JPH0748060B2 - コンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材 - Google Patents

コンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材

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JPH0748060B2
JPH0748060B2 JP2295009A JP29500990A JPH0748060B2 JP H0748060 B2 JPH0748060 B2 JP H0748060B2 JP 2295009 A JP2295009 A JP 2295009A JP 29500990 A JP29500990 A JP 29500990A JP H0748060 B2 JPH0748060 B2 JP H0748060B2
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春男 小木曽
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株式会社レミックマルハチ
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用
蓋部材及びその押圧具に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 従来、コンクリートの圧縮試験用供試体は、第4図に示
すように、型枠(30)の円筒状のコンクリート充填部
(31)内に所定の比率で配合されたコンクリートを打ち
込んで、円柱状のコンクリート層(k)上面に、供試体
上面(加圧面)の平滑性を向上させるためのキャッピン
グ処理が施され成型されている。
このキャッピング処理とは、コンクリート層上面の型枠
の充填部内からはみ出た凸部分を削り取ると共に、コン
クリート層内から同コンクリート層上面に浮き上がり硬
化したレイタンス(コンクリート層内に含まれる泥、及
びセメントより分離したカルシウムイオンが空気との接
触で生成した炭酸カルシウムの気泡を含む水分)をワイ
ヤーブラシ等で除去し洗浄した後、コンクリート層上面
にセメントペースト(セメント約100に対し水30の割合
で配合されたペースト)を塗布して、供試体上面となる
べきコンクリート層上面を平滑とする処理である。
ところが、夏期や空気が乾燥する時期にキャッピング処
理を行う場合には、コンクリート層の硬化が通常よりも
早く進行し、その凸部分の削り取り作業は、多くの労力
と時間を要するのみならず、ハンマーやタガネの使用を
避けられず、コンクリート層の破損などをコンクリート
層に多大な打撃を与える結果を招いていた。
また、コンクリート層の硬化が通常よりも遅い場合に
は、コンクリート層上面の凸部分を削り取るときにコン
クリート層上面付近の砂利が削り取られ、砂利の抜けた
部分が穴となって残っていた。この場合、前述した如
く、コンクリート層上面にセメントペーストを塗布して
凹部に埋め込んで表面平滑としていたが、コンクリート
層にはセメントペーストで埋め込まれた穴が存在してい
ることから、圧縮時にコンクリート層上面に均一な加圧
が加わらず、正確な実験データを得ることができないと
いう不具合を招いていた。
このような事情から、本出願人は、第10図に示すよう
に、コンクリート層が硬化しない間にコンクリート層上
面を平滑とすることができる同コンクリート層を押圧す
るコンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材
(以下蓋部材という)(1)を提案している。
ところが、この蓋部材にあっては、レイタンスを除去す
ることができず、コンクリート層の硬化後、これを型枠
内から取り外し、除去しなければならなかった。この
め、蓋部材とは別に蓋部材のコンクリート層側に布や紙
などからなる吸収シートを配し、この吸収シートによっ
てレイタンスの吸着除去を行っていた。
本発明は、本出願人が先に提案した蓋部材を更に改良し
た物であり、コンクリート層が硬化しない間にコンクリ
ート層上面を平滑にすることができると共に、蓋部材単
独でレイタンスの除去を行うことができるコンクリート
圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、「成
型型枠内に打ち込まれたコンクリート層上面を押圧する
コンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材であ
って、内表面の平滑な蓋部材本体は、前記コンクリート
層からのレイタンス及び型枠内の余剰コンクリートが吐
出する吐出口が形成され、前記成型型枠内に嵌まり込む
ように、成型型枠の内径と同じか僅かに小径に設けられ
ており、かつ前記コンクリート層上に形成されるセメン
トペーストよりなる層と同じ厚さに設けられていること
を特徴とするコンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠
用蓋部材」をその要旨とした。
また請求項2記載の発明は、「成型型枠用蓋部材のコン
クリート層側に吸収シートが配されていることを特徴と
するコンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部
材」をその要旨とした。
(作用) 請求項1記載のコンクリート圧縮試験用供試体の成型型
枠用蓋部材にあっては、成型型枠の内径と同じか僅かに
小径に設けられた蓋部材を成型型枠内に嵌め込んでコン
