JPH0752946A - バルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート及び該シートを接着させたカートンならびにその接着法 - Google Patents
バルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート及び該シートを接着させたカートンならびにその接着法Info
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- JPH0752946A JPH0752946A JP22053793A JP22053793A JPH0752946A JP H0752946 A JPH0752946 A JP H0752946A JP 22053793 A JP22053793 A JP 22053793A JP 22053793 A JP22053793 A JP 22053793A JP H0752946 A JPH0752946 A JP H0752946A
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- B65D83/0847—Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls
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- Cartons (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ロール状に捲回された合成樹脂フィルムなど
のクッキングシートを截断するための鋸歯刃つきシート
をバルカナイズドファイバー製となし、かつこのものに
吸湿性を付与し、さらにこのシートをカートンケースに
接着させるに際してホットタック製に優れた樹脂を用い
て効率よく超音波溶着させる。 【構成】 エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンー
メタクリル酸共重合体またはエチレン樹脂を主成分とす
るアイオノマー等のホットタック性に優れた樹脂を用い
てバルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート4を
加工し、その樹脂膜3を利用して前記シートをカートン
に接着させたもの及びその接着法。
のクッキングシートを截断するための鋸歯刃つきシート
をバルカナイズドファイバー製となし、かつこのものに
吸湿性を付与し、さらにこのシートをカートンケースに
接着させるに際してホットタック製に優れた樹脂を用い
て効率よく超音波溶着させる。 【構成】 エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンー
メタクリル酸共重合体またはエチレン樹脂を主成分とす
るアイオノマー等のホットタック性に優れた樹脂を用い
てバルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート4を
加工し、その樹脂膜3を利用して前記シートをカートン
に接着させたもの及びその接着法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製のラッピン
グフィルム、紙または金属箔などの所謂クッキングシー
トを截断するための鋸歯刃つきシートならびに該鋸歯刃
つきシートを接着させたカートンケースおよび前記シー
トをカートンケースに接着する方法に関し、特に、超音
波溶着を容易かつ高速に行なうのに最適なホットタック
性のよい熱可塑性樹脂を利用したことを特徴とする発明
に係る。
グフィルム、紙または金属箔などの所謂クッキングシー
トを截断するための鋸歯刃つきシートならびに該鋸歯刃
つきシートを接着させたカートンケースおよび前記シー
トをカートンケースに接着する方法に関し、特に、超音
波溶着を容易かつ高速に行なうのに最適なホットタック
性のよい熱可塑性樹脂を利用したことを特徴とする発明
に係る。
【0002】
【従来技術とその問題点】厨房などで食品等を包装する
ために使用される合成樹脂製のラッピングフィルムやア
ルミホイル等、一般にクッキングシートと呼ばれる資材
は、通常、ロール状に捲回された上で板紙製のカートン
ケース(以下、単にカートンという)に収納されてい
る。そして使用に当っては、前記フィルムやアルミホイ
ルの端部をカートンから引き出した上で、該カートンの
前面部または蓋部に付設された切刃、すなわち、鋸歯状
に形成された切刃(以下、単に切刃または鋸歯刃とい
う)を介して截断することにより所望の長さとして使用
に供されている。
ために使用される合成樹脂製のラッピングフィルムやア
ルミホイル等、一般にクッキングシートと呼ばれる資材
は、通常、ロール状に捲回された上で板紙製のカートン
ケース(以下、単にカートンという)に収納されてい
る。そして使用に当っては、前記フィルムやアルミホイ
ルの端部をカートンから引き出した上で、該カートンの
前面部または蓋部に付設された切刃、すなわち、鋸歯状
に形成された切刃(以下、単に切刃または鋸歯刃とい
う)を介して截断することにより所望の長さとして使用
に供されている。
【0003】ところで、前記カートンに付設されている
切刃は、一般に金属製であることが多いが、最近に至っ
てはバルカナイズドファイバー製のものも上市されるよ
うになってきている。それは金属製の切刃であると、カ
ートンを掴んだときに手指を傷つけ易いが、バルカナイ
ズドファイバー製であると、そのような憂いがなく、一
方、フィルムやホイルを使い終わったときには、カート
ンごと焼却処分が可能であるからである。
切刃は、一般に金属製であることが多いが、最近に至っ
てはバルカナイズドファイバー製のものも上市されるよ
うになってきている。それは金属製の切刃であると、カ
ートンを掴んだときに手指を傷つけ易いが、バルカナイ
ズドファイバー製であると、そのような憂いがなく、一
方、フィルムやホイルを使い終わったときには、カート
ンごと焼却処分が可能であるからである。
【0004】しかし、バルカナイズドファイバー製の切
刃は、前記のような利点を有する反面、素材特有の性質
に起因して長期間多湿の雰囲気下におかれると、吸湿し
て伸びが生ずるという欠点を有している。吸湿による伸
びは、前記切刃と該切刃を接着させているカートンとの
間に局部的な剥離を生じさせ、惹いては切刃の機能を低
下させるという不具合が生ずる。そのため、最近におい
ては前記欠点を改善させる目的の下に、鋸歯刃の原反で
あるバルカナイズドファイバーの片面または両面に低透
湿度のポリエチレン樹脂膜等から成る防湿皮膜を形成さ
せた上で、鋸歯刃加工を施すようにしている(実願平4-
78914 号の考案および特願平4-316253号の発明)。
刃は、前記のような利点を有する反面、素材特有の性質
に起因して長期間多湿の雰囲気下におかれると、吸湿し
て伸びが生ずるという欠点を有している。吸湿による伸
びは、前記切刃と該切刃を接着させているカートンとの
間に局部的な剥離を生じさせ、惹いては切刃の機能を低
下させるという不具合が生ずる。そのため、最近におい
ては前記欠点を改善させる目的の下に、鋸歯刃の原反で
あるバルカナイズドファイバーの片面または両面に低透
湿度のポリエチレン樹脂膜等から成る防湿皮膜を形成さ
せた上で、鋸歯刃加工を施すようにしている(実願平4-
78914 号の考案および特願平4-316253号の発明)。
【0005】他方、前記鋸歯刃をカートンに付設するに
当っては、前記理由の下に該鋸歯刃の表面に予め形成さ
せた熱可塑性合成樹脂皮膜を利用し、かつ超音波溶着の
手段により鋸歯刃を形成したシートをカートンに接着す
るようにしていた。それは、前記の熱可塑性合成樹脂皮
膜がバルカナイズドファイバー(以下、VFと略称する
ことがある)の吸湿性を改善する効果を有するだけでな
しに、該鋸歯刃をカートンに溶着させる際の接着媒体と
しても利用可能であったからである。したがって従来
は、如何なる種類の樹脂を使用すればよいかについて
は、特に検討は加えられておらず、単に融解し易い樹脂
を使用すれば足りるとの知見の下に、詳しい物性の検討
もなく、ポリエチレンやポリプロピレン等の汎用ポリオ
レフィンフィルムを用いているのが実情であった。
当っては、前記理由の下に該鋸歯刃の表面に予め形成さ
せた熱可塑性合成樹脂皮膜を利用し、かつ超音波溶着の
手段により鋸歯刃を形成したシートをカートンに接着す
るようにしていた。それは、前記の熱可塑性合成樹脂皮
膜がバルカナイズドファイバー(以下、VFと略称する
ことがある)の吸湿性を改善する効果を有するだけでな
しに、該鋸歯刃をカートンに溶着させる際の接着媒体と
しても利用可能であったからである。したがって従来
は、如何なる種類の樹脂を使用すればよいかについて
は、特に検討は加えられておらず、単に融解し易い樹脂
を使用すれば足りるとの知見の下に、詳しい物性の検討
もなく、ポリエチレンやポリプロピレン等の汎用ポリオ
レフィンフィルムを用いているのが実情であった。
【0006】その後、本発明者らが種々検討した結果に
よれば、単に溶融可能な樹脂を用いるというだけでは超
音波溶着を迅速かつ確実に行なわせることができないこ
とを究明した。すなわち、前記鋸歯刃つきカートンケー
スの場合のように、素材そのものが板紙と熱可塑性樹脂
の複合素材であると、超音波溶着に際して超音波の振動
エネルギーが板紙に一部吸収されてしまって、接着媒体
である樹脂膜を充分に溶融するに至らず、溶着効率を低
下させてしまうことが分かった。
よれば、単に溶融可能な樹脂を用いるというだけでは超
音波溶着を迅速かつ確実に行なわせることができないこ
とを究明した。すなわち、前記鋸歯刃つきカートンケー
スの場合のように、素材そのものが板紙と熱可塑性樹脂
の複合素材であると、超音波溶着に際して超音波の振動
エネルギーが板紙に一部吸収されてしまって、接着媒体
である樹脂膜を充分に溶融するに至らず、溶着効率を低
下させてしまうことが分かった。
【0007】そこで本発明は、前記構成から成るバルカ
ナイズドファイバー製の鋸歯刃をカートンに貼着するに
当り、前記問題点を解決し、従来に比して遙かに高速下
で貼着作業を行うことができるように意図したものであ
る。
ナイズドファイバー製の鋸歯刃をカートンに貼着するに
当り、前記問題点を解決し、従来に比して遙かに高速下
で貼着作業を行うことができるように意図したものであ
る。
【0008】
【問題点を解決するための手段】すなわち、本発明にあ
っては前記のような構成を有する複合材料に適し、かつ
超音波溶着に際してのホットタック性に優れた樹脂を特
定したもので、この樹脂は短時間のうちに、しかも充分
な溶着強度で超音波溶着を可能ならしめるものである。
前記したホットタック性の良い樹脂としては、エチレン
ー酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンーメタクリ
ル酸共重合体(EMMA)またはエチレン樹脂を主成分
とするアイオノマーの如き変性ポリエチレン樹脂であっ
て、これらを単独で、または混和して使用することもで
きる。
っては前記のような構成を有する複合材料に適し、かつ
超音波溶着に際してのホットタック性に優れた樹脂を特
定したもので、この樹脂は短時間のうちに、しかも充分
な溶着強度で超音波溶着を可能ならしめるものである。
前記したホットタック性の良い樹脂としては、エチレン
ー酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンーメタクリ
ル酸共重合体(EMMA)またはエチレン樹脂を主成分
とするアイオノマーの如き変性ポリエチレン樹脂であっ
て、これらを単独で、または混和して使用することもで
きる。
【0009】そして前記のホットタック性に優れた樹脂
は、これを押し出しラミネート方式により前記したVF
の両面または片面に一種の樹脂膜として形成させ、もし
くは前記樹脂をエマルジョンまたはディスパージョンと
してVFの表面に塗工し、ついで前記のように形成した
樹脂膜または塗工膜を介してVFとカートンブランクと
を重ね合せ超音波ホーンによる加圧と同時に該ホーンに
より超音波発振を加えるようになす。しかるときは前記
カートンとVFとの界面に摩擦熱が発生する。すなわ
ち、この摩擦によって瞬間的に発熱が生じ、それによっ
て樹脂を溶融させて接着するように運用するのである。
は、これを押し出しラミネート方式により前記したVF
の両面または片面に一種の樹脂膜として形成させ、もし
くは前記樹脂をエマルジョンまたはディスパージョンと
してVFの表面に塗工し、ついで前記のように形成した
樹脂膜または塗工膜を介してVFとカートンブランクと
を重ね合せ超音波ホーンによる加圧と同時に該ホーンに
より超音波発振を加えるようになす。しかるときは前記
カートンとVFとの界面に摩擦熱が発生する。すなわ
ち、この摩擦によって瞬間的に発熱が生じ、それによっ
て樹脂を溶融させて接着するように運用するのである。
【0010】このように本発明にあっては前記の如きホ
ットタック性の良い樹脂を少なくともVFまたは板紙の
何れかの表面に適用した後、超音波振動エネルギーを利
用して樹脂表面と被溶着体との間に生ずる摩擦熱を利用
してホットタック性を発揮させ、それによって前記両者
を迅速かつ強固に溶着させるのである。ことに、本発明
で用いるエチレン樹脂を主成分とするアイオノマーは、
分子間に金属イオンによる架橋構造を持つ変性ポリエチ
レン樹脂(デュポン社製の商品名サーリン)は、超音波
溶着後、冷却固化する段階でイオン架橋が発現するため
にメルトテンションが大きく、したがってホットタック
性が抜群に優れている。
ットタック性の良い樹脂を少なくともVFまたは板紙の
何れかの表面に適用した後、超音波振動エネルギーを利
用して樹脂表面と被溶着体との間に生ずる摩擦熱を利用
してホットタック性を発揮させ、それによって前記両者
を迅速かつ強固に溶着させるのである。ことに、本発明
で用いるエチレン樹脂を主成分とするアイオノマーは、
分子間に金属イオンによる架橋構造を持つ変性ポリエチ
レン樹脂(デュポン社製の商品名サーリン)は、超音波
溶着後、冷却固化する段階でイオン架橋が発現するため
にメルトテンションが大きく、したがってホットタック
性が抜群に優れている。
【0011】ちなみに本発明にいうホットタック性は動
的なシール性を示すもので極めて短時間のシール性を特
徴とし、超音波溶着には有用な性質であって、超音波溶
着に際して溶着直後に溶着部に剥離力が働いた場合に有
利な挙動を示し当該部分が充分に固化しない間のシール
強度を意味し、いわゆる固化後の静的なシール性を示す
ヒートシール強度に対する概念である。
的なシール性を示すもので極めて短時間のシール性を特
徴とし、超音波溶着には有用な性質であって、超音波溶
着に際して溶着直後に溶着部に剥離力が働いた場合に有
利な挙動を示し当該部分が充分に固化しない間のシール
強度を意味し、いわゆる固化後の静的なシール性を示す
ヒートシール強度に対する概念である。
【0012】これを要するに、本発明は前記した動的シ
ール強度の高い樹脂を用いることを特徴とするもので、
前記した各変性ポリエチレン樹脂は、何れもそれ以外の
樹脂に比較して動的なシール強度に優れ、いわばホット
タック性のよい樹脂であるから、バルカナイズドファイ
バーと樹脂フィルムとの複合素材で構成された鋸歯刃つ
きシートを板紙製のカートンケースに接着させるに当っ
ては、前記性質を有する変性ポリエチレン樹脂を用いる
と実に効果的である。
ール強度の高い樹脂を用いることを特徴とするもので、
前記した各変性ポリエチレン樹脂は、何れもそれ以外の
樹脂に比較して動的なシール強度に優れ、いわばホット
タック性のよい樹脂であるから、バルカナイズドファイ
バーと樹脂フィルムとの複合素材で構成された鋸歯刃つ
きシートを板紙製のカートンケースに接着させるに当っ
ては、前記性質を有する変性ポリエチレン樹脂を用いる
と実に効果的である。
【0013】適用の仕方としては、前述のように鋸歯刃
つきシートを構成しているVF原反の両面または片面に
変性ポリエチレン樹脂より構成される低透湿度の防湿皮
膜を直接形成させるか、または他の樹脂膜を介在させた
上で、最上層の樹脂膜として変性ポリエチレン樹脂膜を
形成させるようにしてもよい。ちなみに、前記の変性ポ
リエチレン樹脂はそれ自体でも防湿皮膜としての役割を
果たすが、他のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂
またはポリ塩化ビニリデン樹脂等から選ばれる防湿性樹
脂皮膜をバルカナイズドファイバー面に形成させた上
で、重畳的に前記の変性ポリエチレン樹脂皮膜を形成さ
せるようにしてもよい。
つきシートを構成しているVF原反の両面または片面に
変性ポリエチレン樹脂より構成される低透湿度の防湿皮
膜を直接形成させるか、または他の樹脂膜を介在させた
上で、最上層の樹脂膜として変性ポリエチレン樹脂膜を
形成させるようにしてもよい。ちなみに、前記の変性ポ
リエチレン樹脂はそれ自体でも防湿皮膜としての役割を
果たすが、他のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂
またはポリ塩化ビニリデン樹脂等から選ばれる防湿性樹
脂皮膜をバルカナイズドファイバー面に形成させた上
で、重畳的に前記の変性ポリエチレン樹脂皮膜を形成さ
せるようにしてもよい。
【0014】また、前記の各防湿皮膜をバルカナイズド
ファイバーの表面に形成させるに先立ってあらかじめメ
ラミン樹脂、グリオキザール、その他の耐水化剤を塗工
していわゆる耐水ないしは防水処理を施した後に、前記
防湿皮膜を形成させてもよいことは勿論である。
ファイバーの表面に形成させるに先立ってあらかじめメ
ラミン樹脂、グリオキザール、その他の耐水化剤を塗工
していわゆる耐水ないしは防水処理を施した後に、前記
防湿皮膜を形成させてもよいことは勿論である。
【0015】なお、鋸歯刃つきシートにおける切刃全体
の形態は、これを一直線状とすることもできれば、或い
は切刃全体の形状を長さ方向において屈曲させて山形に
形成させてもよい。
の形態は、これを一直線状とすることもできれば、或い
は切刃全体の形状を長さ方向において屈曲させて山形に
形成させてもよい。
【0016】前述のように、本発明においては鋸歯刃を
形成させて成るバルカナイズドファイバー片、すなわち
鋸歯刃つきシートを前記したカートンに付設させるもの
であるが、付設に当っては、前記したカートンを構成す
る板紙に対して、鋸歯刃つきシートを重ね合わせてか
ら、超音波溶着法により該シートの表面に形成させた防
湿皮膜、とりわけ前記変性ポリエチレン樹脂から成る皮
膜を介して板紙と鋸歯刃つきシートとを互いに溶着させ
るようにした方法であって、このようにして接着させた
ものは、高湿度の雰囲気下におかれても少しも剥れの生
じないことが確認された。
形成させて成るバルカナイズドファイバー片、すなわち
鋸歯刃つきシートを前記したカートンに付設させるもの
であるが、付設に当っては、前記したカートンを構成す
る板紙に対して、鋸歯刃つきシートを重ね合わせてか
ら、超音波溶着法により該シートの表面に形成させた防
湿皮膜、とりわけ前記変性ポリエチレン樹脂から成る皮
膜を介して板紙と鋸歯刃つきシートとを互いに溶着させ
るようにした方法であって、このようにして接着させた
ものは、高湿度の雰囲気下におかれても少しも剥れの生
じないことが確認された。
【0017】かくして本発明は、バルカナイズドファイ
バー製鋸歯刃つきシートを湿度の影響を受けにくい状態
に保持することが可能となり、したがってバルカナイズ
ドファイバーを素材に用いながらも極めて寸法安定性に
富んだ鋸歯刃つきシートとなるので、鋸歯刃の截断性能
も高く、その上、このシートをカートンに接着した場合
にあっても、接着部位において剥れの生ずる虞れなく、
しかも強固に接着された切歯付カートンを提供すること
が可能となる。
バー製鋸歯刃つきシートを湿度の影響を受けにくい状態
に保持することが可能となり、したがってバルカナイズ
ドファイバーを素材に用いながらも極めて寸法安定性に
富んだ鋸歯刃つきシートとなるので、鋸歯刃の截断性能
も高く、その上、このシートをカートンに接着した場合
にあっても、接着部位において剥れの生ずる虞れなく、
しかも強固に接着された切歯付カートンを提供すること
が可能となる。
【0018】本発明で用いる主要材料はバルカナイズド
ファイバーであり、そのものは周知のように、木綿繊維
または化学パルプを原料に用い、無サイズで抄造した原
紙を所定の濃度(一般にボーメ度65〜74)の塩化亜鉛の
液で処理したもので、木材と金属の中間の性質をもち、
高い弾性と剛性を有し、しかも金属に較べ遙かに軽量で
あり、各種の油に対しても高度の耐性を有する。
ファイバーであり、そのものは周知のように、木綿繊維
または化学パルプを原料に用い、無サイズで抄造した原
紙を所定の濃度(一般にボーメ度65〜74)の塩化亜鉛の
液で処理したもので、木材と金属の中間の性質をもち、
高い弾性と剛性を有し、しかも金属に較べ遙かに軽量で
あり、各種の油に対しても高度の耐性を有する。
【0019】本発明はバルカナイズドファイバーが有す
る前記の性質を活用し、かつこのものに後記のような特
殊加工を施すことにより、前記した鋸歯刃つきシートを
得、これをカートンに接着させて従来の金属刃に代わる
有用性の高い切刃つきカートンを提供し得るようにした
ものである。また、前記鋸歯刃つきシートの厚みとして
は、0.2 mm〜0.5 mm程度、好ましくは0.25mm〜0.
35mm程度で、薄いほど切れ味がよい。
る前記の性質を活用し、かつこのものに後記のような特
殊加工を施すことにより、前記した鋸歯刃つきシートを
得、これをカートンに接着させて従来の金属刃に代わる
有用性の高い切刃つきカートンを提供し得るようにした
ものである。また、前記鋸歯刃つきシートの厚みとして
は、0.2 mm〜0.5 mm程度、好ましくは0.25mm〜0.
35mm程度で、薄いほど切れ味がよい。
【0020】なお、本発明にあっては、前記したバルカ
ナイズドファイバーの原反を、そのまま鋸歯刃つきシー
トの原材料として用いてもよいが、このバルカナイズド
ファイバーに予めメラミン樹脂溶液またはグリオキザー
ル溶液等を塗工または含浸させて耐水性を付与した上で
使用してもよい。
ナイズドファイバーの原反を、そのまま鋸歯刃つきシー
トの原材料として用いてもよいが、このバルカナイズド
ファイバーに予めメラミン樹脂溶液またはグリオキザー
ル溶液等を塗工または含浸させて耐水性を付与した上で
使用してもよい。
【0021】前記原反の表面に設ける防湿皮膜の形成方
法に関して具体的に述べると、前記した変性ポリエチレ
ン系の低透湿度の樹脂をエマルジョンや溶液の形態で、
前記原反の表面に塗工する方法、或いは、フィルムの形
態でドライラミネートする方法、または前記各樹脂を溶
融状態に保持した上で、これを原反の表面に押し出しコ
ーティングする等の方法を採用することができる。
法に関して具体的に述べると、前記した変性ポリエチレ
ン系の低透湿度の樹脂をエマルジョンや溶液の形態で、
前記原反の表面に塗工する方法、或いは、フィルムの形
態でドライラミネートする方法、または前記各樹脂を溶
融状態に保持した上で、これを原反の表面に押し出しコ
ーティングする等の方法を採用することができる。
【0022】なかでも、エチレン酢酸ビニル共重合体、
エチレンーメタクリル酸共重合体、アイオノマー等の変
性ポリエチレン系樹脂を溶融押出しにより、バルカナイ
ズドファイバー表面にラミネートする方法、またはポリ
エチレン樹脂を溶融押出しした上に、変性ポリエチレン
系樹脂のフィルムを積層する方法を用いるのがよい。
エチレンーメタクリル酸共重合体、アイオノマー等の変
性ポリエチレン系樹脂を溶融押出しにより、バルカナイ
ズドファイバー表面にラミネートする方法、またはポリ
エチレン樹脂を溶融押出しした上に、変性ポリエチレン
系樹脂のフィルムを積層する方法を用いるのがよい。
【0023】なお、前記構成より成る鋸歯刃つきシート
をカートンブランクに貼着させる際には、当該接着部位
に相当する箇所のカートン側に接着促進剤としてポリエ
チレン、或いは変性ポリエチレン系樹脂のエマルジョン
または溶液を予め塗布して、皮膜を形成させておくと、
両者の接着強度がさらに高まる。
をカートンブランクに貼着させる際には、当該接着部位
に相当する箇所のカートン側に接着促進剤としてポリエ
チレン、或いは変性ポリエチレン系樹脂のエマルジョン
または溶液を予め塗布して、皮膜を形成させておくと、
両者の接着強度がさらに高まる。
【0024】
【実施態様】以下、本発明を実施例ならびに比較例に基
づき、一層具体的に説明する。 実施例1 まず、バルカナイズドファイバーの原反の製造法につい
て略述する。使用パルプとして、NBKPおよびNDS
Pをそれぞれ50%づつ配合した紙料を用いて、米坪1
05g/m2 の原紙を抄造する。この原紙2枚を69°
ボーメ、40℃の塩化亜鉛溶液に浸漬後、圧搾、加温圧
着、空気熟成を経て約30°ボーメの塩化亜鉛を溶出さ
せる。次いで塩酸槽にて酸洗いをした後、水洗槽に送り
塩化亜鉛を除去する。その後に予備乾燥を施してから、
メラミンホルマリン樹脂溶液を両面に塗工(固形分換算
で10g/m2 )した上で、シリンダドライヤーにて乾
燥する。次いでキャレンダー掛けを行って、0.25m
m厚の耐水性に富んだバルカナイズドファイバー原反を
得た。
づき、一層具体的に説明する。 実施例1 まず、バルカナイズドファイバーの原反の製造法につい
て略述する。使用パルプとして、NBKPおよびNDS
Pをそれぞれ50%づつ配合した紙料を用いて、米坪1
05g/m2 の原紙を抄造する。この原紙2枚を69°
ボーメ、40℃の塩化亜鉛溶液に浸漬後、圧搾、加温圧
着、空気熟成を経て約30°ボーメの塩化亜鉛を溶出さ
せる。次いで塩酸槽にて酸洗いをした後、水洗槽に送り
塩化亜鉛を除去する。その後に予備乾燥を施してから、
メラミンホルマリン樹脂溶液を両面に塗工(固形分換算
で10g/m2 )した上で、シリンダドライヤーにて乾
燥する。次いでキャレンダー掛けを行って、0.25m
m厚の耐水性に富んだバルカナイズドファイバー原反を
得た。
【0025】この原反の表裏両面に、それぞれポリエチ
レンイミンを固形分で3g/m2 の割合で塗工、乾燥さ
せることによりアンカー処理を施した後、その処理面に
厚み20μの低密度ポリエチレンの溶融押出しコートを
行ない、更に片面には溶融押出しコートと同時に、溶融
状態のポリエチレン樹脂層上に変性ポリエチレン系樹脂
であるところのエチレンー酢酸ビニル共重合体(東ソー
株式会社製ウルトラセン2077R )から成る厚み40μの
フィルムを積層することにより、防湿性とホットタック
性を併せ持つ防湿皮膜を形成させた。
レンイミンを固形分で3g/m2 の割合で塗工、乾燥さ
せることによりアンカー処理を施した後、その処理面に
厚み20μの低密度ポリエチレンの溶融押出しコートを
行ない、更に片面には溶融押出しコートと同時に、溶融
状態のポリエチレン樹脂層上に変性ポリエチレン系樹脂
であるところのエチレンー酢酸ビニル共重合体(東ソー
株式会社製ウルトラセン2077R )から成る厚み40μの
フィルムを積層することにより、防湿性とホットタック
性を併せ持つ防湿皮膜を形成させた。
【0026】かくして図2および図4〜5に示すよう
に、帯状のバルカナイズドファイバーの原反1の表裏両
面に低密度ポリエチレン層からなる防湿皮膜2が形成さ
れ、更にその片面に変性ポリエチレン系樹脂によるホッ
トタック性に優れる樹脂皮膜3を形成させてなるバルカ
ナイズドファイバー板4を得る。次いでこのファイバー
板4を鋸歯刃形成機に掛け、或いはプレス機等により打
ち抜き成形すれば、容易に同図に示すような鋸歯刃5a
が形成されたバルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つき
シート5が得られる。
に、帯状のバルカナイズドファイバーの原反1の表裏両
面に低密度ポリエチレン層からなる防湿皮膜2が形成さ
れ、更にその片面に変性ポリエチレン系樹脂によるホッ
トタック性に優れる樹脂皮膜3を形成させてなるバルカ
ナイズドファイバー板4を得る。次いでこのファイバー
板4を鋸歯刃形成機に掛け、或いはプレス機等により打
ち抜き成形すれば、容易に同図に示すような鋸歯刃5a
が形成されたバルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つき
シート5が得られる。
【0027】なお表1は、本発明でいうホットタック性
に優れた樹脂と優れない樹脂の違いによってどれだけカ
ートンに対する鋸歯刃の取付け時間,換言すれば装着ス
ピードが早まるかの比較試験結果を示したものである。
すなわち、ホットタック性に優れた樹脂としてエチレン
ー酢酸ビニル共重合体(東ソー株式会社製ウルトラセン
2077R )…表中ではEVAと表示…およびエチレン樹脂
を主成分とするアイオノマー(商品名:デュポン社製サ
ーリン1652)…表中ではアイオノマーと表示…を用い、
これらの各樹脂膜をバルカナイズドファイバー製の原反
(表中ではVFと表示)の表面に押出しコーティングに
より、20μおよび40μの厚さで形成させ、一方、比較の
ため通常の熱可塑性樹脂、すなわち、通常の低密度ポリ
エチレン樹脂(昭和高分子製のポリゾールOLX-7319)、
換言すれば非変性のPE樹脂を用いて前記と同じ手法で
同じ厚さの樹脂膜を形成させた上で、それら各樹脂膜の
種類の違いによりカートンに対する鋸歯刃の装着時間が
異なってくることを確認した。
に優れた樹脂と優れない樹脂の違いによってどれだけカ
ートンに対する鋸歯刃の取付け時間,換言すれば装着ス
ピードが早まるかの比較試験結果を示したものである。
すなわち、ホットタック性に優れた樹脂としてエチレン
ー酢酸ビニル共重合体(東ソー株式会社製ウルトラセン
2077R )…表中ではEVAと表示…およびエチレン樹脂
を主成分とするアイオノマー(商品名:デュポン社製サ
ーリン1652)…表中ではアイオノマーと表示…を用い、
これらの各樹脂膜をバルカナイズドファイバー製の原反
(表中ではVFと表示)の表面に押出しコーティングに
より、20μおよび40μの厚さで形成させ、一方、比較の
ため通常の熱可塑性樹脂、すなわち、通常の低密度ポリ
エチレン樹脂(昭和高分子製のポリゾールOLX-7319)、
換言すれば非変性のPE樹脂を用いて前記と同じ手法で
同じ厚さの樹脂膜を形成させた上で、それら各樹脂膜の
種類の違いによりカートンに対する鋸歯刃の装着時間が
異なってくることを確認した。
【表1】 (別紙参照)
【0028】ところで前記原反は抄造時において構成繊
維の配向に起因した方向性を帯びている。すなわち、構
成繊維は抄紙方向に沿って平行に並ぶ傾向があるので、
それに伴って抄造された原反にも、当該原反の長手方
向、すなわちマシン方向(MD方向)とそれに直交する
方向(CD方向)とでは原反そのものの物理的性質が異
なってくる。特に吸湿時における伸縮率を考察すると、
図4〜5のCD方向における伸縮率はMD方向のそれに
較べて6〜7倍も高い数値を示す。伸びを例にとって具
体的に述べると、相対湿度65%RHから90%RH(雰囲
気温度23℃に24時間放置)にした場合の伸びはMD方向
が0.4 %であるのに対し、CD方向は2.7%という値を
示す。
維の配向に起因した方向性を帯びている。すなわち、構
成繊維は抄紙方向に沿って平行に並ぶ傾向があるので、
それに伴って抄造された原反にも、当該原反の長手方
向、すなわちマシン方向(MD方向)とそれに直交する
方向(CD方向)とでは原反そのものの物理的性質が異
なってくる。特に吸湿時における伸縮率を考察すると、
図4〜5のCD方向における伸縮率はMD方向のそれに
較べて6〜7倍も高い数値を示す。伸びを例にとって具
体的に述べると、相対湿度65%RHから90%RH(雰囲
気温度23℃に24時間放置)にした場合の伸びはMD方向
が0.4 %であるのに対し、CD方向は2.7%という値を
示す。
【0029】したがって前記原反から鋸歯刃つきシート
を作成する際、図4に示すような状態で鋸歯刃を形成さ
せ、かつこのシートをカートンに貼着して使用したとき
には、前記伸びに起因して鋸歯刃つきシートがカートン
上において波打つように屈曲し、局部的に剥れが生じて
しまう。その結果、鋸歯刃それ自体の鋭利性も損なわ
れ、切れ味が極端に低下してしまうという不具合が生じ
る。ちなみに図5のような状態、すなわちMD方向に沿
って鋸歯刃を形成した場合には、伸縮率が小さいので前
記の現象は生ぜず、また幾分伸縮が生じても、それはカ
ートンの伸縮と合致する値となるから、事実上問題は生
じない。
を作成する際、図4に示すような状態で鋸歯刃を形成さ
せ、かつこのシートをカートンに貼着して使用したとき
には、前記伸びに起因して鋸歯刃つきシートがカートン
上において波打つように屈曲し、局部的に剥れが生じて
しまう。その結果、鋸歯刃それ自体の鋭利性も損なわ
れ、切れ味が極端に低下してしまうという不具合が生じ
る。ちなみに図5のような状態、すなわちMD方向に沿
って鋸歯刃を形成した場合には、伸縮率が小さいので前
記の現象は生ぜず、また幾分伸縮が生じても、それはカ
ートンの伸縮と合致する値となるから、事実上問題は生
じない。
【0030】本発明は、前記CD方向の不具合をも解消
させることができ、それは前記原反の両面に防湿皮膜を
形成させるようにしたからである。本発明によれば前記
のように加工した原反4に対し鋸歯刃を形成させる際に
は、前記したMD方向またはCD方向の何れの方向に対
して鋸歯刃を形成させても差し支えない。
させることができ、それは前記原反の両面に防湿皮膜を
形成させるようにしたからである。本発明によれば前記
のように加工した原反4に対し鋸歯刃を形成させる際に
は、前記したMD方向またはCD方向の何れの方向に対
して鋸歯刃を形成させても差し支えない。
【0031】ちなみに図2に示す実施例は、原反1の両
面に第1の防湿皮膜2を形成させ、更にその片面に前記
の表1に記載したような変性ポリエチレン系樹脂による
ホットタック性の高い樹脂皮膜3を形成させた後、図1
に示すような形態の鋸歯刃つきシート、すなわち全体と
して細長い矩形状の鋸歯刃つきシート5を得るようにし
た事例で、一例として0.8 cm×30cmの平板状で、厚
み約0.25mmの鋸歯刃つきシートである。なお、前記の
ように樹脂膜を2層構造とせず、変性ポリエチレン樹脂
により単一の樹脂膜を形成させるだけでもよい。
面に第1の防湿皮膜2を形成させ、更にその片面に前記
の表1に記載したような変性ポリエチレン系樹脂による
ホットタック性の高い樹脂皮膜3を形成させた後、図1
に示すような形態の鋸歯刃つきシート、すなわち全体と
して細長い矩形状の鋸歯刃つきシート5を得るようにし
た事例で、一例として0.8 cm×30cmの平板状で、厚
み約0.25mmの鋸歯刃つきシートである。なお、前記の
ように樹脂膜を2層構造とせず、変性ポリエチレン樹脂
により単一の樹脂膜を形成させるだけでもよい。
【0032】実施例2 米坪量400g/m2 のバルカナイズドファイバー原反
を用いた以外は、前記実施例1におけると同様に処理
し、該原反の両面に低密度ポリエチレンより成る防湿皮
膜を形成し、更に片面に変性ポリエチレン系樹脂フィル
ムによるホットタック性の高い樹脂皮膜、すなわちエチ
レンーメタアクリル酸共重合体(商品名:三井石油化学
株式会社製ニュクレル0903HC)を用いて樹脂皮膜を形成
した上で切刃を打抜き成型させて、鋸歯刃つきシートと
した。この場合の鋸歯刃つきシートの厚みは0.35mmで
あり、かつ矩形状シートにおける2つの長辺にそれぞれ
鋸歯刃を形成させた。
を用いた以外は、前記実施例1におけると同様に処理
し、該原反の両面に低密度ポリエチレンより成る防湿皮
膜を形成し、更に片面に変性ポリエチレン系樹脂フィル
ムによるホットタック性の高い樹脂皮膜、すなわちエチ
レンーメタアクリル酸共重合体(商品名:三井石油化学
株式会社製ニュクレル0903HC)を用いて樹脂皮膜を形成
した上で切刃を打抜き成型させて、鋸歯刃つきシートと
した。この場合の鋸歯刃つきシートの厚みは0.35mmで
あり、かつ矩形状シートにおける2つの長辺にそれぞれ
鋸歯刃を形成させた。
【0033】前記形態の鋸歯刃つきシート5におけるホ
ットタック性の高い変性ポリエチレン皮膜にコロナ放電
処理を行って該皮膜を活性化させ、表面張力が40dyne/
cmの易接着面にした上で、該シートを図6に示す展開
形状のカートンブランクの所定位置にカートンと変性ポ
リエチレン皮膜を接して重ね合せ、超音波溶着法により
該シートの表面に形成した変性ポリエチレン皮膜を介し
て、板紙と鋸歯刃つきシートを互いに溶着させた。
ットタック性の高い変性ポリエチレン皮膜にコロナ放電
処理を行って該皮膜を活性化させ、表面張力が40dyne/
cmの易接着面にした上で、該シートを図6に示す展開
形状のカートンブランクの所定位置にカートンと変性ポ
リエチレン皮膜を接して重ね合せ、超音波溶着法により
該シートの表面に形成した変性ポリエチレン皮膜を介し
て、板紙と鋸歯刃つきシートを互いに溶着させた。
【0034】以下、図6〜7に基づきカートンの構成に
ついて説明する。同図において、符号Pは、米坪量350
g/m2 の板紙製カートンブランク(0.8 mm厚)、同
11は前記ブランクに折線を介して区画形成した矩形状の
底板であって、図において前記底板の下方に位置する長
辺には前面板12を連接させると共に、他方の長辺には前
記と同様な折線を介して、背面板13、天面板14および蓋
板15を順次隣り合うように設ける。また、前記前面板12
と背面板13のそれぞれの両側には、折線を介して接着片
16および17を延長させ、一方、前記底板11の短辺側にも
同様にしてフラップ18を付設した妻板19を、それぞれ延
長させる。
ついて説明する。同図において、符号Pは、米坪量350
g/m2 の板紙製カートンブランク(0.8 mm厚)、同
11は前記ブランクに折線を介して区画形成した矩形状の
底板であって、図において前記底板の下方に位置する長
辺には前面板12を連接させると共に、他方の長辺には前
記と同様な折線を介して、背面板13、天面板14および蓋
板15を順次隣り合うように設ける。また、前記前面板12
と背面板13のそれぞれの両側には、折線を介して接着片
16および17を延長させ、一方、前記底板11の短辺側にも
同様にしてフラップ18を付設した妻板19を、それぞれ延
長させる。
【0035】なお、蓋板15には図示のようなハ字形の破
断線20とこれに連なる直線状の破断線21とを刻設してお
き、組立後のカートンを開封するに際し、これら破断線
を用いて開封するようになす。組立て後において蓋板15
の一部、すなわち前記破断線で囲まれた仮付片23の部分
をカートン本体から切り離すことによって開封すると共
に、同時にハ字形の破断線20の間に形成される差込片22
を開封後において前記の前面板12に穿設した係止用スリ
ット24に差込んで蓋を固定するように運用するものであ
る。
断線20とこれに連なる直線状の破断線21とを刻設してお
き、組立後のカートンを開封するに際し、これら破断線
を用いて開封するようになす。組立て後において蓋板15
の一部、すなわち前記破断線で囲まれた仮付片23の部分
をカートン本体から切り離すことによって開封すると共
に、同時にハ字形の破断線20の間に形成される差込片22
を開封後において前記の前面板12に穿設した係止用スリ
ット24に差込んで蓋を固定するように運用するものであ
る。
【0036】前記の鋸歯刃つきシート5は、これを前記
底板11の底面側で前面板12との境目部分に接着させるも
ので、接着に際しては該シートの鋸歯刃5aが境の折線
より僅かに突出するような位置に固定させる。なお、前
記鋸歯刃つきシートをカートンに接着させるに当って
は、当該シートが長さ方向において底板11の長辺より僅
かに短くなるように取り付けるのがよい。
底板11の底面側で前面板12との境目部分に接着させるも
ので、接着に際しては該シートの鋸歯刃5aが境の折線
より僅かに突出するような位置に固定させる。なお、前
記鋸歯刃つきシートをカートンに接着させるに当って
は、当該シートが長さ方向において底板11の長辺より僅
かに短くなるように取り付けるのがよい。
【0037】前記展開形状のカートンブランクを組立て
るに当っては、図7に示すように底板11を中心にして前
面板12、背面板13、妻板19を、それぞれ折線を介して垂
直に立ち上げ、接着片16および17を妻板19の内側に位置
させて接着した後、この中に前記したクッキングシート
でロール状に捲回されたもの(図8の符号G参照)を収
容する。次いで天面板14および蓋板15で開口面を覆って
から、該蓋板を仮付け片23等を介して前面板12に対しス
ポット接着Hを施して閉塞するのである。
るに当っては、図7に示すように底板11を中心にして前
面板12、背面板13、妻板19を、それぞれ折線を介して垂
直に立ち上げ、接着片16および17を妻板19の内側に位置
させて接着した後、この中に前記したクッキングシート
でロール状に捲回されたもの(図8の符号G参照)を収
容する。次いで天面板14および蓋板15で開口面を覆って
から、該蓋板を仮付け片23等を介して前面板12に対しス
ポット接着Hを施して閉塞するのである。
【0038】前記のようにしてカートン内に収容されて
いるクッキングシートFを取り出す場合には、第8図に
示すようにスポット接着されている仮付け片23を破断線
を介して切り取って開封し、次いで前記ロールGとして
巻き込まれているラッピングフィルムまたはシートFの
端縁部を摘んで所望の長さに引き出す。引き出したフィ
ルム等は、これを前面板12の上縁から該板12に沿って垂
下させ、さらに前面板12の方向に押圧することにより、
前面板の下端縁に突出している鋸歯刃4aで必要とする
長さに截断する。截断後は、前記した差込片22を前面板
12に形成されている係止用スリット24に挿入し、開口部
を閉塞してカートン内に塵埃が混入するのを防ぐように
運用するものである。
いるクッキングシートFを取り出す場合には、第8図に
示すようにスポット接着されている仮付け片23を破断線
を介して切り取って開封し、次いで前記ロールGとして
巻き込まれているラッピングフィルムまたはシートFの
端縁部を摘んで所望の長さに引き出す。引き出したフィ
ルム等は、これを前面板12の上縁から該板12に沿って垂
下させ、さらに前面板12の方向に押圧することにより、
前面板の下端縁に突出している鋸歯刃4aで必要とする
長さに截断する。截断後は、前記した差込片22を前面板
12に形成されている係止用スリット24に挿入し、開口部
を閉塞してカートン内に塵埃が混入するのを防ぐように
運用するものである。
【0039】実施例3 米坪量400 g/m2 のバルカナイズドファイバー原反1
を用い、前記実施例1及び2におけると同様に処理して
該原反の両面に変性ポリエチレン系樹脂であるエチレン
ー酢酸ビニル共重合体を溶融押出しコーティングし、両
面に図3に示すような構成の樹脂皮膜3、すなわち防湿
性と良好なホットタック性を併せ持つ変性ポリエチレン
樹脂皮膜3を形成した。
を用い、前記実施例1及び2におけると同様に処理して
該原反の両面に変性ポリエチレン系樹脂であるエチレン
ー酢酸ビニル共重合体を溶融押出しコーティングし、両
面に図3に示すような構成の樹脂皮膜3、すなわち防湿
性と良好なホットタック性を併せ持つ変性ポリエチレン
樹脂皮膜3を形成した。
【0040】実施例4 続いて鋸歯刃の分布状態が直線状にあらざる山形状を呈
する鋸歯刃つきシートとした場合の実施例について説明
する。図9に明示したように、鋸歯刃の配列を平面的に
見た場合、長さ方向の中央部が突出し、端部に向うにし
たがって若干傾斜した分布状態の平板状部材から成る鋸
歯刃つきシート6としたもので、このものを前記実施例
におけるとほぼ同様な展開形状のカートンブランクP′
に接着した事例である。
する鋸歯刃つきシートとした場合の実施例について説明
する。図9に明示したように、鋸歯刃の配列を平面的に
見た場合、長さ方向の中央部が突出し、端部に向うにし
たがって若干傾斜した分布状態の平板状部材から成る鋸
歯刃つきシート6としたもので、このものを前記実施例
におけるとほぼ同様な展開形状のカートンブランクP′
に接着した事例である。
【0041】以下、前記カートンブランクの構成につい
て略述すると、該ブランクにおける天面板14の上辺側に
は蓋板25が連接されているが、この蓋板面に前記実施例
とは異なる形態の鋸歯刃つきシート6を接着させると共
に、その形態に沿った形の破断線26を蓋板上に刻設させ
ておく。そしてカートン内に収納されたロール状のフィ
ルムまたはシートを取り出すに当っては前記破断線26を
介して、その外側に位置する切離片27を前記破断線に沿
って除去してカートンを開封するように運用する。な
お、切離片27が蓋板25から切り離されると、前記の鋸歯
刃つきシート6における鋸歯刃5aの部分が蓋板の縁辺
から露出した状態となるので、この鋸歯刃を利用して前
記フィルムまたはシートを所用の長さに切断することが
可能となる。ちなみに、前記カートンブランクP′に示
した符号中、前記実施例(図6参照)と共通する部材に
ついては、同一の符号を付した。
て略述すると、該ブランクにおける天面板14の上辺側に
は蓋板25が連接されているが、この蓋板面に前記実施例
とは異なる形態の鋸歯刃つきシート6を接着させると共
に、その形態に沿った形の破断線26を蓋板上に刻設させ
ておく。そしてカートン内に収納されたロール状のフィ
ルムまたはシートを取り出すに当っては前記破断線26を
介して、その外側に位置する切離片27を前記破断線に沿
って除去してカートンを開封するように運用する。な
お、切離片27が蓋板25から切り離されると、前記の鋸歯
刃つきシート6における鋸歯刃5aの部分が蓋板の縁辺
から露出した状態となるので、この鋸歯刃を利用して前
記フィルムまたはシートを所用の長さに切断することが
可能となる。ちなみに、前記カートンブランクP′に示
した符号中、前記実施例(図6参照)と共通する部材に
ついては、同一の符号を付した。
【0042】なお、鋸歯刃つきシートを接着させるカー
トンブランク側の被接着箇所に予め接着を容易ならしめ
る物質、例えばポリエチレンや変性ポリエチレンのエマ
ルジョンをグラビアコーター等を用いて、予めパターン
コートしておいた上で、このブランクを前記ダイセット
機構に供給するようになせば、前記超音波接着による接
着強度がさらに高まり、接着スピードをも向上させるこ
とができる。
トンブランク側の被接着箇所に予め接着を容易ならしめ
る物質、例えばポリエチレンや変性ポリエチレンのエマ
ルジョンをグラビアコーター等を用いて、予めパターン
コートしておいた上で、このブランクを前記ダイセット
機構に供給するようになせば、前記超音波接着による接
着強度がさらに高まり、接着スピードをも向上させるこ
とができる。
【0043】実施例5 鋸歯刃つきシート( 308g/m2 のバルカナイズドファ
イバー)の両面に、エチレン樹脂を主成分とするアイオ
ノマー(商品名:デュポン社製サーリン1652)を30μの
厚さでラミネートし、超音波溶着によってカートンケー
スのブランク〓(米坪 350g/m2 の白板紙)に装着し
た。装着時間は 0.2秒と極めて短時間のうちに、しかも
充分な接着強度を保って接着することができた。前記サ
ーリンに代え、エチレンーメタクリル酸共重合体(商品
名:三井石油化学(株)製ニュクレル0903HC)を用いた
場合にも同様な結果が得られた。
イバー)の両面に、エチレン樹脂を主成分とするアイオ
ノマー(商品名:デュポン社製サーリン1652)を30μの
厚さでラミネートし、超音波溶着によってカートンケー
スのブランク〓(米坪 350g/m2 の白板紙)に装着し
た。装着時間は 0.2秒と極めて短時間のうちに、しかも
充分な接着強度を保って接着することができた。前記サ
ーリンに代え、エチレンーメタクリル酸共重合体(商品
名:三井石油化学(株)製ニュクレル0903HC)を用いた
場合にも同様な結果が得られた。
【0044】比較例 前記サーリン1652に代えて、低密度ポリエチレン樹脂
(商品名:三井石油化学株式会社製ミラソン16P )を使
用した以外は、前記実施例5と同様にして溶着させたが
0.2秒では充分な接着強度は得られなかった。ちなみ
に、ホットタック測定装置としては、テスター産業株式
会社製の熱間剥離性測定装置が存在するので、この装置
を用いて前記の試験を実施した。
(商品名:三井石油化学株式会社製ミラソン16P )を使
用した以外は、前記実施例5と同様にして溶着させたが
0.2秒では充分な接着強度は得られなかった。ちなみ
に、ホットタック測定装置としては、テスター産業株式
会社製の熱間剥離性測定装置が存在するので、この装置
を用いて前記の試験を実施した。
【0045】本発明で使用する変性ポリエチレン樹脂が
ホットタック性に優れる所以について考察すると、ホッ
トタック性の要因としては、ヒートシール性そのもの
と、シール部が固化するまでの時間を左右する樹脂の凝
固点と半溶融時の剥離抵抗に影響を及ぼす樹脂の結晶化
度、すなわち密度に依存すると考えられる。一般に、メ
ルトテンションは、樹脂のMIに関係しているので、ホ
ットタック性は低MI、高密度の樹脂ほど良好といえる
ので、それらを基準に本発明に適した樹脂を選定するこ
とができる。なお、ホットタック性は、熱間シール性と
も称するが、それを測定する方法には、剥離力法と剥離
距離法(シール部分を一定応力でシール直後に剥してい
った時、剥離が何cmの所で停止するかで示す)がある。
これら両物性共に前記の各樹脂は非変性のポリエチレン
よりも優れ、超音波溶着に適することが確認された。
ホットタック性に優れる所以について考察すると、ホッ
トタック性の要因としては、ヒートシール性そのもの
と、シール部が固化するまでの時間を左右する樹脂の凝
固点と半溶融時の剥離抵抗に影響を及ぼす樹脂の結晶化
度、すなわち密度に依存すると考えられる。一般に、メ
ルトテンションは、樹脂のMIに関係しているので、ホ
ットタック性は低MI、高密度の樹脂ほど良好といえる
ので、それらを基準に本発明に適した樹脂を選定するこ
とができる。なお、ホットタック性は、熱間シール性と
も称するが、それを測定する方法には、剥離力法と剥離
距離法(シール部分を一定応力でシール直後に剥してい
った時、剥離が何cmの所で停止するかで示す)がある。
これら両物性共に前記の各樹脂は非変性のポリエチレン
よりも優れ、超音波溶着に適することが確認された。
【0046】以上に詳しく説明したところであるが、本
発明は前記した各実施例に限定されるものではなく、発
明の趣旨を変更しない限度において、種々の変形が可能
である。次に、本発明における樹脂皮膜が防湿皮膜とし
ても効果を発揮することを確認するため、下記試料を用
いて次のような試験を行った。 [試料A]前記実施例2に準じて作成した原反シート
(米坪量400 g/m2 のバルカナイズドファイバー板
(厚さ0.35mm)に対して、予めメラミン樹脂溶液(5
%濃度)を含浸させた後、乾燥させた。その原反の両面
に厚さ20μのポリエチレン皮膜を形成した後、更に片面
に40μのエチレンー酢酸ビニル共重合体フィルムを積層
したもの。 [試料B]前記と同じ米坪量のバルカナイズドファイバ
ー板(厚さも同じ)に対して、予めメラミン樹脂溶液
(5%濃度)を含浸させただけのもの。 [試料C]前記と同じ米坪量のバルカナイズドファイバ
ー板(厚さも同じ)に対して予め5%濃度のメラミン樹
脂溶液を含浸させた上で、さらにウレタン樹脂液を15g
/m2 (固形分)の割合で塗工したもの。
発明は前記した各実施例に限定されるものではなく、発
明の趣旨を変更しない限度において、種々の変形が可能
である。次に、本発明における樹脂皮膜が防湿皮膜とし
ても効果を発揮することを確認するため、下記試料を用
いて次のような試験を行った。 [試料A]前記実施例2に準じて作成した原反シート
(米坪量400 g/m2 のバルカナイズドファイバー板
(厚さ0.35mm)に対して、予めメラミン樹脂溶液(5
%濃度)を含浸させた後、乾燥させた。その原反の両面
に厚さ20μのポリエチレン皮膜を形成した後、更に片面
に40μのエチレンー酢酸ビニル共重合体フィルムを積層
したもの。 [試料B]前記と同じ米坪量のバルカナイズドファイバ
ー板(厚さも同じ)に対して、予めメラミン樹脂溶液
(5%濃度)を含浸させただけのもの。 [試料C]前記と同じ米坪量のバルカナイズドファイバ
ー板(厚さも同じ)に対して予め5%濃度のメラミン樹
脂溶液を含浸させた上で、さらにウレタン樹脂液を15g
/m2 (固形分)の割合で塗工したもの。
【0047】前記各試料の原反から、それぞれ幅8m
m、長さ100 mmの矩形状の板を切り出した。切り出し
に当っては図4〜5に示すように、前記鋸歯刃が形成さ
れる方向を長さ方向に設定し、かつその長さ方向をMD
方向と平行にしたもの(別紙の表2〜3中で「縦」と表
示)と、CD方向が鋸歯刃の長さ方向に一致するもの〓
(同じく表中で「横」と表示)との2種類を作成し、湿
度の違いにより前記各試料にどの程度の伸縮が生ずるか
を試験した。
m、長さ100 mmの矩形状の板を切り出した。切り出し
に当っては図4〜5に示すように、前記鋸歯刃が形成さ
れる方向を長さ方向に設定し、かつその長さ方向をMD
方向と平行にしたもの(別紙の表2〜3中で「縦」と表
示)と、CD方向が鋸歯刃の長さ方向に一致するもの〓
(同じく表中で「横」と表示)との2種類を作成し、湿
度の違いにより前記各試料にどの程度の伸縮が生ずるか
を試験した。
【0048】なお、試験方法としては、前記各試料を23
℃、65%RHの雰囲気下に24時間放置したものを対象と
して、各試料の長さ方向の伸びを測定して基準値を得
た。そして、今度は前記測定対象とした各試料を20%R
Hおよび90%RHの雰囲気下におき、所定の時間(表に
記載した各時間)放置したときの伸縮度合、すなわち、
条件を変えたときの前記測定値に対する伸びまたは縮み
の割合を百分率で表したのが、下記の表2〜3である。
℃、65%RHの雰囲気下に24時間放置したものを対象と
して、各試料の長さ方向の伸びを測定して基準値を得
た。そして、今度は前記測定対象とした各試料を20%R
Hおよび90%RHの雰囲気下におき、所定の時間(表に
記載した各時間)放置したときの伸縮度合、すなわち、
条件を変えたときの前記測定値に対する伸びまたは縮み
の割合を百分率で表したのが、下記の表2〜3である。
【表2】 (別紙参照)
【表3】 (別紙参照)
【0049】表2〜3から明らかなように、本発明によ
れば、雰囲気中の湿気により比較的影響を受け易いバル
カナイズドファイバー板も、その表面に形成した防湿皮
膜により湿度の影響を受け難い状態に保ち得ることが確
認された。ことに従来汎用されている前記メラミン樹脂
またはウレタン樹脂等による耐水加工品に比較して本発
明の防湿皮膜形成による防湿処理は、従来品に較べ格段
の効果を示す点で注目すべきものがある。
れば、雰囲気中の湿気により比較的影響を受け易いバル
カナイズドファイバー板も、その表面に形成した防湿皮
膜により湿度の影響を受け難い状態に保ち得ることが確
認された。ことに従来汎用されている前記メラミン樹脂
またはウレタン樹脂等による耐水加工品に比較して本発
明の防湿皮膜形成による防湿処理は、従来品に較べ格段
の効果を示す点で注目すべきものがある。
【0050】さらにまた、本発明によれば、前記防湿皮
膜の利用により、従来不可欠としていたメラミン樹脂ま
たはウレタン樹脂等による耐水ないしは防水処理をする
場合にも、軽度の処理で足りるようになったため、高価
なウレタン樹脂を使用しなくても済み、その結果、低コ
ストで実用性に富んだ製品を提供し得る点でも極めて有
利となる。すなわち、変性ポリエチレン、例えばエチレ
ンー酢酸ビニル共重合体をラミネートしたバルカナイズ
ドファイバーとウレタン樹脂塗工を施したそれとを比較
すると、使用する樹脂単価において前者は後者の半値で
済むばかりか、加工速度においても、前者は後者の30
倍も効率が良く、またカートンに接着する場合も、ホッ
トタック性の高い変性ポリエチレン樹脂を使用している
から、他の接着剤を全く必要とせず、超音波溶融接着が
可能であるため、所望とする製品を極めて廉価に提供し
得るのである。
膜の利用により、従来不可欠としていたメラミン樹脂ま
たはウレタン樹脂等による耐水ないしは防水処理をする
場合にも、軽度の処理で足りるようになったため、高価
なウレタン樹脂を使用しなくても済み、その結果、低コ
ストで実用性に富んだ製品を提供し得る点でも極めて有
利となる。すなわち、変性ポリエチレン、例えばエチレ
ンー酢酸ビニル共重合体をラミネートしたバルカナイズ
ドファイバーとウレタン樹脂塗工を施したそれとを比較
すると、使用する樹脂単価において前者は後者の半値で
済むばかりか、加工速度においても、前者は後者の30
倍も効率が良く、またカートンに接着する場合も、ホッ
トタック性の高い変性ポリエチレン樹脂を使用している
から、他の接着剤を全く必要とせず、超音波溶融接着が
可能であるため、所望とする製品を極めて廉価に提供し
得るのである。
【0051】
【発明の効果】かくして本発明は前記防湿皮膜を形成し
たバルカナイズドファイバー板を原反に用い、当該ファ
イバーそれ自体が有する非常に高い弾性と剛性とを活用
しながら、このものに鋸歯刃を形成させたものであるか
ら、外力による鋸歯刃の変形や潰れがなく、常時鋭利な
截断性能を発揮する。特に本発明による前記シートは、
雰囲気中の湿度が高い厨房または調理場等におかれて
も、寸法安定性を損なうこともないので、食品の包装等
に利用される樹脂製フィルム、紙、金属箔、加工紙等の
クッキングシートを截断するための切断刃として適切で
ある。
たバルカナイズドファイバー板を原反に用い、当該ファ
イバーそれ自体が有する非常に高い弾性と剛性とを活用
しながら、このものに鋸歯刃を形成させたものであるか
ら、外力による鋸歯刃の変形や潰れがなく、常時鋭利な
截断性能を発揮する。特に本発明による前記シートは、
雰囲気中の湿度が高い厨房または調理場等におかれて
も、寸法安定性を損なうこともないので、食品の包装等
に利用される樹脂製フィルム、紙、金属箔、加工紙等の
クッキングシートを截断するための切断刃として適切で
ある。
【0052】その上、前記鋸歯刃つきシートは、素材が
バルカナイズドファイバー製であるので、カートンに付
設されて使用されたときにも、取り扱い中に指先を傷付
けることなく、その上、使用済みになったものは、全体
としてそのまま焼却処分が可能で、従来の金属刃のよう
に残渣が残るようなこともない。
バルカナイズドファイバー製であるので、カートンに付
設されて使用されたときにも、取り扱い中に指先を傷付
けることなく、その上、使用済みになったものは、全体
としてそのまま焼却処分が可能で、従来の金属刃のよう
に残渣が残るようなこともない。
【0053】さらにまた、本発明の鋸歯刃つきシートが
カートンに付設された場合において、雰囲気中の湿気を
受けたときにも伸縮差が殆んどなく、ことにカートンを
構成している板紙との間の相対的な伸縮差が認められな
いから、カートンに貼着された後の鋸歯刃つきシートが
湿度の影響で剥離したり、或いは変形したりすることも
無く、したがって常時安定した切断機能を発揮するとい
う利点を発揮する。
カートンに付設された場合において、雰囲気中の湿気を
受けたときにも伸縮差が殆んどなく、ことにカートンを
構成している板紙との間の相対的な伸縮差が認められな
いから、カートンに貼着された後の鋸歯刃つきシートが
湿度の影響で剥離したり、或いは変形したりすることも
無く、したがって常時安定した切断機能を発揮するとい
う利点を発揮する。
【0054】しかも、本発明にあっては防湿機能を有す
るだけでなく、通常のポリエチレン樹脂に比較して融点
が低く、かつ粘着性の高い変性ポリエチレン樹脂を防湿
皮膜に用いてバルカナイズドファイバー板の表面を覆う
ようにしたから、防湿機能が強化されただけでなく、カ
ートンブランクへの装着時間を速めて製造コストを低減
させる効果もある。
るだけでなく、通常のポリエチレン樹脂に比較して融点
が低く、かつ粘着性の高い変性ポリエチレン樹脂を防湿
皮膜に用いてバルカナイズドファイバー板の表面を覆う
ようにしたから、防湿機能が強化されただけでなく、カ
ートンブランクへの装着時間を速めて製造コストを低減
させる効果もある。
【図1】本発明におけるバルカナイズドファイバー製鋸
歯刃つきシートの1実施例を示す斜視図。
歯刃つきシートの1実施例を示す斜視図。
【図2】図1のIIーII線における拡大断面図。
【図3】本発明におけるバルカナイズドファイバー製鋸
歯刃つきシートの他の実施例を示す拡大断面図。
歯刃つきシートの他の実施例を示す拡大断面図。
【図4】バルカナイズドファイバーの原反の両面に防湿
皮膜を形成させた後、そのものを前記原反の抄紙方向と
直角方向(CD方向=Cross Direction )に鋸歯刃を形
成させて鋸歯刃つきシートとする場合を示した平面図。
皮膜を形成させた後、そのものを前記原反の抄紙方向と
直角方向(CD方向=Cross Direction )に鋸歯刃を形
成させて鋸歯刃つきシートとする場合を示した平面図。
【図5】前記原反から鋸歯刃つきシートを得るに当り、
該原反の抄紙方向(MD方向=Machine Direction )と
平行に鋸歯刃を形成させた場合を示す平面図。
該原反の抄紙方向(MD方向=Machine Direction )と
平行に鋸歯刃を形成させた場合を示す平面図。
【図6】前記鋸歯刃つきシートが付設されたカートンブ
ランクの1実施例を示す展開図。
ランクの1実施例を示す展開図。
【図7】図6に示すカートンブランクを組み立てた場合
で、かつ開封する際の状態を示した斜視図。
で、かつ開封する際の状態を示した斜視図。
【図8】カートン開封後に、該カートン内に収納されて
いるロール状に巻かれたクッキングシートを引き出して
截断する際の状態を示した斜視図。
いるロール状に巻かれたクッキングシートを引き出して
截断する際の状態を示した斜視図。
【図9】前記したバルカナイズドファイバー製鋸歯刃つ
きシートを接着させたカートンブランクの他の形態を示
す展開図。
きシートを接着させたカートンブランクの他の形態を示
す展開図。
1 原反 2 樹脂製防湿皮膜 3 ホットタック性樹脂皮膜 4、5 鋸歯刃つきシート 5a 鋸歯刃 11 底板 12 前面板 13 背面板 14 天面板 15 蓋板 16、17 接着片 19 妻板 20 破断線 22 差込片 23 仮付片 24 掛止用スリット 26 破断線
Claims (6)
- 【請求項1】 バルカナイズドファイバー製原反の片面
または両面に、ホットタック性に優れる変性ポリエチレ
ン系樹脂皮膜から成る防湿皮膜を形成させたシートの、
少なくとも一縁辺を鋸歯刃状に加工したバルカナイズド
ファイバー製鋸歯刃つきシート。 - 【請求項2】 防湿皮膜がポリエチレン樹脂より構成さ
れる低透湿度の樹脂皮膜であり、更に前記樹脂膜上にホ
ットタック性に優れる変性ポリエリレン系樹脂を積層し
た請求項1記載のバルカナイズドファイバー製鋸歯刃つ
きシート。 - 【請求項3】 バルカナイズドファイバー製原反の表面
にメラミン樹脂、グリオキザール、その他の耐水化剤を
塗工した後に、前記防湿皮膜を形成させて成る請求項1
または2記載のバルカナイズドファイバー製鋸歯刃つき
シート。 - 【請求項4】 底板、前面板、背面板および妻板とから
なるカートン本体と該カートン本体の開口部を覆う蓋体
とを有する底面部または蓋部に、片面または両面に変性
ポリエチレン系樹脂皮膜で構成された防湿皮膜を形成さ
せたバルカナイズドファイバー製鋸歯刃つきシートを接
着させて成るカートン。 - 【請求項5】 カートンブランクにおける鋸歯刃シート
の接着部位に予めポリエチレンあるいは変性ポリエチレ
ン樹脂をコーティングさせておく請求項4記載のバルカ
ナイズドファイバー製鋸歯刃つきシートを超音波接着法
によって接着させることを特徴とするバルカナイズドフ
ァイバー製の鋸歯刃つきシートをカートンブランクに接
着させる方法。 - 【請求項6】 変性ポリエチレン樹脂がエチレンー酢酸
ビニル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体また
はエチレン樹脂を主成分とするアイオノマーの何れかで
ある請求項1〜5の何れかに記載のバルカナイズドファ
イバー製の鋸歯刃つきシート及び該シートを接着させた
カートンならびにその接着法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5220537A JP2593400B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | バルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート及び該シートを接着させたカートンならびにその接着法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5220537A JP2593400B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | バルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート及び該シートを接着させたカートンならびにその接着法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0752946A true JPH0752946A (ja) | 1995-02-28 |
| JP2593400B2 JP2593400B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=16752554
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5220537A Expired - Lifetime JP2593400B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | バルカナイズドファイバー製の鋸歯刃つきシート及び該シートを接着させたカートンならびにその接着法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593400B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009056575A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-03-19 | Kureha Corp | 包装容器用の切断刃及びそれを有する包装容器 |
| JP2009107049A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Kureha Corp | 包装容器用の切断刃及びそれを有する包装容器 |
| JP2010202225A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Kureha Corp | 包装容器の製造方法 |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP5220537A patent/JP2593400B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009056575A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-03-19 | Kureha Corp | 包装容器用の切断刃及びそれを有する包装容器 |
| JP2009107049A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Kureha Corp | 包装容器用の切断刃及びそれを有する包装容器 |
| JP2010202225A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Kureha Corp | 包装容器の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2593400B2 (ja) | 1997-03-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |