JPH0753746B2 - シス−白金(▲ii▼)錯化合物 - Google Patents

シス−白金(▲ii▼)錯化合物

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JPH0753746B2
JPH0753746B2 JP24629286A JP24629286A JPH0753746B2 JP H0753746 B2 JPH0753746 B2 JP H0753746B2 JP 24629286 A JP24629286 A JP 24629286A JP 24629286 A JP24629286 A JP 24629286A JP H0753746 B2 JPH0753746 B2 JP H0753746B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般式 [式中、R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよ
いホスホリルコリン基またはC1〜6アルキル基で置換さ
れていてもよいスルファモイルもしくはカルバモイル基
を;A1およびA2は、同一もしくは異なってアンミン、C
1〜6直鎖状アルキルアミン、C3〜6分枝鎖状アルキルア
ミンもしくはC3〜6シクロアルキルアミンまたはA1とA2
が一緒になってC2〜8直鎖アルキルジアミン、C3〜6環状
アルキルジアミンもしくはアミノメチルC3〜6環状アミ
ンを示す。] で表わされるシス−白金(II)錯化合物に関する。
[従来の技術] 抗腫瘍作用を有するシスプラチンが開発されて以来、多
くの白金錯化合物に関する研究がなされた。例えば、マ
ロナト(1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)
{特開昭53-31648号}、スルファト(1,2−ジアミノシ
クロヘキサン)白金(II){特開昭54-44620号}、1,1
−シクロブタンジカルボナト(ジアンミン)白金(II)
{バイオシミ(Biochimie)第60巻、第835〜第850頁、1
978年}、4−カルボキシフタラト(1,2−ジアミノシク
ロヘキサン)白金(II){ジャーナル・オブ・クリニカ
ル・ヘマトロジィー・アンド・オンコロジィー(J.Cli
n.Hematol.Oncol.)第9巻、第217〜第234頁、1979年}
などの白金錯化合物が挙げられる。
[発明が解決しようとする問題点] これらの白金錯化合物は、シスプラチンの水に対する低
い溶解度または重篤な腎毒性の改善を計ることを目的と
して研究が進められているが、必ずしも十分な成果が得
られていない。
[問題点を解決するための手段] このような状況下において、本発明者らは抗腫瘍作用の
増強と毒性の軽減、水に対する溶解度の改善を目的とし
て鋭意研究した結果、ホスホリルコリン基または置換さ
れていてもよいスルファモイルもしくはカルバモイル基
を導入した一般式[I]で表わされる白金錯化合物が、
前述する目的の性質を有することを見出し、本発明を完
成するに至った。
以下、本発明化合物について詳説する。
R1およびR2におけるホスホリルコリン基としては、例え
ば、トリメチルアンモニオエチルオキシ(オキシド)ホ
スフィニル基などが挙げられる。C1〜6アルキル基で置
換されていてもよいスルファモイルもしくはカルバモイ
ル基としては、例えば、スルファモイル基;メチルスル
ファモイル、エチルスルファモイル、n−プロピルスル
ファモイル、イソプロピルスルファモイルなどのアルキ
ルスルファモイル基;シクロヘキシルスルファモイルな
どのシクロアルキルスルファモイル基;フェニルスルフ
ァモイル、ナフチルスルファモイルなどのアリールスル
ファモイル基;ジメチルスルファモイル、ジエチルスル
ファモイル、メチルエチルスルファモイル、メチルフェ
ニルスルファモイルなどのジ置換スルファモイル基;カ
ルバモイル基;メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、n−プロピルカルバモイル、イソプロピルカルバモ
イルなどのアルキルカルバモイル基;シクロヘキシルカ
ルバモイルなどのシクロアルキルカルバモイル基;フェ
ニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルなどのアリー
ルカルバモイル基;ジメチルカルバモイル、ジエチルカ
ルバモイル、メチルエチルカルバモイル、メチルフェニ
ルカルバモイルなどのジ置換カルバモイル基などが挙げ
られる。
A1およびA2におけるC1〜6直鎖状アルキルアミンとて
は、例えば、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、n−アミルアミン、n−
ヘキシルアミンが挙げられ、C3〜6分枝鎖状アルキルア
ミンとしては、例えば、イソプロピルアミン、sec−ブ
チルアミン、tert−ブチルアミン、2−ペンチルアミ
ン、3−ペンチルアミン、2−ヘキシルアミン、3−ヘ
