JPH0762269A - 亀甲模様を与える粉体塗料組成物、その塗装方法、塗膜および塗装物 - Google Patents

亀甲模様を与える粉体塗料組成物、その塗装方法、塗膜および塗装物

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JPH0762269A
JPH0762269A JP21184693A JP21184693A JPH0762269A JP H0762269 A JPH0762269 A JP H0762269A JP 21184693 A JP21184693 A JP 21184693A JP 21184693 A JP21184693 A JP 21184693A JP H0762269 A JPH0762269 A JP H0762269A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 亀甲状の不定形網目模様3が塗膜2全面に形
成され、その内側にち密な凹凸4が形成され、全体とし
て意匠性の高い亀甲模様を与える粉体塗料を得る。 【構成】 (A)水酸基価が10〜320mgKOH/
gの常温で固体の粉体塗料用樹脂60〜95重量部、
(B)硬化剤としてガラス転移点が30〜70℃のトル
エンスルホンアミド変性メラミン樹脂5〜40重量部と
からなる混合物100重量部に、(C)硬化触媒として
沸点80〜250℃のアミン化合物でブロックしたスル
ホン酸化合物をスルホン酸として0.1〜3重量部配合
した粉体塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗膜表面に亀甲模様を与
える粉体塗料組成物、その塗装方法、塗膜および塗装物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は無公害、省力化といった点に
おける長所から用途分野に広がりを見せているが、近年
塗膜表面に意匠性を持つ粉体塗料の開発が強く求められ
ている。粉体塗料における塗膜表面に意匠性を持たせる
方法としては、例えば特開昭60−168771号に
は、ポリエステル樹脂系粉体塗料組成物とアクリル樹脂
系粉体塗料組成物を混合することによって凹凸模様の塗
膜を与えるプレコート用粉体塗料組成物が開示されてい
る。
【0003】特開昭63−91168号には、どちらか
一方または両方に粉末状シリコン系添加剤を含む2種類
の粉体塗料を使用し、2コート1ベークすることによっ
てハンマートーン、パールトーンなどの粉体塗料による
特殊模様塗膜の形成方法が開示されている。また特開平
1−288376号には、熱硬化性粉体塗料に熱可塑性
樹脂を混合することによって凹凸模様を得る凹凸模様を
有する塗装金属板の製造方法が開示されている。
【0004】しかし、いずれの塗料組成物においても、
単純な凹凸模様を形成することはできるが、均一かつち
密で、優れた意匠性を持つ亀甲模様を有する塗膜を形成
することはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の凹凸模様とは異なり、均一かつち密で、立体感がある
優れた意匠性を有する亀甲模様を与え、しかも塗膜性能
にも優れた粉体塗料組成物を提供するものである。
【0006】本発明の他の目的は、上記粉体塗料組成物
の塗装方法であって、塗膜性能に優れ、しかも従来の凹
凸模様とは異なり、均一かつち密で、立体感のある優れ
た意匠性を有する亀甲模様を形成する簡単な塗装方法を
提案することである。
【0007】本発明の別の目的は、上記粉体塗料組成物
から形成された塗膜であって、塗膜性能に優れ、しかも
従来の凹凸模様とは異なり、均一かつち密で、立体感の
ある優れた意匠性を有する亀甲模様の塗膜を提供するこ
とである。
【0008】本発明のさらに別の目的は、上記粉体塗料
組成物から形成された塗膜を有する塗装物であって、塗
膜性能に優れ、しかも従来の凹凸模様とは異なり、均一
かつち密で、立体感のある優れた意匠性を有する亀甲模
様が形成された塗装物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の粉体塗料
組成物、その塗装方法、塗膜および塗装物である。 (1)(A)水酸基価が10〜320mgKOH/gの
