JPH0752004B2 - 流動層炉による有機物除去方法 - Google Patents

流動層炉による有機物除去方法

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JPH0752004B2
JPH0752004B2 JP2153044A JP15304490A JPH0752004B2 JP H0752004 B2 JPH0752004 B2 JP H0752004B2 JP 2153044 A JP2153044 A JP 2153044A JP 15304490 A JP15304490 A JP 15304490A JP H0752004 B2 JPH0752004 B2 JP H0752004B2
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久郎 阿部
茂生 江藤
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Toray Engineering Co Ltd
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Toray Engineering Co Ltd
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  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、流動層炉による有機物除去方法に関するもの
である。
更に詳しくは、使用済みの紡糸口金等のような、貫通さ
れた細孔に有機高分子材が付着されている被処理物を流
動層炉で加熱して熱分解除去する方法に関するものであ
る。
[従来の技術] ゴム、塗料、油、プラスチック等の有機高分子材が付着
している被処理物を流動層炉で加熱して熱分解除去する
ことは従来公知、例えば、特開昭63−282305号公報にお
いては、貫通された細孔に有機高分子材が付着されてい
る被処理物(具体的には、使用済みの紡糸口金やフイル
タ等)を、流動層炉で加熱して熱分解除去することが開
示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、かかる従来方法は、流動層に対して被処理物を
直接、浸漬したり、あるいは、例えば、特開昭63−1357
07号公報において開示されているように、床のアルミ
ナ等の流動媒体が通過し得る網目のバスケットに収容し
た姿で浸漬する関係上、処理中において被処理物の細孔
にアルミナ等の流動媒体が流入し、この孔を閉塞、すな
わち、詰りが発生し、その為、エアーガスの流入が阻止
又は妨げられてここに付着されている有機高分子材を良
好に熱分解除去することが困難であった。
なお、このような問題は、アルミナ等の流動媒体の直径
が一般に0.05mm〜0.3mm〜であるから、被処理物の貫通
孔の直径が0.3mm以上といった比較的大きな孔である場
合においては発生しないが、直径が0.2mm以下の細孔で
ある場合においては発生し、従って、紡糸口金や口金フ
イルタ等のような細孔を有する被処理物については、流
動層炉による処理が妨げられていた。
そこで、例えば、特公昭42−18892号公報において開示
されているように、全周壁を、流動媒体の通過を阻止し
てガスだけを通過させ得る通気性壁で構成した容器を使
用し、これの中に被処理物を収容して流動層に浸漬して
処理すること等が試みられていたが、このようにして処
理しても、細孔へのガス流入が十分でなく、従って、流
動媒体による目詰りは防止し得ても、迅速な熱分解除去
が困難であった。
本発明は、このようなことに着目し、これを解決すべく
各方面から鋭意検討の結果、非通気性材で構成され、か
つ蓋と容器本体底とに流動媒体の通過を阻止してエアー
ガスだけを通過させ得るフイルタを装着した蓋付き容器
を用い、しかも、この容器の中に、細孔が蓋と容器本体
底とが対向される方向に配されるように被処理物を容器
本体底の内面に接触若しくは近接せしめて収容すると共
にこれを、容器本体底が下側に位置されるように流動層
中に浸漬して処理すればよいことを見出したのである。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明に係る流動層炉による有機物除去方法
は、貫通された細孔に有機高分子材が付着されている被
処理物を、加熱された流動層中に浸漬して前記有機高分
子材を熱分解除去する流動層炉による有機物除去方法に
おいて、被通気性材で構成され、かつ蓋と容器本体の底
とに流動媒体の通過を阻止してエアーガスだけを通過さ
せ得るフイルタを装着した蓋付き容器の中に、前記細孔
が前記蓋と前記容器本体の底とが対向される方向に配さ
れるように前記被処理物を前記容器本体の底内面の接触
若しくは近接せしめて収容すると共にこれを、前記容器
本体の底が下側に位置されるように前記流動層中に浸漬
して処理することを特徴とするものである。
本発明において、有機高分子材とは、ゴム、塗料、油、
プラスチックなどの有機物を総称すると共に流動媒体と
は、床に所定量に充填されるアルミナ等の耐火性粒子
を総称し、この流動媒体は、ガス分散板を通過して床
に均一に供給されるエアーガス(加圧エアー)によって
流動化されて所謂、流動層を形成する。
なお、流動層炉は、従来一般に知られている各種型式の
炉を用いることができるが、これを加熱は、ヒータによ
る電熱加熱、バーナによるガス加熱等のいずれであって
もよく、その温度は400℃〜600℃に制御される。これ以
外の高温度で処理すると、最も一般的なアルミナを使用
する場合に、これが被処理物に付着し易くなり、かつ被
処理物が金属の場合、これの損傷の危険性が大きくな
る。反対に、これ以外の低温度で処理すると、有機高分
子材の充分な熱分解が困難となる。目安温度であるが、
例えば、ポリ塩化ビニルの場合は400℃〜500℃に、ま
た、ポリプロピレンの場合は425℃〜500℃、更に、シリ
コン樹脂の場合は520℃〜560℃に夫々加熱すればよい。
また、被処理物は、貫通された細孔に有機高分子材が付
着されているものを対象とするが、処理温度に耐え得る
ものであれば、金属製、セラミック製以外のものであっ
てもよく、その形態も特定のものに限定されない。貫通
された細孔に有機高分子材が付着されている被処理物の
代表例として、使用済みの紡糸口金パック、これの構成
部品である紡糸口金や口金フイルタ等が挙げられる。
更に、蓋付き容器は、耐熱性金属材等の非通気性材製の
蓋及び容器本体で構成され、かつ蓋及び容器本体の底
に、流動媒体の通過を阻止してエアーガスだけを通過さ
せ得るフイルタを装着するが、このフイルタは、耐熱性
のいかなるフイルタであってもよく、セラミック、ステ
ンレス製などの板状、フエルト状あるいは不織布状等の
各種のフイルタを使用することができ、かつその際、例
えば、金網とセラミックシートとの組み合せ体等のよう
に複数材で構成してもよい。
第1図において、これの一例を示すが、蓋付き容器1
は、耐熱性金属製の容器本体2の底に、セラミック製の
フイルタ3を固着していると共に耐熱性金属製の蓋4に
も同一のフイルタ3を固着しており、蓋4の下端は、容
器本体2の上端近くに固着されている耐熱性金属製の蓋
受け5によって形成されるシール部6内に挿入されてい
る。このシール部6に、流動層への浸漬時に流動媒体が
滞留してここをシールする。
同図中、7は被処理物である使用済みの紡糸口金パック
を示し、このパック7は容器本体2の底で支持、すなわ
ち、底内面と接触されて収容されている。なお、紡糸口
金パック7は、雌ユニオン8、雄ユニオン9、サンド1
0、口金フイルタ11、多孔板12及び紡糸口金13で構成さ
れ、かつパック入口14及びパック出口15を有している
が、口金フイルタ11、多孔板12及び紡糸口金13の貫通細
孔16には有機性高分子材が付着されている。
次に、このように被処理物を蓋付き容器に収容し、次い
でこれを、流動層中に浸漬して処理するが、その際、例
えば、紡糸口金パック7を収容した蓋付き容器1の場合
においては、容器本体2の底が下側に位置されるように
流動層中に浸漬して処理する。なお、蓋付き容器を懸吊
して直接、流動層中に浸漬してもよいが、一般には、流
動媒体が通過し得る網目状のバスケツトに収容して浸漬
すればよく、いずれの場合においても、流動層中に完全
に没されるように浸漬される。
而して、浸漬された紡糸口金パック等の被処理物は流動
層によって加熱され、細孔等に付着されれている有機高
分子材が熱分解されて除去される。すなわち、紡糸口金
パック7の場合においては、床の加熱されている流動
媒体及びエアーガスのうち、流動媒体は容器本体2に固
着されているフイルタ3により通過が阻止されてエアー
ガスだけが通過し、パック出口15を経て紡糸口金13の細
孔16に流入し、更に、多孔板12、口金フイルタ11、サン
ド10を経てパック入口14から排出され、更に、蓋4に固
着されているフイルタ3を通過して蓋付き容器1外(流
動層内)に排出される。
その為、この加熱ガス単体流によって各構成部品に付着
されている有機高分子材が加熱されて分解除去される。
なお、除去に際し、紡糸口金13の細孔3が付着の有機高
分子材で閉塞されていると、最初にここの熱分解除去が
行われ、貫通されると、上段に配されている多孔板12の
細孔へ流入し、以下次々と熱分解除去することができ
る。
このように、本発明においては、エアーガスだけを、し
かも、このガスを強制的に細孔へ流入させ得るようにし
ているのであり、これによって付着されている有機高分
子材を迅速、かつ良好に熱分解除去(空気酸化の効果が
顕著)することができる。
すなわち、詳述すると、非通気性材で構成され、かつ蓋
と容器本体の底とに流動媒体の通過を阻止してエアーガ
スだけを通過させ得るフイルタを装着した蓋付き容器を
用いるから、エアーガスの流れ方向を、蓋と容器本体の
底とが対向される方向だけに特定化することができ、従
って、流動層への浸漬時においては、両フイルタ間の圧
力差△Pは、両フイルタ間の距離をL、流動媒体の密度
をρとした場合、△P=L×ρになるが、これは、特公
昭42−18892号公報において開示されているような、全
周壁を、流動媒体の通過を阻止してガスだけを通過させ
得る通気性壁で構成した容器を使用する場合のそれと比
較して一段と大きく(計算上においては2倍になる)、
その為、細孔が蓋と容器本体の底とが対向される方向
(上下方向)に配されるように被処理物を容器本体の底
内面に接触若しくは近接せしめて収容することにより、
細孔に対してエアーガスを強力に供給するすることがで
きてここに付着されている有機高分子材を迅速、かつ良
好に熱分解除去することができる。具体的には、処理時
間については、1/2〜1/5程度短縮することができる。
加えて、流動層への浸漬時において、特公昭42−18892
号公報において開示されているような、全周壁を、流動
媒体の通過を阻止してガスだけを通過させ得る通気性壁
で構成した容器を用いる場合においては、容器中に多方
向からエアーガスが流入する為、本来、上下方向に流れ
るべきエアーガス流が乱されて局部的に流動媒体の良好
な流動化が妨げられ、従って、流動層の均一な温度制御
が困難になるのに対し、上述の蓋付き容器を使用する場
合においては、エアーガス流方向を常に上下方向に保つ
ことができるから、このような問題が発生するのを阻止
することができる。
なお、第2図において、蓋付き容器中に、容器本体2の
底内面に近接させて被処理物を収容する一例を示す。図
中、被処理物は鎖線で示され、容器本体2の底内面に固
着されているサポート17上に載置されている。サポート
17の背丈は出来る限り低いほうが好ましい。第1図中、
18は脚を示している。
[実施例1] 第1図において示されているように、細孔16等にナイロ
ン6が付着している使用済みの紡糸口金パック7を蓋付
き容器1中に収容すると共にこれを網目状のバスケット
中に収容し、予め470℃に加熱した電熱加熱式流動層炉
(流動媒体はアルミナを使用し、床にエアーガスを供
給した)に完全に没するように浸漬し5時間処理し、次
いで炉内から取り出して放冷後、パック解体して検査し
たところ、紡糸口金13、多孔板12及び口金フイルタ11の
全ての細孔に付着物の残留(除去不良)が見当らなかっ
た。
[実施例2] 容器本体2の底内面上に、ナイロン6が付着している紡
糸口金13を10個積み重ねて蓋付き容器1中に収容したこ
と及び6時間処理したこと以外の条件は実施例1と同一
条件で処理したところ、実施例1と同一結果であった。
[発明の効果] 上述の如く、本発明によると、流動層炉による有機物除
去方法に関し、使用済みの紡糸口金パックや紡糸口金等
のような細孔を有する被処理物から付着有機高分子材を
除去する適した方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は被処理物である紡糸口金パック7を蓋付き容器
1中に収容した態様を示す縦断面図、第2図は容器本体
2の底内面に近接させて被処理物を収容する態様を示す
縦断面図である。 1……蓋付き容器、2……容器本体、3……フイルタ、
4……蓋、7……紡糸口金パック(被処理物)、13……
紡糸口金、16……細孔、17……サポート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通された細孔に有機高分子材が付着され
    ている被処理物を、加熱された流動層中に浸漬して前記
    有機高分子材を熱分解除去する流動層炉による有機物除
    去方法において、非通気性材で構成され、かつ蓋と容器
    本体の底とに流動媒体の通過を阻止してエアーガスだけ
    を通過させ得るフイルタを装着した蓋付き容器の中に、
    前記細孔が前記蓋と前記容器本体の底とが対向される方
    向に配されるように前記被処理物を前記容器本体の底内
    面に接触若しくは近接せしめて収容すると共にこれを、
    前記容器本体の底が下側に位置されるように前記流動層
    中に浸漬して処理することを特徴とする流動層炉による
    有機物除去方法。
JP2153044A 1990-06-06 1990-06-11 流動層炉による有機物除去方法 Expired - Lifetime JPH0752004B2 (ja)

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