JPH0754433B2 - 楽音合成方法 - Google Patents
楽音合成方法Info
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- JPH0754433B2 JPH0754433B2 JP60105456A JP10545685A JPH0754433B2 JP H0754433 B2 JPH0754433 B2 JP H0754433B2 JP 60105456 A JP60105456 A JP 60105456A JP 10545685 A JP10545685 A JP 10545685A JP H0754433 B2 JPH0754433 B2 JP H0754433B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子楽器等において用いられる楽音合成方
法に係り、特に変調方式によって楽音信号を合成する楽
音合成方法に関する。
法に係り、特に変調方式によって楽音信号を合成する楽
音合成方法に関する。
従来、変調演算により楽音信号を合成する楽音合成方法
として、例えば特公昭54-33525号公報に示されているよ
うな周波数変調(FM)方式が知られている。この周波数
変調方式による楽音合成方法においては、例えば次式に
基づく演算を行うことにより楽音信号を合成していた。
として、例えば特公昭54-33525号公報に示されているよ
うな周波数変調(FM)方式が知られている。この周波数
変調方式による楽音合成方法においては、例えば次式に
基づく演算を行うことにより楽音信号を合成していた。
sin(θ+Ksinβ) =J0(K)sinθ +J1(K){sin(θ+β)−sin(θ−β)} +J2(K){sin(θ+2β)−sin(θ−2β)} +…… …(1) 但し、θ=wct,wc;搬送波角周波数 β=wmt,wm;変調波角周波数 K;変調指数 J(K);ベッセル関数に基づく係数 〔発明が解決しようとする問題点〕 第4図(イ)は上記第(1)式の演算により得られる波
形の周波数スペクトラムの一例を示す図であり、この図
は搬送波周波数θおよび変調波周波数βをともに100Hz
とした場合を示す。この図に示すように、第(1)式の
波形には負の周波数の成分が存在する。ここで、 sin(−α)=−sinα …(2) であることから、第4図(イ)の負の周波数の成分を反
転した後対応する正の周波数の成分位置に折り返すと第
4図(ロ)が得られる。この第4図(ロ)の各成分の大
きさを示すと第4図(ハ)となる。この第4図(ハ)か
ら明らかなように、第(1)式の演算により得られる楽
音信号はスペクトラムエンベロープ(第4図(ハ)にお
ける破線E)が振動してしまう。この傾向は、変調指数
Kを大きくしてより高次の高調波成分を得ようとする程
顕著になる。そして、このようなスペクトラムエンベロ
ープに振動が生じることは、撥弦楽器等の楽音を合成す
る場合には好都合であるが、ブラス音あるいはアナログ
シンセサイザ的な楽音を合成する場合には好ましくな
い。
形の周波数スペクトラムの一例を示す図であり、この図
は搬送波周波数θおよび変調波周波数βをともに100Hz
とした場合を示す。この図に示すように、第(1)式の
波形には負の周波数の成分が存在する。ここで、 sin(−α)=−sinα …(2) であることから、第4図(イ)の負の周波数の成分を反
転した後対応する正の周波数の成分位置に折り返すと第
4図(ロ)が得られる。この第4図(ロ)の各成分の大
きさを示すと第4図(ハ)となる。この第4図(ハ)か
ら明らかなように、第(1)式の演算により得られる楽
音信号はスペクトラムエンベロープ(第4図(ハ)にお
ける破線E)が振動してしまう。この傾向は、変調指数
Kを大きくしてより高次の高調波成分を得ようとする程
顕著になる。そして、このようなスペクトラムエンベロ
ープに振動が生じることは、撥弦楽器等の楽音を合成す
る場合には好都合であるが、ブラス音あるいはアナログ
シンセサイザ的な楽音を合成する場合には好ましくな
い。
そこでこの発明は、スペクトラムエンベロープが振動せ
ず、滑らかに変化するスペクトラムエンベロープを有す
る楽音信号を合成することができる楽音合成方法を提供
することを目的としている。
ず、滑らかに変化するスペクトラムエンベロープを有す
る楽音信号を合成することができる楽音合成方法を提供
することを目的としている。
この発明は、楽音信号を、 exp(K1・F1(wmt))・F2(wct+K2・F3(wmt)) …
(3) 但し:wcは搬送波角周波数 wmは変調波角周波数 K1,K2は変調指数 なる式に基づいて合成する。ここで、関数F1(X)、F2
(X)、F3(X)は各々cosXまたはsinXであり、そのい
ずれでもよい。例えば、 F1(X)=cosX、F2(X)=cosX、F3(x)=cosXでも
よく、 F1(X)=sinX、F2(X)=sinX、F3(x)=sinXでも
よく、 F1(X)=cosX、F2(X)=cosX、F3(x)=sinXでも
よい。
(3) 但し:wcは搬送波角周波数 wmは変調波角周波数 K1,K2は変調指数 なる式に基づいて合成する。ここで、関数F1(X)、F2
(X)、F3(X)は各々cosXまたはsinXであり、そのい
ずれでもよい。例えば、 F1(X)=cosX、F2(X)=cosX、F3(x)=cosXでも
よく、 F1(X)=sinX、F2(X)=sinX、F3(x)=sinXでも
よく、 F1(X)=cosX、F2(X)=cosX、F3(x)=sinXでも
よい。
前記第(3)式の演算結果には負の周波数の成分が発生
せず、また、側波(高調波)のスペクトラムエンベロー
プは、なめらかに増加、減少し、振動を生じることはな
い。第5図(イ)〜(ニ)に第(3)式の演算により得
られる楽音信号のスペクトラム例を示す。これらの図は
共に、第(3)式の1つの具体例である exp(K1coswmt)・cos(wct+K2sinwmt) …(4) なる式におけるwm,wcを各々2πとし、またK1,K2の値を
各々同一の値1,2,4,8とした場合である。なお、横軸の
数字は高調波の次数、縦軸は振幅である。
せず、また、側波(高調波)のスペクトラムエンベロー
プは、なめらかに増加、減少し、振動を生じることはな
い。第5図(イ)〜(ニ)に第(3)式の演算により得
られる楽音信号のスペクトラム例を示す。これらの図は
共に、第(3)式の1つの具体例である exp(K1coswmt)・cos(wct+K2sinwmt) …(4) なる式におけるwm,wcを各々2πとし、またK1,K2の値を
各々同一の値1,2,4,8とした場合である。なお、横軸の
数字は高調波の次数、縦軸は振幅である。
〔実施例〕 上記第(4)式において、wct=θ、wmt=βとおくと、 exp(K1cosβ)・cos(θ+K2sinβ) …(5) なる式が得られる。
第1図に示す第1の実施例は、上記第(5)式に基づい
て楽音信号を合成する回路である。すなわち、第1図に
おいて、COSテーブル1,2は入力されるデータxに対して
データcosxを出力するROM、SINテーブル3は入力される
データxに対してデータsinxを出力するROM、また、ex
テーブル5は入力されるデータxに対してデータexを
出力するROMである。いま、COSテーブル1、SINテーブ
ル3へデータβが印加されると、COSテーブル1、SINテ
ーブル3から各々cosβ,sinβが出力され、乗算器6,7へ
印加される。乗算器6,7はcosβ,sinβにK1,K2を乗算
し、この乗算結果K1cosβ,K2sinβを各々出力する。乗
算器6から出力されたK1cosβは、exテーブル5によっ
て eK1cosβ に変換され、乗算器9へ供給される。一方、乗算器7か
ら出力されたK2sinβは加算器11へ供給され、この加算
器11においてθが加算され、この加算結果(θ+K2sin
β)がCOSテーブル2へ供給される。COSテーブル2は、
加算器11の出力(θ+K2sinβ)を受け、cos(θ+K2si
nβ)を出力し、乗算器9へ供給する。乗算器9はexテ
ーブル5の出力にCOSテーブル2の出力を乗算し、この
乗算結果、 eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ) …(6) を出力する。この乗算器9の出力をD/A(ディジタル/
アナログ)変換すれば、前記第(5)式に基づく楽音信
号を得ることができる。
て楽音信号を合成する回路である。すなわち、第1図に
おいて、COSテーブル1,2は入力されるデータxに対して
データcosxを出力するROM、SINテーブル3は入力される
データxに対してデータsinxを出力するROM、また、ex
テーブル5は入力されるデータxに対してデータexを
出力するROMである。いま、COSテーブル1、SINテーブ
ル3へデータβが印加されると、COSテーブル1、SINテ