クリート層上面を押圧したとき、蓋部材の吐出口を通し
てコンクリート層からのレイタンス及び型枠内の余剰コ
ンクリートが外部に吐出するようになっている。又、型
枠内に打ち込まれたコンクリート層上面は蓋部材本体の
平滑な内表面の形状沿って平滑に形成されるようになっ
ている。また蓋部材をコンクリート層上面を押圧したと
き、蓋部材の厚さの分だけ、すなわちコンクリート層上
に形成するセメントペーストよりなる層の分だけ、コン
クリート層上端面は低く形成されるようになっている。
請求項2記載のコンクリート圧縮試験用供試体の成型型
枠用蓋部材にあっては、コンクリート層からのレイタン
スが該蓋部材のコンクリート層側に配された吸収シート
に吸着されるようになっている。
(実施例) 以下、本発明のコンクリート圧縮試験用供試体の成型型
枠用蓋部材を図面に示した一実施例に従って詳細に説明
する。
本発明の蓋部材において、蓋部材本体(11)は、第1
図、第2図及び第3図に示すように、一般に型枠(30)
の内径が10cm、15cm、30cmの3種類となっていることか
ら、蓋部材本体(11)も型枠(30)の直径に合わせて、
同じく10cm、15cm、30cmの3種類の円盤状に成形されて
いる。また、蓋部材本体(11)の内表面は平滑に形成さ
れている。このため、蓋部材本体(11)をコンクリート
層(k)上面に押圧したとき、蓋部材本体(11)の内表
面の形状がコンクリート層(k)上面に投影されること
になり、コンクリート層(k)上面を平滑に成型できる
ようになっている。蓋部材本体(11)の厚さはコンクリ
ート層(k)上に形成されるセメントペーストよりなる
層(15)の厚さと同じ厚さになっている。このため、蓋
部材本体(11)を型枠(30)上縁の位置まで押圧したと
き、コンクリート層(k)が蓋部材本体(11)の厚みの
分だけ上端を残して低く形成されるようになる。この結
果、コンクリート層(k)上に塗布されるセメント層
(15)の厚みを一定にすることができ、均一な上面構造
を有する供試体を得ることができる。本実施例において
蓋部材本体(11)の厚さは2〜3mmとした。蓋部材本体
(11)の素材としては、合成樹脂、金属、セラミックス
など特に限定されないが、例えば酸に強いアクリル系の
合成樹脂や塩化ビニル樹脂などを用いたならば、使用後
にセメントを弱酸で洗い流すことができ都合がよい。
又、透明の合成樹脂としてもよく、この場合、コンクリ
ート層の成型時に蓋部材内側のレイタンスの有無の確認
を行うことができる。本実施例の場合においては、透明
なアクリル板を用いた。この蓋部材本体(11)には吐出
口(12)が形成されている。
吐出口(12)は、蓋部材本体(11)に形成された約3mm
の直径の細孔であり、コンクリート層(k)から浮き出
てきたレイタンス及び型枠(30)の余剰コンクリート
が、この吐出口(12)を通して外部に吐出するようにな
っている。吐出口(12)の大きさは3mmに限定されるも
のではなく、コンクリートに含まれる骨材の大きさ、量
等を考慮して適宜変更することができる。
次に、上記の如く構成された蓋部材を使用したコンクリ
ート圧縮試験用供試体の成型工程を以下に示す。
まず、第4図に示すように、型枠(30)のコンクリート
充填部(31)内に、骨材あとセメントとが所定の割合で
配合されたコンクリートを打ち込みコンクリート層
(k)を形成する。
次いで、第5図に示すように、本発明の蓋部材を型枠
(30)内に嵌め込んでコンクリート層(k)上面に載置
し、蓋部材本体(11)の上面が型枠(30)上縁と同じ高
さとなるまで手若しくは押圧具で押圧する。この時、蓋
部材本体(11)によって押圧されたコンクリート層
(k)の余剰コンクリートは蓋部材本体(11)に形成さ
れた吐出口(12)を通して外部へと吐出することにな
る。又、コンクリート層(k)から浮き出てきたレイタ
ンスも同じく吐出口(12)を通して外部へと吐出され
る。
次いで、コンクリート層(k)が硬化するのを待って、
これを型枠(30)より取り外し、コンクリート層(k)
上面にセメントペーストを塗布し、コンクリート圧縮試
験用供試体を得ることができる。
尚、蓋部材本体(11)のコンクリート層(k)側に、第
8図に示すように、吸収シート(14)を配することもで
きる。
吸収シート(14)としては、布、紙、セロハンなど吸水
性を有すると共に表面が平滑なものであればよい。蓋部
材本体(11)のコンクリート層(k)側に吸収シート
(14)を配することにより、僅かのレイタンスでも確実
に吸着することができる。又、同吸収シート(14)によ
って蓋部材本体(11)の吐出口(12)の形状がコンクリ
ート層(k)上面残存することもなく、セメントペース
トの塗布前にコンクリート層(k)上面を削る必要がな
い。この吸収シート(14)は単に蓋部材本体(11)とコ
ンクリート層(k)上面との間に配置するだけでもよい
が、両者を一体としてもよい。この場合、吸収シート
(14)には蓋部材本体(11)と同じく、コンクリート層
(k)から浮き出てきたレイタンス及び型枠(30)の余
剰コンクリートが通過する吐出口(図示しない)が形成
されていると共に、この吐出口(図示しない)が蓋部材
本体(11)の吐出口(12)と対応する位置に形成されて
いるとよい。
尚、蓋部材を押圧するときに、該蓋部材に加わる押圧力
が不均一であると、蓋部材はコンクリート層(k)上面
に斜めに傾いた状態となり、得られる供試体にはせん断
応力が発生し易くなり、正確な圧縮強度試験を行うこと
ができない。このため、蓋部材に対し、均一な押圧力を
付与することができる押圧具を本発明の蓋部材と併せて
用いるとよい。
