JPH0754947A - 磁石式ボール遊星減速装置 - Google Patents
磁石式ボール遊星減速装置Info
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- JPH0754947A JPH0754947A JP22061693A JP22061693A JPH0754947A JP H0754947 A JPH0754947 A JP H0754947A JP 22061693 A JP22061693 A JP 22061693A JP 22061693 A JP22061693 A JP 22061693A JP H0754947 A JPH0754947 A JP H0754947A
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- Friction Gearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁石式ボール遊星減速装置において、固定円
盤や従動円盤などが鋼ボールと接する部所での作動を安
定にし、摩耗をなくして信頼性の高い減速装置とした。 【構成】 磁石式ボール遊星減速装置において、鋼ボー
ル6と接する様に固定円盤7と従動円盤8のそれぞれに
設けたリング状リブの端部を、鋼ボール6の半径に対応
した曲面7b、8bに形成するとともに、鋼ボール6と
接する駆動円盤3a、3bの端部を、鋼ボール6の半径
に対応した曲面3c、3dに形成した。
盤や従動円盤などが鋼ボールと接する部所での作動を安
定にし、摩耗をなくして信頼性の高い減速装置とした。 【構成】 磁石式ボール遊星減速装置において、鋼ボー
ル6と接する様に固定円盤7と従動円盤8のそれぞれに
設けたリング状リブの端部を、鋼ボール6の半径に対応
した曲面7b、8bに形成するとともに、鋼ボール6と
接する駆動円盤3a、3bの端部を、鋼ボール6の半径
に対応した曲面3c、3dに形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気吸引力と磁気摩擦
力をうまく利用するために鋼ボールを使用して回転を減
速して伝達できるようにした磁石式ボール遊星減速装置
に関する。
力をうまく利用するために鋼ボールを使用して回転を減
速して伝達できるようにした磁石式ボール遊星減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車式遊星変速装置は機械技術の
飛躍的進歩に貢献したが、給油の問題、騒音振動の問題
等があり、精密機器に適合しなくなりつつある。このた
め近年の原動機等の高速化と制御技術の高度化にともな
い、歯車を使わない遊星変速装置の出現が強く期待され
るようになっている。歯車に代わる方式としては、摩擦
力を利用する以外に方法はないと考えられている。従
来、摩擦力は、ばね等の押し付け力によって発生させて
いたが、この方法では長期にわたる押し付け力の確保が
困難で実用化されるに至っていない。これに代わる方法
として、磁気吸引力を利用する方法が考えられ、磁気吸
引力の利用方法によっては、小型で十分な吸引力を発生
させることができると考えられている。
飛躍的進歩に貢献したが、給油の問題、騒音振動の問題
等があり、精密機器に適合しなくなりつつある。このた
め近年の原動機等の高速化と制御技術の高度化にともな
い、歯車を使わない遊星変速装置の出現が強く期待され
るようになっている。歯車に代わる方式としては、摩擦
力を利用する以外に方法はないと考えられている。従
来、摩擦力は、ばね等の押し付け力によって発生させて
いたが、この方法では長期にわたる押し付け力の確保が
困難で実用化されるに至っていない。これに代わる方法
として、磁気吸引力を利用する方法が考えられ、磁気吸
引力の利用方法によっては、小型で十分な吸引力を発生
させることができると考えられている。
【0003】このため磁石を使用した変速機として、円
筒状で磁性体の外輪内の中央に、磁性体の太陽ローラを
配置し、さらに太陽ローラと外輪の間に複数の磁石体か
らなる遊星ローラを配置し、遊星ローラを外輪と太陽ロ
ーラに線接触させるとともに磁着させ、それぞれの間の
回転の伝達を確実にして伝達トルクを向上させたものが
特開昭63−210449号公報に開示されている。ま
た筒部を有する被伝達円盤の筒部内に動力伝達円盤を配
置し、前記筒部のテーパ内周面と動力伝達円盤のテーパ
外周面の間に複数のテーパ状の遊星ローラを配置し、遊
星ローラを磁力で被伝達円盤の筒部と動力伝達円盤の間
に押し込むことにより、動力伝達を向上させたものが、
特開平4−78353号公報に開示されている。さら
に、リング状永久磁石の両側にそれぞれ内輪を配置し、
両内輪のそれぞれの外周に複数のボールベアリングを環
状に配置し、両側の環状のボールベアリングの外周に外
車を配置し、内車とボールベアリングと外車との間に磁
力を作用させて内車と外車との間で動力を伝達するよう
にしたものが特開平4−290653号公報に開示され
ている。
筒状で磁性体の外輪内の中央に、磁性体の太陽ローラを
配置し、さらに太陽ローラと外輪の間に複数の磁石体か
らなる遊星ローラを配置し、遊星ローラを外輪と太陽ロ
ーラに線接触させるとともに磁着させ、それぞれの間の
回転の伝達を確実にして伝達トルクを向上させたものが
特開昭63−210449号公報に開示されている。ま
た筒部を有する被伝達円盤の筒部内に動力伝達円盤を配
置し、前記筒部のテーパ内周面と動力伝達円盤のテーパ
外周面の間に複数のテーパ状の遊星ローラを配置し、遊
星ローラを磁力で被伝達円盤の筒部と動力伝達円盤の間
に押し込むことにより、動力伝達を向上させたものが、
特開平4−78353号公報に開示されている。さら
に、リング状永久磁石の両側にそれぞれ内輪を配置し、
両内輪のそれぞれの外周に複数のボールベアリングを環
状に配置し、両側の環状のボールベアリングの外周に外
車を配置し、内車とボールベアリングと外車との間に磁
力を作用させて内車と外車との間で動力を伝達するよう
にしたものが特開平4−290653号公報に開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように磁石を使
用した遊星変速装置は各種あるものの、遊星変速装置を
構成する各部材に僅少の誤差があっても、大きな駆動損
失が発生したり、発生音や摩耗を生じ、磁石吸引力を十
分に利用することができなかった。本発明者は先に、摩
耗の少ない鋼製のボールを使用して大きな磁気吸引力を
利用し、給油等の保守を不要にするとともに伝達効率を
良くし、さらに低騒音で確実な変速をできるようにした
遊星変速装置を提案(特願平5-54881 )している。この
遊星変速装置は、2重スラストベアリングに類似した構
造であり、2重のベアリングに共通なリテーナにより動
力の伝達を行う機構を有しているので、正転から逆転ま
で可変できるという利点を有する。ただ一般の減速装置
では変速比が一定であっても実用上十分なことが多いの
で、リテーナのない1重スラストベアリングに類似の遊
星減速装置が検討されている。しかし、このリテーナの
無い形式の遊星変速装置では、固定円盤や従動円盤の鋼
ボールと接する部分がリング状エッジ部になっており、
そのために固定円盤及び従動円盤は鋼ボールと点接触と
なって摩耗しやすく、回転時の動作が不安定であって、
信頼性が低く、より高い製作精度が要求されるという問
題がある。そこで本発明は、鋼ボールを使用した変速装
置に使用する固定円盤や従動円盤などが鋼ボールと接す
る部所での作動を安定にし、信頼性の高い磁石式ボール
遊星減速装置を提供することを目的とする。
用した遊星変速装置は各種あるものの、遊星変速装置を
構成する各部材に僅少の誤差があっても、大きな駆動損
失が発生したり、発生音や摩耗を生じ、磁石吸引力を十
分に利用することができなかった。本発明者は先に、摩
耗の少ない鋼製のボールを使用して大きな磁気吸引力を
利用し、給油等の保守を不要にするとともに伝達効率を
良くし、さらに低騒音で確実な変速をできるようにした
遊星変速装置を提案(特願平5-54881 )している。この
遊星変速装置は、2重スラストベアリングに類似した構
造であり、2重のベアリングに共通なリテーナにより動
力の伝達を行う機構を有しているので、正転から逆転ま
で可変できるという利点を有する。ただ一般の減速装置
では変速比が一定であっても実用上十分なことが多いの
で、リテーナのない1重スラストベアリングに類似の遊
星減速装置が検討されている。しかし、このリテーナの
無い形式の遊星変速装置では、固定円盤や従動円盤の鋼
ボールと接する部分がリング状エッジ部になっており、
そのために固定円盤及び従動円盤は鋼ボールと点接触と
なって摩耗しやすく、回転時の動作が不安定であって、
信頼性が低く、より高い製作精度が要求されるという問
題がある。そこで本発明は、鋼ボールを使用した変速装
置に使用する固定円盤や従動円盤などが鋼ボールと接す
る部所での作動を安定にし、信頼性の高い磁石式ボール
遊星減速装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動軸と一体
に回転される磁性体の駆動円盤と、駆動円盤により回転
が伝達されるように駆動円盤の外周に環状に配置した複
数の鋼ボールと、複数の鋼ボールの両側に配置される磁
性体の固定円盤及び磁性体の従動円盤と、駆動軸の外周
に配置されて鋼ボールと固定円盤と従動円盤とに磁力を
作用させて鋼ボールの空回りを阻止するようにした複数
の磁石円板とを備えて、駆動軸の回転を従動円盤に減速
して伝達する磁石式鋼ボール遊星減速装置において、次
の構成により上記目的を達成したものである。すなわち
本発明では、鋼ボールと接するように固定円盤と従動円
盤のそれぞれに設けたリング状リブの端部を、鋼ボール
の半径に対応した曲面に形成するとともに、鋼ボールと
接する駆動円盤の端部を、鋼ボールの半径に対応した曲
面に形成した。また、固定円盤と従動円盤のそれぞれの
リング状リブの端部曲面と、駆動円盤の鋼ボールと接す
る端部曲面とに、セラミックスの硬質層を設けた。硬質
層としては、金属炭化物(TiC、SiC、VC、Nb
C、TaC、WC、B4C等)や窒化物(TiN、Cr
N等)などのセラミックスを適用できる。
に回転される磁性体の駆動円盤と、駆動円盤により回転
が伝達されるように駆動円盤の外周に環状に配置した複
数の鋼ボールと、複数の鋼ボールの両側に配置される磁
性体の固定円盤及び磁性体の従動円盤と、駆動軸の外周
に配置されて鋼ボールと固定円盤と従動円盤とに磁力を
作用させて鋼ボールの空回りを阻止するようにした複数
の磁石円板とを備えて、駆動軸の回転を従動円盤に減速
して伝達する磁石式鋼ボール遊星減速装置において、次
の構成により上記目的を達成したものである。すなわち
本発明では、鋼ボールと接するように固定円盤と従動円
盤のそれぞれに設けたリング状リブの端部を、鋼ボール
の半径に対応した曲面に形成するとともに、鋼ボールと
接する駆動円盤の端部を、鋼ボールの半径に対応した曲
面に形成した。また、固定円盤と従動円盤のそれぞれの
リング状リブの端部曲面と、駆動円盤の鋼ボールと接す
る端部曲面とに、セラミックスの硬質層を設けた。硬質
層としては、金属炭化物(TiC、SiC、VC、Nb
C、TaC、WC、B4C等)や窒化物(TiN、Cr
N等)などのセラミックスを適用できる。
【0006】
【作用】上記の磁石式ボール遊星減速装置では、駆動軸
により駆動円盤が一体に回転されると、その外周の複数
の鋼ボールが自転と公転を行う。この場合、駆動円盤の
内側の磁石円板の磁力の作用により、鋼ボールの自転軸
がトルク負荷により変わることがない。また駆動円盤の
両側の磁石円板と鋼ボールにより、鋼ボールと駆動円盤
の接点に独立した磁気回路が形成され、磁気吸引力と磁
気摩擦力を大きくし、鋼ボールが空回りするのを防止で
きる。さらに駆動円盤の外側の磁石円板の磁力により、
固定円盤と従動円盤が鋼ボールに押し付けられ、両者間
で空回りをすることがない。
により駆動円盤が一体に回転されると、その外周の複数
の鋼ボールが自転と公転を行う。この場合、駆動円盤の
内側の磁石円板の磁力の作用により、鋼ボールの自転軸
がトルク負荷により変わることがない。また駆動円盤の
両側の磁石円板と鋼ボールにより、鋼ボールと駆動円盤
の接点に独立した磁気回路が形成され、磁気吸引力と磁
気摩擦力を大きくし、鋼ボールが空回りするのを防止で
きる。さらに駆動円盤の外側の磁石円板の磁力により、
固定円盤と従動円盤が鋼ボールに押し付けられ、両者間
で空回りをすることがない。
【0007】そして駆動円盤が時計回りに回転すると、
遊星鋼ボールは時計回りに公転すると同時に、反時計回
りに自転するようになる。従動円盤が鋼ボールと接する
位置の直径が、固定円盤が鋼ボールと接する位置の直径
より若干小さい場合、従動円盤がゆっくりと時計回りに
回転することになる。なお遊星鋼ボールは磁石円板によ
り互いに反発するように磁化されるので、リテーナ(間
隔保持部材)がなくても等間隔に環状に配置される。
遊星鋼ボールは時計回りに公転すると同時に、反時計回
りに自転するようになる。従動円盤が鋼ボールと接する
位置の直径が、固定円盤が鋼ボールと接する位置の直径
より若干小さい場合、従動円盤がゆっくりと時計回りに
回転することになる。なお遊星鋼ボールは磁石円板によ
り互いに反発するように磁化されるので、リテーナ(間
隔保持部材)がなくても等間隔に環状に配置される。
【0008】遊星減速装置の減速比(駆動軸回転数N1
と従動軸回転数N2 との比)は、駆動円盤の半径R0
と、固定円盤が鋼ボールに接する位置の半径R1 と、従
動円盤が鋼ボールと接する位置の半径R2 と、鋼ボール
での固定円盤と接する位置の半径r1 と、鋼ボールでの
従動円盤と接する位置の半径r2 とによって決められ
る。減速装置の簡略化した機構は図3(a)に示すもの
と等価であり、図3(a)に示す機構は、図3(b)と
図3(c)の基本的な遊星減速機構を組合せたものと考
えられる。図3(b)の減速比ηb は、 ηb =1/(1+R1 /R0 )=N1 ’/N1 図3(c)の減速比ηc は、 ηc =1−(R1 /r1 )(r2 /R2 )=N2 /N
1 ’ なので、図3(a)の減速比ηa は、 ηa =N2 /N1 =(N1 ’/N1 )(N2 /N1 ’)
=ηb ・ηc=[1−(R1 /r1 )(r2 /R2 )]
/(1+R1 /R0 ) となる。上記の減速の際、鋼ボールは固定円盤と従動円
盤と駆動円盤に接して回転するが、各円盤が鋼ボールと
接する部分は曲面状に形成されるので、鋼ボールの自転
と公転が安定して作動する。
と従動軸回転数N2 との比)は、駆動円盤の半径R0
と、固定円盤が鋼ボールに接する位置の半径R1 と、従
動円盤が鋼ボールと接する位置の半径R2 と、鋼ボール
での固定円盤と接する位置の半径r1 と、鋼ボールでの
従動円盤と接する位置の半径r2 とによって決められ
る。減速装置の簡略化した機構は図3(a)に示すもの
と等価であり、図3(a)に示す機構は、図3(b)と
図3(c)の基本的な遊星減速機構を組合せたものと考
えられる。図3(b)の減速比ηb は、 ηb =1/(1+R1 /R0 )=N1 ’/N1 図3(c)の減速比ηc は、 ηc =1−(R1 /r1 )(r2 /R2 )=N2 /N
1 ’ なので、図3(a)の減速比ηa は、 ηa =N2 /N1 =(N1 ’/N1 )(N2 /N1 ’)
=ηb ・ηc=[1−(R1 /r1 )(r2 /R2 )]
/(1+R1 /R0 ) となる。上記の減速の際、鋼ボールは固定円盤と従動円
盤と駆動円盤に接して回転するが、各円盤が鋼ボールと
接する部分は曲面状に形成されるので、鋼ボールの自転
と公転が安定して作動する。
【0009】
【実施例】本発明の磁石式ボール遊星減速装置の実施例
を図1、2により説明する。磁石式ボール遊星変速装置
は、駆動軸1の外周に非磁性の筒体2を嵌合し、その外
周に磁性体からなる2つの駆動円盤3a、3bを取付
け、各駆動円盤の両側に磁石円板4a、5a、4b、5
bを配置している。また2つの駆動円盤3a、3bの外
周に、複数の鋼ボール6を環状に配置し、その環状配置
の鋼ボール6の両側に磁性体からなる固定円盤7と、磁
性体からなる従動円盤8を配置し、駆動軸1の回転に伴
い駆動円盤3a、3bが回転することにより各鋼ボール
6が自転と公転をして、従動円盤8を減速して回転する
ようになっている。
を図1、2により説明する。磁石式ボール遊星変速装置
は、駆動軸1の外周に非磁性の筒体2を嵌合し、その外
周に磁性体からなる2つの駆動円盤3a、3bを取付
け、各駆動円盤の両側に磁石円板4a、5a、4b、5
bを配置している。また2つの駆動円盤3a、3bの外
周に、複数の鋼ボール6を環状に配置し、その環状配置
の鋼ボール6の両側に磁性体からなる固定円盤7と、磁
性体からなる従動円盤8を配置し、駆動軸1の回転に伴
い駆動円盤3a、3bが回転することにより各鋼ボール
6が自転と公転をして、従動円盤8を減速して回転する
ようになっている。
【0010】なお固定円盤7は、前記の外側の磁石円板
4aの外側に配置され、駆動軸1に対して回転がフリー
になっていて、駆動軸1は筒体2を介して2つの駆動円
盤3a、3b及び4つの磁石円板4a、5a、4b、5
bとのみ一体に回転するようになっている。また従動円
盤8は駆動軸1に対してフリー回転できるようになって
おり、そのため従動円盤8の中心に貫通させた従動軸9
が軸受13を介して駆動軸1にフリー回転可能に支持さ
れている。さらに前記の4つの磁石円板のうち内側の2
つの間には、磁性体からなるの分離板10が配置されて
いる。また駆動軸1は軸受14を介して支持板15に保
持され、従動軸9は軸受16を介して保持板17に保持
されている。
4aの外側に配置され、駆動軸1に対して回転がフリー
になっていて、駆動軸1は筒体2を介して2つの駆動円
盤3a、3b及び4つの磁石円板4a、5a、4b、5
bとのみ一体に回転するようになっている。また従動円
盤8は駆動軸1に対してフリー回転できるようになって
おり、そのため従動円盤8の中心に貫通させた従動軸9
が軸受13を介して駆動軸1にフリー回転可能に支持さ
れている。さらに前記の4つの磁石円板のうち内側の2
つの間には、磁性体からなるの分離板10が配置されて
いる。また駆動軸1は軸受14を介して支持板15に保
持され、従動軸9は軸受16を介して保持板17に保持
されている。
【0011】分離板10の両側の磁石円板5a、5b
は、鋼ボール6とそれぞれの駆動円盤3a、3bの接点
に独立した磁気回路を形成し、磁気吸引力と磁気摩擦力
を大きくし、鋼ボール6が駆動円盤に対して空回りをす
るのを防止できるようになっている。また各駆動円盤3
a、3bの外側位置の磁石円板4a、4bは、その磁力
により、固定円盤7あるいは従動円盤8を鋼ボール側6
に押し付け、固定円盤7と従動円盤8の後記するそれぞ
れのリング状リブと鋼ボールとの間で空回りをしないよ
うにしている。
は、鋼ボール6とそれぞれの駆動円盤3a、3bの接点
に独立した磁気回路を形成し、磁気吸引力と磁気摩擦力
を大きくし、鋼ボール6が駆動円盤に対して空回りをす
るのを防止できるようになっている。また各駆動円盤3
a、3bの外側位置の磁石円板4a、4bは、その磁力
により、固定円盤7あるいは従動円盤8を鋼ボール側6
に押し付け、固定円盤7と従動円盤8の後記するそれぞ
れのリング状リブと鋼ボールとの間で空回りをしないよ
うにしている。
【0012】各駆動円盤3a、3bが鋼ボール6と接す
る端部は、鋼ボール6の半径に対応したリング状の曲面
3c、3dに形成され、両者の接する部分を広くして、
鋼ボール6の自転と公転の作動が安定となるようにして
いる。さらにリング状の曲面3c、3dには、セラミッ
クスの硬質層11が、厚さ0.1〜2μmで形成され、
摩耗を防止できるようにしている。なお、硬質層11を
形成する材料の具体例としては、TiC、SiC、V
C、NbC、TaC、WC、B4 などの金属炭化物や金
属窒化物(TiN、CrN等)が挙げられる。このよう
な材料からなる硬質層は、例えばイオンプレーティング
などの手法により形成される。また硬質層11は、駆動
円盤3a、3bと一体または別体に形成することができ
る。
る端部は、鋼ボール6の半径に対応したリング状の曲面
3c、3dに形成され、両者の接する部分を広くして、
鋼ボール6の自転と公転の作動が安定となるようにして
いる。さらにリング状の曲面3c、3dには、セラミッ
クスの硬質層11が、厚さ0.1〜2μmで形成され、
摩耗を防止できるようにしている。なお、硬質層11を
形成する材料の具体例としては、TiC、SiC、V
C、NbC、TaC、WC、B4 などの金属炭化物や金
属窒化物(TiN、CrN等)が挙げられる。このよう
な材料からなる硬質層は、例えばイオンプレーティング
などの手法により形成される。また硬質層11は、駆動
円盤3a、3bと一体または別体に形成することができ
る。
【0013】固定円盤7には鋼ボール6の側にリング状
リブ7aが突設され、リング状リブの先端が複数の鋼ボ
ールに接するようになっている。また従動円盤8の鋼ボ
ール6の側にリング状リブ8aが突設され、そのリング
状リブ8aが鋼ボール6に接する位置から駆動軸1の中
心線までの半径長さは、前記固定円盤7のリング状リブ
7aが鋼ボール6に接する位置から駆動軸1の中心線ま
での長さとは差があるようにし、それにより前記の作用
の欄で記載した式に基づく減速ができるようになってい
る。またリング状リブ7a、8aが鋼ボール6と接する
端部は、鋼ボール6の半径に対応した曲面7b、8bに
形成され、両者の接する部分を広くして、鋼ボール6の
自転と公転の作動を安定にしている。さらにリング状リ
ブ7a、8aの前記曲面7b、8bには、前記の駆動円
盤3a、3bの場合と同様にセラミックスの硬質層12
が、一体または別体に厚さ0.1〜2μmで形成され、
摩耗を防止できるようにしている。
リブ7aが突設され、リング状リブの先端が複数の鋼ボ
ールに接するようになっている。また従動円盤8の鋼ボ
ール6の側にリング状リブ8aが突設され、そのリング
状リブ8aが鋼ボール6に接する位置から駆動軸1の中
心線までの半径長さは、前記固定円盤7のリング状リブ
7aが鋼ボール6に接する位置から駆動軸1の中心線ま
での長さとは差があるようにし、それにより前記の作用
の欄で記載した式に基づく減速ができるようになってい
る。またリング状リブ7a、8aが鋼ボール6と接する
端部は、鋼ボール6の半径に対応した曲面7b、8bに
形成され、両者の接する部分を広くして、鋼ボール6の
自転と公転の作動を安定にしている。さらにリング状リ
ブ7a、8aの前記曲面7b、8bには、前記の駆動円
盤3a、3bの場合と同様にセラミックスの硬質層12
が、一体または別体に厚さ0.1〜2μmで形成され、
摩耗を防止できるようにしている。
【0014】前記実施例では、駆動円盤を2枚として、
それぞれの両側に磁石円板を設け、2枚の駆動円盤の外
周に環状に複数の鋼ボールを配置し、その複数の鋼ボー
ルの両側に固定円盤と従動円盤を配置した構成の減速装
置であったが、本発明の適用は、それら構成の減速装置
に限るものではない。すなわち、上記減速装置を構成す
る各要素を使用した種々の構成の変速装置で、鋼ボール
と接する駆動円盤、固定円盤及び従動円盤の各端部を曲
面に形成し、その曲面に硬質層を形成することができ
る。
それぞれの両側に磁石円板を設け、2枚の駆動円盤の外
周に環状に複数の鋼ボールを配置し、その複数の鋼ボー
ルの両側に固定円盤と従動円盤を配置した構成の減速装
置であったが、本発明の適用は、それら構成の減速装置
に限るものではない。すなわち、上記減速装置を構成す
る各要素を使用した種々の構成の変速装置で、鋼ボール
と接する駆動円盤、固定円盤及び従動円盤の各端部を曲
面に形成し、その曲面に硬質層を形成することができ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明の磁石式ボール遊星減速装置で
は、鋼ボールと、固定円盤、駆動円盤及び従動円盤との
間で磁気吸引力と磁気摩擦力とを利用して駆動円盤の回
転を減速して従動円盤に伝達でき、給油等の保守を不要
にし、低騒音、低振動になり変速効率のよいものにな
る。また鋼ボールと接する駆動円盤、固定円盤、従動円
盤の各端部は、曲面に形成されるので、鋼ボールの自転
と公転の作動が安定し、さらにそれら曲面に硬質層が設
けられることにより、摩耗を防止することができる。
は、鋼ボールと、固定円盤、駆動円盤及び従動円盤との
間で磁気吸引力と磁気摩擦力とを利用して駆動円盤の回
転を減速して従動円盤に伝達でき、給油等の保守を不要
にし、低騒音、低振動になり変速効率のよいものにな
る。また鋼ボールと接する駆動円盤、固定円盤、従動円
盤の各端部は、曲面に形成されるので、鋼ボールの自転
と公転の作動が安定し、さらにそれら曲面に硬質層が設
けられることにより、摩耗を防止することができる。
【図1】本発明の磁石式ボール遊星減速装置の縦断面図
である。
である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】磁石式ボール遊星減速装置の減速比を等価で表
わす等価図(a)と、等価図(a)を構成する2つの等
価分解図(b)、(c)である。
わす等価図(a)と、等価図(a)を構成する2つの等
価分解図(b)、(c)である。
1 駆動軸 3a 駆動円盤 4a 磁石円板 5a 磁石円板 6 鋼ボール 7 固定円盤 7b 曲面 8 従動円盤 12 硬質層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 省吾 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号日立 金属株式会社内 (72)発明者 小林 明男 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号日立 金属株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動軸と一体に回転される磁性体からな
る駆動円盤と、駆動円盤により回転が伝達されるように
駆動円盤の外周に環状に配置した複数の鋼ボールと、複
数の鋼ボールの両側に配置される磁性体からなる固定円
盤及び磁性体の従動円盤と、駆動軸の外周に配置されて
鋼ボールと固定円盤と従動円盤とに磁力を作用させて鋼
ボールの空回りを阻止するようにした複数の磁石円板と
を備えて、駆動軸の回転を従動円盤に減速して伝達する
磁石式鋼ボール遊星減速装置において、鋼ボールと接す
るように固定円盤と従動円盤のそれぞれに設けたリング
状リブの端部を、鋼ボールの半径に対応した曲面に形成
するとともに、鋼ボールと接する駆動円盤の端部を、鋼
ボールの半径に対応した曲面に形成したことを特徴とす
る磁石式ボール遊星減速装置。 - 【請求項2】 固定円盤と従動円盤のそれぞれのリング
状リブの端部曲面と、駆動円盤の鋼ボールと接する端部
曲面とに、セラミックスの硬質層を設けたことを特徴と
する請求項1の磁石式ボール遊星減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22061693A JPH0754947A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 磁石式ボール遊星減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22061693A JPH0754947A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 磁石式ボール遊星減速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0754947A true JPH0754947A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16753770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22061693A Pending JPH0754947A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 磁石式ボール遊星減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0754947A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018209061A1 (en) * | 2017-05-11 | 2018-11-15 | Dana Limited | Axial clamp force assembly for a ball variator continuously variable transmission |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP22061693A patent/JPH0754947A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018209061A1 (en) * | 2017-05-11 | 2018-11-15 | Dana Limited | Axial clamp force assembly for a ball variator continuously variable transmission |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |