JPH0762476A - 超弾性ばね - Google Patents

超弾性ばね

Info

Publication number
JPH0762476A
JPH0762476A JP23562993A JP23562993A JPH0762476A JP H0762476 A JPH0762476 A JP H0762476A JP 23562993 A JP23562993 A JP 23562993A JP 23562993 A JP23562993 A JP 23562993A JP H0762476 A JPH0762476 A JP H0762476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
range
strain
shear strain
super elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23562993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Horikawa
宏 堀川
Tatsuhiko Ueki
達彦 植木
Kazuo Matsubara
和男 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP23562993A priority Critical patent/JPH0762476A/ja
Publication of JPH0762476A publication Critical patent/JPH0762476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Ni−Ti系超弾性ばねの使えるせん断ひず
み範囲が広いばねが得られること。 【構成】 超弾性Ni−Ti系合金として、原子%でN
iを50.5〜51.5%、またはNiを49.5〜5
1.5とFe、Co、Cr、V、Pd、Alのうち1種
または2種以上を合計で1%以下含み残部Tiからなる
超弾性ばね。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超弾性ばねに関し、特に
疲労特性に優れ、かつ広いひずみ範囲の回復域を有する
ばねに係るものである。
【0002】
【従来の技術】通常のステンレス鋼線を用いたコイルば
ねを設計する場合は、設計応力が約40kgf/mm2
下、横弾性係数7000kgf/mm2 であるから、せん断
ひずみ量は0.57%以下で使うことがよいとされてい
る。使用できるたわみ量は、コイル形状を工夫して設計
することにより、広くしていた。しかし、前述のよう
に、せん断ひずみ量は適正な使用をしようとすると、設
計に限界があった。すなわち上記の通常のばねでは、せ
ん断ひずみが小さい領域では図3の右図のように、直線
状の弾性を示す。ところが、せん断ひずみを0.6%以
上取ると、図のように直線範囲から離れて降伏すると、
永久変形してしまい、ばねとして使いものにならなくな
る。
【0003】一方、原子%で1対1近傍のNi−Ti合
金は、高温相の母相状態で立方晶構造をとり、これを冷
却するとマルテンサイト変態温度で変態して単斜晶構造
のマルテンサイト相となる。形状記憶効果を期待する場
合は、まさにこの変態による結晶構造の変化による、形
状回復現象を利用する。これに対して、これらの合金
は、マルテンサイト変態温度が使用環境温度以下である
場合に限って超弾性材料として、使用できる。すなわ
ち、母相状態で、外力が加わると、応力によって誘起マ
ルテンサイト変態が起こり、外力を取り去ると、熱的に
安定している母相に戻るためである。例えば線材の引張
り試験によって6〜8%の変形を加えても元に戻る弾性
現象である。
【0004】上記の超弾性ばねでは、図1に示すように
直線状の弾性範囲も広いし、降伏し、さらにかなりのひ
ずみ量まで変形しても、力を除荷するともとに戻る。し
たがって、超弾性ばねは通常のばねに比べ広い弾性域
で、繰り返し使用できる。この超弾性を利用して眼鏡フ
レーム、歯列矯正ワイヤー等が実用化されている。しか
し、超弾性ばねは、通常のばねとは性質が異なるため、
図2に示す荷重−たわみ曲線のように、荷重によっては
残留たわみが出現するため、疲労特性に優れ、広いひず
み範囲の回復域を有するばねは得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
ついて検討の結果なされたもので、疲労特性に優れ、か
つ広いひずみ範囲の回復域を有する超弾性ばねを開発し
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は超弾性Ni−T
i系合金として、原子%でNiを50.5〜51.5
%、またはNiを49.5〜51.5とFe、Co、C
r、V、Pd、Alのうち1種または2種以上を合計で
1%以下含み残部Tiからなる超弾性ばねを請求項1と
し、請求項1の合金組成からなり、使用するせん断ひず
みの範囲を0.6〜1.0%に設定することを特徴とす
る疲労特性に優れた超弾性ばねを請求項2とし、請求項
1の合金組成からなり使用するせん断ひずみの範囲を
1.0〜3.0%に設定することを特徴とする広いひず
み範囲の回復域を有する超弾性ばねを請求項3とするも
のである。
【0007】
【作用】本発明は上記の組成のNi−Ti系合金を用い
ることにより、図1に示すような弾性範囲の広いばねを
提供するものである。前記のNi−Ti二元合金におい
ては、原子%でNiが50.5%未満では超弾性ばねと
しての特性が得られず、また、51.5%を越えると、
加工性が劣化する。また、第3元素のFe、Co、C
r、V、Pd、Alは、Ni又は/及びTiにこれらを
置換して添加することにより、変態温度を下げ、使用環
境で超弾性を安定して、出現させる。1.0%をこえる
と、加工性が劣化し、製造コストが上昇してしまうか、
全く製造できないものになる。したがってこのうち1種
または2種以上を合計1%以下含み残部TiからなるN
iTi合金を用いることが望ましい。
【0008】また本発明は、使用するせん断ひずみの範
囲を0.6〜1.0%に設定することにより、超弾性ば
ねとしては弾性範囲は狭いが、通常のばね材料よりは2
〜3倍のひずみ範囲が使用でき、かつ100万回程度の
ひずみの繰り返しにも耐える疲労特性に優れたばね性が
得られる。上記の使用するせん断ひずみの範囲を0.6
%未満と設定するのでは、通常のばねと殆ど変らないか
らであり、また1.0%を越えたひずみ量を使用する
と、疲労の度合が大きくなるためである。
【0009】また、疲労特性はそれほど必要としない
が、弾性範囲を大きくとりたい場合が有る。この場合
は、Ni−Ti系超弾性合金の超弾性をフルに利用し
て、使用するせん断ひずみの範囲を1.0%以上3.0
%以下に設定する。上限を3.0%としたのは、3.0
%を越えて変形すると、完全に戻らず、図2に示すよう
な残留たわみが出るためである。このように、本発明の
超弾性ばねは、従来の通常のばね材料に比べて、2〜6
倍のせん断ひずみを使うことができる。本発明の超弾性
ばねは、その材料の断面形状が、丸線状でも、角でもよ
く、また、ばねの種類としては、コイルばね、ねじりば
ね、うずまきばね、さらばね、板ばねなど、ほとんどの
ばねに適用できる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。 実施例1 表1に示す各組成の合金を鋳造、熱間加工後、焼鈍と冷
間加工を繰り返し、線径1mmの合金線を作製した。この
線を450℃1時間大気中で熱処理した後、示差走査熱
量計により変態温度を測定した。また線径1.0mm、コ
イル外径10mm、巻数10巻の密着引張りコイル状に固
定し、450℃1時間大気中で熱処理を施した。そして
このばねを室温で引張り試験機により、せん断ひずみ
1.5%のひずみまで荷重を負荷し、その後荷重0まで
除荷したときの残留するせん断ひずみの量を測定した。
試験によって得られる荷重−たわみ曲線を図1に示す。
またばねのたわみと、せん断ひずみの関係は下記に示し
た。 せん断ひずみとたわみδの関係 γ=(δd)/(πND2 ) γ:せん断ひずみ(%) δ:ばねのたわみ(mm) d:材料の直径(mm) N:有効巻数 D:コイル平均径(mm) これらの試験結果を表1に併記して示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように本発明に係る試料
No. 2、3、5、6、8、11は、いずれも加工性も良
く、変態温度は−5℃〜+25℃で、かつ除荷後の残留
せん断ひずみは0であり、図1に示すような良好な特性
を持つばねが得られた。これに対し試料No. 4はNiが
多いため、No. 7はFeが多く、No. 9はCrが多く、
No. 10はCoが多く、さらにNo. 12はVが多いため
加工が困難である。また試料No. 1はNiが少ないため
変態温度が高くなり、超弾性を示さない。
【0013】実施例2 NiとTiを原子比で51:49の合金線を作製し、線
径1.0mm、コイル外径10mm、巻数10巻の密着引張
りコイル状に固定し、425℃1時間大気中で熱処理し
てコイルばねとした。このコイルばねを使って、疲労特
性を測定した。疲労試験は、せん断ひずみ量0.5〜
3.0%のあいだの所定のひずみと、0%の間を繰り返
した。試験温度は室温(23℃)である。ほぼ1,00
0,000回後、最大せん断ひずみにおける荷重につい
て、初回の荷重を100としたときの比率を表2に示し
た。
【0014】
【表2】
【0015】表2から明らかなように本発明に係る試料
No. 1および2は、負荷するせん断ひずみが0.6〜
1.0%であり、疲労特性がよいが、No. 3および4の
ように超弾性ばねにおけるせん断ひずみが1.0%をこ
えると、急激に劣化することが明らかである。したがっ
て、高疲労特性を出す場合は、ひずみを0.6〜1.0
%にすれば良いことが判る。
【0016】実施例3 NiとTiを原子比で51:49の合金線材を作製し、
線径1.0mm、コイル外径10mm、巻数10巻の密着引
っ張りコイルばね状に固定し、425℃1時間大気中で
熱処理を施した。室温で、引張り試験機により、せん断
ひずみ0.5〜4.0%の各ひずみ条件まで、荷重を負
荷し、その後荷重0まで除荷したときの残留するせん断
ひずみ量を測定した。またステンレス鋼線についても同
様のばねを作製し、試験に供して比較した。この結果を
表3に示す。
【0017】
【表3】
【0018】表から明らかなように、本発明に係る試料
No. 1〜5のNi−Ti合金線ばねは、負荷するせん断
ひずみが1.0〜3.0%までは、除荷後の残留せん断
ひずみが0〜0.05でほぼ完全に元に戻り、図1に示
すような広いひずみ範囲の回復域を有することが判る。
これに対し試料No. 6および7の負荷するせん断ひずみ
を3.5%、4.0%と高くすると、除荷後の残留せん
断ひずみは0.5%、1.1%と大きくなり、図2に示
すような残留たわみとなって表れる。また試料No. 8の
通常のばねのステンレス鋼線ばねは、負荷するせん断ひ
ずみが1.5%と低いが、除荷後の残留せん断ひずみは
0.4と大きくなりNi−Ti合金線ばねより著しく悪
いことが判る。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
使えるせん断ひずみ範囲の広いばねが得られ、ばねの応
用範囲が広くなるもので、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超弾性ばねの荷重−た
わみの関係を示す線図。
【図2】本発明の一実施例に係る超弾性ばねの他の例の
荷重−たわみの関係を示す線図。
【図3】ステンレス鋼線ばねの荷重−たわみの関係を示
す線図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超弾性Ni−Ti系合金として、原子%
    でNiを50.5〜51.5%、またはNiを49.5
    〜51.5とFe、Co、Cr、V、Pd、Alのうち
    1種または2種以上を合計で1%以下含み残部Tiから
    なる超弾性ばね。
  2. 【請求項2】 請求項1の合金組成からなり、使用する
    せん断ひずみの範囲を0.6〜1.0%に設定すること
    を特徴とする疲労特性に優れた超弾性ばね。
  3. 【請求項3】 請求項1の合金組成からなり、使用する
    せん断ひずみの範囲を1.0〜3.0%に設定すること
    を特徴とする広いひずみ範囲の回復域を有する超弾性ば
    ね。
JP23562993A 1993-08-27 1993-08-27 超弾性ばね Pending JPH0762476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23562993A JPH0762476A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 超弾性ばね

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23562993A JPH0762476A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 超弾性ばね

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0762476A true JPH0762476A (ja) 1995-03-07

Family

ID=16988852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23562993A Pending JPH0762476A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 超弾性ばね

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0762476A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155417A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp コイルばね及びその製造方法
CN117568691A (zh) * 2023-11-15 2024-02-20 中国石油大学(北京) 一种高超弹小滞后循环稳定的形状记忆合金及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155417A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp コイルばね及びその製造方法
CN117568691A (zh) * 2023-11-15 2024-02-20 中国石油大学(北京) 一种高超弹小滞后循环稳定的形状记忆合金及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5215855B2 (ja) Fe基合金及びその製造方法
US4894100A (en) Ti-Ni-V shape memory alloy
JP6156865B2 (ja) 超弾性合金
JPWO2007066555A1 (ja) Co基合金及びその製造方法
JPH0762506A (ja) 超弾性ばねの製造方法
JP3379767B2 (ja) NiTi系超弾性材料の製造方法
JPH0762505A (ja) Ni−Ti系超弾性ばねの使用方法
KR100380629B1 (ko) 전열선용 철-크롬-알루미늄계 합금
JPS6396234A (ja) 形状記憶合金材料
JPH0288737A (ja) 超弾性Ni−Ti−Cu系合金およびその製造方法
JPS59179765A (ja) 恒弾性合金
JP2002266046A (ja) Cr基耐熱合金
JP2573499B2 (ja) TiNiCuV4元形状記憶合金
Fukuda et al. Stress Induced R→ B2 Transformation and Pseudoelasticity Associated with Twinning in a Ti–Ni Alloy Including Aligned Particles of Ti3Ni4
JPS61106746A (ja) 鉄系形状記憶合金
JPH0222437A (ja) 超弾性素子
JP2002328340A (ja) 超弾性部品の製造方法
JPH0238547A (ja) Ti−Ni系形状記憶合金の製造方法
JPS63169367A (ja) ばね用Ni−Ti系形状記憶合金素子の製造方法
JP3239382B2 (ja) 超弾性材料及びその製造方法
JP2547200B2 (ja) NiTi系形状記憶合金コイルばねの製造法
JPH06128709A (ja) 形状記憶合金の加工熱処理方法および形状記憶合金部材
US2146231A (en) Alloy
JPH066772B2 (ja) 分散強化恒弾性合金
JP2005248202A (ja) 超弾性チタン合金の製造方法及びめがねフレーム