JPH0761679B2 - ポリアセタールが複合されたセメント構造物 - Google Patents
ポリアセタールが複合されたセメント構造物Info
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- JPH0761679B2 JPH0761679B2 JP61127189A JP12718986A JPH0761679B2 JP H0761679 B2 JPH0761679 B2 JP H0761679B2 JP 61127189 A JP61127189 A JP 61127189A JP 12718986 A JP12718986 A JP 12718986A JP H0761679 B2 JPH0761679 B2 JP H0761679B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐薬品性、特に、耐アルカリ性に優れたポリ
アセタールの延伸体をセメントに複合したセメント構造
物に関する。本発明は、セメントとの複合材、例えば、
建築物、海洋構築物、漁しょう、道路などに用いること
ができる。
アセタールの延伸体をセメントに複合したセメント構造
物に関する。本発明は、セメントとの複合材、例えば、
建築物、海洋構築物、漁しょう、道路などに用いること
ができる。
従来、熱可塑性プラスチックを配向化して強度、弾性
率、熱安定性を改良する試みがなされている。比較的配
向化の容易なポリアセタールの場合も同様である。例え
ば、このような方法として、常圧下で加熱しながら2段
階で延伸する方法〔「ポリマー・エンジニアリング・ア
ンド・サイエンス(poly.Eng.&Sci.)」,第14巻,第1
0巻,第682頁〕、誘電加熱下に超延伸を行う方法(特開
昭57−208216号公報)などがある。これらの方法によれ
ば、ポリアセタールの高強度、高弾性率、低熱収縮率化
は達成できるが、延伸中にフィブリル化を起こし、ボイ
ドが発生する。
率、熱安定性を改良する試みがなされている。比較的配
向化の容易なポリアセタールの場合も同様である。例え
ば、このような方法として、常圧下で加熱しながら2段
階で延伸する方法〔「ポリマー・エンジニアリング・ア
ンド・サイエンス(poly.Eng.&Sci.)」,第14巻,第1
0巻,第682頁〕、誘電加熱下に超延伸を行う方法(特開
昭57−208216号公報)などがある。これらの方法によれ
ば、ポリアセタールの高強度、高弾性率、低熱収縮率化
は達成できるが、延伸中にフィブリル化を起こし、ボイ
ドが発生する。
本発明者らの実験によれば、フィブリル化とボイドの発
生は、常圧下での延伸において普通にみられる現象であ
り、ポリアセタールの場合、延伸倍率が10倍以上でフィ
ブリル化と失透が始まり、15倍以上で白化し、20倍以上
で白化と毛羽立ちが顕著になり、25〜30倍においてささ
くれと座屈が起こる。一般に耐薬品性は、延伸すると向
上するが、これは、配向することで薬品の作用を受けに
くい結晶部分が増すためと考えられる。しかし、15倍以
上になると、フィブリル化の影響が大きくなり、耐薬品
性はあまり改善されない。そして、フィブリル化とボイ
ドを多く含むほど耐薬品性は低い。また、延伸倍率が15
倍では、引張強度が1.2GPa、引張弾性率が25GPaであ
り、実用的に不足するという問題もある。
生は、常圧下での延伸において普通にみられる現象であ
り、ポリアセタールの場合、延伸倍率が10倍以上でフィ
ブリル化と失透が始まり、15倍以上で白化し、20倍以上
で白化と毛羽立ちが顕著になり、25〜30倍においてささ
くれと座屈が起こる。一般に耐薬品性は、延伸すると向
上するが、これは、配向することで薬品の作用を受けに
くい結晶部分が増すためと考えられる。しかし、15倍以
上になると、フィブリル化の影響が大きくなり、耐薬品
性はあまり改善されない。そして、フィブリル化とボイ
ドを多く含むほど耐薬品性は低い。また、延伸倍率が15
倍では、引張強度が1.2GPa、引張弾性率が25GPaであ
り、実用的に不足するという問題もある。
以上のように、これまでの方法では、高い耐薬品性と、
高強度、高弾性率を共に満足するポリアセタール延伸体
を得ることができなかった。すなわち、従来のポリアセ
タール延伸体は、耐アルカリ性が低いという問題があっ
たので、高い耐アルカリ性と高強度、高弾性率を必要と
するセメントの複合材には不適当であり、セメントと複
合するという実例は皆無であった。