ーブル3から各々cosβ,sinβが出力され、乗算器6,7へ
印加される。乗算器6,7はcosβ,sinβにK1,K2を乗算
し、この乗算結果K1cosβ,K2sinβを各々出力する。乗
算器6から出力されたK1cosβは、exテーブル5によっ
て eK1cosβ に変換され、乗算器9へ供給される。一方、乗算器7か
ら出力されたK2sinβは加算器11へ供給され、この加算
器11においてθが加算され、この加算結果(θ+K2sin
β)がCOSテーブル2へ供給される。COSテーブル2は、
加算器11の出力(θ+K2sinβ)を受け、cos(θ+K2si
nβ)を出力し、乗算器9へ供給する。乗算器9はexテ
ーブル5の出力にCOSテーブル2の出力を乗算し、この
乗算結果、 eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ) …(6) を出力する。この乗算器9の出力をD/A(ディジタル/
アナログ)変換すれば、前記第(5)式に基づく楽音信
号を得ることができる。
第2図はこの発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。この図に示す実施例は対数演算を利用し、乗
算を加算によって行うようにしている。第2図におい
て、LOG・COSテーブル12,13は入力されるデータxに対
し、log(cos x)を出力するテーブル(ROM)、LOG・SI
Nテーブル14は入力されるデータxに対し、log(sin
x)を出力するテーブル、また、exテーブル15〜17は第
1図のexテーブル5と同一のテーブルである。いま、L
OG・COSテーブル12、LOG・SINテーブル14へ各々βが供
給されると、これらのテーブル12,14から各々log(cos
β),log(sinβ)が出力され、加算器18,19へ供給され
る。加算器に18,19は、各々log(cosβ),log(sinβ)
にlogK1,logK2を加算し、この加算結果log(K1cosβ),
log(K2sinβ)をexテーブル15,16へ各々出力する。e
xテーブル15,16はlog(K1cosβ),log(K2sinβ)を各
々K1cosβ,K2sinβに変換し、加算器21,22へ出力する。
すなわち、exテーブル15,16は、対数データをもとのリ
ニアデータに戻す働きをする。加算器22は、K2sinβに
θを加算し、この加算結果(θ+K2sinβ)をLOG・COS
テーブル13へ出力する。LOG・COSテーブル13は、(θ+
K2sinβ)をlog{cos(θ+K2sinβ)}に変換し、加算
器21へ出力する。加算器21はexテーブル15の出力K1cos
βとLOG・COSテーブル13の出力log{cos(θ+K2sin
β)}とを加算し、この加算結果をexテーブル17へ出
力する。ここで、 K1cosβ=log eK1cosβ …(7) であるところから、加算器21の出力は、 log{eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ)} …(8) となる。exテーブル17は加算器21の出力(対数デー
タ)をもとのリニアデータに戻す。すなわち、exテー
ブル17は上記第(8)式のデータを受け、 eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ) …(9) を出力する。このテーブル17の出力をD/A変換すること
により前記第(5)式に基づく楽音信号を得ることがで
きる。
図である。この図に示す実施例は対数演算を利用し、乗
算を加算によって行うようにしている。第2図におい
て、LOG・COSテーブル12,13は入力されるデータxに対
し、log(cos x)を出力するテーブル(ROM)、LOG・SI
Nテーブル14は入力されるデータxに対し、log(sin
x)を出力するテーブル、また、exテーブル15〜17は第
1図のexテーブル5と同一のテーブルである。いま、L
OG・COSテーブル12、LOG・SINテーブル14へ各々βが供
給されると、これらのテーブル12,14から各々log(cos
β),log(sinβ)が出力され、加算器18,19へ供給され
る。加算器に18,19は、各々log(cosβ),log(sinβ)
にlogK1,logK2を加算し、この加算結果log(K1cosβ),
log(K2sinβ)をexテーブル15,16へ各々出力する。e