キシルアミンなどが挙げられ、C3〜6シクロアルキルア
ミンとしては、例えば、シクロプロピルアミン、シクロ
ブチルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシル
アミンが挙げられる。
A1とA2が一緒になって形成するC2〜8直鎖アルキルジア
ミンもしくは環状アルキルジアミンとしては、例えば、
エチレンジアミン、1,2−ジアミノシクロペンタン、1,2
−ジアミノシクロヘキサン、1−アミノ−1−アミノメ
チルシクロヘキサン、1−アミノ−2−アミノメチルシ
クロヘキサン、1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキ
サン、1,1−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなど
が挙げられ、アミノメチルC3〜6環状アミンとしては、
2−アミノメチルピロリジン、2−アミノメチルピペリ
ジンなどが挙げられる。
また、本発明は一般式[I]の化合物の幾何異性体およ
び光学異性体を包含するものであり、さらにすべての水
和物および結晶形をも包含するものである。
つぎに、本発明の一般式[I]の化合物の製造法につい
て説明する。
本発明の一般式[I]の化合物は、例えば、つぎの方法
によって製造することができる。
[式中、Mはアルカリ金属を示し、R1、R2、A1およびA2
は前記した意味を有する。] 一般式[II]の化合物と一般式[III]の化合物との反
応は、水溶媒中、0〜100℃、好ましくは0℃〜室温
で、1〜24時間実施すればよい。そして、一般式[II
I]の化合物の使用量は、一般式[II]の化合物に対し
て0.5〜2.0倍モル、好ましくは等モルである。反応混合
物の初期pHは、ほぼ中性であることが好ましいが、反応
中、特にpH調整をする必要はない。
また、一般式[III]の化合物に代えてその遊離酸を用
いる場合には、一般式[II]の化合物を含む水溶媒中に
加えた後、適当な塩基、例えば、水酸化アルカリでpHを
中性に調整すればよい。また反応の進行につれて酸性に
なるようであれば、同じ塩基を用いてpHを中性に維持し
ながら反応させてもよい。
このようにして得られた目的物は、抽出、濃縮、再結
晶、カラムクロマトグラフィーなどの操作を単独または
これらを適宜組み合わせることによって単離精製するこ
とができる。
また一般式[II]の化合物は、自体公知の方法またはそ
れに準じた方法、例えば、ジャーナル・オブ・ファーマ
シュウテカル・サイエンス(J.Pharm.Sci.)第65巻、第
315〜第328頁、1976年に記載の方法により製造すること
ができる。
一般式[III]の化合物は、単離することなく系内で調
製したものを使用することができる。
つぎに、一般式[III]の化合物は、例えば、以下に記
すルートにより製造することができる。
[式中、R1、R2およびMは前記した意味を有し、R3はカ
ルボキシル基の保護基を;R4はヒドロキシル基の保護基
を示す。] R3のカルボキシル基の保護基としては、通常知られてい
るもの、例えば、メトキシメチル、メチルチオメチル、
テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、メトキ
シエトキシメチル、ベンジルオキシメチル、ベンゾイル
メチル、p−ブロモベンゾイルメチル、p−メトキシベ
ンゾイルメチル、N−フタルイミドメチル、2,2,2−ト
リクロロエチル、2−ハロエチル、トリメチルシリルエ
チル、メチルチオエチル、2−(p−ニトロフェニルス
ルフェニル)エチル、2−(p−トルエンスルホニル)
エチル、tert−ブチル、ベンジル、トリチル、ベンズヒ
ドリル、2,4,6−トリメチルベンジル、p−メトキシベ
ンジルなどが挙げられる。
R4のヒドロキシル基の保護基としては、通常知られてい
るもの、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセ
チル、レブリノイル、フェノキシアセチル、(2,6−ジ
クロロ−4−メチル)フェノキシアセチルなどの置換さ
れていてもよいアルカノイル基、ベンゾイル、p−クロ
ロベンゾイルなどの置換されていてもよいアロイル基な
どのアシル基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ルなどのアルコキシカルボニル基;トリチル基;トリメ
チルシリル、tert−ブチルジメチルシリルなどのトリア
ルキルシリル基などが挙げられる。
以下、各製造法を詳述する。
(製造法1) 一般式[IV]の化合物とホルムアルデヒドとの反応は、
例えば、ブレタン・ドゥ・ラ・ソシェティ・シミーク・
ドゥ・フランセ(Bull.Soc.Chim.)第4巻、第1410〜第
1429頁、1937年に記載の方法またはそれに準じた方法に
より行われる。
(製造法2) 1) リン酸化およびコリン化 一般式[V]の化合物のリン酸化およびコリン化は、例
えば、ファーマセウチカ・アクタ・ヘルベチカ(Pharm.
Acta.Helv.)第33巻、第349〜第356頁、1958年に記載の
方法またはそれに準じた方法で行われる。
2) スルファモイル化 一般式[VI]の化合物のうちR1およびR2が置換されてい
てもよいスルファモイル基である化合物は、一般式
[V]の化合物またはその塩に、脱酸剤の存在下または
不存在下、置換されていてもよいスルファモイルクロリ
ドを反応させることによって得ることができる。
本反応を溶媒中で行う場合、使用される溶媒としては、
反応に悪影響を与えないものであれば特に限定されない
が、具体的にはベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラン、ア
ニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテルなど
のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチル
エチルケトンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類、ヘキサメチルホスホルアミド、ピリジン、
アセトニトリルなどが挙げられる。脱酸剤としては、例
えば、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルア
ニリン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチ
ジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基また
は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウムな
どの無機塩基が挙げられる。置換されていてもよいスル
ファモイルクロリドおよび所望に応じて用いられる脱酸
剤の使用量は、一般式[V]の化合物に対し2倍モル以
上である。本反応は通常−10〜150℃、好ましくは0〜5
0℃で、5分から30時間実施すればよい。
3) カルバモイル化 一般式[V]の化合物のカルバモイル化は、例えば、オ
ーガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレイ
ションズ(Organic Functional Group Preparations:St
anley R.Sandler,Wolf Karo著)第II巻、第223〜第245
頁およびケミッシュ・ベリヒテ(Chem.Ber)第96巻、第
56〜第67頁、1963年に記載の方法またはそれに準じた方
法で行われる。
(製造法3) 一般式[V]の化合物のヒドロキシル基の保護は、常法
にしたがってヒドロキシル保護基を導入すればよい。
(製造法4) 一般式[VII]の化合物のリン酸化およびコリン化また
はスルファモイル化またはカルバモイル化は、製造法2
と同様の方法で行うことができる。これらの反応におい
て、2−ブロモエチルホスホロジクロリデート、置換さ
れていてもよいスルファモイルクロリド、カルバモイル
クロリドおよびクロロスルホニルイソシアナート、アル
キルイソシアナートなどのイソシアナート類などの反応
試薬の使用量は、一般式[VII]の化合物に対し等モル
以上である。また、脱酸剤を使用する場合、その使用量
は、一般式[VII]の化合物に対し等モル以上である。
(製造法5) 一般式[VIII]の化合物のヒドロキシル基の保護基の脱
離方法は、通常知られている脱離方法が用いられ、保護
基の種類によって適宜選択することができる。
(製造法6) 一般式[IX]の化合物のリン酸化およびコリン化または
スルファモイル化またはカルバモイル化は、製造法4と
同様の方法で行うことができる。
(製造法7) 一般式[VI]の化合物のカルボキシル基の保護基の脱離
方法は、通常知られている脱離方法が用いられ、保護基
の種類によって適宜選択することができる。
上記の製造法1〜7の反応を行った後、常法に従って、
反応混合物から、各々一般式[V]〜[X]の化合物を
抽出、濃縮、再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの
操作を単独またはこれらを適宜組み合わせることによっ
て単離精製することができる。
(製造法8) 一般式[III]の化合物は、常法にしたがって、水溶媒
中、一般式[X]の化合物に対し、2倍モル程度の水酸
化アルカリを加えるかまたは水酸化アルカリで中性にpH
調整することにより得ることができる。このようにして
得られた一般式[III]の化合物の水溶液から水を常圧
もしくは減圧下に留去するかまたは凍結乾燥することに
よって、一般式[III]の化合物を単離することができ
る。
上記の製造における諸反応条件は、これに限定されるも
のではなく、反応試剤などの種類によって適宜選択され
る。
[発明の効果] つぎに本発明の代表的化合物の薬理作用について述べ
る。
被検化合物 No.1:シス−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリ
コール−2,2−ジカルボキシレート)(トランス−dl−
1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)・水和物 CDDP:シルプラチン A.抗腫瘍効果 (a) L−1210腹水癌に対する効果 一群6匹のCDF1系マウス(雄、5週齢、体重約25g)を
用い、L−1210細胞1×105個を腹腔内に移植した。生
理食塩水に溶解させた被検化合物を細胞移植後、1日
目、5日目および9日目の合計3回腹腔内投与した。
対照化合物としてCDDPを用い、対照群には生理食塩水の
みを投与した。判定は各投与群の平均生存日数(a)お
よび生理食塩水のみを投与した対照群の平均生存日数
(b)から下式に従って延命率(ILS)を算出した。そ
の結果を表−1に示す。
B.マウス急性毒性試験 一群5匹のddy系マウス(雄、5週齢)に生理食塩水に
溶解または懸濁させた被検化合物をそれぞれ腹腔内に1
回投与した。投与後14日目にマウスの生死を判定し、LD
50値を算出した。その結果を表−2に示す。
以上の結果より、本発明の一般式[I]の化合物は、優
れた抗腫瘍効果を発揮し、かつ、低毒性であることが理
解できる。
本発明の一般式[I]の化合物を医薬として用いる場
合、それ自体でまたは医薬上許容される賦形剤、担体、
希釈剤などの添加剤を適宜混合し、錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤、注射剤もしくは坐剤などの形態で経口的
または非経口的に投与できる。投与量は、通常成人1日
当たり10〜500mg程度であり、これを1回または数回に
分けて投与するが、投与量は年齢、体重および症状に応
じて適宜選択される。
[実施例] つぎに、参考例および実施例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、溶媒の混合比はすべて容量比である。
また、カラムクロマトグラフィーにおける担体は、メル
ク社製のシリカゲル[キーゼルゲル60、アート.7734(K
ieselgel 60,Art.7734)]を用い、TLCのRf値は次の条
件で測定した。
TLC:セルロース薄層クロマトグラフィー;メルク社製、
アート.5718(Art.5718) 展開溶媒:n−ブタノール:酢酸:水=5:2:3 発色試薬:デイットマー(Dittmer)試薬および5%塩
化第一スズ/0.1N塩酸 参考例1 2,2−ジメチロールマロン酸ジベンズヒドリルエステル マロン酸ジベンズヒドリルエステル22.0gをテトラヒド
ロフラン100mlに溶解させた後、無水炭酸カリウム13.9g
およびパラホルムアルデヒド15.0gを加え、室温で2時
間撹拌する。ついで、不溶物を濾去し、減圧下に濾液を
