JPH0753646A - 含フッ素水性分散液 - Google Patents

含フッ素水性分散液

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JPH0753646A
JPH0753646A JP21903093A JP21903093A JPH0753646A JP H0753646 A JPH0753646 A JP H0753646A JP 21903093 A JP21903093 A JP 21903093A JP 21903093 A JP21903093 A JP 21903093A JP H0753646 A JPH0753646 A JP H0753646A
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hydrophilic
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俊一 児玉
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優 山内
Takao Hirono
高生 廣野
Hiroko Kitahata
裕子 北畑
Haruhisa Miyake
晴久 三宅
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    • C08L27/02Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L27/12Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms

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Abstract

(57)【要約】 【構成】脂環基を有する2価の連結基を含有する親水性
マクロモノマーとフルオロオレフィンを水性媒体中で重
合して得られる含フッ素水性分散液。 【効果】本発明の水性分散液は、耐候性や機械的強度の
良好な塗膜を与えるものである。さらに乳化剤をまった
く使用しなくても、分散液の化学的安定性、機械的安定
性が優れているため、塗膜の耐水性や耐汚染性も向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含フッ素水性分散液に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、フルオロオレフィンとシクロヘキ
シルビニルエーテル及びその他各種の単量体からなる共
重合体が室温で有機溶媒に可溶であり、塗料として用い
た場合に透明で高光沢を有し、かつ高耐候性、撥水撥油
性、耐汚染性、非粘着性などフッ素樹脂の有する優れた
特性を備えた塗膜を与えることが知られており(例えば
特開昭55−44083号公報)、建築などの分野で使
用が増大しつつある。
【0003】一方、近年大気汚染の観点から有機溶剤の
使用に対して規制が行われつつあるため、有機溶剤を用
いない水性塗料や粉体塗料に対する需要が高まってお
り、フッ素樹脂についても、そのための検討がなされて
おり、官能基をもたないものについては乳化重合で製造
できることが報告されている(特開昭55−25411
号公報)。
【0004】また、ヒドロキシル基を有する含フッ素共
重合体を乳化重合したものが、特開昭57−34107
号公報、特開昭61−231044号公報に記載されて
いる。しかし、これらの方法では、乳化剤及び親水性有
機溶剤を併用することを必須としていた。これらの方法
では乳化剤及び親水性有機溶剤のいずれか一方あるいは
両方を使用しない場合には、水性分散液が得られなかっ
たり、水性分散液が得られても、極めて機械的・化学的
安定性が悪く、保存中に凝集、沈降を起こすという問題
があった。
【0005】この問題を解決するものとして、フルオロ
オレフィンに基づく重合した単位と親水性部位を有する
マクロモノマーに基づく重合した単位を必須構成成分と
する含フッ素共重合体が水に分散された水性分散液が提
案されている(特開平2−225550号公報)。この
水性分散液は、造膜性に優れ、かつ塗膜の機械的強度も
良好であり、さらに乳化剤や親水性有機溶剤を用いなく
ても製造することが可能である。しかし乳化剤を用いた
方が、塗料配合にも十分な分散安定性を付与する点で望
ましかった。一方、水性塗料中に含まれる乳化剤は、塗
料化時に発泡の原因となったり、塗膜の耐水性や耐汚染
性を低下させるおそれがあり、その低減が望まれてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術の有する課題を解決しようとするものである。すな
わち、造膜性や塗膜の機械的強度に優れ、しかも安定化
のための乳化剤を、まったくあるいはほとんど使用しな
くて済み、塗膜の耐水性や耐汚染性が向上する含フッ素
水性分散液を新規に提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、フルオロオレフィン及び
一般式:X−Y−Z(ここでXはラジカル重合性不飽和
基、Yは脂環基を有する2価の連結基、Zは親水性基)
で表される親水性マクロモノマーを必須構成成分とする
共重合可能な単量体を、水性媒体中で重合して得られる
含フッ素水性分散液である。
【0008】本発明において、フルオロオレフィンとし
ては、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、クロ
ロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ペ
ンタフルオロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレンな
どの炭素数2〜4程度のフルオロオレフィンが好ましく
採用される。特にパーハロオレフィンが好ましい。
【0009】本発明の含フッ素水性分散液では、乳化重
合によって得られる含フッ素共重合体が、一般式:X−
Y−Z(ここでXはラジカル重合性不飽和基、Yは脂環
基を有する2価の連結基、Zは親水性基)で表される親
水性マクロモノマーに基づく重合した単位を有すること
が重要である。この単位が含フッ素共重合体の必須構成
成分として含まれているため、水性分散液の機械的安定
性・化学的安定性が改善されるばかりでなく、造膜性や
塗膜の機械的強度にも優れ、さらに安定化のための乳化
剤をまったくあるいはほとんど使用しなくて済むので、
耐水性や耐汚染性が向上するという特徴を有する。
【0010】本発明の一般式:X−Y−Z(ここでXは
ラジカル重合性不飽和基、Yは脂環基を有する2価の連
結基、Zは親水性基)で表される親水性マクロモノマー
のラジカル重合性不飽和基Xとしては、ビニル基、アリ
ル基、プロペニル基、イソプロペニル基、アクリロイル
基、メタクリロイル基などを例示しうる。
【0011】脂環基を有する2価の連結基Yとしては、
シクロヘキサン環やシクロドデカン環などの脂環基を1
個または複数個含んでいれば何等限定されるものではな
い。ラジカル重合性不飽和基Xと親水性基Zの間に脂環
基が存在することにより、親水性マクロモノマーのフル
オロオレフィンや他の共重合可能な単量体との相溶性が
向上し、結果として安定化のための乳化剤をまったくあ
るいはほとんど使用しなくても、安定性に優れる含フッ
素水性分散液を得ることが可能となる。
【0012】親水性基Zとしては、イオン性、ノニオン
性、両性及びこれらの組み合わせのいずれであってもよ
いが、イオン性親水基のみからなる場合は含フッ素水性
分散液の化学的安定性の低下が生じるため、ノニオン性
または両性の親水基を有するマクロモノマーを組み合わ
せることが望ましい。親水性の強さや塗膜物性への影響
という点から、ポリオキシエチレン基あるいはポリオキ
シプロピレン/ポリオキシエチレン基のノニオン性親水
基が特に好ましい。
【0013】また、マクロモノマーとは片末端にラジカ
ル重合性不飽和基を有する低分子量のポリマーまたはオ
リゴマーのことをいう。すなわち、片末端にラジカル重
合性不飽和基を有し、繰り返し単位を少なくとも2個有
する化合物である。繰り返し単位の種類によって異なる
が、通常は繰り返し単位が100個以下のものが重合
性、耐水性などの面から好ましく採用される。
【0014】親水性マクロモノマーとして、例えば、化
1の各物質(なお、化1においてnは2〜40の整
数。)などが例示される。なかでも、ビニルエーテル型
の構造を有するものがフルオロオレフィンとの交互共重
合性に優れ、共重合体塗膜の耐候性が良好となる。
【0015】
【化1】CH2=CHOCH2-cycloC6H10-CH2O(CH2CH2O)nH CH2=CHCH2OCH2-cycloC6H10-CH2O(CH2CH2O)nH CH2=CHO-cycloC6H10-C(CH3)2-cycloC6H10-O(CH2CH2O)nH CH2=CHCH2O-cycloC6H10-C(CH3)2-cycloC6H10-O(CH2CH
2O)nH
【0016】このような親水性マクロモノマーは、ヒド
ロキシル基を有するビニルエーテルあるいはアリルエー
テルに、ホルムアルデヒド、ジオールを重合させる、ま
たはアルキレンオキシドあるいはラクトン環を有する化
合物を開環重合させるなどの方法により製造できる。
【0017】また、親水性部位を有するマクロモノマー
として、親水性のエチレン性不飽和モノマーがラジカル
重合した鎖を有し、末端にビニルエーテルまたはアリル
エーテルのごときラジカル重合性不飽和基を有するマク
ロモノマーであってもよい。このようなマクロモノマー
は、山下らがPolym. Bull.,5. 335(1981) に述べている
方法などにより製造できる。すなわち、縮合可能な官能
基を有する開始剤及び連鎖移動剤の存在下に親水性基を
有するエチレン性不飽和モノマーをラジカル重合させる
ことにより、縮合可能な官能基を有する重合体を製造
し、ついでこの重合体の官能基にグリシジルビニルエー
テル、グリシジルアリルエーテルのごとき化合物を反応
させ、末端にラジカル重合性不飽和基を導入する方法な
どが例示される。
【0018】このマクロモノマーの製造に用いられるエ
チレン性不飽和モノマーとしては、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタクリルアミド、2−メトキシエチルアク
リレート、2−メトキシエチルメタクリレート、ジアセ
トンアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルア
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタク
リレート、多価アルコールのアクリル酸エステル及び多
価アルコールのメタクリル酸エステル及びビニルピロリ
ドンなどがある。
【0019】この他に、共重合可能なモノマーとして、
アクリルアミドとその誘導体、メタクリルアミドとその
誘導体、N−メチロールアクリルアミド誘導体、アクリ
ル酸エチルカルビトール、アクリル酸メチルトリグリコ
ール、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェー
ト、ブトキシエチルアクリレートなどがある。
【0020】また、このマクロモノマーの製造に用いら
れる開始剤として4,4’−アゾビス−4−シアノバレ
リアン酸、2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン
塩酸塩、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、アゾビ
スイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイルなどがある。
【0021】本発明における含フッ素共重合体は、上記
2種の単位の他にヒドロキシル基、エポキシ基、カルボ
ン酸基、カルボニル基及びヒドラジン残基から選ばれる
反応性基を含有する重合した単位を含んでいてもよい。
【0022】本発明の水性分散液は、含フッ素共重合体
が反応性基を有していても安定性は損なわれない。ま
た、含フッ素共重合体が反応性基を有している場合は、
塗料ベースとしたときに硬化剤の併用により極めて優れ
た耐水、耐溶剤性を有する塗膜を得ることができるとい
う利点がある。
【0023】また、ヒドロキシル基を含有する重合した
単位を得る方法には、ヒドロキシル基含有単量体を共重
合する方法、または、重合体を高分子反応させてヒドロ
キシル基を含有する単位を形成させる方法などがある。
ここで、ヒドロキシル基含有単量体としては、ヒドロキ
シブチルビニルエーテルなどのヒドロキシアルキルビニ
ルエーテル類、ヒドロキシエチルアリルエーテルなどの
ヒドロキシアルキルアリルエーテル類、ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートなど
のアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキル
エステルやヒドロキシアルキルビニルエステル、ヒドロ
キシアルキルアリルエステルなどが例示される。
【0024】また、重合体を高分子反応させてヒドロキ
シル基を含有する単位を形成させる方法としては、重合
後加水分解可能なビニルエステル類を共重合させた後、
加水分解せしめてヒドロキシル基を形成せしめるという
方法などが例示される。また、カルボン酸基を含有する
重合した単位は、カルボン酸基含有単量体を共重合する
方法、ヒドロキシル基を有する重合体に2塩基酸無水物
を反応せしめてカルボン酸基を形成する方法がある。
【0025】ここで、カルボン酸基含有単量体として
は、化2の各物質などが例示される。なお、化2におい
て、R1、R3は、炭素数2〜15のアルキル基、R2、R
4は、飽和あるいは不飽和の直鎖上または環状の炭化水
素基、M は、水素、アルカリ金属または窒素を含む化合
物である。
【0026】
【化2】CH2=CHOR1OCOR2COOM CH2=CHCH2R3OCOR4COOM
【0027】エポキシ基を含有する重合した単位は、エ
ポキシ基を含有する単量体を共重合することにより導入
できる。エポキシ基を含有する単量体としては、グリシ
ジルビニルエーテルなどのエポキシ基含有アルキルビニ
ルエーテル類、グリシジルアリルエーテルなどのエポキ
シ基含有アルキルアリルエーテル類、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基含
有アルキルアクリレートまたはメタクリレート類、など
が例示される。
【0028】また、カルボニル基は、カルボニル基含有
単量体を共重合することにより導入することができ、ヒ
ドラジン残基はカルボニル基含有重合体にジカルボン酸
ジヒドラジド(例えば、イソフタル酸ジヒドラジド、ア
ジピン酸ジヒドラジド)やヒドラジン水和物をカルボニ
ル基1モルあたり、0.02〜1モル量配合し、加熱し
て反応せしめることにより得られる。
【0029】本発明における含フッ素共重合体は、上記
単位の他に、これらと共重合可能な単量体に基づく単位
が含まれていてもよい。かかる単量体としては、エチレ
ン、プロピレンなどのオレフィン類、エチルビニルエー
テル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテ
ル類や、ブタン酸ビニルエステル、オクタン酸ビニルエ
ステルなどのビニルエステル類、スチレン、ビニルトル
エンなどの芳香族ビニル化合物などのビニル系化合物、
エチルアリルエーテルなどのアリル化合物、アクリル酸
ブチルなどのアクリロイル化合物、メタクリル酸エチル
などのメタクリロイル化合物などが例示される。特に、
オレフィン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、
アリルエーテル類、アリルエステル類が好ましい。
【0030】ここでオレフィン類としては炭素数2〜1
0程度のものが好ましく、ビニルエーテル類、ビニルエ
ステル類、アリルエーテル類、アリルエステル類として
は、炭素数2〜15程度の直鎖状、分岐状あるいは脂環
状のアルキル基を有するものが好ましく採用される。か
かる単量体は炭素に結合した水素の少なくとも一部がフ
ッ素に置換されていてもよい。
【0031】本発明における含フッ素共重合体は、フル
オロオレフィンに基づく重合した単位が20〜80モル
%、親水性部位を有するマクロモノマーに基づく重合し
た部位が0.1〜25モル%の割合であることが好まし
い。フルオロオレフィンに基づく重合した単位があまり
に少ないと耐候性が十分に発揮されず、また多すぎると
水分散性が極めて悪くなるため好ましくない。特に30
〜70モル%であることが好ましい。
【0032】また、親水性部位を有するマクロモノマー
に基づく重合した単位が、少なすぎると水分散性が極め
て悪くなり、また多すぎると塗膜の耐候性、耐水性が悪
くなるため好ましくない。特に造膜性に極めて優れた効
果を達成させるために、この単位が0.3〜20モル%
の割合で含まれることが好ましい。
【0033】また、反応性基を含有する重合した単位が
含まれる場合は、25モル%以下であることが好まし
い。この単位の割合があまりに大きいと水分散性が低下
し、また塗膜を硬化せしめたときに硬く脆いものになっ
たり、残存ヒドロキシル基の影響で耐水性が低下したり
することがあるので好ましくない。また、この単位は、
親水性部位を有するマクロモノマーに基づく重合した単
位がヒドロキシル基を有するものを含んでいる場合、そ
の単位は、親水性部位を有するマクロモノマーに基づく
重合した単位及びヒドロキシル基を含有する重合した単
位の両方の計算に含められる。
【0034】上記フルオロオレフィンに基づく重合した
単位及び親水性部位を有するマクロモノマーに基づく重
合した単位以外の単位は、0〜70モル%であることが
好ましい。この単位が多すぎると耐候性が悪くなり、好
ましくない。
【0035】本発明では、乳化剤を用いなくても分散安
定性に優れる含フッ素水性分散液が得られるが、乳化剤
を用いることを妨げるものではない。ノニオン性乳化剤
としては、アルキルフェノールエチレンオキシド付加
物、高級アルコールエチレンオキシド付加物、エチレン
オキシドとプロピレンオキシドブロックコポリマーなど
を例示しうる。アニオン性乳化剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
エーテル硫酸エステル塩、リン酸エステル塩などを例示
しうる。
【0036】本発明での乳化重合の開始は、通常の乳化
重合の開始と同様に重合開始剤の添加により行われる。
かかる重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤を用
いることができるが、水溶性開始剤が好ましく採用さ
れ、具体的には過硫酸アンモニウム塩などの過硫酸塩、
過酸化水素あるいはこれらと亜硫酸水素ナトリウム、チ
オ硫酸ナトリウムなどの還元剤との組み合わせからなる
レドックス開始剤、さらにこれらに少量の鉄、第一鉄
塩、硫酸銀などを共存させた系の無機系開始剤、または
ジコハク酸パーオキシド、ジグルタル酸パーオキシドな
どの二塩基酸過酸化物、アゾビスイソブチルアミジンの
塩酸塩、アゾビスイソブチロニトリルなどの有機系開始
剤が例示される。
【0037】重合開始剤の使用量は、種類、乳化重合条
件などに応じて適宜変更可能であるが、通常は乳化重合
させるべき単量体100重量部あたり0.005〜0.
5重量部程度が好ましく採用される。また、これらの重
合開始剤は一括添加してもよいが、必要に応じて分割添
加してもよい。
【0038】また乳化物のpHを上昇させる目的で、p
H調整剤を用いてもよい。かかるpH調整剤としては、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、オルトリン酸水素ナト
リウム、チオ硫酸ナトリウム、テトラホウ酸ナトリウム
などの無機塩基及びトリエチルアミン、トリエタノール
アミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノー
ルアミンなどの有機塩基類などが例示される。pH調整
剤の添加量は、通常乳化重合媒体100重量部あたり
0.05〜2重量部程度、好ましくは0.1〜2重量部
程度である。pHの高い方が重合速度が速くなる傾向で
ある。
【0039】また、乳化重合開始温度は重合開始剤の種
類に応じて適宜最適値が選定されるが、通常は0〜10
0℃、特に10〜90℃程度が好ましく採用される。ま
た反応圧力は適宜選定可能であるが、通常は1〜100
kg/cm2 、特に2〜50kg/cm2 程度を採用す
るのが望ましい。
【0040】かかる製造方法において、単量体、水、乳
化剤、開始剤などの添加物をそのまま一括仕込みして重
合してもよいが、分散粒子の粒子径を小さくして分散液
の安定性及び塗膜の光沢などの諸物性を向上させる目的
で、重合開始剤を添加する以前にホモジナイザーなどの
撹拌機を用いて前乳化させ、その後に開始剤を添加して
重合してもよい。また、単量体を分割してあるいは連続
して添加してもよく、その際単量体組成は異なってもよ
い。
【0041】本発明の水性分散液は、そのままでも水性
塗料として使用可能であるが、必要に応じて着色剤、可
塑剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、ハジキ防止剤、皮
バリ防止剤、硬化剤などを混合してもよい。
【0042】着色剤としては染料、有機顔料、無機顔料
などが例示される。可塑剤としては従来公知のもの、例
えばジオクチルフタレートなどの低分子量可塑剤、ビニ
ル重合体可塑剤、ポリエステル系可塑剤などの高分子量
可塑剤などが挙げられる。
【0043】硬化剤としては例えばヘキサメチレンイソ
シアネート三量体などのブロックイソシアネートあるい
はその乳化分散体、メチル化メラミン、メチロール化メ
ラミン、ブチロール化メラミンなどのメラミン樹脂、メ
チル化尿素、ブチル化尿素などの尿素樹脂が挙げられ
る。また、水性分散液の安定性を向上させるためにpH
調整剤を添加してもよい。
【0044】
【実施例】以下に合成例、実施例を掲げて本発明を具体
的に説明するが、かかる実施例などにより本発明は限定
されるものではない。なお、以下の実施例中の部数は特
に断りのない限り重量部を示す。
【0045】(実施例)内容積200ccのステンレス
製撹拌機付きオートクレーブ中に表2に示す組成のエチ
ルビニルエーテル(EVE)、シクロヘキシルビニルエ
ーテル(CHVE)、ヒドロキシブチルビニルエーテル
(HBVE)、親水性マクロモノマー(EOVE−1、
EOVE−2、EOVE−3、EOVE−4)、イオン
交換水、炭酸カリウム(K2 CO3 )、亜硫酸水素ナト
リウム(NaHSO3 )、過硫酸アンモニウム(AP
S)を仕込み、氷で冷却して、窒素ガスを3.5kg/
cm2 になるよう加圧し脱気した。この加圧脱気を2回
繰り返した後10mmHgまで脱気して溶存空気を除去
した後、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)また
はテトラフルオロエチレン(TFE)を仕込み、30℃
で12時間反応を行った。なおすべての重合反応を、乳
化剤を用いずにソープフリーの状態で試験した。用いた
親水性マクロモノマーの構造は表1に示す通りである。
【0046】
【表1】
【0047】反応後、200メッシュのナイロン布で水
性分散液を濾過して凝集物を取り、真空乾燥を行って、
仕込みモノマーに対する重合時凝集率を求めた。さらに
濾過した水性分散液を50gビーカーに入れ、ホモジナ
イザーで5000rpm、5分間撹拌を行い機械的安定
性を試験した。このとき、凝集物がほとんど発生しない
ものを○、多量の凝集物が発生するものを×とした。ま
た30gの水性分散液を緩やかに撹拌しているビーカー
内に、酸化チタン(CR−97、石原産業製)3.5g
を加え、顔料安定性を試験した。このとき、凝集物がほ
とんど発生しないものを○、多量の凝集物が発生するも
のを×とした。結果も表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の水性分散液は、耐候性や機械的
強度の良好な塗膜を与えるものである。さらに乳化剤を
まったく使用しなくても、分散液の化学的安定性、機械
的安定性が優れているため、塗膜の耐水性や耐汚染性も
向上する。これらの優れた性質を有する本発明の水性分
散液は、耐候性水性塗料原料として極めて有用である。
また本発明の水性分散液を用いた水性塗料は、溶剤規制
などの問題にまったく心配がなく、幅広い用途に適用が
可能である。例えば、ガラス、金属、セメントなど外装
用無機建材の塗装などに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北畑 裕子 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 三宅 晴久 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルオロオレフィン及び一般式:X−Y−
    Z(ここでXはラジカル重合性不飽和基、Yは脂環基を
    有する2価の連結基、Zは親水性基)で表される親水性
    マクロモノマーを必須構成成分とする共重合可能な単量
    体を、水性媒体中で重合して得られる含フッ素水性分散
    液。
  2. 【請求項2】請求項1において、乳化剤を使用しないこ
    とを特徴とする含フッ素水性分散液。
  3. 【請求項3】請求項1において、親水性有機溶剤を使用
    しないことを特徴とする含フッ素水性分散液。
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