JPH0747896A - 自動車の上部構造 - Google Patents

自動車の上部構造

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JPH0747896A
JPH0747896A JP5195649A JP19564993A JPH0747896A JP H0747896 A JPH0747896 A JP H0747896A JP 5195649 A JP5195649 A JP 5195649A JP 19564993 A JP19564993 A JP 19564993A JP H0747896 A JPH0747896 A JP H0747896A
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敏夫 蓮池
Toshibumi Nishioka
俊文 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ルーフサイドレールの効果的な補強により、車
室側にてルーフサイドレールの断面形状を小さく変更し
て衝撃緩衝材の車室側への張出し量を小さくし、乗員へ
の圧迫感を解消することにある。 【構成】乗員の頭部外側方に、フロントピラー2 とリヤ
ピラー3 との間を車体前後方向へ延びる閉断面形状のル
ーフサイドレール4 が設けられている自動車の上部構造
において、上記ルーフサイドレール4 の内部に、該ルー
フサイドレール4を補強するための断面円環形状の補強
部材21を設けるとともに、乗員頭部の外側方位置に対応
する上記ルーフサイドレール4 のキャブサイドインナパ
ネル6 の車室5 側面に、側面衝突時に作用する乗員頭部
への衝撃を緩和させる衝撃緩衝材22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の上部構造に関
し、詳しくは、側面衝突時における乗員の頭部の保護対
策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車においては、例えば、特
開平3−65432号公報に開示されるように、インナ
パネルおよびアウタパネルからなるドアパネルと、上記
インナパネルの反車室側上部位置に設けられ、インナパ
ネルと共にドアパネル前後方向に延びる閉断面を形成す
るインナレインフォースメントと、インナパネルの車室
側に取付けられたドアトリムと、上記インナパネルに形
成した開口部を貫通してインナレインフォースメントの
近傍に配置されるよう,インナレインフォースメントと
ドアトリムとの間に設けられ、側面衝突時に作用する乗
員の肩部への衝撃を緩和させるドアパネル内外方向に厚
肉な衝撃緩衝材とが設けられているものが知られてい
る。この場合、側面衝突時に作用する衝撃により、アウ
タパネルが変形してインナレインフォースメントを変形
させると、衝撃緩衝材がインナパネルの開口部を介して
ドアトリムを伴いつつ車室側に突出し、この車室側に突
出する衝撃緩衝材によって側面衝突時における乗員の肩
部の保護がなされることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アメリカな
どの安全基準にあっては、側面衝突時における乗員の頭
部を保護する上で、シートに着座した乗員の頭部外側方
に対応する車体側部材に、車室内外方向への肉厚が1イ
ンチ程度の断面形状となる厚肉な衝撃緩衝材の配置が義
務付けられる傾向にある。
【0004】その場合、乗員の頭部外側方に対応する位
置には、通常、フロントピラーとリヤピラーとの間を車
体前後方向へ延びる閉断面形状のルーフサイドレールが
設けられているが、このルーフサイドレールの車室側面
に、上記厚肉な衝撃緩衝材を配置すれば、厚肉故に衝撃
緩衝材の車室側への張出し量が非常に大きなものとな
り、乗員にかなりの圧迫感を与えることになる。
【0005】そこで、ルーフサイドレールを形状変更し
て衝撃緩衝材の車室側への張出し量を少なくすることが
考えられるが、ルーフサイドレールは、デザイン上の制
約により反車室側面を形状変更したり、ルーフサイドレ
ール自体の剛性強度を確保する上で断面形状を小さく変
更したりできないため、衝撃緩衝材の車室側への張出し