濃縮する。得られた濃縮残留物を酢酸エチル100mlに溶
解させ、水50mlで2回洗浄する。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をエタノール50mlに溶解させた後、
濃塩酸1.0mlを加え、室温で5分間撹拌する。ついで、
減圧下に溶媒を留去した後、得られた残留物を塩化メチ
レン100mlに溶解させ、水50mlで2回洗浄する。無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた生成物を四塩化炭素200mlで再結晶すれ
ば、無色針状晶の2,2−ジメチロールマロン酸ジベンズ
ヒドリルエステル24.0gを得る。
融点:116〜118℃(再結溶媒;四塩化炭素) IR(KBr)cm-1: 3300,1735,1595,1490,1445,1220,1130,1090,1050,790,7
50,690 NMR(CDCl3)δ値: 2.82(2H,bt,J=6Hz),4.18(4H,d,J=6Hz),6.85(2H,
s),7.05〜7.55(2OH,m) 参考例2 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1,3−
ジスルファモイルトリメチレングリコール クロロスルホニルイソシアナート7.07gを無水テトラヒ
ドロフラン100mlに溶解させた後、氷冷下で水0.9mlを加
え、室温で1時間撹拌する。ついで、氷冷下でトリエチ
ルアミン5.06gおよび2,2−ジメチロールマロン酸ジベン
ズヒドリルエステル4.97gを加え、室温で1時間撹拌す
る。これに水50mlを加え、上層を分取した後、飽和食塩
水25mlで洗浄し、溶液が25mlになるまで減圧下に溶媒を
留去する。得られた残留物に酢酸エチル125mlを加えた
後、析出晶を濾取し、酢酸エチル20mlおよび水20mlで順
次洗浄すれば、淡黄色無定形状の2,2−ビス(ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル)−1,3−ジスルファモイルト
リメチレングリコール2.30gを得る。
融点:157.5〜158.5℃(再結溶媒:エタノール) IR(KBr)cm-1: 3450,1725,1230,1010,985,685 NMR(DMSO−d6)δ値: 4.33(4H,s)6.69(2H,s),7.26(2OH,s) 参考例3 2,2−ジカルボキシ−1,3−ジスルファモイルトリメチレ
ングリコール 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1,3−
ジスルファモイルトリメチレングリコール1.50gを70%
エタノール50mlに溶解させた後、5%パラジウム炭素50
0mgを加え、室温で4時間接触還元する。ついで、触媒
を濾去し、減圧下に溶媒を留去する。得られた油状物に
ジイソプロピルエーテル30mlを加えて固化させ、固形物
を濾取した後、アセトン15mlで洗浄すれば、淡黄色無定
形状の2,2−ジカルボキシ−1,3−ジスルファモイルトリ
メチレングリコール400mgを得る。
融点:115〜120℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3450,1730,1630,1245,1070,1010,790 NMR(DMSO−d6)δ値: 4.06(4H,s) 参考例4 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1,3−
ジカルバモイルトリメチレングリコール 2,2−ジメチロールマロン酸ジベンズヒドリルエステル5
00mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解させた後、−40℃
〜−30℃に冷却し、クロロスルホニルイソシアナート29
0mgを滴下する。同温度で1時間撹拌した後、水1mlを滴
下し、室温で徐々に昇温する。同温度で3時間撹拌し、
酢酸エチル10mlおよび水5mlを加えた後、上層を分取
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mlおよび飽和食塩
水5mlで順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた結晶をジイソ
プロピルエーテル5mlで洗浄すれば、2,2−ビス(ベンズ
ヒドリルオキシカルボニル)−1,3−ジカルバモイルト
リメチレングリコール450mgを得る。
融点:175〜178℃(再結溶媒:ベンゼン) IR(KBr)cm-1: 3490,1715,1580,1405,1340,1320,1240,1210,1060,695 NMR(DMSO−d6)δ値: 4.51(4H,s),6.79(2H,s),7.26(2OH,s) 参考例5 1,3−ジカルバモイル−2,2−ジカルボキシトリメチレン
グリコール 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1,3−
ジカルバモイルトリメチレングリコール1.17gを用いて
参考例3と同様に反応させ処理すれば、淡黄色無定形状
の1,3−ジカルバモイル−2,2−ジカルボキシトリメチレ
ングリコール440mgを得る。
融点:93〜95℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3520,3410,1725,1670,1585,1395,1320,1220,1075,850 NMR(DMSO−d6)δ値: 4.30(4H,bs) 参考例6 2−トリチルオキシメチル−2−メチロールマロン酸ジ
ベンズヒドリルエステル 2,2−ジメチロールマロン酸ジベンズヒドリルエステル
2.48g、トリチルクロリド1.39gおよびピリジン1.98gを
無水テトラヒドロフラン14mlに溶解させ、4時間還流す
る。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に
酢酸エチル40mlおよび水20mlを加える。6N塩酸でpH1.0
に調整した後、有機層を分取する。得られた有機層を水
10ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlおよび飽和食
塩水10mlで順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥する。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=10:1〜5:1)で精製すれば、淡黄色無定形状の2−
トリチルオキシメチル−2−メチロールマロン酸ジベン
ズヒドリルエステル2.89gを得る。
融点:69〜72℃ IR(KBr)cm-1: 3450,1730,1490,1445,1230,1060,760,750,700 NMR(CDCl3)δ値: 1.75(1H,t,J=7Hz),3.79(2H,s),4.18(2H,d,J=7H
z),6.84(2H,s),6.92〜7.52(35H,m) 参考例7 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
トリチルトリメチレングリコール−3−(2−トリメチ
ルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物 2−トリチルオキシメチル−2−メチロールマロン酸ジ
ベンズヒドリルエステル2.89gおよび2,6−ルチジン3.35
gを無水テトラヒドロフラン25mlに溶解させた後、2−
ブロモエチルホスホロジクロリデート1.89gを加え、50
℃で1時間撹拌する。ついで、冷却した後、水25mlを加
え、室温で30分間撹拌する。ついで、酢酸エチル150ml
を加え、6N塩酸でpH1.0に調整する。上層を分取し、こ
れに水25mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調整する。上層を
分取し、飽和食塩水25mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去すれば、2,2−ビ
ス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−トリチル
トリメチレングリコール−3−(2−ブロモエチル)ホ
スフェート2.10gを得る。これをクロロホルム30mlに溶
解させた後、無水トリメチルアミン約7mlを加え、封管
中、室温で一夜反応させる。ついで、減圧下に溶媒を留
去し、得られた残留物にクロロホルム70ml、メタノール
70mlおよび水35mlを加えて溶解させ、6N塩酸でpH1.0に
調整する。下層を分取し、水15mlで洗浄した後、減圧下
に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:水=
65:25:4)で精製すれば、白色無定形状の2,2−ビス(ベ
ンズヒドリルオキシカルボニル)−1−トリチルトリメ
チレングリコール−3−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)ホスフェート・水和物1.07gを得る。
融点:232〜239℃(再結溶媒;クロロホルム−酢酸エチ
ル) IR(KBr)cm-1: 3300,1720,1470,1445,1220,1070,1040,950,740,685 NMR(CDCl3−CD3OD)δ値: 2.60〜3.30(11H,m),3.90(2H,bs),4.20〜4.90(4H,
m),6.75(2H,s),6.80〜7.60(35H,m) 参考例8 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)トリメ
チレングリコール−1−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)ホスフェート・水和物 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
トリチルトリメチレングリコール−3−(2−トリメチ
ルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物3.69gをク
ロロホルム20mlおよび酢酸40mlに溶解させ、6N塩酸1ml
を加え、室温で20分間撹拌する。ついで、炭酸水素ナト
リウム510mgを加えた後、減圧下に溶媒を留去する。得
られた残留物をクロロホルム50mlおよびメタノール50ml
に溶解させた後、水25mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液でpH7.0に調製する。下層を分取し、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:水=6
5:25:4)で精製すれば、白色無定形状の2,2−ビス(ベ
ンズヒドリルオキシカルボニル)トリメチレングリコー
ル−1−(2−トリメチルアンモニオエチル)ホスフェ
ート・水和物2.46gを得る。
融点:116〜120℃(再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1: 3520,3470,3250,1725,1480,1240,1225,1100,1080,1040,
970,950,830,760,745,690 NMR(CDCl3−CD3OD)δ値: 2.98(9H,s),3.20〜3.48(2H,m),3.84〜4.20(2H,
m),4.27(2H,s),4.51(2H,d,J=7Hz),6.78(2H,s),
7.22(2OH,s) 参考例9 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイルトリメチレングリコール−3−(2−トリ
メチルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)トリメ
チレングリコール−1−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)ホスフェート・水和物1.00gを無水テトラヒドロ
フラン30mlに懸濁させ、−40℃に冷却し、クロロスルホ
ニルイソシアナート833mgを加えた後、同温度で1時間
撹拌する。ついで、0℃まで昇温した後、水10mlを加
え、室温で4時間撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液でpH5.2に調整した後、減圧下に溶媒を留去する。
得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム:メタノール:水=65:25:4〜10:10:
2)で精製すれば、淡黄色無定形状の2,2−ビス(ベンズ
ヒドリルオキシカルボニル)−1−カルバモイルトリメ
チレングリコール−3−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)ホスフェート・水和物1.00gを得る。
融点:138〜142℃(再結溶媒;酢酸エチル−エタノー
ル) IR(KBr)cm-1: 3380,1725,1235,1070,1040,960,695 NMR(CDCl3−CD3OD)δ値: 3.04(9H,s),3.22〜3.48(2H,m),3.90〜4.18(2H,
m),4.51(2H,d,J=4Hz),4.69(2H,s),6.80(2H,s),
7.23(2OH,s) 参考例10 2,2−ジカルボキシ−1−カルバモイルトリメチレング
リコール−3−(2−トリメチルアンモニオエチル)ホ
スフェート・水和物 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイルトリメチレングリコール−3−(2−トリ
メチルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物350mg
を用いて参考例3と同様に反応させ処理すれば、淡黄色
無定形状の2,2−ジカルボキシ−1−カルバモイルトリ
メチレングリコール−3−(2−トリメチルアンモニオ
エチル)ホスフェート・水和物141mgを得る。
融点:86〜88℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3400,1710,1220,1060,965 NMR(D2O)δ値: 3.21(9H,s),3.50〜3.80(2H,m),4.04〜4.80(m),
4.30(d,J=4Hz),(6H)4.51(s) 参考例11 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
スルファモイルトリメチレングリコール−3−(2−ト
リメチルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)トリメ
チレングリコール−1−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)ホスフェート・水和物500mgを無水テトラヒドロ
フラン10mlに懸濁させ、トリエチルアミン357mgおよび
スルファモイルクロリド382mgを加え、室温で3時間撹
拌する。ついで、飽和食塩水30mlおよびテトラヒロドフ
ラン20mlを加え、1N塩酸でpH1.0に調整し、上層を分離
する。ついで、飽和食塩水20mlで洗浄した後、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:水=4:
1:0〜20:20:3)で精製すれば、淡黄色無定形状の2,2−
ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−スルフ
ァモイルトリメチレングリコール−3−(2−トリメチ
ルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物190mgを得
る。
融点:217〜219℃ IR(KBr)cm-1: 3430,1725,1235,1090,1055,1000,760,695 NMR(CDCl3−CD3OD)δ値: 2.89(9H,s),3.20〜3.54(2H,m),3.92〜4.90(6H,
m),6.70(2H,s),7.00〜7.40(2OH,m) 参考例12 2,2−ジカルボキシ−1−スルファモイルトリメチレン
グリコール−3−(2−トリメチルアンモニオエチル)
ホスフェート・水和物 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
スルファモイルトリメチレングリコール−3−(2−ト
リメチルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物170m
gを用いて参考例3と同様に反応させ処理すれば、淡黄
色無定形状の2,2−ジカルボキシ−1−スルファモイル
トリメチレングリコール−3−(2−トリメチルアンモ
ニオエチル)ホスフェート・水和物81mgを得る。
融点:101〜103℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3400,1710,1220,1045,990 NMR(D2O)δ値: 3.21(9H,s),3.52〜3.78(2H,m),4.08〜4.70(m),
4.29(d,J=4Hz),(6H)4.47(s) 参考例13 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイル−3−トリチルトリメチレングリコール 2−トリチルオキシメチル−2−メチロールマロン酸ジ
ベンズヒドリルエステル900mgを無水テトラヒドロフラ
ン20mlに溶解させ、−40℃に冷却し、クロロスルホニル
イソシアナート258mgを加えた後、同温度で2時間撹拌
する。ついで、室温まで昇温した後、水20mlを加え、同
温度で1時間撹拌する。反応液に酢酸エチル40mlを加
え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH6.0に調整す
る。上層を分取し、飽和食塩水10mlで洗浄する。無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去すれ
ば、2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−
1−カルバモイル−3−トリチルトリメチレングリコー
ル900mgを得る。
融点:81〜86℃(再結溶媒:n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1: 3480,3400,1730,1325,1220,1065,775,695 NMR(CDCl3)δ値: 3.75(2H,s),4.77(2H,s),6.84(2H,s),7.00〜7.44
(35H,m) 参考例14 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイルトリメチレングリコール 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイル−3−トリチルトリメチレングリコール90
0mgを酢酸20mlおよびクロロホルム10mlに溶解させ、6N
塩酸1mlを加え、室温で1時間撹拌する。ついで、減圧
下に溶媒を留去し、酢酸エチル40mlおよび水20mlを加え
た後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH6.0に調整す
る。上層を分取し、飽和食塩水10mlで洗浄する。無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;クロロホルム)で精製すれば、淡黄色無定形状の
2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイルトリメチレングリコール500mgを得る。
融点:152.5〜154.5℃(再結溶媒;ジイソプロピルエー
テル) IR(KBr)cm-1: 3480,3400,1720,1220,1060,695 NMR(CDCl3)δ値: 2.79(2H,t,J=7Hz),4.12(2H,d,J=7Hz),4.72(2H,
s),6.88(2H,s),7.23(2OH,s) 参考例15 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイル−3−スルファモイルトリメチレングリコ
ール 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイルトリメチレングリコール535mgを無水テト
ラヒドロフラン10mlに溶解させ、トリエチルアミン320m
gおよびスルファモイルクロリド344mgを加え、室温で2
時間撹拌する。ついで、酢酸エチル25mlおよび水10mlを
加え、上層を分取する。これに水5mlを加え、3N塩酸でp
H1.0に調整する。上層を分取し、これに水10mlを加え、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH5.5に調整し、上層
を分取する。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=1:
0〜10:1)で精製すれば、淡黄色無定形状の2,2−ビス
(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−カルバモイ
ル−3−スルファモイルトリメチレングリコール370mg
を得る。
融点:145〜146℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3490,3380,1735,1235,1210,1070,1005,760,700 NMR(CDCl3−CD3OD)δ値: 4.62(2H,s),4.69(2H,s),6.80(2H,s),7.22(2OH,
s) 参考例16 1−カルバモイル−2,2−ジカルボキシ−3−スルファ
モイルトリメチレングリコール 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1−
カルバモイル−3−スルファモイルトリメチレングリコ
ール230mgを用いて参考例3と同様に反応させ処理すれ
ば、淡黄色無定形状の1−カルバモイル−2,2−ジカル
ボキシ−3−スルファモイルトリメチレングリコール50
mgを得る。
IR(KBr)cm-1: 3400,1720,1240,1070,995 NMR(CD3OD−D2OD)δ値: 4.30〜4.90(4H,m) 参考例17 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1,3−
ビス(メチルカルバモイル)トリメチレングリコール 2,2−ジメチロールマロン酸ジベンズヒドリルエステル
2.00gを無水塩化メチレン20mlに溶解させ、メチルイソ
シアナート690mgおよびジブチル錫ジアセテート25mgを
加え、室温で2時間撹拌する。水10mlを加え、下層を分
取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶
媒を留去する。得られた残留物にジイソプロピルエーテ
ル5mlを加えて固化させた後、濾取すれば、白色無定形
状の2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−
1,3−ビス(メチルカルバモイル)トリメチレングリコ
ール2.03gを得る。
融点:117〜118℃(再結溶媒;ベンゼン−ジイソプロピ
ルエーテル) IR(KBr)cm-1: 3330,1730,1705,1270,1230,1215,1125,1100,1015,760,6
95 NMR(CDCl3)δ値: 2.59(6H,d,J=4Hz),4.04〜4.40(2H,m),4.63(4H,
s),6.89(2H,s),7.01〜7.34(2OH,m) 参考例18 2,2−ジカルボキシ−1,3−ビス(メチルカルバモイル)
トリメチレングリコール 2,2−ビス(ベンズヒドリルオキシカルボニル)−1,3−
ビス(メチルカルバモイル)トリメチレングリコール50
0mgを氷冷下トリフルオロ酢酸5mlに溶解させた後、アニ
ソール0.3mlを加え、室温で1時間撹拌する。ついで、
不溶物を濾去した後、減圧下に溶媒を留去する。得られ
た油状物にジイソプロピルエーテル5mlを加えて固化さ
せた後、濾取すれば、白色無定形状の2,2−ジカルボキ
シ−1,3−ビス(メチルカルバモイル)トリメチレング
リコール210mgを得る。
融点:82〜83℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3390,1720,1670,1540,1260,1220,1150,1010 NMR(CDCl3−CD3OD)δ値: 2.72(6H,s),4.53(4H,s) 実施例1 シス−(1,3−ジカルバモイルトリメチレングリコール
−2,2−ジカルボキシレート)(トランス−dl−1,2−ジ
アミノシクロヘキサン)白金(II) シス−ジクロロ(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(II)380mgを水2mlに懸濁させた後、硝
酸銀323mgを加え、この混合物を40℃で30分間遮光下で
撹拌する。ついで、室温まで冷却した後、析出した塩化
銀を0.22μメンブランフィルターで濾過し、水0.5mlで
洗浄すれば、淡黄色透明なシス−ジニトラト(トランス
−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の水
溶液が得られる。一方、1,3−ジカルバモイル−2,2−ジ
カルボキシトリメチレングリコール225mgを水2mlに溶解
させ、1N水酸化ナトリウム水溶液でpH7.0〜8.0に調整す
る。この溶液を先に得られたシス−ジニトラト(トラン
ス−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の
水溶液に加え、遮光下室温で2時間撹拌する。ついで、
溶液が約3mlになるまで減圧下に溶媒を留去し、析出し
た結晶を濾取した後、水0.2mlで洗浄すれば、淡黄色無
定形状のシス−(1,3−ジカルバモイルトリメチレング
リコール−2,2−ジカルボキシレート)(トランス−dl
−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)125mgを得
る。
融点:180℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3450,3230,2930,2860,1705,1610,1380,1335,1065 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.90〜2.50(10H,m),4.18(4H,bs) Rf:0.70 実施例2 シス−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコー
ル−2,2−ジカルボキシレート)(トランス−dl−1,2−
ジアミノシクロヘキサン)白金(II) シス−ジクロロ(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(II)197mgおよび2,2−ジカルボキシ−
1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコール150mgを
用いて実施例1と同様に反応させた後、減圧下に溶媒を
留去する。得られた残留物に水2mlを加えて溶解させた
後、メタノール18mlを加えて析出した結晶を濾取し、メ
タノール2mlで洗浄すれば、淡黄色無定形状のシス−
(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコール−2,2
−ジカルボキシレート)(トランス−dl−1,2−ジアミ
ノシクロヘキサン)白金(II)125mgを得る。
融点:200℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3450,3200,2920,2850,1610,1230,1060,980 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.90〜2.50(10H,m),3.90〜4.30(4H,m) Rf:0.57 実施例3 シス−[1−カルバモイル−3−[(2−トリメチルア
ンモニオエチルオキシ)(オキシド)ホスフィニル]ト
リメチレングリコール−2,2−ジカルボキシレート]
(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金
(II)・水和物 シス−ジクロロ(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(II)108mgおよび2,2−ジカルボキシ−
1−カルバモイルトリメチレングリコール−3−(2−
トリメチルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物10
0mgを用いて実施例1と同様に反応させた後、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をクロロホルム:メタ
ノール=1:1の混合溶媒10mlで抽出する。減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物にジエチルエーテル5mlを加
えて結晶化させた後、濾取すれば、淡黄色無定形状のシ
ス−[1−カルバモイル−3−[(2−トリメチルアン
モニオエチルオキシ)(オキシド)ホスフィニル]トリ
メチレングリコール−2,2−ジカルボキシレート](ト
ランス−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(I
I)・水和物170mgを得る。
融点:175℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3400,3200,2920,2850,1700,1605,1325,1230,1080,1060,
965 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.90〜2.50(10H,m),3.16(9H,s),3.30〜4.50(8H,
m) Rf:0.63 実施例4 シス−[1−スルファモイル−3−[(2−トリメチル
アンモニオエチルオキシ)(オキシド)ホスフィニル]
トリメチレングリコール−2,2−ジカルボキシレート]
(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金
(II)・水和物 シス−ジクロロ(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(II)64mgおよび2,2−ジカルボキシ−
1−スルファモイルトリメチレングリコール−3−(2
−トリメチルアンモニオエチル)ホスフェート・水和物
65mgを用いて実施例3と同様に反応させ処理すれば、淡
黄色無定形状のシス−[1−スルファモイル−3−
[(2−トリメチルアンモニオエチルオキシ)(オキシ
ド)ホスフィニル]トリメチレングリコール−2,2−ジ
カルボキシレート](トランス−dl−1,2−ジアミノシ
クロヘキサン)白金(II)・水和物99mgを得る。
融点:195℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3430,3220,2920,2850,1610,1225,1080,1055,970 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.90〜2.50(10H,m),3.16(9H,s),3.30〜4.60(6H,
m) Rf:0.54 実施例5 シス−[1−カルバモイル−3−スルファモイルメチレ
ングリコール−2,2−ジカルボキシレート](トランス
−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II) シス−ジクロロ(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(II)66mgおよび1−カルバモイル−2,
2−ジカルボキシ−3−スルファモイルトリメチレング
リコール45mgを用いて実施例2と同様に反応させ処理す
れば、淡黄色無定形状のシス−(1−カルバモイル−3
−スルファモイルトリメチレンクリコール−2,2−ジカ
ルボキシレート](トランス−dl−1,2−ジアミノシク
ロヘキサン)白金(II)65mgを得る。
融点:215℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3420,3200,2920,2850,1700,1600,1330,1240,1055,980 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.80〜2.50(10H,m),3.90〜4.50(14H,m) Rf:0.66 実施例6 シス−[1,3−ビス(メチルカルバモイル)トリメチレ
ングリコール−2,2−ジカルボキシレート](トランス
−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II) シス−ジクロロ(トランス−dl−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(II)100mgおよび2,2−ジカルボキシ−
1,3−ビス(メチルカルバモイル)トリメチレングリコ
ール66mgを用いて実施例1と同様に反応させ処理すれ
ば、白色無定形状のシス−[1,3−ビス(メチルカルバ
モイル)トリメチレングリコール−2,2−ジカルボキシ
レート](トランス−dl−1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン)白金(II)130mgを得る。
融点:230℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3420,3200,2930,2850,1710,1620,1380,1320,1250 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.80〜2.50(10H,m),2.62(6H,s),4.23(4H,bs) Rf:0.85 実施例7 シス−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコー
ル−2,2−ジカルボキシレート)(トランス−dl−2−
アミノメチルシクロヘキシルアミン)白金(II) シス−ジクロロ(トランス−dl−2−アミノメチルシク
ロヘキシルアミン)白金(II)100mgおよび2,2−ジカル
ボキシ−1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコー
ル74mgを用いて実施例2と同様に反応させ処理すれば、
淡黄色無定形状のシス−(1,3−ジスルファモイルトリ
メチレングリコール−2,2−ジカルボキシレート)(ト
ランス−dl−2−アミノメチルシクロヘキシルアミン)
白金(II)111mgを得る。
融点:230℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3450,3200,2920,2840,1615,1230,1060,980 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.82〜2.90(12H,m),3.90〜4.30(4H,m) Rf:0.57 実施例8 シス−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコー
ル−2,2−ジカルボキシレート)(1−アミノメチルシ
クロヘキシルアミン)白金(II) シス−ジクロロ(1−アミノメチルシクロヘキシルアミ
ン)白金(II)100mgおよび2,2−ジカルボキシ−1,3−
ジスルファモイルトリメチレングリコール82mgを用いて
実施例2と同様に反応させ処理すれば、淡黄色無定形状
のシス−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコ
ール−2,2−ジカルボキシレート)(1−アミノメチル
シクロヘキシルアミン)白金(II)56mgを得る。
融点:240℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3450,3200,2920,2850,1600,1230,1060,980 NMR(DMSO−d6)δ値: 0.80〜2.20(10H,m),3.04〜3.30(2H,m),2.92〜3.20
(4H,m) Rf:0.57 実施例9 シス−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコー
ル−2,2−ジカルボキシレート)(dl−2−アミンメチ
ルピロリジン)白金(II) シス−ジクロロ(dl−2−アミノメチルピロリジン)白
金(II)100mgおよび2,2−ジカルボキシ−1,3−ジスル
ファモイルトリメチレングリコール84mgを用いて実施例
2と同様に反応させ処理すれば、淡黄色無定形状のシス
−(1,3−ジスルファモイルトリメチレングリコール−
2,2−ジカルボキシレート)(dl−2−アミノメチルピ
ロリジン)白金(II)155mgを得る。
融点:210℃より徐々に着色して分解 IR(KBr)cm-1: 3450,3200,2930,2880,1630,1220,1055,985 NMR(D2O)δ値: 1.48〜3.58(9H,m),4.32(4H,bs) Rf:0.57
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 一色 由美子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、R1およびR2は、同一もしくは異なっていてもよ
    いホスホリルコリン基またはC1〜6アルキル基で置換さ
    れていてもよいスルファモイルもしくはカルバモイル基
    を;A1およびA2は、同一もしくは異なってアンミン、C
    1〜6直鎖状アルキルアミン、C3〜6分枝鎖状アルキルア
    ミンもしくはC3〜6シクロアルキルアミンまたはA1とA2
    が一緒になってC2〜8直鎖アルキルジアミン、C3〜6環状
    アルキルジアミンもしくはアミノメチルC3〜6環状アミ
    ンを示す。] で表わされるシス−白金(II)錯化合物。
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