JPH075407Y2 - 塩化銀電極 - Google Patents
塩化銀電極Info
- Publication number
- JPH075407Y2 JPH075407Y2 JP1987174901U JP17490187U JPH075407Y2 JP H075407 Y2 JPH075407 Y2 JP H075407Y2 JP 1987174901 U JP1987174901 U JP 1987174901U JP 17490187 U JP17490187 U JP 17490187U JP H075407 Y2 JPH075407 Y2 JP H075407Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- internal
- agcl
- silver chloride
- lead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案はpH計のガラス電極、或は比較電極の内部極とし
て用いられる塩化銀電極に関する。
て用いられる塩化銀電極に関する。
<従来の技術> 第3図はpH計のガラス電極の従来例を示す構成図であ
る。図中、1は先端にガラス薄膜1a部を有するガラス筒
体、2はこの筒体1内に挿入された内部電極である。こ
の電極は、先端に液絡部2aを設けたガラス管2bにAg粉末
をAgCl化したAgCl粉末2cを充填したあと、リードを兼ね
るAg線2dを挿入しシール剤2eによってシールした構成に
なっている。3はpH値が既知(通常pH7)のKCl内部液で
ある。
る。図中、1は先端にガラス薄膜1a部を有するガラス筒
体、2はこの筒体1内に挿入された内部電極である。こ
の電極は、先端に液絡部2aを設けたガラス管2bにAg粉末
をAgCl化したAgCl粉末2cを充填したあと、リードを兼ね
るAg線2dを挿入しシール剤2eによってシールした構成に
なっている。3はpH値が既知(通常pH7)のKCl内部液で
ある。
このような構成でKCl内部液3に浸漬された内部電極2
の電位Viは次式で表わされる。
の電位Viは次式で表わされる。
Vi=Ei−{(2.303×R×T)/F}・{logy〔Cl-〕}…
(1) 但し、Ei:標準単極電位、R:気体定数、F:ファラデー定
数、T:絶対温度、y:活量係数、〔Cl-〕:Cl-イオン濃
度。
(1) 但し、Ei:標準単極電位、R:気体定数、F:ファラデー定
数、T:絶対温度、y:活量係数、〔Cl-〕:Cl-イオン濃
度。
このようなガラス電極がpH値未知の測定液S中に浸漬さ
れると、ガラス薄膜1aの膜界面には以下の電位Vが発生
する。
れると、ガラス薄膜1aの膜界面には以下の電位Vが発生
する。
V=(Vi−Vi′+{(2.303×R×T)/F}・(pHi−pH
s) …(2) 但し、Vi′:対象電極の内部電極の電位、pHi:ガラス
電極の内部液3のpH値、pHs:測定液SのpH値。
s) …(2) 但し、Vi′:対象電極の内部電極の電位、pHi:ガラス
電極の内部液3のpH値、pHs:測定液SのpH値。
pH測定では、(2)式の1項目が各温度において一定で
あることを条件に2項目から測定液SのpH値を求めてい
る。このような構成の内部電極の場合、電極電位の再現
性が良く、且つ温度応答性が優れているが、構造が複雑
で製作に手間が掛かる欠点があった。
あることを条件に2項目から測定液SのpH値を求めてい
る。このような構成の内部電極の場合、電極電位の再現
性が良く、且つ温度応答性が優れているが、構造が複雑
で製作に手間が掛かる欠点があった。
第4図は他のガラス電極の従来例を示す構成図である。
図中、第3図における要素と同じ要素には同一符号を付
しこれらについての説明は省略する。4は筒体1に挿入
された内部電極で、リードを兼ねるAg線4aにAgCl層4bを
付着した構成になっている。このAgCl層は溶融したAgCl
中にAg線4aを繰返し漬けて成長させたものである。この
ようなガラス電極の場合、構造は簡単で製作が容易であ
るが、電極電位の再現性が悪く、温度応答性が悪い欠点
がある。
図中、第3図における要素と同じ要素には同一符号を付
しこれらについての説明は省略する。4は筒体1に挿入
された内部電極で、リードを兼ねるAg線4aにAgCl層4bを
付着した構成になっている。このAgCl層は溶融したAgCl
中にAg線4aを繰返し漬けて成長させたものである。この
ようなガラス電極の場合、構造は簡単で製作が容易であ
るが、電極電位の再現性が悪く、温度応答性が悪い欠点
がある。
ガラス電極の電位Viを決定するものでは(1)式から分
るようにCl-イオン濃度である。このCl-イオン濃度は内
部液3のKCl濃度によって大部分決まるが、非溶解性のA
gClもKCl中に置かれると溶解度が増し、 AgCl+eAg+Cl- …(3) の系で反応しCl-イオンを発生する。従って、この系に
おける安定性が内部電極4の電位Viに影響を与える。
るようにCl-イオン濃度である。このCl-イオン濃度は内
部液3のKCl濃度によって大部分決まるが、非溶解性のA
gClもKCl中に置かれると溶解度が増し、 AgCl+eAg+Cl- …(3) の系で反応しCl-イオンを発生する。従って、この系に
おける安定性が内部電極4の電位Viに影響を与える。
この系の安定性は、AgClとAgの存在比、その量、内部液
の量等が関係する。このうち最も重要な要因はAgClとAg
の存在比である。この存在比は電解液中におけるAgClと
Agの接触面積と考えることが出来る。第4図の従来装置
の場合、Ag線4aはAgCl層4bによって覆われており、AgCl
とAgとの接触面積の比を理想状態に設定することは出来
ない。この結果、内部電極4の電位Viの再現性が悪かっ
た。またこれらの接触面積が小さいため、温度応答性が
悪かった。
の量等が関係する。このうち最も重要な要因はAgClとAg
の存在比である。この存在比は電解液中におけるAgClと
Agの接触面積と考えることが出来る。第4図の従来装置
の場合、Ag線4aはAgCl層4bによって覆われており、AgCl
とAgとの接触面積の比を理想状態に設定することは出来
ない。この結果、内部電極4の電位Viの再現性が悪かっ
た。またこれらの接触面積が小さいため、温度応答性が
悪かった。
<考案が解決しようとする問題点> 本考案の解決しようとする技術的課題は、構造が簡単で
容易に製作でき、且つ電極電位の再現性が良く、温度応
答性に優れた塩化銀電極を実現することにある。
容易に製作でき、且つ電極電位の再現性が良く、温度応
答性に優れた塩化銀電極を実現することにある。
<問題点を解決するための手段> このような目的を達成するために、本考案は、 ガラス電極や比較電極の内部電極として使用される塩化
銀電極において、 前記内部電極は、 内部液に浸漬されるAgリードの端部に積層して設けられ
たAgCl層と、 このAgCl層に前記Agリードを露出して前記Agリードを前
記内部液に接する切れ込み部と、 を有し、前記内部液に接触するAgCl層とAgリードの表面
積比を前記切れ込み部によって任意に設定し、温度応答
性に優れるようにしたことを特徴としている。
銀電極において、 前記内部電極は、 内部液に浸漬されるAgリードの端部に積層して設けられ
たAgCl層と、 このAgCl層に前記Agリードを露出して前記Agリードを前
記内部液に接する切れ込み部と、 を有し、前記内部液に接触するAgCl層とAgリードの表面
積比を前記切れ込み部によって任意に設定し、温度応答
性に優れるようにしたことを特徴としている。
<作用> 前記の技術手段は次のように作用する。即ち、前記塩化
銀内部電極は前記Ag線を溶融したAgCl中に繰返し漬けて
形成したAgCl層にカッター等を用いて切れ込み部(以
下、切れ込みという)を設けた構成としているため、製
作が極めて簡単で、また電極表面にはAgCl部とAg部とが
共存しこれらの面積比は切れ込みの入れ方によって変え
られ、AgClとAgとの存在比を理想状態に設定することが
出来る。
銀内部電極は前記Ag線を溶融したAgCl中に繰返し漬けて
形成したAgCl層にカッター等を用いて切れ込み部(以
下、切れ込みという)を設けた構成としているため、製
作が極めて簡単で、また電極表面にはAgCl部とAg部とが
共存しこれらの面積比は切れ込みの入れ方によって変え
られ、AgClとAgとの存在比を理想状態に設定することが
出来る。
<実施例> 以下図面に従い本考案の実施例を説明する。第1図は本
考案実施例装置であるガラス電極を示す構成図である。
図中、第3図及び第4図における要素と同じ要素には同
一符号を付しこれらについての説明は省略する。5は筒
体1に挿入された塩化銀内部電極で、以下のような手順
で製作される。磁製るつぼに粉末AgClを入れ700℃以上
に熱して溶融させ、この中にリードを兼ねるAg線5aを繰
返し漬けてAgCl層5bを形成する。この層は最初、点線の
位置まで形成されているが、カッター等を用いて周囲に
複数箇所切れ込み5cを入れ内部Ag線5aを露出させる。
考案実施例装置であるガラス電極を示す構成図である。
図中、第3図及び第4図における要素と同じ要素には同
一符号を付しこれらについての説明は省略する。5は筒
体1に挿入された塩化銀内部電極で、以下のような手順
で製作される。磁製るつぼに粉末AgClを入れ700℃以上
に熱して溶融させ、この中にリードを兼ねるAg線5aを繰
返し漬けてAgCl層5bを形成する。この層は最初、点線の
位置まで形成されているが、カッター等を用いて周囲に
複数箇所切れ込み5cを入れ内部Ag線5aを露出させる。
次いで、切れ込れみが入れられた内部電極5を筒体1内
に挿入し内部液3を注ぎ、シール剤6によってシールす
る。
に挿入し内部液3を注ぎ、シール剤6によってシールす
る。
