JPH0761904B2 - 焼成品の冷却方法 - Google Patents

焼成品の冷却方法

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JPH0761904B2
JPH0761904B2 JP2220906A JP22090690A JPH0761904B2 JP H0761904 B2 JPH0761904 B2 JP H0761904B2 JP 2220906 A JP2220906 A JP 2220906A JP 22090690 A JP22090690 A JP 22090690A JP H0761904 B2 JPH0761904 B2 JP H0761904B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、衛生陶器、瓦、タイル等の窯業製品の焼成炉
における焼成品の冷却方法に関するものである。
(従来の技術) 上記のような焼成品を焼成炉で焼成する場合、昇温工程
ではかなり急激な温度変化を与えることが可能である
が、冷却工程においては陶磁器の変態点を通過させなけ
ればならない関係上、冷却割れを防止するために急激な
温度変化を与えることはできなかった。
このため、従来は第3図に示すように焼成温度(例えば
1200℃)から600℃付近までは比較的速い速度で冷却を
行い、600℃付近から400℃付近までの変態点付近の冷却
割れが生じ易い温度域については40〜70℃/Hというゆる
やかな速度で冷却を行い、その後は再び比較的速い速度
で冷却するという冷却方法が一般的であった。このため
に例えば衛生陶器については、1200℃から100℃まで冷
却するのに約6時間を必要とし、この間は焼成炉を有効
に使用できない等の問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、衛生
陶器、瓦、タイル等の焼成品を、冷却割れを生じさせる
ことなく従来よりも短時間で冷却することができる焼成
品の冷却方法を提供するために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者は上記の課題を解決するために焼成炉内の各位
置における焼成品の実際の温度変化を詳細に研究した。
その結果、従来の冷却速度の限界であった70℃/Hを越え
た場合には、焼成炉内における焼成品の位置によっては
割れが生じ始めるが、割れない焼成品も多くあること、
そして割れが生じた焼成品は炉内ガスの循環流のデッド
ポイントに置かれ、局部的に70℃/Hをはるかに越える冷
却速度で冷却されていることを確認した。そこで本発明
者は焼成炉内の温度分布を均一化すれば、70℃/H以上の
冷却速度を与えても冷却割れを防止できるのではないか
と考え、本発明に到達したものである。
このようにして完成された本発明は、窯業製品焼成用の
焼成炉の対向する壁面から冷却空気を、一方の壁面から
の冷却風が強いときには他方の壁面からの冷却風が弱く
なる関係を保ちつつ周期的に強弱を付けて炉内に向けて
一定方向に噴出し、両側からの冷却風の衝突位置を炉幅
方向に移動させつつ焼成品を1000℃以上の温度域から室
温付近までほぼ一定の冷却速度で冷却することを特徴と
するものである。
なお一方の壁面からの冷却風の風量と他方の壁面からの
冷却風の風量との比を1.5:1〜5:1としつつ冷却を行うこ
とが好ましい。
これは炉内の温度分布を均一にするために、冷却風を炉
幅方向の1/10〜1/2の範囲内で所定時間ピッチで衝突位
置を移動させつつ衝突させる必要があり、本願発明者が
壁面からの冷却風量を変動させ試験した結果、風量の比
が1.5:1〜5:1の範囲であれば、焼成炉内の温度分布が均
一に近ずき70℃/H以上の冷却速度を与えても冷却割れが
起こらないことを見出したものである。
また両側の壁面からの冷却風の総風量を焼成品の温度低
下とともに次第に増加させつつ冷却を行うことが好まし
い。
以下に本発明を図示の実施例によって更に詳細に説明す
る。
(実施例) 第1図において、(1)は陶磁器類等の窯業製品を焼成
するための焼成炉であり、(2)、(2)はその対向す
る壁面に設けられたバーナーである。これらのバーナー
(2)、(2)には図示のように燃焼用ガスと二次空気
とが供給され、炉内に収納された焼成品の焼成を行うこ
とは従来と同様である。(3)、(3)はこれらのバー
ナー(2)、(2)と同軸上に設けられた冷却風の噴出
口であり、冷却風を炉内の一定方向に向けて噴出する。
冷却工程が開始されると、これらの噴出口(3)、
(3)には冷却空気供給管(4)、(4)を通じて図示
されないブロアから冷却風が供給されるが、これらの冷
却空気供給管(4)、(4)にはそれぞれ流量制御用の
弁(5)、(6)が設けてあり、その開度は一方が開い
たときには他方が閉じ、しかもその開度が周期的に変化
するように電気的に制御されている。これによりA,Bと
記した噴出口(3)、(3)からの冷却風の風量を、第
2図に示した通り周期的に変化させることができる。
このように構成された焼成炉(1)により本発明を実施
するには、まず第3図に示すようにバーナー(2)、
(2)により炉内を例えば1200℃まで加熱して焼成を行
った後、焼成炉(1)の対向する壁面に設けられた冷却
風の噴出口(3)、(3)から冷却風を一定方向に周期
的に噴出する。上記したように、各噴出口(3)、
(3)からの冷却風の強さは、一方の壁面側からの冷却
風が強いときには他方の壁面側からの冷却風が弱くなる
関係を保ちつつ周期的に強弱を付けて炉内に噴出される
ため、第1図に矢印で示したように冷却風の衝突位置が
一方の壁面側に近づいたり、他方の壁面側に近づいたり
して絶えず変化する。このため、焼成炉(1)の内部全
体にわたって冷却風がほぼ均一に行き渡り、冷却風の循
環流のデッドポイントがきわめて発生しにくくなる。
このようにして、本発明においては第3図に破線で示し
たように焼成品を1000℃以上の温度域から室温付近まで
ほぼ一定の冷却速度で冷却する。第3図では冷却速度は
1100℃から100℃までを4時間で冷却しているために平
均して275℃/Hであり、焼成品は従来よりもはるかに急
冷されることとなるが、炉内のどの位置に置かれた焼成
品についても均一な冷却が行われるために、冷却割れが
発生することはない。
なお、均一な冷却を確保するためには、一方の壁面から
の冷却風の風量と他方の壁面からの冷却風の風量との比
を1.5:1〜5:1とすることが望まれる。これよりも風量の
最大比が小さい場合には均一な冷却が得られない部分が
生じ、上記のような急冷を行った場合には割れが発生す
ることがある。また冷却速度をほぼ一定とするために
は、第3図に2点鎖線で示したように両側の壁面からの
冷却風の総風量を焼成品の温度低下とともに次第に増加
させつつ冷却を行うことが必要である。これは冷却の進
行に連れて焼成品と冷却風との温度差が次第に低下し、
熱移動が行われにくくなるためである。
上記の実施例では焼成炉(1)を単独炉とし、冷却風の
噴出口(3)、(3)をバーナー(2)、(2)と同軸
上に設けたが、焼成炉(1)はトンネル炉であってもよ
く、また噴出口(3)、(3)は焼成炉(1)の対向す
る壁面にあればバーナー(2)、(2)とは別の位置に
設けても差支えないことは勿論である。
(発明の効果) 以上に説明したように、本発明によれば衛生陶器、瓦、
タイル等の窯業製品の焼成品を1000℃以上の温度域から
室温付近まで冷却割れを生じさせることなくほぼ一定の
冷却速度で冷却することができるので、従来よりもはる
かに短時間で冷却工程を完了することができ、焼成炉の
有効利用を図ることができる。よって本発明は従来の問
題点を解消した焼成品の冷却方法として、産業の発展に
寄与するところはきわめて大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す断面図、第2図は冷却風
量の時間的な変化の状態を示すグラフ、第3図は冷却工
程の温度変化と冷却風量の変化を示すグラフである。 (1):焼成炉、(3):冷却風の噴出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窯業製品焼成用の焼成炉の対向する壁面か
    ら冷却空気を、一方の壁面からの冷却風が強いときには
    他方の壁面からの冷却風が弱くなる関係を保ちつつ周期
    的に強弱を付けて炉内に向けて一定方向に噴出し、両側
    からの冷却風の衝突位置を炉幅方向に移動させつつ焼成
    品を1000℃以上の温度域から室温付近までほぼ一定の冷
    却速度で冷却することを特徴とする焼成品の冷却方法。
  2. 【請求項2】一方の壁面からの冷却風の風量と他方の壁
    面からの冷却風の風量との比を1.5:1〜5:1としつつ冷却
    を行う請求項1に記載の焼成品の冷却方法。
  3. 【請求項3】両側の壁面からの冷却風の総風量を焼成品
    の温度低下とともに次第に増加させつつ冷却を行う請求
    項1に記載の焼成品の冷却方法。
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