JPH0750582Y2 - 軸受部材 - Google Patents
軸受部材Info
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- JPH0750582Y2 JPH0750582Y2 JP1992056199U JP5619992U JPH0750582Y2 JP H0750582 Y2 JPH0750582 Y2 JP H0750582Y2 JP 1992056199 U JP1992056199 U JP 1992056199U JP 5619992 U JP5619992 U JP 5619992U JP H0750582 Y2 JPH0750582 Y2 JP H0750582Y2
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- Japan
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- sleeve
- bearing
- locking
- main shaft
- inner bearing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、深井戸用ポ
ンプ、軸流ポンプ、キャンドポンプ、斜軸ポンプ等のポ
ンプを構成する水中軸受部の主軸側に固定される炭化珪
素(SiC)、窒化珪素(Si 3 N 4 )、アルミナ(A
l 2 O 3 )から成るセラミックス製の軸受部材に関す
る。
ンプ、軸流ポンプ、キャンドポンプ、斜軸ポンプ等のポ
ンプを構成する水中軸受部の主軸側に固定される炭化珪
素(SiC)、窒化珪素(Si 3 N 4 )、アルミナ(A
l 2 O 3 )から成るセラミックス製の軸受部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような軸流ポンプの主軸
側に軸受部材を固定する方法としては、例えば、図1
(但し、図1は本考案の説明と従来例の説明とに兼用す
る)に示すように、軸流ポンプ1を構成する揚水管2の
中心部に主軸3を挿通し、同管2内部に配設した上段側
軸受部4の中心部に主軸3を垂直方向に挿通して、同上
段側軸受部4の中心部に垂直固定した外側軸受スリーブ
6と、主軸3の中間部外周面に嵌着固定した内側軸受ス
リーブ17(図6参照)とを摺動可能に挿嵌する。か
つ、図6に示すように、主軸3の中間部外周面に内側軸
受スリーブ17と回止めスリーブ18とを嵌着固定する
と共に、同内側軸受スリーブ17の上部端面に切欠き形
成した矩形の係止凹部17aと、回止めスリーブ18の
下部端面に突出形成した矩形の係止凸部18aとを互い
に係合する固定方法がある。
側に軸受部材を固定する方法としては、例えば、図1
(但し、図1は本考案の説明と従来例の説明とに兼用す
る)に示すように、軸流ポンプ1を構成する揚水管2の
中心部に主軸3を挿通し、同管2内部に配設した上段側
軸受部4の中心部に主軸3を垂直方向に挿通して、同上
段側軸受部4の中心部に垂直固定した外側軸受スリーブ
6と、主軸3の中間部外周面に嵌着固定した内側軸受ス
リーブ17(図6参照)とを摺動可能に挿嵌する。か
つ、図6に示すように、主軸3の中間部外周面に内側軸
受スリーブ17と回止めスリーブ18とを嵌着固定する
と共に、同内側軸受スリーブ17の上部端面に切欠き形
成した矩形の係止凹部17aと、回止めスリーブ18の
下部端面に突出形成した矩形の係止凸部18aとを互い
に係合する固定方法がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のように
内側軸受スリーブ17の係止凹部17aと、回止めスリ
ーブ18の係止凸部18aとを互いに係合する場合、相
互の係合を容易にするため各スリーブ17,18に形成
した係止凹部17aと係止凸部18aとの対向面にクリ
アランスを設けているが、ポンプ運転開始時において、
