JPH0753693A - 脂肪族ポリエステルカーボネート - Google Patents
脂肪族ポリエステルカーボネートInfo
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- JPH0753693A JPH0753693A JP20060293A JP20060293A JPH0753693A JP H0753693 A JPH0753693 A JP H0753693A JP 20060293 A JP20060293 A JP 20060293A JP 20060293 A JP20060293 A JP 20060293A JP H0753693 A JPH0753693 A JP H0753693A
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- aliphatic
- polyester carbonate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械的性質、流動性、射出成形性等にすぐ
れ、着色が少なく、包装材料や成形品などに利用でき、
さらに生分解性ポリマーとして有用な高分子量脂肪族ポ
リエステルカーボネートを提供するにある。 【構成】 脂肪族ジヒドロキシ化合物から誘導される繰
り返し構造単位と脂肪族ジカルボン酸から誘導される繰
り返し構造単位とからなり、数平均分子量が15000
以上である高分子量脂肪族ポリエステルカーボネート。
れ、着色が少なく、包装材料や成形品などに利用でき、
さらに生分解性ポリマーとして有用な高分子量脂肪族ポ
リエステルカーボネートを提供するにある。 【構成】 脂肪族ジヒドロキシ化合物から誘導される繰
り返し構造単位と脂肪族ジカルボン酸から誘導される繰
り返し構造単位とからなり、数平均分子量が15000
以上である高分子量脂肪族ポリエステルカーボネート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度、流動性、
射出成形性などの性質に優れ、包装材料や成形体などに
利用できるとともに、生分解性を有する高分子量脂肪族
ポリエステルカーボネートに関する。
射出成形性などの性質に優れ、包装材料や成形体などに
利用できるとともに、生分解性を有する高分子量脂肪族
ポリエステルカーボネートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族化合物を使用するポリエス
テルカーボネートは成形品、フィルム、ガラス繊維強化
プラスチックとして、多方面に利用されている。このよ
うな芳香族系ポリエステルあるいはポリカーボネート
は、通常、高い融点を持つかあるいは高いガラス転移点
を示すため溶融成形性に欠点がある。このため、脂肪族
化合物を用いることにより溶融流動性の改良がはかられ
るが、例えば、芳香族と脂肪族コポリエステルカーボネ
ートの製造あるいは脂環式化合物のポリエステルカーボ
ネートが提案されている。これらポリエステルカーボネ
ートの製造には、特開平4−226126号公報に開示
されるように、芳香族化合物と脂肪族ジカルボン酸から
芳香族ヒドロキシ末端を有する中間体を形成し、これを
界面法でポリエステルカーボネートとする方法がある
が、ホスゲンを使用することに難点がある。また特開平
3−203926号公報および特開平3−200830
号公報にはエステル交換法による芳香族化合物と脂肪族
化合物からなるコポリエステルカーボネート、芳香族化
合物と脂環式化合物とからなるポリエステルカーボネー
トの製造法が開示されが、これらの方法により得られる
ポリエステルカーボネートは溶融成形性については猶不
十分で満足すべきものでない。
テルカーボネートは成形品、フィルム、ガラス繊維強化
プラスチックとして、多方面に利用されている。このよ
うな芳香族系ポリエステルあるいはポリカーボネート
は、通常、高い融点を持つかあるいは高いガラス転移点
を示すため溶融成形性に欠点がある。このため、脂肪族
化合物を用いることにより溶融流動性の改良がはかられ
るが、例えば、芳香族と脂肪族コポリエステルカーボネ
ートの製造あるいは脂環式化合物のポリエステルカーボ
ネートが提案されている。これらポリエステルカーボネ
ートの製造には、特開平4−226126号公報に開示
されるように、芳香族化合物と脂肪族ジカルボン酸から
芳香族ヒドロキシ末端を有する中間体を形成し、これを
界面法でポリエステルカーボネートとする方法がある
が、ホスゲンを使用することに難点がある。また特開平
3−203926号公報および特開平3−200830
号公報にはエステル交換法による芳香族化合物と脂肪族
化合物からなるコポリエステルカーボネート、芳香族化
合物と脂環式化合物とからなるポリエステルカーボネー