常温で固体の粉体塗料用樹脂60〜95重量部と、
(B)ガラス転移温度が30〜70℃のトルエンスルホ
ンアミド変性メラミン樹脂5〜40重量部とからなる混
合物100重量部に対し、(C)沸点80〜250℃の
2級または3級アミノ基を有するアミン化合物でブロッ
クしたスルホン酸化合物をスルホン酸として0.1〜3
重量部含有することを特徴とする亀甲模様を与える粉体
塗料組成物。 (2)上記(1)記載の粉体塗料組成物を基材上に塗布
した後、150〜300℃の温度で20秒〜60分間焼
付けて、厚さ20〜200μmの塗膜を形成することを
特徴とする上記(1)記載の粉体塗料組成物の塗装方
法。 (3)上記(1)記載の粉体塗料組成物を基材上に塗布
した後、150〜300℃の温度で20秒〜60分間焼
付けて形成され、厚さ20〜200μmであることを特
徴とする上記(1)記載の粉体塗料組成物から形成され
た塗膜。 (4)上記(1)記載の粉体塗料組成物を基材上に塗布
した後、150〜300℃の温度で20秒〜60分間焼
付けて形成された厚さ20〜200μmの塗膜を有する
ことを特徴とする上記(1)記載の粉体塗料組成物から
形成された塗膜を有する塗装物。
【0010】本発明に用いる(A)成分の水酸基を含有
する常温で固体の粉体塗料用樹脂は、粉体塗料に用いら
れる常温で固体の樹脂であって、水酸基価が10〜32
0mgKOH/g、好ましくは25〜300mgKOH
/g、ガラス転移温度(Tg)が30〜120℃、好ま
しくは35〜100℃のものを使用する。(A)成分と
しては、例えば水酸基を含有するアクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、フッ素樹脂などがあげられ、いずれも市販
品でも合成品でも使用できる。
【0011】粉体塗料用アクリル樹脂としては、例えば
三井東圧化学(株)製のアルマテックスPD−800
0、同PD−8100、S.C.Johnson社製の
JONCRYL J−587、同J−800、同SCX
−802(いずれも商品名)などがあげられる。
【0012】粉体塗料用ポリエステル樹脂としては、例
えば日本エステル(株)製のER−6620、ER−6
640、XI−6021、XI−7009、XI−70
19、大日本インキ化学工業(株)製のファインデック
スM−8000、同M−8070、同M−8076、日
本ユピカ(株)製のユピカコートGV−110、同GV
−150、同GV−741、日立化成工業(株)製のP
Cレジン2H、同3H、DSM社製のURALAC P
−4215、CARGILL社製の30−3000、3
0−3002、30−3011、30−3012、30
−3020、UCB社製のCrylcot2383、同
2392、同3145、Bayer社製のCrelan
U−502、Hoechst社製のAlftalat
AN−739、同AN−759、同VAN9969
(いずれも商品名)などがあげられる。
【0013】粉体塗料用フッ素樹脂としては、例えば旭
硝子(株)製のルミフロンLF−710(商品名)など
があげられる。これらの(A)成分はそれぞれ単独で使
用または2種以上の混合使用が可能である。
【0014】本発明に用いる(B)成分のトルエンスル
ホンアミド変性メラミン樹脂は、メラミン−ホルムアル
デヒド縮合物エーテル(MF)とトルエンスルホンアミ
ド(TS)との縮合物であり、ガラス転移温度(Tg)
が30〜70℃、好ましくは35〜50℃のものを使用
する。
【0015】上記のトルエンスルホンアミド変性メラミ
ン樹脂には、1モルのMFと1〜4モルのTSとが縮合
した非架橋の縮合物オリゴマー、ならびにこの縮合物オ
リゴマーが−CH2−または−CH2OCH2−基により
架橋した架橋オリゴマーが含まれる。このようなオリゴ
マー混合物からなるトルエンスルホンアミド変性メラミ
ン樹脂の数平均分子量(Mn)は600〜2000、好
ましくは700〜1600、分子量分布(Mw/Mn)
は1〜7、好ましくは2〜6、RO−に対応する官能基
当量130〜200g/当量、好ましくは150〜18
0g/当量、オリゴマー1分子中に含まれる官能基の量
4〜10、好ましくは5〜8が適当である。
【0016】MFとTSからトルエンスルホンアミド変
性メラミン樹脂(TS−MF)を製造する場合の基本的