内側軸受スリーブ17と回止めスリーブ18とがクリア
ランス分だけ若干回転し、内側軸受スリーブ17に形成
した係止凹部17aの垂直面17bと、回止めスリーブ
18に形成した係止凸部18aの垂直面18bとが相対
向する方向に正面衝突するため、図7に示すように、各
スリーブ17,18に形成した係止凹部17aと係止凸
部18aとのエッジ部分に過大な衝撃荷重が付加され、
スリーブ自体の脆性と、衝突時の衝撃荷重とにより、内
側軸受スリーブ17に形成した係止凹部17a又は回止
めスリーブ18に形成した係止凸部18aのエッジ部分
にV字形の割れ等が発生し、軸受機能が損なわれるとい
う問題点を有している。特に上述のスリーブ17をセラ
ミックスで構成した場合、このような問題点が顕著とな
る。
内側軸受スリーブ17の係止凹部17aと、回止めスリ
ーブ18の係止凸部18aとを互いに係合する場合、相
互の係合を容易にするため各スリーブ17,18に形成
した係止凹部17aと係止凸部18aとの対向面にクリ
アランスを設けているが、ポンプ運転開始時において、
内側軸受スリーブ17と回止めスリーブ18とがクリア
ランス分だけ若干回転し、内側軸受スリーブ17に形成
した係止凹部17aの垂直面17bと、回止めスリーブ
18に形成した係止凸部18aの垂直面18bとが相対
向する方向に正面衝突するため、図7に示すように、各
スリーブ17,18に形成した係止凹部17aと係止凸
部18aとのエッジ部分に過大な衝撃荷重が付加され、
スリーブ自体の脆性と、衝突時の衝撃荷重とにより、内
側軸受スリーブ17に形成した係止凹部17a又は回止
めスリーブ18に形成した係止凸部18aのエッジ部分
にV字形の割れ等が発生し、軸受機能が損なわれるとい
う問題点を有している。特に上述のスリーブ17をセラ
ミックスで構成した場合、このような問題点が顕著とな
る。
【0004】この考案は上記問題に鑑み、主軸上に嵌着
したセラミックス製の軸受部材と回止め部材との対向側
端面を当接して、同各部材に形成した係止凹部と係止凸
部とを係合することにより、各部材のそれぞれテーパ形
状の係止凹部及び係止凸部にV字形の割れ等が発生する
のを防止でき、強度および耐久性の向上を図ることがで
き、しかも、セラミックス製の軸受部材を用いて安全性
を損なうことなく良好な摩擦特性を有するセラミックス
製の軸受部材の提供を目的とする。
したセラミックス製の軸受部材と回止め部材との対向側
端面を当接して、同各部材に形成した係止凹部と係止凸
部とを係合することにより、各部材のそれぞれテーパ形
状の係止凹部及び係止凸部にV字形の割れ等が発生する
のを防止でき、強度および耐久性の向上を図ることがで
き、しかも、セラミックス製の軸受部材を用いて安全性
を損なうことなく良好な摩擦特性を有するセラミックス
製の軸受部材の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、ポンプを構
成する主軸側の軸受け部分に回転固定されるセラミック
ス製の軸部材であって、上記主軸の軸受部外周面に嵌着
固定した軸受部材と、該軸受部外周面に回転固定した回
止め部材との対向側端面を当接し、上記軸受部材と回止
め部材との対向側端面に互いに係合する係止凹部と係止
凸部とをそれぞれ形成すると共に、該係止凹部と係止凸
部との円周側当接面を係合方向に向けて約20度〜約6
0度に傾斜するテーパ面に形成した軸受部材であること
を特徴とする。
成する主軸側の軸受け部分に回転固定されるセラミック
ス製の軸部材であって、上記主軸の軸受部外周面に嵌着
固定した軸受部材と、該軸受部外周面に回転固定した回
止め部材との対向側端面を当接し、上記軸受部材と回止
め部材との対向側端面に互いに係合する係止凹部と係止
凸部とをそれぞれ形成すると共に、該係止凹部と係止凸
部との円周側当接面を係合方向に向けて約20度〜約6
0度に傾斜するテーパ面に形成した軸受部材であること
を特徴とする。
【0006】
【作用】この考案によれば、ポンプを構成する主軸の軸
受部外周面にセラミックス製の軸受部材と回止め部材と
を嵌着し、同各部材の対向側端面に形成した係止凹部と
係止凸部とを互いに係合して回転固定する。ポンプ運転
開始時において、各部材が係合部分に設けたクリアラン
ス分だけ回転すると、同各部材に形成した係止凹部と係
止凸部との対向側テーパ面が当接し、同各テーパ面の当
接により各部材が斜面方向に変位して、相互の係合部分
に作用する応力を斜面方向に分散するため、係止凹部お
よび係止凸部のエッジ部分に過大な衝撃荷重が付加され
るのを防止できる。
受部外周面にセラミックス製の軸受部材と回止め部材と
を嵌着し、同各部材の対向側端面に形成した係止凹部と
係止凸部とを互いに係合して回転固定する。ポンプ運転
開始時において、各部材が係合部分に設けたクリアラン
ス分だけ回転すると、同各部材に形成した係止凹部と係
止凸部との対向側テーパ面が当接し、同各テーパ面の当
接により各部材が斜面方向に変位して、相互の係合部分
に作用する応力を斜面方向に分散するため、係止凹部お
よび係止凸部のエッジ部分に過大な衝撃荷重が付加され
るのを防止できる。
【0007】
【考案の効果】このように、この考案によれば、ポンプ
運転開始時において、主軸上の軸受部材と回止め部材と
が係合部分に設けたクリアランス分だけ若干回転したと
き、同各部材に形成した係止凹部と係止凸部との対向側
テーパ面が当接して、相互の係合部分に作用する応力を
斜面方向に分散させるので、各部材に形成した係止凹部
及び係止凸部のエッジ部分にV字形の割れ等が発生する
のを防止することができる。かつ、従来の固定構造に比
べて相互の係合部分に作用する応力が4/5〜1/4に
減少し、係止凹部及び係止凸部のエッジ部分に過大な衝
撃荷重が付加されるのを防止できると共に、構造的強度
及び耐久性の向上を図ることができる。
運転開始時において、主軸上の軸受部材と回止め部材と
が係合部分に設けたクリアランス分だけ若干回転したと
き、同各部材に形成した係止凹部と係止凸部との対向側
テーパ面が当接して、相互の係合部分に作用する応力を
斜面方向に分散させるので、各部材に形成した係止凹部
及び係止凸部のエッジ部分にV字形の割れ等が発生する
のを防止することができる。かつ、従来の固定構造に比
べて相互の係合部分に作用する応力が4/5〜1/4に
減少し、係止凹部及び係止凸部のエッジ部分に過大な衝
撃荷重が付加されるのを防止できると共に、構造的強度
及び耐久性の向上を図ることができる。
【0008】しかも、上述の軸受部材は摩擦特性が良好
であるにもかかわらず脆性質な材料であるため、大きな
剪断応力が作用する機械部品への適用が困難であった
が、本考案では斯る脆性質を考慮し、凹部と凸部の係合
部分を約20〜60度のテーパ 面に限定することによ
り、係合部に作用する剪断応力を低減させ、重機械の軸
受け部に、その安全性を損なうことなく良好な摩擦特性
を有するSiC、Si 3 N 4 、Al 2 O 3 等のセラミッ
クス製軸受け部材の適用を達成することができる効果が
ある。
であるにもかかわらず脆性質な材料であるため、大きな
剪断応力が作用する機械部品への適用が困難であった
が、本考案では斯る脆性質を考慮し、凹部と凸部の係合
部分を約20〜60度のテーパ 面に限定することによ
り、係合部に作用する剪断応力を低減させ、重機械の軸
受け部に、その安全性を損なうことなく良好な摩擦特性
を有するSiC、Si 3 N 4 、Al 2 O 3 等のセラミッ
クス製軸受け部材の適用を達成することができる効果が
ある。
【0009】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は軸流ポンプの水中軸受部に組付けられる
主軸用のセラミックス製の軸受部材を示し、図1におい
て、この軸流ポンプ1は、鉛直姿勢に立設した揚水管2
の中心部長さ方向に主軸3を挿通し、同管内部に配設し
た上段側軸受部4と下段側軸受部5とで主軸3を回転可
能に軸受し、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力に
より主軸3を直接回転して、同主軸3の下端部に突設し
た4枚の各羽根3a…の回転作用により油や水等を揚水
する構造である。
述する。図面は軸流ポンプの水中軸受部に組付けられる
主軸用のセラミックス製の軸受部材を示し、図1におい
て、この軸流ポンプ1は、鉛直姿勢に立設した揚水管2
の中心部長さ方向に主軸3を挿通し、同管内部に配設し
た上段側軸受部4と下段側軸受部5とで主軸3を回転可
能に軸受し、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力に
より主軸3を直接回転して、同主軸3の下端部に突設し
た4枚の各羽根3a…の回転作用により油や水等を揚水
する構造である。
【0010】上述の上段側軸受部4は、減速機付きモー
タ(図示省略)に直結された主軸3を上段側軸受部4の
中心部に対して垂直方向に挿通し、同上段側軸受部4の
中心部に垂直固定した外側軸受スリーブ6と、主軸3の
中間部外周面に嵌着固定した軸受け部材としての内側軸
受スリーブ7とを摺動可能に挿嵌して、同各スリーブ
6,7の面接触により主軸3を垂直姿勢に軸受してい
る。
タ(図示省略)に直結された主軸3を上段側軸受部4の
中心部に対して垂直方向に挿通し、同上段側軸受部4の
中心部に垂直固定した外側軸受スリーブ6と、主軸3の
中間部外周面に嵌着固定した軸受け部材としての内側軸
受スリーブ7とを摺動可能に挿嵌して、同各スリーブ
6,7の面接触により主軸3を垂直姿勢に軸受してい
る。
【0011】かつ、図2および図3に示すように、主軸
3の中間部下段にセラミックス製の内側軸受スリーブ7
を嵌着し、同主軸3の中間部上段に回止め部材として金
属製の回止めスリーブ8を嵌着して、上段側に嵌着した
内側軸受スリーブ7と、下段側に嵌着した回止めスリー
ブ8との対向側端面とを当接すると共に、同内側軸受ス
リーブ7の上部端面に切欠き形成した台形の係止凹部7
aと、回止めスリーブ8の下部端面に突出形成した台形
の係止凸部8aとを互いに係合固定している。かつ、同
回止めスリーブ8の外周面に対して直交する方向に固定
ネジ9を螺合し、主軸3の外周面上に固定ネジ9の先端
部を圧接して回止めスリーブ8を回動固定している。
3の中間部下段にセラミックス製の内側軸受スリーブ7
を嵌着し、同主軸3の中間部上段に回止め部材として金
属製の回止めスリーブ8を嵌着して、上段側に嵌着した
内側軸受スリーブ7と、下段側に嵌着した回止めスリー
ブ8との対向側端面とを当接すると共に、同内側軸受ス
リーブ7の上部端面に切欠き形成した台形の係止凹部7
aと、回止めスリーブ8の下部端面に突出形成した台形
の係止凸部8aとを互いに係合固定している。かつ、同
回止めスリーブ8の外周面に対して直交する方向に固定
ネジ9を螺合し、主軸3の外周面上に固定ネジ9の先端
部を圧接して回止めスリーブ8を回動固定している。
【0012】上述の内側軸受スリーブ7は、炭化珪素
(SiC)、窒化珪素(Si3 N4 )、アルミナ(Al
2 N3 )のセラミックス素材により一体形成され、同内
側軸受スリーブ7の上部端面に切欠き形成した台形の係
止凹部7aを、後述する回止めスリーブ8の係止凸部8
aと合致する形状寸法に形成すると共に、同係止凹部7
aの各テーパ面7b,7bを係合方向に向けて広くなる
傾斜角度θ(例えば、約20°〜約60°)に設定して
いる。
(SiC)、窒化珪素(Si3 N4 )、アルミナ(Al
2 N3 )のセラミックス素材により一体形成され、同内
側軸受スリーブ7の上部端面に切欠き形成した台形の係
止凹部7aを、後述する回止めスリーブ8の係止凸部8
aと合致する形状寸法に形成すると共に、同係止凹部7
aの各テーパ面7b,7bを係合方向に向けて広くなる
傾斜角度θ(例えば、約20°〜約60°)に設定して
いる。
【0013】前述の回止めスリーブ8は、例えば、プラ
スチック材料やステンレス鋼、アルミニウム合金等の金
属素材により一体形成され、同回止めスリーブ8の下部
端面に突出形成した台形の係止凸部8aを、上述の内側
軸受スリーブ7の係止凹部7aと合致する形状寸法に形
成すると共に、同係止凸部8aの各テーパ面8b,8b
を係合方向に向けて狭くなる傾斜角度θ(具体的には、
約20°〜約60°)に設定している。
スチック材料やステンレス鋼、アルミニウム合金等の金
属素材により一体形成され、同回止めスリーブ8の下部
端面に突出形成した台形の係止凸部8aを、上述の内側
軸受スリーブ7の係止凹部7aと合致する形状寸法に形
成すると共に、同係止凸部8aの各テーパ面8b,8b
を係合方向に向けて狭くなる傾斜角度θ(具体的には、
約20°〜約60°)に設定している。
【0014】なお、上述の内側軸受スリーブ7に切欠き
形成した係止凹部7aと、回止めスリーブ8に突出形成
した係止凸部8aとを、同内側軸受スリーブ7と回止め
スリーブ8との対向側端面に沿って複数箇所形成するも
よい。
形成した係止凹部7aと、回止めスリーブ8に突出形成
した係止凸部8aとを、同内側軸受スリーブ7と回止め
スリーブ8との対向側端面に沿って複数箇所形成するも
よい。
【0015】前述の下段側軸受部5は、減速機付きモー
タ(図示省略)に直結された主軸3を下段側軸受部5の
軸受中心に対して垂直方向に挿通し、同下段側軸受部5
の中心部に垂直固定した外側軸受スリーブ10(図1参
照)と、主軸3の下端部外周面に嵌着固定した内側軸受
スリーブ11とを摺動可能に嵌着して、同各スリーブ1
0,11の面接触により主軸3を垂直姿勢に軸受してい
る。かつ、同下段側軸受部5の外周面全体を楕円形状に
形成したケーシング12で囲繞している。
タ(図示省略)に直結された主軸3を下段側軸受部5の
軸受中心に対して垂直方向に挿通し、同下段側軸受部5
の中心部に垂直固定した外側軸受スリーブ10(図1参
照)と、主軸3の下端部外周面に嵌着固定した内側軸受
スリーブ11とを摺動可能に嵌着して、同各スリーブ1
0,11の面接触により主軸3を垂直姿勢に軸受してい
る。かつ、同下段側軸受部5の外周面全体を楕円形状に
形成したケーシング12で囲繞している。
【0016】以上のように軸流ポンプ1を構成する揚水
管2の上段側軸受部4に組付けられた内側軸受スリーブ
7の特性を立証するために、例えば、図2に示すよう
に、台形に形成したSiC製の内側軸受スリーブ7の係
止凹部7aと回止めスリーブ8の係止凸部8aとを互い
に係合する本考案の試験品Aと、図6に示すように、矩
形に形成したSiC製の内側軸受スリーブ17の係止凹
部17aと回止めスリーブ18の係止凸部18aとを互
いに係合する従来例の試験品Bとを同一条件で破壊試験
する(なお、上記SiCは極めて脆い材質であることは
周知の通りである)。すなわち、各試験品A,Bを構成
する内側軸受スリーブ7,17の全長寸法を22mmに設
定し、内径寸法をφ13mmに設定し、外径寸法をφ20
mmに設定して、後述する試験方法で各試験品A,Bを破
壊試験する。
管2の上段側軸受部4に組付けられた内側軸受スリーブ
7の特性を立証するために、例えば、図2に示すよう
に、台形に形成したSiC製の内側軸受スリーブ7の係
止凹部7aと回止めスリーブ8の係止凸部8aとを互い
に係合する本考案の試験品Aと、図6に示すように、矩
形に形成したSiC製の内側軸受スリーブ17の係止凹
部17aと回止めスリーブ18の係止凸部18aとを互
いに係合する従来例の試験品Bとを同一条件で破壊試験
する(なお、上記SiCは極めて脆い材質であることは
周知の通りである)。すなわち、各試験品A,Bを構成
する内側軸受スリーブ7,17の全長寸法を22mmに設
定し、内径寸法をφ13mmに設定し、外径寸法をφ20
mmに設定して、後述する試験方法で各試験品A,Bを破
壊試験する。
【0017】先ず、上述の試験品Aを破壊試験する場
合、図4に示すように、作業台13上に設置したバイス
14で主軸3の一端側を垂直固定し、同主軸3の外周面
上に嵌着固定された内側軸受スリーブ7の外周面をパイ
プレンチ15で直接固定する。この後、パイプレンチ1
5の遊端側をばね計16で水平方向に牽引して、バイス
14により回動固定された主軸3を中心として内側軸受
スリーブ7を強制的に水平回動させ、同試験品Aを構成
する内側軸受スリーブ7に亀裂や割れ等が発生する時の
破壊トルク値をばね計16で測定する。上述と同様にし
て試験品Bを構成する内側軸受スリーブ17の破壊トル
ク値を測定する。
合、図4に示すように、作業台13上に設置したバイス
14で主軸3の一端側を垂直固定し、同主軸3の外周面
上に嵌着固定された内側軸受スリーブ7の外周面をパイ
プレンチ15で直接固定する。この後、パイプレンチ1
5の遊端側をばね計16で水平方向に牽引して、バイス
14により回動固定された主軸3を中心として内側軸受
スリーブ7を強制的に水平回動させ、同試験品Aを構成
する内側軸受スリーブ7に亀裂や割れ等が発生する時の
破壊トルク値をばね計16で測定する。上述と同様にし
て試験品Bを構成する内側軸受スリーブ17の破壊トル
ク値を測定する。
【0018】下記の表1は、上記条件で試験片A,Bを
破壊試験した結果を示している。
破壊試験した結果を示している。
【0019】
【表1】
【0020】即ち、矩形に形成した従来の内側軸受スリ
ーブ17の係止凹部17aに作用する垂直圧縮応力σは
下記の数1で求められる。
ーブ17の係止凹部17aに作用する垂直圧縮応力σは
下記の数1で求められる。
【0021】
【数1】
【0022】台形に形成した本実施例の内側軸受スリー
ブ7の係止凹部7aに作用する垂直圧縮応力σ′は下記
の数2で求められる。
ブ7の係止凹部7aに作用する垂直圧縮応力σ′は下記
の数2で求められる。
【0023】
【数2】
【0024】上記の試験結果が示すように、矩形に形成
した従来例の試験品Bと、台形に形成した本考案の試験
品Aとを比較した場合、試験品Bを構成する従来の内側
軸受スリーブ17の係止凹部17aには、約100.0
Kg−cm〜約109.2kg−cmの牽引力でV字形の割れが
発生するが、試験品Aを構成する本実施例の内側軸受ス
リーブ7の係止凹部7aには、約310.0Kg−cm〜約
335.0kg−cmの牽引力を付加しなければ割れが発生
せず、試験品Bに対して試験品Aは約3倍の強度とな
り、本考案の試験品Aの方が強度および耐久性に優れて
いることが証明される。
した従来例の試験品Bと、台形に形成した本考案の試験
品Aとを比較した場合、試験品Bを構成する従来の内側
軸受スリーブ17の係止凹部17aには、約100.0
Kg−cm〜約109.2kg−cmの牽引力でV字形の割れが
発生するが、試験品Aを構成する本実施例の内側軸受ス
リーブ7の係止凹部7aには、約310.0Kg−cm〜約
335.0kg−cmの牽引力を付加しなければ割れが発生
せず、試験品Bに対して試験品Aは約3倍の強度とな
り、本考案の試験品Aの方が強度および耐久性に優れて
いることが証明される。
【0025】要するに、軸流ポンプ1を構成する主軸3
の中間部外周面に嵌着した内側軸受スリーブ7の係止凹
部7aと、回止めスリーブ8の係止凸部8aとを互いに
係合しているので、ポンプ運転開始時において、主軸3
上に嵌着した内側軸受スリーブ7と回止めスリーブ8と
が係合部分に設けたクリアランス分だけ若干回転したと
き、内側軸受スリーブ7に形成した係止凹部7aのテー
パ面7bと、回止めスリーブ8に形成した係止凸部8a
のテーパ面8bとが当接し、同各テーパ面7b,8bの
当接により各スリーブ7,8が斜面方向に変位して、相
互の係合部分に作用する応力を斜面方向に分散するた
め、各スリーブ7,8に形成した係止凹部7aおよび係
止凸部8aのエッジ部分にV字形の割れ等が発生するの
を防止することができる。
の中間部外周面に嵌着した内側軸受スリーブ7の係止凹
部7aと、回止めスリーブ8の係止凸部8aとを互いに
係合しているので、ポンプ運転開始時において、主軸3
上に嵌着した内側軸受スリーブ7と回止めスリーブ8と
が係合部分に設けたクリアランス分だけ若干回転したと
き、内側軸受スリーブ7に形成した係止凹部7aのテー
パ面7bと、回止めスリーブ8に形成した係止凸部8a
のテーパ面8bとが当接し、同各テーパ面7b,8bの
当接により各スリーブ7,8が斜面方向に変位して、相
互の係合部分に作用する応力を斜面方向に分散するた
め、各スリーブ7,8に形成した係止凹部7aおよび係
止凸部8aのエッジ部分にV字形の割れ等が発生するの
を防止することができる。
【0026】かつ、従来の固定構造に比べて相互の係合
部分に作用する応力が4/5〜1/4に減少し、係止凹
部7a及び係止凸部8aのエッジ部分に過大な衝撃荷重
が付加されるのを防止できると共に、構造的強度及び耐
久性の向上を図ることができる。
部分に作用する応力が4/5〜1/4に減少し、係止凹
部7a及び係止凸部8aのエッジ部分に過大な衝撃荷重
が付加されるのを防止できると共に、構造的強度及び耐
久性の向上を図ることができる。
【0027】しかも、上述の軸受部材7は摩擦特性が良
好であるにもかかわらず脆性質な材料であるため、大き
な剪断応力が作用する機械部品への適用が困難であった
が、本考案では斯る脆性質を考慮し、凹部7aと凸部8
aの係合部分を約20〜60度のテーパ面に限定するこ
とにより、係合部に作用する剪断応力を低減させ、重機
械の軸受け部に、その安全性を損なうことなく良好な摩
擦特性を有するSiC、Si 3 N 4 、Al 2 O 3 等のセ
ラミックス製軸受け部材の適用を達成することができる
効果がある。
好であるにもかかわらず脆性質な材料であるため、大き
な剪断応力が作用する機械部品への適用が困難であった
が、本考案では斯る脆性質を考慮し、凹部7aと凸部8
aの係合部分を約20〜60度のテーパ面に限定するこ
とにより、係合部に作用する剪断応力を低減させ、重機
械の軸受け部に、その安全性を損なうことなく良好な摩
擦特性を有するSiC、Si 3 N 4 、Al 2 O 3 等のセ
ラミックス製軸受け部材の適用を達成することができる
効果がある。
【0028】この考案のポンプは、実施例の軸流ポンプ
1に対応し、以下同様に、軸受部材は、内側軸受スリー
ブ7に対応し、回止め部材は、回止めスリーブ8に対応
するも、この考案は、上述の実施例の構成のみに限定さ
れるものではない。
1に対応し、以下同様に、軸受部材は、内側軸受スリー
ブ7に対応し、回止め部材は、回止めスリーブ8に対応
するも、この考案は、上述の実施例の構成のみに限定さ
れるものではない。
【0029】上述の実施例では、内側軸受スリーブ7の
上部端面に係止凹部7aを切欠き形成し、回止めスリー
ブ8の下部端面に係止凸部8aを突出形成しているが、
例えば、図5に示すように、内側軸受スリーブ7の上部
端面に突出形成した係止凸部7cと、回止めスリーブ8
の下部端面に切欠き形成した係止凹部8cとを互いに係
合して回転固定するもよい。
上部端面に係止凹部7aを切欠き形成し、回止めスリー
ブ8の下部端面に係止凸部8aを突出形成しているが、
例えば、図5に示すように、内側軸受スリーブ7の上部
端面に突出形成した係止凸部7cと、回止めスリーブ8
の下部端面に切欠き形成した係止凹部8cとを互いに係
合して回転固定するもよい。
【図1】本考案の内側軸受スリーブの組付け状態を示す
軸流ポンプの縦断側面図。
軸流ポンプの縦断側面図。
【図2】へ内側軸受スリーブと回止めスリーブとの係合
状態を示す斜視図。
状態を示す斜視図。
【図3】内側軸受スリーブと回止めスリーブとの係合部
拡大側面図。
拡大側面図。
【図4】内側軸受スリーブの試験方法を示す平面図。
【図5】内側軸受スリーブと回止めスリーブとの他の係
合状態を示す斜視図。
合状態を示す斜視図。
【図6】従来例の内側軸受スリーブと回止めスリーブと
の係合状態を示す斜視図。
の係合状態を示す斜視図。
【図7】図6の内側軸受スリーブと回止めスリーブとの
係合部の拡大側面図。
係合部の拡大側面図。
1…軸流ポンプ 3 …主軸 7 …内側軸受スリーブ 7a…係止凹部 7b…テーパ面 7c…係止凸部 8…回止めスリーブ 8a…係止凸部 8b…テーパ面 8c…係止凹部
Claims (1)
- 【請求項1】ポンプ(1)を構成する主軸(3)側の軸
受部分に回転固定されるセラミックス製の軸受部材であ
って、 上記主軸(3)の軸受部外周面に嵌着固定した軸受部材
(7)と、該軸受部外周面に回転固定した回止め部材
(8)との対向側端面を当接し、 上記軸受部材(7)と回止め部材(8)との対向側端面
に互いに係合する係止凹部(7a)と係止凸部(8a)
とをそれぞれ形成すると共に、該係止凹部(7a)と係
止凸部(8a)との円周側当接面を係合方向に向けて約
20度〜約60度に傾斜するテーパ面に形成した軸受部
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992056199U JPH0750582Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 軸受部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992056199U JPH0750582Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 軸受部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610621U JPH0610621U (ja) | 1994-02-10 |
| JPH0750582Y2 true JPH0750582Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=13020455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992056199U Expired - Lifetime JPH0750582Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 軸受部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0750582Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6527805B2 (ja) * | 2015-10-07 | 2019-06-05 | 株式会社荏原製作所 | すべり軸受装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54152897U (ja) * | 1978-04-14 | 1979-10-24 | ||
| US4420987A (en) * | 1981-03-17 | 1983-12-20 | Rockwell International Corporation | Recirculating ball disc actuator |
| JPH0453476Y2 (ja) * | 1986-09-11 | 1992-12-16 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP1992056199U patent/JPH0750582Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0610621U (ja) | 1994-02-10 |
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