xテーブル15,16はlog(K1cosβ),log(K2sinβ)を各
々K1cosβ,K2sinβに変換し、加算器21,22へ出力する。
すなわち、exテーブル15,16は、対数データをもとのリ
ニアデータに戻す働きをする。加算器22は、K2sinβに
θを加算し、この加算結果(θ+K2sinβ)をLOG・COS
テーブル13へ出力する。LOG・COSテーブル13は、(θ+
K2sinβ)をlog{cos(θ+K2sinβ)}に変換し、加算
器21へ出力する。加算器21はexテーブル15の出力K1cos
βとLOG・COSテーブル13の出力log{cos(θ+K2sin
β)}とを加算し、この加算結果をexテーブル17へ出
力する。ここで、 K1cosβ=log eK1cosβ …(7) であるところから、加算器21の出力は、 log{eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ)} …(8) となる。exテーブル17は加算器21の出力(対数デー
タ)をもとのリニアデータに戻す。すなわち、exテー
ブル17は上記第(8)式のデータを受け、 eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ) …(9) を出力する。このテーブル17の出力をD/A変換すること
により前記第(5)式に基づく楽音信号を得ることがで
きる。
なお、上記実施例においては前記第(5)式に基づいて
楽音を合成しているが、次式を用いればより複雑な楽音
を合成することが可能となる。
楽音を合成しているが、次式を用いればより複雑な楽音
を合成することが可能となる。
exp(jθ+K1ejβ1+K2ejβ2+……Knejβn)…
(10) exp{jθ1+K1(jθ2+K2ejβ) …(11) 以上がこの発明の第1、第2の実施例である。これらの
実施例によれば、高調波のスペクトラムエンベロープが
振動せず、滑らかに変化するスペクトラムエンベロープ
を有する楽音信号を合成することができる。以下、その
理由を説明する。
(10) exp{jθ1+K1(jθ2+K2ejβ) …(11) 以上がこの発明の第1、第2の実施例である。これらの
実施例によれば、高調波のスペクトラムエンベロープが
振動せず、滑らかに変化するスペクトラムエンベロープ
を有する楽音信号を合成することができる。以下、その
理由を説明する。
前記第(5)式は、 exp(jθ+Kejβ) …(12) なる基本式を変形して得られる。すなわち、上記(12)
式を、 ejX=cosX+j sinX eX+jY=eX(cosX+j sinY) なる公式を適用して変形すると、 exp(jθ+Kejβ) =eKcosβ・cos(θ+Ksinβ)+jeKcosβ・sin(θ
+Ksinβ) …(13) なる式が得られる。この式によって楽音を形成した場
合、聴感上感じられるのは実数部のみである。したがっ
て、前記(12)式に基づいて楽音信号を形成しても、 eKcosβ・cos(θ+Ksinβ) …(14) なる式に基づいて楽音を形成しても聴感上同じ楽音を形
成することができる。そして、前記(5)式はこの(1
4)式における2つの値を異なるものとしただけであ
る。
式を、 ejX=cosX+j sinX eX+jY=eX(cosX+j sinY) なる公式を適用して変形すると、 exp(jθ+Kejβ) =eKcosβ・cos(θ+Ksinβ)+jeKcosβ・sin(θ
+Ksinβ) …(13) なる式が得られる。この式によって楽音を形成した場
合、聴感上感じられるのは実数部のみである。したがっ
て、前記(12)式に基づいて楽音信号を形成しても、 eKcosβ・cos(θ+Ksinβ) …(14) なる式に基づいて楽音を形成しても聴感上同じ楽音を形
成することができる。そして、前記(5)式はこの(1
4)式における2つの値を異なるものとしただけであ
る。
さて、上記(12)式を変形すると、 exp(jθ+Kejβ)=exp(jθ)・exp(Kejβ) …
(15) なる式が得られ、この式に、 ex=1+(X/1!)+(X2/2!)+(X3/3!)+・・・ なる公式を適用すると、 exp(jθ+Kejβ) =exp(jθ)+Kej(θ+β)+{K2e
j(θ+2β)/2! +{K3ej(θ+3β)/3!}+・・・ …(16) なる式が得られる。この式から明かなように、前記(1
2)式の演算結果には負の周波数成分が発生せず、ま
た、側波(高調波)のスペクトラムエンベロープは (Kn/n!) なる係数に従って滑らかに増加、減少し、振動を生じる
ことはない。そして、前記(5)式による場合も同様の
スペクトラム特性を得ることができる。
(15) なる式が得られ、この式に、 ex=1+(X/1!)+(X2/2!)+(X3/3!)+・・・ なる公式を適用すると、 exp(jθ+Kejβ) =exp(jθ)+Kej(θ+β)+{K2e
j(θ+2β)/2! +{K3ej(θ+3β)/3!}+・・・ …(16) なる式が得られる。この式から明かなように、前記(1
2)式の演算結果には負の周波数成分が発生せず、ま
た、側波(高調波)のスペクトラムエンベロープは (Kn/n!) なる係数に従って滑らかに増加、減少し、振動を生じる
ことはない。そして、前記(5)式による場合も同様の
スペクトラム特性を得ることができる。
次に、この発明の応用例を説明する。第3図はこの発明
を適用した電子楽器の構成例を示すブロック図である。
この図において、鍵盤回路30は、鍵盤(図示略)におい
て押下されたキーのキーコードKCを出力すると共に、同
キーが押下されている間“1"となるキーオン信号KONを
出力する。音色選択回路31は、複数の音色選択スイッチ
を有し、同スイッチの操作状態に対応するトーンコード
TCを出力する。位相データ発生回路32は、鍵盤回路30か
らキーコードKCが供給されると、このキーコードKCが示
すキーの音高に対応するレートで順次変化する位相デー
タを形成し、この位相データをデータβとして逐次出力
する。この位相データの形成は、例えばキーの音高に比
較した周波数情報数値を一定周期で累算することによっ
て行われる。θ演算回路33は、データβに、トーンコー
ドTCが示す音色に応じて決まる演算(例えばトーンコー
ドTCに応じて決まる定数(例えば「1」,「2」…,
「1/2」,「1/3」…等)を乗算)を行い、この演算結果
をデータθとして出力する。エンベロープ発生回路34
は、トーンコードTCが示す音色に応じて変化し、かつ、
キーオン信号KONの立上がり以降の時間経過に従って値
が逐次変化する、変調指数K1(t),K2(t)(または
その対数データlogK1(t),logK2(t))および振幅
データA(t)を発生する回路である。
を適用した電子楽器の構成例を示すブロック図である。
この図において、鍵盤回路30は、鍵盤(図示略)におい
て押下されたキーのキーコードKCを出力すると共に、同
キーが押下されている間“1"となるキーオン信号KONを
出力する。音色選択回路31は、複数の音色選択スイッチ
を有し、同スイッチの操作状態に対応するトーンコード
TCを出力する。位相データ発生回路32は、鍵盤回路30か
らキーコードKCが供給されると、このキーコードKCが示
すキーの音高に対応するレートで順次変化する位相デー
タを形成し、この位相データをデータβとして逐次出力
する。この位相データの形成は、例えばキーの音高に比
較した周波数情報数値を一定周期で累算することによっ
て行われる。θ演算回路33は、データβに、トーンコー
ドTCが示す音色に応じて決まる演算(例えばトーンコー
ドTCに応じて決まる定数(例えば「1」,「2」…,
「1/2」,「1/3」…等)を乗算)を行い、この演算結果
をデータθとして出力する。エンベロープ発生回路34
は、トーンコードTCが示す音色に応じて変化し、かつ、
キーオン信号KONの立上がり以降の時間経過に従って値
が逐次変化する、変調指数K1(t),K2(t)(または
その対数データlogK1(t),logK2(t))および振幅
データA(t)を発生する回路である。
波形演算回路35は、第1図または第2図と同一の回路で
あり、データβ,θ,K1(t),K2(t)(またはlogK1
(t),logK2(t))に基づいて楽音波形データ eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ) を形成し、乗算器36へ出力する。ここで、第1図のCOS
テーブル1、SINテーブル3および第2図のLOG・COSテ
ーブル12、LOG・SINテーブル14について更に説明を加え
る。これらのテーブル1,3または12,14には各々COS波、S
IN波の1周期を一定時間間隔でサンプリングしたディジ
タルサンプリング値またはその対数をとった値が0番地
から順に記憶されている。したがって、前述したデータ
βがこれらのテーブル1,3または12,14へアドレスとして
印加されると、テーブル1,3または12,14から各々COS波
のサンプリング値またはその対数値、SIN波のサンプリ
ング値またはその対数値が逐次出力される。また、これ
らのテーブル1,3,12,14から出力される波形(COS波また
はSIN波)の周波数は押圧されたキーの音高周波数に対
応している。
あり、データβ,θ,K1(t),K2(t)(またはlogK1
(t),logK2(t))に基づいて楽音波形データ eK1cosβ・cos(θ+K2sinβ) を形成し、乗算器36へ出力する。ここで、第1図のCOS
テーブル1、SINテーブル3および第2図のLOG・COSテ
ーブル12、LOG・SINテーブル14について更に説明を加え
る。これらのテーブル1,3または12,14には各々COS波、S
IN波の1周期を一定時間間隔でサンプリングしたディジ
タルサンプリング値またはその対数をとった値が0番地
から順に記憶されている。したがって、前述したデータ
βがこれらのテーブル1,3または12,14へアドレスとして
印加されると、テーブル1,3または12,14から各々COS波
のサンプリング値またはその対数値、SIN波のサンプリ
ング値またはその対数値が逐次出力される。また、これ
らのテーブル1,3,12,14から出力される波形(COS波また
はSIN波)の周波数は押圧されたキーの音高周波数に対
応している。
次に、上述した波形演算回路35から出力された楽音波形
データは、乗算器36(第3図)においてエンベロープ波
形としての振幅データA(t)が乗算され、DAC(ディ
ジタル/アナログ変換器)37へ供給される。DAC37は乗
算器36の出力をアナログ楽音信号に変換し、サウンドシ
ステム38へ出力する。サウンドシステム38は、アナログ
楽音信号を増幅し、スピーカから楽音として発音する。
データは、乗算器36(第3図)においてエンベロープ波
形としての振幅データA(t)が乗算され、DAC(ディ
ジタル/アナログ変換器)37へ供給される。DAC37は乗
算器36の出力をアナログ楽音信号に変換し、サウンドシ
ステム38へ出力する。サウンドシステム38は、アナログ
楽音信号を増幅し、スピーカから楽音として発音する。
以上説明したように、この発明によれば、 exp(K1・F1(wmt))・F2(wct+K2・F3(wmt)) 但し:F1(X)、F2(X)、F3(X)は各々cosXまたはs
inXなる式に基づいて楽音を合成するので、高調波のス
ペクトラムエンベロープが振動せず滑らかに変化するス
ペクトラムエンベロープを有する楽音信号を合成するこ
とができる効果があり、したがって、特にブラス音等の
楽音合成に用いて好適である。また、この発明によれ
ば、従来のFM方式による楽音合成方法に比較し、高次高
調波のレベル(振幅)が大きい楽音信号を容易に発生す
ることができ、したがって、従来の方法以上に複雑な音
色の楽音を発生することができる効果もある。
inXなる式に基づいて楽音を合成するので、高調波のス
ペクトラムエンベロープが振動せず滑らかに変化するス
ペクトラムエンベロープを有する楽音信号を合成するこ
とができる効果があり、したがって、特にブラス音等の
楽音合成に用いて好適である。また、この発明によれ
ば、従来のFM方式による楽音合成方法に比較し、高次高
調波のレベル(振幅)が大きい楽音信号を容易に発生す
ることができ、したがって、従来の方法以上に複雑な音
色の楽音を発生することができる効果もある。
さらに、この発明によれば、変調指数K1,K2を各々独立
に制御可能であり、これにより、スペクトラムエンベロ
ープを多彩に制御できるので、楽音の音色を多彩に変化
させることができる。
に制御可能であり、これにより、スペクトラムエンベロ
ープを多彩に制御できるので、楽音の音色を多彩に変化
させることができる。
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図、第2図はこの発明の第2の実施例の構成を示すブロ
ック図、第3図はこの発明を適用した電子楽器の構成例
を示すブロック図、第4図は従来の楽音合成方法の特性
例を示す図、第5図はこの発明による楽音合成方法の特
性例を示す図である。 1,2……COSテーブル、3……SINテーブル、5……exテ
ーブル、6,7,9……乗算器、11……加算器、12,13……LO
G・COSテーブル、14……LOG・SINテーブル、15…17……
exテーブル、18,19,21,22……加算器。
図、第2図はこの発明の第2の実施例の構成を示すブロ
ック図、第3図はこの発明を適用した電子楽器の構成例
を示すブロック図、第4図は従来の楽音合成方法の特性
例を示す図、第5図はこの発明による楽音合成方法の特
性例を示す図である。 1,2……COSテーブル、3……SINテーブル、5……exテ
ーブル、6,7,9……乗算器、11……加算器、12,13……LO
G・COSテーブル、14……LOG・SINテーブル、15…17……
exテーブル、18,19,21,22……加算器。
Claims (1)
- 【請求項1】搬送波角周波数をwc、変調波角周波数をw
m、変調指数をK1,K2とし、 exp(K1・F1(wmt))・F2(wct+K2・F3(wmt)) 但し:F1(X)、F2(X)、F3(X)は各々cosXまたはs
inX なる式に基づいて演算を行うことにより楽音信号を合成
することを特徴とする楽音合成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60105456A JPH0754433B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 楽音合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60105456A JPH0754433B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 楽音合成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61262797A JPS61262797A (ja) | 1986-11-20 |
| JPH0754433B2 true JPH0754433B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=14408084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60105456A Expired - Lifetime JPH0754433B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 楽音合成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0754433B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2679269B2 (ja) * | 1989-07-03 | 1997-11-19 | ヤマハ株式会社 | 楽音信号合成方式 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4215617A (en) * | 1976-11-22 | 1980-08-05 | The Board Of Trustees Of Leland Stanford Junior University | Musical instrument and method for generating musical sound |
| JPS581194A (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-06 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
| JPS5846038B2 (ja) * | 1982-02-01 | 1983-10-13 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
| JPS6083999A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-13 | ヤマハ株式会社 | 楽音合成方法 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP60105456A patent/JPH0754433B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61262797A (ja) | 1986-11-20 |
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