JPH0762064A - 熱硬化性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性エポキシ樹脂組成物

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JPH0762064A
JPH0762064A JP23550793A JP23550793A JPH0762064A JP H0762064 A JPH0762064 A JP H0762064A JP 23550793 A JP23550793 A JP 23550793A JP 23550793 A JP23550793 A JP 23550793A JP H0762064 A JPH0762064 A JP H0762064A
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JP
Japan
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acid
polyester
epoxy resin
epoxy
resin composition
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JP23550793A
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English (en)
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Harutomo Nomoto
春朝 野本
Tomio Nobe
富夫 野辺
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New Japan Chemical Co Ltd
Original Assignee
New Japan Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性、耐紫外線性に優れ、エポキシ樹脂本
来の特徴を兼ね備えた強靱で可撓性、基材への付着性に
優れた熱硬化性エポキシ樹脂組成物を提供する。 【構成】 エポキシシクロヘキサン基を分子中に3個以
上含み、水酸基価を有し、数平均分子量が700〜1
0,000である脂環型エポキシ化ポリエステルに対
し、熱硬化触媒を配合する。又、水酸基含有化合物を併
用して硬化性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性、付着性、可撓
性に優れた熱硬化性エポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、代表的な脂環型エポキシ樹脂とし
て、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,
4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートが知ら
れている。 このものは、紫外線に曝されたときの黄色
度の変化は比較的少なく、耐候性は優れている反面、硬
化物の初期着色が比較的強く、更に硬化物が脆い等の欠
点を有している。
【0003】本発明者らは、先に、新規有用な脂環型エ
ポキシ樹脂として、水酸基を有するエポキシ化ポリエス
テルを提案し(特願平4−106023号)、更に当該
脂環型エポキシ樹脂を樹脂成分とする光硬化性エポキシ
樹脂組成物を提案した(特願平4−116979号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐候性、耐
紫外線性に優れ、エポキシ樹脂本来の特徴を兼ね備えた
強靱で可撓性、基材への付着性に優れた熱硬化性エポキ
シ樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく引き続き鋭意検討した結果、本発明者らの
提案に係る上記特定の構造を有する脂環型エポキシ化ポ
リエステルと熱硬化触媒とを含有してなるエポキシ樹脂
組成物が、所期の目的を達成し得ることを見いだし、か
かる知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明に係る熱硬化性エポキシ樹脂
組成物は、一般式(1)で表される1種又は2種以上の
二官能性基(以下「エポキシシクロヘキサン基」とい
う。)を分子内に3個以上(好ましくは3〜50個程
度、より好ましくは3〜30個程度)含み、且つ数平均
分子量が約700〜約10,000である脂環型エポキ
シ化ポリエステル(以下「本エポキシポリエステル」と
いう。)及び熱硬化触媒を含むことを特徴とする。
【0007】
【化2】 [式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又
は炭素数1〜5のアルキル基又はエンドメチレン基を表
す。]
【0008】通常、工業的に入手可能な脂環型エポキシ
樹脂は、脂環型エポキシ基の数は1分子内に3個未満の
ものがほとんどで、硬化物が脆い等の欠点がある。これ
に対し、1分子中に3個以上のエポキシシクロヘキサン
基を含む本エポキシポリエステルからは、可撓性、耐食
性、硬化性に優れた硬化物を得ることができる。
【0009】本エポキシポリエステルの数平均分子量
は、約700〜約10,000、好ましくは約1,00
0〜約5,000程度である。700未満では硬化性は
良好であるが、得られる硬化物は脆く、10,000を
越える場合には調製される樹脂組成物の粘度が高く、作
業性が低下し、更に硬化剤及び溶剤等の相溶性も低下す
ることがある。又、工業的に入手可能な脂環型エポキシ
樹脂は、低分子量のものがほとんどで、臭気、皮膚刺激
性等の作業環境の問題がある。これに対し、本エポキシ
ポリエステルは分子量が高いため、臭気、皮膚刺激性等
を低下させることができる。
【0010】本エポキシポリエステルは、単独でも硬化
するが、水酸基含有化合物の存在下において、より優れ
た硬化性を示す。本エポキシポリエステルの水酸基価
は、通常、1〜150程度であるが、特に30以下の場
合に当該傾向が顕著である。
【0011】本発明に係る水酸基含有化合物は、1分子
中に2個以上、より好ましくは3個以上の水酸基を有
し、約10,000以下、好ましくは約5,000以下
の分子量(高分子においては数平均分子量)を有する化
合物である。分子量が約10,000を越える場合には
高粘度のため作業性が低下する傾向がある。かかる化合
物の水酸基価としては、約20以上、通常、約40〜約
2,000程度の値が示される。
【0012】当該水酸基含有化合物として、具体的に
は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリット、ジペンタエリスリッ
ト、ソルビット、フェノールとホルマリンの低縮合物、
クレゾールとホルマリンの低縮合物、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート等の水酸基含有(メタ)アクリルモノマーの重合物
及び共重合物、ポリエチレングリコール、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール等が例示される。
【0013】水酸基含有(メタ)アクリルモノマーと共
重合可能なモノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸モノマ
ー、スチレン、アクリロニトリル、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、酢酸ビニル、ブチルビニルエーテル等
が例示される。
【0014】推奨される水酸基含有化合物の配合量は、
本エポキシポリエステルのエポキシ当量に基づいて適宜
選択される。具体的には、エポキシ基(本エポキシポリ
エステルに起因する。)に対する水酸基(水酸基含有化
合物及び本エポキシ化ポリエステルに起因する。)の当
量比が0.3〜5、特に0.5〜3程度であることが好
ましい。当該当量比が0.3未満のときは硬化性が低下
して好ましくなく、5を越えるときには耐水性、硬化性
及び耐候性について総合的に判断して得られる塗膜物性
の評価が低下して好ましくない。
【0015】本エポキシポリエステルのヨウ素価は特に
規定されるものではないが、屋外使用等の耐候性を必要
とする用途では、ヨウ素価は4以下、好ましくは2.5
以下とすることが望ましい。ヨウ素価が4を越えると耐
候性、耐紫外線性が低下し、材料が黄変しやすくなる。
【0016】推奨される本エポキシポリエステルの酸価
は50以下、特に30以下であることが好ましい。酸価
が50を越える場合、保存安定性、耐水性等の問題が生
じることがある。
【0017】本エポキシポリエステルのオキシラン酸素
含有量は、0.5〜10重量%程度であることが好まし
い。
【0018】本発明に係る熱硬化触媒としては、下記の
化合物が例示される。即ち、三フッ化ホウ素、三フッ化
ホウ素−n−ヘキシルアミン錯体、三フッ化ホウ素−モ
ノエチルアミン錯体、三フッ化ホウ素−ベンジルアミン
錯体、三フッ化ホウ素−ジエチルアミン錯体、三フッ化
ホウ素−ブチルアミン錯体、三フッ化ホウ素−ピペリジ
ン錯体、三フッ化ホウ素−トリエチルアミン錯体、三フ
ッ化ホウ素−アニリン錯体、三フッ化ホウ素−メタノー
ル錯体、三フッ化ホウ素−アセチルアセトン錯体、三フ
ッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体等の三フッ化ホウ素
錯体、三フッ化リン、五フッ化ヒ素、五フッ化アンチモ
ン及びそれらのアミン錯体、塩化亜鉛、塩化錫、塩化ジ
ルコニウム、塩化アンチモン、塩化鉄、塩化アルミニウ
ム、臭化亜鉛、臭化錫、臭化アンチモン等のルイス酸及
びそれらのアミン錯体、
【0019】テトラフェニルホスホニウム、ベンジルト
リエチルアンモニウム、N,N−ジメチル−N−ベンジ
ルピリジニウム等のオニウムと対アニオン(BF4 -、P
6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -等)からなる
