JPH0754685Y2 - 可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置 - Google Patents

可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置

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JPH0754685Y2
JPH0754685Y2 JP1990021171U JP2117190U JPH0754685Y2 JP H0754685 Y2 JPH0754685 Y2 JP H0754685Y2 JP 1990021171 U JP1990021171 U JP 1990021171U JP 2117190 U JP2117190 U JP 2117190U JP H0754685 Y2 JPH0754685 Y2 JP H0754685Y2
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泉 高木
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンを駆動源とする静油圧式無段変速機
(Hydro-Static-Transmission…通称HST)における可変
容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置に関する。
〔従来の技術〕
第4図に示すように可変容量形油圧ポンプ1は、シリン
ダブロック2、奇数本のピストン3、入力軸4の延長部
に支持された傾転板5、該傾転板5の傾転支点となるピ
ボット6等より構成され、入力軸4の回転をシリンダブ
ロック2に伝え、ピボット6を支点とし、傾転自在な傾
転板5をプッシュプルケーブル40からの外部強制力によ
り入力軸4の延長部に対し相対的に傾けることにより、
シリンダブロック2の奇数本のピストン3を順次上下動
し、ポンプケース7内のオイルをシリンダブロック2の
下部の第6図に示される一対のキドニポート8の一方か
ら吸込み、他方から吐出することにより、ポンプハウジ
ング9の油圧回路10を通して図示せぬ油圧モータへ圧油
を供給し、油圧モータを作動させるものである。(先行
技術として実開平2−2564号公報がある。) 油圧モータの回転に制動を加えるには、上記可変容量形
油圧ポンプ1の傾転板5を強制的に中立位置に復帰させ
ることが必要であり、また確実に中立位置に復帰させる
ことが重要であって、仮に復帰した位置が中立位置より
ずれていた場合、油圧モータは完全に静止せず、いつま
でもクリープすることとなる。
一般的に静油圧式無段変速機の中立域は非常に狭く、精
度の高い静油圧式無段変速機ほどさらに狭くなる傾向と
なる。従って、傾転板5の傾転角度を微調整し、中立位
置を確保する装置が設けられる。また傾転板5を強制的
に中立位置に復帰させる装置は、上記中立調整装置と組
み合わされる場合が一般的であり、これらの装置は静油
圧式無段変速機の操作系各部の僅かな摩耗によっても中
立位置が狂ってくるため再調整が容易にできるように外
装される。
このような傾転板中立復帰装置の従来例を第4図及び第
5図によって説明すると、傾転板5の外周面に1個の球
状ピボット11が突設され、この球状ピボット11がアーム
12′の円弧状の長孔13にスライド可能に嵌合されてい
る。アーム12′はポンプケース7の内側面に突設した軸
承部14に回転可能に挿通支持されたコントロールシャフ
ト15の先端に固定され、コントロールシャフト15の外端
には外部からの強制力により揺動可能となるようにプッ
シュプルケーブル40を接続したカムプレート16がキー17
にて固定されている。カムプレート16のカム面16aは円
弧面となって中間がV字状に陥んでいる。このカム面16
aにはカムフォロアー18の先端に枢支したローラ19が当
接され、カムフォロアー18の基端はポンプケース7の外
側面に突設した雌ねじ穴20を有する突起21に雄ねじ22に
て締着した偏心軸受23上に回転可能に支持されている。
このカムフォロアー18の中間とポンプケース7の外側面
との間にリターンスプリング24が張設されて、カムフォ
ロー18のローラ19が常時カムプレート16のカム面16aに
押圧されている。25はカムプレート16とポンプケース7
の外側面との間に張設されたショックアブソーバで、カ
ムフォロアー18のローラ19がリターンケースプリング24
によりカムプレート16が中立に復帰しようとする速度を
調整するものである。
このように構成された従来の傾転板中立復帰装置はプッ
シュプルケーブル40の作動にて傾転板5の傾きにより回
転する静油圧式無段変速機を静止させようとする際、プ
ッシュプルケーブル40の強制力を解放することにより、
リターンスプリング24の力がカムフォロアー18を経由
し、カムプレート16を中立位置、即ち傾転板5を入力軸
4の回転中心に対し垂直な位置に復帰させ、ピストン3
の上下運動をなくし、油圧回路10内の油の流れを完全に
停止させるため、油圧モータにオイルロックが生じ、油
圧モータの動きが止められる。
静油圧式無段変速機の操作系の各部の僅かな摩耗により
傾転板5の中立位置が狂ってきた場合には、偏心軸受23