な反応式を式〔1〕に示す。
【0017】
【化1】 (式中、Rはアルキル基を示し、6個のうち少なくとも
3個はメチル基で、残りは炭素数2〜4のアルキル基で
ある。)
【0018】トルエンスルホンアミド変性メラミン樹脂
としては、MFにヘキサメトキシメチルメラミンを用い
るものが好ましく、特にProgress Organic Coating, 20
(1992) pp301〜323に記載された樹脂M−1、M−2、
M−3が好ましい。
【0019】本発明に用いる(C)成分の沸点80〜2
50℃の2級または3級アミノ基を有するアミン化合物
でブロックしたスルホン酸化合物(以下、ブロック化酸
触媒という場合がある)は、硬化触媒として用いるもの
であって、例えばパラトルエンスルホン酸、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジ
ノニルナフタレンジスルホン酸などの芳香族スルホン
酸、および下記構造式〔2〕〜
〔9〕で示される脂肪族
スルホン酸等の1種または2種以上を、沸点80〜25
0℃の2級または3級アミノ基を有するアミン化合物で
ブロックしたものである。
【0020】
【化2】 (式中、R1は炭素数1〜22のアルキル基、R2は炭素
数4〜8のアルキル基、R3は炭素数13〜17のアル
キル基を示す。)
【0021】脂肪族スルホン酸を用いると、芳香族スル
ホン酸に比較して、樹脂との相溶性に優れるため、塗料
中で結晶化して、塗膜にブツを生じる危険性が少ないの
で好ましい。脂肪族スルホン酸は一般に界面活性剤とし
て使用されている脂肪族スルホン酸のナトリウム塩、カ
リウム塩等の脂肪族スルホン酸塩を、脱ナトリウム化ま
たは脱カリウム化して遊離酸に変換することにより得る
ことができる。
【0022】ここで出発原料となる脂肪族スルホン酸塩
としては、例えば下記構造式〔10〕〜〔17〕で示さ
れるものなどがあげられる。
【0023】
【化3】 (式中、R4は炭素数1〜22のアルキル基、R5は炭素
数4〜8のアルキル基、R6は炭素数13〜17のアル
キル基を示す。)
【0024】これらの脂肪族スルホン酸塩は、無機酸に
より脱ナトリウム化または脱カリウム化することによっ
て遊離酸とすることができる。炭素数が4未満の脂肪族
スルホン酸塩は、芳香族スルホン酸と同様に樹脂に対す
る相溶性に難点があるので、炭素数4以上のものが好ま
しい。
【0025】上記無機酸としては、通常の硫酸、塩酸、
硝酸、リン酸などを用いることができる。この際無機酸
の使用量は限定されるものではないが、後の塗膜性能、
特に耐水性を損なわないためには、脂肪族スルホン酸塩
に対して0.5〜1.5倍当量の範囲とするのが好まし
い。
【0026】ここで0.5倍当量未満の場合、未反応脂
肪族スルホン酸塩が残留するため、また1.5倍当量を
超える場合、脂肪族スルホン酸塩が脱ナトリウム化また
は脱カリウム化以外の副反応生成物を生じるため、いず
れの場合も塗膜の耐水性低下を招き好ましくない。脱ナ
トリウム化または脱カリウム化の条件は、常法に従い室
温で定量的に行うことができる。
【0027】酸触媒としては他にマレイン酸、フタル酸
などの有機カルボン酸、ポリオール中に内在するカルボ
ン酸、およびホスフェート系触媒があるが、これらはい
ずれも酸触媒としての作用が弱く、前述したトルエンス
ルホンアミド変性メラミン樹脂との組合せでは亀甲模様
形成のための架橋反応の促進効果が弱い。またブロック
化していないスルホン酸を使用しても亀甲模様は得られ
ない。
【0028】ブロック化剤となる沸点80〜250℃の
2級アミノ基を有するアミン化合物としては、例えばジ
−2−エチルヘキシルアミン、ジセカンダリーブチルア
ミン、ジアリルアミン、N−メチルヘキシルアミン、3
−ピペコリン、4−ピペコリン、2,4−ルペチジン、
2,6−ルペチジン、3,5−ルペチジン、モルホリ
ン、N−メチルベンジルアミン;3級アミノ基を有する
アミン化合物としては、例えばN−メチルモルホリン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチ
ルアリルアミン、N−メチルジアリルアミン、トリアリ
ルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,2
−ジアミノエタン、N,N,N′,N′−テトラメチル
−1,3−ジアミノプロパン、N,N,N′,N′−テ
トラアリル−1,4−ジアミノブタン、N−メチルピペ
リジン、ピリジン、4−エチルピリジン、トリプロピル
アミン、N−ピロピルジアリルアミン、3−ジメチルア
ミノプロパノール、2−エチルピラジン、2,3−ジメ
チルピラジン、2,5−ジメチルピラジン、2,4−ル
チジン、2,5−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5
−ルチジン、2,4,6−コリジン、2−メチル−4−
エチルピリジン、2−メチル−5−エチルピリジン、
N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン、N−エチル−3−ヒドロキシピペリジン、3−メ
チル−4−エチルピリジン、3−エチル−4−メチルピ
リジン、4−(5−ノニル)ピリジン;2級および3級
アミノ基を有するアミン化合物としては、例えばイミダ
ゾール、N−メチルピペラジンなどがあり、これらの1
種または2種以上を混合使用する。
【0029】ブロック化剤の沸点が80℃未満の場合に
はブロック化剤の解離が早すぎるために塗膜の発泡が発
生し、立体感のある亀甲模様が得られず、250℃を越
える場合には解離が遅すぎて亀甲模様が得られない。
【0030】ブロック化スルホン酸化合物の製造は、2
級または3級アミノ基を有するアミン化合物とスルホン
酸とを容器に仕込み、20〜30℃で10〜20分間か
きまぜて行う。
【0031】アミン化合物/スルホン酸の混合比はモル
比で0.5〜2であり、好ましくは0.8〜1.5であ
って、この場合のみに立体感のある美しい亀甲模様を形
成する。アミン化合物/スルホン酸のモル比が0.5未
満の場合ではブロック化されないスルホン酸の存在が多
いため、焼付時に低温から硬化反応が進行して立体感の
ある亀甲模様は形成されず、一方モル比が2を越える場
合にはブロック化剤の添加による改善が認められず、得
られた塗膜の耐食性が低下する。
【0032】各成分の配合割合は、(A)成分60〜9
5重量部、好ましくは65〜94重量部と、(B)成分
5〜40重量部、好ましくは6〜35重量部とからなる
混合物100重量部に対し、(C)成分がスルホン酸と
して0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部で
ある。
【0033】(A)成分の使用量が60重量部未満の場
合には塗膜が脆く、かつ焼付条件のふれにより立体感が
得られ難く、また95重量部を越える場合には、十分な
架橋が行われず、立体感がある亀甲模様が形成され難く
なる。
【0034】(B)成分の使用量が5重量部未満では十
分な架橋が行われず、立体感のある亀甲模様が発生し難
く、40重量部を越える場合には塗膜が脆く、かつ焼付
条件のふれにより立体感のある亀甲模様が得られ難い。
【0035】(C)成分の使用量が0.1重量部未満で
は焼付時の触媒効果が不十分なため、立体感のある亀甲
模様が形成されない。また3重量部を越える場合には反
応が早すぎてワキが発生し、立体感がなく、また十分な
耐食性が得られない。
【0036】本発明の粉体塗料組成物には、前記(A)
〜(C)の必須成分の他に、着色顔料、例えば二酸化チ
タン、べんがら、黄色酸化鉄、カーボンブラックなどの
無機顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、キナクリドン系赤顔料、イソインドリノン系黄色
顔料などの有機顔料;アルミニウム粉、銅粉などの金属
粉;タルク、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム、
アルミナ白、クレーなどの体質顔料;マイカ粉等を加え
ても良い。またクリヤー粉体塗料および着色粉体塗料の
いずれの場合も、水酸基を含有しないフッ素樹脂、ビニ
ル共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂を加えること
ができる。
【0037】これらの顔料、金属粉、熱可塑性樹脂など
は、本発明の粉体塗料組成物100重量部に対して40
重量部未満が好ましく、亀甲模様のパターンの大きさを
調整するパターン調整剤としても利用することができ
る。これらの使用量が40重量部を越える場合には塗膜
の耐食性が低下する。
【0038】このほか本発明の粉体塗料組成物には、レ
ベリング剤、顔料分散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱
安定剤、発泡防止剤などの添加剤を必要に応じて添加す
ることもできる。またシリコン樹脂系添加剤を加えて、
わざと塗膜をはじかせることによりハンマートーン調
で、かつ亀甲模様を付与することもできる。
【0039】通常、粉体塗料は静電吹付法が主として使
用されるため、その塗装作業性(塗着効率、付き回り
性)の面から、本発明の粉体塗料組成物の粒子径は15
0メッシュ以下にすることが望ましい。
【0040】本発明の粉体塗料組成物を塗装する基材と
しては、後述の焼付条件に耐えるものであればどのよう
なものでも使用できるが、0.2〜2mm厚程度の鉄
板、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム板、ステンレス板な
どの金属板が好ましい。
【0041】本発明の粉体塗料組成物を塗装するには、
上記のような基材上に市販の静電塗装機(荷電圧−50
〜−90kV)や粉体塗装法などによって均一に塗装し
た後、熱風焼付炉、赤外炉、誘導加熱炉などで150〜
300℃、好ましくは160〜250℃で20秒〜60
分間、好ましくは30秒〜30分間焼付けて、20〜2
00μm、好ましくは30〜100μmの塗膜厚とす
る。このようにして塗装することにより、耐食性などの
塗膜性能に優れ、しかも立体感がある優れた意匠性を有
する亀甲模様の塗膜が形成される。
【0042】焼付条件は、用いる基材(被塗物)により
上記の範囲の中で決定するが、例えば0.5mm厚の鉄
板を用いる場合は160〜180℃で15〜20分間焼
付ければ良い。粉体塗料の塗膜厚が20μm未満の場合
には立体感のある十分な亀甲模様が得られず、200μ
mを越える場合には塗膜の発泡現象が発生し、美しい亀
甲模様が得られない。
【0043】本発明の粉体塗料組成物の焼付により形成
される塗膜は、ちりめん模様状のち密な(微細な)凹凸
を2次元的に不特定の方向に有し、形状等は粉体塗料の
組成、塗装条件、焼付条件等により変化し、これらを調
製することにより任意の亀甲模様を有する塗膜が得られ
る。
【0044】図1は本発明の粉体塗料組成物から形成さ
れる塗装物を模式的に示す模式的平面図、図2はその模
式的断面図である。
【0045】図において、10は塗装物であって、基材
1上に塗膜2が形成されている。塗膜2には、高さが高
くて亀甲状の不定形網目模様3が塗膜2の全面にほぼ均
一に形成され、さらにその内側にちりめん模様状のち密
な凹凸4が不特定の方向にほぼ均一に形成され、全体と
して均一かつち密で、立体感のある優れた意匠性を有す
る亀甲模様を形成している。
【0046】このような亀甲模様が形成された塗膜を有
する塗装物は、優れた意匠性を有し、しかも耐食性など
の塗膜性能にも優れているので、自動車のボディおよび
部品;冷蔵庫、洗濯機、エアコン等の家電製品;ポー
ル、防音壁、ガードレール等の道路資材;建物の内外
壁、柱巻、ルーフ、仕切板等の建材;電話機等の電気、
通信機器;パイプ、継手、金属機械、ゴミ入れ、小物入
れ、スチール家具、スチール机、飲料缶といった鉄、亜
鉛メッキ鋼、ステンレス、アルミニウム等の金属製品;
ガラス、木材、石こうボード、ガラス繊維等を原料とす
る織物、耐熱紙、150℃以上の耐熱性を有するプラス
チックス、これらの印刷物または着色物などの分野で使
用することができる。
【0047】亀甲模様形成の機構は十分に解明されてい
ないが、未硬化塗膜が一定の焼付条件に到達した時、急
激な表面硬化が進むため、表面層にひずみが生じ、これ
を是正するために表面層に亀甲模様が発現すると考えら
れる。本発明では、特定のアミン化合物でブロックした
スルホン酸化合物(ブロック化酸触媒)の存在下に、粉
体塗料用樹脂(A)の水酸基と反応性が高いアルコキシ
基(メトキシ基)を多量に含有するトルエンスルホンア
ミド変性メラミン樹脂を配合することによって、焼付時
にそのような急激な表面硬化により亀甲模様が生じるも
のと推定される。
【0048】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、特定の水
酸基を有する常温で固体の粉体塗料用樹脂に、特定のト
ルエンスルホンアミド変性メラミン樹脂および沸点が8
0〜250℃の2級または3級アミノ基を有するアミン
化合物でブロックしたスルホン酸化合物を特定の割合で
配合するようにしたので、従来の凹凸模様とは異なり、
均一かつち密で、立体感がある優れた意匠性を有する亀
甲模様を与え、しかも塗膜性能にも優れた粉体塗料組成
物が得られる。
【0049】また本発明によれば、上記粉体塗料組成物
を簡単に塗装することができる。
【0050】さらに本発明によれば、上記粉体塗料組成
物から形成された塗膜であって、塗膜性能にも優れ、し
かも従来の凹凸模様とは異なり、均一かつち密で、立体
感がある優れた意匠性を有する亀甲模様の塗膜が得ら
れ、またこのような塗膜を有する塗装物が得られる。
【0051】
【実施例】次に実施例、比較例をあげて本発明をさらに
詳細に説明する。なお各例中、部は重量部、%は重量%
を示す。 実施例1 表1に示した配合に基づき三井東圧化学(株)製アルマ
テックスPD−8000(商品名、固形分100%)7
5部と、Monsanto Chemical社製のト
ルエンスルホンアミド変性メラミン樹脂M−1(商品
名、固形分100%)25部と、沸点80〜250℃の
3級アミンでブロックしたスルホン酸としてトリプロピ
ルアミンでブロックしたパラトルエンスルホン酸2.0
部とを計量し、ドライブレンダー(三井三池化工機
(株)製、商品名ヘンシェルミキサー)により、約1分
間均一に混合した後、80〜100℃の温度条件で押出
混練機(ブス社製、商品名ブスコニーダーPR−46)
を使用して溶融混練し、冷却後ハンマー式衝撃粉砕機で
微粉砕した。次に150メッシュの金網でろ過し、粉体
塗料を得た。
【0052】得られた粉体塗料を0.5mm×100m
m×200mmのリン酸亜鉛処理を施した鉄板上に静電
塗装を行い、170℃で20分間焼付けて、塗膜厚50
μmの塗装板を得た。塗装板には、図1で示したような
亀甲模様が形成された。得られた塗装板の外観と硬化塗
膜の性能を表1に示す。
【0053】実施例2〜10、比較例1〜4 表1および表2の実施例2〜10、比較例1〜4の配合
に基づき、実施例1と同様の方法で実施例2〜10、比
較例1〜4の粉体塗料を得た。得られた実施例2〜1
0、比較例1〜4の粉体塗料を実施例1と同様の方法で
0.5mm×100mm×200mmのリン酸亜鉛処理
を施した鉄板上に塗装し、実施例2、6〜10、比較例
1〜4は170℃で20分間、実施例3〜5は180℃
で20分間焼付けて、それぞれの塗膜厚50μmの塗装
板を得た。得られたそれぞれの塗装板の外観と硬化塗膜
の性能を表1および表2に示す。
【0054】表1において、実施例1、2は(A)成分
の水酸基を含有する粉体塗料用のアクリル樹脂の種類お
よび(B)成分のトルエンスルホンアミド変性メラミン
樹脂との比率を変えた例であり、実施例3〜9は(A)
成分の水酸基の含有する粉体塗料用のポリエステル樹脂
の種類、(B)成分のトルエンスルホンアミド変性メラ
ミン樹脂の比率、種類およびパターン調整剤を変えた例
であり、実施例10は(A)成分の水酸基を含有する粉
体塗料用の樹脂としてフッ素樹脂を用いた例である。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】表1および表2の脚注 1)三井東圧化学(株)製、商品名、アクリル樹脂、水
酸基価=87mgKOH/g、固形分=100%、Tg
=65℃ 2)S.C.Johnson社製、商品名、アクリル樹
脂、水酸基価=94mgKOH/g、固形分=100
%、Tg=50℃ 3)日本エステル(株)製、商品名、ポリエステル樹
脂、水酸基価=29mgKOH/g、固形分=100
%、Tg=63℃ 4)CARGILL社製、商品名、ポリエステル樹脂、
水酸基価=295mgKOH/g、固形分=100%、
Tg=44℃ 5)日立化成工業(株)製、商品名、ポリエステル樹
脂、水酸基価=100mgKOH/g、固形分=100
%、Tg=58℃ 6)旭硝子(株)製、商品名、フッ素樹脂、水酸基価=
52mgKOH/g、固形分=100%、Tg=60℃ 7)Monsanto Chemical社製、商品
名、トルエンスルホンアミド変性メラミン樹脂、Mn=
1340、Mw/Mn=5.7、当量=180g/e
q、固形分=100%、Tg=42.3℃ 8)Monsanto Chemical社製、商品
名、トルエンスルホンアミド変性メラミン樹脂、Mn=
1023、Mw/Mn=2.5、当量=158g/e
q、固形分=100%、Tg=40.4℃ 9)Monsanto Chemical社製、商品
名、トルエンスルホンアミド変性メラミン樹脂、Mn=
896、Mw/Mn=2.0、当量=151g/eq、
固形分=100%、Tg=36.8℃ 10)トリプロピルアミンでブロックしたパラトルエン
スルホン酸、トリプロピルアミン/パラトルエンスルホ
ン酸=1/1(モル比)、トリプロピルアミン沸点=1
56.5℃ 11)ヘキスト社製、ホスターフロン9205(商
標)、テトラフロロカーボン 12)樹脂および硬化剤100重量部に対する重量部 13)目視判定 良:全面に亀甲模様を生じた 不
良:全面に亀甲模様を全く生じなかった。 14)目視判定 良:立体感あり 不良:立体感なし 15)JIS K−5400(1990)9.1耐塩水
噴霧性による。 良:塗膜にさびまたはふくれがない 不良:塗膜にさびまたはふくれが発生
【0058】表1および表2から明らかなように、実施
例1〜10は良好な亀甲模様と立体感を与えるととも
に、耐食性にも優れているに対して、トルエンスルホン
アミド変性メラミン樹脂が5未満の比較例1およびトル
エンスルホンアミド変性メラミン樹脂が40重量部を越
える比較例2は亀甲模様と立体感を与えず、しかも耐食
性が不良であった。またブロック化酸触媒量が0.1重
量部未満の比較例3は亀甲模様と立体感が得られず、ブ
ロック化酸触媒量が3重量部を越える比較例4は立体感
が得られず、しかも耐食性が不良であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉体塗料組成物から形成される塗装物
を模式的に示す模式的平面図である。
【図2】図1の塗装物の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 塗膜 3 不定形網目模様 4 ち密な凹凸 10 塗装物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水酸基価が10〜320mgKO
    H/gの常温で固体の粉体塗料用樹脂60〜95重量部
    と、 (B)ガラス転移温度が30〜70℃のトルエンスルホ
    ンアミド変性メラミン樹脂5〜40重量部とからなる混
    合物100重量部に対し、 (C)沸点80〜250℃の2級または3級アミノ基を
    有するアミン化合物でブロックしたスルホン酸化合物を
    スルホン酸として0.1〜3重量部含有することを特徴
    とする亀甲模様を与える粉体塗料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粉体塗料組成物を基材上
    に塗布した後、150〜300℃の温度で20秒〜60
    分間焼付けて、厚さ20〜200μmの塗膜を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の粉体塗料組成物の塗装
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の粉体塗料組成物を基材上
    に塗布した後、150〜300℃の温度で20秒〜60
    分間焼付けて形成され、厚さ20〜200μmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の粉体塗料組成物から形成
    された塗膜。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の粉体塗料組成物を基材上
    に塗布した後、150〜300℃の温度で20秒〜60
    分間焼付けて形成された厚さ20〜200μmの塗膜を
    有することを特徴とする請求項1記載の粉体塗料組成物
    から形成された塗膜を有する塗装物。
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