JPH076276B2 - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JPH076276B2
JPH076276B2 JP6793489A JP6793489A JPH076276B2 JP H076276 B2 JPH076276 B2 JP H076276B2 JP 6793489 A JP6793489 A JP 6793489A JP 6793489 A JP6793489 A JP 6793489A JP H076276 B2 JPH076276 B2 JP H076276B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、各種建築物の基礎や建築物内の床あるいは各
種の装置類又は物品を、地震その他の震動から保護しつ
つ指示する免震装置に関するものである。
[従来の技術] 従来免震装置としては、床を支えるものは、基本的に、
板材の下部に脚を構成し、これらの脚の下端にゴム類を
取付けた構成のそれが提案されている。
また基礎と構造物の間に免震装置として弾性材を配置し
たものがある。
基礎を支える免震装置は提案されていない。
[発明が解決しようとする課題] 前者は、床と一体になったもので、自由に様々な対象の
免震のために用いることは出来ない。更に機構上水平方
向の揺れに対しては十分対処できるものではない。
また後者も同様に種々の対象に自由に応用できるもので
はない。
本発明は、建築物の床の他、建築物の基礎そのものの支
持、あるいはその他の各種物品又は装置類等の様々な要
免震対象に、容易に、これを支持しつつ高度な免震作用
を与え得る装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成の要旨とするところは、 スライド板の中央に、内端に向かって小径となるテーパ
状凹部を構成し、かつ少なくとも上記テーパ状凹部の深
さより長い弾性柱を構成し、 上記弾性柱の一端を上記スライド板のテーパ状凹部の内
端に、他端を結合対象との結合手段に、そのいずれか一
方は固定的に結合し、他方は結合相手側にスライド規制
手段を構成して、その規制範囲内にスライド自在に接合
し、 かつ上記スライド板の背面には上記テーパ状凹部の裏面
に生じた突部の周囲に補強手段を構成した免震装置であ
る。
上記スライド板は、平面方向から見て正方形、多角形又
は円形等の様々な形状を自由に採用することが可能であ
る。しかし水平方向のいずれの方向に対しても均等であ
る円形が最も適当である。また上記スライド板はこれに
よって支持する対象の重量等に応じて、プラスチックに
より成形し、あるいは金属で構成することができる。
上記スライド板の表面は滑面に構成する。これは自由な
構成で実現することができる。例えば、表面にテトラフ
ルオロエチレン樹脂のコーティングを施す等により構成
することができる。
上記テーパ状凹部は、地震等に於ける水平方向の振幅を
どの程度まで許容できるものとするのが適当かを考慮し
て、開口角度を定めるのが良い。できれば、予想される
最大の地震に於いて、弾性柱の上端又は下端が相対的に
水平方向に振動した場合に、弾性柱の外端がテーパ状凹
部の開口端に容易には接触しない程度が良い。
上記弾性柱の一端と上記スライド板のテーパ状凹部の内
端との結合及び上記弾性柱の他端と結合対象に結合する
ための結合手段との結合は、前記したように、一方を固
定的な結合とした場合には他方をスライド自在な結合と
する。
即ち、例えば、上記結合対象が床下地であり、床下地と
の結合手段が上記スライド板に対面する板部材であり、
かつ上記板部材にスライド規制手段を構成して、その規
制手段内で上記弾性柱の一端をスライド自在に接合する
場合には、例えば、上記規制手段として、上記板部材に
限定孔を穿設し、上記板部材を床下地上に接合した際
に、上記限定孔中にその底面を構成する如くに表われる
床下地の上面に、上記弾性柱の一端をスライド自在に接
合すれば良い。なお上記板部材は、例えば、上記スライ
ド板より大径の円板状に構成し、かつ上記限定孔をその
中央部に穿設し、更に上記限定孔の周縁に短筒状の立ち
上げを構成することもできる。こうすれば水平方向の揺
れが大きくなった場合にも上記弾性柱の一端のスライド
移動を限定孔の中に確実に規制できる。
一方、この場合、上記弾性柱の他端はスライド板のテー
パ状凹部の内端に接合固定することになる。例えば、上
記テーパ状凹部の内端に結合筒体を突設し、これに上記
弾性柱の他端を挿入して接着剤等で固定できるようにす
る。
また上記結合対象に結合するための結合手段は複数のス
ライド板と組み合わせられる弾性板で構成することもで
きる。そして、例えば、これに構成すべき規制手段とし
ては、上記複数のスライド板と対面する各位置の中央に
各々限定孔を穿設する。この限定孔の縁に短円筒状の立
ち上げを構成するか否かは自由である。
この場合の弾性柱の一端との接続の仕方は前記の例と同
様である。また弾性柱の他端とスライド板のテーパ状凹
部内端との結合の仕方も同様である。
上記結合対象が床下地であるような場合には、これとの
結合手段を、結合対象それ自体の表面、即ち、上記の例
の場合には床下地表面とし、直接上記弾性柱の一端をそ
の上面に固設し、あるいはこれにスライド規制手段を構
成してこれにスライド自在に接合することとする。
上記スライド規制手段として、上記結合対象それ自体の
表面に、上記例では、床下地の上面に円形の限定凹部を
構成し、その底面に上記弾性柱の一端をスライド自在に
接合する。
また、例えば、スライド板のテーパ状凹部の内端に弾性
柱の一端をスライド自在に接合する場合は、上記テーパ
状凹部の内端にスライド規制手段を構成する。
上記スライド規制手段としては、例えば、上記テーパ状
凹部の内端の中央に円形の限定凹部を構成する。そして
上記弾性柱の一端をその底部にスライド自在に接合する
こととする。なお当然上記限定凹部の径は、その底部と
接合する上記弾性柱の端部の径より充分大径であるよう
にする。より理論的には、上記弾性柱の端部のスライド
を許容する範囲だけの寸法の径とする。
また上記スライド規制手段としては、例えば、上記テー
パ状凹部の内端中央に構成した大径凹部とその更に中央
に構成した小径凹部とで構成することもできる。
この場合には、上記弾性柱の一端に上記小径凹部の深さ
より僅かに長い小径柱部を構成し、上記小径柱部の先端
を上記小径凹部の底面にスライド自在に接合することと
する。
上記二例の場合は、上記弾性柱の他端は、結合対象との
結合手段に固定する。例えば、結合対象が床下地である
場合には、その表面に固定する。
ところで上記弾性柱は、例えば、円柱状のゴム部材で構
成する。上記ゴム部材の材質は特定のそれに限定される
ものではないが、適当な弾性を有する合成ゴムで成形す
るのが良い。適当な段階区分で種々の弾力性のそれを用
意し、これが支持する対象の重量に応じて使い分けるの
が適当である。
また上記弾性柱は前記スライド板にセットした状態で、
小さな負荷の場合には、例えば、スライド板と、結合対
象又は結合対象との結合手段との間に、相互の体面部で
僅かな隙間があく程度の長さ及び弾性に構成するのが適
当である。あるいは相当大きな負荷の場合でも、上記位
置に、僅かな隙間があくように長さを定めることができ
る。
前記補強手段は、例えば、スライド板の背面から立上
げ、テーパ状凹部の成形に伴って背後に突出した突部の
外周から放射状に延びたリブで構成することができる。
上記のリブには、場合により、更に上記突部を中心とし
た複数の同心円の円環状のリブを追加することができ
る。
[作用] 本発明は、以上のように構成したので、複数のそれを用
いて、各種の建築物に於いて、その内部の床を支持し、
あるいは建築物の基礎それ自体を支持して地震その他の
揺れを減衰させ、上記対象物を保護するための使用する
ことができる。
例えば、この免震装置で、床を支持する場合、床部材の
下面に、スライド板の突部側又は開口端側のいずれかを
接続する。
前者の場合を例にとって説明すると、先ず上記床部材の
基板部を構成する板材の下面に、上記突部の上面及び補
強手段、例えば、リブの上端を接続する。必要に応じて
接着その他の固定手段を施すこととする。
そして弾性柱の各端部は、上記スライド板のテーパ状凹
部の内端又は床下地のいずれか一方に固定し、他方には
スライド規制手段を施してその範囲内でスライド自在に
接合する。
例えば、スライド板のテーパ状凹部の内端に結合筒体を
構成し、床下地に結合する板部材又は弾性板を構成し、
あるいは床下地の上面に限定凹部を構成した場合には、
弾性柱の上端は、上記スライド板のテーパ状凹部の内端
に突設した上記結合筒体に挿入して固定し、下端は上記