を締着した雄ねじ22を緩め、偏心軸受23を回転し、カム
フォロアー18の揺動中心を移動してカムプレート16、ア
ーム12′の中間停止位置を移動し、傾転板5の中立位置
を調整する。そして雄ねじ22を締めて偏心軸受23を固定
する。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記傾転板中立復帰装置は、ポンプケース7
の外側に主要部があって乾式のため、カムプレート16の
カム面16aが摩耗し易く、しかも面圧を低く押える必要
からカムプレート16のサイズが大きくなり、それに伴い
他の関連部品も大きくなる。またカム面16a及び各揺動
部に異物が付着し、作動不良の原因となる。さらにカム
面16aでの中立位置を設定確保するために、アーム1
2′,コントロールシャフト15,カムプレート16等の間の
結合をがたのない確実なものとする必要があり、この分
だけコストアップとなる。
そこで本考案は、カム面の摩耗を少くし、カムサイズを
小さくでき、作動不良が発生しがたく、しかもカム面で
の中立位置の設定確保を容易にでき、外部で簡単に傾転
板の中立位置を調整できる可変容量形油圧ポンプの傾転
板中立復帰装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するための本考案の可変容量形油圧ポン
プの傾転板中立復帰装置は、可変容量形油圧ポンプの傾
転板の外周に突設されたピボットを、ポンプケース内に
回転可能に挿通支持せるコントロールシャフトの先端に
固設したアームの円弧状の長孔に嵌合し、アームの側縁
にカム面を形成し、ポンプケース内に外周位置調整可能
なリテーナと一体の偏心位置決めボール支持筒を挿入
し、その偏心位置決め支持筒内にリターンスプリングと
共に装入支持された位置決めボールを前記アームのカム
面に当接したことを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の如く構成された本考案の傾転板中立復帰装置は、
プッシュプルケーブルの作動にて傾転板の傾きにより回
転する静油圧式無段変速機を静止させようとする際、プ
ッシュプルケーブルの強制力を解放することにより、ア
ームの側縁に形成されたカム面と該カム面に対しリター
ンスプリングにより当接せしめられた位置決めボールと
のカム作用にてアームが中立位置に復帰せしめられ、こ
れによって傾転板が入力軸の回転中心に対し垂直な位置
となり、ピストンの上下運動がなくなることにより、油
圧回路内の油の流れが完全に停止し、油圧モータにオイ
ルロックが生じ、油圧モータの動きが止められる。
静油圧式無段変速機の操作系の各部の僅かな摩耗により
傾転板の中立位置が狂ってきた場合には、外部から偏心
位置決めボール支持筒の位置を移動し、位置決めボール
により位置決めされるアームの中間停止位置を移動し、
傾転板の中立位置を調整する。
〔実施例〕
本考案による可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装
置の一実施例を第1図乃至第3図によって説明する。第
1図において、1は可変容量形油圧ポンプで、その構成
は従来例と同一につき説明を省略する。可変容量形油圧
ポンプ1の傾転板5の外周面に1個突設された球状ピボ
ット11は第2図に示すようアーム12の円弧状の長孔13に
スライド可能に嵌合されている。アーム12はポンプケー
ス7の内側面に第1図に示す如く突設した軸承部14に回
転可能に挿通支持されたコントロールシャフト15の先端
に固定されている。このアーム12の基部一側縁には上部
と下部が円弧面となって中間がくの字状に陥んでいるカ
ム面26が形成され、このカム面26に位置決めボール27が
押圧されている。即ち、位置決めボール27は、リテーナ
28に一体に設けられた偏心位置決めボール支持筒29内に
リターンスプリング30と共に装入支持され、リターンス
プリング30によりカム面に押圧されている。リテーナ28
は外周部に数個の、本例では第3図に示すように4個の
円弧状の長孔31が設けられ、これに対応してポンプケー
ス7の前記位置決めボール支持筒29を貫通した孔32の周
縁部には4個のねじ穴33が設けられていて、長孔31より
ねじ穴33にねじ34が螺締されてリテーナ28が外周位置調
整可能に固定されている。前記コントロールシャフト15
の外端には第1,2図に示すようにコントロールレバー35
が固設され、このコントロールレバー35にブッシュプル
ケーブル40が接続されている。
このように構成された実施例の傾転板中立復帰装置は、
コントロールレバー35に連結されたプッシュプルケーブ
ル40の作動にて、傾転板5の傾きにより回転する静油圧
式無段変速機を静止させようとする際、プッシュプルケ
ーブル40の強制力を解放することにより、アーム12の基
部一側縁に形成されたカム面26と該カム面26に対しリタ
ーンスプリング30により当接せしめられた位置決めボー
ル27とのカム作用にてアーム12が中立位置に復帰せしめ
られ、これにより傾転板5が入力軸4の回転中心に対し
垂直な位置となり、ピストン3の上下運動がなくなるこ
とにより、油圧回路10内の油の流れが完全に停止し、油
圧モータにオイルロックが生じ、油圧モータの動きが止
められる。
静油圧式無段変速機の操作系の各部の僅かな摩耗により
