JPH0760110A - 超微粒子の粒度制御方法 - Google Patents

超微粒子の粒度制御方法

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JPH0760110A
JPH0760110A JP22813793A JP22813793A JPH0760110A JP H0760110 A JPH0760110 A JP H0760110A JP 22813793 A JP22813793 A JP 22813793A JP 22813793 A JP22813793 A JP 22813793A JP H0760110 A JPH0760110 A JP H0760110A
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particles
primary particles
substance
particle size
ultrafine
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JP22813793A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Kuga
良壽 空閑
Kazuo Takeuchi
一夫 武内
Shohei Isomura
昌平 磯村
Kikuo Okuyama
喜久夫 奥山
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RIKEN
Original Assignee
RIKEN
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザー同位体分離法などの気相反応により生
成された反応生成物分子の凝縮を促進し、粒子のサイズ
の大きな一次粒子を迅速に生成できるようにして、さら
には大きなサイズの一次粒子を凝集して鎖状に連結した
大きな粒子(二次粒子)を生成する。 【構成】レーザー同位体分離法などの気相反応による反
応生成物たる分子を凝縮して一次粒子を生成し、一次粒
子を凝集して二次粒子を生成して超微粒子を形成し、超
微粒子を反応ガスと分離して捕集する超微粒子の捕集方
法において、一次粒子の核となる物質をイオン化し、イ
オン化した核となる物質に、物質の周囲に位置する反応
生成物たる分子を凝縮して一次粒子を生成し、一次粒子
を凝集により連鎖状に連結して二次粒子を生成して超微
粒子を形成し、超微粒子の粒度を増大するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超微粒子の粒度制御方
法に関し、さらに詳細には、レーザーを用いた同位体分
離などの気相反応において生成される超微粒子のサイズ
を大きくする際に用いて好適な超微粒子の粒度制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、気相反応により粒子を生成する
方法が知られいる。こうした気相反応としては、所謂、
CVD反応(Chemical Vapar Depo
sition:気相化学反応)があり、このCVD反応
の範疇には、レーザーを用いた反応が含まれ、さらにレ
ーザーを用いた反応には、レーザーを用いた同位体分離
法(以下、「レーザー同位体分離法」と称する。)が含
まれる。
【0003】このレーザー同位体分離法とは、取り扱わ
れる気体状の作業物質(同位体分離すべき原子あるいは
当該原子を含んだ分子)に、単色性で高いエネルギー密
度をもったレーザー光を吸収させて選択的に化学反応を
誘起させ、例えば、反応生成物中に目的の同位体を濃縮
し、これを捕集するものである。そして、こうして捕集
する反応生成物は、超微粒子であることが多い。なお、
レーザー同位体分離法においては、目的の同位体を濃縮
するのではなくて、除去する場合もある。
【0004】例えば、レーザー同位体分離法を用いてウ
ランの同位体として235Uを分離する場合においては、
UF6の光分解生成物であるUF5中に235Uを濃縮し、
235Uが濃縮されたUF5を捕集することになる。ここに
おいて、UF6の光分解生成物であるUF5粒子は、その
一次粒子径が5nm〜50nm程度の超微粒子となるも
のである。
【0005】図14には、上記したレーザー同位体分離
法を行うためのレーザー同位体分離装置の概略構成図が
示されている。以下に、ウランの同位体としてUF6
光分解生成物であるUF5中に235Uを濃縮し、235Uが
濃縮されたUF5を捕集する場合を例にとって、図14
に示されたレーザー同位体分離装置を説明する。
【0006】レーザー同位体分離装置100は、235
6を選択励起する選択励起用のTEA−CO2レーザー
102のレーザー光と235UF6を光分解して超微粒子の
235UF5を得るための解離用のTEA−CO2レーザー
104のレーザー光とが、増幅器106、108を介し
てラマンセル110に導入されて、所望の波長(約16
μm)にラマン変換されて、超音速ノズル型反応器11
2に入射されるとともに、作業物質としてのUF6およ
び比熱比γ(定圧比熱と定容比熱の比)の大きなArを
冷却して、TEA−CO2レーザー102のレーザー光
のラマン変換光による選択励起による同位体分離の効率
を高めるための超音速ノズル型反応器112を有してい
る。この超音速ノズル型反応器112は、混合ガスが絞
り込み部112aを通過することによりUF6およびA
rを断熱膨張させて、UF6およびArを冷却するもの
である。
【0007】ここにおいて、作業物質たるUF6の他に
Arを添加しているのは、UF6は7原子分子であり比
熱比γは極めて「1」に近く、UF6単独では超音速ノ
ズル型反応器112のノズル効果による断熱膨張に基づ
く冷却を行うことが困難であるため、比熱比の大きいA
r(γ=1.67)を大量に添加してγの値を大きく
し、UF6を冷却するためである。
【0008】そして、超音速ノズル型反応器112内に
おいて生成された235UF5の超微粒子を凝集したUF5
粒子が、捕集器たるマルチジェットインパクタ114に
よって捕集されることになる。
【0009】図15(a)(b)(c)には、マルチジ
ェットインパクタ114の詳細な構成が示されており、
UF6およびArのガス流に同伴しているUF5粒子を、
多孔板114aの孔114bを通過させて、衝突板11
4cに慣性力により衝突させて捕集するものである。即
ち、慣性力によりUF5粒子が衝突板114cに衝突し
て堆積することになるので、こうして衝突板114c上
に堆積したUF5粒子を捕集するものである。
【0010】なお、符号116はUF6およびArを超
音速ノズル型反応器112へ高速で送出するための圧縮
器であり、符号118は不純物を除去するためのフィル
ターである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザー同
位体分離装置100の超音速ノズル型反応器112内で
生成されるUF5の一次粒子は、その径が上記したよう
に5nm〜50nm程度の超微粒子となるものであっ
た。
【0012】即ち、選択励起用のTEA−CO2レーザ
ー102のレーザー光と解離用のTEA−CO2レーザ
ー104のレーザー光とをラマン変換した約16μmの
波長のレーザー光をUF6に照射することによって、図
3(a)に示すように、選択的に生成された235UF5
子が凝縮されて一次粒子を生成することになるものであ
るが、一次粒子の核の生成が遅いため一次粒子の生成自
体が遅れ、そのために一次粒子の粒径が5nm〜50n
m程度の超微粒子とならざるを得なかった。
【0013】このように、一次粒子の核の生成が遅く、
一次粒子の生成自体も遅れ、しかも一次粒子の粒径が極
めて小径であるため、235UF5分子や235UF5超微粒子
が混合・拡散されて、超音速ノズル型反応器112、途
中の配管ならびにマルチジェットインパクタ114など
の壁面への付着が生じるようになり、このことが235
5粒子の捕集効率を低下させる原因となっていたとい
う問題点があった。
【0014】そして、このことを少しでも解消するため
には、マルチジェットインパクタ114や選択励起によ
る反応プロセス自体の効率を上げる必要があり、これが
マルチジェットインパクタ114、圧縮器116ならび
に反応プロセスへの大きな負担となっていたという問題
点があった。
【0015】しかも、高度な濃縮(同位体分離)が可能
となる、反応物が低濃度ならびに低温であるという条件
下では、さらに核生成および粒子成長が遅れるため、粒
子の捕集が一層プロセスへの大きな負担となるという問
題点があった。
【0016】また、マルチジェットインパクタ114自
体の捕集効率は、ストークス数Stkの値が大きいほど高
くなることが知られている。
【0017】ここにおいて、ストークス数Stkは、 Stk=慣性力/粘性力=(CmρDp 2T)/(9μW) Cm:粒子に作用する流体抵抗のスリップを補正するC
unninghamの補正係数 Dp:多孔板114aの孔114bを通過する粒子の粒
径 uT:多孔板114aの孔114bでの流れの速度 μ :多孔板114aの孔114bでの流れの粘度 W :多孔板114aの孔114bの径 により表され、Dp(粒子の粒径)を大きくするほど、
捕集効率が上がるものであり、235UF5粒子の粒径の小
ささが、マルチジェットインパクタ114自体の捕集効
率を低下させる原因となっているという問題点もあっ
た。
【0018】さらに、粒子の大きさが小さくなるに従っ
て、比表面積(単位体積当たりの表面積)が大きくなる
ので、238UF6235UF5粒子表面との交換反応が促進
され、濃縮時の劣化反応が促進されるという問題点があ
った。
【0019】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、レーザー同位体分離法などの気相反応に
より生成された反応生成物分子の凝縮を促進し、粒子の
サイズの大きな一次粒子を迅速に生成できるようにし
て、さらには大きなサイズの一次粒子を凝集して鎖状に
連結した大きな粒子(二次粒子)を生成することのでき
る超微粒子の粒度制御方法を提供しようとするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における超微粒子の粒度制御方法は、気相反
応による反応生成物たる分子を凝縮して一次粒子を生成
し、上記一次粒子を凝集して二次粒子を生成して超微粒
子を形成し、上記超微粒子を反応ガスと分離して捕集す
る超微粒子の捕集方法において、上記一次粒子の核とな
る物質をイオン化し、イオン化した核となる上記物質
に、上記物質の周囲に位置する上記反応生成物たる分子
を凝縮して一次粒子を生成し、上記一次粒子を凝集によ
り連鎖状に連結して二次粒子を生成して超微粒子を形成
し、上記超微粒子の粒度を増大するようにしたものであ
る。
【0021】また、本発明における超微粒子の粒度制御
方法は、同位体分離すべき原子あるいは上記原子を含ん
だ分子たる気体状の作業物質に、単色性で高いエネルギ
ー密度をもったレーザー光を吸収させて選択的に化学反
応を誘起させ、反応生成物たる分子を凝縮して同位体分
離した一次粒子を生成し、上記一次粒子を凝集して二次
粒子を生成して同位体分離した超微粒子を形成し、上記
同位体分離した上記超微粒子を捕集するレーザー同位体
分離法において、上記一次粒子の核となる物質をイオン
化し、イオン化した核となる上記物質に、上記物質の周
囲に位置する上記反応生成物たる分子を凝縮して一次粒
子を生成し、上記一次粒子を凝集により連鎖状に連結し
て二次粒子を生成して超微粒子を形成し、上記超微粒子
の粒度を増大するようにしたものである。
【0022】
【作用】本発明の前者ならびに後者においては、超微粒
子の核となる物質がイオン化されるので、電気的な力に
より核の周囲の分子を引き付けて凝縮(主に静電凝縮)
し、粒径の大きな一次粒子が生成される。さらに、この
一次粒子同志が電気的な力により引き付けられて凝集
(主に静電凝集)して、大きなサイズの粒子が生成され
ることになる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明による超
微粒子の粒度制御方法の実施例を詳細に説明するものと
する。なお、以下の説明においては、気相反応の中のレ
ーザー同位体分離法を取り上げて説明することとする。
【0024】図1には、本発明の一実施例による超微粒
子の粒度制御方法を行うためのレーザー同位体分離装置
の概略構成図が示されている。以下に、ウランの同位体
としてUF6の光分解生成物であるUF5中に235Uを濃
縮し、235Uが濃縮されたUF5を捕集する場合を例にと
って、図1に示されたレーザー同位体分離装置10を説
明する。なお、図14に示したレーザー同位体分離装置
100と同一あるいは相当する構成に関しては、同一の
符号を付して示すことにより、構成および作用の詳細な
説明は省略する。
【0025】レーザー同位体分離装置10には、選択励
起用のTEA−CO2レーザー102のレーザー光と解
離用のTEA−CO2レーザー104のレーザー光とを
ラマン変換した波長約16μmのレーザー光の照射によ
って生成された235UF5分子をイオン化するためのエネ
ルギー源として、光源12が設けられている。なお、
235UF5分子のイオン化は、生成された235UF5分子の
1/104〜1/106程度のイオン化でよいため、イオ
ン化のためのエネルギー源としては低密度のものでよ
い。
【0026】こうしたエネルギー源としては、上記した
光源12の他に、放射線源や電子ビーム源などを用いる
ことができる。
【0027】以上の構成において、光源12の照射によ
235UF5分子の電子が分離されると、図2(a)に示
すように235UF5分子がイオン化(本実施例において
は、プラス・イオン化される。)されて、その直後に安
定な核が発生される。
【0028】この安定した核はイオン化されているの
で、光源12の励起とともに周囲の23 5UF5分子を分極
させるように作用し、分極した周囲の235UF5分子を電
気的な力によって迅速に凝縮(主に静電凝縮)し(図2
(b))、大きなサイズの一次粒子を生成する(図2
(c))。こうした大きなサイズの一次粒子の生成後に
おいても、光源12の照射により一次粒子が両極荷電さ
れるようになり、一次粒子同士の凝集(主に静電凝集)
が促進され、鎖状に連結した大きなサイズの235UF5
子(二次粒子)を得ることができる(図2(d))。
【0029】即ち、図3(b)に示すように、選択的に
生成された235UF5分子に光源12から光が照射された
り、あるいは放射線源から放射線が照射されたりなどす
ると、235UF5分子がイオン化されて、安定な核が高密
度で大量に発生する。また、イオン化による、235UF5
分子の蒸気圧の低下も生ずる。
【0030】従って、上記した安定な核に周囲の235
5分子が電気的な力によって凝縮(主に静電凝縮)さ
れて一次粒子を生成し、さらに一次粒子が電気的な力に
よって迅速に凝集(主に静電凝集)されてサイズの大き
い粒子(二次粒子)に成長するため、混合・拡散による
壁面への付着なしに、マルチジェットインパクタ114
によって効率良く捕集することができる。
【0031】上記のようにして、大きなサイズの粒子を
捕集することができるようになるため、マルチジェット
インパクタ114自体の捕集効率も上がり、マルチジェ
ットインパクタ114、圧縮器116ならびに反応プロ
セスの負担が軽減されて、マルチジェットインパクタ1
14、圧縮器116ならびに反応プロセスをコンパクト
化できる。
【0032】しかも、従来においては生成物粒子の捕集
が困難であった、反応物が低濃度ならびに低温であると
いう条件下(反応物が低濃度ならびに低温であるという
条件下においては、生成物粒子の粒径が非常に小さくな
るが、高度な濃縮が可能となる場合が多い。)において
も、上記したようにサイズの大きな粒子(二次粒子)を
生成することができることになるので、容易に生成物粒
子を捕集することができるようになる。
【0033】図4には、本願出願人が、図1に示すレー
ザー同位体分離装置10以外において、本発明の超微粒
子の粒度制御方法による効果を実験的に確認したときに
使用した実験装置が示されている。
【0034】実験装置としては、生成物(UF5粒子)
を捕集するための捕集板20と、この捕集板20上に配
置されたCuよりなるTEM(透過型電子顕微鏡)用サ
ンプルプレート22およびSEM(走査型電子顕微鏡)
用サンプルプレート24とを内蔵した容積250cm3
の十字型セル26を二個準備し、一方には生成物たるU
5分子をイオン化するための放射線源としてα線源(
241Am)28を配置し、他方にはα線源28のような
UF5分子をイオン化するためのエネルギー源を配置し
ないこととした。
【0035】そして、実験方法としては、容積250c
3の十字型セル26内に、UF6、CH4およびArを
所定量封入し、KrFレーザー光をCaF2の窓を介し
て1発照射した。そして、UF6のダーク反応による減
少は、KBrの窓よりUF6ガス濃度測定用赤外(I
R)光を照射して、赤外分光法により観察した。
【0036】レーザー照射後の生成物の粒径をTEMお
よびSEMで観察すると、図5(a)(b)に示すTE
M写真より、生成物の一次粒子の粒径は、α線源28の
存在下でのレーザー照射で生成した粒子の方が大きいこ
とが確認された。
【0037】図6(a)(b)は、TEM写真より算出
した粒径の個数分布の一例を示すグラフである。そし
て、図6(a)はα線源28の存在下でレーザー照射し
た場合の粒径の個数分布のグラフであり、図6(b)は
α線源28が存在しない状態でレーザー照射した場合の
粒径の個数分布のグラフである。これら図6(a)
(b)のグラフより、α線源28が存在する場合の方
が、より大きな一次粒子が生成されており、その平均値
も大きいことが確認された。
【0038】図7は、フルイ下積算の粒度分布(横軸の
粒径よりも小さな粒子が何パーセントあるかを示したグ
ラフ)を示すグラフである。α線源28がある場合の方
が、粒度分布が全体的に粒度の大きい方にシフトしてい
ることがわかる。
【0039】図8には、UF5生成用レーザーのレーザ
ー照射エネルギーが高い場合と低い場合とにおける、一
次粒子径の平均値(個数平均)と標準偏差をまとめた表
を示した。この図8に示す表より、レーザー照射エネル
ギーの高低によらず、即ち、生成されたUF5分子の密
度によらず、α線源28の存在する方が一次粒子径が大
きくなることが確認された。
【0040】さらに、図9に示すSEM写真より、α線
源28の存在下でのレーザー照射で生成した粒子の方が
凝集の程度は高く、鎖状に連結されていることが確認さ
れた。
【0041】これは、KrFレーザー光の照射により生
成されたUF5分子がα線源28によりイオン化され、
UF5分子生成直後に核が発生し、比較的大きな一次粒
子に成長したためである。また一次粒子生成後も、α線
源28による両極荷電が生じ、電気的な凝集(主に静電
凝集)が進み、鎖状構造の二次粒子の生成が促進された
ためである。
【0042】図10乃至図12には、図1に示したレー
ザー同位体分離装置の要部の変形例が示されている。
【0043】図10に示した第一の変形例は、光源12
として示したように、超音速ノズル型反応器112の外
部からUF5分子イオン化用のエネルギーを供給するの
ではなく、超音速ノズル型反応器112内にα線源30
を配設した点において、図1に示した構成と異なるもの
である。この構造は、上記した図4に示した実験装置と
同様な構造であり、α線源30によりUF5分子をイオ
ン化することができる。
【0044】また、図11に示した第二の変形例は、超
音速ノズル型反応器112内において、過飽和状態のU
5分子に対してイオン化のためのα線源30が照射さ
れるようにしたものである。即ち、絞り込み部112a
とα線源30との間に、第二の絞り込み部32が生成さ
れている。この絞り込み部32によってUF5分子が断
熱膨張され、UF5分子が冷却されて過飽和状態とな
る。これにより、α線源30によるUF5分子イオン化
およびその後の凝縮過程ならびに凝集過程が促進され
る。
【0045】さらに、図12に示した第三の変形例は、
上記した図1に示した構成ならびに第一の変形例および
第二の変形例が、いずれも同位体分離の生成物であるU
5分子をイオン化して核としているのに対して、UF5
分子以外のよりイオン化されやすい物質を導入し、これ
をイオン化して核とすることにより周囲のUF5分子を
静電凝縮させるようした点において、図1に示した構成
ならびに第一の変形例および第二の変形例と異なるもの
である。
【0046】この第三の変形例によれば、イオン化の容
易な物質を導入してこれをイオン化して核とすることに
より、当該核の周囲にUF5分子が凝縮(主に静電凝
縮)された一次粒子ができ、さらに上記実施例と同様に
凝集(主に静電凝集)により一次粒子を連鎖した粒子
(二次粒子)が生成されることになる。そして、このよ
うな粒子を捕集した後に、核(イオン化容易な物質)と
UF5とを分離すれば良い。
【0047】なお、上記実施例においては、ウランの同
位体を分離して捕集することに関して説明したが、ウラ
ンのみに限られることなく、図13に示すように、Si
あるいはZrなどの同位体を分離して捕集する際にも、
本発明を用いることができることは勿論である。
【0048】また、上記実施例においては、235UF5
子はプラス・イオン化されることになるが、マイナス・
イオン化されるようにしても、同様な効果を得ることが
できるのは勿論である。
【0049】さらに、上記実施例においては、上記した
ように気相反応の中のレーザー同位体分離法に関して説
明したが、本発明を気相反応全般に適用することができ
ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】気相反応による反応生成物たる分子を凝縮
して一次粒子を生成し、一次粒子を凝集して二次粒子を
生成して超微粒子を形成し、超微粒子を反応ガスと分離
して捕集する超微粒子の捕集方法において、一次粒子の
核となる物質をイオン化し、イオン化した核となる物質
に、物質の周囲に位置する反応生成物たる分子を凝縮し
て一次粒子を生成し、一次粒子を凝集により連鎖状に連
結して二次粒子を生成して超微粒子を形成し、超微粒子
の粒度を増大するようにしたため、超微粒子の核となる
物質をイオン化しているので、電気的な力により核の周
囲の分子を引き付けて凝縮(主に静電凝縮)し、粒径の
大きな一次粒子を生成することができる。さらに、この
一次粒子同志を電気的な力により引き付けて凝集(主に
静電凝集)して、大きなサイズの粒子を生成できること
になる。
【0052】また、同位体分離すべき原子あるいは原子
を含んだ分子たる気体状の作業物質に、単色性で高いエ
ネルギー密度をもったレーザー光を吸収させて選択的に
化学反応を誘起させ、反応生成物たる分子を凝縮して同
位体分離した一次粒子を生成し、一次粒子を凝集して二
次粒子を生成して同位体分離した超微粒子を形成し、同
位体分離した超微粒子を捕集するレーザー同位体分離法
において、一次粒子の核となる物質をイオン化し、イオ
ン化した核となる物質に、物質の周囲に位置する反応生
成物たる分子を凝縮して一次粒子を生成し、一次粒子を
凝集により連鎖状に連結して二次粒子を生成して超微粒
子を形成し、超微粒子の粒度を増大するようにしたた
め、超微粒子の核となる物質をイオン化しているので、
電気的な力により核の周囲の分子を引き付けて凝縮(主
に静電凝縮)し、粒径の大きな一次粒子を生成すること
ができる。さらに、この一次粒子同志を電気的な力によ
り引き付けて凝集(主に静電凝集)して、大きなサイズ
の粒子を生成できることになる。
【0053】従って、本発明によれば、レーザー同位体
分離法などの気相反応により生成された反応生成物分子
の凝縮を促進し、粒子のサイズの大きな一次粒子を迅速
に生成できるようになり、さらには大きなサイズの一次
粒子を凝集して鎖状に連結した大きな粒子(二次粒子)
を生成することができるため、超微粒子の捕集を容易か
つ極めて効率的に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超微粒子の粒度制御方法を行うた
めのレーザー同位体分離装置の概略構成図である。
【図2】(a)、(b)、(c)および(d)は、本発
明による超微粒子の粒度制御方法における粒子の成長を
順次示す説明図である。
【図3】(a)は従来の超微粒子の生成状態を示す説明
図であり、(b)は本発明による超微粒子の粒度制御方
法における超微粒子の生成状態を示す説明図である。
【図4】本発明による超微粒子の粒度制御方法の効果を
実験的に検証するための実験装置の概略構成図である。
【図5】図4に示した実験装置を用いた実験結果のTE
M(透過型電子顕微鏡)写真であり、(a)はα線源を
実験装置内に配置した場合を示し、(b)はα線源を実
験装置内に配置しない場合を示す。
【図6】TEM写真より算出した粒径の個数分布の一例
を示すグラフであり、(a)はα線源の存在下でレーザ
ー照射した場合であり、(b)はα線源が存在しない状
態でレーザー照射した場合である。
【図7】フルイ下積算の粒度分布(横軸の粒径よりも小
さな粒子が何パーセントあるかを示したグラフ)を示す
グラフである。
【図8】レーザー照射エネルギーが高い場合と低い場合
とにおける、一次粒子径の平均値(個数平均)と標準偏
差をまとめた表である。
【図9】図4に示した実験装置を用いた実験結果のSE
M(走査型電子顕微鏡)写真であり、(a)はα線源を
実験装置内に配置した場合を示し、(b)はα線源を実
験装置内に配置しない場合を示す。
【図10】図1に示すレーザー同位体分離装置の第一の
変形例を示す要部断面構成図である。
【図11】図1に示すレーザー同位体分離装置の第二の
変形例を示す要部断面構成図である。
【図12】図1に示すレーザー同位体分離装置の第三の
変形例を示す要部断面構成図である。
【図13】Si、Zrなどの同位体分離の際における超
微粒子の捕集に、本発明を適用できることを示す図表で
ある。
【図14】従来のレーザー同位体分離装置の概略構成図
である。
【図15】マルチジェットインパクタの詳細な構成が示
されており、(a)はマルチジェットインパクタの縦断
面図であり、(b)は多孔板の平面図であり、(c)は
捕集作用の説明図である。
【符号の説明】
10 レーザー同位体分離装置 12 光源 20 捕集板 22 TEM用サンプルプレート 24 SEM用サンプルプレート 26 十字型セル 28 α線源 30 α線源 32 絞り込み部 100 レーザー同位体分離装置 102 選択励起用のTEA−CO2レーザー 104 解離用のTEA−CO2レーザー 106 増幅器 108 増幅器 110 ラマンセル 112 超音速ノズル型反応器 112a 絞り込み部 114 マルチジェットインパクタ 114a 多孔板 114b 孔 114c 衝突板 116 圧縮器 118 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥山 喜久夫 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相反応による反応生成物たる分子を凝
    縮して一次粒子を生成し、前記一次粒子を凝集して二次
    粒子を生成して超微粒子を形成し、前記超微粒子を反応
    ガスと分離して捕集する超微粒子の捕集方法において、 前記一次粒子の核となる物質をイオン化し、イオン化し
    た核となる前記物質に、前記物質の周囲に位置する前記
    反応生成物たる分子を凝縮して一次粒子を生成し、前記
    一次粒子を凝集により連鎖状に連結して二次粒子を生成
    して超微粒子を形成し、前記超微粒子の粒度を増大する
    ことを特徴とする超微粒子の粒度制御方法。
  2. 【請求項2】 前記超微粒子のイオン化した核となる物
    質は、前記反応生成物たる分子である請求項1記載の超
    微粒子の粒度制御方法。
  3. 【請求項3】 同位体分離すべき原子あるいは前記原子
    を含んだ分子たる気体状の作業物質に、単色性で高いエ
    ネルギー密度をもったレーザー光を吸収させて選択的に
    化学反応を誘起させ、反応生成物たる分子を凝縮して同
    位体分離した一次粒子を生成し、前記一次粒子を凝集し
    て二次粒子を生成して同位体分離した超微粒子を形成
    し、前記同位体分離した前記超微粒子を捕集するレーザ
    ー同位体分離法において、 前記一次粒子の核となる物質をイオン化し、イオン化し
    た核となる前記物質に、前記物質の周囲に位置する前記
    反応生成物たる分子を凝縮して一次粒子を生成し、前記
    一次粒子を凝集により連鎖状に連結して二次粒子を生成
    して超微粒子を形成し、前記超微粒子の粒度を増大する
    ことを特徴とする超微粒子の粒度制御方法。
  4. 【請求項4】 前記超微粒子のイオン化した核となる物
    質は、前記反応生成物たる分子である請求項3記載の超
    微粒子の粒度制御方法。
JP22813793A 1993-08-20 1993-08-20 超微粒子の粒度制御方法 Pending JPH0760110A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507624A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 ツヴィスター・ベー・ウイ 流体分離器における凝縮及び分離を改善するための方法及び装置
WO2025150634A1 (ko) * 2024-01-11 2025-07-17 이에이트 주식회사 침전 반응을 계산하기 위한 유체 해석 시뮬레이션 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램

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