JPH0762379A - アルミニウム材の温間成形加工用潤滑剤 - Google Patents
アルミニウム材の温間成形加工用潤滑剤Info
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- JPH0762379A JPH0762379A JP22797793A JP22797793A JPH0762379A JP H0762379 A JPH0762379 A JP H0762379A JP 22797793 A JP22797793 A JP 22797793A JP 22797793 A JP22797793 A JP 22797793A JP H0762379 A JPH0762379 A JP H0762379A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 温間成形温度域の中の特に高温側において優
れた成形性、かじり性を有するアルミニウム材の温間成
形加工用潤滑剤を提供する。 【構成】 水に対する溶解度が20%に達する温度が5
0℃未満でカーボン数Cが12〜18のアルキル基より
なる飽和脂肪酸の石鹸を2.5〜20%、ステアリン酸
アルミニウム・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カルシ
ウム・ステアリン酸マグネシウムのうちの1種または2
種以上を1〜20%および残部水からなる潤滑剤。
れた成形性、かじり性を有するアルミニウム材の温間成
形加工用潤滑剤を提供する。 【構成】 水に対する溶解度が20%に達する温度が5
0℃未満でカーボン数Cが12〜18のアルキル基より
なる飽和脂肪酸の石鹸を2.5〜20%、ステアリン酸
アルミニウム・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カルシ
ウム・ステアリン酸マグネシウムのうちの1種または2
種以上を1〜20%および残部水からなる潤滑剤。
Description
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム材の温間成
形加工時に使用する潤滑剤に関するものである。なお、
本明細書においてアルミニウム材とは工業用純アルミニ
ウム材だけでなく種々のアルミニウム合金材を含むもの
とする。また、本明細書において温間成形とは、金型や
工具、ロールと接触しながら所定の形状に成形する加工
であって、少なくとも材料が成形を受ける時点で室温以
上再結晶温度以下となっている加工を言う。ただし温間
成形の効果を顕著に得るには150度以上300度以下
の温度が好ましい。
形加工時に使用する潤滑剤に関するものである。なお、
本明細書においてアルミニウム材とは工業用純アルミニ
ウム材だけでなく種々のアルミニウム合金材を含むもの
とする。また、本明細書において温間成形とは、金型や
工具、ロールと接触しながら所定の形状に成形する加工
であって、少なくとも材料が成形を受ける時点で室温以
上再結晶温度以下となっている加工を言う。ただし温間
成形の効果を顕著に得るには150度以上300度以下
の温度が好ましい。
【従来の技術】現在広く用いられている軟鋼に変えてア
ルミニウム材を使用することができれば大幅な重量軽減
が可能となる。しかしアルミニウム材のうち軟鋼に相当
する成形性を持つものは強度が不足しており、一方軟鋼
に匹敵する強度を持つものは延性に乏しく通常の室温で
の成形加工では軟鋼に較べて成形性が劣っている。そこ
でアルミニウム材の成形性を向上させるための各種の成
型法が開発検討されており、アルミニウムの温間成形も
その一つとして様々な方法が検討されてきた。温間形成
は被加工物を室温以上に加熱して成形加工を行うもので
あるが、その際いかに成形性を高め、かつ、焼き付きや
それによるかじりを防止できるかということが課題とな
っている。そこで潤滑剤が問題となるが、従来知られて
いる潤滑剤としては大豆油、テトラフルオロエチレン
(通称テフロン:商品名)製のシート、ポリマー中にグ
ラファイトを混入させたもの、或いはグリースや鉱油中
にグラファイトや二硫化モリブデンや雲母を混入させた
もの等がある。
ルミニウム材を使用することができれば大幅な重量軽減
が可能となる。しかしアルミニウム材のうち軟鋼に相当
する成形性を持つものは強度が不足しており、一方軟鋼
に匹敵する強度を持つものは延性に乏しく通常の室温で
の成形加工では軟鋼に較べて成形性が劣っている。そこ