傾転板5の中立位置が狂ってきた場合には、ポンプケー
ス7に貫通した孔32に偏心位置決めボール支持筒29を挿
通して孔32の周縁に取付けたリテーナ28のねじ34を緩
め、リテーナ28を長孔31にてねじ34に沿って適宜に回転
し、外周位置を調整して、リテーナ28の偏心位置決めボ
ール支持筒29の位置を移動し、位置決めボール27により
位置決めされるアーム12の中間停止位置を移動し、傾転
板5の中立位置を調整する。そしてねじ34を締め付けて
リテーナ28をポンプケース7の孔32を周縁に固定する。
なお、上記実施例において偏心位置決めボール支持筒29
に第2図に示されるようにオリフィス36を設け、このオ
リフィス36の寸法を予め設定しておくことにより位置決
めボール27の戻り速度(油圧モータの制動速度)を調整
することが可能である。
〔考案の効果〕
以上のとおり本考案の傾転板中立復帰装置は、静油圧式
無段変速機における可変容量形油圧ポンプのポンプケー
ス内に、傾転板とピボットを介して連繋されたカム面を
有するアーム,カム面に当接した位置決めボール,リタ
ーンスプリング等が内蔵されて、各摺動部,揺動部がオ
イルにて湿式潤滑されているので、摩耗がなくなり、異
物の付着もなくなって、作動が良好となる。またアーム
にカム面が設けられているので、カムサイズが小さくな
り、それに伴い他の関連部品であるカムの中立位置を位
置決めする部材が小さくなる。さらにアームにカム面が
設けられて一体化しているので、アームとカムとの間に
はがたがなくなり、傾転板を中立位置に確実に復帰せし
めることができる。また外部から偏心位置決めボール支
持筒を移動して、位置決めボールにより位置決めされる
アームの中間停止位置を調整することにより、簡単に傾
転板の中立位置を調整できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による可変容量形油圧ポンプの傾転板中
立復帰装置の一実施例を示す一部縦断側面図、第2図は
その一部縦断正面図、第3図は第2図のA矢視図、第4
図は従来の可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置
を示す一部縦断側面図、第5図はその一部縦断正面図、
第6図は第4図のB−B線断面図である。 1…可変容量形油圧ポンプ、5…傾転板、7…ポンプケ
ース、11…球状ピボット、12…アーム、15…コントロー
ルシャフト、26…カム面、27…位置決めボール、29…偏
心位置決めボール支持筒、30…リターンスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量形油圧ポンプの傾転板の外周に突
    設されたピボットを、ポンプケース内に回転可能に挿通
    支持せるコントロールシャフトの先端に固設したアーム
    の円弧状の長孔に嵌合し、アームの側縁にカム面を形成
    し、ポンプケース内に外周位置調整可能なリテーナと一
    体の偏心位置決めボール支持筒を挿入し、その偏心位置
    決めボール支持筒内にリターンスプリングと共に装入支
    持された位置決めボールを前記アームのカム面に当接し
    たことを特徴とする可変容量形油圧ポンプの傾転板中立
    復帰装置。
JP1990021171U 1990-03-02 1990-03-02 可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置 Expired - Lifetime JPH0754685Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990021171U JPH0754685Y2 (ja) 1990-03-02 1990-03-02 可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置

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JP1990021171U JPH0754685Y2 (ja) 1990-03-02 1990-03-02 可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03112165U JPH03112165U (ja) 1991-11-15
JPH0754685Y2 true JPH0754685Y2 (ja) 1995-12-18

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JP1990021171U Expired - Lifetime JPH0754685Y2 (ja) 1990-03-02 1990-03-02 可変容量形油圧ポンプの傾転板中立復帰装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6446566U (ja) * 1987-09-18 1989-03-22

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JPH03112165U (ja) 1991-11-15

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