板部材又は弾性板の前記限定孔の底面にスライド自在に
接合する。または上記限定凹部の底面にスライド自在に
接合する。
以上を適当な間隔で行なうことにより、全床下地上に床
部材を配設する。
こうして床部材は適当な間隔で本発明の免震装置で支持
される。床部材の上面には、所望の化粧材を貼付して床
を完成させる。なお上記床部材の設置領域の外縁、即ち
壁面等に隣接する位置には若干隙間をあけておき、その
隙間にクッション部材を配設しておくことが必要であ
る。
しかして本発明の免震装置は極めて容易に必要な位置に
設置することができる。
またこのようなこの免震装置によって床を支持した場合
には、地震等により床下地に振動が伝達した場合にも、
非常に効率的に免震作用を行なうことができる。
比較的小さな地震の場合であって、水平方向の揺れが、
主たる揺れである場合には、弾性柱の下端が、スライド
板とともに、その振動に応じて前記限定孔又は限定凹部
の底面を相対的にスライドするためほぼ完全に免震効果
を得ることができる。また振動が大きくなり、上記弾性
柱の下端がそのスライド運動により上記限定孔又は限定
凹部の縁に接触するに至った場合には、上記弾性柱の下
端は上記限定孔等の縁に係合するに至り、これを越える
スライド板の相対的揺動は、上記弾性柱の弾力的な伸縮
性の及ぶ範囲内で行なわれ得る。こうして振動の小さい
場合には弾性柱の下端のスライド運動により、大きい場
合には、スライド規制範囲を超える範囲については弾性
柱の弾力的伸縮性により、効果的な免震作用が行なわれ
得る。
また上下方向の振動に対しては、スライド板と床下地等
が相互に接触しないように、弾性柱を充分長く構成する
ことにより、この弾性柱の軸方向の弾力的伸縮作用を機
能させ、免震作用を確保する。あるいは結合対象との結
合手段を弾性板で構成した場合には、例え、スライド板
がこれに接触していても、その弾力性により免震作用を
確保できる。
ところで建築物の基礎を本発明の免震装置で支持する場
合は、例えば、該当する領域を掘り下げ、砂利を敷きつ
め、転圧し、その上にコンクリート下地を打設する。そ
うして複数の本発明の免震装置を適当な間隔で縦横に配
置する。この配置の仕方も、前記したと同様に、突部側
又はテーパ状凹部の開口端側のいずれを上方にしても良
い。その上で適当な枚数に区分したコンクリート板を上
記免震装置上に載置する。即ち、既述の場合と同様に、
例えば、スライド板の背後の突部等でコンクリート板を
支持し、前記板部材等を下地コンクリート上に配置し、
こうした上で前記弾性柱の一端を上記スライド板のテー
パ状凹部の内端に固定し、他端を上記板部材等の限定孔
等の中で上記下地コンクリート上にスライド自在に接合
する訳である。なお上記コンクリート板まではグランド
ラインの下方に埋設状態とする。なおまた上記コンクリ
ート板の周囲には、周囲の地盤から縁を切るために、ク
ッション部材を配設する。
こうした上で上記コンクリート板の上に基礎を構成す
る。
また以上の場合に於いて、上記コンクリート板を省略し
て、上記免震装置で直接に別に成形した基礎コンクリー
トを支持することとしても良い。
以上の場合には相当する強度のスライド板を構成し、か
つ必要な弾性と強度を有する弾性柱を用いることの外、
基本的に、床を支持する場合と変わらない。
上記基礎及び基礎用コンクリートの用法は一般の基礎の
それと変わらない。
こうして容易に免震作用を有する基礎を得ることができ
る。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
先ず第1図〜第3図に基づいて本発明の第一の実施例を
説明する。
第1図〜第3図に示したように、スライド板1の中央部
に開口端に向かって拡大するテーパ状凹部2を構成す
る。上記スライド板1は平面又は底面から見て円形に構
成し、上記テーパ状凹部2も同方向から見て円形・すな
わち、外広がりの円錐状に構成する。
上記テーパ状凹部2の内端には、その中央に、後述する
弾性柱3の上端を挿入する結合筒体4を垂下し、かつ上
記結合筒体4の内周途中には挿入された弾性柱3の抜け
止作用を行なう係止突起5を構成する。
また上記スライド板1の背面側(上面側)には、上記テ
ーパ状凹部2の構成にともなって突出した円錐突部6の
周囲に、第1図及び第2図に示したように、60°の角度
間隔でスライド板1の周端まで放射方向に伸びるリブ
7、7…を構成する。これらのリブ7、7…はスライド
板1の背面(上面)から立上げ、その高さは、上記円錐
突部6の上面と同一とする。
更に上記スライド板1の正面(下面)には、これより大
径の規制円板8を対面させる。上記規制円板8にはその
中央部に、上記弾性柱3の下端のスライド範囲を規制す
る円形の限定孔9を穿設し、その縁には規制短筒10を立
ち上げる。
なお上記規制円板8の上面及びこれと対面する前記スラ
イド板1の下面は各々滑面に構成する。
ところで上記弾性柱3は、第1図に示したように、ほぼ
円柱状の部材で、クロロプレン系の合成ゴムにより成形
したものである。その弾性及び剛性は、この例では、床
板の支持のために適当なように定めた。またその長さ
は、後述する如くスライド板1に結合した場合に、スラ
イド板1の下面と上記規制円板8の上面との間に隙間が
あく程度とする。なお上記弾性柱3の下面は滑面に構成
しておくものとする。
しかして上記弾性柱3は、第1図に示したように、その
上端を、スライド板1のテーパ状凹部2の内端に突設し
た前記結合筒体4に挿入する。上記弾性柱3の上端は、
その外周が係止突起5に係止することで、上記結合筒体
4中に固定される。
この実施例では、以上のように構成したので、各種建築
物の床を、地震その他の揺れを減衰させつつ支持するた
めに使用するのに適当である(勿論他にも使用可能であ
る)。しかもどのような床にも容易に対応でき、その取
付けも簡単である。
先ず床を構成する対象の領域に一般の場合と同様に平坦
な床下地11を構成する。そしてこの免震装置を採用する
床は、上記床下地11上に該当する枚数の床部材12、12…
を張設し、その上に化粧材13、13…を貼付して構成する
こととし、上記各床部材12、12…を各々数箇所で、床下
地11上に配置した上記免震装置により支持することとす
るものである。
若干詳しく述べると次の通りである。
第1図に示したように、免震装置のスライド板1の円錐
突部6の上面及びリブ7の上端を上記床部材12の下面に
接合させ、両者を接着剤で固定する。また上記スライド
板1に中心を合わせて前記規制円板8を床下地11上に配
置する。これは床下地11上に接着剤等により固定する。
そして弾性柱3の下端を上記規制円板8の限定孔9中に
装入し、ここにその底面の如くに表われている床下地11
の上面にスライド自在に接合する。
このとき、前記したように、弾性柱3を充分長く構成し
てあるので、スライド板1の下面と上記規制円板8の上
面との間には隙間があいている。極めて大きな負荷が掛
かった場合及び非常に大きな揺動によってスライド板1
が水平方向に相対的に大きく揺動した場合には、隙間が
なくなることがある。
なお上記床部材12、12…は、設置領域の外縁、即ち、周
壁から若干の幅は、設置しない部分を残し、この位置に
クッション部材を配設することとする。
こうして全領域に床部材12、12…を配設した後に、その
上に化粧材13、13…を貼付する(化粧材13、13…は予め
床部材12、12…上に貼付して置いても良いことは言うま
でもない)。
しかして上記床部材12、12…は上記複数の免震装置によ
り床下地11上に免震状態で配設され、所定の領域に簡単
に床が構成される。
この実施例の免震装置は、以上のようなものであり、か
つ以上のように、極めて容易に必要な位置に設置するこ
とができる。
またこのようにこの免震装置によって床部材12、12…を
支持した場合には、地震等により床下地11に振動が伝達
した場合にも、非常に効率的に免震作用を行なうことが
できる。
比較的小さな地震の場合であって、水平方向の揺れが主
たる振動の成分である場合には、弾性柱3の下端がその
揺動に応じて前記規制円板8の限定孔9の底面、即ち、
ここに表われている床下地11の上面を相対的にスライド
し、スライド板1及びそれ以上の部材は、ほぼ完全に免
震効果を得ることができる。
また揺動が大きくなり、上記弾性柱3の下端が上記限定
孔9の縁に立ち上げた規制短筒10に接触するに至った場
合には、それより大きな揺動の範囲では、上記弾性柱3
の下端は上記規制短筒10に係合し、スライド板1及びそ
れ以上の部材は、上記弾性柱3の弾力的な伸縮性の及ぶ
範囲内での揺動が行なわれ得る。この場合には上記弾性
柱3が斜めに倒れた状態になるので、スライド板1と規
制円板8との間隔が狭くなり、あるいは接触するに至
る。両者が接触した場合には、上記揺動中、両者は相互
にスライドすることになる。こうして揺動の小さい範囲
では弾性柱3の下端のスライド揺動により、大きい場合
には弾性柱3の弾力的伸縮性により、効果的な免震作用
が行なわれ得る。
また上下方向の振動に対しては、スライド板1の下面と
規制円板8との間に相互に接触しないように、隙間をあ
けたので、上記弾性柱3の軸方向の弾力的伸縮作用によ
り免震作用を確保できる。
次に第4図及び第5図に基づいて本発明の第二の実施例
を説明する。これは大部分が第一の実施例と同様である
ので、異なる部分のみ説明する。
第4図に示したように、この実施例は、床下地31の上に
配設する弾性規制板28のみが異なる。この弾性規制板28
は、第5図に示したように、この上に九個のスライド板
21、21…を等間隔で設置すべく構成したもので、縦横
に、九個の限定孔29、29…を穿設したものである。また
この弾性規制板28は規制円板8の二倍以上の厚みに構成
した。
なお図中22はテーパ状凹部、24は結合筒体、25は係止突
起である。
この実施例では、以上のように構成したので、第一の実
施例と同様に、各種建築物の床その他を地震その他の揺
れを減衰させつつ支持するために使用するのに適当であ
る。
用法についても第一の実施例と異なる部分のみ説明す
る。
先ず設置領域の床下地31上に必要数の上記弾性規制板2
8、28…を配設する。
そうした上で上記弾性規制板28、28…の各限定孔29、29
…に、各々スライド板21、21…に前記第一の実施例と同
様にしてセットしてある弾性柱23、23…の下端を装入す
る。この例では弾性規制板28、28…の厚みを上記のよう
に規制円板8の二倍以上に構成してあるので、上記スラ
イド板21、21……の下面と上記弾性規制板28、28…の上
面が相互にスライド自在に接合することになり、弾性柱
23、23…の下端は、直ちには、上記限定孔29、29…の底
面の如くに表われている床下地31の上面に接合すること
とはならない。
こうして全限定孔29、29…に上記スライド板21、21……
等のセットをした上で、各スライド板21、21……の円錐
突部26、26…の上面及びリブ27、27…の上端に固定しつ
つ床部材32、32…を配設する。その上面に化粧材33を貼
付する。
この場合にも第一の実施例と同様の作用により免震効果
を得ることができる。
水平方向の免震作用はスライド板1と弾性規制板28との
相互のスライド運動によって得られる。揺動が大きくな
り、弾性柱23の下端が限定穴29の縁に接触するに至った
場合には、弾性柱23の下端がここに係止することになる
ので、これ以上の揺動は、弾性柱23の弾力的伸縮作用も
働くこととなる。
また大きな負荷が掛かっている場合には、弾性規制板28
が収縮し、弾性柱23の下端も限定孔29内に表われている
床下地31に接触することとなる。したがって揺動の際に
は弾性柱23の下端もスライド運動する。こうして負荷を
充分支えつつスライド運動をして免震効果を発生する。
これより大きな振動になった場合には、先に述べたのと
同一である。
こうして水平方向の小さな揺動では、弾性規制板28とス
ライド板1とのスライド運動により、又はこれに加えて
弾性柱23の下端のスライド運動により免震効果を得、そ
れより大きな揺動では弾性柱23の弾力的伸縮作用により
免震効果を獲得するものである。
垂直方向の免震作用は、上記弾性規制板28、28…の弾力
性によって、及び弾性柱23の弾力性によって得ることが
できる。
最後に第6図に基づいて本発明の第三の実施例を説明す
る。
第6図に示したように、スライド板41に、内端に向かっ
て徐々に小径となる円形下向きのテーパ状凹部42を構成
し、その内端の中央に円形の大径凹部44を構成し、更に
その中央に円形の小径凹部45を構成する。上記スライド
板41の下面には滑面に構成する。
なお上記小径凹部45は、後記弾性柱43の小径柱部48の先
端が、小さな地震の際に自由にスライドするのに適当な
径とする。
また上記スライド板41の背面側(上面側)には、上記テ
ーパ状凹部42の構成にともなって突出した円錐突部46の
周囲に60°の角度間隔でスライド板41の周端まで放射方
向に伸びるリブ47、47…を構成する。これらのリブ47、
47…はスライド板41の背面(上面)から立上げ、その高
さは、上記円錐突部46の上面と同一とする。
更に別に、上端に上記小径凹部45の深さより僅かに長い
小径柱部48を備えた弾性柱43を構成する。上記小径柱部
48の端部は滑面に構成する。なお上記弾性柱43は、これ
を後述するようにスライド板41にセットした際にその下
端がスライド板41の下端より若干突出するように長さを
定める。上記弾性柱43はクロロプレン系の合成ゴムによ
り成形し、その弾性及び剛性は、この例でも床板の支持
のために適当なように定めた。
そして上記弾性柱43は、その上端の小径柱部48の上端
を、上記スライド板41の小径凹部45の内端にスライド自
在に接合する。
この実施例では、以上のように構成したので、第一及び
第二の実施例と同様に、各種建築物の床その他を地震そ
の他の揺れを減衰させつつ支持するために使用するのに
適当である。
先ず床を構成する対象の領域に平坦な床下地51を構成す
る。
そうした上で上記床下地51上に、順次適当な間隔で上記
免震装置を配設する。各免震装置は、第6図に示したよ
うに、その弾性柱43の下端を床下地51上に接合させるだ
けで良い。弾性柱43の下端は、ゴムによって構成されて
いるため非常に摩擦係数が大きく、上記のようにセット
した上で、地震に遭遇しても移動することはない。
これらの免震装置上に床部材52、52…を載置する。床部
材52、52…は、その下面と、スライド板41の円錐突部46
の上面およびリブ47の上端を接合し、かつ接着剤で接着
して免震装置上に固定する。
こうして床部材52、52…は免震装置により支持されるこ
とになる。
ところで上記床部材52、52…は、設置領域の外縁、即
ち、周壁からの若干の幅は、設置しない部分を残し、こ
の位置にクッション部材を配設することとする。
なおこうして全領域に床部材52、52…を配設した後で、
その上に化粧材53、53…を貼付する。
しかして上記床部材52、52…は上記複数の免震装置によ
り床下地51上に免震状態で配設され、所定の領域に簡単
に床が構成される。
地震等に際しては、床下地51に振動が伝達した場合に
も、この免震装置により、その振動が遮断させ、床部材
52、52…へは殆ど伝達されない。
水平方向の振動乃至揺動は、それが小さいうちは弾性柱
43の上端の小径柱部48がスライド板41の小径凹部45の内
端を自由にスライドするので、ここでほぼ完全に振動を
遮断することができる。
その限界を越えた場合には、弾性柱43の上端の小径柱部
48の外周の一部が上記小径凹部45の縁に係合して、今度
は弾性柱43の弾力的な伸縮作用により免震作用を行な
う。
これを更に越える水平方向の振動乃至揺動が生じた場合
には、弾性柱43は斜めに倒れながら、上記小径凹部43の
縁の係合が解けて、大径凹部44に迄に移動することもあ
る。この場合はその縁部に弾性柱43の外周が係合して、
その弾力的伸縮により免震作用を行なうことができる。
垂直方向の振動に対しては、弾性柱43の軸方向の弾力的
伸縮により免震作用を行なうことができる。
[発明の効果] 本発明によれば、建築物の床や、基礎を容易に支持し
得、地震その他の振動が生じた場合、これより上部に位
置する部材に対して、振動又は揺動等を、大幅に遮断す
る免震作用を付与することができる。特に上下相互のス
ライド運動による免震作用及び弾性柱の弾力的伸縮によ
る免震作用の両者を組み合わせて、極めて減衰率の大き
な免震装置を得たものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示したものである。 第1図〜第3図は第一の実施例を示したもので、第1図
は床部材を支持した状態の免震装置の一部切欠概略正面
図、第2図は上記免震装置の概略平面図、第3図は第2
図の一部切欠概略底面図である。 第4図及び第5図は第二の実施例を示したもので、第4
図は床部材を支持する状態を示したその概略正面断面
図、第5図は弾性規制板の概略平面図である。 第6図は第三の実施例を示しており、床部材を支持する
状態を示したその概略正面断面図である。 1、21、41……スライド板、2、22、42……テーパ状凹
部、3、23、43……弾性柱、4、24……結合筒体、5、
25……係止突起、6、26、46……円錐突部、7、27、47
……リブ、8……規制円板、9、29……限定孔、10……
規制短筒、11、31、51……床下地、12、32、52……床部
材、13、33、53……化粧材、28……弾性規制板、44……
大径凹部、45……小径凹部、48……小径柱部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライド板の中央に、内端に向かって小径
    となるテーパ状凹部を構成し、かつ少なくとも上記テー
    パ状凹部の深さより長い弾性柱を構成し、 上記弾性柱の一端を上記スライド板のテーパ状凹部の内
    端に、他端を結合対象との結合手段に、そのいずれか一
    方は固定的に結合し、他方は結合相手側にスライド規制
    手段を構成して、その規制範囲内にスライド自在に接合
    し、 かつ上記スライド板の背面には上記テーパ状凹部の裏面
    に生じた突部の周囲に補強手段を構成した免震装置。
  2. 【請求項2】上記結合対象との結合手段を、 上記スライド板と対面する板部材であって、 スライド規制手段として、上記板部材を結合対象に結合
    した上で上記弾性柱の一端をその中に挿入した場合に、
    その底面を構成する如く表われる結合対象の表面に上記
    弾性柱の一端をスライド自在に接合し得るとともに、そ
    のスライド範囲を限定することとなる限定孔を備え、 かつ上記スライド板に対面する面は滑面に構成した板部
    材に構成し、 更に上記スライド板のテーパ状凹部の内端と弾性柱の他
    端とは、上記テーパ状凹部の内端に結合筒体を突設し、
    これに上記弾性柱の他端を挿入固定できるように構成し
    た請求項1記載の免震装置。
  3. 【請求項3】上記板部材を、上記スライド板より大径の
    円板状に構成し、かつ上記限定孔をその中央部に位置さ
    せ、更に上記限定孔の周縁を短筒状に立ち上げた請求項
    2記載の免震装置。
  4. 【請求項4】上記結合対象との結合手段を、 多数の上記スライド板と対面し、かつ対面位置の中央に
    各々スライド規制手段を備えた弾性板であって、 上記スライド規制手段としては、上記弾性板を結合対象
    に結合した上で上記弾性柱の一端をその中に挿入した場
    合に、その底面を構成する如く表われる結合対象の表面
    に上記弾性柱の一端をスライド自在に接合し得るととも
    に、そのスライド範囲を限定することとなる限定孔を備
    え、 かつ上記スライド板の表面に対面する面は滑面に構成し
    た弾性板に構成し、 更に上記各スライド板のテーパ状凹部の内端と弾性柱の
    他端とは、上記テーパ状凹部の内端に結合筒体を突設
    し、これに上記弾性柱の他端を挿入固定できるように構
    成した請求項1記載の免震装置。
  5. 【請求項5】上記結合対象との結合手段を、 結合対象それ自体の表面とし、 スライド規制手段として、上記結合対象それ自体の表面
    に、その底面で上記弾性柱の一端をスライド自在に接合
    し得るとともに、そのスライド範囲を限定する円形の限
    定凹部を構成し、 更に上記スライド板のテーパ状凹部の内端と弾性柱の他
    端とは、上記テーパ状凹部の内端に結合筒体を突設し、
    これに上記弾性柱の他端を挿入固定できるように構成し
    た請求項1記載の免震装置。
  6. 【請求項6】スライド板のテーパ状凹部の内端にスライ
    ド規制手段を構成することとし、 上記スライド規制手段は、上記テーパ状凹部の内端中央
    に構成した大径凹部及びその更に中央に構成した小径凹
    部で構成し、 上記弾性柱の一端に上記小径凹部の深さより僅かに長い
    小径柱部を構成し、上記小径柱部の先端を上記小径凹部
    の底面にスライド自在に接合し、 上記弾性柱の他端は、結合対象の表面を結合手段とし
    て、これに接合固定することとした請求項1記載の免震
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021451A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Kanazawa Seisakusho:Kk フロアパネル及びフロアパネルアセンブリ

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