JPH0748492Y2 - 表示付中空容器 - Google Patents

表示付中空容器

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JPH0748492Y2
JPH0748492Y2 JP1992074880U JP7488092U JPH0748492Y2 JP H0748492 Y2 JPH0748492 Y2 JP H0748492Y2 JP 1992074880 U JP1992074880 U JP 1992074880U JP 7488092 U JP7488092 U JP 7488092U JP H0748492 Y2 JPH0748492 Y2 JP H0748492Y2
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molding
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末男 漆原
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呉羽化学工業株式会社
呉羽プラスチックス株式会社
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば食品や調味料な
どを内容物とする軟質あるいは半硬質のプラスチック材
料製の中空容器の胴部などの外表面に、隆起表示または
陥没表示が設けられた中空容器の改善に関し、より詳細
には、プラスチック材料によりブロー成形された中空容
器の前記表示を見やすくし且つ容器外観の装飾性を向上
させることのできる表示付中空容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ケチャップやマヨネーズなどの食品や調
味料などを内容物とする容器として、プラスチック材料
にてブロー成形された中空容器が使用されている。この
中空容器の胴部などの外表面には、内容物、商品名、製
造者などの表示が付されるが、この表示構造としてラベ
ルを貼着することが従来から行われている。
【0003】このラベルによる表示は、ラベルの印刷や
ラベルの貼着作業などの工程が必要になってコストに影
響を与えることになり、またラベルの剥れにより商品の
外観を低下させるおそれがある。そこで他の表示構造と
して、中空容器をブロー成形する際、ブロー成形金型の
表面に凹成形面または凸成形面を設けておくことによ
り、成形後の中空容器の胴部などの外表面に、文字、記
号または図形などを表わす隆起表示または陥没表示を成
形することも行なわれている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の表示構造
は、中空容器の胴部などの外表面に、表示内容に応じた
隆起表示または陥没表示を設けただけであり、この隆起
表示部または陥没表示部の表面状態と、これら表示部の
周囲の領域の表面状態とが同じであった。
【0005】この表示構造は、隆起表示または陥没表示
とそれ以外の領域との境界の段差部での光に対する反射
強度の変化を利用して、表示内容を視認させようとする
ものである。しかしながら、隆起表示または陥没表示と
それ以外の領域とで面状態が同じであると、中空容器内
にケチャップやマヨネーズなどの内容物が充填された状
態で光を当てたときに、前記境界の段差部からの反射光
の強度が高くなる範囲が非常に狭い角度に限られてしま
う。よって容器外面に照射される光に対しある狭い反射
角度方向から見たときには表示内容がある程度視認しや
すいが、前記反射角度から少しでも外れた角度方向から
見た場合には、前記境界の段差部からの反射光強度が極
端に低下し、隆起表示または陥没表示が視覚的に浮き立
たなくなって、表示効果が非常に弱くなる欠点がある。
【0006】よって、現状の中空容器の表示内容を広い
視野角度範囲にて浮き立たせることができるようにして
従来のものよりも表示を視認しやすくし、また容器外観
の装飾効果を高め、これにより容器を使用した商品の商
品価値を向上させ、消費者の購買意欲を向上させること
ができる表示付中空容器の改善が望まれていた。
【0007】本考案は上記従来の課題を解決するもので
あり、胴部などの外表面に隆起表示または陥没表示が設
けられたものにおいて、これらの表示部以外の領域での
光線の反射状態に規則性を与え、表示部分とそれ以外の
領域とでの反射光の変化を広い反射角度にて視認できる
ようにし、表示内容を視認しやすくし、且つ容器外観の
装飾効果を高めることもできる表示付中空容器を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の考案者は、表面
に隆起表示または陥没表示が形成されている中空容器に
おいて、前記隆起表示または陥没表示以外の領域にて光
