JPH0748592A - カチオン型界面活性剤の製造方法 - Google Patents

カチオン型界面活性剤の製造方法

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JPH0748592A
JPH0748592A JP5279183A JP27918393A JPH0748592A JP H0748592 A JPH0748592 A JP H0748592A JP 5279183 A JP5279183 A JP 5279183A JP 27918393 A JP27918393 A JP 27918393A JP H0748592 A JPH0748592 A JP H0748592A
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carbon atoms
cationic surfactant
alkyl group
group
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JP5279183A
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Shinichiro Tanahashi
真一郎 棚橋
Takashi Kawai
▲隆▼ 川合
Mitsugi Morishita
貢 森下
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煩雑な操作を必要とせずに、無機塩、匂い成
分、不純物/副生物を除去した、高品質の低刺激性カチ
オン型界面活性剤の製造法を提供する。 【構成】 特定の環状アミン及び/又はアミドアミンと
カチオン化剤とを反応させ、一般式 (IV) 【化1】 〔式中、R1は炭素数7〜15のアルキル基等、R2、R3及び
R4は炭素数1〜3のアルキル基、G は H、炭素数1〜3
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Y は H又はヒ
ドロキシル基、A はOH、ハロゲン原子等、m は2又は
3、n は0又は1〜5、E は H、炭素数1〜3のアルキ
ル基、ヒドロキシアルキル基等を示す。〕で表されるカ
チオン型界面活性剤を含有する反応液を得、次いで逆浸
透膜処理を行ってカチオン型界面活性剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カチオン型界面活性剤
の製造方法に関するものである。更に詳しくは、特定の
環状アミン及び/又はアミドアミンと、カチオン化剤と
を反応させて得られるカチオン型界面活性剤を含有する
反応液を逆浸透膜処理に付して、塩類、匂い成分、不純
物/副生物等を水と共に除去し、高品質なカチオン型界
面活性剤を効率的に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】リンス
基剤等に使用されるカチオン型界面活性剤として、モノ
長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩型やジ長鎖アル
キルジメチルアンモニウム塩型の界面活性剤等が一般的
に使用されている。これらのカチオン型界面活性剤は、
メチルクロライドや硫酸ジメチル等で長鎖アルキルアミ
ンを4級化することによって製造され、少量の無機塩を
不純物として含有している。また近年、洗浄剤などに使
用される界面活性剤は、界面活性能のほかに生分解性、
安全性、眼や皮膚に対する低刺激性、匂いなどの諸特性
に優れたものが要望されている。
【0003】一方、一般的に皮膚刺激性が高いといわれ
ているカチオン型界面活性剤の分野でも低刺激性のもの
の開発が進んでいる。例えば、一般式(IV)で表される
カチオン型界面活性剤が起泡力、洗浄力に優れ、且つ低
刺激性であるものとして見いだされた(特開平5−1558
35号参照)。
【0004】
【化6】
【0005】〔式中、R1は直鎖または分岐鎖の炭素数7
〜15のアルキル基又はアルケニル基を示す。R2、R3及び
R4は同一又は異なる炭素数1〜3のアルキル基を示す。
G は H又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキ
シアルキル基を示す。Y は H又はヒドロキシル基を示
す。A はOH、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキル
硫酸基を示す。m は2又は3の数を示す。n は0又は1
〜5の整数を示す。但し、n=1の場合は、 Y=H 又は
ヒドロキシル基を示し、 n=0、2、3、4及び5の場
合は Y=H を示す。E は H、炭素数1〜3のアルキル基
もしくはヒドロキシアルキル基、又は式(V)
【0006】
【化7】
【0007】(R2、R3、R4、Y 、A 及びn は前記の意味
を示す)で表される基を示す。但し、G が炭素1〜3の
アルキル基又はヒドロキシアルキル基の場合、E は炭素
数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で
はない。〕しかし、一般式(IV)で表わされるカチオン
型界面活性剤は、合成過程で、塩化ナトリウム等の無機
塩、匂い成分、不純物等が副生する。
【0008】塩化ナトリウム等の無機塩は、洗浄剤やリ
ンス剤として4級塩を使用する際に増粘等の悪影響を及
ぼすため好ましくない。また、匂い成分、不純物/副生
物は、4級塩が洗浄剤やリンス剤等に使用されるためこ
れらの除去が望まれていた。すなわち、前記一般式(I
V)で表わされるカチオン型界面活性剤を洗浄剤やリン
ス剤等に応用展開する場合、無機塩、匂い成分、不純物
/副生物の少い高品質のものが必要とされている。
【0009】従来、無機塩の除去方法としては例えば特
開平5−51595 号公報に記載された方法が知られてい
る。この公報記載の方法は、化学酸化重合等の処理を行
った陽イオン交換膜を使用し、カチオン型界面活性剤中
の塩類を除去している。しかし、この方法では、匂い成
分、不純物/副生物が除去できず、また電力費がかかり
コスト的に問題がある。
【0010】また、吸着剤やイオン交換樹脂を用いるカ
ラムクロマトグラフィーによる脱塩法も近年検討されて
いるが、処理液が希釈されるため効率良く大量に生産す
ることは工業的見地において問題がある。
【0011】更に匂い成分、不純物/副生物の除去方法
としては、例えば蒸留などによる精製法があるが、この
方法ではカチオン型界面活性剤が高沸点物であるため熱
劣化を避けることが難しい。また、溶剤による抽出法
は、溶剤の残存、回収操作などの問題があり工業的に難
しい。このように、従来、カチオン型界面活性剤から無
機塩、匂い成分、不純物/副生物等を除去するには種々
の問題があり、カチオン型界面活性剤中の無機塩、匂い
成分、不純物/副生物を同時に除去する効率的な方法は
知られていなかった。
【0012】従って、本発明の目的は、煩雑な操作を必
要とせずに、無機塩、匂い成分、不純物/副生物を効率
的に除去した、前記一般式(IV)で表わされる高品質の
低刺激性カチオン型界面活性剤の製造法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の環状アミン及
び/又はアミドアミンと、カチオン化剤とを反応させて
得られる、前記一般式(IV) で表されるカチオン型界面
活性剤を含有する反応液を逆浸透膜処理することによ
り、無機塩、匂い成分、不純物/副生物を効率的に除去
できることを見いだし、本発明を完成させるに到ったも
のである。すなわち、本発明は、一般式(I)
【0014】
【化8】
【0015】〔式中、R1、G 及びm は前記の意味を示
す。〕で表される環状アミン及び/又は一般式(II)
【0016】
【化9】
【0017】〔式中、R1及びm は前記の意味を示す。
G1、G2はそれぞれ H又は炭素数1〜3のアルキル基もし
くはヒドロキシアルキル基を示すが、G1、G2のうち少な
くとも一方はH である。〕で表されるアミドアミンと、
一般式(III)
【0018】
【化10】
【0019】〔式中、R2、R3、R4、Y 、A 及びn は前記
の意味を示す。Z はハロゲン原子を示す。〕で表される
カチオン化剤とを反応させ、前記一般式 (IV) で表され
るカチオン型界面活性剤を含有する反応液を得、次いで
逆浸透膜処理を行うことを特徴とするカチオン型界面活
性剤の製造方法を提供するものである。
【0020】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おける前記一般式 (IV) で表されるカチオン型界面活性
剤は、前記一般式(III)で表されるカチオン化剤にて4
級化した4級アンモニウム塩型界面活性剤であるが、こ
のようなカチオン化剤で4級化した4級アンモニウム塩
型界面活性剤では、目的とする一般式(IV)で表される
カチオン型界面活性剤以外にカチオン化剤の加水分解に
より副生する下記一般式 (VI) で表される化合物、未反
応原料である下記一般式(VII) 又は前記一般式(III) で
表される化合物のほか、一般式(VIII)又は(IX)で表され
る化合物を含んでいる。
【0021】
【化11】
【0022】〔式中、R2、R3、R4、A 及びn は前記の意
味を示す。〕
【0023】
【化12】
【0024】〔式中、G 及びm は前記の意味を示す。〕
【0025】
【化13】
【0026】〔式中、R2、R3、R4、Y 、A 及びn は前記
の意味を示す。〕この中には、匂いの原因と考えられる
アミン類や不純物/副生物が存在し、これらを除去する
ために塩化ナトリウム等の無機塩の除去とともに、泡立
ちが激しく操作が煩雑なスチーミングや、その他の分離
精製工程を設けるなど操作時間が長くかかったり収率の
低下など種々の問題が発生する。従って、これらのカチ
オン型界面活性剤系では、無機塩類、匂い成分、不純物
/副生物等を除去するのに本発明の方法が特に有用とな
る。
【0027】本発明において、前記一般式 (IV) で表さ
れるカチオン型界面活性剤を含有する反応液は、前記一
般式(I)で表される環状アミン及び/又は一般式(I
I)で表されるアミドアミン(以下原料アミン化合物
(I)及び/又は(II)と略記する)に、一般式(III)
で表されるカチオン化剤(以下カチオン化剤(III) と略
記する)を、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤存在下で
反応させることにより得られ、この反応の詳細は本出願
人の出願に係わる特開平5−155835号明細書に開示され
ている。即ち、原料アミン化合物(I)及び/又は(I
I)と、カチオン化剤(III) との反応は、通常原料アミ
ン化合物(I)及び/又は(II)のアルコール溶液にカ
チオン化剤(III)の水溶液を滴下した後に、pHを7〜12
に保つことが好ましく、その為に水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のアルカリ溶液を必要に応じて反応溶液
中に仕込むことが行われる。反応時、反応系のpHを前記
範囲に維持するのは、原料アミン化合物(I)及び/又
は(II)とカチオン化剤(III)とを反応させるためであ
る。それは、反応速度の点でpH7以上であることが好ま
しく、またpH12を超えるとカチオン化剤(III)が加水分
解を起こすので好ましくない。反応は常温でも進行する
が、温度が高いほど反応は速くなる。しかし、温度が高
いとカチオン化剤(III)の加水分解が促進されるため、
100℃以下が好ましく、更に好ましくは90℃以下であ
る。
【0028】本反応において、カチオン化剤(III)と原
料アミン化合物(I)及び/又は(II)とのモル比は、
通常1/1〜3/1が好ましく、更に好ましくは 1.1/
1〜2.1/1である。この範囲よりカチオン化剤(III)
が少ない場合は反応率が低下し、この範囲よりカチオン
化剤(III) が多い場合にはカチオン化剤(III)又はカチ
オン化剤(III)の加水分解物が反応混合物中に多く残存
するので好ましくない。原料アミン化合物(I)及び/
又は(II)とカチオン化剤(III)との反応終点は、反応
中の原料アミン化合物(I)及び/又は(II)の残量を
高速液体クロマトグラフィーを用いて分析することによ
り確認することができる。
【0029】本反応における反応溶液は、水溶液、又は
水と、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級ア
ルコールや、 1,3−プロパンジオール、プロピレングリ
コール等のジオール類との混合溶液のいずれでも差し支
えない。
【0030】本発明においては、上記のようにして得ら
れる前記一般式 (IV) で表されるカチオン型界面活性剤
を含有する反応液を逆浸透膜により処理する。本発明に
おける逆浸透膜処理法は回分式、循環式のいずれの方式
でも行うことができる。例えば、回分式の逆浸透膜処理
の場合、逆浸透膜を装着した攪拌子付きの耐圧式容器に
前記一般式 (IV) で表されるカチオン型界面活性剤を含
有する反応液を入れ、圧力を加えることにより行われ
る。耐圧式容器としては、例えばバイオエンジニアリン
グ(株)製RO-3型、日東電工(株)製 C70-B型、ダイセ
ル化学工業(株)製 B-28 型などが挙げられる。
【0031】また、循環式の逆浸透膜処理の場合、処理
槽に前記一般式 (IV) で表されるカチオン型界面活性剤
を含有する反応液を入れ、高圧が加えられるポンプでカ
チオン型界面活性剤を含有する反応液を逆浸透膜を通し
て循環する事により行われる。循環式の場合、処理時間
と共に被処理溶液量は減少し、粘度が増大するので常に
水を補充して逆浸透膜処理を行うことが好ましい。循環
式装置としては、例えば日東電工(株)製 C70-F, RUW-
2, RUW-4, RUW-5、ダイセル化学工業(株)製 P-28, TC
D-40, TAD-40 型などが挙げられる。
【0032】本発明において、逆浸透膜処理に付され
る、前記一般式 (IV) で表されるカチオン型界面活性剤
を含有する反応液中のカチオン型界面活性剤の濃度とし
ては5〜45%(重量基準、以下同じ)が好ましく、20〜
40%が更に好ましい。圧力、温度、pHは、逆浸透膜の種
類によって異なるが一般的には圧力5〜50kg/cm2 、温
度は常温、pHは中性で処理する。回分式の攪拌子の回転
数、循環式のカチオン型界面活性剤を含有する反応液の
循環速度については濃度分極が起こらない程度にすれば
良い。逆浸透膜処理に付されるカチオン型界面活性剤を
含有する反応液の濃度が5%未満の場合は被処理液量が
多くなり処理時間が長くなる。また45%を越える場合は
粘度が増大することにより処理速度が遅くなるため好ま
しくない。圧力が5kg/cm2 未満の場合は処理速度が遅
く、50kg/cm2 を越える場合は逆浸透膜の耐圧を越える
ため好ましくない。
【0033】本発明で使用される逆浸透膜としては、塩
化ナトリウム排除率が0〜90%の膜が好ましく、0〜75
%の膜が更に好ましく、0〜60%の膜が特に好ましい。
なお、塩化ナトリウム排除率とは、塩化ナトリウム2000
ppm の水溶液を5kg/cm2 、25℃の条件で処理したとき
に排除される塩化ナトリウムの%を示すものである。こ
こで、塩化ナトリウム排除率が90%より高い膜を用いる
と塩化ナトリウムが透過しにくい為に脱塩の効率が悪い
だけでなく、高い透過速度を得にくい、運転に高圧を要
するなどの不利な点が多い。
【0034】本発明において用いられる逆浸透膜の具体
例としては、ポリエーテル系、酢酸セルロース系、合成
高分子系などの膜があり、例えば東レ(株)製SC-L200S
(塩化ナトリウム排除率75%)、日東電工(株)製 NTR
-7250(同60%)、 NTR-7410(同10%)、 NTR-7450(同50
%) 、ダイセル化学工業(株)製 DRC-3000(同30%)、D
RA-4020 (同45%) 、 DRC-1000(同10%以下) などが挙
げられる。また、用いる膜の形態はチューブラー型、プ
リーツ型、スパイラル型、ホローファイバー型などがあ
るが、いずれの形態のものも用いることができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例、比較例をもって本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。尚、本発明の実施例における不純物
/副生物の分析は、液体クロマトグラフィーで行った。
また本発明の実施例における匂いの評価方法はパネラー
による官能評価で行い、表1に示す基準で評価した。
【0036】
【表1】
【0037】製造例 攪拌機、冷却管、滴下ロート、温度計を付した3リット
ル4つ口フラスコに、常法により合成した、1−ヒドロ
キシエチル−2−ウンデシルイミダゾリン268g、水54
g及び水酸化ナトリウム1gを仕込み攪拌しながら80℃
まで昇温し、そのままの温度で約2時間攪拌を続け、イ
ミダゾリンの開環を行い、N −ラウロイル−N'−(2−
ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンを得た。次に、
水1620gを仕込み攪拌しながら80℃まで昇温した。この
反応物のpHを測定するためpH電極を液中に挿入し、pH10
となるように48%NaOH水溶液を滴下した。次に、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル−N,N,N −トリメチルア
ンモニウムクロライド(MW 188) の50%水溶液464 gを
2時間かけて滴下した。この間pH10を維持するため、48
%NaOH水溶液を適宜滴下した(95g)。3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル−N,N,N −トリメチルアンモニウ
ムクロライドの滴下が終了した後、pH10を維持しながら
このままの温度で攪拌を続け、1時間毎に高速液体クロ
マトグラフィーで N−ラウロイル−N'−(2−ヒドロキ
シエチル)エチレンジアミンの残量を確認した。N −ラ
ウロイル−N'−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジ
アミンの系内濃度が0.1 %以下になったのを確認し、反
応を終了した。得られた反応液は下記式(X)で表され
るカチオン型界面活性剤を17.5%含有していた。収量25
00g(NaCl 2.7%、不純物/副生物1.65%)
【0038】
【化14】
【0039】実施例1 バイオエンジニアリング(株)製RO-3型逆浸透膜装置
(攪拌用攪拌子付き)に塩化ナトリウム排除率10%の逆
浸透膜(日東電工(株);NTR-7410、平膜、合成高分子
系、膜面積=44.2cm2)を装着して、そこに製造例で得ら
れた17.5%カチオン型界面活性剤粗水溶液(NaCl=2.7
%、不純物/副生物=1.65%) 200 gを仕込んだ。窒素
圧15kg/cm2 、温度25℃、pH=7、攪拌子の回転数400r
pmで逆浸透膜処理を行った。逆浸透膜処理の結果を表2
に示す。
【0040】実施例2 バイオエンジニアリング(株)製RO-3型逆浸透膜装置
(攪拌用攪拌子付き)に塩化ナトリウム排除率50%の逆
浸透膜(日東電工(株);NTR-7450、平膜、合成高分子
系、膜面積=44.2cm2)を装着して、そこに製造例で得ら
れた17.5%カチオン型界面活性剤粗水溶液(NaCl=2.7
%、不純物/副生物=1.65%) 200 gを仕込んだ。窒素
圧15kg/cm2 、温度25℃、pH=7、攪拌子の回転数400r
pmで逆浸透膜処理を行った。逆浸透膜処理の結果を表2
に示す。
【0041】実施例3 塩化ナトリウム排除率10%の逆浸透膜(日東電工
(株);NTR-7410-S2F、スパイラル型モジュール、合成
高分子系、膜面積= 1.7m2)を装着した日東電工(株)
製RUW-4型ベンチテスト機(RO/UF兼用)を用い、原料
槽には製造例と同様の方法で得られた17.5%カチオン型
界面活性剤粗水溶液(NaCl=2.7 %、不純物/副生物=
1.65%)6kgを仕込んだ。入口圧5kg/cm2 、出口流量
5リットル/min 、温度30℃、pH=7で循環しながら逆
浸透膜処理を行った。この時、原料水溶液の容量が一定
となるよう原料槽に適宜イオン交換水を添加した。イオ
ン交換水の添加量が9kgとなった時点で処理を終了し
た。逆浸透膜処理の結果を表2に示す。
【0042】比較例1 製造例で得られた17.5%カチオン型界面活性剤粗水溶液
(NaCl=2.7 %、不純物/副生物=1.65%) 1500gを電
気透析にかけた。電気透析は、陰イオン交換膜(徳山曹
達(株)製, NEOSEPTA AM-2 型)と陽イオン交換膜(同
CM-2 型)とに挟まれた脱塩室に上記粗水溶液を、濃縮
室には2%NaCl水を、電極室には3%Na2SO4水をそれぞ
れ循環通液し、直流電流を印加する方法で行った。膜面
積としては1枚0.02m2 の両イオン交換膜を各10枚使用
し、スタック電圧2Vで積算電流量1.3 AH(アンペア・
時間)まで電気透析を行った。電気透析処理の結果を表
2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】注) *1:前記一般式(III) 、 (VI) 及び(IX)で表される化合
物の合計量を示す。 *2:NaCl除去率及び不純物/副生物除去率は以下の式に
より求めた。
【0045】
【数1】
【0046】
【発明の効果】本発明によって、前記一般式 (IV) で表
されるカチオン型界面活性剤を含有する反応液から、塩
類、匂い成分、不純物/副生物を水と共に除去し、品質
の高いカチオン型界面活性剤を効率的に製造することが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1は直鎖または分岐鎖の炭素数7〜15のアルキ
    ル基又はアルケニル基を示す。G は H又は炭素数1〜3
    のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を示す。m
    は2又は3の数を示す。〕で表される環状アミン及び/
    又は一般式(II) 【化2】 〔式中、R1及びm は前記の意味を示す。G1、G2はそれぞ
    れ H又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシ
    アルキル基を示すが、G1、G2のうち少なくとも一方はH
    である。〕で表されるアミドアミンと、一般式(III) 【化3】 〔式中、R2、R3及びR4は同一又は異なる炭素数1〜3の
    アルキル基を示す。Y はH 又はヒドロキシル基を示す。
    A はOH、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキル硫酸
    基を示す。Z はハロゲン原子を示す。n は0又は1〜5
    の整数を示す。但し、 n=1の場合は、 Y=H 又はヒド
    ロキシル基を示し、 n=0、2、3、4及び5の場合は
    Y=H を示す。〕で表されるカチオン化剤とを反応さ
    せ、一般式 (IV) 【化4】 〔式中、R1、R2、R3、R4、G 、Y 、A 、m 及びn は前記
    の意味を示す。E は H、炭素数1〜3のアルキル基もし
    くはヒドロキシアルキル基、又は式(V) 【化5】 (R2、R3、R4、Y 、A 及びn は前記の意味を示す)で表
    される基を示す。但し、G が炭素1〜3のアルキル基又
    はヒドロキシアルキル基の場合、E は炭素数1〜3のア
    ルキル基もしくはヒドロキシアルキル基ではない。〕で
    表されるカチオン型界面活性剤を含有する反応液を得、
    次いで逆浸透膜処理を行うことを特徴とするカチオン型
    界面活性剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 逆浸透膜が、塩化ナトリウム排除率0〜
    90%の膜である請求項1記載のカチオン型界面活性剤の
    製造方法。
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