JPH075817B2 - フッ素樹脂組成物 - Google Patents
フッ素樹脂組成物Info
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- JPH075817B2 JPH075817B2 JP10235790A JP10235790A JPH075817B2 JP H075817 B2 JPH075817 B2 JP H075817B2 JP 10235790 A JP10235790 A JP 10235790A JP 10235790 A JP10235790 A JP 10235790A JP H075817 B2 JPH075817 B2 JP H075817B2
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- JP
- Japan
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- weight
- parts
- fluororesin
- ethylene
- monomer
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶融成形性ならびに摺動特性の優れたフッ素樹
脂組成物を提供するものであり、摺動性を必要とするシ
ール材、軸受などの射出成形製品に応用できるフッ素樹
脂組成物に関する。
脂組成物を提供するものであり、摺動性を必要とするシ
ール材、軸受などの射出成形製品に応用できるフッ素樹
脂組成物に関する。
(従来の技術) フッ素樹脂はその優れた特性(耐熱性、耐薬品性、耐候
性など)のために幅広い分野で使用されているが、優れ
たすべり特性を応用した使用例も多い。従来かかる摺動
材の分野ではテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)が最
も優れた材料とされており、広く使われている。しかし
ながらPTFEはその融点以上の温度においても溶融粘度が
高いため汎用の熱可塑性樹脂で用いられている押出成
形、射出成形などの溶融成形が適用できず、切削加工に
より製品化しなければならないという欠点を有してい
る。
性など)のために幅広い分野で使用されているが、優れ
たすべり特性を応用した使用例も多い。従来かかる摺動
材の分野ではテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)が最
も優れた材料とされており、広く使われている。しかし
ながらPTFEはその融点以上の温度においても溶融粘度が
高いため汎用の熱可塑性樹脂で用いられている押出成
形、射出成形などの溶融成形が適用できず、切削加工に
より製品化しなければならないという欠点を有してい
る。
そのため、各種の熱可塑性樹脂にPTFEパウダー、グラフ
ァイトなどの摺動性充填材を混合して、その摺動特性を
改良する方法が知られている。(プラスチックエージ19
86年4月号P.162〜171)。熱可塑性のフッ素樹脂に関し
ては、特公昭62−34324に本発明者らが開示している軟
質フッ素樹脂にフッ化ビニリデン樹脂ならびにPTFEを混
合する方法で、摩擦摩耗特性の良好な摺動材を得ること
が特開昭62−195035に開示されている。
ァイトなどの摺動性充填材を混合して、その摺動特性を
改良する方法が知られている。(プラスチックエージ19
86年4月号P.162〜171)。熱可塑性のフッ素樹脂に関し
ては、特公昭62−34324に本発明者らが開示している軟
質フッ素樹脂にフッ化ビニリデン樹脂ならびにPTFEを混
合する方法で、摩擦摩耗特性の良好な摺動材を得ること
が特開昭62−195035に開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) 熱可塑性のフッ素樹脂は一般に結晶性の高いものが多
く、非晶質の部分に入りやすいとされている充填材混合
には不向きのものが多い。そこで、フッ素樹脂の耐薬品
性、耐油性などの特性をいかしながら押出、射出などの
溶融成形性にすぐれかつ摺動性の良好な材料を得るため
には、前記軟質フッ素樹脂のごとく、非晶質のポリマー
と結晶性のポリマーを組合せた樹脂を使う事が望まし
い。その意味では、特開昭62−195035に開示された方法
は有効なものであるが、軟質フッ素樹脂とPTFEの混合樹
脂の硬さと耐摩耗性を調整するためにフッ化ビニリデン
樹脂(PVDF)を使用しているため、耐熱性が低いという
問題点、線膨張係数が大きいという問題点さらには成形
時の収縮率が大きいという問題点があった。
く、非晶質の部分に入りやすいとされている充填材混合
には不向きのものが多い。そこで、フッ素樹脂の耐薬品
性、耐油性などの特性をいかしながら押出、射出などの
溶融成形性にすぐれかつ摺動性の良好な材料を得るため
には、前記軟質フッ素樹脂のごとく、非晶質のポリマー
と結晶性のポリマーを組合せた樹脂を使う事が望まし
い。その意味では、特開昭62−195035に開示された方法
は有効なものであるが、軟質フッ素樹脂とPTFEの混合樹
脂の硬さと耐摩耗性を調整するためにフッ化ビニリデン
樹脂(PVDF)を使用しているため、耐熱性が低いという
問題点、線膨張係数が大きいという問題点さらには成形
時の収縮率が大きいという問題点があった。
従来、使用されているPTFEのシール材はその融点が327
℃と高いのに対し、PVDFでは165〜175℃と低く、融点以
下でも一部の結晶の融解は始まるため、実際にはさらに
低温の温度までしか使用できないことがしられている。
ままた本発明者らの測定では、特開昭62−195035に開示
されている組成物の線膨張係数は25〜29×10-5cm/cm・
℃とPTFEの7〜12×10-5cm/cm・℃に比べて大きくなっ
ている。この性質は特に使用温度が上下する場合に使用
されるシール材において重要であり、シール材としては
できるだけ低い数値が望ましい。一方、成形時の収縮率
に関しては射出成形の場合特に重要であるが、PVDFの場
合他の熱可塑性フッ素樹脂に比較して大きいことが知ら
れている(1987年版プラスチック材料商取引便覧)。
℃と高いのに対し、PVDFでは165〜175℃と低く、融点以
下でも一部の結晶の融解は始まるため、実際にはさらに
低温の温度までしか使用できないことがしられている。
ままた本発明者らの測定では、特開昭62−195035に開示
されている組成物の線膨張係数は25〜29×10-5cm/cm・
℃とPTFEの7〜12×10-5cm/cm・℃に比べて大きくなっ
ている。この性質は特に使用温度が上下する場合に使用
されるシール材において重要であり、シール材としては
できるだけ低い数値が望ましい。一方、成形時の収縮率
に関しては射出成形の場合特に重要であるが、PVDFの場
合他の熱可塑性フッ素樹脂に比較して大きいことが知ら
れている(1987年版プラスチック材料商取引便覧)。
本発明はかかる軟質フッ素樹脂、PTFEおよびPVDFを混合
して成る射出成形可能な摺動材の問題点を解決するため
になされたものである。
して成る射出成形可能な摺動材の問題点を解決するため
になされたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは使用する軟質フッ素樹脂の種類と溶融流動
性をコントロールするために混合する結晶性フッ素樹脂
の種類について種々検討した結果本発明を完成させたも
ので、軟質フッ素樹脂としてすくなくとも一種以上の含
フッ素単量体を含む一種以上の単量体と、分子内に炭素
−炭素二重結合とペルオキシ結合を同時に有する単量体
(不飽和ペルオキシド)とを共重合せしめて、そのガラ
ス転移温度が室温以下である含フッ素共重合体(幹ポリ
マー)を製造し、この幹ポリマー100重量部に対してエ
チレンとフルオロオレフィンの混合単量体を10〜80重量
部グラフト共重合せしめた軟質フッ素樹脂(A)を使用
し、このグラフト共重合に用いたものと同じ組合せのエ
チレン−フルオロオレフィン共重合体(B)ならびに摺
動性充填材(C)を混合することにより、耐熱性、線膨
張係数ならびに成形収縮率の改良された溶融成形性に優
れたフッ素樹脂摺動性材料が得られることを見出したも
のである。
性をコントロールするために混合する結晶性フッ素樹脂
の種類について種々検討した結果本発明を完成させたも
ので、軟質フッ素樹脂としてすくなくとも一種以上の含
フッ素単量体を含む一種以上の単量体と、分子内に炭素
−炭素二重結合とペルオキシ結合を同時に有する単量体
(不飽和ペルオキシド)とを共重合せしめて、そのガラ
ス転移温度が室温以下である含フッ素共重合体(幹ポリ
マー)を製造し、この幹ポリマー100重量部に対してエ
チレンとフルオロオレフィンの混合単量体を10〜80重量
部グラフト共重合せしめた軟質フッ素樹脂(A)を使用
し、このグラフト共重合に用いたものと同じ組合せのエ
チレン−フルオロオレフィン共重合体(B)ならびに摺
動性充填材(C)を混合することにより、耐熱性、線膨
張係数ならびに成形収縮率の改良された溶融成形性に優
れたフッ素樹脂摺動性材料が得られることを見出したも
のである。
本発明において、使用する軟質フッ素樹脂の幹ポリマー
には、フッ素ゴムの組成を有する弾性共重合体が適して
おり、フッ化ビニリデン(VDF)とヘキサフルオロプロ
ペン(HFP)の二元系、VDFとHFPとテトラフルオロエチ
レン(TFE)の三元系およびVDFとクロロトリフルオロエ
チレン(CTFE)の二元系などの単量体組成が例示でき
る。また幹ポリマー製造時に用いる不飽和ペルオキシド
としては、t−ブチルペルオキシメタクリレート、t−
ブチルペルオキシクロトネートなどの不飽和ペルオキシ
エステル類およびt−ブチルペルオキシアリルカーボネ
ート、p−メンタンペルオキシアリルカーボネートなど
の不飽和ペルオキシカーボネート類が例示できる。
には、フッ素ゴムの組成を有する弾性共重合体が適して
おり、フッ化ビニリデン(VDF)とヘキサフルオロプロ
ペン(HFP)の二元系、VDFとHFPとテトラフルオロエチ
レン(TFE)の三元系およびVDFとクロロトリフルオロエ
チレン(CTFE)の二元系などの単量体組成が例示でき
る。また幹ポリマー製造時に用いる不飽和ペルオキシド
としては、t−ブチルペルオキシメタクリレート、t−
ブチルペルオキシクロトネートなどの不飽和ペルオキシ
エステル類およびt−ブチルペルオキシアリルカーボネ
ート、p−メンタンペルオキシアリルカーボネートなど
の不飽和ペルオキシカーボネート類が例示できる。
さらにこの幹ポリマーにグラフト重合する結晶性フッ素
樹脂としてはエチレンとフルオロオレフィンの共重合体
が適しており、エチレンと共重合してその融点が200℃
以上の共重合体をあたえるフルオロオレフィンとしては
クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロイソブテン、およびジクロロジフロ
ロエチレン等が例示される。
樹脂としてはエチレンとフルオロオレフィンの共重合体
が適しており、エチレンと共重合してその融点が200℃
以上の共重合体をあたえるフルオロオレフィンとしては
クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロイソブテン、およびジクロロジフロ
ロエチレン等が例示される。
また本発明におけるエチレン−フルオロオレフィン共重
合体には、第3モノマーを0.1〜10モル%添加した三元
共重合体を含むことができる。かかる第3モノマーとし
ては、フッ素系モノマー、例えばフッ化ビニル、フッ化
ビニリデン、三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、六
フッ化プロピレン、ヘキサフルオロイソブテン、パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ブタジエンおよ
び炭化水素系モノマー、例えばプロピレン、イソブテ
ン、イソプレン、ブタジエン、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、およびビニルエステルなどが例示
される。
合体には、第3モノマーを0.1〜10モル%添加した三元
共重合体を含むことができる。かかる第3モノマーとし
ては、フッ素系モノマー、例えばフッ化ビニル、フッ化
ビニリデン、三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、六
フッ化プロピレン、ヘキサフルオロイソブテン、パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ブタジエンおよ
び炭化水素系モノマー、例えばプロピレン、イソブテ
ン、イソプレン、ブタジエン、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、およびビニルエステルなどが例示
される。
本発明においては、軟質フッ素樹脂とエチレン共重合体
ならびに摺動性充填材の組合せで目的とする高融点、低
線膨張係数ならびに低成形収縮率の樹脂が得られるが、
その軟質フッ素樹脂(A)100重量部に対するエチレン
共重合体(B)の混合割合は目的とする製品の硬度なら
びに摺動性充填材の種類、添加量によって10〜1000重量
部、好ましくは30〜300重量部の間で選択される。エチ
レン共重合体の混合量の多い方が硬度は高くなり溶融成
形時の粘度がより低くなるが、混合樹脂の結晶性は増加
し、充填材を多量混合した際より脆くなるという現象を
呈する。
ならびに摺動性充填材の組合せで目的とする高融点、低
線膨張係数ならびに低成形収縮率の樹脂が得られるが、
その軟質フッ素樹脂(A)100重量部に対するエチレン
共重合体(B)の混合割合は目的とする製品の硬度なら
びに摺動性充填材の種類、添加量によって10〜1000重量
部、好ましくは30〜300重量部の間で選択される。エチ
レン共重合体の混合量の多い方が硬度は高くなり溶融成
形時の粘度がより低くなるが、混合樹脂の結晶性は増加
し、充填材を多量混合した際より脆くなるという現象を
呈する。
かかる混合樹脂に対し混合する摺動性充填材としては、
PTFE粉末、カーボンブラック、黒鉛および銅、青銅、タ
ングステンなどの金属粉、フェノール樹脂など一般的に
摺動性充填材として知られているものが使用できる。
PTFE粉末、カーボンブラック、黒鉛および銅、青銅、タ
ングステンなどの金属粉、フェノール樹脂など一般的に
摺動性充填材として知られているものが使用できる。
軟質フッ素樹脂(A)とエチレン共重合体(B)の混合
樹脂の100重量部に対し、混合する摺動性充填材(C)
の量としては、1〜150重量部、好ましくは10〜100重量
部が適している。この範囲以下の場合には充填材の効果
が発現しないし、この範囲を越えて充填した場合には最
終的に得られる混合樹脂の溶融粘度が増大し目的とする
射出成形等の成形性が損われる。
樹脂の100重量部に対し、混合する摺動性充填材(C)
の量としては、1〜150重量部、好ましくは10〜100重量
部が適している。この範囲以下の場合には充填材の効果
が発現しないし、この範囲を越えて充填した場合には最
終的に得られる混合樹脂の溶融粘度が増大し目的とする
射出成形等の成形性が損われる。
以下に実施例および比較例を示して本発明を詳述するが
これらによって限定されるものではない。
これらによって限定されるものではない。
実施例1〜実施例5 1−1軟質フッ素樹脂(I)の製造 300ステンレス製オートクレーブに純水120kg、過硫酸
カリウム0.4kg、パーフルオロオクタン酸アンモニウム
0.05kg、リン酸2水素カリウム0.5kgおよびフロンR113
によって5%に希釈したt−ブチルペルオキシアリルカ
ーボネート0.2kgを加え排気および窒素置換を繰り返し
た後、ふっ化ビニリデン15kgおよびクロロトリフルオロ
エチレン12.2kgを各々6回分割して仕込み、撹拌しなが
ら10〜13kg/cm2G50℃で10時間重合を行った。
カリウム0.4kg、パーフルオロオクタン酸アンモニウム
0.05kg、リン酸2水素カリウム0.5kgおよびフロンR113
によって5%に希釈したt−ブチルペルオキシアリルカ
ーボネート0.2kgを加え排気および窒素置換を繰り返し
た後、ふっ化ビニリデン15kgおよびクロロトリフルオロ
エチレン12.2kgを各々6回分割して仕込み、撹拌しなが
ら10〜13kg/cm2G50℃で10時間重合を行った。
生成物として、固形分濃度16.5重量%のラテックス147.
5kgが得られた。
5kgが得られた。
300ステンレス製オートクレーブにこのラテックス13
6.7kg(固形分22.56kg)、純水45.5kg、パーフルオロオ
クタン酸アンモニウム0.05kgを加え、排気および窒素置
換を繰り返した後、5%亜硫酸ソーダ水溶液1を加
え、クロロトリフルオロエチレン15.4kgおよびエチレン
3.7kgを各々3回分割して仕込み、撹拌しながら3〜12k
g/cm2G、40℃で16時間重合を行った。
6.7kg(固形分22.56kg)、純水45.5kg、パーフルオロオ
クタン酸アンモニウム0.05kgを加え、排気および窒素置
換を繰り返した後、5%亜硫酸ソーダ水溶液1を加
え、クロロトリフルオロエチレン15.4kgおよびエチレン
3.7kgを各々3回分割して仕込み、撹拌しながら3〜12k
g/cm2G、40℃で16時間重合を行った。
生成物として、スラリーが得られた。このスラリーを遠
心分離機により濾過し、含水重合体を80℃で2日間乾燥
した。重合体〔軟質フッ素樹脂(I)〕の収量は35.7k
g、重合体中のECTFE含量は36.8重量%であった。
心分離機により濾過し、含水重合体を80℃で2日間乾燥
した。重合体〔軟質フッ素樹脂(I)〕の収量は35.7k
g、重合体中のECTFE含量は36.8重量%であった。
元素分析の結果、重合体のECTFEのクロロトリフルオロ
エチレンとエチレンのモル組成比は53:47であった。ま
たDSCによる融点は223℃、X線回析により2θで18.1゜
に明瞭なピークを示した。
エチレンとエチレンのモル組成比は53:47であった。ま
たDSCによる融点は223℃、X線回析により2θで18.1゜
に明瞭なピークを示した。
1−2混合 軟質フッ素樹脂(I)パウダーおよびエチレン−クロロ
トリフルオロエチレン共重合体(ECTFE樹脂)(商品
名:ヘイラー、米国アウジモント社製品、グレード300
番、クロロトリフルオロエチレンとエチレンが1:1モル
比の共重合体、MI値5kg/10min 275℃、2.16kg、融点241
℃)のパウダーならびに摺動性充填材を第1表の実施例
1〜5に示す重量比率で混合した。混合には川田製作所
(株)製20スーパーミキサー(20容量)を用い1000
rpmの回転数で5分間混合した。
トリフルオロエチレン共重合体(ECTFE樹脂)(商品
名:ヘイラー、米国アウジモント社製品、グレード300
番、クロロトリフルオロエチレンとエチレンが1:1モル
比の共重合体、MI値5kg/10min 275℃、2.16kg、融点241
℃)のパウダーならびに摺動性充填材を第1表の実施例
1〜5に示す重量比率で混合した。混合には川田製作所
(株)製20スーパーミキサー(20容量)を用い1000
rpmの回転数で5分間混合した。
1−3混合樹脂のペレット製造 1−2で得られた混合樹脂パウダーを使用し田辺プラス
チック(株)製30mm口径の押出機を通すことによりペレ
ット形状のものを得た。ペレットの製造はストランドカ
ット法で行ない押出機の運転条件は押出温度230〜250
℃、回転数30rpmで実施した。
チック(株)製30mm口径の押出機を通すことによりペレ
ット形状のものを得た。ペレットの製造はストランドカ
ット法で行ない押出機の運転条件は押出温度230〜250
℃、回転数30rpmで実施した。
1−4ペレットの溶融特性の測定 1−3で得られたペレットの溶融成形性を評価するため
に島津製作所(株)製高化式フローテスタCFT−500を用
い270℃、100kgfの条件でペレットのフロー値(ml/秒)
を測定した。
に島津製作所(株)製高化式フローテスタCFT−500を用
い270℃、100kgfの条件でペレットのフロー値(ml/秒)
を測定した。
1−5物性測定用平板の作成ならびに成形収縮率の測定 東芝機械(株)製射出成形機IS−75Eを用い、1−3で
得られたペレットを使用して2mm厚、100×130mm平板形
状の成形品を製造した。
得られたペレットを使用して2mm厚、100×130mm平板形
状の成形品を製造した。
射出温度は250〜270℃、射出圧力は700〜1000kgf/cm2の
運転条件で行なった。この際、得られた成形品の寸法測
定から流れ方向及びこれと直角方向の成形収縮率を測定
した。
運転条件で行なった。この際、得られた成形品の寸法測
定から流れ方向及びこれと直角方向の成形収縮率を測定
した。
1−6摩擦係数の測定 1−5で得られた平板形状の成形品から40mmφの円板を
打抜きこの円板と鉄(S45C)との摩擦係数を(株)オリ
エンテック製摩擦試験機EFM−III−ENを用いて5kgf/cm2
の圧力、0.2m/秒の速度で測定した。摩擦係数は測定開
始後1時間後の値をとった。
打抜きこの円板と鉄(S45C)との摩擦係数を(株)オリ
エンテック製摩擦試験機EFM−III−ENを用いて5kgf/cm2
の圧力、0.2m/秒の速度で測定した。摩擦係数は測定開
始後1時間後の値をとった。
1−7摩耗量の測定 1−6の試験において120分経過後の試験片重量を測定
し、試験前の重量との差から摩耗量算出した。
し、試験前の重量との差から摩耗量算出した。
1−8溶融開始温度の測定 1−5で得られた平板から約10mgの薄片を削りとり、示
差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC−7)を用い
て融解ピークの立上り温度を測定した。
差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC−7)を用い
て融解ピークの立上り温度を測定した。
1−9線膨張係数の測定 1−5で得られた平板から1mm×5mm×15mmの試験片を削
り出し熱機械分析装置TMA(真空理工(株)製TM−700
0)を用いて23℃〜100℃における平均線膨張率を測定し
た。これら1−4〜1−9の測定結果を第1表に示す。
り出し熱機械分析装置TMA(真空理工(株)製TM−700
0)を用いて23℃〜100℃における平均線膨張率を測定し
た。これら1−4〜1−9の測定結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1−1で得られた軟質フッ素樹脂(I)の100重
量部にPVDF(solvey社製Solef1008)80部ならびにPTFE
パウダー(セントラル硝子(株)製セフラルルーブI)
90部を実施例1−2と同様の方法で混合し、実施例1−
3に記載したと同様の方法でペレット化を試みたが、溶
融樹脂のストランドの伸びが悪く、連続的なペレット製
造は不可能であった。
量部にPVDF(solvey社製Solef1008)80部ならびにPTFE
パウダー(セントラル硝子(株)製セフラルルーブI)
90部を実施例1−2と同様の方法で混合し、実施例1−
3に記載したと同様の方法でペレット化を試みたが、溶
融樹脂のストランドの伸びが悪く、連続的なペレット製
造は不可能であった。
比較例2〜4 2−1軟質フッ素樹脂(II)の製造 (A)幹ポリマーの製造 30容量のステンレス製オートトクレーブに水15kg、過
硫酸カリウム30g、パーフロロオクタン酸アンモニウム4
0gおよびt−ブチルペルオキシアリルカーボネート30g
を加え、排気後フッ化ビニリデン単量体3.8kg、クロロ
トリフルオロエチレン単量体2.3kgを仕込み、撹拌しな
がら51℃の温度で19時間重合反応を行ない、反応終了時
に撹拌の回転数を上げることによってポリマーを析出さ
せ、パウダー状のポリマーを得た。水洗、乾燥後の収量
は5.0kgで、共重合体中のt−ブチルヘルオキシアリル
カーボネートにもとづく活性酸素量は、ヨウ素滴定法に
より、0.041%と測定された。
硫酸カリウム30g、パーフロロオクタン酸アンモニウム4
0gおよびt−ブチルペルオキシアリルカーボネート30g
を加え、排気後フッ化ビニリデン単量体3.8kg、クロロ
トリフルオロエチレン単量体2.3kgを仕込み、撹拌しな
がら51℃の温度で19時間重合反応を行ない、反応終了時
に撹拌の回転数を上げることによってポリマーを析出さ
せ、パウダー状のポリマーを得た。水洗、乾燥後の収量
は5.0kgで、共重合体中のt−ブチルヘルオキシアリル
カーボネートにもとづく活性酸素量は、ヨウ素滴定法に
より、0.041%と測定された。
(B)グラフト共重合体の製造 上記の共重合反応で得られた幹ポリマー2.16kgとフロン
R113 22.5kgを30容量のステンレス製オートクレーブ
に仕込み排気後フッ化ビニリデンモノマー1.5kgを仕込
み98℃で22時間グラフト重合を行なった。生成したポリ
マーを溶媒と分離後、水洗、乾燥し白色粉末の軟質フッ
素樹脂(II)3.36kgを得た。
R113 22.5kgを30容量のステンレス製オートクレーブ
に仕込み排気後フッ化ビニリデンモノマー1.5kgを仕込
み98℃で22時間グラフト重合を行なった。生成したポリ
マーを溶媒と分離後、水洗、乾燥し白色粉末の軟質フッ
素樹脂(II)3.36kgを得た。
この樹脂の融点(DSC測定における吸熱ピーク温度)は1
67℃と測定された。
67℃と測定された。
2−2ブレンド、成形および物性測定 2−1で得られた軟質フッ素樹脂およびPVDF(Solvey社
製Solef1008)と摺動性充填材を表1中の比較例2−4
に示す重量比率で混合し、実施例1−3に記載したと同
様の操作でペレットを製造し、(成形温度は200〜220
℃)、1−4と同様にフロー値の測定(測定温度220
℃)、1−5と同様に平板状成形品の射出成形(成形温
度220〜240℃)ならびに1−6〜1−10に記載した物性
測定を実施した。
製Solef1008)と摺動性充填材を表1中の比較例2−4
に示す重量比率で混合し、実施例1−3に記載したと同
様の操作でペレットを製造し、(成形温度は200〜220
℃)、1−4と同様にフロー値の測定(測定温度220
℃)、1−5と同様に平板状成形品の射出成形(成形温
度220〜240℃)ならびに1−6〜1−10に記載した物性
測定を実施した。
得られた結果を第1表に示す。
第1表から判るように耐熱性(溶融開始温度)、成形収
縮率は大幅な改善が認められる。また、比較例3は比較
例2の改良を図ったもので摩擦、摩耗特性の向上が認め
られるが、実施例2と比較すると溶融開始温度、収縮
率、線膨張係数の面で劣る。
縮率は大幅な改善が認められる。また、比較例3は比較
例2の改良を図ったもので摩擦、摩耗特性の向上が認め
られるが、実施例2と比較すると溶融開始温度、収縮
率、線膨張係数の面で劣る。
実施例、比較例とも、摩擦係数は、PVDF、ECTFE単独よ
り低く摩耗特性はPTFEより優れていることが判る。
り低く摩耗特性はPTFEより優れていることが判る。
(発明の効果) 本発明で用いている軟質フッ素樹脂と、エチレン−フル
オロオレフィン共重合体ならびに摺動性充填材の混合に
より溶融成形性、摺動特性の優れたフッ素樹脂成形品を
得ることができる。
オロオレフィン共重合体ならびに摺動性充填材の混合に
より溶融成形性、摺動特性の優れたフッ素樹脂成形品を
得ることができる。
また本発明の係わるフッ素樹脂組成物は、従来知られて
いる溶融成形性に優れた摺動材料よりも、その耐熱性が
向上し成形時の収縮特性、温度変化による寸法安定性に
優れていることが明らかである。
いる溶融成形性に優れた摺動材料よりも、その耐熱性が
向上し成形時の収縮特性、温度変化による寸法安定性に
優れていることが明らかである。
Claims (3)
- 【請求項1】すくなくとも一種以上の含フッ素単量体を
含む一種以上の単量体と、分子内に炭素−炭素二重結合
とペルオキシ結合を同時に有する単量体とを共重合せし
めて、そのガラス転移温度が室温以下である含フッ素共
重合体(幹ポリマー)を製造し、この幹ポリマー100重
量部に対してエチレンとフルオロオレフィンの混合単量
体を10〜80重量部グラフト共重合せしめた軟質フッ素樹
脂(A)と、上記のエチレンとフルオロオレフィンの共
重合体(B)および摺動性充填材(C)を混合してなる
溶融成形性ならびに摺動性の優れたフッ素樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)と(B)の混合比率が(A)の100
重量部に対して(B)10〜1000重量部であり、かつ
(A)と(B)の混合樹脂100重量部に対して摺動性充
填材を1〜150重量部混合することを特徴とする請求項
1記載のフッ素樹脂組成物。 - 【請求項3】エチレンとフルオロオレフィンの共重合体
の融点が200℃以上であることを特徴とする請求項1記
載のフッ素樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10235790A JPH075817B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | フッ素樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10235790A JPH075817B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | フッ素樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH041253A JPH041253A (ja) | 1992-01-06 |
| JPH075817B2 true JPH075817B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=14325218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10235790A Expired - Lifetime JPH075817B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | フッ素樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH075817B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69926016T2 (de) | 1998-07-17 | 2006-05-04 | Daikin Industries, Ltd. | Fluorkautschukzusammensetzung |
| US8642702B2 (en) | 2010-04-30 | 2014-02-04 | Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. | VDF polymer composition |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6234324B2 (ja) | 2013-12-10 | 2017-11-22 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機 |
-
1990
- 1990-04-18 JP JP10235790A patent/JPH075817B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6234324B2 (ja) | 2013-12-10 | 2017-11-22 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH041253A (ja) | 1992-01-06 |
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