JPH07509509A - 皮革材料上への脂肪の滲出を防止するためのゲルベアルコールの使用 - Google Patents
皮革材料上への脂肪の滲出を防止するためのゲルベアルコールの使用Info
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- JPH07509509A JPH07509509A JP6504108A JP50410893A JPH07509509A JP H07509509 A JPH07509509 A JP H07509509A JP 6504108 A JP6504108 A JP 6504108A JP 50410893 A JP50410893 A JP 50410893A JP H07509509 A JPH07509509 A JP H07509509A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
皮革材料上への脂肪の滲出を防止するためのゲルベアルコールの使用本発明は、
皮革材料(leather)における脂肪の滲出(fatty spew、脂肪
かにじみ出る倶と)を防止するために、ゲルベアルコールを使用することに関す
る。
従来技術
なめし剤を別にすると、オイリング(加脂)製剤(oiling prepar
ations)は、皮革材料の特性を発揮させるための最も重要な助剤である。
オイリング製剤は、皮革の繊維を潤滑化により互いに隔離させ、繊維を疎水性化
することによって、その特性を発揮させる。皮革繊維を脂肪フィルムで被覆する
ことによって相互の摩擦が減り、従って、組織の柔軟性および弾性が向上する。
引っ張り応力にさらされると、弾性材料において多くの繊維が応力の加えられた
方向に整列し、その際に、脆い材料における同様の繊維よりも引裂きに対して大
きな耐性を示すので、脂肪フィルムによる被覆は皮革材料の引裂強度に関して有
効な効果を有している。
皮革材料のオイリング製剤は、一般に、植物油および動物油、脂肪およびワック
ス、これらの物質から化学的に変化させて得られる加水分解、スルホン化、酸化
および水素化生成物、そして最後に、鉱物質(mineral)オイリング製剤
である。
より特に、以下のものである:
ケン化可能な油脂および天然ワックスならびにエステルに属する樹脂。皮革関係
の当業者にとって、油脂とは、室温において固体または液体である、グリセロー
ルと脂肪酸のエステルであると理解されている。皮革材料のオイリング用として
、動物脂肪の群からは、特に、鯨油、魚油、牛脂および牛脂油(neat’ s
foot 。
il)が使用され、植物脂肪の群からは、特に、ヒマシ油、ナタネ油およびアマ
ニ油が特に使用される。ワックスおよび樹脂においては、グリセロールに代えて
、比較的高分子量のアルコールによって脂肪酸がエステル化されている。ワック
スの例には、蜜蝋(beeswax)、いぼたろう(Chinese wax)
、カルナウバワックス、モンタンワックスおよび羊毛脂があり、最も重要な樹脂
には、ロジン、カバツキ樹皮油(birch bark oil)およびセラッ
クが含まれる。
植物および動物脂肪を化学的に変化させることによって、水に溶解し、更に、水
不溶性の脂肪に対して種々の程度の乳化作用を有する生成物が得られる。この種
の既知の生成物には、例えば、種々のスルホン化された水溶性油、酸化によって
変性された(デグラ(IMgras)またはメーロン(Moellon)として
知られる)鯨油、中性脂肪の加水分解において得られるセッケン、水素化された
脂肪、ならびに熱時油状加脂(hot−stuffing)脂肪としてのステア
リン酸および遊離脂肪酸が含まれる。大部分の動物および植物脂肪は皮革材料に
対しである程度の親和性を有しており、親水性基を導入したり、親水性基を露出
させたりすることによって、この親和性をかなりの程度で向上させることができ
る。
鉱物由来オイリング製剤も皮革材料の製造において重要である。これらの炭化水
素は、ある特性において天然油脂に似ているが、ケン化することができない。
これらは、石油の蒸留から得られる画分(fraction)であり、液状形態
のものは鉱油と、ペースト状の形態のものはワセリンと、そして固体の形態のも
のはパラフィンと呼ばれている。
しかしながら、多(の場合、なめしおよびオイリングの処理がなされた皮革材料
の表面には、時間の経過と共に、望ましくない汚染(stain)が生じる。こ
の現象は、脂肪の滲出(fatty spew(Fettausschlage
n))として知られている。脂肪の滲出は、主として、クロムなめしくchro
metanned)された皮革材料において、比較的短期間または長期間の貯蔵
後、皮革材料の表面を部分的にまたは完全に覆う、白色で、しばしばブルーム状
の被覆として生じる。滲出は、皮革材料から固体脂肪が出て来ることに起因する
。これは、皮革材料の中に基本的に存在している天然脂肪によって、またはオイ
リングプロセスの間に皮革材料の中に導入された脂肪によって起り得る。
皮革材料のオイリングに用いられる脂肪混合物が、特に遊離脂肪酸を大量に含む
場合には、脂肪の滲出が生じやすい。遊離脂肪酸は、一般に、それらのグリセリ
ドよりも高い融点を有する。皮革材料の貯蔵中における脂肪の加水分解も、同様
に、脂肪の滲出の危険を増大させるが(ベー・コーンンユタイン(B、 Koh
nstein)、コレキウム(Co11egium)、1913年、第68頁:
ヴ工−・ファーリオン(W。
Fahrion)、ヒエム・ウムンヤウ(Chem、 Umschau)、19
17年、第29頁参照)、脂肪の滲出が遊離脂肪酸だけからなるとはとは限らな
い。ヒドロキシ脂肪酸も脂肪の滲出をもたらし得る(ラニー・リース(C,Ri
ess)、コレギウム、1926年、第419頁)。
クロムなめし皮中、特に充分に脱酸されていないクロムなめし皮中において、セ
ッケンおよび乳状加脂溶液(fat 1iquor)は、加水分解されて脂肪酸
を遊離する。
スルホン化油脂は、脂肪の滲出をもたらす傾向において異なって、一般に、時間
が経過するにつれて脂肪滲出を生じる傾向が減少する(エイ・パンクバースト(
A。
Pankhurst)、アール・シー・ミトン(R,GoMitton)、アー
ル・エフ・インズ(R。
F、 Innes)、エフ・ジョンソン(N、 J□hnson)、ジャーナル
・オブ・インターナショナル・ソサイエティ・オブ・レザー・トレイズ・ケミス
ッ(Journal of International 5ociety o
f Leather Trades Chemists)、1952年、第37
9頁)。
脂肪の滲出が容易である程、皮革材料が含む滲出する傾向のある脂肪はより多い
。皮革材料の中に存在する天然脂肪および乳状加脂溶液の脂肪混合物の量、組成
および状態によって、滲出の程度およびその組成が決まり、このことは重要であ
る(オー・グリム(0,Grimm)、二一ステライヒ・レーデルツアイトゥン
グ(osterr、 Lederzeitung)、1954年、第253頁参
照)。目の粗い構造を有する皮革材料は、密な繊維構造を有する皮革材料よりも
脂肪の滲出を生じゃすい。脂肪の滲出は、比較的暖かい外部温度においてよりも
低温において、より普通に観察される。
結晶性の脂肪滲出は、毛包および腹腔(glandular channel(
Drt+5enkanalen))の中で起るが、その際、最初に小さな結晶が
下部において生成し、これが比較的大きな脂肪結晶として徐々に毛包を満たし、
皮革の表面に拡がって、フェルト状になって高密度の結晶フィルムを形成する。
ステアリン酸またはパルミチン酸誘導体を含有する全ての脂肪が結晶性の脂肪滲
出を生ずる危険性を有しており、濃度が増すと、危険性が増える(オー・ハーゲ
ン(0,Hagen)、シュヴアイッ・レーデルテヒニーク・ルントシャウ(S
chweiz、 Ledertechn、 Rundsch、)、1949年、
1号)。
いわゆる中性脂肪、即ち、分子中にイオン性基を全く含まない皮革材料のオイリ
ングに適する物質、例えば脂肪、ワックスおよび炭化水素などは、特に脂肪滲出
を生じやすい傾向がある。ステアリン酸および/またはバルミチン酸誘導体、例
えばそれらのトリグリセリドなどの形態の中性脂肪は、この点で特に問題である
。いわゆる乳状加脂プロセス(fat 1iquor process)によっ
てクロムなめしされた皮革材料の場合には、中性脂肪が特に重要とされる。乳状
加脂溶液には、典型的に、約20〜40重量%の乳化剤および60〜80重量%
の中性脂肪が含まれる。皮革材料処理産業において、なめされた皮革材料のオイ
リングのために、容易にスルフェート化することのできる中性脂肪を用いること
は実務的に通常行われている。例えば、トリグリセリドを、当量よりも少ない量
の濃硫酸または発煙硫酸と反応させる場合、得られる反応混合物は、一方でスル
フェート化されたトリグリセリドの形態の乳化剤を含有し、他方で未反応のトリ