このような構成により、電極表面にはAgCl部とAg部とが
共存しこれらの面積の比は切れ込み5cの入れ方によって
変えられ、AgClとAgの存在比を理想状態に設定すること
ができるため安定した電極電位Viが実現できる。更に、
切れ込み5cを入れたことによってAgCl並びにAgの接触面
積が共に増大するため温度応答性が向上する。
共存しこれらの面積の比は切れ込み5cの入れ方によって
変えられ、AgClとAgの存在比を理想状態に設定すること
ができるため安定した電極電位Viが実現できる。更に、
切れ込み5cを入れたことによってAgCl並びにAgの接触面
積が共に増大するため温度応答性が向上する。
第2図は本考案実施例装置と従来装置との実験結果を示
す特定図で、pH値が既知で、25℃と70℃と温度が異なる
二種類の測定液を使って行った実験結果である。70℃の
測定液に漬けたときの電位VHと25℃の測定液に漬けたと
きの電位VLとの電位差(縦軸)と、温度変化がある場
合、その温度における値になる迄の応答時間(横軸)と
の関係をプロットしたもので、○が本考案のガラス電極
の実験結果を、●が従来装置の実験結果を表わす。
す特定図で、pH値が既知で、25℃と70℃と温度が異なる
二種類の測定液を使って行った実験結果である。70℃の
測定液に漬けたときの電位VHと25℃の測定液に漬けたと
きの電位VLとの電位差(縦軸)と、温度変化がある場
合、その温度における値になる迄の応答時間(横軸)と
の関係をプロットしたもので、○が本考案のガラス電極
の実験結果を、●が従来装置の実験結果を表わす。
本図から明らかなように、従来装置の場合、電位にはバ
ラつきがあり再現性が悪く、応答時間も長い、これに対
し、本考案実施例装置の場合、電位の再現性が良く、且
つ応答が早い。
ラつきがあり再現性が悪く、応答時間も長い、これに対
し、本考案実施例装置の場合、電位の再現性が良く、且
つ応答が早い。
<考案の効果> 本考案によれば、構造が簡単で容易に製作でき、且つ電
極電位の再現性が良く、温度応答性に優れた塩化銀電極
が実現できる。
極電位の再現性が良く、温度応答性に優れた塩化銀電極
が実現できる。
尚、上記本考案の実施例の説明では、pH計のガラス電極
の内部極として本考案の塩化銀電極を用いる場合につい
て説明を行ったが、これに限らず、比較電極の内部極と
して本考案の塩化銀電極を用いることもできる。
の内部極として本考案の塩化銀電極を用いる場合につい
て説明を行ったが、これに限らず、比較電極の内部極と
して本考案の塩化銀電極を用いることもできる。
第1図は本考案実施例装置を示す構成図、第2図は本考
案実施例装置と従来装置との実験結果を示す特性図、第
3図及び第4図は従来装置を示す構成図である。 1…ガラス筒体、1a…薄膜部、3…内部液、5…塩化銀
内部電極、5a…Ag線、5b…AgCl層、5c…切れ込み、6…
シール剤、S…測定液
案実施例装置と従来装置との実験結果を示す特性図、第
3図及び第4図は従来装置を示す構成図である。 1…ガラス筒体、1a…薄膜部、3…内部液、5…塩化銀
内部電極、5a…Ag線、5b…AgCl層、5c…切れ込み、6…
シール剤、S…測定液
Claims (1)
- 【請求項1】ガラス電極や比較電極の内部電極として使
用される塩化銀電極において、 前記内部電極は、 内部液に浸漬されるAgリードの端部に積層して設けられ
たAgCl層と、 このAgCl層に前記Agリードを露出して前記Agリードを前
記内部液に接する切れ込み部と、 を有し、前記内部液に接触するAgCl層とAgリードの表面
積比を前記切れ込み部によって任意に設定し、温度応答
性に優れるようにしたことを特徴とした塩化銀電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987174901U JPH075407Y2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 塩化銀電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987174901U JPH075407Y2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 塩化銀電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0178948U JPH0178948U (ja) | 1989-05-26 |
| JPH075407Y2 true JPH075407Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31466731
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987174901U Expired - Lifetime JPH075407Y2 (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 塩化銀電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH075407Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4491217B2 (ja) * | 2003-10-08 | 2010-06-30 | 東亜ディーケーケー株式会社 | 内部電極及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6059149U (ja) * | 1983-09-28 | 1985-04-24 | 株式会社 堀場製作所 | 内部電極 |
-
1987
- 1987-11-16 JP JP1987174901U patent/JPH075407Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0178948U (ja) | 1989-05-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0152426B1 (ko) | 기준전극 어셈블리 및 그 제조방법 | |
| US4214968A (en) | Ion-selective electrode | |
| US4401548A (en) | Reference electrode with internal diffusion barrier | |
| US3676319A (en) | Electrode, half cell and electrode component for the measurement of electromotive force | |
| US3718569A (en) | Method of making solid state glass electrode | |
| US3282817A (en) | Glass electrode and method of making the same | |
| US4053382A (en) | Liquid junction of reference electrode | |
| EP0203864B1 (en) | Ion sensor and method of manufacturing same | |
| US3853731A (en) | Solid state junction glass electrode and method of making said electrode | |
| JP2001500259A (ja) | 分析セル | |
| GB2093193A (en) | Reference Electrode with Internal Ion-selective Barrier | |
| JPH075407Y2 (ja) | 塩化銀電極 | |
| US4608148A (en) | Combination pH/reference electrode with improved temperature response | |
| US3649506A (en) | Solid state glass electrode | |
| US3835013A (en) | Oxygen sensor and electrode device therefor | |
| EP0343210B1 (en) | Electrochemical electrodes | |
| US4083764A (en) | Ion-selective electrode | |
| GB1368413A (en) | Electrochemical electrode internal half cell and method of making same | |
| US4981567A (en) | Lithium-salt reference half-cell for potentiometric determinations | |
| Verbrugge et al. | Microelectrode study of gallium deposition from Chlorogallate melts | |
| EP0155727B1 (en) | Electrochemical reference electrode | |
| US3226313A (en) | Glass electrode and method of making the same | |
| CA1116696A (en) | Ion-selective electrode | |
| JP3659552B2 (ja) | イオン濃度測定電極とその製造方法 | |
| JPS5853746B2 (ja) | イオン活量測定電極 |