JPH0765099B2 - 耐食鋼の熱処理法 - Google Patents

耐食鋼の熱処理法

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JPH0765099B2 JP1127715A JP12771589A JPH0765099B2 JP H0765099 B2 JPH0765099 B2 JP H0765099B2 JP 1127715 A JP1127715 A JP 1127715A JP 12771589 A JP12771589 A JP 12771589A JP H0765099 B2 JPH0765099 B2 JP H0765099B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐食鋼、とくに非オーステナイト鋼の熱処理法
に関する。
(従来の技術) 一般に、耐食鋼は全て、多少ともクロムを含有し、種々
の厚さの圧延鋼板や薄板として大きな寸法で製造され
る。鋼は、通常溶融炉の鋼を満たした取鍋からビレット
やブルームとして連続的に鋳造され、次いでこれらを熱
間圧延操作に付している。ホットミルから鋼板や薄板材
料を巻き取り、次いで室温条件下に冷却する。その後、
かかる材料を再加熱してアニーリングや焼もどし処理か
らなる熱処理に付す。これらアニーリングおよび焼もど
し工程の終了時点で、鋼は、該鋼が設計されるのに必要
な機械的特性が得られる。
この段階で、鋼は市販されるかまたは冷間圧延により板
厚がさらに減少される。
市販または冷間圧延の前に熱間圧延コイルの全てをアニ
ーリングまたは焼もどしすることは、通常行なわれてい
ることであり、また必須であると思われる。
熱処理法は以下のとおりである。
(a)連続的アニーリングまたは焼もどし処理に付し、
これによりコイルを解き、次いで特定のグレイド用に適
当な温度を保持した炉を介して供給する(代表例では、
商標名3CR12の下に市販の鋼については、約750℃であ
る。) (b)別法として、バッチ式アニーリング法を用いるも
のであるが、これによると、単数または複数のコイルを
適当な炉に入れて、加熱、保持および冷却からなるサイ
クルに付し、これにより必要なアニーリングまたは焼な
まし処理を達成する。バッチ式アニーリング・サイクル
の総処理時間は、装置におけるコイルの重量や装置の操
作特性に依存するが、代表的には30トンの1バッチ当た
り、30〜40時間必要である。
(c)別法として、鋼を適当な長さに切断し、これらを
別法に、ロール−炉床アニーリング炉のような装置でア
ニーリングする。
これらの方法を用いた耐食鋼の代表例は、各々、以下の
商標名で市販されているもので、以下に示す用途を有し
ている。
方法(a):3CR12(前掲)−良好な溶接特性が要求され
る、穏やかな腐食環境における用途 方法(b):4003−容器用の鋼 方法(c):409−限界的な用途、例えば自動車の排気ダ
クト 410−刃物類 前記したように、これらの鋼および適用される方法は、
全て、製造工程と装置の両方について過度の資本コスト
を併ない、ある種の形態のアニーリング炉の使用が必要
である。
(発明の目的および概要) 本発明の目的は、アニーリング炉の使用を回避するよう
な、耐食鋼製造用の熱処理法および装置を提供すること
である。
すなわち本発明は、耐食鋼本体の熱処理方法であって、
該耐食鋼が、(1)オーステナイト〜フェライトおよび
炭化物の変態点(A3)650〜850℃、および(2)代表的
な機械的特性:保証応力350MPa、極限引張強度520MPa、
伸び率25%およびブリネル硬度165を有しかつ5℃/分
以下の冷却速度でマルテンサイトのミクロ構造が実質的
に存在しない鋼が得られるような組成を有すること、並
びに 鋼本体をA3変態点以上の温度で熱間加工し、次いで熱間
加工した鋼本体をA3変態点以下の温度に、得られる鋼本
体全体にマルテンサイト・ミクロ構造が実質的に存在し
ないように規定した冷却温度10〜1℃/分で冷却するこ
とからなる。本明細書において用いられる「コイル形の
耐食鋼」なる語は、薄鋼板を巻き取ったものを意味す
る。
(発明の詳説) 本発明の付加的な特徴は、過剰な熱損失に対し鋼本体を
絶縁すること、および熱レフレクターを内面に備えるこ
とができる熱絶縁性ハウジング内に鋼本体を部分的に収
納することである。
さらに、本発明の特徴は、絶縁ハウジングが非伝導絶縁
ライニングを有することができ、またその底部が開口し
ており、該ハウジングを下げて鋼本体を覆うように用い
ることである。
さらに、本発明の特徴は、鋼本体が非オーステナイト・
ミクロ構造を全く有しない耐食鋼の生産用として設計さ
れた材料組成からなることができることである。好まし
くは、鋼本体の材料組成は、以下の成分(重量%)を有
する鋼の範囲に入る。
クロム 10〜18% マンガン 最大2.5% ケイ素 最大2.0% ニッケル 0.0〜5% 炭素 最大0.25% 窒素 最大0.1% チタン 0〜1.0% モリブデン 0〜1.0% バナジウム 0〜1.0% ジルコニウム 0〜1.0% ニオブ 0〜1.0% 銅 0〜2.0% アルミニウム 最大0.5% リン 最大0.1% 残りは鉄と不可非的不純物である。
さらに本発明の特徴は、鋼本体の材料組成のフェライト
・ファクター(Ferrite Factror)を以下の式: フェライト・ファクター=%Cr+6×%Si+8×%Ti+
4×%Nb+4×%Mo+2×%Al−2×%Mn−4×%Ni−
40×(%C+%N)−20×%P−5×%Cu(%=質量
%) によって測定し、測定した鋼本体のフェライト・ファク
ターを用いて連続的冷却変態図をつくり、これを用いて
マルテンサイト・ミクロ構造の形成を最小にするのに必
要な鋼本体の冷却速度を決定することがである。好まし
くは、フェライト・ファクターは8〜12に存在する。
さらに本発明に従えば、鋼本体をコイル形とできる。
本発明には、前記したような熱処理法を実施するための
装置が包含され、これは、鋼本体を実質的に収納しかつ
熱絶縁特性を有するハウジングからなる。このハウジン
グは反射性内面または非伝導絶縁特性のライニングのい
ずれか一方またはこれらの両方を有することができる。
また、ハウジングは低部が開口しており、該ハウジング
を降下させて鋼を覆うように適用される。
(具体例の説明) つぎに添付の図面を参照して、本発明をさらに詳しく説
明する。
第1図は、圧延したままの空冷鋼コイル、圧延の間に水
冷したものおよび圧延の間に遅延したもののコイル中の
位置に対する特性の変化を示すグラフである。第2図は
第1図と同じ特性の変化を示すグラフであるが、圧延の
間の遅延または水冷を用いていない。第3図は、第1図
および第2図に示した変化に対するコイル重量の効果を
示すグラフである。第4図はCCTダイアグラムの代表例
である。第5図は同じCCTダイアグラムの別の代表例を
示すグラフである。第6図および第7図は、Cr11%含有
鋼のニッケルおよびリン組成を変化させることにより生
成した相変態の変化を示すグラフである。第8図は本発
明の熱処理後の特性変化を示すグラフである。
第1図〜第3図に関し、前記タイプの圧延したままの空
冷鋼コイルにおける特性変化は、公知であって、代表的
には第1図に示したようなパターンを示す。一般的に知
られていることであるが、これらコイルの機械的特性の
広範な変化についての主要な要因は、以下のとおりであ
る。
(i)ロールに対する水冷 (ii)操作上の問題を原因とする熱間加工の間に生じる
遅延 (iii)鋼のゲージを調べるためのデリバレート・スト
ップ(deliberate stop) これらの特性変化によりアニーリング工程が必要とな
る。水冷または操作上の遅延を省いて非・中断圧延操作
を行えば、これは、第2図に示したような鋼についての
特性変化パターンをもたらす。かかるパターンにおいて
鋼の中心域は実質的に柔らかく、かつ外方域は硬い。さ
らに、所定のコイル巾および所定の鋼組成における、こ
れらの特性変化に対するコイル重量の効果は、第3図に
図示した。かかる特性挙動パターンの要因は、連続的冷
却の間の鋼の相変態挙動に関連しているものと、説明す
ることができ、いわゆる材料の連続的変態図(CCT曲
線)として示すことができる。加熱コイル中の種々の位
置における材料は、種々の速度で自然に冷却される。コ
イルの外方エッジならびに外方および内方ラップ(層)
は、周囲条件下にコイルの中心における材料と比較して
より急速に冷却することができる。時間温度通路および
したがってミクロ構造変態の発生を、コイル内の種々の
地点で変化させることができる。
本発明の効果を調べるのに有用なフェライト・ファクタ
ーを測定するのに、アール・エイチ・カルテンハウザー
(R.H.Kaltenhauser)タイプの式を用いた。この式を変
形してリンの効果を含めたのであるが、このリン効果
は、本発明者らが付加的に加えた重要なファクターとし
て確立したものである。
すなわち、 フェライト・ファクター=%Cr+6×%Si+8×%Ti+
4×%Nb+4×%Mo+2×%Al−2×%Mn−4×%Ni−
40×(%C+%N)−20×%P−5×%Cu(%=質
量)。
〔フェライト・ファクターの前記式は、アール・エイチ
・カルテンハウザー(R.H.Kaltenhauser)による「フェ
ライト・ステンレス・スチールの工学的特性についての
改良」、メタル・エンジニアリング・クオータリィリィ
(Metals Engineering Qurterly)〕。CuおよびPのフ
ァクターは、各々、暫定的に−5および−20と選定され
ている。
第4図は、フェライト・ファクター10.44の鋼組成につ
いての種々の冷却速度でのCCT曲線を示す。
第5図における別のCCTの代表例は、所定の相に対する
一連の冷却速度での同じ鋼の変態の割合を示す。
これらの図によれば、特定の組成について完全に変態し
た生成物が得られるような、臨界的な冷却速度が存在す
るという事実が、明確に示されている。この臨界的な速
度よりも遅い冷却速度は、生成物の特性に実質的な影響
を与えない。
CCT曲線(第4図および第5図)上の相境界の位置は鋼
の組成に依存する。これらは、組成の変化によって変動
させることができ、例えば第6図においてはニッケル含
量を、第7図ではリン含量を変化させている。相境界の
位置を組成の変動により変化させる他の例は、以下のと
おりである。
マンガン、コバルト、アルミニウムおよびニオブの添加
は、一般に上部変態域を右方向に移動させる。他方、チ
タン、バナジウムおよびモリブデンの添加は、一般に上
部変態域を左方向に移動させる。
さらに、臨界的な重量特性は、8〜12の間で変化するフ
ェライト・ファクターの鋼の実際的な製造により測定す
ることができる。
この原則を示すべく、絶縁箱(外径1900mmの立法体、25
mmのファイバーファックスの内面ライニング)および内
径約760mmのコイルを用いたところ、絶縁および室温条
件下に冷却した種々の巾のコイルの臨界的な重量が、以
下のように判明した。
巾 1000±50 1250±30 1550±30 フード付き 6トン 8.5トン 11.5トン フードなし 10トン 12.5トン 15トン 「フードなし」に値よりも大きな重量を用いれば、コイ
ルを空冷することができるが、それにも拘わらず、所定
の相に対する鋼の完全コイルの変態を得ることができ
る。該表に示した2つの値の間の重量を有するコイル
を、前記したような適当な絶縁材料でライニングした底
部開口金属箱形態のフードを用い、該フード下に冷却す
る。「フード付き」処理の下限は絶縁層をより厚くしか
つかかる絶縁をより効果的にすることにより、さらに減
少させることができる。コイルの寸法および組成がフー
ド使用の必要性を示す場合、これらのフードを、室温に
達するまでコイル上に残す必要がないことに注目するこ
とが重要である。フードを一たんはずせば、冷却により
温度は上相域の温度以下に下がる。例えば、第4図で
は、温度を600℃に冷却させたときにフードをはずすこ
とができる。
コイル状鋼の初期温度を変態域の開始温度以上にせねば
ならないことは、明白である。これは、代表的には圧延
処理の最終温度を約850℃以上に制御することで、達成
することができる。これは、通常の熱間圧延処理であ
り、ロール操作者は付加的な操作を必要としない。
さらにこの点を説明すべく、第8図に示した68個の鋼を
フードを用いて製造した。フードを鋼のコイル上に2時
間置き、次いではずし、次のコイル除去ミルに用いた。
この方法によれば、1000トン以上の鋼を5個のフードを
用い20時間にわたり製造することに成功した。アニーリ
ング設備は、このバッチのその後の熱処理に使用せねば
ならないが、これは、通常のオーステナイト・ステンレ
ス鋼の加工に使用されているものである。
本発明は、AISI409、410、420として、市販されている
公知のもののような最小の合金成分を持つ鋼、ならび
に、より複雑な組成を有する鋼に適用することができ
る。従って、本発明において、特に有効な鋼組成は以下
の範囲に入るものである。
クロム 10〜18% マンガン 最大2.5% ケイ素 最大2.0% ニッケル 0.0〜5% 炭素 最大0.25% 窒素 最大0.1% チタン 0〜1.0% モリブデン 0〜1.0% バナジウム 0〜1.0% ジルコニウム 0〜1.0% ニオブ 0〜1.0% 銅 0〜2.0% アルミニウム 最大0.5% リン 最大0.1% 残りは鉄と不可非的不純物である。
以下に適当な鋼組成の例を挙げる。
C P Mn Si Ti Cr Ni N2 V 0.025 0.025 1.2 0.4 0.35 11.25 0.6 0.015 0.1 0.015 0.025 1.0 0.5 − 11.2 0.15 0.015 0.1 数値は重量%で示す。
大量生産には実施できないような非常にゆっくりとした
冷却速度を必要とするCCT曲線を示すため、本発明の使
用に適していない上記組成範囲内に入る多数の鋼が存在
するが、これは、例えばある場合にはごくわずかな割合
のモリブデンまたはチタンの添加により、この特性を補
正することができる。
本発明の優れた技術的効果は当業者には明白である。ア
ニーリング・プラントを備えるミルまたはロールの能力
および耐腐食鋼板の生産能力は、アニーリング工程を原
因とする不可非的なボトルネックを回避することによ
り、簡単に増加させることができる。
さらに、アニーリング・プラントを備えないミルでも、
本発明の方法を用いることにより圧延板の製造に使用す
ることができる。
さらに、長時間のバッチ式アニーリング・サイクルを必
要とすることが明らかな鋼のタイプでも、バッチ式アニ
ーリング法を用いずに、必要な特性が得られるような大
量の重量と絶縁の組み合わせを利用することにより、製
造することが可能になった。
本発明の耐食鋼は非オーステナイトであって、特にマル
テンサイトやベーナイトが存在しない変態相である。こ
れは、制御したアニーリング工程でのみ通常得られうる
加工特性の全てを備える鋼をもたらすのである。
さらに、本発明者らによれば、本発明の合金組成は、炭
素レベルを好適に減少させうるチタン、ニオブ、ジルコ
ニウムまたはバナジウムのような安定化物質を混入させ
る必要性を回避できることが、判明した。例えば、本発
明の鋼は、船舶のコンテナー、シュートおよびホッパー
・ライナー、鉱石用の台車、糖洗浄プラントなどの用途
に適しており、一般的には湿潤滑り摩擦状態での用途に
適している。
本発明の方法により節約されるエネルギー量は、著し
い。鋼1トン当たりに要する理論的エネルギー量、すな
わち750℃は、鋼の熱的特性に依存する。代表的には、1
3%クロム鋼では1トン当たり約350MJである。連続的ア
ニーリング、バッチ式アニーリングまたはロール・炉床
炉の熱効率は設計および操作方法に依存するが、絶縁に
は20〜25%が合理的な値である。したがって、実際に使
用されるエネルギーは約1400MJ/トンである。
エネルギーコストは供給源により大きく変化する。すな
わち、ガス、石炭または電力によって変化し、また国に
よっても変化するので、その比較は容易でない。
本発明の主要コスト節約効果は、アニーリングおよび焼
もどし操作の回避によって得られるものである。特別の
節約は各ミルで利用可能な設備および生成物の混合割
合、すなわち、オーステナイト:非オーステナイト・ス
テンレス鋼の比率に依存する。1つの具体例では、本発
明の効果として約12%の効率増加が得られる。付加的
に、本発明の方法を用いることにより、これまでは不可
能であった品質グレイドの鋼の生産が現存の設備で可能
になった。
例えば、AISIグレイド410および420は刃物および切断具
用途に用いられる硬質化可能なステンレス鋼である。こ
れらは、柔らかい状態で顧客に供給され、その後顧客に
より硬質化し、必要な形状、例えばナイフブレードに成
形することができる。従来からの方法には、硬質化前に
バッチ式アニーリング装置に通常使用される鋼の焼なま
しまたはアニーリング工程が包含される。本発明によれ
ば、熱間加工後にいずれの熱処理も施すことなく、完全
に柔らかい状態で鋼を製造することができるに至ったの
である。
本発明の実施態様は、以下のとおりである。
1.耐食鋼本体を熱処理するにあたり、 該耐食鋼が、(1)オーステナイト〜フェライトおよび
炭化物の変態点(A3)650〜850℃、および(2)代表的
な機械的特性:保証応力350MPa、極限引張強度520MPa、
伸び率25%およびブリネル硬度165を有しかつ5℃/分
以下の冷却速度でマルテンサイトのミクロ構造が実質的
に存在しない鋼が得られるような組成を有すること、並
びに 鋼本体をA3変態点以上の温度で熱間加工し、次いで熱間
加工した鋼本体をA3変態点以下の温度に、得られる鋼本
体全体にマルテンサイト・ミクロ構造が実質的に存在し
ないように規定した冷却温度0〜1℃/分で冷却するこ
と を特徴とする方法。
2.耐食鋼本体を熱処理するにあたり、 該耐食鋼が、(1)オーステナイト〜フェライトおよび
炭化物の変態点(A3)650〜850℃、および(2)以下の
成分(重量%): クロム 10〜18% マンガン 最大2.5% ケイ素 最大2.0% ニッケル 0.0〜5% 炭素 最大0.25% 窒素 最大0.1% チタン 0〜1.0% モリブデン 0〜1.0% バナジウム 0〜1.0% ジルコニウム 0〜1.0% ニオブ 0〜1.0% 銅 0〜2.0% アルミニウム 最大0.5% リン 最大0.1% 残部:鉄および不可非的不純物 を有する鋼の範囲内に入る材料組成であって、5℃/分
以下の冷却速度でマルテンサイトのミクロ構造が実質的
に存在しない鋼が得られるような組成を有すること、並
びに 鋼本体をA3変態点以上の温度で熱間加工し、次いで熱間
加工した鋼本体をA3変態点以下の温度に、得られる鋼本
体全体にマルテンサイト・ミクロ構造が実質的に存在し
ないように規定した冷却温度10〜1℃/分で冷却するこ
と を特徴とする方法。
3.過剰な熱損失に対し、上記本体を絶縁することからな
る請求項1または2記載の方法。
4.上記本体の少なくとも一部を熱絶縁性ハウジング内に
収納する請求項3記載の方法。
5.熱絶縁性ハウジングの内面に、熱リフレクターを備え
る請求項4記載の方法。
6.熱絶縁性ハウジングが、非伝導絶縁性のライニングを
備える請求項4または5記載の方法。
7.熱絶縁性ハウジングの低部が開口されており、該ハウ
ジングを降下させて上記本体を覆うように用いる請求項
4〜6の1項に記載の方法。
8.鋼本体の材料組成が、オーステナイト・ミクロ構造を
有しない耐食鋼の製造用として、設計される請求項1〜
7の1項に記載の方法。
9.鋼本体の材料組成が、以下の成分(重量%): クロム 10〜18% マンガン 最大2.5% ケイ素 最大2.0% ニッケル 0.0〜5% 炭素 最大0.25% 窒素 最大0.1% チタン 0〜1.0% モリブデン 0〜1.0% バナジウム 0〜1.0% ジルコニウム 0〜1.0% ニオブ 0〜1.0% 銅 0〜2.0% アルミニウム 最大0.5% リン 最大0.1% 残部:鉄および不可非的不純物 を有する鋼の範囲内に入る請求項1記載の方法。
10.鋼本体の材料組成のフェライト・ファクターが、以
下の式: フェライト・ファクター=Cr%+6×Si%+8×Ti%+
4×%Nb+4×Mo%+2×Al%−2×Mn%−4×Ni%−
40×(C%+N%)−20×P%−5×Cu%(%=重量
%) を用いることによって決定される請求項1〜9の1項に
記載の方法。
11.測定した鋼本体のフェライト・ファクターを用いて
連続的冷却変態図をつくり、これを用いてマルテンサイ
ト・ミクロ構造の形成を最少化にするのに要する鋼本体
の冷却速度を決定する請求項10記載の方法。
12.フェライト・ファクターが8〜12である請求項10ま
たは11記載の方法。
13.鋼本体がコイル形である請求項1〜12の1項に記載
の方法。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はコイル中の位置−保証応力を示す
グラフ、第3図はコイル重量の効果を示すグラフ、第4
図はCCT曲線を示すグラフ、第5図〜第7図は冷却速度
−変態の割合を示すグラフ、第8図はコイル中の位置.
保証応力を示すグラフである。 第3図において、主な符号はつぎのものを意味する。 a)完全な硬質、b)中心における変態の出発、d,e,
f)変態の増加度、g,h)完全変態の中心域、i,j)完全
変態生成物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル形の耐食鋼本体を熱処理するにあた
    り、 (a)以下に示す特性を有する耐食鋼を選択し: (1)オーステナイト〜フェライトおよび炭化物の変態
    点(A3)650〜850℃、および (2)フェライト・ファクター8〜12、 (b)A3変態点以上の温度において、選択した鋼本体を
    熱間加工および巻取り処理し、次いで (c)熱間加工し巻取ったコイルを、アニーリング炉に
    よる冷却および再加熱を行わずに、A3変態点以下の温度
    に、得られる鋼本体全体にマルテンサイト・ミクロ構造
    が実質的に存在しないように規定した冷却速度10〜1℃
    /分で冷却すること を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】コイル形の耐食鋼本体を熱処理するにあた
    り、 (a)以下に示す特性を有する耐食鋼を選択し: (1)オーステナイト〜フェライトおよび炭化物の変態
    点(A3)650〜850℃、 (2)フェライト・ファクター8〜12、および (3)以下の成分(重量%)を有する組成: クロム 10〜18% マンガン 最大2.5% ケイ素 最大2.0% ニッケル 0.0〜5% 炭素 最大0.25% 窒素 最大0.1% チタン 0〜1.0% モリブデン 0〜1.0% バナジウム 0〜1.0% ジルコニウム 0〜1.0% ニオブ 0〜1.0% 銅 0〜2.0% アルミニウム 最大0.5% リン 最大0.1% 残部:鉄および不可非的不純物 (b)A3変態点以上の温度において、選択した鋼本体を
    熱間加工および巻取り処理し、次いで (c)熱間加工し巻取ったコイルを、アニーリング炉に
    よる冷却および再加熱を行わずに、A3変態点以下の温度
    に、得られる鋼本体全体にマルテンサイト・ミクロ構造
    が実質的に存在しないように規定した冷却速度10〜1℃
    /分で冷却すること を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】ミクロ構造においてマルテンサイトが実質
    的に存在しないコイル形の耐食鋼を製造するにあたり、 (a)以下に示す特性を有する耐食鋼を選択し: (1)オーステナイト〜フェライトおよび炭化物の変態
    点(A3)650〜850℃、および (2)フェライト・ファクター8〜12、 (b)A3変態点以上の温度において、選択した鋼本体を
    熱間加工および巻取り処理し、次いで (c)熱間加工し巻取ったコイルを、アニーリング炉に
    よる冷却および再加熱を行わずに、A3変態点以下の温度
    に、得られるコイル全体にマルテンサイト・ミクロ構造
    が実質的に存在しないように規定した冷却速度10〜1℃
    /分で冷却すること を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】ミクロ構造においてマルテンサイトが実質
    的に存在しないコイル形の耐食鋼を製造するにあたり、 (a)以下に示す特性を有する耐食鋼を選択し: (1)オーステナイト〜フェライトおよび炭化物の変態
    点(A3)650〜850℃、 (2)フェライト・ファクター8〜12、および (3)以下の成分(重量%)を有する組成: クロム 10〜18% マンガン 最大2.5% ケイ素 最大2.0% ニッケル 0.0〜5% 炭素 最大0.25% 窒素 最大0.1% チタン 0〜1.0% モリブデン 0〜1.0% バナジウム 0〜1.0% ジルコニウム 0〜1.0% ニオブ 0〜1.0% 銅 0〜2.0% アルミニウム 最大0.5% リン 最大0.1% 残部:鉄および不可非的不純物、 (b)A3変態点以上の温度において、選択した鋼本体を
    熱間加工および巻取り処理し、次いで (c)熱間加工し巻取ったコイルを、アニーリング炉に
    よる冷却および再加熱を行わずに、A3変態点以下の温度
    に、得られるコイル全体にマルテンサイト・ミクロ構造
    が実質的に存在しないように規定した冷却速度10〜1℃
    /分で冷却すること を特徴とする方法。
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