グリセリドの形態の中性脂肪を含有するので、得られる反応混合物を乳状加脂溶
液として直接使用することができる。この点に関して、本明細書の実施例を特に
参照できる。
中性脂肪の群から選ばれるオイリング製剤の使用に加えて、皮革材料の中に既に
存在している中性脂肪は、脂肪滲出をもたらすうえで重要な役割を果たしている
。
皮脂は異なる組成の脂質の混合物からなっており、い(つかの重要な動物種の皮
質の種類と割合を表1に示す(マルチン・ホルシュタイン(Martin Bo
llstein)、「ビブリオテーク・デス・レーデルス(Bibliothe
k des Leders)J 、第4巻:エントフェッテン、フエツテン・ラ
ント・ヒュードロフォビーレン・パイ・デア・シーデルへルシュテルング(En
tfetten、 Fetten und Hydrophobieren b
ei der Lederherstellung)、(デフアラティング、オ
イリング・アンド・ハイドロフオビサイジング・イン・レザー・マニュファクチ
ュア(Defatting、 Oilingand Hydrophobici
zing in Leather Manufacture))、第116〜1
36頁参照)。表1から、量に関して、トリグリセリドが皮脂の最も重要な群で
あることが明らかである。
皮革材料の当業者の観点から、脂肪滲出の生成に関して特に問題となる要因は、
これらのトリグリセリドが、大部分飽和脂肪酸に基づくということであり、この
群の中で、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン酸が典型
的な構成単位であることである。ワックスエステルも、これらの特に問題となる
脂肪酸を、構成単位として有している。
従って、皮革材料の中に既に存在している天然脂肪が、脂肪滲出を生じる永続的
かつ潜在的可能性を示すことは明らかである。更に、原材料の天然脂肪含量は過
去10年間にわたって一貫して高いままであることが知られている。エルンスト
・プフライデルラー(Ernst Pfleiderer)によれば、この理由
は、家畜の繁殖および給餌に用いられる方法の変化に存する。皮革材料処理産業
は、数年来、主要な皮革材料源である子牛の皮および豚皮における脂肪含量が増
加していることに不満を持っている(デス・シーデル、1983年、第34巻、
181〜185頁参塀)。
プフライデルラーの意見は、石灰処理され、薄く剥がされた(limed an
d 5kived)牛皮に関する本発明者らによる予備的な研究において確認さ
れている。腹部において、8%までまたはそれ以上の中性脂肪含量が見出されて
いる。
そこで、高い天然脂肪含量を有する皮革材料には、脂肪滲出を生じる傾向を抑制
するための特別な処置が必要である。例えば、皮革材料の脂肪を除くことが可能
であるし、全く普通に実際に行われているが、これには特別な処理工程が含まれ
る。他の可能性は、実際的な目的にはほとんど無意味である。
脂肪滲出は、火のついたマツチで加熱すると消失することによって、ミネラル滲
出(mineral spew)と明らかに識別することができ、その除去は、
例えば、スピリッツ中に浸した布で皮革材料を擦ることによって行うことができ
る。滲出が引き続いて再生成されるのを防止するため、皮の銀面を中性鉱油によ
りオイリングすることが推奨さてきた(エフ・シュタテル(F、 5tathe
r)、rゲルベライヘミ−・ラント・ゲルベライテヒノロギー(Gerbere
ichemie und Gerbereitechnologie)J、ベル
リン、1967年、第740頁参照)。アー・ダルースツカック(A、Glus
zcak)およびカー・ヨツト・ビーンキーヴイクツ(K、 J、 Bienk
iewicz)は、脂肪滲出を除去するために、木屑(wood dust)、
水、ヘキサンおよびテトラクロロメタンの混合物を使用することを報告している
(ケミカル・アブストラクツ(Chem、 Abstracts)、105 (
6):45160eに報告された;プルツエクル・スコルツアニ−(Przeg
l、 5korzany)、1985年、第40 (11−12)巻、第232
頁参照)。
市販の衣類および手袋の皮革材料において2〜4週間の期間で観察される脂肪滲
出の生成は、なめしプロセスにおいてグルタルアルデヒドを使用することによっ
て、または鉱油を含有する乳状加脂液を使用することによって防止することがで
きる(ケミカル・アブストラクツ、105 (6):45160eに報告された
;プルツエクル・スコルツァニー、1985年、第40 (11−12)巻、第
232頁参照)。しかし、グルースツカックとビーンキーヴイクツの方法は、特
定のなめし方法に限定されるという問題点を有していた。そしてその方法は、市
販の全皮革材料の中できわめて最も高い割合を依然として占める、クロムなめし
された皮革材料に適用されない。
しかしながら、いずれにせよ、オイリングは、皮革材料の処理において、必要な
製品特性を達成するために、なめし処理後でほとんど不可欠な工程であるので、
脂肪滲出を生成する傾向を最小限の程度だけ有する特別な合成オイリング製剤を
使用することが実務的に通常行われている。
この目的に広く用いられてきた油の種類は、例えば塩素化炭化水素などのハロゲ
ン化化合物である。残念ながら、環境に入り込んだりまたは消費者に接触するに
至る製品に満足することが期待される、ますます厳重になりつつある生態学的お
よび毒物学的要求のために、これらの種類の化合物はますます魅力のないものに
なっている。塩素化パラフィンを乳状加脂溶液エマルジョン用の添加剤として使
用して、クロムなめしされた豚皮材料における脂肪滲出の生成を防止することは
、例えば、ジェイ・ゴロンカ(J、 Golonka)によって述べられている
(ケミカル・アブストラクツ、107 (18):156865zに報告された
;プルツエクル・スコルツァニー、第42(2)巻、第35頁)。
従って、従来技術から知られている脂肪滲出の防止方法は、全体として不十分で
ある。
皮革材料産業において、市販の製品の範囲を拡張し、変化しつつある市場の要求
に柔軟に応答することができるように、脂肪滲出を効果的に防止する添加剤およ
びオイリング製剤に対する要求が依然として存することが、本明細書のこれまで
の記載から明らかである。中でも、実際の適用において、望ましくない脂肪滲出
の生成を導くことのない、生態学的および毒物学的に安全な添加剤およびオイリ
ング製剤が必要とされている。
発明の説明
一般式(I)で示されるある種の化合物が、上述の要求をいずれの点においても
有効に満足し、皮革材料のオイリングにおける脂肪滲出防止添加剤として有利に
使用できるということが判った。
従って、本発明は、6℃以下の流動点を有しており、(a)一般式(■):
R’ CH(CH20H) R2(I)[式中、アルコール1分子あたりの全炭
素原子数が16〜24の範囲にあることを条件として、R1およびR2は相互に
独立して炭素原子数6〜12のアルキル基である。]
で示される一種またはそれ以上のゲルベアルコールを皮革材料のオイリングに使
用することを特徴とする、皮革材料における脂肪の滲出を防止するためのゲルベ
アルコールの使用に関する。
一つの好ましい態様は、−10℃以下の流動点を有するゲルベアルコールを使用
することを特徴とする。
本発明において、−10℃以下の流動点を有する特に適当なゲルベアルコールは
、2−へキシルデカン−1−オールおよび2−オクチルドデカン−1−オールで
ある。
本発明は、また、オイリング成分および脂肪滲出防止添加剤を含む脂肪の滲出を
防止する組成物に関するものであって、その添加剤は、6℃以下の流動点を有し
、
(a)一般式(I):
R’ CH(CH20H) R2(1)[式中、アルコール1分子あたりの全炭
素原子数が16〜24の範囲にあることを条件として、R+およびR2は相互に
独立して炭素原子数6〜12のアルキル基である。コ
で示される一種またはそれ以上のゲルベアルコールを含んでなることを特徴とす
る。
オイリング成分が中性脂肪である組成物が好ましい。標準的な皮革材料の用語に
おいて、中性脂肪とはオイリングを行い、実質的に水不溶性である全ての物質の
ことである。中性油の例は、トリグリセリド、アルカンおよび脂肪酸である。
本発明は、オイリング成分および脂肪滲出防止添加剤により、なめし処理した皮
革材料を処理する皮革材料のオイリング方法にも関するものであって、その添加
剤として、6℃以下の流動点を有し、(a)一般式(I):
R’−CH(CH20H)−R2(I)[式中、アルコール1分子あたりの全炭
素原子数が16〜24の範囲にあることを条件として、R1およびR2は相互に
独立して炭素原子数6〜12のアルキル基である。]
で示される一種またはそれ以上のゲルベアルコールを使用することを特徴とする
。
本発明の方法の好ましい態様の一つにおいて、中性脂肪をオイリング成分として
使用する。本発明の方法は、クロムなめしされた皮革材料のオイリングに特に適
する。
本発明の方法の特に好ましい態様の一つにおいて、使用する添加剤は、−10℃
以下の流動点を有する一般式(1)で示されるゲルベアルコールである。
オイリング処理は通常の方法で行う。オイリング処理の過程において、皮革繊維
とフィブリルとの間に存在するキャピラリー空間(capillary 5pa
ce、細管空間)の中にオイルを移動させ、繊維とフィブリルとを脂肪フィルム
(fatty film)によって均一に被覆する必要がある。加熱油状加脂方
法は別にして、湿った状態では水によって皮革の繊維が互いに離されるので、オ
イリング処理は湿った皮革材料において常に行われている。従って、オイルは、
徐々にではあるが、湿った皮革材料の中に非常に均一に浸透する。
基本的には、皮革材料の中に含ませる脂肪の量は、特別な制限を受けず、皮革材
料の特定の種類によって本質的に決められる。例えば、植物なめしされた靴底革
(sole 1eather)および内底革(insole 1eather)
はほんの少量(約0.5〜2%)の脂肪を含有するが、植物なめしされた甲革は
15〜23%の脂肪を含有しており、駆動ベルト基は5〜20%の脂肪を、馬具
革(Geschirrleder)およびある種の特別な工業用革は25%もし
くはそれ以上の脂肪を含有する。クロムなめしされた甲革の多くはわずかに2〜
6%の脂肪を含有し、クロムなめしされた衣類用革はそれより多少多い(4〜1
0%)の脂肪を含有し、防水革は約15〜21%の脂肪を含有する。
実際には、革のオイリングは、湿った革を乾燥前に単にオイリングすることによ
って、ならびに、台(table)上で湿った革にグリースを供給することによ
り(コールド・オイリング(cold oiling))、混合ドラム(mil
ling drum)の中で湿った革にオイリングすることにより(ホット(熱
時)・オイリング(hot oiling))、乾燥した革を熱時油状加脂(h
ot−stuffing)することにより、および湿った革を水性脂肪乳化液に
より処理することにより(いわゆる乳状加脂(fat liquoring))
行うことができる。これらのうちの最後の方法が、クロムなめしされた革にとっ
て特に重要である。従って、これが本発明におけるオイリングの好ましい形態で
ある。
一般式(1)で示されるゲルベアルコールは、有機化学においてそれ自体既知の
方法によって調製される。更に、これらは多(の場合、市販されている。
ゲルベアルコール(I)によって抑制される脂肪滲出の程度は、引用した従来技
術と比較すると、独特かつ新規のものである。本発明の化合物の効果は、個々の
パラメータ、例えば流動点などに基づくのではな(、その代わり、全ての特徴の
組み合わせによるものである。
本発明のゲルベアルコール(I)またはそれらの混合物は、オイリング製剤の中
に、混合物全体を基準として、5〜70重量%、好ましくは5〜30重量%の量
で使用することができる。
以下の実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれによって何の限定も受
けない。
実施例
1、使用した物質
表1に示す市販の製品を基本成分として、以下のN002およびNo、3に記載
する実施例および比較例を実施した。
表し−
2,皮革材料の調製
全ての試験に、厚さ1.7mmのクロムなめしされた湿った牛の上皮(wet
blue)を用いた。それぞれの処理工程を表2に示す。溶液の最初のpH値は
3.8であった。表2において、%は削り取った革重量を基準としている。
表2・
油(ヨウ素価範囲:41〜50.炭素鎖分布:C+a=45〜54%、C+s=
5〜10%)100重量部に、濃硫酸18重量部を通常の方法で反応させて得ら
れたものであった。オイリング成分は、まず、それぞれの添加剤(表3参照)と
混合して、得られた混合物を水中で乳化した。
3、脂肪滲出の評価
No、2に従って前処”理した革の脂肪滲出を生成する傾向について試験した。
使用した方法は、バー・アー・オラー)(H,A、 01lert)によって開
発された方法(「デス・シーデル(Das Leder)J 、1989年、第
256頁参照)を改良したものである。オラートが述べた、試験結果と長期貯蔵
の結果とが良好な相関関係を有することが、本発明者らの試験において確認され
た。特に、従来技術から知られる添加剤、例えば塩素化パラフィンなどの好まし
い効果が、試験で見い出され、確認された。以下、更に詳細に説明する。
(No、2に従って前処理した)試験用の皮革材料は、コンディショニングする
ことなく、ディスクの形状(直径155 mm)に打ち抜かれた。水道水300
m1を入れた1リツトルのすり合わせ面を有するビーカー(外側直径:155m
m)の開口部に、銀面をよ(外側)にして革のディスクを被せた。革をクランプ
リングによって固定した後、水を沸騰させて、2分間沸騰状態を保持した。この
ようにして、水蒸気を癲痕組織(scar)から逃がしながら、前処理した革を
所定の熱負荷に付した。続いてクランプリングを外し、すり合わせ面を有するビ
ーカーを覆っていた革のディスクを取外し、水を流出させた。水を排出した後の
ビーカー壁に付着している水滴はビーカーの中に残した、即ち、それ以上ガラス
を乾燥させなかった。続いて、上述の水蒸気処理によって得られた湿ったままの
革を、すり合わせ面を有するビーカーの中に直ぐに移し、ガラス製ディスクで密
閉した。その後、密閉されたビーカーの中で、革を、25℃において5日間貯蔵
した。それから、脂肪滲出について革を目視的に検査した。
各添加剤について試験を10回繰り返した。結果を表3に示す。
純粋なオイリング成分を使用した場合(比較例C1)、革の80%が脂肪滲出を
呈することが判った。比較例C2およびC3は、比較用の分枝アルコールを添加
剤として使用する場合に、その状況は脂肪滲出を防止するという観点からは全体
として満足できないことを明らかに示している。
対照的に、本発明に従った添加剤を使用した全ての実施例(試験E1およびE2
)は、脂肪滲出を全く示さなかった。
b)ドパノール(Dobanol) 23、シェル社製品C)従来技術から知ら
れる添加剤であるが、ハロゲンを含むために不適当フロントページの続き
(72)発明者 ヴオルター、フレディドイツ連邦共和国 デー−41189メ
ンヒエングラートバッハ、アム・クリンゲルスベルク 22番
Claims (9)
- 1.6℃以下の流動点を有しており、 (a)一般式(I): R1−CH(CH2OH)−R2(I)[式中、アルコール1分子あたりの全炭 素原子数が16〜24の範囲にあることを条件として、R1およびR2は相互に 独立して炭素原子数6〜12のアルキル基である。] で示される一種またはそれ以上のゲルベアルコールを皮革材料のオイリングに使 用することを特徴とする、皮革材料における脂肪の滲出を防止するためのゲルベ アルコールの使用。
- 2.ゲルベアルコールが、−10℃以下の流動点を有することを特徴とする請求 の範囲1記載の使用。
- 3.ゲルベアルコールとして、2−ヘキシルデカン−1−オールおよび/または 2−オクチルドデカン−1−オールを使用することを特徴とする請求の範囲1ま たは2記載の使用。
- 4.オイリング成分および脂肪滲出防止添加剤を含む脂肪の滲出を防止する組成 物であって、添加剤が、6℃以下の流動点を有し、(a)一般式(I): R1−CH(CH2OH)−R2(I)[式中、アルコール1分子あたりの全炭 素原子数が16〜24の範囲にあることを条件として、R1およびR2は相互に 独立して炭素原子数6〜12のアルキル基である。] で示される一種またはそれ以上のゲルベアルコールを含んでなることを特徴とす る組成物。
- 5.オイリング成分が中性脂肪であることを特徴とする請求の範囲4記載の組成 物。
- 6.オイリング成分および脂肪滲出防止添加剤によって、なめし処理した皮革材 料を処理する皮革材料のオイリング方法であって、添加剤として、6℃以下の流 動点を有し、 (a)一般式(I): R1−CH(CH2OH)−R2(I)[式中、アルコール1分子あたりの全炭 素原子数が16〜24の範囲にあることを条件として、R1およびR2は相互に 独立して炭素原子数6〜12のアルキル基である。] で示される一種またはそれ以上のゲルベアルコールを使用することを特徴とする 方法。
- 7.主として中性脂肪を、オイリング成分として使用する請求の範囲6記載の方 法。
- 8.クロムなめしされた皮革を使用する請求の範囲6または7記載の方法。
- 9.ゲルベアルコールが−10℃以下の流動点を有することを特徴とする請求の 範囲6〜8のいずれかに記載の方法。
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| DE4223706.8 | 1992-07-18 | ||
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