JPH0760096B2 - 自動オフセット調整機能付き測定機 - Google Patents

自動オフセット調整機能付き測定機

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JPH0760096B2
JPH0760096B2 JP3189315A JP18931591A JPH0760096B2 JP H0760096 B2 JPH0760096 B2 JP H0760096B2 JP 3189315 A JP3189315 A JP 3189315A JP 18931591 A JP18931591 A JP 18931591A JP H0760096 B2 JPH0760096 B2 JP H0760096B2
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章 稲垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定物の状態を検出し
て表示又は印字する測定機に関し、特に表示又は印字出
力を調整するオフセット値を測定区間に先行する前置区
間、又は測定区間そのものの一部データから計算して自
動的に調整する自動オフセット調整機能付き測定機に関
する。
【0002】
【従来の技術】物体表面の性状は、変化の小さい順に、
粗さ、うねり、輪郭(形状)等と呼ばれる。表面性状測
定機は、このような物体表面の性状を、接触型又は非接
触型の検出器を用いて高精度に検出する。接触型の検出
器(触針)を用いる表面性状測定機には、フルストロー
ク0.5mmを数1000分の1の分解能で測定できる
タイプもある。このような高分解能の測定機は、倍率の
異なる複数の測定レンジを有し、測定対象とする範囲が
できるだけ大振幅で表示できるように、測定レンジを選
択可能にしている。加えて、測定値に付加するオフセッ
ト値の調整も必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
測定機では、予備的な測定を繰り返しながら最適なレン
ジの選択およびオフセット値の調整をしているため、本
測定可能となるまでの段取りに時間がかかり、特に、接
触型の触針を用いる測定機では、何度も測定を繰り返す
ことで測定物表面を傷つける心配がある。
【0004】例えば、オフセット調整には、検出器のオ
フセット調整と拡大記録図形の表示又は印字出力オフセ
ット調整があり、前者の調整結果が後者に影響を与える
場合には、両方の調整を繰り返すため本測定までの準備
に手間取る欠点がある。
【0005】本発明は、オフセット調整を自動化するこ
とで、本測定までの段取り時間を短縮し、測定を容易に
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、測定物の状態を走査して検出する検出手段
と、この検出手段で検出された測定値を順次サンプリン
グしてディジタル値に変換するA/D変換手段と、この
A/D変換手段でディジタル変換された測定データを処
理するデータ処理手段と、このデータ処理手段の処理結
果をアナログ値に変換するD/A変換手段と、このD/
A変換手段でアナログ変換されたデータを表示又は印字
する手段とを備え、前記データ処理手段は、前記検出手
段の走査による測定範囲がデータ処理上必要とされる測
定区間に対して先行する前置区間を有するか否かを判定
する判定手段と、この判定手段の判定結果に基づいて、
前記前置区間がある場合にはその区間から、前記前置区
間がない場合は前記測定区間から、それぞれ所定個数の
測定データを平均して出力オフセット値を算出する算出
手段と、この算出手段により得られた出力オフセット値
により前記測定区間の表示又は印字出力のレベル調整を
行うオフセット調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明はまた、上述のオフセット調整機能
付き測定機において、前記データ処理手段が、表示又は
印字上の測定レンジに対応して所定のレンジ定数を前記
出力オフセット値に乗算する乗算手段を有することを特
徴とする
【0008】
【作用】本発明の構成によると、記録図形を表示又は印
字するときの倍率を任意に設定しても、検出データに共
通に含まれるオフセット分がキャンセルされるため、表
示又は印字する図形がオーバレンジし難くなり、失敗の
無い拡大記録図形を容易に得ることができる。同様の理
由から、検出データにオフセットが有っても良いので、
検出器の位置決めやオフセット調整がラフでも良くな
り、その分操作性が向上する。
【0009】
【実施例】図1および図2は、本発明を適用するCPU
内蔵型表面性状測定機の分割されたブロック図である。
図1は主としてCPUとその入出力回路を示す部分ブロ
ック図である。これに対し、図2は表面性状測定機特有
の構成を示す部分ブロック図である。これらの図を結ぶ
共通バス10はアドレスバス、データバス、クロックラ
イン等を含んでいる。
【0010】図1において、11は制御中枢となるCP
U(中央処理装置)である。このCPU11は定期的な
処理と非定期的な処理を行うが、リアルタイムクロック
発生器11aは出力クロックで一定時間(例えば5m
s)毎に割り込みをかけ、定期的な処理を繰り返し実行
させる。このCPU11は共通バス10を介してメモリ
12を使用する。このメモリ12にはRAM(ランダム
アクセスメモリ)とROM(リードオンリメモリ)とが
含まれる。このうち、ROMには主としてCPU11の
動作プログラムや各種処理用の定数テーブルが格納され
ている。これに対し、RAMは各種測定条件や収集デー
タ等の格納に使用され、必要に応じて電源オフ後にもデ
ータが消滅しないようにバッテリ等でバックアップされ
る。
【0011】このCPU11の周辺にはプリンタ13や
CRTディスプレイ14等の出力機器、およびキーボー
ド15、マウス16、スイッチ17等の入力機器が接続
される。プリンタ13は各種の測定条件や収集データ等
を文字やグラフ等で印字出力するためのもので、このイ
ンターフェースには例えばセントロニクスタイプの出力
回路12aが使用される。CRTディスプレイ14はビ
デオメモリ14bに格納された測定条件や測定データ等
をCRT画面に表示する。CRT制御回路14aはディ
スプレイ14の水平掃引および垂直掃引の同期制御、お
よびビデオメモリ14bのリード、ライト制御を行う。
【0012】ビデオメモリ14bには、例えばカラーグ
ラフィックディスプレイの使用時には、ディスプレイ1
4に表示される各画素の色情報が格納される。図3はデ
ィスプレイ画面の一例を示したものである。この例では
1つの画面を複数に分割し、大面積のA部には表面粗さ
を示す拡大記録図形を表示している。この拡大記録図形
表示部Aの縦軸は凹凸の度合い(振幅)、横軸は距離
(後述の検出器送り位置)である。この他に触針ポジシ
ョン表示部Bやアイコン表示部C等もある。
【0013】キーボード15はアルファベットキー、数
字キー等を有し、各キーのオン情報をエンコード回路1
5bでコード化してCPU11へ入力する。15aはこ
のとき使用されるキー入力回路である。マウス16は2
軸のエンコーダとスイッチを内蔵し、エンコーダ出力は
計数器16bで計数される。この計数器16bの計数値
はマウス入力回路16aを介してCPU11へ入力され
る。このとき、マウス16のスイッチ信号もマウス入力
回路16aを介してCPU11へ入力する。
【0014】スイッチ17は各種の押ボタンスイッチ、
選択スイッチ、リミットスイッチ等からなり、各スイッ
チの信号はスイッチ入力回路17aを介してCPU11
へ入力する。後述する例で必要な信号には、検出器の上
昇、下降、左行、右行等の指示を与える手動操作信号
や、測定スタート等の自動操作信号、更には機構部分の
動作ストロークオーバ信号等がある。
【0015】一方、図2の構成には粗さ検出器21、記
録計22、検出器送り位置スケール23、検出器送りユ
ニット24、コラム25、傾斜補正用載物台26が含ま
れる。粗さ検出器21は、例えば機械的な触針を測定物
表面に接触させ、必要に応じて前記触針を移動させなが
ら測定物表面の凹凸を検出する。この検出器21の出力
はレベルが低く雑音の影響を受け易いので、これをノイ
ズ除去用のブリッジ21aに入力し、さらにその出力
(正弦波信号)を同期整流器21bに入力する。このブ
リッジ21aと同期整流器21bは共に発振器21cか
らの正弦波信号を入力されているので、この部分で同期
整流することにより触針の上下変位に応じた直流電圧だ
けが出力される。同期整流器21bの出力は測定レンジ
(倍率)決定用の増幅器21dで増幅された後、A/D
変換器21eでディジタル信号に変換され、検出器信号
入力回路21fを通してCPU11に取り込まれる。
【0016】以上の基本的な構成に対し、加算器27a
で零点調整用のオフセット電圧が加算される。このオフ
セット電圧は、触針の変位量とは独立して零点を決定で
きるようにするもので、CPU11から出力される。但
し、CPU11の出力はディジタル量であるので、これ
をオフセット出力回路27cを介してD/A変換器27
bに入力し、ここでアナログ電圧に変換してから使用す
る。一方、増幅器21dの増幅度を切換えるレンジ切替
信号はCPU11から出力され、レンジ切替出力回路2
8aを介して増幅器21dに与えられる。このレンジ切
替信号の値を変えると増幅器21dの増幅度を変化させ
ることができるので、これにより測定データに適した拡
大倍率で表示或いは印字等を行うことができる。
【0017】記録計22は主として触針変位を波形とし
て記録するものであるため、CPU11は触針変位値に
対し予め決められている定数値を乗算し、その結果を記
録計用出力回路22aを介して出力する。この出力回路
22aの出力はディジタル値であるので、これをD/A
変換器22bでアナログ値に変換して記録計22へ入力
する。
【0018】上述した粗さ検出器21と記録計22に関
係する部分は表面性状測定器の検出および記録に関する
ものであり、後述する検出器送り位置スケール23から
傾斜補正用載物台26までは測定対象とする測定物と触
針の位置関係を適正化したり、検出器を摺動させたりす
る機構部分に関する。
【0019】検出器送り位置スケール23は、粗さ検出
器21(ここでは機械式の触針を想定する)を測定物の
表面と平行な方向に送った場合の平行方向位置、即ちデ
ィスプレイ14や記録計22における拡大記録図形の横
軸方向の位置を検出するためのスケールである。このス
ケール23がインクリメンタル型である場合、所定の移
動量毎に1パルス発生するという出力形態をとるので、
後段の計数器23bでこのパルスを計数してスタート位
置からの積算移動量(これを検出器の送り位置と呼ぶ)
を求める。CPU11はこの送り位置を表示や印字制御
上必要とするので、これを送り位置入力回路23aを介
してCPU11へ転送する。
【0020】尚、計数器23bが所定の送り位置毎に距
離信号を発生する機能を有していると、この距離信号で
CPU11に割り込みをかけることができる。この割り
込みは、検出器21の実際の位置に応じたものであるた
め、リアルタイムクロックによる時間割り込みとは別
に、表示或いは記録制御上便利な使い方ができる。
【0021】検出器送りユニット24は、図4に示すよ
うに検出器21を水平方向(矢印H方向)に移動させる
機構である。上述のスケール23はこの送りユニット2
4による検出器21の移動量を計測する。送りユニット
24はコラム機構25によって上下動可能であり、これ
により測定物(ワーク)30との垂直方向(矢印V方
向)の距離を任意に調整することができる。測定物30
は傾斜補正用載物台(オートレベリングテーブル)26
上に載置され、所定の範囲内で任意に水平度(角度θ)
を調整できる。31は載物台30や送りユニット24等
を安定した位置関係に保つ定盤である。
【0022】検出器送りユニット24の駆動源には例え
ば直流電動モータを使用する。この場合、CPU11は
送り速度の指令信号を出力して送りユニット24の送り
位置を制御する。この送り速度信号(ディジタル量)は
送り速度出力回路24aで取り込まれ、D/A変換器2
4bでアナログ量に変換される。そして、このアナログ
電圧を駆動信号に変換するためパルス幅変調器24cを
使用し、その出力を直流駆動モータの駆動増幅器24d
に入力する。
【0023】検出器送りユニット24を上下動作させる
コラム機構25の駆動源に例えばパルスモータを使用し
た場合、CPU11が出力する上下移動データを上下移
動出力回路25aで取り込み、これをパルス発生器25
bでパルス列に変換する。このパルスは単位移動量当た
り1パルスとなるように発生され、パルス計数器25c
で計数される。そして、この計数値を駆動増幅器25d
に入力することでコラム機構25の上下移動量を制御で
きる。
【0024】測定物30の水平度を調整する傾斜補正用
載物台26の駆動源にパルスモータを使用した場合は、
CPU11からの補正角度データを補正角度出力回路2
6aで取り込む。あとはコラム25の場合と同様にパル
ス発生器26b、パルス計数器26c、駆動増幅器26
dを用いてパルスモータを駆動し、測定物30を載置し
た載物台26の傾きを調整する。
【0025】このような測定器では、2種類のオフセッ
ト調整が必要である。1つは、検出器21のオフセット
調整であり、これはオフセット出力回路27cに対する
出力値の処理により行う。他の1つは、表示又は印字出
力に関するオフセット調整である。
【0026】本発明は、後者のオフセット調整に関する
もので、具体的には、オフセット出力回路27cの出力
操作に関係なく、検出器信号入力回路21fから入力し
た検出器信号にレンジ定数を乗算し、更に、表示又は記
録計22用の倍率定数を乗算して表示又は記録出力を求
める出力オフセット調整を行う(一般には出力オフセッ
ト値を減算する)。
【0027】以下、本発明の実施例を説明する。図5
は、本発明の一実施例の説明図である。測定物の表面性
状を計測して表示または印字する測定機では、駆動系の
過渡応答を避けるために、或いはフィルタ計算上の過渡
状態の影響を避けるために、希望とする測定区間に先行
した前置区間を設定することがある。同図(a)はこの
ような前置区間と測定区間を同じ検出器で連続して測定
した場合の測定データを想定して表示してある。
【0028】一般に、形状が平坦な測定物の前置区間は
測定区間の性状と似ているため、表面粗さに違いがあっ
ても前置区間の平均値は測定区間の平均値に近い値を持
つ。そこで、この前置区間の平均値を測定区間表示の出
力オフセット値として用いると、希望とする測定区間の
測定データを図5(b)のように表示面上で零点を測定
開始値としたように自動的にオフセット調整される。こ
のため、高いレンジを使用して表面性状等を詳しく観測
することができる。尚、前置区間で平均値算出に使用す
るデータは前置区間の全部でも一部でも良い。
【0029】測定物の表面が小面積で前置区間を充分に
とれないこともある。このような場合は、測定区間の任
意の一部のデータを平均化して出力オフセット値を算出
し、これを利用して同様の表示または印字形態とするこ
ともできる。例えば、測定区間の始めの部分のデータか
ら出力オフセット値を算出し、これを残りの部分に適用
するというのが一例である。
【0030】図6〜図8は本発明の処理を示す各種タス
ク1〜3のフローャートである。このうち、タスク1
は、前置区間の設定の有無に関係なく実行される、検出
器21の送り制御と検出器信号のサンプリングに関する
処理である。これに対し、タスク2は、前置区間の設定
が無い場合に実行される、出力オフセット調整と記録計
出力制御に関する処理である。また、タスク3は、前置
区間の設定が有る場合に実行される、出力オフセット調
整と記録計出力制御に関する処理である。
【0031】タスク1はタスク2またはタスク3と組み
合わされ、タスク1,2の組(またはタスク1,3の
組)はマルチタスクリアルタイムモニタによって見かけ
上、同時的に実行され得る。
【0032】先ず図6のタスク1の細部を説明する。こ
のタスク1の最初のステップS1は検出器の送り準備に
関するもので、ここでは、あらかじめ設定されているオ
フセット値をオフセット出力回路27cに出力し、ま
た、あらかじめ設定されているレンジ番号をレンジ切替
出力回路28aに出力する。次のステップS2では検出
器の送りを開始する。即ち、あらかじめ設定されている
検出器送り速度を送り速度出力回路24aへ出力する。
【0033】続くステップS3では測定区間に先立つ前
置区間が設定されているか否かを判定する。ここで設定
無しと判定されたらステップS4へ分岐し、設定有りと
判定されたらステップS9へ分岐する。
【0034】ステップS4では検出器信号をサンプリン
グする。即ち、送り位置入力回路23aから検出器送り
位置信号を入力すると共に、あらかじめ設定されている
サンプリング間隔毎に検出器入力回路21fから検出器
信号を取り込む。
【0035】ステップS5ではm個を基準としてサンプ
リング数の大小を判定し、m個未満と判定されたときは
ステップS4へ戻り、m個以上と判定されたときはステ
ップS6を実行する。この処理は、前置区間を設定して
いない場合に、出力オフセット値を算出する測定区間
(全体でn個のデータとする)の一部、本例では先頭部
分のm個(m<n)のデータが全てサンプリングされた
か否かを判定するものである。
【0036】ステップS6では図7のタスク2を起動し
てから次のステップS7へ移る。タスク2はこの時点か
ら実行を開始するので、タスク1とタスク2はリアルタ
イムモニタによって同時併行的に実行される。
【0037】ステップS7では測定区間の全データ数
(n個)の検出器信号データのサンプリングが終了した
か否かを判定する。ここでn個以上と判定されたらステ
ップS8へ移るが、n個未満と判定されたらステップS
4へ戻る。尚、n個未満の時はステップS4からステッ
プS7までのループを通る毎にタスク2が起動される
が、2回目以降のタスク2の起動は事実上無作業になる
ので問題ない。
【0038】ステップS8では検出器の送りを停止す
る。即ち、送り速度出力回路24aに零信号を出力して
検出器21の送りを停止する。
【0039】一方、ステップS3で前置区間設定有りと
判定されたときは、ステップS9においてステップS4
と同様の処理を行う。但し、続くステップS10ではス
テップS5とは異なるk個(前置区間の全データ数)を
基準にサンプリング数の大小を判定する。そして、k個
未満であればステップS9へ戻るが、k個以上と判定さ
れたらステップS11でタスク3を起動してからステッ
プS12へ進む。
【0040】ステップS12では(k+n)個を基準と
してサンプリング数の大小を判定し、(k+n)個未満
のときはステップS9へ戻るが、(k+n)個以上と判
定されたときはステップS8へ進んで検出器送りを停止
する。この(k+n)個は前置区間と測定区間のデータ
数の総和である。尚、ステップS12からステップS9
へ戻っても、ステップS11におけるタスク3の起動は
1回目のみ有効であり、2回目以降は無作業となる。こ
れは、ステップS6の場合と同様である。
【0041】図7は前置区間の設定がない場合に起動さ
れるタスク2の細部である。このタスク2の最初のステ
ップS21では出力オフセットの計算を行う。具体的に
は、サンプリング済の検出器信号データの先頭からm個
のデータについて平均値を求め、これを出力オフセット
とする。次のステップS22では、サンプリング済の検
出器信号データの1番目のデータから、ステップS21
で得られた出力オフセットを減算する。
【0042】以下、ステップS22〜ステップS26の
ループ処理において、ステップS22を実行する毎に検
出器信号データの1番目から順次1データづつ出力オフ
セット調整を行う。この場合、ステップS22までの処
理は、レンジによる信号の大きさを考慮せずに検出器信
号入力回路21fからの入力値そのものを対象として処
理している。
【0043】これに対し、ステップS23ではレンジに
よる信号の大きさを考慮するためにレンジ定数の乗算を
行う。即ち、レンジ切替出力回路28aへ出力したレン
ジ番号によって決まるレンジ定数をSとし、記録計出力
を行うために前もって設定されている記録拡大倍率によ
って決まる拡大定数をRとした場合、上記のステップS
22で得られた出力オフセット調整結果にこのレンジ定
数Sと拡大定数Rをそれぞれ乗算する。そして、次のス
テップS24でステップS23の乗算結果を記録計用出
力回路22aへ出力する。
【0044】ステップS25ではステップS24による
記録計出力が何回行われたかを測定区間の全データ数n
個と比較する。ここで、n個以上と判定されたらタスク
2を終了するが、n個未満と判定されたらステップS2
6へ進み、次のデータがサンプリングされるのを待つ。
【0045】つまり、ステップS22からステップS2
6では1ループあたり1データの処理を行う。このた
め、ステップS26では、次に処理しようとする検出器
信号データ(i個目のデータを処理したときは(i+
1)個目のデータ)がタスク1で既にサンプリングされ
たか否かを判定し、サンプリングされていない場合は、
サンプリングされるのを待つ。このステップS26で次
のデータがサンプリング済と判定されたらステップS2
2へ戻り、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0046】図8は、前置区間を設定した場合に起動さ
れるタスク3の詳細である。このタスク3では前置区間
の検出器信号データを用いることができるため、最初の
ステップS31ではk個のサンプリング済み前置区間検
出器信号データについて平均値を求め、これを出力オフ
セットとして使用する。
【0047】次のステップS32ではサンプリング済み
の検出器信号データの(k+1)番目、つまり測定区間
の1番目のデータからステップS32で得られた出力オ
フセットを減算する。以下同様にして、ステップS32
からステップS36のループ処理を繰り返すに際し、1
ループ当たり1個のデータ(測定区間全体ではn個のデ
ータ)について同じ減算処理を行う。
【0048】続くステップS33では、図7のステップ
S23と同様に、ステップS32で得られた出力オフセ
ットにレンジ定数を乗算する。そして、ステップS34
ではステップS33の結果を記録計用出力回路22aへ
出力する。更に、ステップS35では、ステップS34
による記録計出力が、前置区間と測定区間のデータ数の
総和(k+n)番目までのデータについて行なわれたか
を比較する。
【0049】ステップS35で(k+n)番目以上と判
定されたら、このタスク3を終了するが、(k+n)番
目未満と判定されたときは全データ数n個の測定区間に
対する処理を完了していないので、ステップS36へ進
む。このステップS36は、図7のステップS26と同
様に、記録計出力する次のデータのサンプリングを待つ
処理であり、この処理を完了したらステップS32へ戻
る。
【0050】
【発明の効果】以上述べた本発明の自動オフセット調整
機能付き測定機には、次の利点がある。 a)記録図形を表示または印字する時のレンジ倍率を任
意に選択しても、測定データに共通に含まれるオフセッ
ト分がキャンセルされるため、表示または印字する図形
がオーバレンジしにくくなり、失敗のない拡大記録図形
出力を容易に得ることができる。 b)測定データに共通に含まれるオフセット分がキャン
セルされるため、測定データにオフセットが含まれてい
てもよい。このため、検出器の位置決め、検出器のオフ
セット調整がラフで済み、その分操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した測定機の一部ブロック図で
ある。
【図2】 本発明を適用した測定機の残部ブロック図で
ある。
【図3】 CRTディスプレイの画面構成を示す説明図
である。
【図4】 表面性状測定器の機構図である。
【図5】 本発明の実施例の説明図である。
【図6】 本発明の処理を示すタスク1のフローチャー
トである。
【図7】 本発明の処理を示すタスク2のフローチャー
トである。
【図8】 本発明の処理を示すタスク3のフローチャー
トである。
【符号の説明】
A…拡大記録図形表示部、10…共通バス、11…CP
U、12…メモリ、13…プリンタ、14…CRTディ
スプレイ、15…キーボード、16…マウス、17…ス
イッチ、21…粗さ検出器、21f…検出器信号入力回
路、22…記録計、22a…記録計用出力回路、23…
検出器送り位置スケール、24…検出器送りユニット、
25…コラム機構、26…傾斜補正用載物台、27c…
オフセット出力回路、28a…レンジ切替出力回路、3
0…測定物。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−47401(JP,A) 特開 平2−181623(JP,A) 特開 昭55−57106(JP,A) 特開 平4−264212(JP,A) 特開 平4−48214(JP,A) 特開 平4−38471(JP,A) 特開 昭64−26161(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定物の状態を走査して検出する検出手
    段と、この検出手段で検出された測定値を順次サンプリ
    ングしてディジタル値に変換するA/D変換手段と、こ
    のA/D変換手段でディジタル変換された測定データを
    処理するデータ処理手段と、このデータ処理手段の処理
    結果をアナログ値に変換するD/A変換手段と、このD
    /A変換手段でアナログ変換されたデータを表示又は印
    字する手段とを備え、 前記データ処理手段は、前記検出
    手段の走査による測定範囲がデータ処理上必要とされる
    測定区間に対して先行する前置区間を有するか否かを判
    定する判定手段と、この判定手段の判定結果に基づい
    て、前記前置区間がある場合にはその区間から、前記前
    置区間がない場合は前記測定区間から、それぞれ所定個
    数の測定データを平均して出力オフセット値を算出する
    算出手段と、この算出手段により得られた出力オフセッ
    ト値により前記測定区間の表示又は印字出力のレベル調
    整を行うオフセット調整手段とを備えたことを特徴とす
    るオフセット調整機能付き測定機。
  2. 【請求項2】 前記データ処理手段は、表示又は印字上
    の測定レンジに対応して所定のレンジ定数を前記出力オ
    フセット値に乗算する乗算手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載のオフセット調整機能付き測定機。
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