによつて鋼部分を焼入硬化し、
硬さをHRC50に調整した。
0.51%V、残部Feから成る鋼を熱間鍛造し、リツパポイ
ントを製作した。次に焼鈍後、機械加工によつて各リツ
パポイントの摩耗代部分の前面部に、第1図に示すよう
に、各種断面寸法の溝を長手方向に形成した。溝の断面
形状は長方形であり、溝部分の体積が元のリツパポイン
トの摩耗代部分の体積の15〜20%となるように溝の本数
を調節した。この溝部分にWC−14%Coの組成を持つ超硬
合金を埋め込み、Cu−Ni−Siろう材で真空ろう付けし、
次いでろう付け後の冷却過程で液化窒素を気化させて窒
素ガスを吹きつけることによつて鋼部分を焼入硬化し、
硬さをHRC50に調整した。
このようにして製作したリツパポイントを小松製作所製
大型ブルトーザD455に装着し、岩盤の掘削試験を実施
し、耐摩耗性、超硬合金の脱落程度及びリツパポイント
の岩盤への貫入深さを評価した。テストを行なつた岩盤
は弾性波伝播速度2200m/sec、岩質はチャートで、最も
硬い岩盤に属する。
大型ブルトーザD455に装着し、岩盤の掘削試験を実施
し、耐摩耗性、超硬合金の脱落程度及びリツパポイント
の岩盤への貫入深さを評価した。テストを行なつた岩盤
は弾性波伝播速度2200m/sec、岩質はチャートで、最も
硬い岩盤に属する。
性能評価は溝の断面形状を変化させて行なつたが、比較
のために超硬合金を全く複合しない鋼単味のリツパポイ
ントもテストした。その結果を下記表−1に示す。
のために超硬合金を全く複合しない鋼単味のリツパポイ
ントもテストした。その結果を下記表−1に示す。
表1から明らかなように、溝幅Wが10mmの場合には超硬
合金のマクロ破砕及びろう付け部分の破壊によつて超硬
合金の脱落が一部生じているが、耐摩耗性、貫入深さの
改善効果がまた保持されている。しかし、溝幅Wを20mm
とすると、ろう付け部分が破壊し、超硬合金が脱落し、
改善効果はみられない。溝幅Wが6mm及び8mmではろう付
け部分の破壊、超硬合金の脱落はごく少なく、優れた改
善効果が得られた。
合金のマクロ破砕及びろう付け部分の破壊によつて超硬
合金の脱落が一部生じているが、耐摩耗性、貫入深さの
改善効果がまた保持されている。しかし、溝幅Wを20mm
とすると、ろう付け部分が破壊し、超硬合金が脱落し、
改善効果はみられない。溝幅Wが6mm及び8mmではろう付
け部分の破壊、超硬合金の脱落はごく少なく、優れた改
善効果が得られた。
発明の効果 以上のように、本発明に係る建設機械用耐摩耗切刃は、
鋼製切刃の摩耗代部分の前面部に長手方向に溝を形成
し、この溝の中に超硬合金を埋め込んでろう付けしたも
のであるため、耐摩耗性に優れ折損しにくいという基本
的効果を有すると共に、後面部との耐摩耗性に差をつけ
ることになつて、使用につれて自己鋭利化作用が発現し
て摩耗代部分が鋭利となり、貫入力を持続することがで
きるという利点が得られ、またこの溝に複数個の超硬合
金片をろう付けすることによつて、掘削作業において鋼
製母材よりも大きな応力が超硬合金に発生しても、軟質
のろう材層による応力緩和によつて超硬合金の欠損が防
止され、またたとえ超硬合金片の1つに亀裂が発生して
も他の小片への亀裂伝播が阻止され、さらに溝へのろう
付けによるため超硬合金の位置決めの精度がよくなり、
露出量も減少でき、さらに接合強度も増加するという利
点が得られる。
鋼製切刃の摩耗代部分の前面部に長手方向に溝を形成
し、この溝の中に超硬合金を埋め込んでろう付けしたも
のであるため、耐摩耗性に優れ折損しにくいという基本
的効果を有すると共に、後面部との耐摩耗性に差をつけ
ることになつて、使用につれて自己鋭利化作用が発現し
て摩耗代部分が鋭利となり、貫入力を持続することがで
きるという利点が得られ、またこの溝に複数個の超硬合
金片をろう付けすることによつて、掘削作業において鋼
製母材よりも大きな応力が超硬合金に発生しても、軟質
のろう材層による応力緩和によつて超硬合金の欠損が防
止され、またたとえ超硬合金片の1つに亀裂が発生して
も他の小片への亀裂伝播が阻止され、さらに溝へのろう
付けによるため超硬合金の位置決めの精度がよくなり、
露出量も減少でき、さらに接合強度も増加するという利
点が得られる。
また、上記溝の幅を10mm以下にすることによつて、脆性
破壊し易い超硬合金の欠点を補い、かつせん断強度の低
いろう材部分のせん断破壊を少なくすることができる。
この結果、従来の鋼製切刃と比べて1.5倍以上の耐摩寿
命が得られ、さらに摩耗が進行した段階でも硬い岩盤に
対する優れた貫入力が得られる。
破壊し易い超硬合金の欠点を補い、かつせん断強度の低
いろう材部分のせん断破壊を少なくすることができる。
この結果、従来の鋼製切刃と比べて1.5倍以上の耐摩寿
命が得られ、さらに摩耗が進行した段階でも硬い岩盤に
対する優れた貫入力が得られる。
このような特性を備えかつ鋼製部分の硬さがHRC30以上
の超硬合金複合切刃は、本発明の方法によつて簡便に得
ることができる。また、前記したような最適のろう材を
用いることによつて、鋼製部分と超硬合金とのろう付け
継手部が耐熱性と強度とを兼ね備え、得られた超硬合金
複合切刃は上記特性を十分に発揮できるという利点があ
る。
の超硬合金複合切刃は、本発明の方法によつて簡便に得
ることができる。また、前記したような最適のろう材を
用いることによつて、鋼製部分と超硬合金とのろう付け
継手部が耐熱性と強度とを兼ね備え、得られた超硬合金
複合切刃は上記特性を十分に発揮できるという利点があ
る。
近年、土木開発の進行と共に硬い岩盤を破壊する必要性
が増している。これら作業地の多くは住宅地と接近して
いるために、発破を使用することができず、建設機械に
よつて岩盤掘削をする必要がある。本発明は、このよう
な作業機において大きな問題となつていた切刃の寿命と
作業性を大幅に改善するもので、工業上極めて有効であ
る。
が増している。これら作業地の多くは住宅地と接近して
いるために、発破を使用することができず、建設機械に
よつて岩盤掘削をする必要がある。本発明は、このよう
な作業機において大きな問題となつていた切刃の寿命と
作業性を大幅に改善するもので、工業上極めて有効であ
る。
なお、前記実施例においてはブルドーザ用リツパポイン
トに関して有効性を示したが、本発明はこの他のブルド
ーザやモータグレーダのカツテイングエツヂ、パワーシ
ョベル、ブルドーザ、ホイルローダのバケツトツースな
どに同様に適用できることはいうまでもない。
トに関して有効性を示したが、本発明はこの他のブルド
ーザやモータグレーダのカツテイングエツヂ、パワーシ
ョベル、ブルドーザ、ホイルローダのバケツトツースな
どに同様に適用できることはいうまでもない。
第1図は本発明をリツパポイントに適用した一実施例を
示す斜視図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図
は従来のリツパポイントの斜視図、第4図は超硬合金複
合切刃の岩盤掘削作業時の状態を示す模式図、第5図は
ガウジング摩耗試験に供した試験片の部分斜視図、第6
図はガウジング摩耗試験の概念を示す概略図、第7図は
摩耗量比と超硬合金体積率との関係を示すグラフ、第8
図は摩耗量比と超硬合金中のCo量との関係を示すグラ
フ、第9図は超硬合金と鋼を純銅でろう付けした接合部
の断面の顕微鏡写真(倍率×400)、第10図は超硬合金
と鋼をCu−22Mn−10Co−9Niろう材でろう付けした接合
部の断面の顕微鏡写真(倍率×400)、第11図は銅合金
系のろう材硬さとSi添加量の関係を示すグラフ、第12図
は超硬合金と鋼のろう接合強度(せん断破壊強度)とろ
う材の硬さの関係を示すグラフ、第13図はせん断強度測
定法の概略構成図である。 1……リツパポイント、2……摩耗代部分、3……溝、
4……超硬合金片、5……ろう材。
示す斜視図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図
は従来のリツパポイントの斜視図、第4図は超硬合金複
合切刃の岩盤掘削作業時の状態を示す模式図、第5図は
ガウジング摩耗試験に供した試験片の部分斜視図、第6
図はガウジング摩耗試験の概念を示す概略図、第7図は
摩耗量比と超硬合金体積率との関係を示すグラフ、第8
図は摩耗量比と超硬合金中のCo量との関係を示すグラ
フ、第9図は超硬合金と鋼を純銅でろう付けした接合部
の断面の顕微鏡写真(倍率×400)、第10図は超硬合金
と鋼をCu−22Mn−10Co−9Niろう材でろう付けした接合
部の断面の顕微鏡写真(倍率×400)、第11図は銅合金
系のろう材硬さとSi添加量の関係を示すグラフ、第12図
は超硬合金と鋼のろう接合強度(せん断破壊強度)とろ
う材の硬さの関係を示すグラフ、第13図はせん断強度測
定法の概略構成図である。 1……リツパポイント、2……摩耗代部分、3……溝、
4……超硬合金片、5……ろう材。
Claims (6)
- 【請求項1】切刃の摩耗代部分の前面部に長手方向に溝
を形成し、溝の中に超硬合金を埋め込んでろう付けされ
た建設機械用鋼製切刃において、 (a)前記溝の断面形状が方形で、巾が10mm以下であ
り、 (b)前記超硬合金の摩耗代部分への複合量は3〜50体
積%の範囲であり、 (c)前記超硬合金が3〜30重量%の金属結合相を含む ことを特徴とする建設機械用鋼製切刃。 - 【請求項2】ろう付用ろう材が、Cu−Ni−Si系、Cu−Mn
−Ni−Si系、又はCu−Mn−Ni−Co−Si系ろう材のいずれ
かである特許請求の範囲第1項に記載の建設機械用鋼製
切刃。 - 【請求項3】ろう付用ろう材が、Cu−Ni−Si系ろう材
で、2〜10重量%Ni、1〜8重量%Si、残部Cuの組成を
有することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
建設機械用鋼製切刃。 - 【請求項4】ろう付用ろう材が、Cu−Mn−Ni−Si系ろう
材で、10〜25重量%Mn、5〜10重量%Ni、1〜3重量%
Si、残部Cuの組成を有することを特徴とする特許請求の
範囲第1項に記載の建設機械用鋼製切刃。 - 【請求項5】ろう付用ろう材が、Cu−Mn−Ni−Si系ろう
材で、15〜30重量%Mn、5〜10重量%Ni、5〜10重量%
Co、0.5〜1.5重量%Si、残部Cuの組成を有することを特
徴とする建設機械用鋼製切刃。 - 【請求項6】鋼製切刃の摩耗代部分の前面部に長手方向
に溝を形成し、超硬合金片を薄板状ろう材を介在させて
上記溝に装着し、この装着物を真空もしくは不活性雰囲
気中でろう材の融点以上に加熱して超硬合金と鋼との間
にろう材の融液を形成し、次いでろう材の凝固温度直下
まで徐冷してろう材を凝固させたのち、冷たい不活性ガ
スを吹き付けて急冷することを特徴とする建設機械用鋼
製切刃の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60235464A JPH0747857B2 (ja) | 1985-10-23 | 1985-10-23 | 建設機械用鋼製切刃及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60235464A JPH0747857B2 (ja) | 1985-10-23 | 1985-10-23 | 建設機械用鋼製切刃及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6299527A JPS6299527A (ja) | 1987-05-09 |
| JPH0747857B2 true JPH0747857B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=16986478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60235464A Expired - Lifetime JPH0747857B2 (ja) | 1985-10-23 | 1985-10-23 | 建設機械用鋼製切刃及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0747857B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100783100B1 (ko) * | 2006-11-17 | 2007-12-07 | 주식회사 티엠시 | 굴착기 바켓용 팁 및 그의 제조 방법 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2596106B2 (ja) * | 1988-12-27 | 1997-04-02 | 住友重機械鋳鍛株式会社 | 複合掘削ツース |
| FR2667088B1 (fr) * | 1990-09-20 | 1994-10-14 | Technogenia Sa | Dent pour outil d'excavation. |
| JP2006207113A (ja) * | 1999-10-07 | 2006-08-10 | Kazutoshi Ishizuka | 掘削爪 |
| US7836615B2 (en) * | 2007-04-25 | 2010-11-23 | Winter Equipment Company | Road machinery blade wear resistors |
| KR101404587B1 (ko) * | 2012-09-12 | 2014-06-09 | (주)신우중공업 | 다층의 굴착기 버켓용 샹크 및 이의 제조방법 |
| CN119426751B (zh) * | 2023-08-07 | 2026-04-21 | 中国石油天然气集团有限公司 | 一种修井用磨铣笔尖表面铺焊硬合金的工艺方法 |
-
1985
- 1985-10-23 JP JP60235464A patent/JPH0747857B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100783100B1 (ko) * | 2006-11-17 | 2007-12-07 | 주식회사 티엠시 | 굴착기 바켓용 팁 및 그의 제조 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6299527A (ja) | 1987-05-09 |
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