JPH0765220B2 - 塗装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっき鋼板 - Google Patents

塗装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっき鋼板

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JPH0765220B2 JP63054859A JP5485988A JPH0765220B2 JP H0765220 B2 JPH0765220 B2 JP H0765220B2 JP 63054859 A JP63054859 A JP 63054859A JP 5485988 A JP5485988 A JP 5485988A JP H0765220 B2 JPH0765220 B2 JP H0765220B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は缶用鋼板として、塗装絞り加工用途における加
工絞り性及び、加工後の耐食性に優れた錫めっき鋼板に
関する。
「従来の技術」 上層がクロム水和酸化物層、下層が金属Cr層の二層構造
の皮膜で被覆された鋼板、いわゆるティンフリー・スチ
ール(Tin Free Steel、TFS)は魚肉缶用のDRD缶として
使用されている。DRD缶はTFSの内外面に塗装、印刷した
後、絞り再絞り加工によって成形される。したがって用
いるTFSには塗布した塗料の優れた加工密着性が要求さ
れ、さらに塗装後、これらの食品に対する優れた耐食性
も要求されている。市販のTFSは優れた塗料密着性は有
しているが、塗装後の耐食性が十分とはいえず、限定さ
れた食品用に使用されているのが現状である。
一方、錫めっき鋼板、いわゆるぶりきは飲料缶用の絞り
しごき缶(DI缶)素材としては広く使用されているが、
絞り再絞り缶(DRD缶)には殆ど使用できず、絞り加工
の非常に軽いものに、塗料密着性を改善して一部使用さ
れているにすぎない。塗料密着性を改善する方法とし
て、錫めっき鋼板の上層に、金属Cr等によって被覆する
方法がある。例えば、高耐食性と溶接性を兼ね備えた方
法(特公昭47−45253、特開昭56−44793、特開昭55−69
297)、塗料密着性を改善する方法(特開昭53−72742、
特公昭60−34637、特公昭60−39159)などが知られてい
る。
「発明が解決しようとする課題」 鋼板上に錫めっきをし、その上層に金属Cr及び、クロム
水和酸化物を施した表面処理鋼板は、特公昭47−4525
3、特開昭56−44793、特開昭55−69297、に示されてい
るように錫めっき鋼板の耐食性が向上する。また、特開
昭53−72742、特公昭60−39159等に示されるように塗料
密着性も向上する。錫めっき鋼板の耐食性を向上させる
技術として、Sn層の上に金属Cr及び、クロム水和酸化物
で被覆する方法はよく知られているが、同処理を施した
錫めっき鋼板を塗装した場合、未加工での塗料密着性は
特開昭53−72742等で示されるように向上するが、絞り
加工を行うと塗料密着性は著しく低下し、未加工時の塗
料密着性の良い食缶用塗料を使用しても、絞り再絞り加
工をすると缶外面では塗膜剥離を起こし、缶内面におい
ても、加工強度は缶外面ほど厳しくはないが、塗膜剥離
がよく起りがちである。このようにCrめっきを施し、高
耐食性と未加工時での塗料密着性を改善した錫めっき鋼
板も、DRD缶等に使用することは困難である。この塗装
絞り加工時に起こる塗料密着性の問題点を解決すべく、
その方法について種々検討した結果、本発明に至ったも
のである。
[課題を解決するための手段」 2ピース缶の製造方法として、種に絞りしごき缶(DI
缶)、及び絞り再絞り缶(DRD缶)がある。しごき主体
のDI缶は、特にしごき加工をうける外面にTFS表面処理
層があると、表面が硬く、かつ、潤滑油の濡れが悪く、
しごき抵抗が著しく高くなり、その結果破断を起こし使
用できない。また、塗装してDI加工した場合も同様に、
特に加工がきつい外面は塗膜破壊が著しく、加工途中で
缶の破断をまねく、よって、DI缶の場合は金属Cr層を持
たない錫めっき鋼板が使用されている。
DRD缶は主に、圧縮加工と低張りが組合わさった加工
で、特に塗装して加工する方が加工し易いという特徴が
ある。このようにDRD缶はDI缶に比べ、塗装して加工が
でき、製缶工程が簡略化できるメリットがある。しか
し、DRD缶の加工時には、塗膜の密着性が非常に要求さ
れる圧縮加工をうけるため、表面処理鋼板としては、塗
料密着性の良いTFSの処理鋼板が主に使用されている。
塗料密着性の良い金属Cr層等を全表層にもつ錫めっき鋼
板について、絞り加工後の塗料密着性の低下する原因を
調査した結果、塗膜の剥離界面は塗料と金属Crの間と、
そして、Fe−Sn合金層の内部で破壊していることが明ら
かとなった。これは塗膜と錫の界面での塗料密着性が向
上した結果、次に加工強度の弱いFe−Sn合金層内でも破
壊が生じたと判断される。このFe−Sn合金層内の破壊を
防止することを検討した結果、缶の外面では絞り時の加
工が厳しく、錫めっき鋼板の使用は非常に困難である。
缶内面においては第1図に示すように、錫めっき鋼板の
金属Sn量が13〜6g/m2の範囲で改善され、それ以外では
悪くなることが判明した。このように、金属Snは絞り加
工時に合金層の破壊を低減する働きがある、これは加工
伸びの良いSnの移動によって、塗膜の加工応力が吸収さ
れているものと思われる。また、金属Snが多すぎるとSn
の移動が大きくなり、塗膜の局部伸びによる塗膜剥離が
考えられる。本発明はこれらの検討結果をもともに、TF
S処理より耐食性の良い、表層にCrめっき層を有した、
錫めっき鋼板を、塗装絞り缶用途に使用することを可能
にしたのである。
本発明は塗装絞り加工用の缶には使用が困難であった、
金属Cr層とクロム水和酸化物層を表面にもつ高耐食性の
錫めっき鋼板の面を腐食環境に晒される缶の内面に、加
工の厳しく塗膜剥離の起こし易い缶の外面に、塗料密着
性の優れたTFS鋼板の面を持たせることにより、耐食性
と絞り加工性を同時に解決するものである。その方法と
して、絞り缶にした時、缶の内面に当たる鋼板表面にSn
量が1.7〜7.6g/m2のSnめっきを施し、そのまま、あるい
はSnの溶融加熱処理を施した後、鋼板の両面に片面当た
り、金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水和酸化物がCr量
で2〜50mg/m2施すか、また、Snめっきを施した後に、N
i量が5〜100mg/m2のNiめっきを施し、その後、鋼板の
両面に片面当たり、金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水
和酸化物がCr量で2〜50mg/m2施すか、あるいは絞り缶
にした時、缶の内面に当たる鋼板表面にCr量で1mg/m2
上で、かつ、Cr含有率が35%以下であるFe,Ni,Snの1
種、あるいは、2種以上のCrが融合金めっきを、総合金
めっき量で、0.5g/m2以下で施した後、Sn量が1.4〜7.6g
/m2のSnめっきを施し、そのまま、あるいはSnの溶融加
熱処理を施すか、Snめっき後、Ni量が5〜100mg/m2のNi
めっきを施した後、そのまま、あるいはSnの溶融加熱処
理を施した後、金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水和酸
化物がCr量で2〜50mg/m2のCrめっきを施すことによっ
て、塗装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっき鋼板を提
供することができる。
以下、本発明の方法について具体的に説明する。まず最
初に本発明の第1発明の錫めっき鋼板について、缶用冷
延鋼板を電解クリーニング後、酸洗した鋼板に、公知の
Snめっき浴、冷えば、フェロスタン浴、ハロゲン浴、硫
酸浴、または、アルカリ浴等の特に限定しない浴を用い
て、絞り缶にした時、缶の内面に当たる側にSnが1.7〜6
g/m2のSnめっきを施した後、そのまま、あるいはSnの溶
融加熱処理を施した後に、鋼板の両面にクロム酸処理を
施す。クロム酸処理浴として公知のクロム酸処理浴、例
えば、通常TFSの工業的な製造に使用されている二つの
方法、一つの方法は適量の硫酸、フッ素化合物を含む10
0g/以下のクロム酸浴を用い、金属Cr層とクロム水和
酸化物層とからなる被膜を同時に形成させる1ステップ
法、あるいは、他の一つは、高濃度のクロム酸浴を用い
Crめっき後、低濃度のクロム酸浴を用いクロム水和酸化
物層を形成させる2ステップ法等を用いて、Snめっき後
の鋼板に片面当たり金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水
和酸化物量がCr量で2〜50mg/m2のCrめっきをすること
によって得られる。この第1の発明において、Snのめっ
き量が1.7g/m2以下の場合、塗装等加工処理によってSn
めっき層は地下の鋼板と、Fe−Sn合金層をSn量で0.4〜
0.8g/m2形成するため、既に記載したように、絞り缶の
外面より加工の厳しくない缶内面においても、加工後の
塗料密着性を確保するのに必要な最低限度の金属Sn量;
1.3g/m2以下になる。また、Sn量が6g/m2以上になると、
絞り加工後の塗料密着性は低下すること、そして、経済
的にも安価な鋼板とはなりえない。
次に、本発明の第2発明について説明する。この発明は
二つの大きな特徴がある。一つは、Snめっきをする前に
Crを含有する、Fe,Ni,Snの1種または、2種以上の合金
めっきを施すことにより、Snの溶融加熱処理及び、塗装
焼付け時に形成されるFe−Sn合金層量が減少する。この
効果によって金属Sn量が多く確保でき、低Snめっき化が
可能となる。第二として、Snめっきをする前に同上のCr
以外の合金めっきを施すことにより、CrによるSnめっき
性の低下を防止することが可能となる。以下、同発明の
内容について説明する。
缶用冷延鋼板を電解クリーニング後、酸洗した鋼板に、
例えば、Cr2SO4・5H2O;50〜150g/,NiSO4・6H2O;20〜5
0g/,SnSO4;5〜20g/,FeSO4・7H2O;50〜120g/の範
囲で組合わせ、Fe−Cr合金めっき、Sn−Cr合金めっき,N
i−Cr合金めっき,あるいは、Fe−Cr−Ni合金めっき等
のめっきを施す。この時の助剤として、H3BO3;30〜60g/
,クエン酸ソーダ;20〜80g/の範囲で添加し、pH値
は2.0〜3.0、陰極電流密度;20〜60A/dm2の範囲でめっき
することにより、Cr含有率35%以下の合金めっきが可能
となる。合金めっきのめっき仕様は、缶内面に当たる面
に、Cr量が1mg/m2以上、かつ、Cr含有率が35%以下であ
るFe,Ni,Snの1種あるいは、2種以上のCr含有合金めっ
きを総合金めっき量で、0.5g/m2以下になるようにCr含
有合金めっきを施す。ここに示すCr含有合金めっきは、
その上層にSnを施した時、その後の加熱処理によって形
成するFe−Sn合金層の成長を押さえる目的がある。Crの
含有率が上昇するほど、このFe−Sn合金層の成長を押さ
える働きは大きくなるが、Crの化物も増加しSnめっき性
を悪くする。例えば、Snめっき時の陰極効率(Snの析出
効率)の低下、不均一Snめっき、Snの密着性不良、表面
光沢異常等を起こし、Snめっき鋼板としての特質を失う
ことになる。故に、Snのめっき性に影響をほとんど与え
ない限度にあるCr含有率35%以下にしなければならな
い。また、Cr含有合金めっき総量を多くしても、0.5g/m
2程度以上からは効果が変わらず、経済的な見地より合
金めっき量の上限を、0.5g/m2とした。また、Cr以外の
合金めっき中にある金属は主にCrによるSnの電着性の悪
化を防止するために添加するものである。以上示す理由
で、Cr含有合金めっきを施した後、同合金めっきした面
のみに、本発明の第1発明と同一のSnめっき条件で、Sn
量が1.4〜6g/m2のSnめっきを施した後に、更に、本発明
の第1発明と同一のCrめっき処理条件で、同一処理を施
すことによって本発明の第2発明の錫めっき鋼板は得ら
れる。ここで、Snめっき量の下限が1.4g/m2迄下げられ
る理由は、すでに記したように、Snめっき前に施すCr含
有合金めっきがもつ、加熱時のFe−Sn合金成長抑制効果
のためであり、金属Sn量による塗料密着性に必要なSn量
は1.4mg/m2迄下げられる。
次に、本発明の第3発明について説明する。缶用冷延鋼
板を、電解クリーニング後、酸洗した鋼板に、本発明の
第1発明と同様に、Sn量が1.7〜7.6g/m2のSnめっきを施
した後、Ni量が5〜100mg/m2のNiめっきを施す。Niめっ
き条件は公知のNiめっき浴、例えば、ワット浴、スルフ
ァミン浴を使用し公知の電解条件でよい。同発明で、Ni
めっきを施す理由は、後の加熱処理によりNiとSnが合金
を形成し、耐食性が向上すること、また、塗料密着性も
向上することにある。Ni量が5mg/m2以下では、目的とす
る耐食性、塗料密着性は向上しない。Ni量が100mg/m2
上においては、目的の一つである塗料密着性は向上する
が、Snめっき意向の加熱条件で、Niが完全にNi−Sn合金
めっきとならず、金属Niの状態で存在することになり、
腐食環境において、Niが鋼板に対してカソードとして働
き、いわゆる孔食を起こしやすく缶材として好ましくな
い。Niめっきを施した後に、本発明の第1発明と同一の
Crめっき条件で、同一のCrめっきを施すことにより、本
発明の第3発明の錫めっき鋼板は得られる。
次に、本発明の第4発明について説明する。本発明の第
2発明と同一のCr含有合金めっきを施し、Sn量が1.4〜
7.6g/m2のSnめっきを施した後、Ni量が5〜100mg/m2のN
iめっきを施し、本発明の第1発明と同一のCrめっき
を、同一なCrめっき条件で施すことにより、本発明の第
4発明である錫めっき鋼板は得られる。尚、Niめっき条
件は、本発明の第3発明と同様に、公知のNiめっき浴で
公知の電解条件で処理すればよい。本発明の第4発明の
特徴は、絞り缶の内面に当たる表面にめっきされるSnめ
っき量の下限を下げることができ、かつ、塗料密着性、
耐食性の改善ができることである。
以上、本発明は塗装絞り缶、例えば、DRD缶等におい
て、高耐食性が要求されるものに使用できなかったTFS
材及び、高耐食性を示すが強度の絞り加工の缶には使用
できなかったTFS系処理錫めっき鋼板の両者の優れた特
性を持たせることを目的とし、まず、絞り加工強度の厳
しい缶外面にTFS処理を施し、加工強度が外面より厳し
くない内面に、Sn量がもつ絞り加工性改善の最適範囲を
明らかにすることにより、絞り加工に最適なSn量をめっ
きした後、Crめっき処理を施すことにより、塗装絞り加
工性に優れ、かつ、安価な高耐食性錫めっき鋼板を提供
することができる。
「実施例」 以下、本発明の実施例を比較例と対比し、具体的に説明
する。
実施例1 板厚0.21mmのSnめっき用鋼板を1N−NaOH水溶液中で、80
〜90℃、電流密度10A/dm2、1秒の条件で、電解クリー
ニングを施し、0.5N−H2SO4水溶液中で、室温、電流密
度5A/dm2、1秒の条件で、電解酸洗をし、めっき前処理
を施した後、絞り加工後、缶内面に当たる側に、(イ)
に示す条件でSnめっきを施した後、鋼板の両面に、
(ロ)に示す条件でCrめっき処理を施した後、水洗乾燥
した。
(イ) Snめっき条件 浴組成 SnSO4 60g/ フェノールスルホン酸(硫酸分) 15g/ エトキシ化αナフトール 50g/ 浴 温 50℃ 陰極電流密度 20A/dm2 Snめっき量 1.9g/m2 (ロ) Crめっき条件(TFS処理) 浴組成 CrO3 60 g/ H2SO4 0.4g/ HBF4 0.3g/ 浴温度 50℃ 陰極電流密度 40A/dm2 Crめっき量 金属Cr量 76mg/m2 クロム水和酸化物(Crとして) 11mg/m2 実施例2 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、実施例1の(イ)に示す条件で時間を
かえ缶内面になる面に、Snめっきを施し、ついで実施例
1の(ロ)に示す条件で鋼板両面に、Crめっき処理を施
し、水洗乾燥した。
Snめっき量 5.6g/m2 Crめっき量 金属Cr量 73mg/m2 クロム水和酸化物 12mg/m2 比較例1 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、実施例1の(イ)に示す条件で時間を
かえ鋼板の両面に、Snめっきを施し、ついで実施例1の
(ロ)に示す条件で鋼板両面に、Crめっき処理を施し、
水洗乾燥した。
Snめっき量 1.5g/m2 Crめっき量 金属Cr量 79mg/m2 クロム水和酸化物(Crとして) 12mg/m2 比較例2 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、実施例1の(イ)に示す条件で時間を
かえ鋼板の両面に、Snめっきを施し、ついで実施例1の
(ロ)に示す条件で鋼板両面に、Crめっき処理を施し、
水洗乾燥した。
Snめっき量 8.6g/m2 Crめっき量 金属Cr量 74mg/m2 クロム水和酸化物(Crとして) 13mg/m2 実施例3 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時の、缶の内面に当たる
面に、(イ)に示す条件でCr−Sn合金めっきを施し、実
施例1の(イ)に示す条件で、Cr−Sn合金めっきを施し
た面にSn量1.5g/m2のSnめっきを施した後に、鋼板の両
面に実施例1の(ロ)に示す条件で、Cr量72mg/m2、ク
ロム水和酸化物(Crとして)11mg/m2のCrめっきを施し
た後、水洗乾燥した。
(イ) Cr−Sn合金めっき条件 浴組成 Cr2(SO4・5H2O 80g/ SnSO4 12g/ クエン酸ソーダ 50g/ H3BO3 30g/ pH 2 浴温度 45℃ 陰極電流密度 30A/dm2 Cr−Sn合金めっき中のCr量 25mg/m2 Cr−Sn合金めっき中のSn量 76mg/m2 実施例4 実施例1と同様のSnめっき用鋼板に、実施例1と同様の
前処理を施した後、絞り加工した時に缶の内面に当たる
面に(イ)に示す条件で、Cr−Ni合金めっきを施した
後、実施例1の(イ)に示す条件で、Cr−Ni合金めっき
を施した面に、Sn量1.7g/m2のSnめっきを施した後に、
鋼板両面に実施例1の(ロ)に示す条件で、金属Cr量76
mg/m2、クロム水和酸化物(Crとして)12mg/m2のCrめっ
きを施した後、水洗乾燥した。
(イ) Cr−Ni合金めっき条件 浴組成 Cr2(SO4・5H2O 80 g/ NiSO4・6H2O 50 g/ H3BO3 40 g/ クエン酸ソーダ 40 g/ pH 2.5 浴温度 50℃ 陰極電流密度 40A/dm2 Cr−Ni合金めっき中のCr量 11mg/m2 Cr−Ni合金めっき中のNi量 76mg/m2 実施例5 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時に缶の内面に当たる面
に、(イ)に示す条件でCr−Ni−Fe合金めっきを施した
後、実施例1の(イ)に示す条件で、Cr−Ni−Fe合金め
っきを施した面に、Sn量1.6g/m2のSnめっきを施した後
に、鋼板の両面に実施例1の(ロ)に示す条件で金属Cr
量75mg/m2、クロム水和酸化物(Crとして)12mg/m2のCr
めっきを施した後、水洗乾燥した。
(イ) Cr−Ni−Fe合金めっき条件 浴組成 Cr2(SO4・5H2O 80 g/ NiSO4・6H2O 50 g/ FeSO4・7H2O 50 g/ H3BO3 40 g/ クエン酸ソーダ 40 g/ pH 2.5 浴温度 50℃ 陰極電流密度 50A/dm2 Cr−Ni−Fe合金めっき中のCr量 20mg/m2 Cr−Ni−Fe合金めっき中のNi量 23mg/m2 Cr−Ni−Fe合金めっき中のFe量 75mg/m2 比較例3 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる面
に、(イ)に示す条件でNiめっきを施し、実施例1の
(イ)に示す条件で、Niめっきを施した面にSi量1.7g/m
2のSnめっきを施した後、鋼板の両面に実施例1の
(ロ)に示す条件で金属Cr量76mg/m2、クロム水和酸化
物(Crとして)12mg/m2のCrめっきを施した後、水洗乾
燥した。
(イ) Niめっき条件 浴組成 NiSO4・6H2O 250g/ NiCl2・6H2O 50g/ H3BO3 40g/ 浴温度 40℃ 陰極電流密度 10A/dm2 Niめっき量 75mg/m2 比較例4 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる面
に、(イ)に示す条件で、Feめっきを施し、実施例1の
実施例1の(イ)に示す条件で、Feめっきした面にSn量
1.7g/m2のSnめっきを施した後、鋼板の両面に実施例1
の(ロ)に示す条件で金属Cr量75mg/m2、クロム水和酸
化物(Crとして)12mg/m2のCrめっきを施した後、水洗
乾燥した。
(イ) Feめっき条件 浴組成 FeSO4・7H2O 120g/ 硫酸アンモン 60g/ H3BO3 40g/ 浴温度 50℃ 陰極電流密度 30A/dm2 Feめっき量 80mg/m2 実施例6 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる面
に、実施例1の(イ)に示す条件でSn量2.5g/m2のSnめ
っきを施した後、Snめっきを施した面に、比較例3に示
す条件でNi量36mg/m2のNiめっきを施した後、鋼板の両
面に実施例1の(ロ)に示す条件で金属Cr量71mg/m2
クロム水和酸化物(Crとして)11mg/m2のCrめっきを施
した後に、水洗乾燥した。
実施例7 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる面
に、実施例1の(イ)に示す条件でSn量5.8g/m2のSnめ
っきを施した後、Snめっきを施した面に、比較例3に示
す条件でNi量64mg/m2のNiめっきを施した後、鋼板の両
面に実施例1の(ロ)に示す条件で金属Cr量73mg/m2
クロム水和酸化物(Crとして)14mg/m2のCrめっきを施
した後に、水洗乾燥した。
比較例5 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、実施例1の(イ)に示す条件で時間を
かえ、鋼板の両面にSnめっきを施した後、比較例3の
(イ)に示す条件で時間をかえ、鋼板の両面にNiめっき
を施した後に、実施例1の(ロ)に示す条件でCrめっき
を施した後、水洗乾燥した。
Snめっき量 1.6g/m2 Niめっき量 35mg/m2 Crめっき量 金属Cr量 76mg/m2 クロム水和酸化物量 13mg/m2 比較例6 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、実施例1の(イ)に示す条件で時間を
かえ、鋼板の両面にSnめっきを施した後、比較例3の
(イ)に示す条件でNiめっきを両面に施した後、実施例
1の(ロ)に示す条件でCrめっきを両面に施した後、水
洗乾燥した。
Snめっき量 9.3g/m2 Niめっき量 70mg/m2 Crめっき量 金属Cr量 76mg/m2 クロム水和酸化物量 13mg/m2 実施例8 実施例1と同様のSnめっき用鋼板を実施例1と同様の前
処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる面
に、実施例3の(イ)に示す条件でCr−Sn合金めっきを
施した後、Cr−Sn合金めっきを施した面に、実施例1の
(イ)に示す条件で時間をかえてSnめっきを施した後
に、両面に、比較例3の(イ)に示す条件でNiめっきを
施した後、鋼板の両面に実施例1の(ロ)に示す条件で
Crめっきを施し、水洗乾燥した。
Cr−Snめっき量 Cr−Snめっき中のCr量 25mg/m2 Cr−Snめっき中のSn量 76mg/m2 Snめっき量 1.7g/m2 Niめっき量 72mg/m2 Crめっき量 金属Cr量 79mg/m2 クロム水和酸化物量(Crとして) 14mg/m2 実施例9 実施例1と同様のSnめっき用鋼板に、実施例1と同様の
前処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる
面に、実施例4の(イ)に示す条件でCr−Ni合金めっき
を施した後、Cr−Ni合金めっきを施した面に、実施例1
の(イ)に示す条件で時間をかえてSnめっきを施した後
に、同面に、比較例3の(イ)に示す条件でNiめっきを
施した後、鋼板の両面に実施例1の(ロ)に示す条件で
Crめっきを施し、水洗乾燥した。
Cr−Ni合金めっき量 Cr−Ni合金めっき中のCr量 11mg/m2 Cr−Ni合金めっき中のNi量 76mg/m2 Snめっき量 1.7g/m2 Niめっき量 75mg/m2 Crめっき量 金属Cr量 71mg/m2 クロム水和酸化物量(Crとして) 12mg/m2 実施例10 実施例1と同様のSnめっき用鋼板に、実施例1と同様の
前処理を施した後、絞り加工した時、缶の内面に当たる
面に、実施例5の(イ)に示す条件で、Cr−Ni−Fe合金
めっきを施した後、実施例1の(イ)に示す条件で、Cr
−Ni−Fe合金めっきを施した面に、Snめっきを施した後
に、比較例3の(イ)に示す条件で、Snめっきした面
に、Niめっきを施した後、実施例1の(ロ)に示す条件
で鋼板の両面にCrめっきわ施し、水洗乾燥した。
Cr−Ni−Fe合金めっき量 Cr−Ni−Fe合金めっき中のCr量 20mg/m2 Cr−Ni−Fe合金めっき中のNi量 23mg/m2 Cr−Ni−Fe合金めっき中のFe量 75mg/m2 Snめっき量 1.6g/m2 Niめっき量 78g/m2 Crめっき量 金属Cr量 76mg/m2 クロム水和酸化物量(Crとして) 12mg/m2 比較例7 実施例1と同様のSnめっき用鋼板に、実施例1と同様の
前処理を施した後、鋼板の両面に、比較例3の(イ)に
示す条件でNi量25mg/m2のNiめっきを施し、実施例1の
(イ)に示す条件で、Sn量1.5g/m2のSnめっきを施した
後に、比較例3の(イ)に示す条件でNi量75mg/m2のNi
めっきを施した後、実施例1の(ロ)に示す条件で金属
Cr量75mg/m2、クロム水和酸化物量(Crとして)12mg/m2
のCrめっきを施し、水洗乾燥した。
比較例8 実施例1と同様のSnめっき用鋼板に、実施例1と同様の
前処理を施した後、鋼板の両面に、比較例4に示す条件
でFe量80mg/m2のFeめっきを施した後、実施例1の
(イ)に示す条件で、Sn量1.6g/m2のSnめっきを施した
後に、比較例3の(イ)に示す条件でNi量75mg/m2のNi
めっきを施した後、実施例1の(ロ)に示す条件で、金
属Cr量76mg/m2、クロム水和酸化物量(Crとして)12mg/
m2のCrめっきを施し、水洗乾燥した。
以上の方法で得られた錫めっき鋼板のめっき被膜組成
を、螢光X線法により測定し、また、試料を塗装した後
にカップ状に絞り加工し、塗膜剥離性及び、耐食性を調
査し、その結果を第1表に示した。尚、Feめっき量の測
定は、鋼板に合金めっきをするのと同一条件で、Cu板上
に合金めっきをし、Cu板にめっきされたFe量で換算し
た。また、塗膜剥離性、耐食性の調査は次に示す方法で
調査した。
(1) 絞り加工後の塗膜剥離性 試料表面に65mg/dm2のフェノール・エポキシ系塗料を塗
布し、210℃で10分キュアーした試料を、絞り比2.5にな
るように、カップ絞りプレスによって加工し、径75mm、
高さ75mmの円筒状に絞り加工した後、カップ側面の内外
面をセロテープによって剥離試験を行い、その時剥離し
た面積を全面積の比で表した。
(2) 絞り加工部の耐食性 塗膜剥離性試験と同一のカップ絞りを行い、径75mm、高
さ75mmの円筒に絞り加工した後、側面を切りだして、内
面側、外面側の両面について、 試験面積20mm2の試料とし、50℃の0.4%CH3COOH水溶液1
00mlに2週間浸漬した時の溶出Feを原子吸光分析法で測
定し、その時のFe濃度をppmで表した。
「発明の効果」 本発明で得られた塗装絞り加工用錫めっき鋼板は、加工
後の塗料密着性に優れ、かつ、耐食性に優れたものであ
り、また、より安価に製造できるため、産業上きわめて
有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は塗装後、絞り加工をした時の缶内面における塗
料剥離性を、Sn量の関係で示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−262993(JP,A) 特開 昭62−103397(JP,A) 特開 昭61−195989(JP,A) 特開 昭61−223197(JP,A) 特開 昭58−199892(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り加工した時、缶の内面になる側の鋼板
    表面に、Sn量が1.7〜6g/m2の錫めっきを施し、そのま
    ま、あるいはSnを溶融加熱処理を施した後、鋼板の両面
    に片面当たり、金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水和酸
    化物がCr量で2〜50mg/m2であるCrめっきを施した、塗
    装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっき鋼板。
  2. 【請求項2】絞り加工した時、缶の内面になる側の鋼板
    表面に、Cr量で1mg/m2以上、かつ、Cr含有量が35%以下
    であるFe,Ni,Snの1種あるいは、2種以上のCr含有合金
    めっきを総合金めっき量で、0.5g/m2以下で施し、その
    上層にSn量が1.4〜6g/m2のSnめっきを施し、そのまま、
    あるいは、Snの溶融加熱処理を施した後、鋼板の両面に
    片面あたり、金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水和酸化
    物量がCr量で2〜50mg/m2であるCrめっきを施した、塗
    装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっき鋼板。
  3. 【請求項3】絞り加工した時、缶内面になる側の鋼板表
    面に、Sn量が1.7〜7.6g/m2のSnめっきを施し、更にその
    上層にNi量が5〜100mg/m2のNiめっきを施した後、その
    まま、あるいはSnを溶融加熱処理を施した後に、鋼板の
    両面に片面当たり、金属Cr量が2〜200mg/m2、クロム水
    和酸化物がCr量で2〜50mg/m2であるCrめっきを施し
    た、塗装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっき鋼板。
  4. 【請求項4】絞り加工した時、缶の内面になる側の鋼板
    表面に、Cr量で1mg/m2以上、かつ、Cr含有量が35%以下
    であるFe,Ni,Snの1種あるいは、2種以上のCr含有合金
    めっきを総合金めっき量で、0.5g/m2以下で施し、その
    上層にSn量が1.4〜7.6g/m2のSnめっきを施した後、更に
    その上層に、Ni量が5〜100mg/m2のNiめっきを施した
    後、そのまま、あるいは、Snを溶融加熱処理を施した後
    に、鋼板の両面に、片面当たり、金属Cr量が2〜200mg/
    m2、クロム水和酸化物がCr量で2〜50mg/m2であるCrめ
    っきを施した、塗装絞り加工性に優れた高耐食性錫めっ
    き鋼板。
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