JPH0760910A - 熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる化粧シート - Google Patents
熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる化粧シートInfo
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- JPH0760910A JPH0760910A JP5230825A JP23082593A JPH0760910A JP H0760910 A JPH0760910 A JP H0760910A JP 5230825 A JP5230825 A JP 5230825A JP 23082593 A JP23082593 A JP 23082593A JP H0760910 A JPH0760910 A JP H0760910A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層した化粧シートの破れや歪変形がなく、
絵柄の流れやムラがないようにする。 【構成】 繊維質基材3の上に未硬化の熱硬化性樹脂液
5を塗布又は含浸し、該樹脂液5の上にJIS−K−7
202の18.5kg/cm2 荷重における荷重たわみ
温度が75℃以上の熱可塑性樹脂シート1に絵柄2を設
けた化粧シートを積層した後、該積層体を加圧又は加熱
加圧して熱可塑性樹脂液を硬化させるとともに積層体を
接着一体化させる。
絵柄の流れやムラがないようにする。 【構成】 繊維質基材3の上に未硬化の熱硬化性樹脂液
5を塗布又は含浸し、該樹脂液5の上にJIS−K−7
202の18.5kg/cm2 荷重における荷重たわみ
温度が75℃以上の熱可塑性樹脂シート1に絵柄2を設
けた化粧シートを積層した後、該積層体を加圧又は加熱
加圧して熱可塑性樹脂液を硬化させるとともに積層体を
接着一体化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、厨房器、建築内
装材、弱電機器キャビネット等の表面材として好適に使
用される熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれ
に用いる化粧シートに関する。
装材、弱電機器キャビネット等の表面材として好適に使
用される熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれ
に用いる化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱硬化性樹脂化粧板の表面に更に
化粧シートを積層接着する場合、一旦硬化した樹脂層に
化粧シートを接着するのが困難であるため、もっぱら化
粧板の成形と同時に積層接着していた。例えば、熱可塑
性樹脂からなる化粧シートを必要に応じて接着剤層、易
接着プライマー層等を介して成形と同時に積層接着する
もの(例えば、特開昭60−122149号公報、特開
平3−218832号公報、特開平4−37508号公
報等参照)や、耐熱性及び寸法安定性のある紙を用いた
化粧シートを成形と同時に積層接着するようにしたもの
(例えば、特公昭26−4540号公報、特開昭53−
9872号公報、特開昭62−152733号公報等参
照)が知られている。
化粧シートを積層接着する場合、一旦硬化した樹脂層に
化粧シートを接着するのが困難であるため、もっぱら化
粧板の成形と同時に積層接着していた。例えば、熱可塑
性樹脂からなる化粧シートを必要に応じて接着剤層、易
接着プライマー層等を介して成形と同時に積層接着する
もの(例えば、特開昭60−122149号公報、特開
平3−218832号公報、特開平4−37508号公
報等参照)や、耐熱性及び寸法安定性のある紙を用いた
化粧シートを成形と同時に積層接着するようにしたもの
(例えば、特公昭26−4540号公報、特開昭53−
9872号公報、特開昭62−152733号公報等参
照)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた前
者のものでは、熱可塑性樹脂が加熱により軟化するた
め、熱硬化性樹脂化粧板の成形時の熱と応力により化粧
シートが変形して絵柄が崩れたりムラを生じる場合が頻
発する。この現象は成形条件のバラツキ、シートのロッ
トによるバラツキによっても変化するので品質が安定し
なかった。
者のものでは、熱可塑性樹脂が加熱により軟化するた
め、熱硬化性樹脂化粧板の成形時の熱と応力により化粧
シートが変形して絵柄が崩れたりムラを生じる場合が頻
発する。この現象は成形条件のバラツキ、シートのロッ
トによるバラツキによっても変化するので品質が安定し
なかった。
【0004】また、後者のものでは、絵柄の歪や流動等
は発生しない反面、紙の繊維の凹凸や吸収性のため前者
のものほど鮮明且つ精緻な印刷ができず、また紙の地合
ムラのため絵柄にムラを生じやすい。特に絵柄を全面ベ
タで設ける場合にこの傾向が大きく現れる。また、でき
た化粧板に可撓性及び柔軟性がないため、折曲げ力や衝
撃力等の力が加わると亀裂や割れを生じやすいという問
題点もあった。
は発生しない反面、紙の繊維の凹凸や吸収性のため前者
のものほど鮮明且つ精緻な印刷ができず、また紙の地合
ムラのため絵柄にムラを生じやすい。特に絵柄を全面ベ
タで設ける場合にこの傾向が大きく現れる。また、でき
た化粧板に可撓性及び柔軟性がないため、折曲げ力や衝
撃力等の力が加わると亀裂や割れを生じやすいという問
題点もあった。
【0005】そこで、熱硬化性樹脂からなる化粧シート
を用いることも考えられるが、硬化済みの熱硬化性樹脂
シートは化学的反応性がないため化粧板の他の層との接
着性が不十分であり、また化粧板全体が上記のものより
更に硬くなり、補強したり応力を逃がすものもないた
め、曲げ等により容易に亀裂や割れを生じることから実
用化の可能性はない。
を用いることも考えられるが、硬化済みの熱硬化性樹脂
シートは化学的反応性がないため化粧板の他の層との接
着性が不十分であり、また化粧板全体が上記のものより
更に硬くなり、補強したり応力を逃がすものもないた
め、曲げ等により容易に亀裂や割れを生じることから実
用化の可能性はない。
【0006】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、絵柄に歪
やムラがなく、しかも亀裂や割れが発生することのない
熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる
化粧シートを提供しようとするものである。
されたものであり、その目的とするところは、絵柄に歪
やムラがなく、しかも亀裂や割れが発生することのない
熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる
化粧シートを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明者は、熱可塑性樹脂からなる化粧シートを積
層した化粧板において何故に斯かる欠点が生じるのか、
何を管理すれば斯かる欠点を防止できるのかを鋭意検討
した結果、熱可塑性樹脂シートの荷重たわみ温度(JI
S−K−7202)と化粧シートの絵柄の流れ、歪変形
とに相関関係があることを見出し、この点に着目して本
発明をなすに至った。そして、具体的には、本発明の熱
硬化性樹脂化粧板は、JIS−K−7202の18.5
kg/cm2 荷重における荷重たわみ温度が75℃以上
の熱可塑性樹脂シートに絵柄を設けた化粧シート、熱硬
化性樹脂が繊維質基材層に含浸又は塗布され硬化一体化
されてなる層を順に積層し接着一体化してなることを特
徴とする。
め、本発明者は、熱可塑性樹脂からなる化粧シートを積
層した化粧板において何故に斯かる欠点が生じるのか、
何を管理すれば斯かる欠点を防止できるのかを鋭意検討
した結果、熱可塑性樹脂シートの荷重たわみ温度(JI
S−K−7202)と化粧シートの絵柄の流れ、歪変形
とに相関関係があることを見出し、この点に着目して本
発明をなすに至った。そして、具体的には、本発明の熱
硬化性樹脂化粧板は、JIS−K−7202の18.5
kg/cm2 荷重における荷重たわみ温度が75℃以上
の熱可塑性樹脂シートに絵柄を設けた化粧シート、熱硬
化性樹脂が繊維質基材層に含浸又は塗布され硬化一体化
されてなる層を順に積層し接着一体化してなることを特
徴とする。
【0008】荷重たわみ温度を上記の如く75℃以上と
する理由は次のようである。すなわち、化粧板に用いる
熱硬化性樹脂は加熱する場合は勿論、加熱しない場合で
も硬化反応に伴って発生する熱によって40〜150℃
程度の温度となるが、その際、これに接触し加熱昇温し
た熱可塑性樹脂化粧シートの変形による絵柄インキの流
れ、歪変形を起こさないための必要な条件として、実験
の結果、該荷重たわみ温度が75℃以上あればよいこと
が判明したためである。
する理由は次のようである。すなわち、化粧板に用いる
熱硬化性樹脂は加熱する場合は勿論、加熱しない場合で
も硬化反応に伴って発生する熱によって40〜150℃
程度の温度となるが、その際、これに接触し加熱昇温し
た熱可塑性樹脂化粧シートの変形による絵柄インキの流
れ、歪変形を起こさないための必要な条件として、実験
の結果、該荷重たわみ温度が75℃以上あればよいこと
が判明したためである。
【0009】熱可塑性樹脂シートの要求性能としては、
熱硬化性樹脂化粧板の後加工(実公大15−3112
2号公報等に開示されるような所謂Vカット加工、切削
等)時や使用時にかかる曲げ応力及び衝撃力を十分に緩
和、吸収、或いは分散し得るだけの可撓性及び柔軟性を
有すること、熱硬化性樹脂と十分に接着し得るだけの
化学的親和性及び反応性を有すること、グラビア等の
印刷ができるだけの表面平滑性、引張強度、インキ転移
性、濡れ指数を有すること、熱硬化性樹脂の硬化成形
時の加熱加圧によって絵柄が流れたり歪んだりしないだ
けの耐熱性及び寸法安定性を有することの4つ挙げられ
る。
熱硬化性樹脂化粧板の後加工(実公大15−3112
2号公報等に開示されるような所謂Vカット加工、切削
等)時や使用時にかかる曲げ応力及び衝撃力を十分に緩
和、吸収、或いは分散し得るだけの可撓性及び柔軟性を
有すること、熱硬化性樹脂と十分に接着し得るだけの
化学的親和性及び反応性を有すること、グラビア等の
印刷ができるだけの表面平滑性、引張強度、インキ転移
性、濡れ指数を有すること、熱硬化性樹脂の硬化成形
時の加熱加圧によって絵柄が流れたり歪んだりしないだ
けの耐熱性及び寸法安定性を有することの4つ挙げられ
る。
【0010】これらのうち〜の性能を満たすものと
して、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステルの単
独又は共重合体等のアクリル樹脂(なお、(メタ)アク
リル酸エステルの表記は「アクリル酸エステル又はメタ
アクリル酸エステル」の意味である)、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、イソフタ
レート・テレフタレート共重合体等のポリエステル、可
塑剤添加量5〜30重量部程度のポリ塩化ビニル、塩化
ビニル・アクリル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン共重合体等のスチレン系
樹脂、ポリカーボネート等の樹脂が選ばれる。さらに、
の性能を満たすために上記樹脂の中から、JIS−K
−7202の18.5kg/cm2 荷重における荷重た
わみ温度が75℃以上のものを選択する。なお、この熱
可塑性樹脂シートの厚みとしては、通常25〜200μ
m程度のものを使用する。
して、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステルの単
独又は共重合体等のアクリル樹脂(なお、(メタ)アク
リル酸エステルの表記は「アクリル酸エステル又はメタ
アクリル酸エステル」の意味である)、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、イソフタ
レート・テレフタレート共重合体等のポリエステル、可
塑剤添加量5〜30重量部程度のポリ塩化ビニル、塩化
ビニル・アクリル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン共重合体等のスチレン系
樹脂、ポリカーボネート等の樹脂が選ばれる。さらに、
の性能を満たすために上記樹脂の中から、JIS−K
−7202の18.5kg/cm2 荷重における荷重た
わみ温度が75℃以上のものを選択する。なお、この熱
可塑性樹脂シートの厚みとしては、通常25〜200μ
m程度のものを使用する。
【0011】熱可塑性樹脂シートに所望の絵柄を施す場
合、熱可塑性樹脂シートの熱硬化性樹脂と接する側に印
刷してもよいし、反対側若しくは両面に印刷してもよ
い。或いは、互いに同種又は異種の熱可塑性樹脂シート
を積層接着し、両シートの間(上側シートの裏又は下側
シートの上)に絵柄を形成してなるものを用いてもよ
い。この場合、印刷方式はグラビア、オフセット、シル
クスクリーン等でよく、また使用する絵柄インキは樹脂
バインダーに顔料、染料等の着色剤を添加したものを用
いる。バインダーとしては、酢酸セルロース、セルロー
スアセテートプロピオネート、硝化綿等の繊維素樹脂、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エ
チルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステルの単独又
は共重合体等のアクリル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体等の1種又は2種以上の混合物が、顔料として
は、弁柄、カドミウムレッド、黄鉛、群青、チタン白、
カーボンブラック等の無機顔料、キナクリドン、ポリア
ゾ、イソインドリノン、フタロシアニンブルー等の有機
顔料等が用いられる。なお、印刷する絵柄は、木目柄、
石目柄、布目柄等の天然物の絵柄、幾何学模様、文字、
記号等のいずれであってもよい。
合、熱可塑性樹脂シートの熱硬化性樹脂と接する側に印
刷してもよいし、反対側若しくは両面に印刷してもよ
い。或いは、互いに同種又は異種の熱可塑性樹脂シート
を積層接着し、両シートの間(上側シートの裏又は下側
シートの上)に絵柄を形成してなるものを用いてもよ
い。この場合、印刷方式はグラビア、オフセット、シル
クスクリーン等でよく、また使用する絵柄インキは樹脂
バインダーに顔料、染料等の着色剤を添加したものを用
いる。バインダーとしては、酢酸セルロース、セルロー
スアセテートプロピオネート、硝化綿等の繊維素樹脂、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エ
チルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステルの単独又
は共重合体等のアクリル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体等の1種又は2種以上の混合物が、顔料として
は、弁柄、カドミウムレッド、黄鉛、群青、チタン白、
カーボンブラック等の無機顔料、キナクリドン、ポリア
ゾ、イソインドリノン、フタロシアニンブルー等の有機
顔料等が用いられる。なお、印刷する絵柄は、木目柄、
石目柄、布目柄等の天然物の絵柄、幾何学模様、文字、
記号等のいずれであってもよい。
【0012】熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等に、必
要に応じて重合開始剤、架橋剤、体質顔料等を添加した
ものを使用する。
アリルフタレート樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等に、必
要に応じて重合開始剤、架橋剤、体質顔料等を添加した
ものを使用する。
【0013】繊維質基材層としては、紙、不織布、織
布、フェルト、マット等が用いられる。このうち紙とし
ては、チタン紙、上質紙、クラフト紙、和紙等が使用で
き、不織布、織布、フェルト又はマットとしては、硝子
繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、シ
リカ繊維、炭素繊維等の無機質繊維、ポリエステル、ビ
ニロン等の有機樹脂等からなるものが使用できる。
布、フェルト、マット等が用いられる。このうち紙とし
ては、チタン紙、上質紙、クラフト紙、和紙等が使用で
き、不織布、織布、フェルト又はマットとしては、硝子
繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、シ
リカ繊維、炭素繊維等の無機質繊維、ポリエステル、ビ
ニロン等の有機樹脂等からなるものが使用できる。
【0014】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の製造方法
は、繊維質基材層の上に未硬化の熱硬化性樹脂液を塗布
又は含浸し、該樹脂液の上にJIS−K−7202の1
8.5kg/cm2 荷重における荷重たわみ温度が75
℃以上の熱可塑性樹脂シートに絵柄を設けた化粧シート
を積層した後、該積層体を加圧又は加熱加圧して熱硬化
性樹脂液を硬化させるとともに積層体を接着一体化する
工程からなる。
は、繊維質基材層の上に未硬化の熱硬化性樹脂液を塗布
又は含浸し、該樹脂液の上にJIS−K−7202の1
8.5kg/cm2 荷重における荷重たわみ温度が75
℃以上の熱可塑性樹脂シートに絵柄を設けた化粧シート
を積層した後、該積層体を加圧又は加熱加圧して熱硬化
性樹脂液を硬化させるとともに積層体を接着一体化する
工程からなる。
【0015】繊維質基材層中に浸透して繊維の間隙を樹
脂が充満している状態を含浸、繊維質基材層の内部に全
く浸透していないか或いは浸透しても裏面にまで到達し
ていない状態を塗布と定義すると、上記の方法において
は塗布、含浸のいずれであってもよい。そして、塗布又
は含浸させる具体的手段としては、ロールコート、フロ
ーコート、コンマコート、浸漬、はけ刷り、かけ流し等
がある。
脂が充満している状態を含浸、繊維質基材層の内部に全
く浸透していないか或いは浸透しても裏面にまで到達し
ていない状態を塗布と定義すると、上記の方法において
は塗布、含浸のいずれであってもよい。そして、塗布又
は含浸させる具体的手段としては、ロールコート、フロ
ーコート、コンマコート、浸漬、はけ刷り、かけ流し等
がある。
【0016】加圧又は加熱加圧して熱硬化性樹脂液を硬
化させるとともに積層体を接着一体化する具体的手段と
しては、2つの平板の間に繊維質基材層、未硬化の熱
硬化性樹脂及び化粧シートの積層体を挟持し、両平板を
加圧又は加熱加圧するプレス成形、不飽和ポリエステ
ル化粧板の製造に従来から行われているような、□字型
の型枠に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
を緊張させて貼り、四隅を型枠に固定したものを用意
し、そのフィルム面を未硬化樹脂の表面に載置して加圧
する方法、雌雄両金型間の空洞(キャビティ)に積層
体を挿入し、両金型で加圧又は加熱加圧する所謂スタン
ピング成形、等が用いられる。加熱は熱硬化性樹脂の架
橋や重合反応自体を開始させたり或いは促進させたりす
るために行うもので、加熱しなくてもよい場合は省略し
てもよい。また、加熱する場合の温度は、樹脂の種類、
