JPH075196U - 複合防音材用の繊維マット素材 - Google Patents
複合防音材用の繊維マット素材Info
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- JPH075196U JPH075196U JP3553893U JP3553893U JPH075196U JP H075196 U JPH075196 U JP H075196U JP 3553893 U JP3553893 U JP 3553893U JP 3553893 U JP3553893 U JP 3553893U JP H075196 U JPH075196 U JP H075196U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 制振鉄板,カーペット,機器フレームなどの
防音材料の裏面に貼り合わせて防音効果を付与する。 【構成】 合成及び/又は天然繊維50〜90%と熱融
着性繊維10〜50%とを混綿したカードラップを水平
又は垂直に積層して加熱する。合成及び/又は天然繊維
の代りに炭素系繊維を用いてもよい。得たマットは、密
度0.01〜0.20g/cm3,厚さ5〜50mmに定
め、他の防音材料の裏面に貼り合わせて用いる。
防音材料の裏面に貼り合わせて防音効果を付与する。 【構成】 合成及び/又は天然繊維50〜90%と熱融
着性繊維10〜50%とを混綿したカードラップを水平
又は垂直に積層して加熱する。合成及び/又は天然繊維
の代りに炭素系繊維を用いてもよい。得たマットは、密
度0.01〜0.20g/cm3,厚さ5〜50mmに定
め、他の防音材料の裏面に貼り合わせて用いる。
Description
【0001】
本考案は、複数の素材からなる複合防音材に用いる繊維マット素材に関し、制 振鉄板,カーペット,機器フレームなどの防音材料の裏面に貼り合わせて防音効 果を付与する繊維マット素材に関する。
【0002】
新幹線や在来線などでは、近年、路線の沿線にも住宅や店舗が数多く建設され るようになり、列車や電車から発生する騒音が生活に及ぼす悪影響が問題視され ている。鉄道車輌におけるモータ部などの騒音発生源は、制振鉄板や遮音板など の防音材で囲むだけでは遮音効果が不十分であり、よりいっそう騒音を低下させ ることが急務の課題でなっている。
【0003】 従来の防音材における遮音効果を高めるために、鉄道車輌 や自動車の一部では、ポリウレタンを制振鉄板や機器フレームなどの裏面に貼り 合わせて用いている。ポリウレタンは、一般に断熱材及びクッション材としても 優れた性能を有し、構造体として用いて強度が要求される場合には、ガラス繊維 やロック繊維で強化することも可能である。
【0004】
ポリウレタンは、苛酷な使用環境では機械的性質及び耐熱性の点で不十分であ り、特に高温雰囲気中で強度が著しく低下する。このため、ポリウレタンを貼着 した防音材は、主として建材又は住宅構成材として防火の必要のない場所に用い るだけであり、しかも販売コストの高くなる場合が多い。
【0005】 本考案は、ポリウレタンを貼着した従来の防音材に関する 機械的性質及び耐熱性の点を改善するために提案されたものである。本考案は、 鉄道車輌,自動車や建材などに用いる複合防音材の一部として好適な繊維マット 素材を提供することを目的としている。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案に係る繊維マット素材1は、図1から図3 に示すように、繊度1〜15デニールの合成及び/又は天然繊維2を50〜90 %及び熱融着性繊維3を10〜50%含み、全体を均一に混綿したカードラップ からなる。このカードラップは、ニードルパンチングなどを行なわずに水平又は 垂直に積層して加熱し、密度0.01〜0.20g/cm3で厚さ5〜50mmに 定める。このカードラップは、水平積層の場合は従来と同様に積み重ね、垂直積 層の場合にはバーチカルラップフォーマなどを用いて積み重ねればよい。
【0007】 合成及び/又は天然繊維2は、熱融着性繊維3よりも約4 0℃以上、好ましくは70℃以上融点が高ければよい。合成及び/又は天然繊維 2は、ポリエステル,ポリプロピレン,アクリル,ナイロンなどの合成繊維、羊 毛,木綿などの天然繊維,アセテートなどの化学繊維又はこれらを混綿した繊維 であり、一般にポリエステルが好ましい。これらの原料繊維は、一部又は全部が 反毛(回収再生綿)であってもよい。
【0008】 一方、熱融着性繊維3としては、ポリプロピレンやポリエ ステルが好ましく、エチレン又はブテンなどとのコポリマが好適である。この熱 融着性繊維は、合成及び/又は天然繊維2よりも低融点であればよく、融点が9 0〜170℃である繊維や樹脂、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,低融点 ポリエステル,低融点ポリアミド又はこれらの混合物なども使用可能である。
【0009】 繊維マット素材1の耐熱性を高めるには、図4に示すよう に、繊度1〜15デニールの炭素系繊維4を50〜90%使用し、これを10〜 50%の熱融着性繊維3と混綿すればよい。炭素系繊維4としては、一般に公知 の炭素繊維,耐炎繊維,黒化繊維などが例示できる。このマット素材には、所望 に応じて、散布,塗布,含浸処理で酸化ケイ素系樹脂を添加してもよい。
【0010】 本考案において、水平積層ラップ5は、図5に示すように 垂直積層ラップ6と積み重ね、両者の間に接着剤を介して加熱接着してもよい。 この接着剤は、例えばホットメルト不織布やフィルムなどの熱融着シート7であ る。また、水平又は垂直積層のラップ5又は6は、炭素系繊維50〜90%及び 熱融着性繊維10〜50%を含むラップ8(図6)と積み重ねて接着してもよい 。得たマット素材は、全体として密度0.01〜0.20g/cm3,厚さ5〜5 0mmを有する。
【0011】
本考案のマット素材1は、スピーカボックス11(図1)やステレオボックス 12(図2)のような機器フレーム,フロアカーペット13(図3),制振鉄板 14(図4),遮音シート15(図5)などの他の防音材料の裏面に貼り合わせ て用いる。マット素材1は、所定の防音材における遮音効果をいっそう高め、苛 酷な使用環境における機械的性質及び耐熱性が優れている。
【0012】 繊維マット素材1は、例えば熱風で予熱してから直ちにプ レスすると、スピーカボックス11などのフレーム内部に応じた所望の形状に成 形できる。マット素材1は、炭素系繊維4を熱融着性繊維3と混綿・加熱して得 た場合には難燃性であり、一般に熱伝導率が低くなって防火性能を有する。
【0013】
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。 実施例1 図1に示す複合防音材20を製造するため、羊毛80%と、4デニールである ポリエステル系熱融着性繊維(商品名:メルティー、ユニチカ製)20%とを相 互に混綿して得たカードラップを水平に積層する。さらに、150℃で2分間加 熱処理して、目付500g/m2で見掛け厚さ20mmのマット素材1を得る。
【0014】 マット素材1は、加熱処理時にスピーカボックス11の内 部に応じた形状に成形し、スピーカボックス11のフレーム裏面にアクリル系樹 脂の接着剤を塗布して貼り合わせる。マット素材1は、スピーカボックス11の フレームにおける遮音効果をいっそう高める。
【0015】 実施例2 図2に示す複合防音材21を製造するため、3デニールのポリエステル50% と、6デニールのポリエステル20%と、4デニールであるポリエステル系熱融 着性繊維(商品名:メルティー)30%とを相互に混綿して得たカードラップを バーチカルラップフォーマで垂直に積層する。さらに、150℃で2分間加熱処 理して、目付600g/m2で見掛け厚さ40mmのマット素材22を得る。
【0016】 マット素材22は、加熱処理時にステレオボックス12の 内部に応じた形状に成形し、ステレオボックス12のフレーム裏面にアクリル系 樹脂の接着剤を塗布して貼り合わせる。マット素材22は、ステレオボックス1 2のフレームにおける遮音効果をいっそう高める。
【0017】 マット素材22は、図3に示すように、フロアカーペット 13の裏面にアクリル系樹脂の接着剤を塗布して貼り合わせてもよい。マット素 材22は、加熱処理によって自動車内部に応じた形状に成形でき、高級自動車用 の防音材及び緩衝材として使用する。
【0018】 実施例3 図4に示す複合防音材23を製造するため、1.9デニールであるアクリル焼 成耐炎繊維(商品名:ラスタン)70%、4デニールであるポリエステル系熱融 着性繊維(商品名:メルティー)30%とを相互に混綿して得たカードラップを 水平に積層する。さらに、150℃で3分間加熱処理して、目付1000g/m 2で見掛け厚さ50mmのマット素材24(密度0.02g/cm3)を得る。
【0019】 マット素材24の熱伝導率を試験方法A法(JIS L 1 096)によって測定すると、0.050(kcal/m,Hr,℃)であり、 該マット素材は防火性能を有するとともにほぼ難燃性である。マット素材24は 、厚さ1mmの制振鉄板14の上側にウレタン系樹脂の接着剤を塗布して貼り合 わせ、新幹線車両におけるモータ部用の防音材として使用する。
【0020】 実施例4 図5に示す複合防音材25を製造するため、6デニールのポリエステル70% と、4デニールであるポリエステル系熱融着性繊維(商品名:メルティー)30 %とを相互に混綿して得たカードラップを水平に積層する。さらに、150℃で 2分間加熱処理して、目付300g/m2で見掛け厚さ15mmのマット素材2 6を得る。
【0021】 マット素材26は、実施例2で製造したマット素材22( 目付300g/m2,見掛け厚さ15mm)の上側に配置し、中間に25g/m2 のホットメルト不織布を介在させて150℃で1分間加熱接着する。得た複合マ ット素材は、厚さ3mmのポリ塩化ビニル系の遮音シート15と貼り合わせ、自 動車におけるダッシュボード用の防音材として使用する。
【0022】 実施例5 図6に示す複合防音材27を製造するため、実施例4で製造したマット素材2 6を、実施例3で製造したマット素材24(目付400g/m2,見掛け厚さ3 0mm)の下側に配置し、中間に25g/m2のホットメルト不織布を介在させ て150℃で1分間加熱接着する。得た複合マット素材は、厚さ1mmの制振鉄 板14の上側にウレタン系樹脂の接着剤を塗布して貼り合わせ、通勤電車車両に おけるモータ部用の防音材として使用する。
【0023】
本考案に係る繊維マット素材は、他の防音材料の裏面に貼り合わせて用い、所 定の防音材における遮音効果をいっそう高めるとともに、断熱材及びクッション 材としても優れた性能を有する。本考案のマット素材は、苛酷な使用環境におい て機械的性質及び耐熱性に優れ、ポリウレタンに比べて高温雰囲気中でも強度が 殆ど低下せず、密度は0.01〜0.20g/cm3であるから厚さに比べて軽く 、多量に使用しても複合防音材全体の重量はそれほど増加しない。
【0024】 本考案の繊維マット素材は、熱風などで予熱してからプレ スで圧縮成形すると所望の形状に成形でき、車輌内部などの狭い設置個所では自 由に変形させて容易に施工できる。本考案のマット素材は、施工作業の裁断時に ガラス粉のような粉塵が発生しないので作業環境が悪化せず、比較的安価である ので複合防音材全体のコストを引き上げることが少ない。
【0025】 本考案の繊維マット素材は、炭素系繊維を熱融着性繊維と 混綿・加熱して得た場合には難燃性になる。得た複合防音材は、熱伝導率が低く なって防火性を有することにより、特に鉄道車輌や自動車用として好適であり、 建材又は住宅構成材の一部として使用しても安全である。
【図1】 本考案に係る繊維マット素材を拡大して示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図2】 本考案の変形例を示す部分断面図である。
【図3】 図2のマット素材の別の変形例を示す部分断
面図である。
面図である。
【図4】 本考案の第3の変形例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図5】 本考案の第4の変形例を示す部分断面図であ
る。
る。
【図6】 本考案の第5の変形例を示す部分断面図であ
る。
る。
1 繊維マット素材 2 合成及び/又は天然繊維 3 熱融着性繊維 4 炭素系繊維 5 水平積層ラップ 6 垂直積層ラップ 7 熱融着シート
Claims (4)
- 【請求項1】 合成及び/又は天然繊維50〜90%と
熱融着性繊維10〜50%とを混綿したカードラップを
水平又は垂直に積層して加熱することにより、密度0.
01〜0.20g/cm3,厚さ5〜50mmに定め、他
の防音材料の裏面に貼り合わせて用いる繊維マット素
材。 - 【請求項2】 炭素系繊維50〜90%と熱融着性繊維
10〜50%とを混綿したカードラップを適宜に積層し
て加熱することにより、密度0.01〜0.20g/cm
3,厚さ5〜50mmに定め、他の防音材料の裏面に貼
り合わせて用いる難燃性の繊維マット素材。 - 【請求項3】 合成及び/又は天然繊維50〜90%及
び熱融着性繊維10〜50%を含む水平積層ラップと、
合成及び/又は天然繊維50〜90%及び熱融着性繊維
10〜50%を含む垂直積層ラップとを接着剤を介して
加熱接着することにより、密度0.01〜0.20g/c
m3,厚さ5〜50mmを有する繊維マット素材。 - 【請求項4】 合成及び/又は天然繊維50〜90%及
び熱融着性繊維10〜50%を含む水平又は垂直積層ラ
ップと、炭素系繊維50〜90%及び熱融着性繊維10
〜50%を含むラップとを接着剤を介して加熱接着する
ことにより、密度0.01〜0.20g/cm3,厚さ5
〜50mmを有する難燃性の繊維マット素材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3553893U JP2606420Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 繊維マット素材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3553893U JP2606420Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 繊維マット素材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH075196U true JPH075196U (ja) | 1995-01-24 |
| JP2606420Y2 JP2606420Y2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=12444518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3553893U Expired - Lifetime JP2606420Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 繊維マット素材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2606420Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57123014U (ja) * | 1981-01-24 | 1982-07-31 | ||
| KR101434371B1 (ko) * | 2012-12-07 | 2014-08-27 | 도레이케미칼 주식회사 | 복합 구조를 갖는 쿠션재 |
| CN111096640A (zh) * | 2018-10-29 | 2020-05-05 | 株式会社瑞延理化 | 隔音材料用地毯 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP5530184B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2014-06-25 | 株式会社フジコー | 高耐熱性の断熱吸音材 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP3553893U patent/JP2606420Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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|---|---|
| JP2606420Y2 (ja) | 2000-11-06 |
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