高強度、高弾性率を共に満足するポリアセタール延伸体
を得ることができなかった。すなわち、従来のポリアセ
タール延伸体は、耐アルカリ性が低いという問題があっ
たので、高い耐アルカリ性と高強度、高弾性率を必要と
するセメントの複合材には不適当であり、セメントと複
合するという実例は皆無であった。
このような事情のもとで、本発明者らは、鋭意研究を重
ねた結果、高い耐薬品性と高強度・高弾性率をポリアセ
タールを得るには、フイブリル化を抑制しながら15倍以
上に高延伸する必要があることを見い出した。一方、本
発明者らは、先に、延伸中に生じるフイブリル化の抑制
と10倍以上の高延伸を達成することで、高密度・高弾性
率のポリアセタールが得られるこを見い出した〔特開昭
60−183122号公報〕。本発明者らは、これらの知見に基
づいて、本発明を成すに至った。
ねた結果、高い耐薬品性と高強度・高弾性率をポリアセ
タールを得るには、フイブリル化を抑制しながら15倍以
上に高延伸する必要があることを見い出した。一方、本
発明者らは、先に、延伸中に生じるフイブリル化の抑制
と10倍以上の高延伸を達成することで、高密度・高弾性
率のポリアセタールが得られるこを見い出した〔特開昭
60−183122号公報〕。本発明者らは、これらの知見に基
づいて、本発明を成すに至った。
すなわち、本発明は、耐アルカリ性に優れた引張弾性率
30GPa以上、見掛け密度1.42g/cm3以上を有するポリアセ
タールが複合されていることを特徴とするセメント構造
物を提供するものである。
30GPa以上、見掛け密度1.42g/cm3以上を有するポリアセ
タールが複合されていることを特徴とするセメント構造
物を提供するものである。
本発明のポリアセタールとは、別名ポリオキシメチレン
ともよばれ、ホモポリマー及びコポリマーである。
ともよばれ、ホモポリマー及びコポリマーである。
ここで本発明における耐薬品性とは、通常、耐アルカリ
性、耐酸性、耐酸化性、耐溶剤性、耐塩水性、耐熱水性
を意味するが、必要に応じて、これ以外の耐薬品性も含
まれる。耐酸化性とは、酸化材による分解、空気中の酸
素による加熱分解に対する耐久性であり、耐溶剤性と
は、一般溶剤による膨潤や特殊溶剤による溶解に対する
耐久性である。上記の耐薬品性のうち、耐アルカリ性、
耐酸性、耐酸化性、耐溶剤性が本発明によつて顕著に改
良される。耐塩水性、耐熱水性については、ポリアセタ
ールが本来もつている高い耐久性のために、差がなかつ
た。本発明では、上記の耐薬品性を改良するために、フ
イブリル化を抑制しながら高度に配向させることに特徴
がある。フイブリル化を抑制するために流体加圧を行
う。加圧は、成形材料の径方向に対して等方向に加えら
れる。流体は、圧力媒体であると同時に加熱媒体でもあ
る。通常、取扱いが容易で熱伝導が良く均一加熱に有利
なことから液体を用いるが、所望ならば気体でもよい。
この流体は、ポリアセタールに対し実質的に不活性であ
り、延伸温度において流動性を示すものである限り制限
はない。これらの流体に加えられる圧力としては、10〜
1000kg/cm2、好ましくは100〜800kg/cm2の範囲が選ばれ
るが所望ならばさらに高い圧力を用いることもできる。
性、耐酸性、耐酸化性、耐溶剤性、耐塩水性、耐熱水性
を意味するが、必要に応じて、これ以外の耐薬品性も含
まれる。耐酸化性とは、酸化材による分解、空気中の酸
素による加熱分解に対する耐久性であり、耐溶剤性と
は、一般溶剤による膨潤や特殊溶剤による溶解に対する
耐久性である。上記の耐薬品性のうち、耐アルカリ性、
耐酸性、耐酸化性、耐溶剤性が本発明によつて顕著に改
良される。耐塩水性、耐熱水性については、ポリアセタ
ールが本来もつている高い耐久性のために、差がなかつ
た。本発明では、上記の耐薬品性を改良するために、フ
イブリル化を抑制しながら高度に配向させることに特徴
がある。フイブリル化を抑制するために流体加圧を行
う。加圧は、成形材料の径方向に対して等方向に加えら
れる。流体は、圧力媒体であると同時に加熱媒体でもあ
る。通常、取扱いが容易で熱伝導が良く均一加熱に有利
なことから液体を用いるが、所望ならば気体でもよい。
この流体は、ポリアセタールに対し実質的に不活性であ
り、延伸温度において流動性を示すものである限り制限
はない。これらの流体に加えられる圧力としては、10〜
1000kg/cm2、好ましくは100〜800kg/cm2の範囲が選ばれ
るが所望ならばさらに高い圧力を用いることもできる。