配合によって決定されるが、通常は40〜150℃程度
である。
化させるとともに積層体を接着一体化する具体的手段と
しては、2つの平板の間に繊維質基材層、未硬化の熱
硬化性樹脂及び化粧シートの積層体を挟持し、両平板を
加圧又は加熱加圧するプレス成形、不飽和ポリエステ
ル化粧板の製造に従来から行われているような、□字型
の型枠に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
を緊張させて貼り、四隅を型枠に固定したものを用意
し、そのフィルム面を未硬化樹脂の表面に載置して加圧
する方法、雌雄両金型間の空洞(キャビティ)に積層
体を挿入し、両金型で加圧又は加熱加圧する所謂スタン
ピング成形、等が用いられる。加熱は熱硬化性樹脂の架
橋や重合反応自体を開始させたり或いは促進させたりす
るために行うもので、加熱しなくてもよい場合は省略し
てもよい。また、加熱する場合の温度は、樹脂の種類、
配合によって決定されるが、通常は40〜150℃程度
である。
【0017】熱硬化性樹脂化粧板の形状は、平板、曲面
板等とすることができる。また、必要に応じて本発明の
化粧板の裏面(化粧シートの反対面)に各種基材を裏打
積層してもよい。この裏打基材としては、合成樹脂、金
属、木材、FRP等の板又はシートが適宜使用される。
板等とすることができる。また、必要に応じて本発明の
化粧板の裏面(化粧シートの反対面)に各種基材を裏打
積層してもよい。この裏打基材としては、合成樹脂、金
属、木材、FRP等の板又はシートが適宜使用される。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0019】熱可塑性樹脂シート1として、厚さ0.2
mmのアクリルシート(ポリメタアクリル酸メチル、三
菱レーヨン製:HBSクリア)、厚さ25μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイアホイル
ヘキスト製:Sタイプ)、厚さ0.2mmのアクリルシ
ート(ポリメタアクリル酸メチル、三菱レーヨン製、M
BSクリア)の3種類(A〜C)を準備し、図1に示す
ようにその背面側にそれぞれウレタン系若しくはアクリ
ル系のバインダーよりなる着色インキの絵柄2及びウレ
タン系のアンカー層とをグラビア印刷して3種類の化粧
シートを作成した。
mmのアクリルシート(ポリメタアクリル酸メチル、三
菱レーヨン製:HBSクリア)、厚さ25μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイアホイル
ヘキスト製:Sタイプ)、厚さ0.2mmのアクリルシ
ート(ポリメタアクリル酸メチル、三菱レーヨン製、M
BSクリア)の3種類(A〜C)を準備し、図1に示す
ようにその背面側にそれぞれウレタン系若しくはアクリ
ル系のバインダーよりなる着色インキの絵柄2及びウレ
タン系のアンカー層とをグラビア印刷して3種類の化粧
シートを作成した。
【0020】上記3種類の化粧シートを用い、それぞれ
次のようにして熱硬化性樹脂化粧板のサンプル(1)〜
(3)を作成した。
次のようにして熱硬化性樹脂化粧板のサンプル(1)〜
(3)を作成した。
【0021】繊維質基材3としてチタン紙(坪量80g
/m2 )を準備し、これを裏打基材4である合板(厚さ
2.5mm)の上に接着する。次いで、不飽和ポリエス
テル樹脂オリゴマー(昭和高分子製:リゴラック200
1)100重量部に対し、ナフテン酸コバルト0.5重
量部、メチルエチルケトンパーオキサイド1重量部を添
加した熱硬化性樹脂液5を用い、これをチタン紙の上に
塗布し、その上に上記の化粧シートを積層する(図
2)。そして、ローラーを用いて手でしごいて圧力をか
けた後、60℃で30分間加熱して硬化させることによ
り、図3に示す如く、熱可塑性樹脂シート1に絵柄2を
設けた化粧シート、硬化した熱硬化性樹脂6、繊維質基
材層3を順に積層し接着一体化するとともに裏面に裏打
基材4を積層した熱硬化性樹脂化粧板を得る。
/m2 )を準備し、これを裏打基材4である合板(厚さ
2.5mm)の上に接着する。次いで、不飽和ポリエス
テル樹脂オリゴマー(昭和高分子製:リゴラック200
1)100重量部に対し、ナフテン酸コバルト0.5重
量部、メチルエチルケトンパーオキサイド1重量部を添
加した熱硬化性樹脂液5を用い、これをチタン紙の上に
塗布し、その上に上記の化粧シートを積層する(図
2)。そして、ローラーを用いて手でしごいて圧力をか
けた後、60℃で30分間加熱して硬化させることによ
り、図3に示す如く、熱可塑性樹脂シート1に絵柄2を
設けた化粧シート、硬化した熱硬化性樹脂6、繊維質基
材層3を順に積層し接着一体化するとともに裏面に裏打
基材4を積層した熱硬化性樹脂化粧板を得る。
【0022】これらのサンプル(1)〜(3)の評価結
果を表1に示す。ここで、インキの流れや絵柄の歪があ
るものを×、ないものを○と評価した。なお、表中の荷
重たわみ温度は、サンプル(1)〜(3)の化粧板に使
用した上記各熱可塑性樹脂シートA〜Cの「JIS−K
−7202の18.5kg/cm2 荷重における荷重た
わみ温度」を示している。
果を表1に示す。ここで、インキの流れや絵柄の歪があ
るものを×、ないものを○と評価した。なお、表中の荷
重たわみ温度は、サンプル(1)〜(3)の化粧板に使
用した上記各熱可塑性樹脂シートA〜Cの「JIS−K
−7202の18.5kg/cm2 荷重における荷重た
わみ温度」を示している。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、サンプル(1)
にはインキ流れや絵柄の歪が発生したが、サンプル
(2),(3)にはこれが全く現れなかった。
にはインキ流れや絵柄の歪が発生したが、サンプル
(2),(3)にはこれが全く現れなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂化粧板は上記のよ
うに構成されているので、積層した化粧シートの破れ、
歪変形がなく、したがって絵柄の流れやムラのない品質
の安定した優れたものとなる。
うに構成されているので、積層した化粧シートの破れ、
歪変形がなく、したがって絵柄の流れやムラのない品質
の安定した優れたものとなる。
【0026】また、本発明の熱硬化性樹脂化粧板の製造
法によれば、化粧板の成形と同時に化粧シートを積層接
着させることができ、しかも成形時の熱と応力により化
粧シートに変形を起こすことがないので、絵柄の崩れを
発生せずに化粧板を製造することができる。
法によれば、化粧板の成形と同時に化粧シートを積層接
着させることができ、しかも成形時の熱と応力により化
粧シートに変形を起こすことがないので、絵柄の崩れを
発生せずに化粧板を製造することができる。
【図1】化粧シートの模式断面図である。
【図2】積層状態を示す模式断面図である。
【図3】裏打基材を備えた化粧板の模式断面図である。
1 熱可塑性樹脂シート 2 絵柄 3 繊維質基材 4 裏打基材 5 熱硬化性樹脂液 6 熱硬化性樹脂
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 C2
Claims (3)
- 【請求項1】 JIS−K−7202の18.5kg/
cm2 荷重における荷重たわみ温度が75℃以上の熱可
塑性樹脂シートに絵柄を設けた化粧シート、熱硬化性樹
脂が繊維質基材層に含浸又は塗布され硬化一体化されて
なる層を順に積層し接着一体化してなることを特徴とす
る熱硬化性樹脂化粧板。 - 【請求項2】 繊維質基材層の上に未硬化の熱硬化性樹
脂液を塗布又は含浸し、該樹脂液の上にJIS−K−7
202の18.5kg/cm2 荷重における荷重たわみ
温度が75℃以上の熱可塑性樹脂シートに絵柄を設けた
化粧シートを積層した後、該積層体を加圧又は加熱加圧
して熱硬化性樹脂液を硬化させるとともに積層体を接着
一体化することを特徴とする熱硬化性樹脂化粧板の製造
法。 - 【請求項3】 JIS−K−7202の18.5kg/
cm2 荷重における荷重たわみ温度が75℃以上の熱可
塑性樹脂シートに絵柄を設けたことを特徴とする化粧シ
ート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5230825A JPH0760910A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5230825A JPH0760910A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる化粧シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760910A true JPH0760910A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16913876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5230825A Pending JPH0760910A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱硬化性樹脂化粧板及びその製造法並びにそれに用いる化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760910A (ja) |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5230825A patent/JPH0760910A/ja active Pending
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