量を少なくすることが非常に困難なものとなる。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ルーフサイドレールの効
果的な補強により、ルーフサイドレールの断面形状を車
室側にて小さく変更可能にしつつ、衝撃緩衝材の車室側
への張出し量を小さくし、乗員への圧迫感を解消するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、乗員の頭
部外側方に、フロントピラーとリヤピラーとの間を車体
前後方向へ延びる閉断面形状のルーフサイドレールが設
けられている自動車の上部構造を前提とする。そして、
上記ルーフサイドレールの内部に、該ルーフサイドレー
ルを補強するための閉断面形状の補強部材を設けるとと
もに、乗員の頭部外側方位置に対応する上記ルーフサイ
ドレールの車室側面に、側面衝突時に作用する乗員の頭
部への衝撃を緩和させる衝撃緩衝材を設ける構成とした
ものである。
【0008】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の補強部材を特定し、フ
ロントピラーとリヤピラーとの間における少なくとも衝
撃緩衝材に対応する部分に設ける構成としたものであ
る。
【0009】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、上記請求項1記載の発明の前提となる自動車の
上部構造において、ルーフサイドレールの車室側面に、
乗員の頭部外側方位置において車室側に開口する開口部
を有する閉断面形状の補強部材を設けるとともに、該補
強部材の内部に、側面衝突時に作用する乗員の頭部への
衝撃を緩和させる衝撃緩衝材を充填する。そして、上記
開口部を、上記衝撃緩衝材を車体の縦断前後面視で車室
側に突出させるよう開口せしめる構成としたものであ
る。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
ルーフサイドレールの内部に設けた閉断面形状の補強部
材によりルーフサイドレールが補強されているので、ル
ーフサイドレールは、デザインに影響を与える反車室側
面を形状変更することなく車室側面のみの形状変更によ
り断面形状を小さくしても剛性強度が確保されることに
なり、ルーフサイドレールの断面形状が車室側において
車室内外方向に小さく変更される。
【0011】しかも、衝撃緩衝材は、上記の如く断面形
状を小さく変更したルーフサイドレールの車室側面に設
けられているので、厚肉(1インチ程度)な衝撃緩衝材
が乗員の頭部外側方位置に対応するルーフサイドレール
の車室側面に設けられているにも拘らず、上記衝撃緩衝
材の車室側への張出し量が少なくなる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、補強部材
は、フロントピラーとリヤピラーとの間における少なく
とも衝撃緩衝材に対応する部分に設けられているので、
衝撃緩衝材に対応するルーフサイドレール部分の剛性強
度が、断面形状を小さく変更したルーフサイドレールと
補強部材とにより確保される一方、衝撃緩衝材に対応し
ないルーフサイドレール残り部分の剛性強度が、断面形
状を小さく変更しない断面形状の大きなルーフサイドレ
ールにより確保されることになり、補強部材によるルー
フサイドレールの重量増加が最小限に抑えられる。
【0013】さらに、請求項3記載の発明では、ルーフ
サイドレールの車室側面に設けた閉断面形状の補強部材
によりルーフサイドレールが補強されているので、ルー
フサイドレールは、反車室側面を形状変更することなく
車室側面のみの形状変更により断面形状を小さくしても
剛性強度が確保され、ルーフサイドレールの断面形状が
車室側において車室内外方向にさらに小さく変更され
る。
【0014】しかも、衝撃緩衝材は、上記の如く断面形
状を小さく変更したルーフサイドレールの車室側面に設
けた補強部材の内部に充填されて、乗員の頭部外側方位
置において車室側に開口する開口部を介して縦断面視で
車室側に突出せしめられているので、厚肉な衝撃緩衝材
が乗員の頭部外側方位置に設けられているにも拘らず、
補強部材内において衝撃緩衝材の肉厚が相殺されて、上
記衝撃緩衝材の車室側への張出し量がさらに少なくな
る。
【0015】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車の上部構造によれば、ルーフサイドレール車室
側面の補強部材によりルーフサイドレールの剛性強度を
確保したので、反車室側面を形状変更することなく車室
側面のみを形状変更してルーフサイドレールの断面形状
を車室内外方向に小さく変更できるとともに、ルーフサ
イドレール車室側面の厚肉な衝撃緩衝材の車室側への張
出し量を少なくできて、乗員への圧迫感を解消すること
ができる。
【0016】また、請求項2記載の発明における自動車
の上部構造によれば、補強部材は、少なくとも衝撃緩衝
材に対応する部分に補強部材を設けてルーフサイドレー
ルの剛性強度を確保したので、補強部材によるルーフサ
イドレールの重量増加を最小限に抑えることができる。
【0017】さらに、請求項3記載の発明における自動
車の上部構造によれば、ルーフサイドレール内部の補強
部材によりルーフサイドレールの剛性強度を確保して反
車室側面の形状を変更することなく車室側において断面
形状を小さく変更できるとともに、補強部材内で肉厚を
相殺した厚肉な衝撃緩衝材により車室側への張出し量を
さらに少なくできて、乗員への圧迫感をより効果的に解
消することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図2および図3は本発明の第1実施例に係
る自動車の車体右側における上部構造を示し、1は車体
Aのルーフパネルであって、このルーフパネルの側端部
(図では右側のみ示す)には、フロントピラー2とリヤ
ピラー3との間を車体前後方向へ延びる閉断面形状のル
ーフサイドレール4が設けられている。該ルーフサイド
レール4は、車室5側に配されたキャブサイドインナパ
ネル6と、反車室5側に配されたキャブサイドアウタパ
ネル7とが上下端において互いに接合されてなり、その
両パネル6,7の上端部が上記ルーフパネル1の側端部
に接合固着されている。また、上記フロントピラー2
は、フロントピラーインナパネル2aとフロントピラー
アウタパネル2bとの接合固着により閉断面状に形成さ
れている一方、上記リヤピラー3は、リヤピラーインナ
パネル3aとリヤピラーアウタパネル3bとの接合固着
により閉断面状に形成されている。さらに、上記フロン
トピラー2内には、その閉断面を仕切るようフロントピ
ラーレインフォースメント8が設けられている一方、上
記リヤピラー3内には、その閉断面を仕切るようリヤピ
ラーレインフォースメント9が設けられている。そし
て、上記ルーフサイドレール4は、そのキャブサイドイ
ンナパネル6の前後端がフロントピラーインナパネル2
aおよびリヤピラーインナパネル3aにそれぞれ接合固
着されている一方、キャブサイドアウタパネル7の前後
端がフロントピラーアウタパネル2bおよびリヤピラー
アウタパネル3bにそれぞれ接合固着されている。
【0020】また、上記フロントピラー2とリヤピラー
3とのほぼ中間位置には、センタピラー11が配されて
おり、このセンタピラー11は、センタピラーインナパ
ネル11aとセンタピラーアウタパネル11bとの接合
固着により閉断面状に形成され、センタピラー11内に
は、その閉断面を仕切るようセンタピラーレインフォー
スメント12が設けられている。また、上記ルーフサイ
ドレール4のほぼ中間位置下部には、上記センタピラー
11に対応するキャブサイドインナパネル6およびキャ
ブサイドアウタパネル7を切欠いた切欠部13,13が
設けられている。そして、上記センタピラーインナパネ
ル11aおよびセンタピラーアウタパネル11bの各上
端は、上記キャブサイドインナパネル6およびキャブサ
イドアウタパネル7にそれぞれ切欠部13,13を介し
て接合固着されている。
【0021】そして、図1にも示すように、上記ルーフ
サイドレール4の内部には、該ルーフサイドレール4を
補強するための断面略円環形状の補強部材21が設けら
れている。上記補強部材21は、その前端が上記フロン
トピラーレインフォースメント8の反車室5側面上端に
接合固着されている一方、後端が上記リヤピラーレイン
フォースメント9の反車室5側面上端に接合固着されて
いて、ルーフサイドレール4内において前後端のみで固
着した宙吊り状態のインパクトバーとして機能するよう
になっている。また、上記補強部材21のほぼ中間位置
は、センタピラーレインフォースメント12の車室5側
面上端に接合固着されている。そして、上記ルーフサイ
ドレール4は、図示しないシートに着座した乗員頭部の
外側方を車体前後方向へ延びて配されており、そのルー
フサイドレール4の車室5側面つまりキャブサイドイン
ナパネル6の車室5側面には、側面衝突時に作用する乗
員頭部への衝撃を緩和させる衝撃緩衝材22が設けられ
ている。この場合、キャブサイドインナパネル6および
キャブサイドアウタパネル7は、補強部材21に対して
車室5内外方向から沿わせてルーフサイドレール4の閉
断面を可及的に小さくするように配されている。
【0022】上記衝撃緩衝材22は、乗員頭部の外側方
位置に対応してキャブサイドインナパネル6の車室5側
面に取付けられた部分の車室5内外方向への肉厚が1イ
ンチ程度となるように厚肉の発泡体により形成されてい
る。また、乗員頭部上方位置に対応するルーフパネル1
の車室5側面には、側面衝突時に乗員頭部の干渉が回避
され易いために車室5内外方向への肉厚がほぼ半分程度
(0.5インチ程度)の薄肉の発泡体により形成された
緩衝材20が取付けられている。そして、上記衝撃緩衝
材22と緩衝材20とは一体的に形成されている。ま
た、上記衝撃緩衝材22の車室5側面には、ルーフパネ
ル1側つまり緩衝材20の車室5側面にも廻り込む一体
的なトリム材23が取付けられている。
【0023】尚、図1中、24はサイドガラス、27は
図示しないサイドドアに一体的に設けられたサッシュで
あって、サッシュ27は、キャブサイドアウタパネル7
の下面に取付けられたウェザストリップ25に対する当
接によりシールされるようになっている。また、同図
中、26は、キャブサイドインナパネル6、キャブサイ
ドアウタパネル7およびセンタピラーレインフォースメ
ント12の各下端の接合部を覆い隠すモールである。
【0024】したがって、上記実施例では、ルーフサイ
ドレール4は、その内部において、前端がフロントピラ
ーレインフォースメント8の反車室5側面上端に、後端
がリヤピラーレインフォースメント9の反車室5側面上
端に、ほぼ中間位置がセンタピラーレインフォースメン
ト12の車室5側面上端にそれぞれ接合固着された断面
円環形状の補強部材21により補強されている。これに
より、上記ルーフレール4は、デザインに影響を与える
キャブサイドアウタパネル7を形状変更することなくキ
ャブサイドインナパネル6のみの形状変更により断面形
状を小さくしても剛性強度が確保されることになり、図
1に仮想線(二点鎖線)で示す既存のルーフレール4´
(キャブサイドインナパネル6´)に比してルーフサイ
ドレール4の断面形状をキャブサイドインナパネル6側
において車室5内外方向に小さく変更することができ
る。
【0025】しかも、衝撃緩衝材22は、上記の如く断
面形状を小さく変更したキャブサイドインナパネル6
(ルーフサイドレール4)の車室5側面に設けられてい
るので、厚肉(1インチ程度)な衝撃緩衝材22が乗員
頭部の外側方位置に対応するキャブサイドインナパネル
6の車室5側面に設けられているにも拘らず、図1に仮
想線で示す既存のルーフレール4´(キャブサイドイン
ナパネル6´)に取付けた衝撃緩衝材22´の車室5側
への張出し量に比して、上記衝撃緩衝材22の車室5側
への張出し量を少なくすることができ、乗員への圧迫感
を解消することができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例を図4ないし図
6に基づいて説明する。この実施例は、上記第1実施例
の衝撃緩衝材を配置変更したものである。尚、上記実施
例と同一の部分については同一の符号を付してその詳細
な説明を省略する。
【0027】すなわち、本例では、ルーフサイドレール
4のキャブサイドインナパネル6は、反車室5側に断面
略半円弧状に膨出して形成されている。このキャブサイ
ドインナパネル6の膨出部分の車室5側面には、シート
状のラバー31が取付けられ、このラバー31を介して
断面円環形状の補強部材32がその軸心回りに回動する
ように支持されている。また、上記ルーフサイドレール
4内には、その閉断面を車室5内外方向に仕切るルーフ
サイドレールレインフォースメント33が設けられてい
る。上記ルーフサイドレールレインフォースメント33
は、その上下端がキャブサイドインナパネル6およびキ
ャブサイドアウタパネル7の上下端の接合部間に介在さ
れた状態でそれぞれ接合固着されている一方、前後端が
フロントピラーレインフォースメント8の上端およびリ
ヤピラーレインフォースメント9の上端にそれぞれ接合
固着され、さらに、ルーフサイドレールレインフォース
メント33のほぼ中間位置がセンタピラーレインフォー
スメント12の上端に接合固着されている。そして、ル
ーフサイドレールレインフォースメント33は、上記キ
ャブサイドインナパネル6の膨出部分の反車室5側面に
接合固着されて、ルーフサイドレール4内を自身で車室
5内外方向に仕切った車室5内側の閉断面をさらに上下
にも仕切るようにしている。
【0028】上記補強部材32は、実質的に、各ピラー
2,3,11に設けられた軸受部41(図ではセンタピ
ラー11のもののみ示す)により支持されている。そし
て、上記補強部材32を回動させる回動手段42は、補
強部材32と軸受部41との間に連携され、補強部材3
2を車体前方より視て反時計回り(図4に示す矢印方
向)に回動付勢するスプリング43と、上記軸受部41
に揺動自在に支持されたカム44と、上記補強部材32
をスプリング43の付勢力に抗して回動規制する規制位
置に上記カム44を位置付ける押ばね45と、上記カム
44にワイヤ46を介して連携され、上記スプリング4
3の付勢力により補強部材32を回動させる回動位置ま
でカム44を揺動させるアクチュエータ(図示せず)と
を備えている。上記アクチュエータは、上記センタピラ
ー11内に設けられていて、側面衝突時の衝撃を検知す
るセンサ(図示せず)の出力に基づいてワイヤ46を引
張り操作することによりカム44を押ばね45の押圧力
に抗して規制位置から回動位置まで揺動させるようにし
ている。また、上記軸受部41の車室5側には、回動手
段42を点検するためのサービスホール47が設けら
れ、該サービスホール47はプラスチック製のカバー4
8により遮蔽されるようになっている。
【0029】そして、上記補強部材32には、乗員頭部
の外側方位置において車室5側に開口する開口部51が
設けられている。また、上記補強部材51内における開
口部51付近には、発泡材52が断面略円形状となるよ
う,径方向に隙間なく充填されている。さらに、乗員頭
部の外側方位置に対応するトリム材23の反車室5側面
には、上記回動手段42による補強部材32の回動位置
において開口部51を介して露呈する発泡材52の周囲
に一部オーバラップしかつルーフパネル1側に廻り込む
薄肉(例えば0.5インチ程度)なシート状の緩衝材5
3が取付けられており、この緩衝材53と上記発泡材5
2とでもって側面衝突時に作用する乗員頭部への衝撃を
緩和させる衝撃緩衝材54が構成されている。そして、
上記開口部51は、上記発泡材52を縦断面視で突出さ
せるよう断面略半円弧状に切欠かれている。この場合、
補強部材32の開口部51は、回動手段42による規制
位置において発泡材52を車体Aの縦断前後面視で反車
室5側に突出させるように開口している一方、回動位置
において発泡材52を車体Aの縦断前後面視で車室5側
に突出させるように開口している。つまり、補強部材3
2は、通常時に発泡材52を縦断前後面視で車室5側に
突出させないように回動規制されてトリム材23を介し
て柔らかい発泡材52に触れるといった違和感が固い補
強部材32に触れることによって解消される一方、側面
衝突時にのみ開口部51を介して発泡材52を縦断前後
面視で車室5側に突出させるように回動して側面衝突時
の乗員頭部への衝撃が緩衝されるようにしている。
【0030】これにより、上記第2実施例では、キャブ
サイドインナパネル6の車室5側面に設けた断面円環形
状の補強部材32によりルーフサイドレール4が補強さ
れているので、ルーフサイドレール4は、キャブサイド
アウタパネル7を形状変更することなくキャブサイドイ
ンナパネル6のみの形状変更により断面形状を小さく変
更しても剛性強度が確保され、ルーフサイドレール4の
断面形状を車室5側において車室5内外方向にさらに小
さく変更できる。しかも、衝撃緩衝材54は、上記の如
く断面形状を小さく変更したルーフサイドレール4のキ
ャブサイドインナパネル6の車室5側面に設けた断面円
環形状の補強部材32内に充填され、乗員頭部の外側方
位置において側面衝突時にのみ車室5側に開口する開口
部51を介して縦断前後面視で車室5側に突出せしめた
発泡材52と、該発泡材52の周囲に一部オーバラップ
する緩衝材53とでもって衝撃緩衝材54が構成されて
いるので、厚肉な発泡材52が乗員頭部の外側方位置に
設けられているにも拘らず、補強部材32内において発
泡材52の肉厚が相殺されて、上記衝撃緩衝材54(発
泡材52)の車室5側への張出し量をさらに少なくで
き、乗員への圧迫感をより効果的に解消することができ
る。
【0031】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記第1実施例では、補強部材21をフロント
ピラー2とリヤピラー3との間に配したが、補強部材
は、少なくとも衝撃緩衝材に対応する部分に配されるよ
うにしても良い。この場合、衝撃緩衝材に対応するルー
フサイドレール部分の剛性強度が断面形状を小さく変更
したルーフサイドレールと補強部材とにより確保される
一方、衝撃緩衝材に対応しないルーフサイドレール残り
部分の剛性強度が断面形状を小さく変更しない断面形状
の大きなルーフサイドレールにより確保されることにな
り、補強部材によるルーフサイドレールの重量増加を最
小限に抑えることができる。
【0032】また、上記第2実施例では、補強部材32
を回動手段42により回動可能に構成したが、補強部材
が開口部を介して衝撃緩衝材を縦断前後面視で車室側に
突出させた状態で固定されていても良く、この場合に
は、トリム材を介して補強部材でなく柔らかい衝撃緩衝
材に触れた際の違和感が適度な張りを有する樹脂パネル
などにより解消されるようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るルーフサイドレール付近の縦
断正面図である。
【図2】第1実施例に係るルーフサイドレールを軸線方
向で切断した横断平面図である。
【図3】車体右側端部の斜視図である。
【図4】第2実施例に係る図1相当図である。
【図5】第2実施例に係る補強部材を回動させた状態で
トリム材を外して車室側より視た斜視図である。
【図6】回動手段の斜視図である。
【符号の説明】
2 フロントピラー 3 リヤピラー 4 ルーフサイドレール 5 車室 6 キャブサイドインナパネル(ルーフサイドレー
ルの車室側面) 21,32 補強部材 22,52 衝撃緩衝材 51 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の頭部外側方に、フロントピラーと
    リヤピラーとの間を車体前後方向へ延びる閉断面形状の
    ルーフサイドレールが設けられている自動車の上部構造
    において、上記ルーフサイドレールの内部には、該ルー
    フサイドレールを補強するための閉断面形状の補強部材
    が設けられているとともに、上記乗員の頭部外側方位置
    に対応するルーフサイドレールの車室側面には、側面衝
    突時に作用する乗員の頭部への衝撃を緩和させる衝撃緩
    衝材が設けられていることを特徴とする自動車の上部構
    造。
  2. 【請求項2】 補強部材は、フロントピラーとリヤピラ
    ーとの間における少なくとも衝撃緩衝材に対応する部分
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動
    車の上部構造。
  3. 【請求項3】 乗員の頭部外側方に、フロントピラーと
    リヤピラーとの間を車体前後方向へ延びる閉断面形状の
    ルーフサイドレールが設けられている自動車の上部構造
    において、上記ルーフサイドレールの車室側面には、乗
    員の頭部外側方位置において車室側に開口する開口部を
    有する閉断面形状の補強部材が設けられているととも
    に、該補強部材の内部には、側面衝突時に作用する乗員
    の頭部への衝撃を緩和させる衝撃緩衝材が充填されてお
    り、上記開口部は、上記衝撃緩衝材を車体の縦断前後面
    視で車室側に突出させるよう開口していることを特徴と
    する自動車の上部構造。
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