でアルミニウム材の成形性を向上させるための各種の成
型法が開発検討されており、アルミニウムの温間成形も
その一つとして様々な方法が検討されてきた。温間形成
は被加工物を室温以上に加熱して成形加工を行うもので
あるが、その際いかに成形性を高め、かつ、焼き付きや
それによるかじりを防止できるかということが課題とな
っている。そこで潤滑剤が問題となるが、従来知られて
いる潤滑剤としては大豆油、テトラフルオロエチレン
(通称テフロン:商品名)製のシート、ポリマー中にグ
ラファイトを混入させたもの、或いはグリースや鉱油中
にグラファイトや二硫化モリブデンや雲母を混入させた
もの等がある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら未だアル
ミニウム材の温間成形加工においては、充分な成形性を
有したうえで、焼き付き、かじりの点で満足できるもの
は得られておらず実用化には程遠い状況である。本発明
は上記事情に鑑みてなされたもので、アルミニウム材の
温間成形に用いて、特に焼き付き、かじりを起こさずに
良好な成形性を実現する潤滑性に優れた潤滑剤を提供す
ることを目的とするものである。
ミニウム材の温間成形加工においては、充分な成形性を
有したうえで、焼き付き、かじりの点で満足できるもの
は得られておらず実用化には程遠い状況である。本発明
は上記事情に鑑みてなされたもので、アルミニウム材の
温間成形に用いて、特に焼き付き、かじりを起こさずに
良好な成形性を実現する潤滑性に優れた潤滑剤を提供す
ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この問題
解決のために研究を重ね種々の検討の結果、本発明を成
すに至った。すなわち本発明は、
解決のために研究を重ね種々の検討の結果、本発明を成
すに至った。すなわち本発明は、
【0000】 水に対する溶解度が20%に達する温度
が50℃未満でカーボン数Cが12〜18のアルキル基
よりなる飽和脂肪酸の石鹸2.5〜20%、ステアリン
酸アルミニウム・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カル
シウム・ステアリン酸マグネシウムのうちの1種または
2種以上を1〜20%および残部水からなるアルミニウ
ム材の温間成形加工用潤滑剤である。
が50℃未満でカーボン数Cが12〜18のアルキル基
よりなる飽和脂肪酸の石鹸2.5〜20%、ステアリン
酸アルミニウム・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カル
シウム・ステアリン酸マグネシウムのうちの1種または
2種以上を1〜20%および残部水からなるアルミニウ
ム材の温間成形加工用潤滑剤である。
【作用】本発明の基剤はアルキル基を有する飽和脂肪酸
の石鹸(ナトリウム塩またはカリウム塩)の水溶液であ
る。一般に石鹸と称されているものの中には、不飽和脂
肪酸の石鹸もあるがこれは水に対する溶解性に優れる反
面、温間成形時に焼き付きが生じやすく成型品品質が悪
化する欠点があり、又、温間成型時に分解し煙を発生し
パラフィンの臭気が強く作業環境が悪くなる。この他、
鉱物油や合成油(ポリブデン)を基剤とする潤滑油では
200℃以上の温度では分解して煙を発生し作業環境を
悪化させ、又、潤滑性も低下しかじり性も悪化する。2
50℃以上では引火することもある。グリースは180
〜300℃の温度ではアルミニウム材と反応し、成形加
工後の脱脂が困難になる。アルキル基のカーボン数Cが
12未満では潤滑性が劣り、かじりも生じ易いという欠
点がある。又カーボン数Cが18を超えるとアルミニウ
ム材への付着性が悪くなり、塗布むらを生じ易くかじり
性のバラツキが生じ易くなり、又、焼き付き性が悪化し
実使用に適しない。又、石鹸の水に対する溶解度が20
%に達する温度が50℃以上のものでは、均一塗布する
ために塗布時にアルミニウム材又は潤滑剤を加熱する必
要が生じる。しかし、アルミニウム材は石鹸を含む水溶
液と高温で接触させると腐食状の汚れが発生し成形加工
製品表面の商品価値が低下してしまう。又、余分な加熱
工程の付加は加工コストを上昇させる。また、上記の石
鹸の水溶液の濃度が2.5%未満では潤滑性に劣り、か
じりも生じ易い。一方、20%を超えると焼き付き性が
悪化し製品表面の商品価値を低下させる。よって本願発
明の基剤は、カーボン数Cが12〜18のアルキル基よ
りなる飽和脂肪酸の石鹸であって水に対する溶解度が2
0%に達する温度が50℃未満のものを2.5〜20%
含有する水溶液とする。上記の石鹸水溶液は何も添加し
なくてもアルミニウム材の温間成形加工の潤滑剤として
良好な性能を有する。しかし上記石鹸の水溶液単体で
は、温間成形温度域の中でもアルミニウム材または金型
や工具、ロールの温度が150〜300℃となる高温側
での加工ではかじりが発生し易く連続加工が難しい。そ
こでさらに鋭意研究の結果、上記石鹸の水溶液に対して
常温ではほとんど不溶性のステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウムの1種又は2種以上の合計量が1.0
〜20%を分散含有させることにより高温側での連続か
じり性を大幅に改善し連続加工が可能となることを見い
だした。分散させるステアリン酸アルミニウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムの含有量の合計が1.0%未満では添加によ
るかじりに対する効果がなく、一方20%を超えると経
済性が悪化するだけでなく塗布乾燥後剥離し易くなり効
果が安定しなくなるという欠点がある。よって、上記石
鹸の水溶液に対してステアリン酸アルミニウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムを1.0〜20%分散含有させるのである。
又、分散させるステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウムの粒度としては安価で入手しやすい0.01〜2
0μmの範囲のものが良い。なお、上記のステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムと共に、黒鉛、雲母、
四弗化エチレン樹脂、窒化ホウ素、タルク等の粉末を共
存させても有効である。さらに、高温に強い硫黄系、り
ん系、塩素系などの極圧添加剤、例えばディフェニルデ
ィサルファイド(diphenyl disulfid
e)、トリラウリルフォスフゥエート(trilaur
yl phosphite)、モノクロロベンゼン(m
onochlorobenzene)を添加すれば対荷
重能が向上して好ましい。本発明に係わる潤滑剤の使用
時には十分攪拌して均一な状態で塗布できるようにする
のが望ましい。又、温間成形加工は成形金型や工具、ロ
ールを加熱しておいて接触したアルミニウム材を間接加
熱して成形する方法、アルミニウム材自体を予め熱して
おく方法及びその両方の場合があるが、いずれの場合で
も本発明の潤滑剤をアルミニウム材に予め室温で塗布、
乾燥した後、温間成形に供する。又、成形金型や工具、
ロールの表面にも予め塗布、乾燥しておくとその効果は
さらに安定する。また本発明の潤滑剤の塗布方法として
は、通常用いられている方法をアルミニウム材の形態、
量等により適宜選択すると良い。また、アルミニウム材
の表面に各種表面処理を施した後に本願発明に係る潤滑
剤を塗布することでさらなる効果を得ることもできる。
の石鹸(ナトリウム塩またはカリウム塩)の水溶液であ
る。一般に石鹸と称されているものの中には、不飽和脂
肪酸の石鹸もあるがこれは水に対する溶解性に優れる反
面、温間成形時に焼き付きが生じやすく成型品品質が悪
化する欠点があり、又、温間成型時に分解し煙を発生し
パラフィンの臭気が強く作業環境が悪くなる。この他、
鉱物油や合成油(ポリブデン)を基剤とする潤滑油では
200℃以上の温度では分解して煙を発生し作業環境を
悪化させ、又、潤滑性も低下しかじり性も悪化する。2
50℃以上では引火することもある。グリースは180
〜300℃の温度ではアルミニウム材と反応し、成形加
工後の脱脂が困難になる。アルキル基のカーボン数Cが
12未満では潤滑性が劣り、かじりも生じ易いという欠
点がある。又カーボン数Cが18を超えるとアルミニウ
ム材への付着性が悪くなり、塗布むらを生じ易くかじり
性のバラツキが生じ易くなり、又、焼き付き性が悪化し
実使用に適しない。又、石鹸の水に対する溶解度が20
%に達する温度が50℃以上のものでは、均一塗布する
ために塗布時にアルミニウム材又は潤滑剤を加熱する必
要が生じる。しかし、アルミニウム材は石鹸を含む水溶
液と高温で接触させると腐食状の汚れが発生し成形加工
製品表面の商品価値が低下してしまう。又、余分な加熱
工程の付加は加工コストを上昇させる。また、上記の石
鹸の水溶液の濃度が2.5%未満では潤滑性に劣り、か
じりも生じ易い。一方、20%を超えると焼き付き性が
悪化し製品表面の商品価値を低下させる。よって本願発
明の基剤は、カーボン数Cが12〜18のアルキル基よ
りなる飽和脂肪酸の石鹸であって水に対する溶解度が2
0%に達する温度が50℃未満のものを2.5〜20%
含有する水溶液とする。上記の石鹸水溶液は何も添加し
なくてもアルミニウム材の温間成形加工の潤滑剤として
良好な性能を有する。しかし上記石鹸の水溶液単体で
は、温間成形温度域の中でもアルミニウム材または金型
や工具、ロールの温度が150〜300℃となる高温側
での加工ではかじりが発生し易く連続加工が難しい。そ
こでさらに鋭意研究の結果、上記石鹸の水溶液に対して
常温ではほとんど不溶性のステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウムの1種又は2種以上の合計量が1.0
〜20%を分散含有させることにより高温側での連続か
じり性を大幅に改善し連続加工が可能となることを見い
だした。分散させるステアリン酸アルミニウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムの含有量の合計が1.0%未満では添加によ
るかじりに対する効果がなく、一方20%を超えると経
済性が悪化するだけでなく塗布乾燥後剥離し易くなり効
果が安定しなくなるという欠点がある。よって、上記石
鹸の水溶液に対してステアリン酸アルミニウム、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウムを1.0〜20%分散含有させるのである。
又、分散させるステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウムの粒度としては安価で入手しやすい0.01〜2
0μmの範囲のものが良い。なお、上記のステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムと共に、黒鉛、雲母、
四弗化エチレン樹脂、窒化ホウ素、タルク等の粉末を共
存させても有効である。さらに、高温に強い硫黄系、り
ん系、塩素系などの極圧添加剤、例えばディフェニルデ
ィサルファイド(diphenyl disulfid
e)、トリラウリルフォスフゥエート(trilaur
yl phosphite)、モノクロロベンゼン(m
onochlorobenzene)を添加すれば対荷
重能が向上して好ましい。本発明に係わる潤滑剤の使用
時には十分攪拌して均一な状態で塗布できるようにする
のが望ましい。又、温間成形加工は成形金型や工具、ロ
ールを加熱しておいて接触したアルミニウム材を間接加
熱して成形する方法、アルミニウム材自体を予め熱して
おく方法及びその両方の場合があるが、いずれの場合で
も本発明の潤滑剤をアルミニウム材に予め室温で塗布、
乾燥した後、温間成形に供する。又、成形金型や工具、
ロールの表面にも予め塗布、乾燥しておくとその効果は
さらに安定する。また本発明の潤滑剤の塗布方法として
は、通常用いられている方法をアルミニウム材の形態、
量等により適宜選択すると良い。また、アルミニウム材
の表面に各種表面処理を施した後に本願発明に係る潤滑
剤を塗布することでさらなる効果を得ることもできる。
【実施例】以下、実施例に基づき本願発明の効果を詳細
に説明する。JIS5182−O材の板厚0.8mmの
アルミニウム材を用い、下記の条件で温間成形を行っ
た。 金型 ポンチ60mm×60mm×2本のダブルシンク ポンチ間距離 60mm ブランクホルダー力 1000kg 250℃にて1分保持 成形深さ 最大60mm 温間成形の結果を下記の判断基準で評価した。ここで好
ましいものには+、好ましくないものには−とし、中間
を±とした。 作業環境:実使用時の臭気、発煙の状況。 −:臭気強く、発煙多く視界不良を生ずるほど。 ±:臭気やや強く、発煙少しあり。 +:臭気弱く、発煙極く僅か。 かじり性:バウデン摩擦試験(於;250℃)のかじり
発生限界数。 −:5回以下。 ±:6回以上10回以下 +:10回超。 成形性:割れを発生せずに成形できる高さ。(ただし装
置の制限で最大60mm)。 −:20mm以下。 ±:21mm以上59mm以下。 +:60mm。 焼き付き:大気中250℃でアルミニウム材上で発生す
るステインの強さ。 −:強。 ±:中。 +:弱。 付着性:乾燥後、プレスまでの潤滑剤の付着、脱落性。 −:付着悪く脱落有り。 ±:付着中状態。 +:付着良好で脱落無し。 脱脂性:水道水流水中へ5分浸漬後、引上げ30秒後の
水濡れ率で評価。 −:水濡れ率79%以下(不良)。 ±:水濡れ率80〜99%(やや不良)。 +:水濡れ率100%(良好)。 [予備実験] 基剤の性能評価 種々の基剤で温間成形性を調査した。結果を表1に示
す。なお、表1のNo4〜8の「潤滑剤」欄には、アル
キル基のC数、石鹸の種類、石鹸水溶液濃度を記してい
る。
に説明する。JIS5182−O材の板厚0.8mmの
アルミニウム材を用い、下記の条件で温間成形を行っ
た。 金型 ポンチ60mm×60mm×2本のダブルシンク ポンチ間距離 60mm ブランクホルダー力 1000kg 250℃にて1分保持 成形深さ 最大60mm 温間成形の結果を下記の判断基準で評価した。ここで好
ましいものには+、好ましくないものには−とし、中間
を±とした。 作業環境:実使用時の臭気、発煙の状況。 −:臭気強く、発煙多く視界不良を生ずるほど。 ±:臭気やや強く、発煙少しあり。 +:臭気弱く、発煙極く僅か。 かじり性:バウデン摩擦試験(於;250℃)のかじり
発生限界数。 −:5回以下。 ±:6回以上10回以下 +:10回超。 成形性:割れを発生せずに成形できる高さ。(ただし装
置の制限で最大60mm)。 −:20mm以下。 ±:21mm以上59mm以下。 +:60mm。 焼き付き:大気中250℃でアルミニウム材上で発生す
るステインの強さ。 −:強。 ±:中。 +:弱。 付着性:乾燥後、プレスまでの潤滑剤の付着、脱落性。 −:付着悪く脱落有り。 ±:付着中状態。 +:付着良好で脱落無し。 脱脂性:水道水流水中へ5分浸漬後、引上げ30秒後の
水濡れ率で評価。 −:水濡れ率79%以下(不良)。 ±:水濡れ率80〜99%(やや不良)。 +:水濡れ率100%(良好)。 [予備実験] 基剤の性能評価 種々の基剤で温間成形性を調査した。結果を表1に示
す。なお、表1のNo4〜8の「潤滑剤」欄には、アル
キル基のC数、石鹸の種類、石鹸水溶液濃度を記してい
る。
【表1】 表1からわかるように、不飽和脂肪酸の石鹸水溶液(N
o1)、合成油(No3)、アルキル基よりなる脂肪酸
の石鹸でも水に対する溶解度が低いもの(20%に達す
る温度が72℃)の水溶液(No2)、アルキル基より
なる脂肪酸の石鹸で水に対する溶解度が高くてもC数や
濃度が本願発明の基剤の範囲からはずれるものの水溶液
(No4〜7)は作業環境、かじり性、成形性、焼き付
き性、脱脂性のいずれかの項目で「−」(不良)の評価
を受けている。一方、本願発明の特許請求の範囲記載の
基剤の条件を満足する脂肪酸石鹸水溶液(No8)は、
かじり性で「±」の評価がある他は全て「+」(良好)
の評価でありアルミニウム材の温間成型用潤滑剤として
かじり性を除けば優れた性能を有している。 [実施例] ステアリン酸金属塩添加時の性能比較 次に予備実験のNo8の基剤にさらにステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウムを添加した場合の含有量
の影響を調べた。尚、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウムは一般に粉末状であり、ここでは粒度0.
01〜25μmの粉末を使用した。この範囲では粒度は
性能に影響していない。その結果を表2に示す。また、
作業環境はすべて「+」の評価だったので表2には掲げ
ていない。
o1)、合成油(No3)、アルキル基よりなる脂肪酸
の石鹸でも水に対する溶解度が低いもの(20%に達す
る温度が72℃)の水溶液(No2)、アルキル基より
なる脂肪酸の石鹸で水に対する溶解度が高くてもC数や
濃度が本願発明の基剤の範囲からはずれるものの水溶液
(No4〜7)は作業環境、かじり性、成形性、焼き付
き性、脱脂性のいずれかの項目で「−」(不良)の評価
を受けている。一方、本願発明の特許請求の範囲記載の
基剤の条件を満足する脂肪酸石鹸水溶液(No8)は、
かじり性で「±」の評価がある他は全て「+」(良好)
の評価でありアルミニウム材の温間成型用潤滑剤として
かじり性を除けば優れた性能を有している。 [実施例] ステアリン酸金属塩添加時の性能比較 次に予備実験のNo8の基剤にさらにステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウムを添加した場合の含有量
の影響を調べた。尚、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウムは一般に粉末状であり、ここでは粒度0.
01〜25μmの粉末を使用した。この範囲では粒度は
性能に影響していない。その結果を表2に示す。また、
作業環境はすべて「+」の評価だったので表2には掲げ
ていない。
【表2】 表2に示したように、本願発明の請求項の範囲を満たす
含有量のステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム粉末を添加した場合(No10〜17)は250℃と
いう高温側の温間成形温度でも作業環境、付着性、成形
性、焼付き性、脱脂性といった基剤の優れた性能を損な
うことなく、これに加えてさらにかじり性の向上が見ら
れた。
含有量のステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム粉末を添加した場合(No10〜17)は250℃と
いう高温側の温間成形温度でも作業環境、付着性、成形
性、焼付き性、脱脂性といった基剤の優れた性能を損な
うことなく、これに加えてさらにかじり性の向上が見ら
れた。
【効果】以上詳細に説明し、実施例にも示したように、
本発明に係る潤滑剤は次のような効果がある。 (1)アルミニウム材が室温以上再結晶温度以下となる
高温でも良好な耐かじり性があり、連続生産においてか
じりの発生が無い。 (2)カジリの発生がなく、表面が荒れることがないた
め良好な製品表面品質が得られる。 (3)焼き付き性が良くステインの発生が無い。 (4)悪臭や煙の発生も無く良好な作業環境が得られ
る。 (5)成形限界が高く良好な成形性が得られる。 (6)付着性が良く、塗布乾燥後の潤滑剤のハガレやパ
ウダリングも無い。 (7)プレス後の脱脂性も良い。 従って、従来から加工上の利点は確認されていたが潤滑
剤の性能が不十分なため工業化されなかったアルミニウ
ム材の温間成形用潤滑剤として優れた性能を有してい
る。従って、本願発明に係る潤滑剤を使用することによ
り温間成形におけるかじり性が格段に向上し、よって長
時間にわたる連続温間成形加工が可能となる。特に15
0〜300℃の高温側におけるかじり性が大幅に向上
し、従ってこの温度域での温間成形の連続性を著しく向
上させることができる。
本発明に係る潤滑剤は次のような効果がある。 (1)アルミニウム材が室温以上再結晶温度以下となる
高温でも良好な耐かじり性があり、連続生産においてか
じりの発生が無い。 (2)カジリの発生がなく、表面が荒れることがないた
め良好な製品表面品質が得られる。 (3)焼き付き性が良くステインの発生が無い。 (4)悪臭や煙の発生も無く良好な作業環境が得られ
る。 (5)成形限界が高く良好な成形性が得られる。 (6)付着性が良く、塗布乾燥後の潤滑剤のハガレやパ
ウダリングも無い。 (7)プレス後の脱脂性も良い。 従って、従来から加工上の利点は確認されていたが潤滑
剤の性能が不十分なため工業化されなかったアルミニウ
ム材の温間成形用潤滑剤として優れた性能を有してい
る。従って、本願発明に係る潤滑剤を使用することによ
り温間成形におけるかじり性が格段に向上し、よって長
時間にわたる連続温間成形加工が可能となる。特に15
0〜300℃の高温側におけるかじり性が大幅に向上
し、従ってこの温度域での温間成形の連続性を著しく向
上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 10:06 20:00 40:24
Claims (1)
- 【請求項1】 水に対する溶解度が20%に達する温度
が50℃未満でカーボン数Cが12〜18のアルキル基
よりなる飽和脂肪酸の石鹸2.5〜20%、ステアリン
酸アルミニウム・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カル
シウム・ステアリン酸マグネシウムのうちの1種または
2種以上を1〜20%および残部水からなるアルミニウ
ム材の温間成形加工用潤滑剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22797793A JPH0762379A (ja) | 1993-08-21 | 1993-08-21 | アルミニウム材の温間成形加工用潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22797793A JPH0762379A (ja) | 1993-08-21 | 1993-08-21 | アルミニウム材の温間成形加工用潤滑剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0762379A true JPH0762379A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16869231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22797793A Pending JPH0762379A (ja) | 1993-08-21 | 1993-08-21 | アルミニウム材の温間成形加工用潤滑剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0762379A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016155917A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム合金板のプレス成形用潤滑油及びこれを用いたアルミニウム合金板のプレス成形方法 |
-
1993
- 1993-08-21 JP JP22797793A patent/JPH0762379A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016155917A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム合金板のプレス成形用潤滑油及びこれを用いたアルミニウム合金板のプレス成形方法 |
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