一般に延伸倍率を高くするほど、大きな圧力を必要と
し、又、圧力を大きくするほど物性の改善効果は上がる
傾向がある。この圧力は、少なくとも5秒程度、好まし
くは30〜300秒連続的に加えるのが望ましい。本発明で
は延伸時の温度も重要であり、延伸時の圧力下における
ポリアセタールの軟化点を超えない温度で行うことが必
要である。この軟化点は、同じ物質においても圧力の増
大に従つて上昇する。軟化点よりも高い温度では、分子
配向が十分に進行しないため弾性率が著しく低下するの
で好ましくない。延伸温度は、圧力、延伸倍率などに関
係する。一般に、圧力が1000kg/cm2までで、延伸倍率が
15〜30倍の範囲であれば、130〜184℃、好ましくは160
〜180℃の範囲内が適当である。次に、本発明において
は、原料のポリアセタール成形材料を周囲の流体を介し
て均一に加圧し、かつ軟化点を超えない温度に加熱した
状態で15倍以上に高延伸することが必要である。延伸
は、例えば供給ロールと引取ロールとの回転比を変える
などして、供給速度よりも、引取速度を大きくすること
によつて行うことができる。通常、延伸倍率は15倍〜30
倍、好ましくは18倍〜26倍の範囲が良い。延伸倍率を大
きくすることは、耐薬品性を改良することと、実用的な
高い引張強度と引張弾性率を得るために重要である。15
倍以上延伸すれば、顕在化したフイブリル化が抑制され
た状態で、見掛け密度が1.43g/cm3以上、90%以上の配
向度、80%以上の結晶化度が得られ、これは、耐薬品性
を著しく改善し、又、引張強度が1.3PGa以上、引張弾性
率が30GPa以上の実用的な値が得られる。延伸倍率が18
〜26倍の範囲は、また、顕在化したフイブリル化が抑制
され得る範囲であり、かつ、引張強度、引張弾性率が最
高に達する範囲であるので好ましい。
し、又、圧力を大きくするほど物性の改善効果は上がる
傾向がある。この圧力は、少なくとも5秒程度、好まし
くは30〜300秒連続的に加えるのが望ましい。本発明で
は延伸時の温度も重要であり、延伸時の圧力下における
ポリアセタールの軟化点を超えない温度で行うことが必
要である。この軟化点は、同じ物質においても圧力の増
大に従つて上昇する。軟化点よりも高い温度では、分子
配向が十分に進行しないため弾性率が著しく低下するの
で好ましくない。延伸温度は、圧力、延伸倍率などに関
係する。一般に、圧力が1000kg/cm2までで、延伸倍率が
15〜30倍の範囲であれば、130〜184℃、好ましくは160
〜180℃の範囲内が適当である。次に、本発明において
は、原料のポリアセタール成形材料を周囲の流体を介し
て均一に加圧し、かつ軟化点を超えない温度に加熱した
状態で15倍以上に高延伸することが必要である。延伸
は、例えば供給ロールと引取ロールとの回転比を変える
などして、供給速度よりも、引取速度を大きくすること
によつて行うことができる。通常、延伸倍率は15倍〜30
倍、好ましくは18倍〜26倍の範囲が良い。延伸倍率を大
きくすることは、耐薬品性を改良することと、実用的な
高い引張強度と引張弾性率を得るために重要である。15
倍以上延伸すれば、顕在化したフイブリル化が抑制され
た状態で、見掛け密度が1.43g/cm3以上、90%以上の配
向度、80%以上の結晶化度が得られ、これは、耐薬品性
を著しく改善し、又、引張強度が1.3PGa以上、引張弾性
率が30GPa以上の実用的な値が得られる。延伸倍率が18
〜26倍の範囲は、また、顕在化したフイブリル化が抑制
され得る範囲であり、かつ、引張強度、引張弾性率が最
高に達する範囲であるので好ましい。
この範囲において、見掛け密度は1.43〜1.46g/cm3、引
張強度は1.4〜2.0GPa、引張弾性率は32〜56GPaに達す
る。また、耐アルカリ性(実施例で行つた60℃のIN−水
酸化ナトリウム水溶液に浸漬した時の引張強度保持率)
はほぼ100%保持される。延伸倍率が30倍をこえると切
断を生じるおそれがある。
張強度は1.4〜2.0GPa、引張弾性率は32〜56GPaに達す
る。また、耐アルカリ性(実施例で行つた60℃のIN−水
酸化ナトリウム水溶液に浸漬した時の引張強度保持率)
はほぼ100%保持される。延伸倍率が30倍をこえると切
断を生じるおそれがある。
上記の見掛け密度は、フイブリル化の程度を示すための
尺度である。フイブリル化が抑制されているほど高密度
である。本発明では、通常、見掛け密度を1.42g/cm3以
上とする。1.42g/cm3は延伸前のポリアセタール材料
(したがつてフイブリル化していない。)の密度であ
り、これは、所定のポリアセタールを窒素気流下200℃
で加熱溶融後、20℃まで放冷した試料で測定した。
尺度である。フイブリル化が抑制されているほど高密度
である。本発明では、通常、見掛け密度を1.42g/cm3以
上とする。1.42g/cm3は延伸前のポリアセタール材料
(したがつてフイブリル化していない。)の密度であ
り、これは、所定のポリアセタールを窒素気流下200℃
で加熱溶融後、20℃まで放冷した試料で測定した。
見掛け密度は1.43〜1.46g/cm3、さらに好ましくは、1.4
4〜1.46g/cm3の範囲にするのが良い。さらに、本発明の
配向性は、90%以上の配向度と80%以上の結晶化度を有
する必要がある。
4〜1.46g/cm3の範囲にするのが良い。さらに、本発明の
配向性は、90%以上の配向度と80%以上の結晶化度を有
する必要がある。
以上のように、本発明の方法で、耐薬品性が、大きく改
善されるのは、フイブリル化を抑制したことで、緻密な
構造となり、これは、フイブリル化し、ボイドを含んだ
構造にくらべて、著しく欠陥が少なく、緻密なため表面
から内部に物質が進入するのが困難になつたためと考え
られる。
善されるのは、フイブリル化を抑制したことで、緻密な
構造となり、これは、フイブリル化し、ボイドを含んだ
構造にくらべて、著しく欠陥が少なく、緻密なため表面
から内部に物質が進入するのが困難になつたためと考え
られる。
次に、図面に従つて本発明の実施態様の一例を説明す
る。第1図は、本発明方法を実施するのに好適な装置の
説明図である。ポリアセタールの長尺体(A)はドラム
1、繰出ローラ2を経て一段目の延伸装置(B)へ供給
され、さらに引取ローラ3を経て二段目の延伸装置
(C)へ供給され、引取ローラ4を経て巻取ローラ5に
巻取られる。延伸装置(B),(C)は、供給口6,7を
有する保圧部材8,9と取出口10,11を有する保圧部材12,1
3を両端に備え、かつ、取出口側に媒体導入口14,15を、
また供給口側に媒体排出口16,17をそれぞれ設けた円筒
状容器18,19から構成され、この中は、媒体として加圧
流体(D),(E)が満たされている。長尺体(A)
は、この延伸装置(B),(C)中に通過する間に、加
圧流体(D),(E)により所要の圧力で加圧され、ヒ
ーター20,21により加熱された加圧流体を介して加熱さ
れながら延伸処理される。
る。第1図は、本発明方法を実施するのに好適な装置の
説明図である。ポリアセタールの長尺体(A)はドラム
1、繰出ローラ2を経て一段目の延伸装置(B)へ供給
され、さらに引取ローラ3を経て二段目の延伸装置
(C)へ供給され、引取ローラ4を経て巻取ローラ5に
巻取られる。延伸装置(B),(C)は、供給口6,7を
有する保圧部材8,9と取出口10,11を有する保圧部材12,1
3を両端に備え、かつ、取出口側に媒体導入口14,15を、
また供給口側に媒体排出口16,17をそれぞれ設けた円筒
状容器18,19から構成され、この中は、媒体として加圧
流体(D),(E)が満たされている。長尺体(A)
は、この延伸装置(B),(C)中に通過する間に、加
圧流体(D),(E)により所要の圧力で加圧され、ヒ
ーター20,21により加熱された加圧流体を介して加熱さ
れながら延伸処理される。
上記の保圧部材は、延伸装置内の圧力低下をもたらさな
いようなシールを有している。加圧は、ポンプ22,23で
行い、圧力の調整は調圧弁24,25で行う。延伸装置の外
部に設けた26,27は、保温のためのジヤケツトである。
いようなシールを有している。加圧は、ポンプ22,23で
行い、圧力の調整は調圧弁24,25で行う。延伸装置の外
部に設けた26,27は、保温のためのジヤケツトである。
長尺体(A)は、丸棒、角棒、異形体、チユーブ、シー
ト、板、テープ、糸、フイルムなど任意の形状を有する
ものが加工できる。
ト、板、テープ、糸、フイルムなど任意の形状を有する
ものが加工できる。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。な
お実施例中の密度は、JISK7112−1980の乳沈法により、
無水炭酸カリウムの水溶液を用いて、温度20±0.5℃に
おいて測定した。引張弾性率は、バイブロンIII EA型
(東洋ボールドウイン社製)を用い、23℃において測定
した。さらに、引張強度はインストロン引張試験機を用