オニウム塩、リン酸、亜リン酸、臭化水素、塩化水素、
硫酸等の無機プロトン酸、メタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機プロトン
酸、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ブ
チル等のナフトキノンジアジドスルホン酸エステル、p
−トルエンスルホン酸−o−ニトロベンジル等のニトロ
ベンジルスルホン酸、1−ベンゼンスルホニル−1−ベ
ンゾイルジアゾメタン等のジアゾスルホン、銅、アルミ
ニウム、亜鉛、錫、鉄、チタン、ジルコニウム等の金属
にアセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のβ−ケトエ
ステル、マロン酸ジメチル等のマロン酸ジエステル、ア
セチルアセトン等のβ−ジケトンとの金属錯体、前記金
属のアルコキシド化合物及びその分加水分解物、
【0020】塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テト
ラメチルアンモニウム等のハロゲン化4級アンモニウム
塩、過塩素酸テトラメチルアンモニウム、リン酸テトラ
−n−ブチルアンモニウム、硫酸水素テトラ−n−ブチ
ルアンモニウム等の無機酸テトラアルキルアンモニウム
塩、酢酸テトラメチルアンモニウム、酢酸テトラエチル
アンモニウム等の有機酸テトラアルキルアンモニウム
塩、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエ
チルアンモニウム、水酸化テトラ−n−プロピルアンモ
ニウム、水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウム、水酸
化セチルトリメチルアンモニウム、水酸化ベンジルトリ
メチルアンモニウム、水酸化フェニルトリメチルアンモ
ニウム、水酸化モノヒドロキシエチルトリメチルアンモ
ニウム、水酸化ジヒドロキシエチルジメチルアンモニウ
ム等の第4級アンモニウムヒドロキシド等が例示され
る。
【0021】本発明に係る熱硬化触媒は、単独で又は2
種以上を適宜組み合わせて使用することができ、その熱
硬化触媒の使用量(2種以上使用の場合はその合計量)
は、樹脂成分の合計重量に対して約0.05〜10重量
%程度、好ましくは0.1〜5重量%程度である。使用
量が少ない場合は十分に硬化し難く、10重量%を越え
る場合は、保存安定性、溶解性、耐水性、透明性等の問
題が生じることがある。
【0022】本エポキシポリエステルは、一般式(2)
で表される二官能性基(以下「シクロヘキセン基」とい
う。)の1種又は2種以上を分子内に3個以上含み、数
平均分子量が約700〜約10,000のポリエステル
(以下「本ポリエステル」という。)を、例えば過酸化
水素又は過酢酸等の過酸を用いてエポキシ化することに
より、工業的に製造することができる。
【0023】
【化3】 [式中、R1、R2は、一般式(1)と同じである。]
【0024】上記の本ポリエステルは、シクロヘキセン
基を有する二塩基酸又はその酸無水物(以下「主酸成
分」という。)と多価アルコールとのポリエステル化で
得られる。
【0025】主酸性分としては、一般式(3)で表され
る脂環式二塩基酸及びそれらの酸無水物が挙げられ、具
体的には△4−テトラヒドロフタル酸、3−メチル−△4
−テトラヒドロフタル酸、4−メチル−△4−テトラヒ
ドロフタル酸、△4−ナジック酸、メチル−△4−ナジッ
ク酸及びそれらの酸無水物が例示される。
【0026】
【化4】 [式中、R1、R2、一般式(1)と同じである。]
【0027】多価アルコールとしては、炭素数2〜55
の二価アルコール又は炭素数3〜24の三価以上のアル
コールが挙げられる。
【0028】かかる二価のアルコールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、2,2−ジ
エチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−1,
3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,
4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2
−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、ビスフ
ェノールA、水素化ビスフェノールA、ビスフェノール
Aのエチレンオキシド付加物、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキシド付加物、水素化ビスフェノールAのエチ
レンオキシド付加物、水素化ビスフェノールAのプロピ
レンオキシド付加物、ビスフェノールF、水素化ビスフ
ェノールF等が例示される。
【0029】三価以上のアルコールとしては、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリット、ジペンタエリスリット、ソルビッ
ト、フェノールとホルマリンの低縮合物、クレゾールと
ホルマリンの低縮合物等が例示される。
【0030】又、硬化物の物性を向上させるために他の
二塩基酸、三価以上の多塩基酸及びその酸無水物(以下
「副酸性分」という。)を併用してポリエステル化する
ことも可能であり、更には分子末端の水酸基やカルボン
酸基を封止するために一価の有機酸や一価のアルコール
を併用してポリエステル化することも可能である。
【0031】副酸成分としては、以下の芳香族多価カル
ボン酸及びそれらの酸無水物、並びに脂肪族多価カルボ
ン酸、脂環式多価カルボン酸及びそれらの酸無水物が例
示され、特に耐候性を重視する用途では飽和脂肪族多価
カルボン酸、脂環式多価カルボン酸及びそれらの酸無水
物が好ましい。
【0032】かかる芳香族多価カルボン酸は、例えば、
一般式(4)又は(5)で表される。
【0033】
【化5】 [式中、mは2〜4の整数である。]
【0034】
【化6】 [式中、l、pは同一又は異なって1〜2の整数であ
り、Xは直接結合するか又は−O−、−S−、−SO
−、−SO2−、−CH2−、−C(CH23−CO
−で表される基を示す。]
【0035】具体的な化合物としては、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ベンゾフェノ
ンジカルボン酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ビフェニルテト
ラカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルテトラカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホキ
サイド、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン及びそれらの酸無水物等が例示される。
【0036】脂肪族及び脂環族多価カルボン酸は、例え
ば一般式(6)で表される。
【0037】
【化7】 [式中、nは2〜4の整数、R3は炭素数1〜10のア
ルキル基、水酸基、ハロゲン原子を有していても良い、
炭素数1〜36の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素残基
又は炭素数4〜30の飽和の脂環式炭化水素残基を表
す。]
【0038】具体的な化合物としては、マレイン酸、フ
マル酸、マロン酸、コハク酸、ドデセニルコハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカン二酸、ク
エン酸、イソクエン酸、アコニット酸、酒石酸、ヘキサ
ヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、シクロ
ヘキサンテトラカルボン酸、トリカルボキシシクロペン
チル酢酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、シクロブ
タンテトラカルボン酸、3,5,6−トリカルボキシノ
ルボルナン−2−酢酸、ヘット酸、テトラブロモフタル
酸、トリカルバリル酸、ブタンテトラカルボン酸及びそ
れらの酸無水物等が例示される。
【0039】一価のアルコールとしては、炭素数1〜2
4のアルコールが例示され、具体例としてはブタノー
ル、イソブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、ヘプタノール、2−エチル
ヘキサノール、オクタノール、ノニルアルコール、デカ
ノール、イソデカノール、ラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルア
ルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
【0040】一価の有機酸としては、炭素数1〜24の
カルボン酸が例示され、具体例としては、カプロン酸、
カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、リノール酸等が挙げられる。
【0041】必須の構成成分である主酸成分(a)と多
価アルコール(d)、及び必要に応じて併用される副酸
性分(b)、一価の有機酸(c)又は一価のアルコール
(e)の代表的な配合比(モル基準)は、以下のとおり
である。(b)、(c)、(e)の各成分を併用するこ
とにより、生成したエポキシ基に対する水、触媒、助触
媒の付加等の副反応を抑え、更に後処理の水洗工程での
水の分離性が低下する等の問題を回避することができ
る。このことは、特に水酸基を有するエポキシ化ポリエ
ステルにおいて重要である。
【0042】(a):(b)=100:0〜40:60 [(a)+(b)]:(c)=100:0〜30:70
(好ましくは100:0〜50:50) (d):(e)=100:0〜20:80(好ましくは
100:0〜40:60) (a):(b)が40:60より低下すると分子中のエ
ポキシシクロヘキサン基の数が低下するため、エポキシ
樹脂の成分として適用したときに性能が低下し問題とな
る。
【0043】一方、成分(a)、(b)及び(c)に含
まれるカルボキシル基に対する成分(b)、(d)及び
(e)に含まれる水酸基は、0.8〜1.5倍当量、好
ましくは0.9〜1.4倍当量である。
【0044】本発明に係る熱硬化性エポキシ樹脂組成物
には、他のエポキシ化合物を併用しても差し仕えがな
い。その場合、本エポキシポリエステルの配合比率は、
本エポキシポリエステルと他のエポキシ化合物の合計重
量に対して30重量%以上、好ましくは50重量%以上
である。30重量%未満の場合には硬化性、耐候性及び
可撓性等の塗膜物性についての総合的評価が低下する傾
向があり好ましくない。
【0045】上記の他のエポキシ化合物としては、ビス
フェノールA・ジグリシジルエーテル、ビスフェノール
Fジグリシジルエーテル等のビスフェノール型のエポキ
シ樹脂、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)
アジペート及びビニルヘキセンジオキド等の脂環型エポ
キシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ネオ酸グリシジ
ルエステル、ヘキサヒドロフタル酸やテトラヒドロフタ
ル酸のジグリシジルエステル等のグリシジルエステル型
エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールAや水素化ビスフ
ェノールF等のジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール
Aのアルキレンオキサイド付加アルコール類、ポリプロ
ピレングリコール類等のアルコール類から得られるグリ
シジルエーテル類等が例示される。
【0046】本発明に係る熱硬化性エポキシ樹脂組成物
には、所望により、硬化促進剤、溶剤類、顔料、フィラ
ー類、カップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可
塑剤、流動調整剤、セルロースアセテートブチレート、
石油樹脂、フェノール樹脂等を添加することができる。
【0047】かくして得られる熱硬化性エポキシ樹脂組
成物は、200℃以下の温度で容易に架橋・硬化させる
ことができ、塗料、接着剤、インキ、注型材料、封止材
料等に有用であり、その用途に応じた使用方法を適宜選
択して多岐に亘る分野に適用される。例えば、樹脂封止
剤としての使用方法の場合にはキャステイング、ポッテ
イング、デイッピング法等の方法、又、塗料として使用
する場合にはエアースプレー、ロール塗装、ハケ塗り、
静電エアスプレー等の方法が適用できる。
【0048】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を詳しく説明
する。尚、各製造例に於ける目的物の数平均分子量(M
n)は、液体クロマトグラフィーにより求めた測定結果
を解析し、ポリスチレン換算により表したものである。
【0049】又、1分子中に含まれるシクロヘキセン基
の数(X)、エポキシシクロヘキセン基の数(Z)及び
転化率(%)は、次式に従って算出した。 X=(IV[PE]/IV[THPA])×Mn[PE]×(1/Mw
[THPA]) Z=[(OX-OX/16)×253.8/IV[PE]]×X×[Mn[E
PE]/Mn[PE]] 転化率(%)=(1−IV[EPE]/IV[PE])×100 上記の各式における記号は、以下のとおりである。 IV[PE] :ポリエステルのヨウ素価 IV[THPA] :テトラヒドロ無水フタル酸類のヨウ素価 Mn[PE] :ポリエステルの数平均分子量 Mn[EPE] :エポキシ化ポリエステルの数平均分子量 Mw[THPA] :テトラヒドロ無水フタル酸類の分子量 OX-OX :オキシラン酸素含有量(重量%)
【0050】製造例1 △4−テトラヒドロフタル酸無水物(以下「THPA」
と略記する。)532g(3.5モル)、イソフタル酸
249g(1.5モル)、トリメチロールプロパン26
9g(2モル)、1,4−ブタンジオール450g(5
モル)及び2−エチルヘキサン酸360g(2.5モ
ル)を原料として調製されるポリエステル(酸価1.
2、水酸基価60.0、ヨウ素価57.0、Mn2,0
00、X4.5個)100gを60%過酸化水素水溶液
を用いて65℃でエポキシ化して得られた高粘度液状の
エポキシ化ポリエステル(オキシラン酸素2.1重量
%、ヨウ素価1.7、Mn2,400、Z3.1個、以
下「エポキシポリエステル1」という。)を得た。
【0051】製造例2 エポキシポリエステル1に代えて、3−メチル−△4
テトラヒドロ無水フタル酸581g(3.5モル)、イ
ソフタル酸249g(1.5モル)、トリメチロールプ
ロパン269g(2モル)、1,4−ブタンジオール4
50g(5モル)及び2−エチルヘキサン酸360g
(2.5モル)を原料として調製されるポリエステル
(酸価5.3、水酸基価 64.0、ヨウ素価49.
5、Mn2,200、X4.3個)をエポキシ化して得
られる高粘度液状のエポキシ化ポリエステル(オキシラ
ン酸素2.2重量%、ヨウ素価1.9、Mn2,60
0、Z3.6個、以下「エポキシポリエステル2」とい
う。)を得た。
【0052】製造例3 エポキシポリエステル1に代えて、THPA760g
(5モル)、トリメチロールプロパン202g(1.5
モル)、ネオペンチルグリコール208g(2モル)及
び2−エチルヘキサノール390g(3モル)を原料と
して調製されるポリエステル(酸価2.3、水酸基価4
7.8、ヨウ素価89.8、Mn1,200、X4.2
個)をエポキシ化して得られた高粘度液状のエポキシ化
ポリエステル(オキシラン酸素4.7重量%、ヨウ素価
1.8、Mn1,300、Z3.8個、以下「エポキシ
ポリエステル3」という。)を得た。
【0053】製造例4 エポキシポリエステル1に代えて、THPA760g
(5モル)、トリメチロールプロパン202g(1.5
モル)、1,6−ヘキサンジオール295g(2.5モ
ル)及び2−エチルヘキサノール260g(2モル)を
原料として調製されるポリエステル(酸価2.8、水酸
基価50.5、ヨウ素価91.2、Mn2,000、X
7.2個)をエポキシ化して得られる高粘度液状のエポ
キシ化ポリエステル(オキシラン酸素4.8重量%、ヨ
ウ素価1.7、Mn2,100、Z6.3個、以下「エ
ポキシポリエステル4」という。)を得た。
【0054】製造例5 エポキシポリエステル1に代えて、THPA760g
(5モル)、トリメチロールプロパン269g(2モ
ル)、1,4−ブタンジオール180g(2モル)及び
2−エチルヘキサノール260g(2モル)を原料とし
て調製されるポリエステル(酸価2.3、水酸基価5
8.8、ヨウ素価95.1、Mn2,600、X9.6
個)をエポキシ化して得られる高粘度液状のエポキシ化
ポリエステル(オキシラン酸素4.9重量%、ヨウ素価
2.0、Mn2,650、Z8.0個、以下「エポキシ
ポリエステル5」という。)を得た。
【0055】製造例6 エポキシポリエステル1に代えて、THPA760g
(5モル)、トリメチロールプロパン188g(1.4
モル)、1,6−ヘキサンジオール224g(1.9モ
ル)及び2−エチルヘキサノール338g(2.6モ
ル)を原料として調製されるポリエステル(酸価2.
4、水酸基価21.5、ヨウ素価90.4、Mn1,8
00、X6.4個)をエポキシ化して得られる高粘度液
状のエポキシ化ポリエステル(オキシラン酸素4.9重
量%、ヨウ素価2.2、Mn1,900、Z5.8個、
以下「エポキシポリエステル6」という。)を得た。
【0056】製造例7 アジピン酸292g(2モル)、トリメチロールプロパ
ン269g(2モル)、1,4−ブタンジオール90g
(1モル)及び2−エチルヘキサン酸216g(1モ
ル)を原料としてエステル化し、酸価0.3、水酸基価
210.0、Mn850の水酸基含有化合物(以下「水
酸基含有化合物1」という。)を得た。
【0057】熱硬化方法 1.熱硬化触媒として三フッ化ホウ素−モノエチルアミ
ン錯体(熱硬化触媒1)を使用する場合には、所定の本
エポキシポリエステル(他のエポキシ樹脂又は水酸基含
有化合物と併用する場合は、本エポキシポリエステルと
他のエポキシ樹脂又は水酸基含有化合物の合計重量)1
00重量部、三フッ化ホウ素−モノエチルアミン錯体
2.5重量部、トルエン48重量及びメチルイソブチル
ケトン36重量部となるように配合し、十分に混合し
た。調製した樹脂組成物を150×50×0.3mmの標
準試験板に硬化後の膜厚が約20μmになるように塗布
し、100℃で15分、更に160℃で30分間硬化し
た。
【0058】2.熱硬化触媒としてテトラ−n−ブチル
アンモニウムヒドロキシド(熱硬化触媒2)を使用する
場合には、所定の本エポキシポリエステル(他のエポキ
シ樹脂又は水酸基含有化合物と併用する場合、本エポキ
シポリエステルと他のエポキシ樹脂又は水酸基含有化合
物の合計重量)100重量部、テトラ−n−ブチルアン
モニウムヒドロキシドの10%メタノール溶液15重量
部、トルエン40重量及びメチルイソブチルケトン30
重量部となるように配合し、十分に混合した。調製した
樹脂組成物を150×50×0.3mmの標準試験板に硬
化後の膜厚が約20μmになるように塗布し、80℃で
15分、更に150℃で30分間硬化した。
【0059】耐候性:ウエザオメーター(東洋精機製作
所製;キセノンバーナー 0.39W/cm2(340n
m))を使用し、ブラックパネル温度63℃、60%R
H、18分散水/120分の条件で500時間テストし
た後、外観の変化が殆ど無いものを○、僅かにあるもの
を△、変化があるものを×で示した。
【0060】付着性(碁盤目テープ法):JIS K 5
400に準じた。試験片上の塗膜を貫通して、素地面に
達する切り傷を碁盤目上に(1×1mm角、100個)に
つけ、この碁盤目の上に、粘着テープをはり、剥した後
の塗膜の付着状態を目視によって観察する。
【0061】耐衝撃性(衝撃変形試験):JIS K 5
400に準じた。塗膜の表面に半径6.35mmの球体が
衝撃し、衝撃的変形を生じた時の衝撃抵抗性を、割れ、
剥がれができるかどうかで調べる。質量500gの落体の
落下距離により評価する。
【0062】耐屈曲性:JIS K 5400に準じた。
塗膜を外にして試験片を折り曲げ、この時に生じる塗膜
の上面と下面との伸び率の差によるわれの抵抗性を調べ
る。折り曲げの直径の小さい方が伸び率の差は大きい。
【0063】鉛筆引っかき試験 :JIS K 5400
に準じた。塗膜の引っかき抵抗性を、鉛筆の芯の硬さを
変えた時の塗膜の破れで調べる。
【0064】比較エポキシ樹脂1 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート(エポキシ当量;
135、ダイセル化学工業株式会社製、商品名セロキサ
イド2021)
【0065】比較エポキシ樹脂2 ビスフェノールA・ジグリシジルエーテル(エポキシ当
量:190、油化シェル株式会社製、商品名エピコート
828
【0066】実施例1〜9 熱硬化触媒1を適用して各種のエポキシ樹脂組成物を調
製し、これを所定の方法で硬化させ、得られた硬化物の
耐候性、付着性、耐衝撃性、耐屈曲性及び鉛筆引っかき
強度を評価した。得られた結果を第1表に示す。
【0067】比較例1 比較エポキシ樹脂1を樹脂成分とし、熱硬化触媒1を適
用して樹脂組成物を調製し、これを所定の方法で硬化さ
せ、この硬化物の特性を評価した。得られた結果を第1
表に示す。
【0068】比較例2 比較エポキシ樹脂2を樹脂成分とし、熱硬化触媒1を適
用して樹脂組成物を調製し、これを所定の方法で硬化さ
せ、この硬化物の特性を評価した。得られた結果を第1
表に示す。
【0069】実施例10〜18 熱硬化触媒2を適用してエポキシ樹脂組成物を調製し、
これを所定の方法で硬化させ、得られた硬化物の耐候
性、付着性、耐衝撃性、耐屈曲性及び鉛筆引っかき強度
を評価した。得られた結果を第2表に示す。
【0070】比較例3 比較エポキシ樹脂1を樹脂成分とし、熱硬化触媒2を適
用して樹脂組成物を調製し、これを所定の方法で硬化し
た。しかしながら、この場合、硬化性が悪く、物性評価
が行えなかった。
【0071】比較例4 比較エポキシ樹脂2を樹脂成分とし、熱硬化触媒2を適
用して樹脂組成物を調製し、これを所定の方法で硬化し
た。しかしながら、この場合、硬化性が悪く、物性評価
が行えなかった。
【表1】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明に係る熱硬化性エポキシ樹脂組成
物は、容易に硬化することができ、耐候性、耐紫外線性
に優れ、接着性等のエポキシ樹脂本来の特徴を兼ね備
え、強靱で可撓性に優れており、塗料、インキ、コーテ
ィング材、接着剤、ライニング材、注型材料、封止材料
等に使用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表される1種又は2種以
    上の二官能性基を分子内に3個以上含み、水酸基価を有
    し、且つ数平均分子量が約700〜10,000である
    脂環型エポキシ化ポリエステル及び熱硬化触媒を含むこ
    とを特徴とする熱硬化性エポキシ樹脂組成物。 【化1】 [式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子又
    は炭素数1〜5のアルキル基又はエンドメチレン基を表
    す。]
  2. 【請求項2】 水酸基含有化合物を併用する請求項1に
    記載の熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 脂環型エポキシ化ポリエステルの水酸基
    価が1〜30である請求項2に記載の熱硬化性エポキシ
    樹脂組成物。
JP23550793A 1993-08-26 1993-08-26 熱硬化性エポキシ樹脂組成物 Pending JPH0762064A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998042766A1 (en) * 1997-03-21 1998-10-01 Lonza S.P.A. Cycloaliphatic epoxy resins
WO1998049215A1 (en) * 1997-04-25 1998-11-05 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Epoxidized polyester-based powder coating compositions
US6075099A (en) * 1996-02-06 2000-06-13 Shell Oil Company Epoxidized polyester-based powder coating compositions

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