トの製造法が開示されが、これらの方法により得られる
ポリエステルカーボネートは溶融成形性については猶不
十分で満足すべきものでない。
【0003】一方、芳香族化物を含まない脂肪族ポリエ
ステルカーボネートは、高い溶融流動性が期待できる。
脂肪族ポリエステルカーボネートを縮重合により製造す
ることもできるが、有機カーボネート化合物、脂肪族ジ
カルボン酸化合物および脂肪族ジオールから縮重合によ
り製造される脂肪族ポリエステルカーボネートは、実用
に耐える強度を有するに十分な分子量の重合体が得られ
ていないのが実状である。例えば特開平2−14561
9号公報、特開平4−342785号公報に開示される
ようにポリウレタンの一成分として使用されるたかだか
数平均分子量6000程度のオリゴマーが知られている
に過ぎない。
ステルカーボネートは、高い溶融流動性が期待できる。
脂肪族ポリエステルカーボネートを縮重合により製造す
ることもできるが、有機カーボネート化合物、脂肪族ジ
カルボン酸化合物および脂肪族ジオールから縮重合によ
り製造される脂肪族ポリエステルカーボネートは、実用
に耐える強度を有するに十分な分子量の重合体が得られ
ていないのが実状である。例えば特開平2−14561
9号公報、特開平4−342785号公報に開示される
ようにポリウレタンの一成分として使用されるたかだか
数平均分子量6000程度のオリゴマーが知られている
に過ぎない。
【0004】高分子量体のものを製造する方法としては
環状モノマーを用いた開環重合法で高分子量体の製造が
可能であり、例えば特開平4−226527号公報には
ヒドロキシカルボン酸の環状エステルと環状カーボネー
トを用いた開環重合による高分子量の脂肪族ポリエステ
ルカーボネートの製造法が開示され、また特開平4−2
13321号公報には脂肪族ポリカーボネートのヒドロ
キシ末端を開始剤として環状エステルを開環重合する方
法するが開示されている。上記の開環重合によって得ら
れる脂肪族ポリエステルカーボネートは、ヒドロキシカ
ルボン酸単位と脂肪族カーボネート単位をその構成要素
とするものであり、深刻化するプラスチック廃棄物処理
問題の解決のため自然環境下で分解する生分解性ポリマ
ーとして分類されているが、特殊な環状モノマーを必要
とするため安価な製造法とはいえない。また、これまで
脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸および炭酸エステ
ルから製造される脂肪族ポリエステルカーボネートは生
分解性ポリマーとして提案されていない。
環状モノマーを用いた開環重合法で高分子量体の製造が
可能であり、例えば特開平4−226527号公報には
ヒドロキシカルボン酸の環状エステルと環状カーボネー
トを用いた開環重合による高分子量の脂肪族ポリエステ
ルカーボネートの製造法が開示され、また特開平4−2
13321号公報には脂肪族ポリカーボネートのヒドロ
キシ末端を開始剤として環状エステルを開環重合する方
法するが開示されている。上記の開環重合によって得ら
れる脂肪族ポリエステルカーボネートは、ヒドロキシカ
ルボン酸単位と脂肪族カーボネート単位をその構成要素
とするものであり、深刻化するプラスチック廃棄物処理
問題の解決のため自然環境下で分解する生分解性ポリマ
ーとして分類されているが、特殊な環状モノマーを必要
とするため安価な製造法とはいえない。また、これまで
脂肪族ジオール、脂肪族ジカルボン酸および炭酸エステ
ルから製造される脂肪族ポリエステルカーボネートは生
分解性ポリマーとして提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、機
械的強度、流動性、射出成形性などの性質に優れ、包装
材料や成形体などに利用できるとともに、生分解性ポリ
マーとして有用な脂肪族ポリエステルカーボネートを提
供することにある。
械的強度、流動性、射出成形性などの性質に優れ、包装
材料や成形体などに利用できるとともに、生分解性ポリ
マーとして有用な脂肪族ポリエステルカーボネートを提
供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは成形加工
可能な脂肪族ポリエステルカーボネートを高収率で製造
する方法について鋭意検討した結果、特定のエステル交
換触媒の存在下に、脂肪族二塩基酸あるいはそのアルキ
ルエステルと脂肪族ジヒドロキシ化合物および炭酸ジエ
ステルとの重縮合を行わせることにより目的とする高分
子量のポリエステルカーボネートが製造できるばかりで
なく、得られるポリエステルカーボネートは生分解性を
有していることを見いだし本発明を完成させた。
可能な脂肪族ポリエステルカーボネートを高収率で製造
する方法について鋭意検討した結果、特定のエステル交
換触媒の存在下に、脂肪族二塩基酸あるいはそのアルキ
ルエステルと脂肪族ジヒドロキシ化合物および炭酸ジエ
ステルとの重縮合を行わせることにより目的とする高分
子量のポリエステルカーボネートが製造できるばかりで
なく、得られるポリエステルカーボネートは生分解性を
有していることを見いだし本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、下記の式(1)、
(2)で示される繰り返し構造単位からなり、数平均分
子量が15000以上である脂肪族ポリエステルカーボ
ネートに関する。
(2)で示される繰り返し構造単位からなり、数平均分
子量が15000以上である脂肪族ポリエステルカーボ
ネートに関する。
【0008】
【化2】 ここで、R1 、R2 は前記と同じ。
【0009】上記の構造を有する本発明の脂肪族ポリエ
ステルカーボネートは生分解性を有するポリマーであ
る。
ステルカーボネートは生分解性を有するポリマーであ
る。
【0010】本発明の脂肪族ポリエステルカーボネート
の製造は、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボ
ン酸またはそのアルキルエステルおよび炭酸ジエステル
を反応させることにより得られるが、これらは同時に反
応させてもよいが、低沸点の炭酸ジエステルの副生やカ
ルボン酸によるカーボネート結合の分解を回避するため
に2段階に分けて実施することが好ましい。
の製造は、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪族ジカルボ
ン酸またはそのアルキルエステルおよび炭酸ジエステル
を反応させることにより得られるが、これらは同時に反
応させてもよいが、低沸点の炭酸ジエステルの副生やカ
ルボン酸によるカーボネート結合の分解を回避するため
に2段階に分けて実施することが好ましい。
【0011】すなわち、第1工程として脂肪族ジヒドロ
キシ化合物と脂肪族ジカルボン酸もしくはそのエステル
を、温度100〜250℃、好ましくは150〜220
℃で、副生する水もしくはアルコール及び過剰の脂肪族
ジヒドロキシ化合物を除去し数平均分子量10,000
以下、好ましくは5000以下のポリエステルオリゴマ
ーを製造する。ここで、オリゴマーの分子量が高い場合
は、ポリマー中のカーボネート結合の割合が著しく低く
なるが、カーボネート結合はポリエステルオリゴマーの
結合剤としてポリエステルの分子量を容易に高分子量体
とすることが可能である。
キシ化合物と脂肪族ジカルボン酸もしくはそのエステル
を、温度100〜250℃、好ましくは150〜220
℃で、副生する水もしくはアルコール及び過剰の脂肪族
ジヒドロキシ化合物を除去し数平均分子量10,000
以下、好ましくは5000以下のポリエステルオリゴマ
ーを製造する。ここで、オリゴマーの分子量が高い場合
は、ポリマー中のカーボネート結合の割合が著しく低く
なるが、カーボネート結合はポリエステルオリゴマーの
結合剤としてポリエステルの分子量を容易に高分子量体
とすることが可能である。
【0012】第1工程では、原料混合物100重量部に
対して、10-4〜1重量部、好ましくは10-4〜0.1 重
量部の量のエステル交換触媒の存在下で実施される。反
応は通常減圧下で実施され、上記の反応が達成される圧
力が選ばれるが、一般には300mmHg以下の減圧で
行われる。
対して、10-4〜1重量部、好ましくは10-4〜0.1 重
量部の量のエステル交換触媒の存在下で実施される。反
応は通常減圧下で実施され、上記の反応が達成される圧
力が選ばれるが、一般には300mmHg以下の減圧で
行われる。
【0013】次に、第2工程として第1工程で得られた
ポリエステルオリゴマーに炭酸ジエステルを添加して高
分子量体とする反応工程であり、温度150〜250
℃、好ましくは200〜220℃で、副生フェノール及
び若干量の脂肪族ジヒドロキシ化合物が除去される。こ
の第2工程において反応温度が高いほど反応は速いが、
重合体を着色させることがありあまり高い温度は好まし
くない。反応は、必要に応じて徐々に減圧度を調節して
最終的には3mmHg以下の減圧とすることが好まし
い。
ポリエステルオリゴマーに炭酸ジエステルを添加して高
分子量体とする反応工程であり、温度150〜250
℃、好ましくは200〜220℃で、副生フェノール及
び若干量の脂肪族ジヒドロキシ化合物が除去される。こ
の第2工程において反応温度が高いほど反応は速いが、
重合体を着色させることがありあまり高い温度は好まし
くない。反応は、必要に応じて徐々に減圧度を調節して
最終的には3mmHg以下の減圧とすることが好まし
い。
【0014】本発明の脂肪族ポリエステルカーボネート
を得るのに使用される脂肪族ジヒドロキシ化合物は、例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ブタンジオール、ペンタン
ジオール、ブロピレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等が例示される。
を得るのに使用される脂肪族ジヒドロキシ化合物は、例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ブタンジオール、ペンタン
ジオール、ブロピレングリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等が例示される。
【0015】また、本発明脂肪族ポリエステルカーボネ
ートを得るのに使用される脂肪族ジカルボン酸またはそ
のアルキルエステルは、例えば、琥珀酸、マロン酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸およびこれらのア
ルキルエステル等が例示される。
ートを得るのに使用される脂肪族ジカルボン酸またはそ
のアルキルエステルは、例えば、琥珀酸、マロン酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸およびこれらのア
ルキルエステル等が例示される。
【0016】これら、脂肪族ジヒドロキシ化合物と脂肪
族ジヒギロキシ化合物は、それぞれ単独であるいは混合
物として用いることができ所望の組合せが可能である
が、成形材料に好適なものを得るには融点が高いものが
好ましい。従って価格と物性を考慮すると琥珀酸と1,
4−ブタンジオールの組合せが特に好ましい。
族ジヒギロキシ化合物は、それぞれ単独であるいは混合
物として用いることができ所望の組合せが可能である
が、成形材料に好適なものを得るには融点が高いものが
好ましい。従って価格と物性を考慮すると琥珀酸と1,
4−ブタンジオールの組合せが特に好ましい。
【0017】本発明の脂肪族ポリエステルカーボネート
を構成する上記一般式の(1)および(2)で示される
繰り返し構造単位は所望の構成とすることが可能である
が構成単位(1)の割合が多い場合は、得られる脂肪族
ポリエステルカーボネートの柔軟性が増すが融点は低下
する。従って構造単位(1)と(2)の比は、成形性等
を考慮して50/50〜99/1が好ましい。
を構成する上記一般式の(1)および(2)で示される
繰り返し構造単位は所望の構成とすることが可能である
が構成単位(1)の割合が多い場合は、得られる脂肪族
ポリエステルカーボネートの柔軟性が増すが融点は低下
する。従って構造単位(1)と(2)の比は、成形性等
を考慮して50/50〜99/1が好ましい。
【0018】また、本発明で用いられる炭酸ジエステル
の具体的な例としては、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチ
ルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジトリール
カーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、
m−クレジルカーボネートなどを挙げることができる。
これらの炭酸ジエステルの中で特にジフェニルカーボネ
ートが好ましい。炭酸ジエステルの使用量は、脂肪族ポ
リエステルオリゴマーの末端水酸基に対して0.40〜
0.6倍モル量用いるが、より好ましくは0.45〜
0.55倍モル量である。
の具体的な例としては、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチ
ルカーボネート、ジフェニルカーボネート、ジトリール
カーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、
m−クレジルカーボネートなどを挙げることができる。
これらの炭酸ジエステルの中で特にジフェニルカーボネ
ートが好ましい。炭酸ジエステルの使用量は、脂肪族ポ
リエステルオリゴマーの末端水酸基に対して0.40〜
0.6倍モル量用いるが、より好ましくは0.45〜
0.55倍モル量である。
【0019】本発明で得られる脂肪族ポリエステルカー
ボネートは、数平均分子量で15000以上の高分子量
のものであり、数平均分子量が15000以下のもの
は、成形体として十分な強度を示さなく好ましくない。
ボネートは、数平均分子量で15000以上の高分子量
のものであり、数平均分子量が15000以下のもの
は、成形体として十分な強度を示さなく好ましくない。
【0020】また、本発明で使用されるエステル交換触
媒は、所望の反応時間内に容易に高分子量体をもたらす
触媒から選ばれるが、例えば、アルカリ金属化合物、ア
ルカリ土類金属化合物、亜鉛化合物、錫化合物、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム等の第IVB族化合物等が
例示される。これらのエステル交換触媒のなかでも、反
応速度と得られるポリエステルカーボネートの着色を考
慮すると、ジルコニウム化合物、ハフニウム化合物が特
に好ましく用いられる。使用する触媒は最終的に生成ポ
リマー中に残留するため、過剰に用いることはポリマー
の熱安定性を損ない、逆に少なすぎればオリゴマー製造
および重合の終了までに長時間を要し不利益である。ま
た、例えば本発明によるポリマーを食品関係の包装材料
として用いる場合は、触媒量は極力少ないことが望まし
い。したがって、触媒量は通常、重合原料混合物100
重量部に対して、10-4〜1重量部、好ましくは10-4
〜0.1 重量部の量の範囲で用いられる。
媒は、所望の反応時間内に容易に高分子量体をもたらす
触媒から選ばれるが、例えば、アルカリ金属化合物、ア
ルカリ土類金属化合物、亜鉛化合物、錫化合物、チタ
ン、ジルコニウム、ハフニウム等の第IVB族化合物等が
例示される。これらのエステル交換触媒のなかでも、反
応速度と得られるポリエステルカーボネートの着色を考
慮すると、ジルコニウム化合物、ハフニウム化合物が特
に好ましく用いられる。使用する触媒は最終的に生成ポ
リマー中に残留するため、過剰に用いることはポリマー
の熱安定性を損ない、逆に少なすぎればオリゴマー製造
および重合の終了までに長時間を要し不利益である。ま
た、例えば本発明によるポリマーを食品関係の包装材料
として用いる場合は、触媒量は極力少ないことが望まし
い。したがって、触媒量は通常、重合原料混合物100
重量部に対して、10-4〜1重量部、好ましくは10-4
〜0.1 重量部の量の範囲で用いられる。
【0021】本発明の脂肪族ポリエステルカーボネート
は、土壌中あるいは酵素の存在下において高い分解性を
示すものであり、土壌表面を被覆して土壌の保温をする
マルチフィルム、植林用の鉢や紐、また肥料のコーティ
ング材料などに利用でき、さらには釣り糸、漁網に、あ
るいは医療用材料、生理用品などの衛生材料として利用
できる。
は、土壌中あるいは酵素の存在下において高い分解性を
示すものであり、土壌表面を被覆して土壌の保温をする
マルチフィルム、植林用の鉢や紐、また肥料のコーティ
ング材料などに利用でき、さらには釣り糸、漁網に、あ
るいは医療用材料、生理用品などの衛生材料として利用
できる。
【0022】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、以下の実施例で、共重合体の融点は、セイ
コー電子(株)製DSC−220を用いて測定した。共
重合体の分子量は、クロロホルムを溶媒として昭和電工
(株)製GPCSystem−11で測定した。カーボネート
結合含有量は、日本電子(株)製NMR EX−270
を用いて、 13CNMRにより構造単位(1)および
(2)ジカルボン酸エステル単位およびカーボネート単
位の合計に対するカーボネート単位の割合(モル%)と
して測定した。
する。なお、以下の実施例で、共重合体の融点は、セイ
コー電子(株)製DSC−220を用いて測定した。共
重合体の分子量は、クロロホルムを溶媒として昭和電工
(株)製GPCSystem−11で測定した。カーボネート
結合含有量は、日本電子(株)製NMR EX−270
を用いて、 13CNMRにより構造単位(1)および
(2)ジカルボン酸エステル単位およびカーボネート単
位の合計に対するカーボネート単位の割合(モル%)と
して測定した。
【0023】実施例1 撹拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付け
た200mLセパラブルフラスコに、琥珀酸35.0g
(0.30モル)、1,4−ブタンジオール53.4g
(0.60モル)およびジルコニウムアセチルアセトネ
ート4.4mgを仕込み、窒素雰囲気下で温度150〜
220゜Cで2時間反応し水を留出させた。つづいて、
最終的に3mmHg以下の減圧としさらに水と1、4−
ブタンジオールを留出させた。得られたプレポリマーの
数平均分子量は1700であった。また、末端水酸基価
は3.2であり、酸価は0.02であった。
た200mLセパラブルフラスコに、琥珀酸35.0g
(0.30モル)、1,4−ブタンジオール53.4g
(0.60モル)およびジルコニウムアセチルアセトネ
ート4.4mgを仕込み、窒素雰囲気下で温度150〜
220゜Cで2時間反応し水を留出させた。つづいて、
最終的に3mmHg以下の減圧としさらに水と1、4−
ブタンジオールを留出させた。得られたプレポリマーの
数平均分子量は1700であった。また、末端水酸基価
は3.2であり、酸価は0.02であった。
【0024】次いで、得られたプレポリマー50gにジ
フェニルカーボネート11.2gを添加した。温度21
0〜220℃で最終的に1mmHgの減圧とし4時間反
応した。得られたポリマーは、GPCの測定による数平
均分子量が78000の高分子量体であり、13CNMR
測定によりポリカーボネート成分として16%のカーボ
ネート結合を有していた。13CNMRスペクトルを図1
に示す。また、融点は101℃であり無色で強靭なフィ
ルムが得られた。
フェニルカーボネート11.2gを添加した。温度21
0〜220℃で最終的に1mmHgの減圧とし4時間反
応した。得られたポリマーは、GPCの測定による数平
均分子量が78000の高分子量体であり、13CNMR
測定によりポリカーボネート成分として16%のカーボ
ネート結合を有していた。13CNMRスペクトルを図1
に示す。また、融点は101℃であり無色で強靭なフィ
ルムが得られた。
【0025】実施例2 実施例1の方法により、数平均分子量4500のプレポ
リマーを合成し、これにジフェニルカーボネート2.4
gを用いた以外は実施例1と同様の方法でポリエステル
カーボネートを合成した。得られたポリマーは、カーボ
ネート成分を4%含有し数平均分子量85000、融点
は110℃の高分子量ポリエステルカーボネートであっ
た。
リマーを合成し、これにジフェニルカーボネート2.4
gを用いた以外は実施例1と同様の方法でポリエステル
カーボネートを合成した。得られたポリマーは、カーボ
ネート成分を4%含有し数平均分子量85000、融点
は110℃の高分子量ポリエステルカーボネートであっ
た。
【0026】実施例3 実施例1の方法により、数平均分子量1500のプレポ
リマーを合成し、ジフェニルカーボネートを13.7g
用いた以外は実施例1と同様の方法でポリエステルカー
ボネートを合成した。得られたポリマーは、カーボネー
ト成分を21%含有し数平均分子量93000、融点は
97.8℃の高分子量ポリエステルカーボネートであっ
た。
リマーを合成し、ジフェニルカーボネートを13.7g
用いた以外は実施例1と同様の方法でポリエステルカー
ボネートを合成した。得られたポリマーは、カーボネー
ト成分を21%含有し数平均分子量93000、融点は
97.8℃の高分子量ポリエステルカーボネートであっ
た。
【0027】実施例4 実施例1において、1,4−ブタンジオールにかえてエ
チレングリコールを用い数平均分子量2700のプレポ
リマーを合成し、5.9gのジフェニルカーボネートを
用いた以外は実施例1と同様の方法でポリエステルカー
ボネートを合成した。得られたポリエステルカーボネー
トはカーボネート成分を10%含有し、数平均分子量は
79000、融点は98.8℃の高分子量ポリエステル
カーボネートであった。
チレングリコールを用い数平均分子量2700のプレポ
リマーを合成し、5.9gのジフェニルカーボネートを
用いた以外は実施例1と同様の方法でポリエステルカー
ボネートを合成した。得られたポリエステルカーボネー
トはカーボネート成分を10%含有し、数平均分子量は
79000、融点は98.8℃の高分子量ポリエステル
カーボネートであった。
【0028】試験例 実施例1、実施例2で得られた脂肪族ポリエステルカー
ボネートおよびINTEROX社製ポリカプロラクトン
CAPA−640を用い、土壌埋設による分解試験を行
った。測定の期間中における土壌の温度は、深さ5cm
のところで平均20℃であった。各試料は0.3mmの
厚みに成形し、5×5cmの大きさの試験片とし、これ
を土壌表面より深さ5cmに埋設した。16週間後、本
発明による脂肪族ポリエステルカーボネート試料は分解
により穴が開くなどの変化が観察されたが、ポリカプロ
ラクトンの表面状態には大きな変化がなかった。図2に
試料の重量経時変化を示した。
ボネートおよびINTEROX社製ポリカプロラクトン
CAPA−640を用い、土壌埋設による分解試験を行
った。測定の期間中における土壌の温度は、深さ5cm
のところで平均20℃であった。各試料は0.3mmの
厚みに成形し、5×5cmの大きさの試験片とし、これ
を土壌表面より深さ5cmに埋設した。16週間後、本
発明による脂肪族ポリエステルカーボネート試料は分解
により穴が開くなどの変化が観察されたが、ポリカプロ
ラクトンの表面状態には大きな変化がなかった。図2に
試料の重量経時変化を示した。
【0029】
【本発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステルカーボネ
ートは、機械的強度ならびに流動性、射出成形性などの
性質に優れ、包装材料や成形体などに利用できるととも
に、生分解性を有する高分子量の脂肪族ポリエステルカ
ーボネートであり、生分解性ポリマーとして有用なもの
である。
ートは、機械的強度ならびに流動性、射出成形性などの
性質に優れ、包装材料や成形体などに利用できるととも
に、生分解性を有する高分子量の脂肪族ポリエステルカ
ーボネートであり、生分解性ポリマーとして有用なもの
である。
【図1】実施例1で得られたポリエステルカーボネート
の13CNMRスペクトルを示す。
の13CNMRスペクトルを示す。
【図2】土中埋設試験によるに試料の重量経時変化を示
す。
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊佐早 禎則 茨城県つくば市和台22番地 三菱瓦斯化学 株式会社総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の式(1)、(2)で示される繰り
返し構造単位からなり、数平均分子量が15000以上
である脂肪族ポリエステルカーボネート。 【化1】 ここで、R1 、R2 は炭素数2〜8のアルキル基であ
り、これらは同一であっても異なってもよい。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20060293A JPH0753693A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 脂肪族ポリエステルカーボネート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20060293A JPH0753693A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 脂肪族ポリエステルカーボネート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0753693A true JPH0753693A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16427096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20060293A Pending JPH0753693A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 脂肪族ポリエステルカーボネート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0753693A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0684270A3 (en) * | 1994-05-23 | 1996-03-20 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Aliphatic polyester carbonate and process for its manufacture. |
| JPH08143656A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-04 | Agency Of Ind Science & Technol | 生分解性高分子量脂肪族ポリエステルカーボネート共重合体及びその製造方法 |
| CN111051357A (zh) * | 2017-09-04 | 2020-04-21 | 国立大学法人东京农工大学 | 新型高分子引发剂及其制造方法、以及嵌段共聚物的制造方法 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP20060293A patent/JPH0753693A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0684270A3 (en) * | 1994-05-23 | 1996-03-20 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Aliphatic polyester carbonate and process for its manufacture. |
| JPH08143656A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-04 | Agency Of Ind Science & Technol | 生分解性高分子量脂肪族ポリエステルカーボネート共重合体及びその製造方法 |
| CN111051357A (zh) * | 2017-09-04 | 2020-04-21 | 国立大学法人东京农工大学 | 新型高分子引发剂及其制造方法、以及嵌段共聚物的制造方法 |
| CN111051357B (zh) * | 2017-09-04 | 2023-03-31 | 国立大学法人东京农工大学 | 新型高分子引发剂及其制造方法、以及嵌段共聚物的制造方法 |
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