い、JISK7113−1981に準じて23℃で測定した。これらの
数値の算出に必要な延伸体の断面積は、一定長の試料の
重量と、前記のようにして求めた密度を用いて計算し
た。耐アルカリ性は、試料を60℃の1規定水酸化ナトリ
ウムに所定時間浸漬した後、重量、引張強度、引張弾性
率を測定し、その保持率をみた。耐酸性は、60℃の5wt
%−塩酸水溶液に浸漬し、同様に、保持率をみた。耐酸
化性は、JIS K 7212−1977に準拠して測定した。温度13
0℃に加熱した空気の恒温槽に入れ、所定時間後の引張
強度の保持率をみた。耐溶剤性は、1cmの長さにカツト
した試料を溶剤抽出し、重量保持率をみた。
お実施例中の密度は、JISK7112−1980の乳沈法により、
無水炭酸カリウムの水溶液を用いて、温度20±0.5℃に
おいて測定した。引張弾性率は、バイブロンIII EA型
(東洋ボールドウイン社製)を用い、23℃において測定
した。さらに、引張強度はインストロン引張試験機を用
い、JISK7113−1981に準じて23℃で測定した。これらの
数値の算出に必要な延伸体の断面積は、一定長の試料の
重量と、前記のようにして求めた密度を用いて計算し
た。耐アルカリ性は、試料を60℃の1規定水酸化ナトリ
ウムに所定時間浸漬した後、重量、引張強度、引張弾性
率を測定し、その保持率をみた。耐酸性は、60℃の5wt
%−塩酸水溶液に浸漬し、同様に、保持率をみた。耐酸
化性は、JIS K 7212−1977に準拠して測定した。温度13
0℃に加熱した空気の恒温槽に入れ、所定時間後の引張
強度の保持率をみた。耐溶剤性は、1cmの長さにカツト
した試料を溶剤抽出し、重量保持率をみた。
以下の実施例で用いたポリアセタール成形材料は、テナ
ツク3010〔旭化成工業(株)製、ポリアセタールの登録
商標名、密度1.42g/cm3(常圧)、軟化点174℃(常
圧)〕のチユーブ(外径4.5mm、内径1.0mm)である。
ツク3010〔旭化成工業(株)製、ポリアセタールの登録
商標名、密度1.42g/cm3(常圧)、軟化点174℃(常
圧)〕のチユーブ(外径4.5mm、内径1.0mm)である。
参考例1〜5及び参考比較例1〜3 ポリアセタール成形材料を、第1図に示す装置で、加圧
流体としてシリコーンオイルを用い、第1表に示す処理
条件下において、連続的に15〜26倍に延伸した。このよ
うにして得た試料の物性及び耐アルカリ性の結果を第1
表に示す。なお、比較のために、常圧下で延伸したもの
と、延伸前のポリアセタール成形材料についての結果も
併記した。
流体としてシリコーンオイルを用い、第1表に示す処理
条件下において、連続的に15〜26倍に延伸した。このよ
うにして得た試料の物性及び耐アルカリ性の結果を第1
表に示す。なお、比較のために、常圧下で延伸したもの
と、延伸前のポリアセタール成形材料についての結果も
併記した。
参考例6及び参考比較例4〜5 参考例3で得た延伸倍率20倍の試料の耐酸性を調べた。
その結果を第2表に示す。なお、比較のために、参考比
較例2常圧下で延伸したもの及び参考比較例3延伸前の
成形材料で得た試料についての結果も併記した。
その結果を第2表に示す。なお、比較のために、参考比
較例2常圧下で延伸したもの及び参考比較例3延伸前の
成形材料で得た試料についての結果も併記した。
この結果から、常圧下で延伸した試料と未延伸材料は、
薬液が内部に浸透するのに対し、本発明の方法による試
料は、表面から徐々に溶解するが、内部には、薬液が浸
透しないことがわかる。
薬液が内部に浸透するのに対し、本発明の方法による試
料は、表面から徐々に溶解するが、内部には、薬液が浸
透しないことがわかる。
参考例7及び参考比較例6〜7 参考例3で得た試料の温度130℃における空気中の酸素
に対する耐酸化性を調べた。その結果を第3表に示す。
なお比較のために、参考比較例2常圧下で延伸したもの
及び参考比較例3延伸前の成形材料の試料についての結
果も併記した。また、参考例3の試料を100℃で2300時
間耐酸化性の処理を行い、その表面を電子顕微鏡で観察
した結果を第2図に参考比較例2の試料を100℃で1500
時間耐酸化性の処理したものの表面を電子顕微鏡で観察
した結果を第3図に示す。
に対する耐酸化性を調べた。その結果を第3表に示す。
なお比較のために、参考比較例2常圧下で延伸したもの
及び参考比較例3延伸前の成形材料の試料についての結
果も併記した。また、参考例3の試料を100℃で2300時
間耐酸化性の処理を行い、その表面を電子顕微鏡で観察
した結果を第2図に参考比較例2の試料を100℃で1500
時間耐酸化性の処理したものの表面を電子顕微鏡で観察
した結果を第3図に示す。
参考例8及び参考比較例8〜9 参考例3で得た試料の耐溶剤性を調べた。溶剤は、ガソ
リン、ヘキサフルオロイソプロパノールを用いて溶剤抽
出した。なお比較のために、参考比較例2及び参考比較
例3の試料についても行つた。その結果を第4表に示
す。
リン、ヘキサフルオロイソプロパノールを用いて溶剤抽
出した。なお比較のために、参考比較例2及び参考比較
例3の試料についても行つた。その結果を第4表に示
す。
なお、第4表において参考比較例8は、溶剤が内部にま
で浸透しているのに対し、参考例8は、内部への浸透は
みられない。
で浸透しているのに対し、参考例8は、内部への浸透は
みられない。
実施例1〜2 本発明のポリアセタールをセメントの複合材として用い
る場合を想定して、セメントの上澄み液を用いた耐アル
カリ性を調べた。ポリアセタールとしては、テナツク30
10のチユーブ(外径14mm、内径4mm)を本発明の方法に
より、第1段目の延伸条件として温度155℃、圧力60Kg/
cm2、延伸倍率8倍、第2段目の延伸条件として、温度1
72℃、圧力300Kg/cm2、最終延伸倍率22倍に延伸して得
た線径2.8mm、見掛け密度1.45g/cm2、引張強度1.60GP
a、引張弾性率35GPaの半透明のポリアセタール線材(実
施例1)、および7本の該線材を撚り合わせてつくった
撚線(実施例2)を用いた。セメントの上澄み液は、重
量比でボルトランドセメント1に水4を加えて混合液を
つくり、該混合液を90℃で24時間混合撹拌して得た液の
上澄みをとってつくった。上澄み液のPHは約12.6であつ
た。該上澄み液に、上記のポリアセタール線材および撚
線を90℃で24時間浸漬し、重量、強度の保持率を調べ
た。その結果を第5表に示す。
る場合を想定して、セメントの上澄み液を用いた耐アル
カリ性を調べた。ポリアセタールとしては、テナツク30
10のチユーブ(外径14mm、内径4mm)を本発明の方法に
より、第1段目の延伸条件として温度155℃、圧力60Kg/
cm2、延伸倍率8倍、第2段目の延伸条件として、温度1
72℃、圧力300Kg/cm2、最終延伸倍率22倍に延伸して得
た線径2.8mm、見掛け密度1.45g/cm2、引張強度1.60GP
a、引張弾性率35GPaの半透明のポリアセタール線材(実
施例1)、および7本の該線材を撚り合わせてつくった
撚線(実施例2)を用いた。セメントの上澄み液は、重
量比でボルトランドセメント1に水4を加えて混合液を
つくり、該混合液を90℃で24時間混合撹拌して得た液の
上澄みをとってつくった。上澄み液のPHは約12.6であつ
た。該上澄み液に、上記のポリアセタール線材および撚
線を90℃で24時間浸漬し、重量、強度の保持率を調べ
た。その結果を第5表に示す。
結果から明らかな様に、本発明のポリアセタールは、セ
メントの複合材としての好ましい性質を有している。
メントの複合材としての好ましい性質を有している。
第1図は、本発明の方法に用いるのに適した装置の一例
を示す断面略解図、第2図は実施例3で得た試料の耐酸
化性処理を行つた後の試料表面における繊維の形状を示
す電子顕微鏡写真拡大図、第3図は、比較例2で得た試
料の耐酸化性処理を行つた後の試料表面における繊維の
形状を示す電子顕微鏡写真拡大図である。 (A)……長尺成形材料、(B),(C)……延伸装
置、(D),(E)……加圧流体、1……ドラム、2…
…繰出ローラ、3,4……引取ローラ、5……巻取ロー
ラ、6,7……供給口、8,9,12,13……保圧部材、10,11…
…取出口、14,15……媒体導入口、16,17……媒体排出
口、18,19……円筒状容器、20,21……ヒーター、22,23
……ポンプ、24,25……調圧弁、26,27……保温ジヤケツ
ト
を示す断面略解図、第2図は実施例3で得た試料の耐酸
化性処理を行つた後の試料表面における繊維の形状を示
す電子顕微鏡写真拡大図、第3図は、比較例2で得た試
料の耐酸化性処理を行つた後の試料表面における繊維の
形状を示す電子顕微鏡写真拡大図である。 (A)……長尺成形材料、(B),(C)……延伸装
置、(D),(E)……加圧流体、1……ドラム、2…
…繰出ローラ、3,4……引取ローラ、5……巻取ロー
ラ、6,7……供給口、8,9,12,13……保圧部材、10,11…
