JPH0762506A - 超弾性ばねの製造方法 - Google Patents
超弾性ばねの製造方法Info
- Publication number
- JPH0762506A JPH0762506A JP22797293A JP22797293A JPH0762506A JP H0762506 A JPH0762506 A JP H0762506A JP 22797293 A JP22797293 A JP 22797293A JP 22797293 A JP22797293 A JP 22797293A JP H0762506 A JPH0762506 A JP H0762506A
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- Japan
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- spring
- superelastic
- elastic spring
- super elastic
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ni−Ti系超弾性合金ばねの、直線弾性域
が広いばねが得られるようにしたこと。 【構成】 Ni−Ti系超弾性合金線材を、最終冷間加
工率が10〜45%として加工した後、ばねに成形し、
次いで200〜450℃で熱処理を行うことを特徴とす
る超弾性ばねの製造方法。
が広いばねが得られるようにしたこと。 【構成】 Ni−Ti系超弾性合金線材を、最終冷間加
工率が10〜45%として加工した後、ばねに成形し、
次いで200〜450℃で熱処理を行うことを特徴とす
る超弾性ばねの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超弾性ばねに関し、特に
直線弾性域が広いばねが得られる製造方法に係るもので
ある。
直線弾性域が広いばねが得られる製造方法に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常のステンレス鋼線を用いたコイルば
ねを設計する場合は、設計応力が約40 kgf/mm2 以
下、横弾性係数7000 kgf/mm2 であるから、せん断
ひずみ量は0.75%以下で使うことがよいとされてい
る。使用できるたわみ量は、コイル形状を工夫して設計
することにより、広くしていた。しかし、前述のよう
に、せん断ひずみ量は適正な使用をしようとすると、設
計に限界があった。
ねを設計する場合は、設計応力が約40 kgf/mm2 以
下、横弾性係数7000 kgf/mm2 であるから、せん断
ひずみ量は0.75%以下で使うことがよいとされてい
る。使用できるたわみ量は、コイル形状を工夫して設計
することにより、広くしていた。しかし、前述のよう
に、せん断ひずみ量は適正な使用をしようとすると、設
計に限界があった。
【0003】一方、原子%で1対1近傍のNi−Ti合
金は、高温相の母相状態で立方晶構造をとり、これを冷
却するとマルテンサイト変態温度で変態して単斜晶構造
のマルテンサイト相となる。形状記憶効果を期待する場
合は、まさにこの変態による結晶構造の変化による、形
状回復現象を利用する。これに対して、これらの合金
は、マルテンサイト変態温度が使用環境温度以下である
場合に限って超弾性材料として、使用できる。すなわ
ち、母相状態で、外力が加わると、応力によって誘起マ
ルテンサイト変態が起こり、外力を取り去ると、熱的に
安定している母相に戻るためである。例えば線材の引張
り試験によって6〜8%の変形を加えても元に戻る弾性
現象である。この超弾性現象を利用したものに眼鏡フレ
ーム、歯列矯正ワイヤー等が実用化されている。
金は、高温相の母相状態で立方晶構造をとり、これを冷
却するとマルテンサイト変態温度で変態して単斜晶構造
のマルテンサイト相となる。形状記憶効果を期待する場
合は、まさにこの変態による結晶構造の変化による、形
状回復現象を利用する。これに対して、これらの合金
は、マルテンサイト変態温度が使用環境温度以下である
場合に限って超弾性材料として、使用できる。すなわ
ち、母相状態で、外力が加わると、応力によって誘起マ
ルテンサイト変態が起こり、外力を取り去ると、熱的に
安定している母相に戻るためである。例えば線材の引張
り試験によって6〜8%の変形を加えても元に戻る弾性
現象である。この超弾性現象を利用したものに眼鏡フレ
ーム、歯列矯正ワイヤー等が実用化されている。
【0004】上記の超弾性Ni−Ti合金は、その特性
から当然ばね材として大きな期待が持たれている。超弾
性ばねは、本質的に非線形ばねであるため、非線形性を
活かした使用方法が考えられるが、通常のばねとは性質
が異なるため、加工方法、ばね形状の加工、熱処理方法
などが難しく、広いたわみ範囲を有し、直線弾性域の広
い超弾性ばねは得られなかった。
から当然ばね材として大きな期待が持たれている。超弾
性ばねは、本質的に非線形ばねであるため、非線形性を
活かした使用方法が考えられるが、通常のばねとは性質
が異なるため、加工方法、ばね形状の加工、熱処理方法
などが難しく、広いたわみ範囲を有し、直線弾性域の広
い超弾性ばねは得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
ついて検討の結果なされたもので、製造が容易で、かつ
広いたわみ範囲を有し、直線弾性が広い超弾性ばねが得
られる製造方法を開発したものである。
ついて検討の結果なされたもので、製造が容易で、かつ
広いたわみ範囲を有し、直線弾性が広い超弾性ばねが得
られる製造方法を開発したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はNi−Ti系超
弾性合金線材を、最終冷間加工率が10〜45%として
加工した後、ばねに成形し、次いで200〜450℃で
熱処理を行うことを特徴とする超弾性ばねの製造方法で
ある。
弾性合金線材を、最終冷間加工率が10〜45%として
加工した後、ばねに成形し、次いで200〜450℃で
熱処理を行うことを特徴とする超弾性ばねの製造方法で
ある。
【0007】
【作用】超弾性ばねは、図1の荷重−たわみ曲線図のよ
うに、大きく変形しても完全に元に戻ると言う意味にお
いて確かに弾性範囲が広い。しかし、変形していくと応
力誘起マルテンサイト変態によって、図1のように、ヒ
ステリシスが現れ、ばねとしてたわみを増やしても、荷
重は上昇しないし、かつ、除荷時にはばねにかかる荷重
値が、大きく低下してしまう。したがって、ばねとして
使用する上では、直線の弾性域が広い方が好ましい。
うに、大きく変形しても完全に元に戻ると言う意味にお
いて確かに弾性範囲が広い。しかし、変形していくと応
力誘起マルテンサイト変態によって、図1のように、ヒ
ステリシスが現れ、ばねとしてたわみを増やしても、荷
重は上昇しないし、かつ、除荷時にはばねにかかる荷重
値が、大きく低下してしまう。したがって、ばねとして
使用する上では、直線の弾性域が広い方が好ましい。
【0008】本発明は、この直線の弾性域が広いばねが
得られるようにしたもので、最終冷間加工率を10〜4
5%で加工し、その後ばね成形機によりスプリングバッ
クのないようにしてばねに成形し、その状態で200〜
450℃の温度で熱処理を行うことにより上記の特性の
ばねを得るものである。最終冷間加工率が10%未満で
は上記の特性が得られず、45%を越えると加工が困難
となる。また熱処理温度は200℃未満や450℃を越
えた場合は上記の特性が得られない。本発明の超弾性ば
ねは、その材料の断面形状が、丸線状でも、角でもよ
い。また、ばねの種類としては、コイルばね、ねじりば
ね、うずまきばね、さらばね、板ばねなど、ほとんどの
ばねに適用できる。また本発明におけるNi−Ti系合
金線材は原子%でNiを50.5〜51.5、またはN
iを49.5〜51.5とFe、Co、Cr、V、P
d、Alのうち1種または2種以上を合計1%以下含み
残部TiからなるNi−Ti合金が適用できる。
得られるようにしたもので、最終冷間加工率を10〜4
5%で加工し、その後ばね成形機によりスプリングバッ
クのないようにしてばねに成形し、その状態で200〜
450℃の温度で熱処理を行うことにより上記の特性の
ばねを得るものである。最終冷間加工率が10%未満で
は上記の特性が得られず、45%を越えると加工が困難
となる。また熱処理温度は200℃未満や450℃を越
えた場合は上記の特性が得られない。本発明の超弾性ば
ねは、その材料の断面形状が、丸線状でも、角でもよ
い。また、ばねの種類としては、コイルばね、ねじりば
ね、うずまきばね、さらばね、板ばねなど、ほとんどの
ばねに適用できる。また本発明におけるNi−Ti系合
金線材は原子%でNiを50.5〜51.5、またはN
iを49.5〜51.5とFe、Co、Cr、V、P
d、Alのうち1種または2種以上を合計1%以下含み
残部TiからなるNi−Ti合金が適用できる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。
NiとTiを原子比で51:49の合金線を作製し、最
終の冷間加工率を5〜40%と変化させて合金線を作製
した。この合金線を用いて、線径1.0mm、コイル外径
10mm、巻数8巻の密着引っ張りコイルばね状に、ばね
成形機を使い、成形した。その状態で200〜500℃
で所定時間大気中で熱処理した。出来上がったコイルば
ねを、引張り試験機によって、荷重・たわみ曲線を測定
し、直線弾性域を決定した。ばねのたわみとせん断ひず
みの関係は、 γ=(δd)/(πND2) γ:せん断ひずみ(%) δ:ばねのたわみ(mm) d:材料の直径(mm) N:有効巻数 D:コイル平均径(mm) である。試験結果を表1に示した。
NiとTiを原子比で51:49の合金線を作製し、最
終の冷間加工率を5〜40%と変化させて合金線を作製
した。この合金線を用いて、線径1.0mm、コイル外径
10mm、巻数8巻の密着引っ張りコイルばね状に、ばね
成形機を使い、成形した。その状態で200〜500℃
で所定時間大気中で熱処理した。出来上がったコイルば
ねを、引張り試験機によって、荷重・たわみ曲線を測定
し、直線弾性域を決定した。ばねのたわみとせん断ひず
みの関係は、 γ=(δd)/(πND2) γ:せん断ひずみ(%) δ:ばねのたわみ(mm) d:材料の直径(mm) N:有効巻数 D:コイル平均径(mm) である。試験結果を表1に示した。
【0010】
【表1】
【0011】表から明らかなように本発明に係るNo. 2
〜No.4は、直線弾性域の限界せん断ひずみが1.7〜
1.9%と大きく、直線の弾性域が広いことが判る。こ
れに対しNo.1は線材の加工率が低いため、またNo.5
は熱処理温度が高いため直線弾性域の限界せん断しずみ
が低い。
〜No.4は、直線弾性域の限界せん断ひずみが1.7〜
1.9%と大きく、直線の弾性域が広いことが判る。こ
れに対しNo.1は線材の加工率が低いため、またNo.5
は熱処理温度が高いため直線弾性域の限界せん断しずみ
が低い。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
直線弾性域が広い優れた超弾性ばねが得られるもので、
ばねの応用される範囲が広がるなど、工業上顕著な効果
を奏する。
直線弾性域が広い優れた超弾性ばねが得られるもので、
ばねの応用される範囲が広がるなど、工業上顕著な効果
を奏する。
【図1】超弾性ばねの荷重とたわみの関係を示す線図
Claims (1)
- 【請求項1】 Ni−Ti系超弾性合金線材を、最終冷
間加工率が10〜45%として加工した後、ばねに成形
し、次いで200〜450℃で熱処理を行うことを特徴
とする超弾性ばねの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22797293A JPH0762506A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 超弾性ばねの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22797293A JPH0762506A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 超弾性ばねの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0762506A true JPH0762506A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16869147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22797293A Pending JPH0762506A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 超弾性ばねの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0762506A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10174688A (ja) * | 1996-12-18 | 1998-06-30 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡用処置具の製造方法 |
| US6371463B1 (en) | 2000-04-21 | 2002-04-16 | Dpd, Inc. | Constant-force pseudoelastic springs and applications thereof |
| US6664702B2 (en) | 2000-12-11 | 2003-12-16 | Dpd, Inc. | Pseudoelastic springs with concentrated deformations and applications thereof |
| CN109351801A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-02-19 | 张冠华 | 一种具有弹热效应的镍钛合金螺旋弹簧的制备方法 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22797293A patent/JPH0762506A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10174688A (ja) * | 1996-12-18 | 1998-06-30 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡用処置具の製造方法 |
| US6371463B1 (en) | 2000-04-21 | 2002-04-16 | Dpd, Inc. | Constant-force pseudoelastic springs and applications thereof |
| US6664702B2 (en) | 2000-12-11 | 2003-12-16 | Dpd, Inc. | Pseudoelastic springs with concentrated deformations and applications thereof |
| CN109351801A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-02-19 | 张冠华 | 一种具有弹热效应的镍钛合金螺旋弹簧的制备方法 |
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