JPH0749502A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH0749502A
JPH0749502A JP5194951A JP19495193A JPH0749502A JP H0749502 A JPH0749502 A JP H0749502A JP 5194951 A JP5194951 A JP 5194951A JP 19495193 A JP19495193 A JP 19495193A JP H0749502 A JPH0749502 A JP H0749502A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
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display element
substrate
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Application number
JP5194951A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yazaki
正幸 矢崎
Eiji Chino
英治 千野
Hidekazu Kobayashi
英和 小林
Hideto Iizaka
英仁 飯坂
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶及び高分子粒子が配向分散した液晶表示
素子において、コントラストを向上させ、ペーパーホワ
イト調の表示により視認性を向上させる。 【構成】 画素電極及び該画素電極に電気信号を伝える
為の配線を有する少なくとも一方が透明な2枚の基板間
に、二色性色素を含有した液晶及び屈折率異方性を有し
た高分子が互いに配向分散し、挟持された液晶表示素子
において、該基板間を一定の間隔に保持する為の空隙保
持材が、光吸収性の絶縁体材料からなり、あるいは感光
性有機絶縁材料をパターニングして形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器端末、テレ
ビ、家電製品などの表示部を構成する液晶表示素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の小型化、携帯化への需
要の高まりに従い、この分野でのディスプレイに要求さ
れる省電力性から、反射型液晶表示素子が不可欠であ
る。TN方式については、従来から腕時計、電卓等に広
く用いられており、大容量表示にはSTN方式が、ノー
トパソコン、ワープロ等に、反射型液晶表示装置として
使用されてきた。さらに、反射型液晶表示装置の上に、
タブレットなどの情報入力装置を組み合わせる用途も拡
大し、反射型液晶表示素子には、明るさ、視認性の良さ
が要求されている。最近では、このような分野で、偏光
板を使用しない、液晶と高分子を互いに分散させた高分
子分散液晶を用いた液晶表示素子が注目されている。
【0003】この液晶表示素子の動作原理は、液晶と高
分子の屈折率の差を利用しており、電界印加により液晶
と高分子の屈折率が一致した場合には透過状態を示し、
電界除去により屈折率が相違した場合には散乱状態を示
すことによる。NCAP(ファーガソン等の発明:特公
昭58−501631)、LCPC(旭硝子株式会社:
アメリカ特許4,818,070)、PDLC(ケント
州立大学:アメリカ特許4,685,771)、PNL
C(大日本インキ化学株式会社:ヨーロッパ公開特許E
PA313,053)は、上記の動作原理によるもので
ある。一方、電界無印加時に透過し、電界印加時に散乱
する逆のモード(以下リバースタイプ)の高分子分散液
晶を用いた液晶表示素子(ケント州立大学:アメリカ特
許4,994,204、フィリップス:ヨーロッパ公開
特許EP0451905A1)についても開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
偏光板を使用したTN方式、STN方式による液晶表示
素子では、光の利用効率が低いため、反射型とすると暗
く、タブレットなどの情報入力装置と組み合わせると非
常に暗い表示となり問題となっていた。また、TN方
式、STN方式では、裏側の基板裏面の偏光板越しに反
射板が配置されるため、表示のダブルイメージがあり、
細かな文字が見にくく、視認性が問題となっていた。一
方、ヨーロッパ公開特許EP0488116A2の技術
によれば、液晶に二色性色素を含有させた場合、電界無
印加での光吸収と、電界印加での白濁した光散乱のスイ
ッチングが可能で、明るい反射型ディスプレイを製造す
ることが可能であった。さらに、光反射面を画素電極と
兼用した場合、表示のダブルイメージがない、明るい反
射型ディスプレイが可能であった。
【0005】しかしながら、この従来技術は、偏光板を
使用した従来の表示方法の問題点を解決できるものの、
液晶表示素子の表示部の基板間を一定に保持する為の空
隙保持材(スペーサー)を、光が透過するプラスチック
ボール、シリカ等で構成した場合、スペーサーから光漏
れが発生していた。このため、黒色の2色性色素を液晶
に添加した場合、黒の状態が浮き、コントラストが低下
する問題があった。このオフ状態での表示の浮きを防ぐ
ため、二色性色素の添加量を増大させた場合、耐光性が
悪化する、色素が析出する、また液晶の比抵抗値が下が
る等、信頼性を低下させる問題点があった。さらに、画
素電極を反射面とした場合、電圧を印加して白濁した散
乱状態としても、画素部のスペーサーからの散乱の影響
の少ない光により、反射面の影響を受けたメタリックな
色調となる問題点があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
に行われたものであり、その目的とするところは、2枚
の基板を一定の間隔で保持するためのスペーサーからの
光漏れを防止することにより、オフ時の表示の浮きを抑
え、コントラスト比が高く、ペーパーホワイト調の反射
型液晶表示子を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の液晶表示素子は、下記の構成から成る。
【0008】(1)画素電極及び該画素電極に電気信号
を伝える為の配線を有し、少なくとも一方が透明な2枚
の基板間に、二色性色素を含有した液晶及び屈折率異方
性を有した高分子が互いに配向分散し、挟持された液晶
表示素子において、該基板間を一定の間隔に保持する為
の空隙保持材が、光吸収性の絶縁材料であることを特徴
とす。
【0009】(2)上記液晶表示素子において、上記基
板間を一定の間隔に保持する為の空隙保持材が、感光性
有機絶縁材料をパターニングを施して形成されることを
特徴とする。
【0010】(3)上記基板の一方の画素電極は反射性
の材料で形成されていることを特徴とする。
【0011】(4)上記基板の少なくとも一方に、非線
形素子が形成されていることを特徴とする。
【0012】(5)上記非線形素子が、2端子素子であ
ることを特徴とする。
【0013】(6)上記非線形素子が、3端子素子であ
ることを特徴とする。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、本実施例では、空隙保持材に光吸収
処理を施したシリカボールを使用し、一方の基板に2端
子素子(MIM素子)が形成された反射型液晶表示素子
による構成を示す。図1に、本実施例の液晶表示素子の
断面図を示した。裏側の基板110は、MIM対向基板
とし、ガラス基板上にアルミニウムとマグネシウムの合
金をスパッタリングにより約2000オングストローム
形成後、パターニングし、ストライプ状の反射電極10
9とした。この基板上に配向膜108としてポリイミド
を形成し、ラビング処理を施した。基板101上には、
MIM素子102、ITO画素電極103、及び信号配
線が形成されており、表面には配向膜104としてポリ
イミドを形成した後、ラビング処理を施した。ラビング
角度は、上下基板間で90゜とした。
【0015】つづいて、空隙保持材107として、多孔
性シリカにカーボンを含浸させた光吸収性の黒シリカボ
ール(徳山曹達社製)を使用し、一方の基板に、1平方
mm当たり約100個になるように散布した。さらに、
もう一方の基板に、基板を貼り合わせ固定するためのシ
ール剤を基板周囲に印刷し、両基板を貼り合わせ、固定
した。尚、基板間が約5μmとなるように、シール剤中
にはグラスファイバーを混合し、グラスファイバー及び
シリカボールの径を選択した。また、基板110の裏面
には、画素電極間からの光漏れを防止するため、光吸収
層111として黒紙を密着させた。
【0016】次に、この基板間に封入する、液晶及び高
分子前駆体混合物について説明する。液晶としてTL−
202(メルク社製)とBL−007(メルク社製)を
7:3で混合して用い、これにカイラル成分としてR1
011(メルク社製)を、0.5重量%を混合した。さ
らに、二色性色素として、M361、SI512、M3
4(すべて三井東圧染料社製)を、それぞれ1.5重量
%、1.75重量%、0.43重量%で上記液晶に混合
した。高分子前駆体として、ビフェニルメタクリレート
を先の液晶混合物に対して8重量%用いた。以上を加熱
混合して、先に説明した空パネルに真空封入した。その
後、パネルを50℃に保ちながら、1平方cm当たり3
mW(350nm)の紫外線を10分間照射して、液晶
中から高分子を析出さ、本実施例の液晶表示素子を完成
させた。
【0017】基板間で、高分子105及び液晶106
は、互いに配向し、分散した構造をとり、電圧オフ時
で、二色性色素の吸収による黒表示が得られた。また、
電圧を十分に印加した場合は、液晶106が電界方向に
配向することにより、媒体内で屈折率の不連続点が発生
し、光散乱状態となった。この時、二色性色素の吸収が
非常に小さくなるため、白表示が得られた。
【0018】こうして得られた液晶表示素子をMIM駆
動したところ、拡散照明下での輝度比によるをコントラ
スト比が12であった。本実施例では、空隙保持材に光
吸収性材料を配置しない従来の液晶表示素子(コントラ
スト8)に比べて、大幅に視認性が向上した。また、電
界印加時に空隙保持材部からの非散乱光が激減するため
に、メタリックな印象が薄れ、ペーパーホワイト調の表
示が得られた。さらに、この液晶表示素子の表面に、ノ
ングレア処理と無反射コートを施すと、風景の写り込み
が減少して視認性が極めて向上した。
【0019】本実施例では、2端子の非線形素子とし
て、MIM素子以外に、ラテラル型MIM素子、バック
トゥバック型MIM素子、MSI素子、ダイオードリン
グ素子、バリスタ素子などが使用可能である。また、3
端子の非線形素子も同様に使用でき、ポリシリコンTF
T素子、アモルファスシリコンTFT素子、Cd−Se
TFT素子などが使用可能である。
【0020】基板に使用される材料は、ソーダガラス、
石英、無アルカリガラス、シリコン単結晶、サファイア
基板、熱硬化型高分子、熱可塑性高分子などが好ましく
使用される。高分子材料は、基板間に挟持される液晶及
び高分子に悪影響を及ぼさなければ特に制限されること
はなく、PET、ポリエーテルスルホン、エポキシ硬化
樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリルエーテル等が好まし
く使用される。
【0021】反射電極は、Al−Mgの混合物とした
が、Al、Cr、Mg、Ag、Au、Ptなどの金属単
体、あるいはそれらの混合物が使用できる。特に、安定
性、反射率の点からAl−Mgの混合物が好ましく、M
gの添加量は、0.1〜10重量%が望ましい。
【0022】画素電極間からの光漏れを防止するための
光吸収層は、本実施例では基板裏面に、黒紙を密着させ
たが、光吸収性の材料を直接基板に塗布してもよい。さ
らに、基板電極側に、有機カラーレジストを塗布しパタ
ニーングにより、電極間に光吸収層を配置してもよい。
画素電極間の光吸収層の吸収波長は、可視光全域(黒)
が望ましく、また用いる2色性色素の吸収域と合わせて
も良い。また、光吸収層の変わりに、金属材料で遮光し
てもよい。
【0023】配向膜は、ポリイミド膜としたが、他にS
iO斜方蒸着膜、ポリビニルアルコール等が使用でき
る。基板間に挟持される液晶及び高分子前駆体は、紫外
線照射時に配向していれば良く、配向膜を形成しない
で、基板表面をそのままラビングしてもよい。なお、ラ
ビング角度は、本実施例に限定されない。
【0024】光吸収性の空隙保持材は、多孔性シリカに
カーボンを含浸させたものを使用したが、光吸収性は含
浸の他に、例えば染色で持たせてもよく、光吸収能、及
び絶縁性が高く、また径の均一性の高い材料であれば何
でもよい。また、基板面内に散布される個数は、本実施
例に限定されない。
【0025】液晶は、通常の液晶表示素子に使用されて
いるものが好ましく使用できるが、散乱度を良好にする
ためには、液晶の複屈折率異方性△nが、0.15以上
が望ましい。また、非線形素子で駆動するためには、液
晶単体の比抵抗値が1.0×109Ω・cm〜1.0×
1010Ω・cm以上、さらに好ましくは、1×1012Ω
・cm以上が、保持率を高く保ち表示品質を良好にする
ためには望ましい。
【0026】カイラル成分は、添加しなくてもよいが、
散乱度を良好にするために添加され、通常のTN、ST
Nに使用されている材料が、そのまま好ましく使用でき
る。その添加量は、0.01〜10重量%であり、好ま
しくは0.1〜5重量%である。0.01重量%以下で
は効果が小さく、10重量%以上では駆動電圧が高くな
り、通常の非線形素子では駆動ができない。
【0027】2色性色素としては、通常のGH表示方式
に使用されているアゾ系、アントラキノン系、ナフトキ
ノン系、ペリレン系、キノフタロン系、アゾメチン系な
どが好ましく使用される。その中でも、耐光性の点から
アントラキノン系単独、あるいは必要に応じて他の色素
と混合したものが特に好ましい。これらの2色性色素
は、必要な色によって、混合され使用される。
【0028】高分子前駆体は、重合後、屈折率異方性を
示し、液晶と配向分散するものであればなんでもよい
が、液晶表示素子製造の簡便性から紫外線硬化型モノマ
ーが望ましい。紫外線硬化型モノマーとしては、単官能
メタクリレート、2官能メタクリレートあるいは多官能
メタクリレートなどが好ましく使用される。散乱度を向
上するために、これらモノマーは最低1個のベンゼン環
をその分子構造中に含むことが望ましい。これらのモノ
マーには、カイラル性の成分を含むものでも良い。ま
た、これらのモノマーは単独あるいは他のモノマーと混
合した後、紫外線を照射し重合しても良い。
【0029】本実施例では、MIM基板の対向基板側に
反射電極を配置したが、MIM素子基板側に反射電極を
配置しても同じ効果を有する。さらに、本発明の構成は
単純マトリクス方式においても、全く同様の効果を有す
る。 (実施例2)以下、本実施例では、基板間を一定の間隔
に保持する空隙保持材が、感光性有機絶縁材料をパター
ニングにより形成され、一方の基板に非線形素子として
3端子素子(ポリシリコンTFT素子)が形成された反
射型液晶表示素子による構成を示す。図2には、本実施
例の液晶表示素子の断面図を示した。裏側の基板213
は、TFT基板とし、石英基板上にTFT素子212及
び信号線が形成され、絶縁層211を介し、反射画素電
極210が形成されている。反射画素電極はアルミニウ
ムとマグネシウムの合金をスパッタリングにより約10
00オングストローム形成され、コンタクトホールでT
FTと接続している。対向基板201には、反射電極2
08間からの光漏れを防止するため、クロムの遮光層
(ブラックストライプ)202が形成され、保護膜20
3を介し、ITO電極204が形成されている。
【0030】つづいて、空隙保持材の作製方法を説明す
る。上記のTFT基板213上に、感光性ポリイミドP
I−440(宇部興産社製)を、スピンコーターにて、
1200rpmで60秒の条件にて塗布し、65℃、6
0分の条件にてプレベークし、室温まで冷却した。次
に、1平方cm当たり1000mJの積算光量にて露光
した。フォトマスクは、空隙保持材部に相当するパター
ンは、10μm×15μmのサイズで、100画素に1
個の割合で、画素電極間に位置するようにパターンが施
されている。つづいて、現像、リンスした後、160
℃、50分の条件にてポストベークし、最後に剥離し
た。得られた空隙保持材の膜厚は、5μm±0.1μm
であった。
【0031】このようにして反射画素電極間に空隙保持
材208が形成されたTFT基板及び対向基板上に、配
向膜209、205としてポリイミドを形成し、ラビン
グ処理を施した。ラビング角度は、上下基板間で90゜
とした。つづいて、一方の基板に、基板を貼り合わせ固
定するためのシール剤を基板周囲に印刷し、両基板を貼
り合わせ、固定した。尚、基板間が約5μmとなるよう
に、シール剤中にはグラスファイバーを混合し、グラス
ファイバーの径を選択した。また、基板213の裏面に
は、画素電極間からの光漏れを防止するため、光吸収層
214として黒紙を密着させた。
【0032】この基板間に、実施例1と同様の液晶及び
高分子前駆体混合物を真空封入し、実施例1と同じ方法
で紫外線を照射し、高分子を析出させ、本実施例の液晶
表示素子を得た。
【0033】こうして得られた液晶表示素子をTFT駆
動したところ、拡散照明下での輝度比によるをコントラ
スト比が14であった。本実施例では、空隙保持材を画
素電極間に形成しないで、スペーサーを散布した従来の
液晶表示素子(コントラスト8)に比べて、大幅に視認
性が向上した。また、電界印加時に画素部の空隙保持材
部からの非散乱光が消滅するために、メタリックな印象
が薄れ、ペーパーホワイト調の表示が得られた。さら
に、この液晶表示素子の表面に、ノングレア処理と無反
射コートを施すと、風景の写り込みが減少して視認性が
極めて向上した。
【0034】本実施例では、3端子の非線形素子とし
て、ポリシリコンTFT素子以外に、アモルファスシリ
コンTFT素子、Cd−SeTFT素子などが使用可能
である。
【0035】また、2端子の非線形素子も同様に使用可
能で、MIM素子、ラテラル型MIM素子、バックトゥ
バック型MIM素子、MSI素子、ダイオードリング素
子、バリスタ素子などが使用可能である。
【0036】基板に使用される材料は、ソーダガラス、
石英、無アルカリガラス、シリコン単結晶、サファイア
基板、熱硬化型高分子、熱可塑性高分子などが好ましく
使用される。高分子材料は、基板間に挟持される液晶及
び高分子に悪影響を及ぼさなければ特に制限されること
はなく、PET、ポリエーテルスルホン、エポキシ硬化
樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリルエーテル等が好まし
く使用される。
【0037】反射電極は、Al−Mgの混合物とした
が、Al、Cr、Mg、Ag、Au、Ptなどの金属単
体、あるいはそれらの混合物が使用できる。特に、安定
性、反射率の点からAl−Mgの混合物が好ましく、M
gの添加量は、0.1〜10重量%が望ましい。
【0038】画素電極間からの光漏れを防止するための
光吸収層は、本実施例では基板裏面に、黒紙を密着させ
たが、光吸収性の材料を直接基板に塗布してもよい。さ
らに、基板電極側に、有機カラーレジストを塗布しパタ
ニーングにより、電極間に光吸収層を配置してもよい。
画素電極間の光吸収層の吸収波長は、可視光全域(黒)
が望ましく、また用いる2色性色素の吸収域と合わせて
も良い。また、光吸収層の変わりに、金属材料で遮光し
てもよい。ただし、シリコン単結晶基板から、TFTを
形成した場合、画素間からの光漏れを防止する手段を設
ける必要はない。
【0039】配向膜は、ポリイミド膜としたが、他にS
iO斜方蒸着膜、ポリビニルアルコール等が使用でき
る。基板間に挟持される液晶及び高分子前駆体は、紫外
線照射時に配向していれば良く、配向膜を形成しない
で、基板表面をそのままラビングしてもよい。なお、ラ
ビング角度は、本実施例に限定されない。
【0040】パターニングにより形成される空隙保持材
は、感光性有機絶縁材料が使用でき、パターニング性、
膜均一性、厚みの許容性などの製法上の簡便性から、感
光性ポリイミドが特に好ましく使用される。基板面内に
形成される空隙保持材の個数は、液晶表示素子のサイズ
で決まり、本実施例に限定されない。また、形成される
基板はどちらでもよい。
【0041】液晶は、通常の液晶表示素子に使用されて
いるものが好ましく使用できるが、散乱度を良好にする
ためには、液晶の複屈折率異方性△nが、0.15以上
が望ましい。また、非線形素子で駆動するためには、液
晶単体の比抵抗値が1.0×109Ω・cm〜1.0×
1010Ω・cm以上、さらに好ましくは、1×1012Ω
・cm以上が、保持率を高く保ち表示品質を良好にする
ためには望ましい。
【0042】カイラル成分は、添加しなくてもよいが、
散乱度を良好にするために添加され、通常のTN、ST
Nに使用されている材料が、そのまま好ましく使用でき
る。その添加量は、0.01〜10重量%であり、好ま
しくは0.1〜5重量%である。0.01重量%以下で
は効果が小さく、10重量%以上では駆動電圧が高くな
り、通常の非線形素子では駆動ができない。
【0043】2色性色素としては、通常のGH表示方式
に使用されているアゾ系、アントラキノン系、ナフトキ
ノン系、ペリレン系、キノフタロン系、アゾメチン系な
どが好ましく使用される。その中でも、耐光性の点から
アントラキノン系単独、あるいは必要に応じて他の色素
と混合したものが特に好ましい。これらの2色性色素
は、必要な色によって、混合され使用される。
【0044】高分子前駆体は、重合後、屈折率異方性を
示し、液晶と配向分散するものであればなんでもよい
が、液晶表示素子製造の簡便性から紫外線硬化型モノマ
ーが望ましい。紫外線硬化型モノマーとしては、単官能
メタクリレート、2官能メタクリレートあるいは多官能
メタクリレートなどが好ましく使用される。散乱度を向
上するために、これらモノマーは最低1個のベンゼン環
をその分子構造中に含むことが望ましい。これらのモノ
マーには、カイラル性の成分を含むものでも良い。ま
た、これらのモノマーは単独あるいは他のモノマーと混
合した後、紫外線を照射し重合しても良い。
【0045】本実施例では、TFT素子基板上にに反射
電極層を配置したが、基板開口率を上げられることか
ら、特に本実施例の構成が望ましい。さらに、本発明の
構成は単純マトリクス方式においても、全く同様の効果
を有する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶表示素
子の構成により、偏光板を不要とする明るく、ダブルイ
メージのない反射型の液晶表示素子が提供できた。特
に、従来問題となっていた表示画素部の空隙保持材から
の光漏れを、光吸収性の空隙保持材、あるいは画素電極
間に空隙保持材を配置するという簡易な方法で抑えるこ
とにより、コントラストを大幅に向上した液晶表示素子
を提供することができた。また、電界印加画素部からの
非散乱光が消滅するため、ペーパーホワイト調の表示が
可能となった。さらに、本発明により二色性色素の添加
量を低減できるため、耐光性及び信頼性に優れた液晶表
示素子を提供でき、また、アクティブマトリクス駆動に
より、視認性の優れた反射型大容量ディスプレイを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例1の液晶表示素子の断面図。
【図2】 本発明実施例2の液晶表示素子の断面図。
【符号の説明】
101 基板 102 MIM素子 103 ITO画素電極 104 配向膜 105 高分子 106 液晶 107 空隙保持材 108 配向膜 109 反射電極 110 基板 111 光吸収層 201 基板 202 ブラックストライプ 203 保護膜 204 ITO電極 205 配向膜 206 高分子 207 液晶 208 空隙保持材 209 配向膜 210 反射電極 211 絶縁層 212 TFT素子 213 基板 214 光吸収層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯坂 英仁 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極及び該画素電極に電気信号を伝
    える為の配線を有し、少なくとも一方が透明な2枚の基
    板間に、二色性色素を含有した液晶及び屈折率異方性を
    有した高分子が互いに配向分散し、挟持された液晶表示
    素子において、該基板間を一定の間隔に保持する為の空
    隙保持材が、光吸収性の絶縁材料であることを特徴とす
    る液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 上記液晶表示素子において、上記基板間
    を一定の間隔に保持する為の空隙保持材が、感光性有機
    絶縁材料をパターニングを施して形成されることを特徴
    とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 上記基板の一方の画素電極は反射性の材
    料で形成されていることを特徴とする請求項1、又は2
    記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 上記基板の少なくとも一方に、非線形素
    子が形成されていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 上記非線形素子が、2端子素子であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の液晶表示
    素子。
  6. 【請求項6】 上記非線形素子が、3端子素子であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の液晶表示
    素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11100579A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Dainippon Ink & Chem Inc ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置
JP2001296521A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Fujitsu Ltd 液晶表示装置
JP2002351341A (ja) * 2001-03-19 2002-12-06 Sharp Corp 照明装置およびそれを備える反射型液晶表示装置

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