JPH0755531B2 - 熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法Info
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- JPH0755531B2 JPH0755531B2 JP2097023A JP9702390A JPH0755531B2 JP H0755531 B2 JPH0755531 B2 JP H0755531B2 JP 2097023 A JP2097023 A JP 2097023A JP 9702390 A JP9702390 A JP 9702390A JP H0755531 B2 JPH0755531 B2 JP H0755531B2
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- die
- foam
- resin
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方
法に関するものである。さらに詳しく言えば、この発明
は、1つの口金に多数の小孔が穿設されているマルチノ
ズル口金を用い、押出発泡によって、熱可塑性ポリエス
テル樹脂発泡体を製造する方法に関するものである。
法に関するものである。さらに詳しく言えば、この発明
は、1つの口金に多数の小孔が穿設されているマルチノ
ズル口金を用い、押出発泡によって、熱可塑性ポリエス
テル樹脂発泡体を製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 熱可塑性ポリエステル樹脂(以下、これをPATという)
は、ポリスチレンやポリエチレンには見られない優れた
性質を持っている。例えば、PATは、剛性が大きく形成
安定性がよくて、200℃に耐えるほどの優れた耐熱性を
持っている。そこで、PATを発泡させて耐熱性の良好な
強靭な断熱材や、緩衝材や、構造材などを作ろうと企図
された。
は、ポリスチレンやポリエチレンには見られない優れた
性質を持っている。例えば、PATは、剛性が大きく形成
安定性がよくて、200℃に耐えるほどの優れた耐熱性を
持っている。そこで、PATを発泡させて耐熱性の良好な
強靭な断熱材や、緩衝材や、構造材などを作ろうと企図
された。
PATは熱可塑性樹脂の一種である。熱可塑性樹脂を材料
とする場合には、マルチノズル口金を用いて発泡体を作
ることが知られている。それは、例えば、特公昭35−10
518号公報、特公昭53−30744号公報、特公昭56−12499
号公報及び特公昭61−17646号公報に記載されている。
とする場合には、マルチノズル口金を用いて発泡体を作
ることが知られている。それは、例えば、特公昭35−10
518号公報、特公昭53−30744号公報、特公昭56−12499
号公報及び特公昭61−17646号公報に記載されている。
これらの公知では、熱可塑性樹脂であれば、すべてマル
チノズル口金によって押出発泡させることができるよう
に説明されているが、マルチノズル口金から押し出し
て、実際に満足な発泡体を作り得るのは、樹脂としてス
チレン系、メタクリル系、オレフィン系、ポリアミド系
及び塩化ビニル系樹脂を用いた場合に限られている。言
いかえると、熱可塑性樹脂としてPATを使用した場合に
は、マルチノズル口金から押し出して発泡させ、押し出
したおのを互いに融着させて発泡体を作ることができな
かった。それは、PATがスチレン系樹脂と違って発泡さ
せにくい樹脂だからである。PATの発泡させにくいこと
は、よく知られている。それは、PATが結晶性の樹脂で
あって、加熱して行くと急激に粘度の低い液体に変わる
からである。すなわち、一般に口金から押し出して発泡
させ、発泡体を作るには押し出された樹脂が発泡に適し
た粘度を持ち、発泡剤を樹脂中で気化させて気泡を生成
することが必要とされる。ところが、PATは、このよう
な粘度を示すものではなくて、温度の上昇に伴い急激に
粘度を減少させるので、発泡に適した粘度を保持させる
ことが困難であり、また粘度が低下すると発泡剤として
働くガスをすぐに放出してしまうからである。
チノズル口金によって押出発泡させることができるよう
に説明されているが、マルチノズル口金から押し出し
て、実際に満足な発泡体を作り得るのは、樹脂としてス
チレン系、メタクリル系、オレフィン系、ポリアミド系
及び塩化ビニル系樹脂を用いた場合に限られている。言
いかえると、熱可塑性樹脂としてPATを使用した場合に
は、マルチノズル口金から押し出して発泡させ、押し出
したおのを互いに融着させて発泡体を作ることができな
かった。それは、PATがスチレン系樹脂と違って発泡さ
せにくい樹脂だからである。PATの発泡させにくいこと
は、よく知られている。それは、PATが結晶性の樹脂で
あって、加熱して行くと急激に粘度の低い液体に変わる
からである。すなわち、一般に口金から押し出して発泡
させ、発泡体を作るには押し出された樹脂が発泡に適し
た粘度を持ち、発泡剤を樹脂中で気化させて気泡を生成
することが必要とされる。ところが、PATは、このよう
な粘度を示すものではなくて、温度の上昇に伴い急激に
粘度を減少させるので、発泡に適した粘度を保持させる
ことが困難であり、また粘度が低下すると発泡剤として
働くガスをすぐに放出してしまうからである。
そこで、PATに何等かの改良を加え、また押出操作を変
更して、PATをマルチノズル口金から押し出して発泡さ
せ、押し出された発泡体を互いに融着させて、一体の発
泡体を作ることが要望された。
更して、PATをマルチノズル口金から押し出して発泡さ
せ、押し出された発泡体を互いに融着させて、一体の発
泡体を作ることが要望された。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上述の要望に応じようとしてなされたもの
である。すなわち、この発明は、マルチノズル口金を用
いてPATを押出発泡させ、各ノズルから押し出されたPAT
紐状体を発泡させるとともに互いに融着させて、一体と
なったPAT発泡体を得ようとしてなされたものである。
である。すなわち、この発明は、マルチノズル口金を用
いてPATを押出発泡させ、各ノズルから押し出されたPAT
紐状体を発泡させるとともに互いに融着させて、一体と
なったPAT発泡体を得ようとしてなされたものである。
(課題解決のための手段) この発明者は、マルチノズル口金を用い、PATを押出発
泡させて良好な発泡体を作るには、マルチノズル口金に
おけるノズルの配列と、PATにおけるダイスウェル比と
を適当に調整することが必要であることを見出した。す
なわち、口金としては、ノズルが、或る程度の大きさを
もって或る程度互いに接近して設けられていることが必
要であり、またPATとしては、押し出し条件下で、ダイ
スウェル比が或る値以上のものであることが、必要であ
ることを見出した。この発明は、このような知見に基づ
いてなされたものである。
泡させて良好な発泡体を作るには、マルチノズル口金に
おけるノズルの配列と、PATにおけるダイスウェル比と
を適当に調整することが必要であることを見出した。す
なわち、口金としては、ノズルが、或る程度の大きさを
もって或る程度互いに接近して設けられていることが必
要であり、またPATとしては、押し出し条件下で、ダイ
スウェル比が或る値以上のものであることが、必要であ
ることを見出した。この発明は、このような知見に基づ
いてなされたものである。
ダイスウェル比とは、一般に樹脂を溶融状態で大気中へ
押し出した時、押し出された樹脂が、口金を出た直後
に、押出方向と直角方向に膨れる割合を言うのである。
ダイスウェル比は、これを表す基準が定められていな
い。そこで、この発明ではこれを定める方法を便宜的に
定めた。この方法は、PATの結晶融点より30℃だけ高い
温度にPATを加熱して溶融し、口径が5mmで長さが40mmの
円形孔から、5.0kg/hrの割合で大気中に押し出した時、
押し出された樹脂が押出方向と直角な方向に膨れる割合
をもってダイスウェル比と定義したのである。
押し出した時、押し出された樹脂が、口金を出た直後
に、押出方向と直角方向に膨れる割合を言うのである。
ダイスウェル比は、これを表す基準が定められていな
い。そこで、この発明ではこれを定める方法を便宜的に
定めた。この方法は、PATの結晶融点より30℃だけ高い
温度にPATを加熱して溶融し、口径が5mmで長さが40mmの
円形孔から、5.0kg/hrの割合で大気中に押し出した時、
押し出された樹脂が押出方向と直角な方向に膨れる割合
をもってダイスウェル比と定義したのである。
マルチノズル口金は、ノズルの配列に或る条件が必要と
される。その条件とは、ノズルの開口面積比と、ノズル
の分散状態とである。そのうち、ノズルの開口面積比と
は、口金正面におけるノズル断面積の総和と、ノズル分
散面積との比である。ここで、ノズル分散面積を第1図
について説明する。このマルチノズル口金は、多数のノ
ズル32のあけられている口金板3を口金外周部2に嵌め
ることによって構成されている。この場合、ノズル分散
面積は、ノズル32に近接してこれを包囲する一点鎖線A
の面積を言うのである。このようにノズル分散面積を定
義した場合、この発明は、ノズル断面積の総和と、ノズ
ル分散面積との比が6分の1ないし36分の1の範囲内に
あることを必要としている。
される。その条件とは、ノズルの開口面積比と、ノズル
の分散状態とである。そのうち、ノズルの開口面積比と
は、口金正面におけるノズル断面積の総和と、ノズル分
散面積との比である。ここで、ノズル分散面積を第1図
について説明する。このマルチノズル口金は、多数のノ
ズル32のあけられている口金板3を口金外周部2に嵌め
ることによって構成されている。この場合、ノズル分散
面積は、ノズル32に近接してこれを包囲する一点鎖線A
の面積を言うのである。このようにノズル分散面積を定
義した場合、この発明は、ノズル断面積の総和と、ノズ
ル分散面積との比が6分の1ないし36分の1の範囲内に
あることを必要としている。
また、ノズルの分散状態について言えば、ノズル間の中
心距離がノズルの平均直径の2〜15倍の範囲内にあるこ
とが必要とされる。その理由は次のとおりである。ま
ず、ノズル間の中心距離がノズルの平均直径の2倍より
小さいと、断面積の大きな製品が得られないばかりでな
く、発泡倍率の大きいものが得られにくい。発泡倍率を
大きくするために、一方向の距離を2倍以下、他方向の
距離を大きくすると、ノズルから出てきた発泡体は偏平
に融着した製品となり、方向による強度差が大きくな
る。また、ノズル間の中心距離がノズルの平均直径の15
倍より大きいと、製品に大きな空隙が生じ、強度の弱い
製品となる。
心距離がノズルの平均直径の2〜15倍の範囲内にあるこ
とが必要とされる。その理由は次のとおりである。ま
ず、ノズル間の中心距離がノズルの平均直径の2倍より
小さいと、断面積の大きな製品が得られないばかりでな
く、発泡倍率の大きいものが得られにくい。発泡倍率を
大きくするために、一方向の距離を2倍以下、他方向の
距離を大きくすると、ノズルから出てきた発泡体は偏平
に融着した製品となり、方向による強度差が大きくな
る。また、ノズル間の中心距離がノズルの平均直径の15
倍より大きいと、製品に大きな空隙が生じ、強度の弱い
製品となる。
(発明要旨) この発明は、発泡剤を含んたPATを溶融してマルチノズ
ル口金から押し出し、各ノズルから押し出された紐状発
泡体を集束し互いに融着させて一体の発泡体とする方法
において、樹脂に発泡剤と架橋剤とを加えて発泡性PAT
のダイスウェル比を増大させ、樹脂の結晶融点より30℃
だけ高い温度に加熱して溶融し、口径が5mmで長さが40m
mの円形孔から、5.0kg/hrの割合で押し出した時のダイ
スウェル比を3以上とした樹脂を用い、マルチノズル口
金として口金の正面におけるノズル断面積の総和がノズ
ル分散面積の6分の1ないし36分の1を占め、かつノズ
ル間の中心距離がノズルの平均直径の2ないし15倍の範
囲内にある口金を用い、この口金から上記発泡性樹脂を
結晶融点より5℃ないし30℃だけ高い温度で押し出し
て、発泡させるとともに互いに融着させることを特徴と
する、PAT発泡体の製造方法を提供するものである。
ル口金から押し出し、各ノズルから押し出された紐状発
泡体を集束し互いに融着させて一体の発泡体とする方法
において、樹脂に発泡剤と架橋剤とを加えて発泡性PAT
のダイスウェル比を増大させ、樹脂の結晶融点より30℃
だけ高い温度に加熱して溶融し、口径が5mmで長さが40m
mの円形孔から、5.0kg/hrの割合で押し出した時のダイ
スウェル比を3以上とした樹脂を用い、マルチノズル口
金として口金の正面におけるノズル断面積の総和がノズ
ル分散面積の6分の1ないし36分の1を占め、かつノズ
ル間の中心距離がノズルの平均直径の2ないし15倍の範
囲内にある口金を用い、この口金から上記発泡性樹脂を
結晶融点より5℃ないし30℃だけ高い温度で押し出し
て、発泡させるとともに互いに融着させることを特徴と
する、PAT発泡体の製造方法を提供するものである。
(要件の説明) この発明で用いることのできるPATは、芳香族のジカル
ボン酸に、二価アルコールを反応させて得られた高分子
量の鎖状ポリエステルである。ジカルボン酸としては、
テレフタール酸が最も多く用いられているが、イソフタ
ール酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸を用いること
もできる。その他、ジフェニルエーテルジカルボン酸、
ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシジカル
ボン酸を用いることもできる。また、二価アルコールと
しては、エチレングリコールが主として用いられるが、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、
ネオペンチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメチロール、トリシクロデカンジ
メチロール、2、2−ビス−(4−β−ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパン、4、4′−ビス−(β−ヒド
ロキシエトキシ)ジフェニルスルホン、ジエチレングリ
コールを用いることもできる。このようなPATは、市販
されている。この発明では、市販されているPATを用い
ることができる。
ボン酸に、二価アルコールを反応させて得られた高分子
量の鎖状ポリエステルである。ジカルボン酸としては、
テレフタール酸が最も多く用いられているが、イソフタ
ール酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸を用いること
もできる。その他、ジフェニルエーテルジカルボン酸、
ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシジカル
ボン酸を用いることもできる。また、二価アルコールと
しては、エチレングリコールが主として用いられるが、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、
ネオペンチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメチロール、トリシクロデカンジ
メチロール、2、2−ビス−(4−β−ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパン、4、4′−ビス−(β−ヒド
ロキシエトキシ)ジフェニルスルホン、ジエチレングリ
コールを用いることもできる。このようなPATは、市販
されている。この発明では、市販されているPATを用い
ることができる。
上記PATのうち、この発明で用いるのに適したものは、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートエラストマー、非結
晶性ポリエステル、ポリシクロヘキサンテレフタレート
などである。また、上述のPATは、単独で又は混合して
用いることができる。上述のPATは、これに他の樹脂を
混合して用いることもできる。他の樹脂を混合して用い
る場合には、他の樹脂はPATよりも少なくする必要があ
る。
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートエラストマー、非結
晶性ポリエステル、ポリシクロヘキサンテレフタレート
などである。また、上述のPATは、単独で又は混合して
用いることができる。上述のPATは、これに他の樹脂を
混合して用いることもできる。他の樹脂を混合して用い
る場合には、他の樹脂はPATよりも少なくする必要があ
る。
PATは結晶性の樹脂であるから、結晶融点を持ってい
る。結晶融点はPATを組成している芳香族ジカルボン酸
と、二価アルコールとの種類によって異なる。しかし、
PATの結晶融点は、大約220〜300℃の範囲内である。
る。結晶融点はPATを組成している芳香族ジカルボン酸
と、二価アルコールとの種類によって異なる。しかし、
PATの結晶融点は、大約220〜300℃の範囲内である。
この発明では、PATの中からダイスウェル比の大きいも
のを選んで用いることが必要である。その場合、ダイス
ウェル比が大きいものとは、PATに発泡剤と架橋剤とを
加えてなる発泡性PATを、その結晶融点より30℃だけ高
い温度に加熱して溶融し、口径が5mmで長さが40mmの円
形孔から5.0kg/hrの割合で押し出した時、直径が3倍以
上となるものを指している。上で定めたPATの加熱温
度、円形孔の大きさ及び押出割合から成る押出条件は、
既に述べたように、この発明者が任意に定めたものであ
る。それは、前述のように、ダイスウェル比を定めるに
基準とするに相応しい一般的な条件が、見当たらなかっ
たからである。
のを選んで用いることが必要である。その場合、ダイス
ウェル比が大きいものとは、PATに発泡剤と架橋剤とを
加えてなる発泡性PATを、その結晶融点より30℃だけ高
い温度に加熱して溶融し、口径が5mmで長さが40mmの円
形孔から5.0kg/hrの割合で押し出した時、直径が3倍以
上となるものを指している。上で定めたPATの加熱温
度、円形孔の大きさ及び押出割合から成る押出条件は、
既に述べたように、この発明者が任意に定めたものであ
る。それは、前述のように、ダイスウェル比を定めるに
基準とするに相応しい一般的な条件が、見当たらなかっ
たからである。
ダイスウェル比は、これをわかりやすく言えば、上述の
ような条件下にPATを大気中へ押し出した時、押し出さ
れたPATが圧力を開放されて、膨れる割合を言うのであ
る。例えばノズルを円形孔としてその直径をdとし、押
し出されて作られた紐状PATが冷却されて持つに至った
最大直径をDとすると、ダイスウェル比はDをdで割っ
た商である。
ような条件下にPATを大気中へ押し出した時、押し出さ
れたPATが圧力を開放されて、膨れる割合を言うのであ
る。例えばノズルを円形孔としてその直径をdとし、押
し出されて作られた紐状PATが冷却されて持つに至った
最大直径をDとすると、ダイスウェル比はDをdで割っ
た商である。
ダイスウェル比は、PATに他の添加剤を添加することに
よって変化する。
よって変化する。
発泡剤を含まないPATのダイスウェル比を実際に測定す
るには、第2図に断面を示したような円形孔を持った口
金Cを用い、この口金を第2図に示したように押出機の
先端に付設して、PATの結晶融点より30℃だけ高い温度
で、5.0kg/hrの割合で押し出しPATを1000mmの高さのと
ころから25℃の水槽E内へ押し出し、押し出されたPAT
紐状体が水槽Eの底に達した時、紐状体を切断し、得ら
れた紐状体の最大横断面積を測定し、これからその直径
を算出して、これをpmmとする。こうして得られたpの
値を口金の正面におけるノズルの直径5mmの値で割って
得られた商をもってダイスウェル比とする。
るには、第2図に断面を示したような円形孔を持った口
金Cを用い、この口金を第2図に示したように押出機の
先端に付設して、PATの結晶融点より30℃だけ高い温度
で、5.0kg/hrの割合で押し出しPATを1000mmの高さのと
ころから25℃の水槽E内へ押し出し、押し出されたPAT
紐状体が水槽Eの底に達した時、紐状体を切断し、得ら
れた紐状体の最大横断面積を測定し、これからその直径
を算出して、これをpmmとする。こうして得られたpの
値を口金の正面におけるノズルの直径5mmの値で割って
得られた商をもってダイスウェル比とする。
発泡剤を含まないPAT、すなわちPATそのもののダイスウ
ェル比は、上述のようにして測定すると通常は1.5以下
の値であって、2を越えるものは全くない。これに発泡
剤を加えるとダイスウェル比は幾分増すように見える
が、それでも2を越えるものは殆どない。この発明で
は、これに発泡剤と架橋剤とを加えて、ダイスウェル比
を3以上とするのである。
ェル比は、上述のようにして測定すると通常は1.5以下
の値であって、2を越えるものは全くない。これに発泡
剤を加えるとダイスウェル比は幾分増すように見える
が、それでも2を越えるものは殆どない。この発明で
は、これに発泡剤と架橋剤とを加えて、ダイスウェル比
を3以上とするのである。
架橋剤としては、色々のものを用いることができる。例
えば、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物のような、一分子中に酸無水物基を2個
以上持っている化合物や、ジグリシジルテレフタレー
ト、ジグリシジルヘキサフタレートのような多官能性エ
ポキシ化合物を加えたり、2、4−トリレンジイソシア
ネートのようなジイソシアネート化合物を用いることが
できる。これらの化合物は、PATの末端にあるカルボン
酸又は水酸基と反応してPATに分岐を生じさせる結果、
ダイスウェル比を大きくするものと考えられる。
えば、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物のような、一分子中に酸無水物基を2個
以上持っている化合物や、ジグリシジルテレフタレー
ト、ジグリシジルヘキサフタレートのような多官能性エ
ポキシ化合物を加えたり、2、4−トリレンジイソシア
ネートのようなジイソシアネート化合物を用いることが
できる。これらの化合物は、PATの末端にあるカルボン
酸又は水酸基と反応してPATに分岐を生じさせる結果、
ダイスウェル比を大きくするものと考えられる。
PATに架橋剤を含ませるには、PATを溶融しておいて、こ
れに架橋剤を混合して混練する方法によるのがよい。
れに架橋剤を混合して混練する方法によるのがよい。
発泡剤としては色々なものを用いることができる。大別
すると、発泡剤は、PATの軟化点以上の温度で分解して
ガスを発生する固体化合物や、加熱するとPAT内で気化
する液体や、加圧下でPATに溶解させ得る不活性な気体
などに分けられるが、この発明ではその何れをも用いる
ことができる。固体化合物は、例えばアゾジカルボンア
ミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾ
カルボンアミド、重炭酸ナトリウムなどである。気化す
る液体は、例えばヘキサン、ペンタン、ブタンのような
飽和脂肪族炭化水素、ベンゼン、キシレンのような芳香
族炭化水素、塩化メチレン、フレオン(登録商標)のよ
うなハロゲン化炭化水素である。不活性な気体は、例え
ば二酸化炭素、窒素などである。その他、発泡剤として
は特開昭59−135237号公報が教えるように、高分子量の
鎖状芳香族ポリカーボネートを用いることもできる。
すると、発泡剤は、PATの軟化点以上の温度で分解して
ガスを発生する固体化合物や、加熱するとPAT内で気化
する液体や、加圧下でPATに溶解させ得る不活性な気体
などに分けられるが、この発明ではその何れをも用いる
ことができる。固体化合物は、例えばアゾジカルボンア
ミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾ
カルボンアミド、重炭酸ナトリウムなどである。気化す
る液体は、例えばヘキサン、ペンタン、ブタンのような
飽和脂肪族炭化水素、ベンゼン、キシレンのような芳香
族炭化水素、塩化メチレン、フレオン(登録商標)のよ
うなハロゲン化炭化水素である。不活性な気体は、例え
ば二酸化炭素、窒素などである。その他、発泡剤として
は特開昭59−135237号公報が教えるように、高分子量の
鎖状芳香族ポリカーボネートを用いることもできる。
PATに発泡剤を含ませるには、色々な方法を用いること
ができる。発泡剤が液状であるときは、PATを常圧下で
発泡剤中に浸漬するだけで足りる場合もあるが、含浸を
容易にするためには、発泡剤の蒸発を防ぎつつ加温して
浸漬させることが必要とされ、従って加温加圧下で浸漬
を行わなければならないこととなる。加温加圧下で含浸
させるのは、予めPATを溶融しておいて、この溶融物中
の発泡剤を圧入するのが好ましい。このためには、押出
機を用いてPATを溶融しておき、押出機の途中から発泡
剤を圧入するのが有利である。また、押出機を用いる
と、PATに架橋剤を混入すると同時に発泡剤を圧入する
ことができ、さらにそのまま押出成形することができ、
また同時に発泡させることができるので、便利である。
ができる。発泡剤が液状であるときは、PATを常圧下で
発泡剤中に浸漬するだけで足りる場合もあるが、含浸を
容易にするためには、発泡剤の蒸発を防ぎつつ加温して
浸漬させることが必要とされ、従って加温加圧下で浸漬
を行わなければならないこととなる。加温加圧下で含浸
させるのは、予めPATを溶融しておいて、この溶融物中
の発泡剤を圧入するのが好ましい。このためには、押出
機を用いてPATを溶融しておき、押出機の途中から発泡
剤を圧入するのが有利である。また、押出機を用いる
と、PATに架橋剤を混入すると同時に発泡剤を圧入する
ことができ、さらにそのまま押出成形することができ、
また同時に発泡させることができるので、便利である。
発泡剤を含んだPATのダイスウェル比は、前述の発泡剤
を含まないPATのダイスウェル比と全く同じ方法で測定
することができない。それは、発泡剤を含んたPATは、
密度が小さいために水上に浮くからである。そこで、発
泡剤を含んだPATは水中へ沈めないで空気中で冷却する
ようにして紐状体を作り、その最大直径を測定してダイ
スウェル比を算出するようにする。この発明では、こう
して測定したダイスウェル比を3以上としたものを用い
る。
を含まないPATのダイスウェル比と全く同じ方法で測定
することができない。それは、発泡剤を含んたPATは、
密度が小さいために水上に浮くからである。そこで、発
泡剤を含んだPATは水中へ沈めないで空気中で冷却する
ようにして紐状体を作り、その最大直径を測定してダイ
スウェル比を算出するようにする。この発明では、こう
して測定したダイスウェル比を3以上としたものを用い
る。
この発明では、上述のようなダイスウェル比の大きい発
泡剤含有のPATをマルチイズル口金から押し出す。押し
出す時の条件は、PATの結晶融点より5℃ないし30℃だ
け高い温度で押し出す。PATは、結晶融点以上の温度で
は、高温ほどダイスウェル比を小さくするから、PATを
結晶融点より5℃から30℃までの温度だけ高い温度で押
し出すときは、PATは常に3以上のダイスウェル比を保
っている。そこで、この発明では結晶融点より5−30℃
だけ高い温度で押し出すこととする。
泡剤含有のPATをマルチイズル口金から押し出す。押し
出す時の条件は、PATの結晶融点より5℃ないし30℃だ
け高い温度で押し出す。PATは、結晶融点以上の温度で
は、高温ほどダイスウェル比を小さくするから、PATを
結晶融点より5℃から30℃までの温度だけ高い温度で押
し出すときは、PATは常に3以上のダイスウェル比を保
っている。そこで、この発明では結晶融点より5−30℃
だけ高い温度で押し出すこととする。
マルチノイズ口金は、多数のノズルが分散して設けられ
たものである。各ノズルは直径3mm以下とすることが望
ましい。また各ノズルは等しい大きさのものであること
が望ましいが、異なった大きさのものであってもよい。
ノズル間の間隔はノズルの直径中心から直径中心までの
距離を指し、その距離はノズルの平均直径の2ないし15
倍の範囲内とされる。ノズル間の間隔は、その中でもノ
ズルの平均直径の2.5ないし12倍の範囲内にすることが
好ましい。
たものである。各ノズルは直径3mm以下とすることが望
ましい。また各ノズルは等しい大きさのものであること
が望ましいが、異なった大きさのものであってもよい。
ノズル間の間隔はノズルの直径中心から直径中心までの
距離を指し、その距離はノズルの平均直径の2ないし15
倍の範囲内とされる。ノズル間の間隔は、その中でもノ
ズルの平均直径の2.5ないし12倍の範囲内にすることが
好ましい。
マルチノズルの口金は、ノズル断面積の総和がノズル分
散面積の6分の1ないし36分の1を占めることとされて
いる。ダイスウェル比が3以上とされているから、押し
出されたPAT紐状体は、少なくともダイスウェル比の自
乗まで断面積を指すこととなり、従って隣接する紐状体
は隙間なく表面を接し合って一体の発泡体を構成する。
散面積の6分の1ないし36分の1を占めることとされて
いる。ダイスウェル比が3以上とされているから、押し
出されたPAT紐状体は、少なくともダイスウェル比の自
乗まで断面積を指すこととなり、従って隣接する紐状体
は隙間なく表面を接し合って一体の発泡体を構成する。
このとき、各ノズルから押し出された紐状発泡体は、表
面に低発泡の表皮層を形成するので、これが融着された
結果、得られた一体の発泡体内には、各紐状体表面の融
着部分に低発泡層が形成されることとなる。このため
に、得られた発泡体は、内部に長手方向に貫通する低発
泡層を含むこととなり、その結果、長手方向に撓みにく
いものとなり、曲げ強度の強いものとなる。従って、こ
の発泡体は構造用材料として使用するに適したものであ
る。
面に低発泡の表皮層を形成するので、これが融着された
結果、得られた一体の発泡体内には、各紐状体表面の融
着部分に低発泡層が形成されることとなる。このため
に、得られた発泡体は、内部に長手方向に貫通する低発
泡層を含むこととなり、その結果、長手方向に撓みにく
いものとなり、曲げ強度の強いものとなる。従って、こ
の発泡体は構造用材料として使用するに適したものであ
る。
この発明を実施するにあたっては、PAT中に種々の添加
剤を入れることができる。例えば、気泡調整剤として少
量のタルク粉末を加えたり、周期律表中ののI、II、II
I族の金属化合物や、着色剤、帯電防止剤、難燃剤など
を加えることができる。
剤を入れることができる。例えば、気泡調整剤として少
量のタルク粉末を加えたり、周期律表中ののI、II、II
I族の金属化合物や、着色剤、帯電防止剤、難燃剤など
を加えることができる。
また、PATは、一般に高温で加水分解しやすい樹脂であ
るから、これを発泡させる場合には、予めこれを乾燥す
ることが望ましい。乾燥には、例えば除湿乾燥機を用い
るのがよい。その場合の乾燥条件は、例えば露点が−30
℃の空気を160℃に加熱しておき、この空気中にPATを約
4時間露出するという程度で足りる。
るから、これを発泡させる場合には、予めこれを乾燥す
ることが望ましい。乾燥には、例えば除湿乾燥機を用い
るのがよい。その場合の乾燥条件は、例えば露点が−30
℃の空気を160℃に加熱しておき、この空気中にPATを約
4時間露出するという程度で足りる。
また、マルチノズル口金から押し出された紐状発泡体
は、その直後に、口金に近接して設けられた型枠を通
り、ここで周囲方向の形を整えられてから大気中に露出
されて、さらに発泡を続けるようにすることが望まし
い。また、紐状発泡体は、次いで成形枠を通り、成形枠
によって周囲方向から押圧されて、相互の融着をさらに
完全なものにされることが望ましい。こうして相互に融
着された紐状発泡体は、その後冷却槽に入るとき、さら
に周囲方向から押圧されて断面形状を整えられ、冷却槽
内で水冷されるとともに、井桁状に組まれたロール間を
通って断面形状を整えられることが望ましい。
は、その直後に、口金に近接して設けられた型枠を通
り、ここで周囲方向の形を整えられてから大気中に露出
されて、さらに発泡を続けるようにすることが望まし
い。また、紐状発泡体は、次いで成形枠を通り、成形枠
によって周囲方向から押圧されて、相互の融着をさらに
完全なものにされることが望ましい。こうして相互に融
着された紐状発泡体は、その後冷却槽に入るとき、さら
に周囲方向から押圧されて断面形状を整えられ、冷却槽
内で水冷されるとともに、井桁状に組まれたロール間を
通って断面形状を整えられることが望ましい。
こうして、紐状発泡体が互いに融着されるとともに冷却
されることによって形成された一体の成形体は、その後
その表面を加熱板に接して押圧され、表面を一部溶融さ
れて断面を縮小され、次いで冷却板に接してその状態で
冷却されて、硬くて光沢のよい表面を付与されることが
望ましい。
されることによって形成された一体の成形体は、その後
その表面を加熱板に接して押圧され、表面を一部溶融さ
れて断面を縮小され、次いで冷却板に接してその状態で
冷却されて、硬くて光沢のよい表面を付与されることが
望ましい。
(発明の効果) この発明によれば、PATに発泡剤と架橋剤とを混合してP
ATの結晶融点より30℃だけ高い温度に加熱して溶融し、
口径が5mmで長さが40mmの円形孔から、5.0kg/hrの割合
で押し出した時、ダイスウェル比が3以上となるPATを
用いることとしたので、結晶融点より30℃だけ高い温度
以下で押し出すと、口金から出たあとでPATが押出方向
に垂直な方向に少なくとも3倍以上に直径を拡大するこ
ととなる。このようなPATをPATの結晶融点よりも5−30
℃だけ高い温度で、口金から押し出すこととしたので、
押し出された樹脂は押出方向に垂直な方向に3倍以上直
径を拡大することとなる。他方、口金としてマルチノズ
ル口金を用い、そこでは口金正面におけるノズル断面積
の総和がノズル分散面積の6分の1ないし36分の1を占
めるようにされ、かつノズル間の中心距離がノズルの平
均直径の2ないし15倍の範囲内にあるようにされている
ので、各ノズルから押し出された紐状発泡体は互いに近
接することとなり、しかも上述のように押出方向に垂直
な方向に大きく膨れるので、隣接する紐状発泡体同志は
互いによく融着し合い、ここに一体となったPAT発泡体
を得ることができる。しかも、こうして得られたPAT発
泡体は、上述のようにその中に低発泡層を含んでいるた
めに、曲げ強度の強いものとなっている。その上に、こ
の発泡体はPATで構成されているから、耐熱性が大き
く、剛性が大きくて形状安定性のよい特性を持ってい
る。従って、この発泡体は構造材としてとくに適したも
のとなる。
ATの結晶融点より30℃だけ高い温度に加熱して溶融し、
口径が5mmで長さが40mmの円形孔から、5.0kg/hrの割合
で押し出した時、ダイスウェル比が3以上となるPATを
用いることとしたので、結晶融点より30℃だけ高い温度
以下で押し出すと、口金から出たあとでPATが押出方向
に垂直な方向に少なくとも3倍以上に直径を拡大するこ
ととなる。このようなPATをPATの結晶融点よりも5−30
℃だけ高い温度で、口金から押し出すこととしたので、
押し出された樹脂は押出方向に垂直な方向に3倍以上直
径を拡大することとなる。他方、口金としてマルチノズ
ル口金を用い、そこでは口金正面におけるノズル断面積
の総和がノズル分散面積の6分の1ないし36分の1を占
めるようにされ、かつノズル間の中心距離がノズルの平
均直径の2ないし15倍の範囲内にあるようにされている
ので、各ノズルから押し出された紐状発泡体は互いに近
接することとなり、しかも上述のように押出方向に垂直
な方向に大きく膨れるので、隣接する紐状発泡体同志は
互いによく融着し合い、ここに一体となったPAT発泡体
を得ることができる。しかも、こうして得られたPAT発
泡体は、上述のようにその中に低発泡層を含んでいるた
めに、曲げ強度の強いものとなっている。その上に、こ
の発泡体はPATで構成されているから、耐熱性が大き
く、剛性が大きくて形状安定性のよい特性を持ってい
る。従って、この発泡体は構造材としてとくに適したも
のとなる。
(実 施 例) 以下に、実施例と比較例とを挙げて、この発明方法のす
ぐれている所以を具体的に明らかにする。以下で、単に
部というのは重量部の意味である。
ぐれている所以を具体的に明らかにする。以下で、単に
部というのは重量部の意味である。
実施例1 PATとしては、イーストマンコダック社製のポリエチレ
ンテレフタレート(PET 9902)を用いた。この樹脂の
結晶融点は255℃であった。
ンテレフタレート(PET 9902)を用いた。この樹脂の
結晶融点は255℃であった。
上記のPATを熱風除湿乾燥機に入れ、露点−30℃の空気
を160℃に加熱して循環させて、この空気に4時間露出
して乾燥した。こうして乾燥したPAT100部に、無水ピロ
メリット酸0.5部、タルク粉末2部、茶色顔料0.2部を加
え、よく混合したのち、この混合物を押出機に入れた。
この混合物は、架橋剤としてピロメリット酸を含んでい
るのでダイスウェル比が大きくなっており、樹脂の結晶
融点より30℃だけ高い温度で口径が5mmで長さが40mmの
円形孔から、5.0kg/hrの割合で押し出した時のダイスウ
ェル比が2.3であった。
を160℃に加熱して循環させて、この空気に4時間露出
して乾燥した。こうして乾燥したPAT100部に、無水ピロ
メリット酸0.5部、タルク粉末2部、茶色顔料0.2部を加
え、よく混合したのち、この混合物を押出機に入れた。
この混合物は、架橋剤としてピロメリット酸を含んでい
るのでダイスウェル比が大きくなっており、樹脂の結晶
融点より30℃だけ高い温度で口径が5mmで長さが40mmの
円形孔から、5.0kg/hrの割合で押し出した時のダイスウ
ェル比が2.3であった。
押出機は、供給部を280℃、圧縮部を285−3先端部を27
5℃、口金を275℃に維持し、押出機のバレル途中から発
泡剤のブタンを圧入した。ブタンは、上記混合物中で1.
6重量%を占めるように圧入した。ブタンを圧入された
発泡性樹脂は、上述の条件下でダイスウェル比を測定す
ると、ダイスウェル比が3.6であった。
5℃、口金を275℃に維持し、押出機のバレル途中から発
泡剤のブタンを圧入した。ブタンは、上記混合物中で1.
6重量%を占めるように圧入した。ブタンを圧入された
発泡性樹脂は、上述の条件下でダイスウェル比を測定す
ると、ダイスウェル比が3.6であった。
押出機から押し出されるPATは、第3図に示すように処
理された。第3図では押出機の先端部1にマルチノズル
口金が付設されるが、マルチノズル口金は、口金外周部
2に口金板3を嵌め込むことによって構成されている。
口金外周部2は、その中に樹脂通路22を備え、樹脂通路
22は口金板3に設けられた多数の小孔32に連なってい
る。口金板3は、第4図に示したように、直線上に配列
された小孔32が上下二列をなして配置されていた。
理された。第3図では押出機の先端部1にマルチノズル
口金が付設されるが、マルチノズル口金は、口金外周部
2に口金板3を嵌め込むことによって構成されている。
口金外周部2は、その中に樹脂通路22を備え、樹脂通路
22は口金板3に設けられた多数の小孔32に連なってい
る。口金板3は、第4図に示したように、直線上に配列
された小孔32が上下二列をなして配置されていた。
さらに詳しくは小孔32の配置状況を述べると次の通りで
ある。口金板3は縦が22mm、横が152mmの矩形板で、そ
の中央に縦方向に4mmの間隔をおいて、小孔32が上下二
本の直線に沿って穿設されていた。小孔32は、何れも直
径が1.6mmの大きさのもので横方向に4mmの間隔をおいて
一列に20個、合計40個設けられていた。
ある。口金板3は縦が22mm、横が152mmの矩形板で、そ
の中央に縦方向に4mmの間隔をおいて、小孔32が上下二
本の直線に沿って穿設されていた。小孔32は、何れも直
径が1.6mmの大きさのもので横方向に4mmの間隔をおいて
一列に20個、合計40個設けられていた。
マルチノズル口金から押し出された各紐状体は、発泡す
るととも互いに表面を接して引き取られた。その途中
で、280℃に保持された加熱板81と、30℃に保持された
冷却板82とから成る表面加工装置8内を通り、その後に
引取り機9によって引き取られた。
るととも互いに表面を接して引き取られた。その途中
で、280℃に保持された加熱板81と、30℃に保持された
冷却板82とから成る表面加工装置8内を通り、その後に
引取り機9によって引き取られた。
こうして製造されたPET発泡体は、厚さ4.5mm、幅1.5mm
の紐状体が上下二段に配列され、互いに強固に融着され
て、厚さ9mm、幅90mmの7.5倍に発泡された平板となって
いた。この発泡体は、曲げ強度が大きく、内部には融着
面に空隙が全く認められなかった。また、この発泡体
は、表面に紐状体の融着面が直線状に現れて、天然木材
の木目のような外観を呈するものであった。
の紐状体が上下二段に配列され、互いに強固に融着され
て、厚さ9mm、幅90mmの7.5倍に発泡された平板となって
いた。この発泡体は、曲げ強度が大きく、内部には融着
面に空隙が全く認められなかった。また、この発泡体
は、表面に紐状体の融着面が直線状に現れて、天然木材
の木目のような外観を呈するものであった。
なお、ノズル断面積の総和は、発泡体の断面積の10分の
1に相当していた。
1に相当していた。
実施例2 実施例1で用いたのと同じ組成のPAT混合物を別の押出
機に入れ、実施例1と同じ温度条件下に同様に発泡剤を
圧入して同じ発泡剤PATとした。但し、マルチノズル口
金とその先に位置する装置を変更して、第5図及び第6
図に示したようにして実施した。すなわち、マルチノズ
ル口金の先端に偏向板4を付設し、その先に成形枠5を
設置し、さらにその先に水槽7を設けて実施した。
機に入れ、実施例1と同じ温度条件下に同様に発泡剤を
圧入して同じ発泡剤PATとした。但し、マルチノズル口
金とその先に位置する装置を変更して、第5図及び第6
図に示したようにして実施した。すなわち、マルチノズ
ル口金の先端に偏向板4を付設し、その先に成形枠5を
設置し、さらにその先に水槽7を設けて実施した。
マルチノズル口金は、口金外周部2に第6図に示したよ
うな口金板3を嵌め込んだものを用いた。口金板3は、
縦22mm、横152mmの矩形板に多数のオリフィス32を穿設
したものであって、各オリフィス32は直径を何れも1.6m
mとされた。オリフィス32は上下二段に分けられ、各段
のオリフィスは横方向に3mmの間隔をおいて一直線に沿
って33個が並び、その直線は13mmの間隔をおいて互いに
平行に延びるものとされた。従って、口金板3上には、
合計66個のオリフィスが穿設されていた。
うな口金板3を嵌め込んだものを用いた。口金板3は、
縦22mm、横152mmの矩形板に多数のオリフィス32を穿設
したものであって、各オリフィス32は直径を何れも1.6m
mとされた。オリフィス32は上下二段に分けられ、各段
のオリフィスは横方向に3mmの間隔をおいて一直線に沿
って33個が並び、その直線は13mmの間隔をおいて互いに
平行に延びるものとされた。従って、口金板3上には、
合計66個のオリフィスが穿設されていた。
偏向板4は、長さ300mm、幅600mmの板が上下に対向して
並ぶだけのもので、互いに平行に延び、その間に13mmの
間隔が置かれていた。偏向板4は、100−110℃に調節さ
れた。
並ぶだけのもので、互いに平行に延び、その間に13mmの
間隔が置かれていた。偏向板4は、100−110℃に調節さ
れた。
成形枠5は、14mm×160mmの矩形の開口を持ち、水槽7
の入口近くに設けられた。水槽7は、入口にプレート6
を備え、内部に冷却水を収容し、冷却水内に井桁状に組
まれたロール群71を埋没させていた。
の入口近くに設けられた。水槽7は、入口にプレート6
を備え、内部に冷却水を収容し、冷却水内に井桁状に組
まれたロール群71を埋没させていた。
マルチノズル口金から押し出されたPATは、紐状に成形
されて発泡し、偏向板4の間を通って融着されるととも
に形を整えられ、偏向板4を出てから大きく発泡してさ
らに融着を勧め、次いで成形枠5内を通って互いに強固
に融着せしめられるとともに形を整えられ、さらにプレ
ート6を通り、水槽7内で水により冷却されるとともに
ロール群71により形を整えられて、一体の成形体とな
る。
されて発泡し、偏向板4の間を通って融着されるととも
に形を整えられ、偏向板4を出てから大きく発泡してさ
らに融着を勧め、次いで成形枠5内を通って互いに強固
に融着せしめられるとともに形を整えられ、さらにプレ
ート6を通り、水槽7内で水により冷却されるとともに
ロール群71により形を整えられて、一体の成形体とな
る。
こうして得られた成形体は、次いで表面加工装置8を通
り、その後引取ロール9によって引き取られた。表面加
工装置8は、実施例1の場合と同様に加熱押圧板81と冷
却板82とから成り、加熱押圧板81は180℃に加熱されて
いて、成形体の横断面積を10%縮小するように働き、冷
却板は30℃に維持されて、成形体を冷却するように働い
た。これによって、紐状発泡体が互いに強固に融着され
た表面の美麗なPAT発泡体を得ることができた。
り、その後引取ロール9によって引き取られた。表面加
工装置8は、実施例1の場合と同様に加熱押圧板81と冷
却板82とから成り、加熱押圧板81は180℃に加熱されて
いて、成形体の横断面積を10%縮小するように働き、冷
却板は30℃に維持されて、成形体を冷却するように働い
た。これによって、紐状発泡体が互いに強固に融着され
た表面の美麗なPAT発泡体を得ることができた。
得られたPAT発泡体は、厚さ12mm、幅110mmの約7.5倍に
発泡された平板であって、その中では厚さ6mm、幅3.3mm
の断面を持った紐状発泡体が隙間なく強固に融着されて
いた。この発泡体は、曲げ強度が強く、表面では紐状物
の融着部分が天然木材の柾目のように見えるので、軽量
であることと併せて高級木材の感じを与える美麗なもの
であった。
発泡された平板であって、その中では厚さ6mm、幅3.3mm
の断面を持った紐状発泡体が隙間なく強固に融着されて
いた。この発泡体は、曲げ強度が強く、表面では紐状物
の融着部分が天然木材の柾目のように見えるので、軽量
であることと併せて高級木材の感じを与える美麗なもの
であった。
この発泡体の平均結晶化度は20%であり、表皮部分のそ
れは30%であった。
れは30%であった。
なお、このとき用いたPAT発泡時のダイスウェル比は13.
0であり、ノズル断面積の総和はノズル分散面積の10分
の1であった。
0であり、ノズル断面積の総和はノズル分散面積の10分
の1であった。
比較例1 ピロメリット酸の量を0.02部とした以外は、実施例1と
全く同じ原料と、装置とを用いて、全く同じ方法で押し
出したが、発泡体は密度が0.72g/cc程度の高密度のもの
となり、各紐状発泡体は細くなったり切断したりして、
一体となった成形体は得られなかった。このときのダイ
スウェル比は2.8であった。
全く同じ原料と、装置とを用いて、全く同じ方法で押し
出したが、発泡体は密度が0.72g/cc程度の高密度のもの
となり、各紐状発泡体は細くなったり切断したりして、
一体となった成形体は得られなかった。このときのダイ
スウェル比は2.8であった。
第1図は、この発明で用いるマルチノズル口金の正面図
である。第2図は、PATのダイスウェル比測定装置の縦
断面図である。第3図は、この発明方法の1実施態様を
示した断面図である。第4図は、第3図で用いられた口
金板3の正面図である。第5図は、この発明方法の別の
実施態様を示した断面図である。第6図は、第5図で用
いられた口金板3の正面図である。
である。第2図は、PATのダイスウェル比測定装置の縦
断面図である。第3図は、この発明方法の1実施態様を
示した断面図である。第4図は、第3図で用いられた口
金板3の正面図である。第5図は、この発明方法の別の
実施態様を示した断面図である。第6図は、第5図で用
いられた口金板3の正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】発泡剤を含んだ熱可塑性ポリエステル樹脂
を溶融してマルチノズル口金から押し出し、各ノズルか
ら押し出された紐状発泡体を集束し、互いに融着させて
一体の発泡成形体とする方法において、樹脂に発泡剤と
架橋剤とを添加して発泡性樹脂のダイスウェル比を増大
させ、樹脂の結晶融点より30℃だけ高い温度で、口径が
5mmで長さが40mmの円形孔から、5.0kg/hrの割合で押し
出した時のダイスウェル比を3以上とした樹脂を用い、
マルチノズル口金として、口金正面におけるノズル断面
積の総和がノズル分散面積の6分の1ないし36分の1を
占め、かつノズル間の中心距離がノズルの平均直径の2
ないし15倍の範囲にある口金を用い、この口金から上記
発泡性樹脂を結晶融点より5℃ないし30℃だけ高い温度
で押し出して発泡させるとともに互いに融着させること
を特徴とする、熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2097023A JPH0755531B2 (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | 熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2097023A JPH0755531B2 (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | 熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03293110A JPH03293110A (ja) | 1991-12-24 |
| JPH0755531B2 true JPH0755531B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=14180820
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2097023A Expired - Lifetime JPH0755531B2 (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | 熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755531B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69723086T2 (de) * | 1997-12-08 | 2003-12-24 | Dow Deutschland Inc. | Mehrschichtiger Schaum, Verfahren zu seiner Herstellung und Verwendung |
| JP2016069473A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 古河電気工業株式会社 | ポリエステル樹脂発泡成形体 |
-
1990
- 1990-04-12 JP JP2097023A patent/JPH0755531B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03293110A (ja) | 1991-12-24 |
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