の反射状態に規則性を与えることにより、表示部分とそ
れ以外の領域とでの光の反射状態を異ならせ、またその
反射量の変化を広い反射角度範囲にて識別しやすくでき
ることに着目して、本考案に至った。
【0009】本考案の構成は、プラスチック材料により
中空成形された中空容器において、中空容器の表面に、
表面が平滑な隆起または陥没により文字、記号または図
形もしくはこれらの組み合せを表わした標章表示、およ
び、この標章表示を囲む表面が平滑な隆起または陥没に
よる枠を形成し、前記枠内の前記標章表示以外の全ての
領域に、前記隆起または陥没の幅寸法よりも短いピッチ
の微細な線状の凹凸を形成し、前記標章表示の表面およ
び枠の表面と、前記凹凸との光の反射状態を明確に相違
させて前記標章表示を目立たせるようにしたことを特徴
とするものである。
【0010】また、中空容器は、容器内の内容物を透視
できる樹脂により形成されたものであり、例えば容器内
を透視可能な単層の軟質樹脂または、多層樹脂により形
成されたものとなる。ここで、微細な凹凸は互いに平行
に直線状に延びるものであることが好ましい。
【0011】図1は、例えばケチャップを内容物とする
軟質のプラスチック材料製の中空容器1の外観斜視図で
あり、図2はこの中空容器1の表示部2の拡大正面図、
図3は図2のII−II線断面図である。この中空容器
1の胴部の外表面に設けられた表示部2には、隆起表示
A1とA2が設けられている。隆起表示A1は文字、記号
または図形もしくはこれらの組み合わせとなる標章表示
(図1では文字のみ)で、隆起表示A2はこの標章表示
を囲む枠表示である。
【0012】図3に示すように、隆起表示A1とA2の容
器1の外表面からの隆起高さ寸法Hは例えば0.2mm
程度である。また隆起表示A1とA2の表面は共に平滑面
である。図の例では、枠表示である隆起表示A2で囲ま
れた部分であって且つ標章表示となる隆起表示A1を除
く非表示領域B1に微細な多数の凹凸が形成されてい
る。図1と図2の例では、この凹凸は、中空容器1の幅
方向(水平方向)へ互いに平行に延びる多数の微細な直
線溝により形成されている。
【0013】隆起表示A1とA2の表面を平滑面とし、非
表示領域B1にて容器外表面に多数の微細な凹凸を成形
することにより、内容物が充填された状態において光に
対する反射状態が非表示領域B1の微細な直線溝により
規則性を有して特定された状態となる。その結果、隆起
表示A1,A2と非表示領域B1との反射光量に、広い反
射角度範囲にて差を生じさせることができ、隆起表示A
1,A2が浮き立つように目立って見える範囲が広がるこ
とになる。よって表示部2の表示内容を認識しやすくな
り、また容器外観の装飾性も高められる。
【0014】特に図1と図2に示すように、枠表示とな
る隆起表示A2で囲まれた範囲の非表示領域B1に凹凸を
設け、しかもこの凹凸を互いに平行に延びる微細な直線
溝とすることにより、表示部2全体の装飾効果が高めら
れる。表示部2を見やすいものとしまた装飾効果を高め
ることにより、消費者が商品を識別しやすくなるのみな
らず、商品価値が高められて消費者の購買意欲を高める
ことができるようになる。特に最近重視されているCI
(Corporate Identuty)を高める上においても有効であ
る。
【0015】表示部2の形状は、図1と図2に示すもの
に限られるものではなく、図5に示すように、隆起表示
A1を囲む枠表示の隆起表示A2を円形または楕円形ある
いは長円形にし、これに囲まれた範囲であって且つ標章
表示となる隆起表示A1を除く非表示領域B1に多数の微
細な直線溝により凹凸を形成してもよい。
【0016】
【0017】前記非表示領域B1(およびB2)の多数の
微細な直線溝は、中空容器1をブロー成形する際の成形
金型により転写成形される。すなわちこの種の中空容器
は公知のダイレクトブロー成形、延伸ブロー成形、イン
ジェクションブロー成形などの中空成形法により成形が
可能であるが、この中空成形に使用される成形金型の内
面の成形面において、前記非表示領域B1(およびB2)
に対応する部分に多数の微細な成形凸部を設けておくこ
とにより、前記の微細な直線溝を成形することが可能で
ある。
【0018】図4は、前記非表示領域B1(およびB2)
に多数の微細な直線溝を転写成形することのできる成形
金型10の一部を示す拡大断面図である。成形金型10
の内面(成形面)において、表示部2の隆起表示A1と
A2に対応する部分には深さ寸法Hの成形凹部11が設
けられ、この成形凹部11の底面11a(隆起表示A
1,A2の表面を成形する部分)は平滑面となっている。
なお隆起表示A1とA2の表面を凸曲面状とする場合に
は、前記底面11aを凹曲面とすればよく、この場合も
凹曲面となる底面11aの表面は平滑面としておく。
【0019】成形金型10の成形面において、非表示領
域B1(およびB2)に対応する成形部には、前記微細な
直線溝を転写するために微細な成形凸部12が多数設け
られている。図4の例では、成形凸部12の断面形状が
台形であり、底幅寸法および開口幅寸法がW、高さ寸法
がhである。中空容器が成形された状態では、前記成形
凹部11により、高さ寸法Hの隆起表示A1とA2が成形
され、また非表示領域B1(およびB2)に、開口幅寸法
がほぼW、深さ寸法がほぼhの多数の微細な直線溝が転
写成形される。
【0020】非表示領域に形成される微細な溝の開口幅
寸法(図1におけるWで決まる寸法)は0.1〜1.0
mm、好ましくは0.2〜0.5mmである。また溝の
深さ寸法(図4のhで決まる寸法)は0.05〜0.5
mmで、好ましくは0.1〜0.2mmである。また隣
り合う直線溝の配列ピッチ(隣接する溝の幅中心間の距
離)は0.1〜1.5mm好ましくは0.3〜1.0m
mである。なお隆起表示A1とA2の高さ寸法(金型の寸
法H)は、中空容器の厚さ寸法および隆起表示の面積な
どに応じて変化するものであるが、一般的に0.1〜
1.0mm程度である。
【0021】微細な直線溝の断面形状は台形に限られ
ず、直角三角形などの鋸刃形状または二等辺三角形や正
三角形などの三角形、あるいは断面形状が半円形や楕円
形またはサインカーブのように表面が曲面形状となって
いてもよく、この断面形状により光の反射の方向および
光の反射角度範囲を変えることが可能である。また非表
示領域B1(およびB2)に形成される微細な凹凸は、必
ずしも微細な直線溝である必要はなく、互いに平行で且
つ曲線的に変化する溝であってもよい。あるいは正面拡
大形状が一定の円形または長円形の凹部または突部が規
則的にまたは不規則的に配列しているものであってもよ
い。
【0022】次に、本考案の中空容器を構成するプラス
チック材料としては、例えば、結晶性ポリプロピレン、
結晶性プロピレン−エチレン共重合体、低密度ポリエチ
レンあるいは中密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチ
レン、ポリ4−メチルペンテン−1、直鎖状エチレン−
αオレフィンコポリマー(LLDPE、VLDPE、U
LDPE)、またはこれ以外のポリオレフィン系樹脂、
【0023】ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重
合体などの芳香属ビニル重合体、ポリ塩化ビニル重合
体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−スチレン−ブタジエン共重合体のごときニトリ
ル系共重合体、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン
6−12、パラまたはメタキシレンアジパミド、ヘキサ
メチレンジアミンとテレフタル酸及び/またはイソフタ
ル酸との共重合ポリアミド、またはこれ以外のポリアミ
ド系樹脂、
【0024】ポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル系樹脂、各種ポリカーボネート、ポリオキシエチ
レンなどのポリアセタール系樹脂、以上いずれか一種類
の熱可塑性樹脂、あるいは上記列挙のものから選ばれた
少なくとも二種類以上のブレンド物またはポリマーアロ
イなどを挙げることができる。なお中空容器のプラスチ
ック材料は上記に例示した軟質または硬質あるいは、透
視可能なものまたは不透視なものが採用されるが、上記
において例示した材料に限定されるものではない。
【0025】また本考案の中空容器は、前記に列挙され
たいずれか一種類の熱可塑性樹脂または二種類以上のブ
レンド物またはポリマーアロイによる単層構造でもよい
が、多層構造とすることも可能である。多層構造の例と
しては、例えば、ポリオレフィンやポリエチレンテレフ
タレートなどを内層および外層とし、これらの樹脂層の
間に接着層を介し(または介さず)芯層としてガスバリ
ヤー層を設けたものが挙げられる。ガスバリヤー層とし
て使用される樹脂材料としては、例えばエチレン含有量
が20〜50モル%のエチレン−ビニルアルコール共重
合体(EVOH)樹脂、ポリ塩化ビニリデン系重合体、
高ニトリル基含有重合体、その他、MXD−6ナイロン
など公知の物理的ガスバリヤー性樹脂の他、酸素吸収ポ
リマーなど化学的ガスバリヤー材が使用可能である。
【0026】多層構造において、内層または外層と中間
層または芯層との間に充分な接着性が得られない場合に
は、これらの間に接着性樹脂層を設けることができる。
この場合の接着性樹脂としては、酸変成オレフィン樹脂
や各種コポリアミド、コポリエステル樹脂などが使用可
能である。また、本考案の中空容器に、リグラインド層
を含有させることができる。中空容器の成形方法は前述
のように、公知のダイレクトブロー成形、延伸ブロー成
形、インジェクションブロー成形などの任意の中空成形
法であり、容器の厚み寸法は0.1〜2.0mm程度、
好ましくは0.2〜0.6mm程度である。
【0027】なお、上記説明では、表示部2にて隆起表
示A1とA2により標章表示や枠表示がなされているが、
各図においてA1とA2で示す各表示部分を凹状にした陥
没表示とすることもできる。この場合には陥没表示の周
囲の領域(A1とA2で囲まれる範囲)において微細な凹
凸例えば微細な溝を形成することになる。
【0028】
【実施例】以下本考案の実施例を説明する。 (実施例) 実施例として、図1と図2に示すように、中空容器1の
表示部2に標章表示となる隆起表示A1と枠表示となる
隆起表示A2を成形し、隆起表示A2の範囲内であって隆
起表示A1を除く部分に微細な直線溝を成形した。ダイ
レクトブロー成形用の金型の成形面のうち、表示部を成
形する部分の断面形状を図4に示す構造とした。すなわ
ち非表示領域に微細な直線溝を転写成形するための成形
凸部12の断面形状をほぼ台形とし、この成形凸部12
が互いに平行にて紙面直交方向に直線状に延びるものと
した。
【0029】隆起表示となる部分を成形する成形凹部1
1の深さ寸法Hは0.2mmとし、非表示領域の微細な
直線溝を成形するための成形凸部12,12,…の深さ
寸法hを0.1mmとした。また成形凸部12,12,
…の底幅寸法および開口幅寸法Wを0.25mm、成形
凸部12,12,…の頂部および底部のそれぞれの幅寸
法WaとWbを0.05mmとし、その結果、成形凸部
の幅方向のピッチは0.3mmとなった。したがって、
この成形金型により中空容器をダイレクトブロー成形す
ると、表示部には高さ寸法がほぼ0.2mmの隆起表示
が形成され、非表示領域では、深さ寸法がほぼ0.1m
m、幅寸法がほぼ0.25mmの微細な溝が0.3mm
ピッチすなわち1cmの間に33本転写成形されること
になる。
【0030】この金型を用いて、複数の公知の押出機を
用いダイレクトブロー成形機により内容積が500c
c、目付け18.5グラムの圧潰性中空容器を作成し
た。その構成は、外層より、LDPE/接着性樹脂層/
EVOH/接着性樹脂層/リグラインド層/接着性樹脂
層/LDPEで、この各層の厚さ寸法は、中空容器の胴
部において、外層側から順に175/3/15/3/5
0/175(μm)で、合計で421(μm)であっ
た。
【0031】最内層と最外層のLDPE(低密度ポリエ
チレン)はJIS:K−6758で測定した密度が0.
921(g/cc)で、MFR(Melt Flow Rate)は
0.8であった。ガスバリヤー層として使用されるEV
OH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)は、エチ
レン含有量が32モル%のもので、株式会社クラレ製の
商品名「EVAL・EP−F」を使用した。また、接着
性樹脂層は、酸無水物変成グラフトポリエチレンで三井
石油化学工業株式会社製の商品名「アドマー」を用い
た。
【0032】(比較例) 比較例としては、前記実施例と同じ形状の中空容器を成
形するダイレクトブロー成形用の成形金型であって、非
表示領域を成形する成形部に図4に示すような成形凸部
12が形成されておらず、この部分が平滑面であるもの
を使用した。また使用したプラスチック材料や容器の胴
部における厚さ寸法などは実施例と同じものとして圧潰
性中空容器を成形した。
【0033】(評価方法) 上記実施例と比較例のそれぞれの中空容器に市販のケチ
ャップを充填し、まずその外観において中身を充填した
場合の表示部の見栄え、装飾効果を観察して比較した。
この評価方法は、40才代の男性10人、35〜40才
の主婦10人をモニターとして、視覚による外観比較評
価により行った。比較評価方法は、比較例の中空容器の
外観を基準とし、これに対する実施例の中空容器の外観
が「秀」と感じたら「評価A」、「優」と感じたら「評
価B」、「良」と感じたら「評価C」、比較例と変わら
ないと感じたら「評価D」と回答するものとした。この
4段階評価の結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】上記表1から、「秀」と「優」の評価の合
計が75%を占め、優れた表示効果および装飾効果が得
られていることが判る。
【0036】次に実施例と比較例のそれぞれの中空容器
の表示部の部分に光を当て、その投光角と受光角を変え
て、JIS:K−7105に準じてそのグロス値(%)
を測定した。投光は中空容器1の表示部2が設けられて
いる正面方向から行った。以下において投光角は、水平
方向を0度とする。また中空容器の表示部における微細
な直線溝は図1に示したのと同様に容器幅方向(水平方
向)とし、投光角の変化方向は、微細な直線溝の延び方
向と直交する向きとした。測定方法は、受光角をそれぞ
れ45,60,75度とし、投光角を5度刻みに20〜
75度の間で変化させた。このときの測定されたグロス
値(%)を表2に示す。測定装置は、日本電色工業株式
会社製の、変角光沢計(VG−1D)を使用した。
【0037】
【表2】
【0038】表2に示すように、比較例では、投光角と
受光角がほぼ一致したときにのみ、強いグロス値を示し
ている。すなわち比較例では、狭い受光角範囲に限って
表示部が見やすくなるだけである。一方、実施例におい
ては、広い受光範囲にて高いグロス値となっており、表
示部の隆起表示の浮き上がり効果が、全視野にわたって
いることが示され、前記表1による視覚評価結果とよく
一致している。
【0039】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、商品のブ
ランドや内容物を表示する標章表示が平滑な隆起または
陥没により形成され、この標章表示を囲む部分に、平滑
な隆起または陥没による枠が形成され、標章表示と枠と
で囲まれる全領域に微細な線状の凹凸が形成されてい
る。この微細な線状の凹凸は、前記標章表示や枠の表面
と光の反射状態を異ならせることのできる標章表示など
よりも十分に短いピッチで形成されている。標章表示の
周囲の限られた範囲に光の反射状態の異なる微細な線状
の凹凸を形成することにより、中空容器において、表面
が平滑な標章表示を目立たせて視覚的に浮き上がらせる
ことができる。すなわち、従来のように標章表示が平滑
な隆起などでしかもその周囲も平滑であると、標章表示
とその周囲との境界が、隆起または陥没の境界線のみと
なり、標章そのものを視覚的に目立たせることができな
い。これに対し、本願考案では、平滑な標章表示の周囲
が、これと光の反射状態の異なる微細な線状の凹凸とな
っているため、平滑な標章表示を目立たせ且つ浮き上が
らせることが可能になり、標章表示を視認しやすくな
る。
【0040】特に、内容物を透視できる樹脂による中空
容器は、ケチャップやマヨネーズなどの容器として使用
される。この種の中空容器は内容物であるケチャップや
マヨネーズの色彩が透視されて目視され、従来のよう
に、標章表示とその周囲の領域が共に平滑な表面となっ
ていると、内容物の色が背景となって標章表示とその周
囲との境界が視認しにくいものとなる。本願考案では、
この場合に標章表示と枠とで囲まれる全領域に線状の凹
凸を設け、標章表示とその周囲とで光の反射状態を異な
らせることにより、内容物の色が透視されてその色彩が
背景となった場合でも、表面が平滑な隆起または陥没に
よる標章表示を目立たせて視認しやすいものとなる。
【0041】さらに微細な凹凸が互いに平行で且つ直線
状に延びるものであると、標章表示の周囲での凹凸によ
る光の反射が規則的で且つ凹凸による光の反射状態が単
調になる。この単調な光の反射により、この凹凸の部分
が模様的に目立つことがなくなり、表面が平滑な標章表
示を目立たせる効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空容器の一例の外観を示す斜視図、
【図2】図1に示す中空容器の表示部を拡大して示す正
面図、
【図3】図2のII−II線断面図、
【図4】中空容器を成形する金型のうちの表示部を成形
する部分を示す拡大断面図、
【図5】表示部の他の構造例を示す正面図、
【符号の説明】
1 中空容器 2 表示部 A1,A2 隆起表示 B1,B2 非表示領域 10 成形金型 11 成形凹部 12 成形凸部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック材料により中空成形された
    中空容器において、中空容器の表面に、表面が平滑な隆
    起または陥没により文字、記号または図形もしくはこれ
    らの組み合せを表わした標章表示、および、この標章表
    示を囲む表面が平滑な隆起または陥没による枠を形成
    し、前記枠内の前記標章表示以外の全ての領域に、前記
    隆起または陥没の幅寸法よりも短いピッチの微細な線状
    の凹凸を形成し、前記標章表示の表面および枠の表面
    と、前記凹凸との光の反射状態を明確に相違させて前記
    標章表示を目立たせるようにしたことを特徴とする表示
    付中空容器。
  2. 【請求項2】 中空容器は、容器内の内容物を透視でき
    る樹脂により形成されたものである請求項1記載の表示
    付中空容器。
  3. 【請求項3】 微細な凹凸は互いに平行に直線状に延び
    るものである請求項1または2記載の表示付中空容器。
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Cited By (3)

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