この押圧具(21)は、第9図に示すように、成型型枠
(30)内に打ち込まれたコンクリート層(k)上面に配
された蓋部材を押圧する押圧具であって、前記型枠(3
0)上縁に跨った状態に当接する当接部(23)と、当接
部(23)を結ぶ線上に表面平滑な押圧面(22)を有する
押圧部(24)とを備えたものである。この押圧具(21)
を用いてコンクリート層(k)上面に配された蓋部材を
押圧すると、この当接部(23)は前記型枠(30)上縁に
跨った状態に当接するとともに、押圧部(24)の表面平
滑な押圧面(22)が当接部(23)を結ぶ線上に位置する
ことになる。この結果、この押圧具(21)を用いること
により、その押圧は蓋部材本体(11)上面が型枠(30)
上縁と同じ高さとなるまでに制限されることになる。ま
た、押圧具(21)の押圧面(22)は型枠(30)の上縁を
結ぶ線と平行となることから、該蓋部材が斜めに押圧さ
れることはなく、均一な押圧が実現されることになる。
尚、この押圧具(21)の押圧面(22)に蓋部材本体(1
1)の厚さと同じかそれよりも短い長さの複数の足(図
示しない)を突設すると共に、この足(図示しない)が
嵌挿する孔(20)を蓋部材本体(11)に形成し、押圧具
(21)の足(図示しない)を蓋部材本体(11)の孔(2
0)へ引っかけて、該蓋部材を押圧具(21)と共に回転
させつつ押圧するようにしてもよい。この場合、押圧具
(21)と蓋部材とが一体となって回転し、コンクリート
層(k)を押圧するようになるため、効率よく、同コン
クリート層(K)の押圧を行うことができる。
(発明の効果) 上記構成を備えたことにより、請求項1記載のコンクリ
ート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材にあっては、
当該蓋部材をコンクリート層上面を押圧したとき、蓋部
材の吐出口を通してコンクリート層からのレイタンス及
び型枠内の余剰コンクリートが外部に吐出するようにな
っている。又、型枠内に打ち込まれたコンクリート層上
面は蓋部材本体の平滑な内表面の形状沿って平滑に形成
されるようになっている。このため、このコンクリート
圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材にあっては、コン
クリート層が硬化しない間にコンクリート層上面を平滑
にすることができると共に、蓋部材単独でレイタンスの
除去を行うことができる。
また、成型型枠用蓋部材にあっては、蓋部材本体が成型
型枠内に嵌まり込むように、成型型枠の内径と同じか僅
かに小径に設けられており、かつ前記コンクリート層上
に形成されるセメントペーストよりなる層と同じ厚さに
設けられているので、成型型枠の内径と同じか僅かに小
径に設けられた蓋部材を成型型枠内に嵌め込んでコンク
リート層上面を押圧したとき、コンクリート層が蓋部材
本体の厚みの分だけ上端を残して低く形成されるように
なる。この結果、コンクリート層上に塗布されるセメン
ト層の厚みを一定にすることができ、均一な上面構造を
有する供試体を得ることができる。
又、請求項2のコンクリート圧縮試験用供試体の成型型
枠用蓋部材にあっては、該蓋部材のコンクリート層側に
吸収シートが配されていることから、僅かのレイタンス
であっても確実に吸着除去することができる。また、同
吸収シートによって該蓋部材の吐出口の形状がコンクリ
ート層上面に残存することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンクリート圧縮試験用供試体の成型
型枠用蓋部材を示す斜視図、第2図は使用状態を示す斜
視図、第3図は第2図のAB線より切断した状態を模式的
に示した断面図、第4図は型枠内にコンクリートを打ち
込んだ状態を模式的に示す断面図、第5図は本発明の蓋
部材を型枠のコンクリート層上に配置した状態を模式的
に示した断面図、第6図は型枠より取り出したコンクリ
ート層を示す斜視図、第7図はコンクリート層上にセメ
ントペーストを塗布して得られた供試体を示す斜視図、
第8図はコンクリート層との間に吸収シートを配した状
態を模式的に示した断面図、第9図は蓋部材の押圧に押
圧具を用いた状態を示す斜視図、第10図は従来の蓋部材
を示す斜視図である。 符号の説明 (11)……蓋部材本体、(12)……吐出口 (14)……吸収シート、(21)……押圧具、(30)……
型枠、(K)……コンクリート層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成型型枠内に打ち込まれたコンクリート層
    上面を押圧するコンクリート圧縮試験用供試体の成型型
    枠用蓋部材であって、 内表面の平滑な蓋部材本体は、前記コンクリート層から
    のレイタンス及び型枠内の余剰コンクリートが吐出する
    吐出口が形成され、前記成型型枠内に嵌まり込むよう
    に、成型型枠の内径と同じか僅かに小径に設けられてお
    り、かつ前記コンクリート層上に形成されるセメントペ
    ーストよりなる層と同じ厚さに設けられていることを特
    徴とするコンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋
    部材。
  2. 【請求項2】成型型枠用蓋部材のコンクリート層側に吸
    収シートが配されていることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート圧縮試験用供試体の成型型枠用蓋部材。
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