…取出口、14,15……媒体導入口、16,17……媒体排出
口、18,19……円筒状容器、20,21……ヒーター、22,23
……ポンプ、24,25……調圧弁、26,27……保温ジヤケツ
ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 J B29K 59:00
Claims (1)
- 【請求項1】耐アルカリ性に優れた引張弾性率30PGa以
上、見掛け密度1.42g/cm3以上を有するポリアセタール
が複合されていることを特徴とするセメント構造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61127189A JPH0761679B2 (ja) | 1986-06-03 | 1986-06-03 | ポリアセタールが複合されたセメント構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61127189A JPH0761679B2 (ja) | 1986-06-03 | 1986-06-03 | ポリアセタールが複合されたセメント構造物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62284725A JPS62284725A (ja) | 1987-12-10 |
| JPH0761679B2 true JPH0761679B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=14953888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61127189A Expired - Fee Related JPH0761679B2 (ja) | 1986-06-03 | 1986-06-03 | ポリアセタールが複合されたセメント構造物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0761679B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003022774A1 (en) * | 2001-09-10 | 2003-03-20 | 3M Innovative Properties Company | Toughened fibre-reinforced cementitious composites |
| CN119343496A (zh) * | 2022-07-05 | 2025-01-21 | 布顿国际有限公司 | 用于系泊浮动物体的系泊系统 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5510423A (en) * | 1978-07-07 | 1980-01-24 | Mitsui Petrochemical Ind | Composition for cement and its manufacture |
| JPS5878937A (ja) * | 1981-11-05 | 1983-05-12 | Toshiba Corp | 張票給送装置 |
| JPS58145655A (ja) * | 1981-12-30 | 1983-08-30 | 牧 恒雄 | コンクリ−ト補強材 |
| JPS5945960A (ja) * | 1983-05-06 | 1984-03-15 | 三井化学株式会社 | セメント用配合物の製法 |
| JPS60183122A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-18 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 高強度、高弾性率ポリアセタ−ルの製造方法 |
-
1986
- 1986-06-03 JP JP61127189A patent/JPH0761679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62284725A (ja) | 1987-12-10 |
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| JPS6352526B2 (ja) |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |