JPH0765426A - オーバーライト可能な光磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
オーバーライト可能な光磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH0765426A JPH0765426A JP5209204A JP20920493A JPH0765426A JP H0765426 A JPH0765426 A JP H0765426A JP 5209204 A JP5209204 A JP 5209204A JP 20920493 A JP20920493 A JP 20920493A JP H0765426 A JPH0765426 A JP H0765426A
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- magnetization
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- magnetic
- optical recording
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 再生信号のC/Nの低下の少ないオーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体を製造する。 【構成】 基板上に少なくともメモリー層と記録層の2
層の磁性層から成るオーバーライト可能な光磁気記録媒
体の磁性層をスパッタリングにより形成擦る光磁気記録
媒体の製造方法において、少なくとも一方の磁性層の成
膜前にスパッタエッチングを行う。
イト可能な光磁気記録媒体を製造する。 【構成】 基板上に少なくともメモリー層と記録層の2
層の磁性層から成るオーバーライト可能な光磁気記録媒
体の磁性層をスパッタリングにより形成擦る光磁気記録
媒体の製造方法において、少なくとも一方の磁性層の成
膜前にスパッタエッチングを行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバーライト可能な
光磁気記録媒体の製造方法に関するものである。オーバ
ーライト(over write)とは、前の情報を消去せずに新た
な情報を記録する行為を言う。この場合、再生したと
き、前の情報は再生されてはならない。本明細書で言う
「オーバーライト」とは、特に、記録磁界Hb の向き及
び強度を変調せずに、単にレーザービームを記録すべき
情報に従いパルス変調しながら照射する(irradiate) こ
とにより、オーバーライトすることを言う。
光磁気記録媒体の製造方法に関するものである。オーバ
ーライト(over write)とは、前の情報を消去せずに新た
な情報を記録する行為を言う。この場合、再生したと
き、前の情報は再生されてはならない。本明細書で言う
「オーバーライト」とは、特に、記録磁界Hb の向き及
び強度を変調せずに、単にレーザービームを記録すべき
情報に従いパルス変調しながら照射する(irradiate) こ
とにより、オーバーライトすることを言う。
【0002】
【従来の技術】最近、高密度、大容量、高いアクセス速
度、並びに高い記録及び再生速度を含めた種々の要求を
満足する光学的記録再生方法、それに使用される記録装
置、再生装置及び記録媒体を開発しようとする努力が成
されている。広範囲な光学的記録再生方法の中で、光磁
気記録再生方法は、情報を記録した後、消去することが
でき、再び新たな情報を記録することが繰り返し何度も
可能であるというユニークな利点のために、最も大きな
魅力に満ちている。
度、並びに高い記録及び再生速度を含めた種々の要求を
満足する光学的記録再生方法、それに使用される記録装
置、再生装置及び記録媒体を開発しようとする努力が成
されている。広範囲な光学的記録再生方法の中で、光磁
気記録再生方法は、情報を記録した後、消去することが
でき、再び新たな情報を記録することが繰り返し何度も
可能であるというユニークな利点のために、最も大きな
魅力に満ちている。
【0003】この光磁気記録再生方法で使用される記録
媒体は、記録を残す層として1層又は多層からなる垂直
磁化膜(perpendicular magnetic layer or layers) を
有する。この磁化膜は、例えばアモルファスのGdFeやGd
Co、GdFeCo、TbFe、TbCo、TbFeCoなどからなる。垂直磁
化膜は、一般に同心円状又はらせん状のトラックを有し
ており、このトラックの上に情報が記録される。トラッ
クは明示的な場合と黙示的な場合の2通りある。 〔明示的なトラック〕光磁気記録媒体はディスク形状を
している。明示的なトラックを有するディスクは、ディ
スク平面に対し垂直方向から見た場合、情報を記録する
トラックが渦巻状又は同心円状に形成されている。そし
て、隣接する2つのトラック間にトラッキングのため及
び分離のための溝(グルーブ groove )が存在する。逆
に溝と溝の間をランド(land)と呼ぶ。実際には、ディス
クの裏表でランドと溝が逆になる。そこで、ビームが入
射するのと同じにディスクを見て、手前を溝、奥をラン
ドと呼ぶ。垂直磁化膜は、溝の上にもランドの上にも一
面に形成するので、溝の部分をトラックにしてもよい
し、ランドの部分をトラックにしてもよい。溝の幅とラ
ンドの幅との間に特に大小関係はない。
媒体は、記録を残す層として1層又は多層からなる垂直
磁化膜(perpendicular magnetic layer or layers) を
有する。この磁化膜は、例えばアモルファスのGdFeやGd
Co、GdFeCo、TbFe、TbCo、TbFeCoなどからなる。垂直磁
化膜は、一般に同心円状又はらせん状のトラックを有し
ており、このトラックの上に情報が記録される。トラッ
クは明示的な場合と黙示的な場合の2通りある。 〔明示的なトラック〕光磁気記録媒体はディスク形状を
している。明示的なトラックを有するディスクは、ディ
スク平面に対し垂直方向から見た場合、情報を記録する
トラックが渦巻状又は同心円状に形成されている。そし
て、隣接する2つのトラック間にトラッキングのため及
び分離のための溝(グルーブ groove )が存在する。逆
に溝と溝の間をランド(land)と呼ぶ。実際には、ディス
クの裏表でランドと溝が逆になる。そこで、ビームが入
射するのと同じにディスクを見て、手前を溝、奥をラン
ドと呼ぶ。垂直磁化膜は、溝の上にもランドの上にも一
面に形成するので、溝の部分をトラックにしてもよい
し、ランドの部分をトラックにしてもよい。溝の幅とラ
ンドの幅との間に特に大小関係はない。
【0004】このようなランドと溝を構成するために、
一般に、基板には、表面に渦巻状又は同心円状に形成さ
れたランドと、2つの隣合うランド間に挟まれた溝が存
在する。このような基板上に薄く垂直磁化膜が形成され
る。これにより垂直磁化膜はランドと溝を持つ。 〔マーク〕本明細書では、膜面に対し「上向き(upwar
d) 」又は「下向き(downward)」の何れか一方を、「A
向き」、他方を「逆A向き」と定義する。
一般に、基板には、表面に渦巻状又は同心円状に形成さ
れたランドと、2つの隣合うランド間に挟まれた溝が存
在する。このような基板上に薄く垂直磁化膜が形成され
る。これにより垂直磁化膜はランドと溝を持つ。 〔マーク〕本明細書では、膜面に対し「上向き(upwar
d) 」又は「下向き(downward)」の何れか一方を、「A
向き」、他方を「逆A向き」と定義する。
【0005】記録すべき情報は、予め2値化されてお
り、この情報が「A向き」の磁化を有するマーク(B1)
と、「逆A向き」の磁化を有するマーク(B0)の2つの
信号で記録される。これらのマークB1 、B0 は、デジ
タル信号の1、0の何れか一方と他方にそれぞれ相当す
る。しかし、一般には記録されるトラックの磁化は、記
録前に強力な外部磁場を印加することによって「逆A向
き」に揃えられる。この磁化の向きを揃える行為は、古
い意味で「初期化* (initialize* )」と呼ばれる。そ
の上でトラックに「A向き」の磁化を有するマーク(B
1)を形成する。情報は、このマーク(B1)の有無、位
置、マークの前端位置、後端位置、マーク長等によって
表現される。特にマークのエッジ位置が情報を表す方法
はマーク長記録と呼ばれる尚、マークは、過去にピット
又はビットと呼ばれたことがあるが、最近はマークと呼
ぶ。
り、この情報が「A向き」の磁化を有するマーク(B1)
と、「逆A向き」の磁化を有するマーク(B0)の2つの
信号で記録される。これらのマークB1 、B0 は、デジ
タル信号の1、0の何れか一方と他方にそれぞれ相当す
る。しかし、一般には記録されるトラックの磁化は、記
録前に強力な外部磁場を印加することによって「逆A向
き」に揃えられる。この磁化の向きを揃える行為は、古
い意味で「初期化* (initialize* )」と呼ばれる。そ
の上でトラックに「A向き」の磁化を有するマーク(B
1)を形成する。情報は、このマーク(B1)の有無、位
置、マークの前端位置、後端位置、マーク長等によって
表現される。特にマークのエッジ位置が情報を表す方法
はマーク長記録と呼ばれる尚、マークは、過去にピット
又はビットと呼ばれたことがあるが、最近はマークと呼
ぶ。
【0006】ところで、記録ずみの媒体を再使用するに
は、 (1) 媒体を再び初期化* 装置で初期化* するか、
又は (2) 記録装置に記録ヘッドと同様な消去ヘッドを
併設するか、又は (3) 予め、前段処理として記録装置
又は消去装置を用いて記録ずみ情報を消去する必要があ
る。従って、光磁気記録方式では、これまで、記録ずみ
情報の有無にかかわらず新たな情報をその場で記録でき
るオーバーライトは、不可能とされていた。
は、 (1) 媒体を再び初期化* 装置で初期化* するか、
又は (2) 記録装置に記録ヘッドと同様な消去ヘッドを
併設するか、又は (3) 予め、前段処理として記録装置
又は消去装置を用いて記録ずみ情報を消去する必要があ
る。従って、光磁気記録方式では、これまで、記録ずみ
情報の有無にかかわらず新たな情報をその場で記録でき
るオーバーライトは、不可能とされていた。
【0007】もっとも、もし記録磁界Hb の向きを必要
に応じて「A向き」と「逆A向き」との間で自由に変調
することができれば、オーバーライトが可能になる。し
かしながら、記録磁界Hb の向きを高速度で変調するこ
とは不可能である。例えば、記録磁界Hb が永久磁石で
ある場合、磁石の向きを機械的に反転させる必要があ
る。しかし、磁石の向きを高速で反転させることは、無
理である。記録磁界Hbが電磁石である場合にも、大容
量の電流の向きをそのように高速で変調することは不可
能である。
に応じて「A向き」と「逆A向き」との間で自由に変調
することができれば、オーバーライトが可能になる。し
かしながら、記録磁界Hb の向きを高速度で変調するこ
とは不可能である。例えば、記録磁界Hb が永久磁石で
ある場合、磁石の向きを機械的に反転させる必要があ
る。しかし、磁石の向きを高速で反転させることは、無
理である。記録磁界Hbが電磁石である場合にも、大容
量の電流の向きをそのように高速で変調することは不可
能である。
【0008】しかしながら、技術の進歩は著しく、記録
磁界Hb の強度を変調せずに(ON、OFF を含む) 又は記
録磁界Hb の向きを変調せずに、照射する光ビームの強
度を記録すべき2値化情報に従い変調するだけで、オー
バーライトが可能な光磁気記録方法と、それに使用され
るオーバーライト可能な光磁気記録媒体と、同じくそれ
に使用されるオーバーライト可能な記録装置が発明さ
れ、特許出願された(特開昭62−175948号=DE3,619,61
8A1 =米国特許出願中 Ser.No453,255) 。以下、この発
明を「基本発明」と引用する。 〔基本発明の説明〕基本発明では、「基本的に垂直磁化
可能な磁性薄膜からなる記録再生層recording layer
(本明細書では、この記録再生層をメモリー層 Memory
layer又はM層と言う)と、垂直磁化可能な磁性薄膜か
らなる記録補助層 referencelayer (本明細書では、こ
の記録補助層をライティング層 Writing layer 又はW
層と言う)とを含み、両層は交換結合(exchange-coupl
ed) しており、かつ、室温でM層の磁化の向きは変えな
いでW層の磁化のみを所定の向きに向けておくことがで
きるオーバーライト可能な多層光磁気記録媒体」を使用
する。
磁界Hb の強度を変調せずに(ON、OFF を含む) 又は記
録磁界Hb の向きを変調せずに、照射する光ビームの強
度を記録すべき2値化情報に従い変調するだけで、オー
バーライトが可能な光磁気記録方法と、それに使用され
るオーバーライト可能な光磁気記録媒体と、同じくそれ
に使用されるオーバーライト可能な記録装置が発明さ
れ、特許出願された(特開昭62−175948号=DE3,619,61
8A1 =米国特許出願中 Ser.No453,255) 。以下、この発
明を「基本発明」と引用する。 〔基本発明の説明〕基本発明では、「基本的に垂直磁化
可能な磁性薄膜からなる記録再生層recording layer
(本明細書では、この記録再生層をメモリー層 Memory
layer又はM層と言う)と、垂直磁化可能な磁性薄膜か
らなる記録補助層 referencelayer (本明細書では、こ
の記録補助層をライティング層 Writing layer 又はW
層と言う)とを含み、両層は交換結合(exchange-coupl
ed) しており、かつ、室温でM層の磁化の向きは変えな
いでW層の磁化のみを所定の向きに向けておくことがで
きるオーバーライト可能な多層光磁気記録媒体」を使用
する。
【0009】そして、情報をM層(場合によりW層に
も)における「A向き」磁化を有するマークと「逆A向
き」磁化を有するマークで表現し、記録するのである。
この媒体は、W層が外部手段(例えば初期補助磁界Hin
i. )によって、その磁化の向きを「A向き」に揃える
ことができる。しかも、そのとき、M層は、磁化の向き
は反転せず、更に、一旦「A向き」に揃えられたW層の
磁化の向きは、M層からの交換結合力を受けても反転せ
ず、逆にM層の磁化の向きは、「A向き」に揃えられた
W層からの交換結合力を受けても反転しない。
も)における「A向き」磁化を有するマークと「逆A向
き」磁化を有するマークで表現し、記録するのである。
この媒体は、W層が外部手段(例えば初期補助磁界Hin
i. )によって、その磁化の向きを「A向き」に揃える
ことができる。しかも、そのとき、M層は、磁化の向き
は反転せず、更に、一旦「A向き」に揃えられたW層の
磁化の向きは、M層からの交換結合力を受けても反転せ
ず、逆にM層の磁化の向きは、「A向き」に揃えられた
W層からの交換結合力を受けても反転しない。
【0010】そして、W層は、M層に比べて低い保磁力
HC と高いキュリー点TC を持つ。基本発明の記録方法
によれば、記録媒体は、記録前までに、外部手段により
W層の磁化の向きだけが「A向き」に揃えられる。この
行為を本明細書では特別に“初期化(initialize)”と呼
ぶ。この“初期化”はオーバーライト可能な媒体に特有
なことである。
HC と高いキュリー点TC を持つ。基本発明の記録方法
によれば、記録媒体は、記録前までに、外部手段により
W層の磁化の向きだけが「A向き」に揃えられる。この
行為を本明細書では特別に“初期化(initialize)”と呼
ぶ。この“初期化”はオーバーライト可能な媒体に特有
なことである。
【0011】その上で、2値化情報に従いパルス変調さ
れたレーザービームが媒体に照射される。レーザービー
ムの強度は、高レベルPH と低レベルPL があり、これ
はパルスの高レベルと低レベルに相当する。この低レベ
ルは、再生時に媒体を照射する再生レベルPR よりも高
い。既に知られているように、記録をしない時にも、例
えば媒体における所定の記録場所をアクセスするために
レーザービームを<非常な低レベル>で点灯することが
ある。この<非常な低レベル>も、再生レベルPR と同
一又は近似のレベルである。
れたレーザービームが媒体に照射される。レーザービー
ムの強度は、高レベルPH と低レベルPL があり、これ
はパルスの高レベルと低レベルに相当する。この低レベ
ルは、再生時に媒体を照射する再生レベルPR よりも高
い。既に知られているように、記録をしない時にも、例
えば媒体における所定の記録場所をアクセスするために
レーザービームを<非常な低レベル>で点灯することが
ある。この<非常な低レベル>も、再生レベルPR と同
一又は近似のレベルである。
【0012】例えば、「A向き」に“初期化(initializ
e)”された媒体は、低レベルPL のレーザービームの照
射を受けると、媒体の温度が向上してM層の保磁力Hc1
が非常に小さくなるか極端にはゼロになる。ゼロになる
のは、媒体の温度がM層のキュリー点以上であるときで
ある。このとき、W層の保磁力Hc2は十分に大きく、
「逆A向き」の記録磁界Hb で反転されることはない。
そして、W層の力が交換結合力を介してM層に及ぶ。M
層、W層は、一般に重希土類金属(heavy rareearth me
tal:以下、REと略す)−遷移金属(transition meta
l:以下、TMと略す)合金で構成される。交換結合力
は、両層のRE磁気モーメント同士を揃える力と両層の
TM磁気モーメント同士を揃える力からなる。尚、合金
中ではREの副格子磁化とTMの副格子磁化とは、向き
が逆であり、大きい方の副格子磁化の向きが、合金の磁
化の向きを決める。両副格子磁化が等しいとき、その組
成を補償組成(compensation composition) と言い、そ
の温度を補償温度(compensation temperature) と言
う。 補償温度より上では、TM副格子磁化の方が強
く、補償温度より下では、RE副格子磁化の方が強い。
e)”された媒体は、低レベルPL のレーザービームの照
射を受けると、媒体の温度が向上してM層の保磁力Hc1
が非常に小さくなるか極端にはゼロになる。ゼロになる
のは、媒体の温度がM層のキュリー点以上であるときで
ある。このとき、W層の保磁力Hc2は十分に大きく、
「逆A向き」の記録磁界Hb で反転されることはない。
そして、W層の力が交換結合力を介してM層に及ぶ。M
層、W層は、一般に重希土類金属(heavy rareearth me
tal:以下、REと略す)−遷移金属(transition meta
l:以下、TMと略す)合金で構成される。交換結合力
は、両層のRE磁気モーメント同士を揃える力と両層の
TM磁気モーメント同士を揃える力からなる。尚、合金
中ではREの副格子磁化とTMの副格子磁化とは、向き
が逆であり、大きい方の副格子磁化の向きが、合金の磁
化の向きを決める。両副格子磁化が等しいとき、その組
成を補償組成(compensation composition) と言い、そ
の温度を補償温度(compensation temperature) と言
う。 補償温度より上では、TM副格子磁化の方が強
く、補償温度より下では、RE副格子磁化の方が強い。
【0013】レーザービームを照射する前のマークの状
態は、M層とW層との間に界面磁壁が存在する状態
と、存在しない状態との2種がある。存在しない状
態のマークは、形成しようとするマークと一致する。
存在する状態のマークは、形成しようとするマークと一
致しない。後者の場合、W層の力が交換結合力を介し
てM層に及ぶ結果、非常に小さくなった保磁力Hc1を持
つM層の磁化は、W層によって支配された所定の向き
(例えば、「A向き」)を向かされる。その結果、M層
とW層との間に界面磁壁が存在しないマーク(目的とす
るマーク)が形成される。
態は、M層とW層との間に界面磁壁が存在する状態
と、存在しない状態との2種がある。存在しない状
態のマークは、形成しようとするマークと一致する。
存在する状態のマークは、形成しようとするマークと一
致しない。後者の場合、W層の力が交換結合力を介し
てM層に及ぶ結果、非常に小さくなった保磁力Hc1を持
つM層の磁化は、W層によって支配された所定の向き
(例えば、「A向き」)を向かされる。その結果、M層
とW層との間に界面磁壁が存在しないマーク(目的とす
るマーク)が形成される。
【0014】仮にM層の磁化がゼロだった場合(Tc1以
上)でもレーザービームの照射がなくなり、媒体の温度
が自然に低下してキュリー点Tc1よりやや下がると、M
層に磁化が現れる。このとき、同様にW層の力が交換結
合力を介してM層に及ぶ。そのため、M層に現れる磁化
は、W層によって支配された所定の向き(例えば、「A
向き」)を向く。この状態から室温に戻るが、所定の向
きが保たれる。ただし、室温へ戻る途中にM層、W層に
補償温度があると、そこを越えたとき、その層の磁化の
向きは逆転する。このプロセスは低温サイクル又は低温
プロセスと呼ばれる。
上)でもレーザービームの照射がなくなり、媒体の温度
が自然に低下してキュリー点Tc1よりやや下がると、M
層に磁化が現れる。このとき、同様にW層の力が交換結
合力を介してM層に及ぶ。そのため、M層に現れる磁化
は、W層によって支配された所定の向き(例えば、「A
向き」)を向く。この状態から室温に戻るが、所定の向
きが保たれる。ただし、室温へ戻る途中にM層、W層に
補償温度があると、そこを越えたとき、その層の磁化の
向きは逆転する。このプロセスは低温サイクル又は低温
プロセスと呼ばれる。
【0015】他方、例えば、「A向き」に“初期化(ini
tialize)”された媒体は、高レベルPH のレーザービー
ムの照射を受けると、媒体の温度が向上してM層の保磁
力Hc1はゼロになり、W層の保磁力Hc2は非常に小さく
なるか、極端にはゼロになる。そのため、非常に小さい
保磁力Hc2を持つW層の磁化は、記録磁界Hb に負けて
所定の向き(例えば、「逆A向き」)を向く。仮にW層
の磁化がゼロだった場合でもレーザービームの照射がな
くなり、媒体の温度が自然に低下して キュリー点Tc2
よりやや下がると、W層に磁化が現れるが、このとき、
同様に記録磁界Hb に負けて、W層の磁化は所定の向き
(例えば、「逆A向き」)を向く。更に媒体の温度が冷
えてキュリー点Tc1よりやや下がると、M層に磁化が現
れる。このとき、W層の力が交換結合力を介してM層に
及ぶ。そのため、M層に現れる磁化は、W層によって支
配された所定の向き(例えば、「逆A向き」)を向く。
この状態から室温に戻るが、所定の向きが保たれる。但
し、室温へ戻る途中にM層、W層に補償温度があると、
そこを越えたとき、M層、W層の磁化の向きは逆転す
る。このプロセスは高温サイクル又は高温プロセスと呼
ばれる。
tialize)”された媒体は、高レベルPH のレーザービー
ムの照射を受けると、媒体の温度が向上してM層の保磁
力Hc1はゼロになり、W層の保磁力Hc2は非常に小さく
なるか、極端にはゼロになる。そのため、非常に小さい
保磁力Hc2を持つW層の磁化は、記録磁界Hb に負けて
所定の向き(例えば、「逆A向き」)を向く。仮にW層
の磁化がゼロだった場合でもレーザービームの照射がな
くなり、媒体の温度が自然に低下して キュリー点Tc2
よりやや下がると、W層に磁化が現れるが、このとき、
同様に記録磁界Hb に負けて、W層の磁化は所定の向き
(例えば、「逆A向き」)を向く。更に媒体の温度が冷
えてキュリー点Tc1よりやや下がると、M層に磁化が現
れる。このとき、W層の力が交換結合力を介してM層に
及ぶ。そのため、M層に現れる磁化は、W層によって支
配された所定の向き(例えば、「逆A向き」)を向く。
この状態から室温に戻るが、所定の向きが保たれる。但
し、室温へ戻る途中にM層、W層に補償温度があると、
そこを越えたとき、M層、W層の磁化の向きは逆転す
る。このプロセスは高温サイクル又は高温プロセスと呼
ばれる。
【0016】以上の低温サイクル、高温サイクルは、M
層、W層の磁化の向きに無関係に、起こる。ともかく、
レーザービームの照射前にW層が“初期化(initializ
e)”されておれば良い。そのため、オーバーライトが可
能となる。基本発明では、レーザービームは、記録すべ
き情報に従いパルス状に変調される。しかし、このこと
自身は、従来の光磁気記録でも行われており、記録すべ
き2値化情報に従いビーム強度をパルス状に変調する手
段は既知の手段である。例えば、THE BELL SYSTEM T
ECHNICAL JOURNAL, Vol.62(1983),1923 −1936に詳し
く説明されている。従って、ビーム強度の必要な高レベ
ルと低レベルが与えられれば、従来の変調手段を一部修
正するだけで容易に入手できる。当業者にとって、その
ような修正は、ビーム強度の高レベルと低レベルが与え
られれば、容易であろう。
層、W層の磁化の向きに無関係に、起こる。ともかく、
レーザービームの照射前にW層が“初期化(initializ
e)”されておれば良い。そのため、オーバーライトが可
能となる。基本発明では、レーザービームは、記録すべ
き情報に従いパルス状に変調される。しかし、このこと
自身は、従来の光磁気記録でも行われており、記録すべ
き2値化情報に従いビーム強度をパルス状に変調する手
段は既知の手段である。例えば、THE BELL SYSTEM T
ECHNICAL JOURNAL, Vol.62(1983),1923 −1936に詳し
く説明されている。従って、ビーム強度の必要な高レベ
ルと低レベルが与えられれば、従来の変調手段を一部修
正するだけで容易に入手できる。当業者にとって、その
ような修正は、ビーム強度の高レベルと低レベルが与え
られれば、容易であろう。
【0017】基本発明に於いて特徴的なことの1つは、
ビーム強度の高レベルと低レベルである。即ち、ビーム
強度が高レベルの時に、記録磁界Hb その他の外部手段
によりW層の「A向き」磁化を「逆A向き」に反転(re
verse)させ、このW層の「逆A向き」磁化によってM層
に「逆A向き」磁化〔又は「A向き」磁化〕を有するマ
ークを形成する。ビーム強度が低レベルの時は、W層の
磁化の向きは、“初期化”状態と変わらず、そして、W
層の作用(この作用は交換結合力を通じてM層に伝わ
る)によってM層に「A向き」磁化〔又は「逆A向き」
磁化〕を有するマークを形成する。
ビーム強度の高レベルと低レベルである。即ち、ビーム
強度が高レベルの時に、記録磁界Hb その他の外部手段
によりW層の「A向き」磁化を「逆A向き」に反転(re
verse)させ、このW層の「逆A向き」磁化によってM層
に「逆A向き」磁化〔又は「A向き」磁化〕を有するマ
ークを形成する。ビーム強度が低レベルの時は、W層の
磁化の向きは、“初期化”状態と変わらず、そして、W
層の作用(この作用は交換結合力を通じてM層に伝わ
る)によってM層に「A向き」磁化〔又は「逆A向き」
磁化〕を有するマークを形成する。
【0018】なお、本明細書で、○○○〔又は△△△〕
という表現は、先に〔 〕の外の○○○を読んだときに
は、以下の○○○〔又は△△△〕のときにも、〔 〕の
外の○○○を読むことにする。それに対して先に○○○
を読まずに〔 〕内の△△△の方を選択して読んだとき
には、以下の○○○〔又は△△△〕のときにも○○○を
読まずに〔 〕内の△△△を読むものとする。
という表現は、先に〔 〕の外の○○○を読んだときに
は、以下の○○○〔又は△△△〕のときにも、〔 〕の
外の○○○を読むことにする。それに対して先に○○○
を読まずに〔 〕内の△△△の方を選択して読んだとき
には、以下の○○○〔又は△△△〕のときにも○○○を
読まずに〔 〕内の△△△を読むものとする。
【0019】基本発明で使用される媒体は、第1実施態
様と第2実施態様とに大別される。いずれの実施態様に
おいても、 記録媒体は、M層とW層を含む多層構造を
有する。M層は、室温で保磁力が高く磁化反転温度が低
い磁性層である。W層はM層に比べ相対的に室温で保磁
力が低く磁化反転温度が高い磁性層である。なお、M層
とW層ともに、それ自体多層膜から構成されていてもよ
い。 場合によりM層とW層との間に中間層(例えば、
交換結合力σW 調整層・・・・以下、この層をInt.層と
略す)が存在していてもよい。Int.層については、特開
昭64−50257 号や特開平1−273248号を参照されたい。
様と第2実施態様とに大別される。いずれの実施態様に
おいても、 記録媒体は、M層とW層を含む多層構造を
有する。M層は、室温で保磁力が高く磁化反転温度が低
い磁性層である。W層はM層に比べ相対的に室温で保磁
力が低く磁化反転温度が高い磁性層である。なお、M層
とW層ともに、それ自体多層膜から構成されていてもよ
い。 場合によりM層とW層との間に中間層(例えば、
交換結合力σW 調整層・・・・以下、この層をInt.層と
略す)が存在していてもよい。Int.層については、特開
昭64−50257 号や特開平1−273248号を参照されたい。
【0020】また、オーバーライト可能な光磁気記録に
ついては、その外、特開平4−123339号や特開平4−13
4741号など多くの資料が出されているので、ここでは、
これ以上の説明を省く。なお、特開平4−123339号に開
示された4層構造のディスクは、M層、W層の外に、
“初期化”層 (Initializing layer:以下、I層と略
す)、I層とW層との間に両層の間の交換結合をオン・
オフするスイッチング層(Swithing layer:以下:S層
と略す)を持つ。
ついては、その外、特開平4−123339号や特開平4−13
4741号など多くの資料が出されているので、ここでは、
これ以上の説明を省く。なお、特開平4−123339号に開
示された4層構造のディスクは、M層、W層の外に、
“初期化”層 (Initializing layer:以下、I層と略
す)、I層とW層との間に両層の間の交換結合をオン・
オフするスイッチング層(Swithing layer:以下:S層
と略す)を持つ。
【0021】C/N比を高めるために、M層の上に(つ
まり、レーザービームの入射側に)M層よりキュリー点
が高くカー効果の高い再生層(Readout layer :以下:
R層と略す)を積層したものも提案されている。例え
ば、特開昭63−64651 号公報、特開昭63−48637 号公報
を参照されたい。提案されたR層もRE−TM系合金で
構成される。
まり、レーザービームの入射側に)M層よりキュリー点
が高くカー効果の高い再生層(Readout layer :以下:
R層と略す)を積層したものも提案されている。例え
ば、特開昭63−64651 号公報、特開昭63−48637 号公報
を参照されたい。提案されたR層もRE−TM系合金で
構成される。
【0022】光磁気記録媒体の記録層等の各層を形成す
る場合、スパッタリングや真空蒸着等の薄膜形成技術に
より成膜していた。このとき、 表面には、誘電体保
護層を形成し、その上に磁性層を層状に成膜して多層膜
を形成していた。
る場合、スパッタリングや真空蒸着等の薄膜形成技術に
より成膜していた。このとき、 表面には、誘電体保
護層を形成し、その上に磁性層を層状に成膜して多層膜
を形成していた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法により各層
をスパッタリングにより形成し、多層膜を有するオーバ
ーライト可能な光磁気記録媒体を繰り返し記録再生を行
った。その結果、著しく再生信号のC/Nが低くなるこ
とがあった。
をスパッタリングにより形成し、多層膜を有するオーバ
ーライト可能な光磁気記録媒体を繰り返し記録再生を行
った。その結果、著しく再生信号のC/Nが低くなるこ
とがあった。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、C/Nへ
影響を与える原因について調べた。研究の結果、各層間
の交換結合力がばらつくために記録感度や記録、再生パ
ワーマージンが変動することが分かった。更に本発明者
は、交換結合力がばらつく原因を究明するために研究を
続けた。そして、鋭意研究の結果、各層の成膜方法に問
題があることを突き止めた。各層をスパッタリングによ
って成膜すると成膜前後の装置内部の不純ガス等の影響
で界面の状態が変化し磁性層間の交換結合力のばらつき
が大きくなり、その結果、C/Nが低くなることが分か
った。
影響を与える原因について調べた。研究の結果、各層間
の交換結合力がばらつくために記録感度や記録、再生パ
ワーマージンが変動することが分かった。更に本発明者
は、交換結合力がばらつく原因を究明するために研究を
続けた。そして、鋭意研究の結果、各層の成膜方法に問
題があることを突き止めた。各層をスパッタリングによ
って成膜すると成膜前後の装置内部の不純ガス等の影響
で界面の状態が変化し磁性層間の交換結合力のばらつき
が大きくなり、その結果、C/Nが低くなることが分か
った。
【0025】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、交換結合力のばらつきを小さくすること
を目的とする.そこで、第1に「基板上に少なくともメ
モリー層と記録層の2つの磁性層をスパッタリングで形
成することによりオーバーライト可能な光磁気記録媒体
を製造する方法において、少なくとも一方の該磁性層の
成膜前にスパッタエッチングを行うことを特徴とする方
法(請求項1)」を提供する。
たものであり、交換結合力のばらつきを小さくすること
を目的とする.そこで、第1に「基板上に少なくともメ
モリー層と記録層の2つの磁性層をスパッタリングで形
成することによりオーバーライト可能な光磁気記録媒体
を製造する方法において、少なくとも一方の該磁性層の
成膜前にスパッタエッチングを行うことを特徴とする方
法(請求項1)」を提供する。
【0026】
【作用】本発明においては、各磁性層の成膜前にスパッ
タエッチングを行う。つまり、磁性層表面をスパッタエ
ッチングによっていわゆる洗浄処理する。これにより、
磁性層間の界面の状態をロット間で一定にすることがで
き、交換結合力のばらつきを押さえることができる。
タエッチングを行う。つまり、磁性層表面をスパッタエ
ッチングによっていわゆる洗浄処理する。これにより、
磁性層間の界面の状態をロット間で一定にすることがで
き、交換結合力のばらつきを押さえることができる。
【0027】スパッタエッチングとは、通常のスパッタ
リングとは逆バイアスを印加し、チャンバー内にArガス
を導入し、磁性層が形成された基板を設置し、その表面
にArイオンを衝突させるエッチングをいう。スパッタエ
ッチングに用いる装置は、従来のスパッタリング装置と
同じものであるが、スパッタリング時に印加するバイア
ス電圧を逆バイアスにするため、バイアスの変換手段が
必要となる。
リングとは逆バイアスを印加し、チャンバー内にArガス
を導入し、磁性層が形成された基板を設置し、その表面
にArイオンを衝突させるエッチングをいう。スパッタエ
ッチングに用いる装置は、従来のスパッタリング装置と
同じものであるが、スパッタリング時に印加するバイア
ス電圧を逆バイアスにするため、バイアスの変換手段が
必要となる。
【0028】本願発明においてのスパッタエッチング時
に印加する電力は、0.1 〜1.5 〔W/cm2 〕であるが、
0.2 〜0.7 〔W/cm2 〕が好ましい。チャンバー内に導
入するガス圧は、0.15〜0.70〔Pa〕であるが、0.3 〜
0.6 〔Pa〕が好ましい。更にスパッタエッチング時間
は、10〜300 〔sec〕であるが、好ましくは10〜30〔se
c〕である。
に印加する電力は、0.1 〜1.5 〔W/cm2 〕であるが、
0.2 〜0.7 〔W/cm2 〕が好ましい。チャンバー内に導
入するガス圧は、0.15〜0.70〔Pa〕であるが、0.3 〜
0.6 〔Pa〕が好ましい。更にスパッタエッチング時間
は、10〜300 〔sec〕であるが、好ましくは10〜30〔se
c〕である。
【0029】
(1)まず、直径130mm 、厚さ1.2mm のガラス基板上に
厚さ約50μmの紫外線硬化樹脂(PP:Photo-polymer)が形
成された2P基板を用意する。この樹脂層上には、内周側
(半径r=30mm) から外周側(半径r=60mm) にかけて
多数本の溝が渦巻状に形成されている。溝の寸法は、幅
が0.5 μm、ピッチが1.6 μm、深さが600 Åである。 (2)前記した基板にスパッタリングによって磁性層、
及び保護層を形成するがR、M、I、W層成膜前に逆ス
パッタリングを行う。各層は、次のような条件で形成し
た。
厚さ約50μmの紫外線硬化樹脂(PP:Photo-polymer)が形
成された2P基板を用意する。この樹脂層上には、内周側
(半径r=30mm) から外周側(半径r=60mm) にかけて
多数本の溝が渦巻状に形成されている。溝の寸法は、幅
が0.5 μm、ピッチが1.6 μm、深さが600 Åである。 (2)前記した基板にスパッタリングによって磁性層、
及び保護層を形成するがR、M、I、W層成膜前に逆ス
パッタリングを行う。各層は、次のような条件で形成し
た。
【0030】 膜の種類 Ar圧〔Pa〕 ターゲットへの投入電力〔kw〕 第2保護層 : 0.20 : 1 R層 : 0.30 : 1 M層 : 0.50 : 1 I層 : 0.25 : 1 W層 : 0.20 : 1 第1保護層 : 0.20 : 1 そしてこのような条件によって次のような構成、膜厚を
有する記録媒体を形成する。
有する記録媒体を形成する。
【0031】第2保護層 :SiN :700Å R層 :GdFeCo:300Å M層 :TbFeCo:200Å I層 :GdFeCo:100Å W層 :DyFeCo:500Å 第1保護層 :SiN :700Å (3)基板上にスパッタリングにより第1保護層を形成
し、その上にW層を形成前、I層形成前、M層形成前、
R層形成前にスパッタリング時とは逆のバイアス電圧を
印加しスパッタエッチングを行う。その条件を以下に示
す。
し、その上にW層を形成前、I層形成前、M層形成前、
R層形成前にスパッタリング時とは逆のバイアス電圧を
印加しスパッタエッチングを行う。その条件を以下に示
す。
【0032】・投入電力 0.5W/cm2 ・Ar圧 0.4Pa ・時間 120sec
【0033】
【実施例2】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングも実施例1と同様にW層形成
前、I層形成前、M層形成前、R層形成前に行う。その
条件を以下に示す。
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングも実施例1と同様にW層形成
前、I層形成前、M層形成前、R層形成前に行う。その
条件を以下に示す。
【0034】・投入電力 1.3W/cm2 ・Ar圧 0.5Pa ・時間 300sec
【0035】
【実施例3】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングも実施例1と同様にW層形成
前、I層形成前、M層形成前、R層形成前に行う。その
条件を以下に示す。
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングも実施例1と同様にW層形成
前、I層形成前、M層形成前、R層形成前に行う。その
条件を以下に示す。
【0036】・投入電力 0.2W/cm2 ・Ar圧 0.2Pa ・時間 20sec
【0037】
【実施例4】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングは、R、I、W層成膜前に行
う。その条件を以下に示す。
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングは、R、I、W層成膜前に行
う。その条件を以下に示す。
【0038】・投入電力 0.5W/cm2 ・Ar圧 0.4Pa ・時間 120sec
【0039】
【実施例5】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングは、R、W層成膜前に行う。
その条件を以下に示す。 ・投入電力 0.5W/cm2 ・Ar圧 0.4Pa ・時間 120sec
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングは、R、W層成膜前に行う。
その条件を以下に示す。 ・投入電力 0.5W/cm2 ・Ar圧 0.4Pa ・時間 120sec
【0040】
【比較例1】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングは行わない。
実施例1と同じである。 (3)スパッタエッチングは行わない。
【0041】
【比較例2】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)R層成膜前にのみスパッタエッチングを行う。そ
の条件を以下に示す。 ・投入電力 0.5W/cm2 ・Ar圧 0.4Pa ・時間 120sec
実施例1と同じである。 (3)R層成膜前にのみスパッタエッチングを行う。そ
の条件を以下に示す。 ・投入電力 0.5W/cm2 ・Ar圧 0.4Pa ・時間 120sec
【0042】
【比較例3】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)R、M、I、W層成膜前にスパッタエッチングを
行う。その条件を以下に示す。
実施例1と同じである。 (3)R、M、I、W層成膜前にスパッタエッチングを
行う。その条件を以下に示す。
【0043】・投入電力 0.1W/cm2 ・Ar圧 0.2Pa ・時間 5sec
【0044】
【比較例4】 (1)基板は実施例1と同じものを用いる (2)磁性層、保護層の構成及び製造方法、製造条件は
実施例1と同じである。 (3)R、M、I、W層成膜前にスパッタエッチングを
行う。このスパッタエッチングを行う場所は実施例1〜
3と同様であるが、スパッタエッチング条件を以下のよ
うに変えて行った。
実施例1と同じである。 (3)R、M、I、W層成膜前にスパッタエッチングを
行う。このスパッタエッチングを行う場所は実施例1〜
3と同様であるが、スパッタエッチング条件を以下のよ
うに変えて行った。
【0045】・投入電力 2.5W/cm2 ・Ar圧 0.7Pa ・時間 120sec 実施例1〜5及び比較例1〜4のそれぞれについて、A
タイプ及びBタイプの2種類の製造条件を設定して光磁
気記録媒体を製造した。
タイプ及びBタイプの2種類の製造条件を設定して光磁
気記録媒体を製造した。
【0046】Aタイプは、各実施例及び比較例のそれぞ
れにつき、スパッタリング装置のチャンーバー内の到達
真空度は3.0 ×10-5〔Pa〕以下に設定し、ある層のスパ
ッタリング終了後ただちに次のスパッタリングあるいは
スパッタエッチングを行った。Bタイプは、到達真空度
を2.0 ×10-4以上0.5 ×10-4〔Pa〕以下に設定し、ある
層のスパッタリング終了後5分間のインータバルをおい
て、次のスパッタリングあるいはスパッタエッチングを
行った。
れにつき、スパッタリング装置のチャンーバー内の到達
真空度は3.0 ×10-5〔Pa〕以下に設定し、ある層のスパ
ッタリング終了後ただちに次のスパッタリングあるいは
スパッタエッチングを行った。Bタイプは、到達真空度
を2.0 ×10-4以上0.5 ×10-4〔Pa〕以下に設定し、ある
層のスパッタリング終了後5分間のインータバルをおい
て、次のスパッタリングあるいはスパッタエッチングを
行った。
【0047】このようにAタイプ及びBタイプの2枚づ
つのサンプルを作成した。つまりAタイプとBタイプ
は、スパッタリング及びスパッタエッチングの条件は同
じであるが、Bタイプは、スパッタリングとスパッタリ
ング又はスパッタリングとスパッタエッチングとの間に
一定時間を設定し、さらに真空度を低くすることで、磁
性層またはスパッタエッチングされた層の表面に外部か
らの影響を受け易い状況つまり、交換結合力が低下して
しまう製造条件で製造を行ったものである。そして、そ
の影響と本願発明の関係を実証することを目的としてい
る。
つのサンプルを作成した。つまりAタイプとBタイプ
は、スパッタリング及びスパッタエッチングの条件は同
じであるが、Bタイプは、スパッタリングとスパッタリ
ング又はスパッタリングとスパッタエッチングとの間に
一定時間を設定し、さらに真空度を低くすることで、磁
性層またはスパッタエッチングされた層の表面に外部か
らの影響を受け易い状況つまり、交換結合力が低下して
しまう製造条件で製造を行ったものである。そして、そ
の影響と本願発明の関係を実証することを目的としてい
る。
【0048】各サンプルは、線速度11.3m/s、記録周
波数4.0 MHz、Duty50%、記録磁場300 Oeでの最適
記録パワーを計測し、その記録パワーで10回オーバーラ
イトを行った後のC/Nを測定した。実施例1〜5につ
いての測定結果を表1に示す。
波数4.0 MHz、Duty50%、記録磁場300 Oeでの最適
記録パワーを計測し、その記録パワーで10回オーバーラ
イトを行った後のC/Nを測定した。実施例1〜5につ
いての測定結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】また、比較例1〜4についての測定結果を
表2に示す。
表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】これらの結果から、本願発明の条件で磁性
層間にスパッタエッチングにより処理を行ったもの(実
施例1)は、磁性層間にスパッタエッチング処理を行わ
ない場合(従来)、本願発明以外の条件でスパッタエッ
チング処理を行った場合(比較例)に比べて、再生信号
のC/Nの低下が小さいことが分かる。更に、スパッタ
リング間またはスパッタリングとスパッタエッチング間
に一定時間をおき、磁性層を形成した場合(Bタイプ)
においても、本願発明の条件でスパッタエッチング処理
したものの再生信号のC/Nの低下が小さいことが分か
る。
層間にスパッタエッチングにより処理を行ったもの(実
施例1)は、磁性層間にスパッタエッチング処理を行わ
ない場合(従来)、本願発明以外の条件でスパッタエッ
チング処理を行った場合(比較例)に比べて、再生信号
のC/Nの低下が小さいことが分かる。更に、スパッタ
リング間またはスパッタリングとスパッタエッチング間
に一定時間をおき、磁性層を形成した場合(Bタイプ)
においても、本願発明の条件でスパッタエッチング処理
したものの再生信号のC/Nの低下が小さいことが分か
る。
【0053】従って、製造方法をAタイプ、Bタイプと
変えても、本願発明の条件で製造した光磁気記録媒体
は、オーバーライト動作を繰り返しても再生信号のC/
Nの低下が少ないことが判明した。
変えても、本願発明の条件で製造した光磁気記録媒体
は、オーバーライト動作を繰り返しても再生信号のC/
Nの低下が少ないことが判明した。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、磁性層表面をスパ
ッタエッチングする本願発明によれば、スパッタリング
装置内部の不純物(ガス等)の影響による磁性層表面の
状態の変化を最小限にくい止めることができるので、本
願発明の条件でスパッタエッチングを行ったオーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体の再生信号は、記録再生を繰
り返してもC/Nの低下が少なく、高耐久性を有するオ
ーバーライト可能な光磁気記録媒体を製造することが可
能である。また、実施例からも分かるようにスパッタエ
ッチングの条件によっては、更に信号品質が向上する。
ッタエッチングする本願発明によれば、スパッタリング
装置内部の不純物(ガス等)の影響による磁性層表面の
状態の変化を最小限にくい止めることができるので、本
願発明の条件でスパッタエッチングを行ったオーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体の再生信号は、記録再生を繰
り返してもC/Nの低下が少なく、高耐久性を有するオ
ーバーライト可能な光磁気記録媒体を製造することが可
能である。また、実施例からも分かるようにスパッタエ
ッチングの条件によっては、更に信号品質が向上する。
【0055】以上
Claims (2)
- 【請求項1】基板上に少なくともメモリー層と記録層の
2つの磁性層をスパッタリングで形成することによりオ
ーバーライト可能な光磁気記録媒体を製造する方法にお
いて、少なくとも一方の該磁性層の成膜前にスパッタエ
ッチングを行うことを特徴とする方法。 - 【請求項2】請求項1記載のスパッタエッチングにおけ
る投入電力、スパッタに用いるガスのガス圧、スパッタ
エッチング時間、スパッタリング装置のチャンバー内の
到達真空度が次の条件で行うことを特徴とするオーバー
ライト可能な光磁気記録媒体の製造方法。 投入電力(W/cm2 ):0.1以上1.5以下 ガス圧 (Pa) :0.15以上0.70以下 時間 (sec) :10以上300以下 チャンバー内の到達真空度 (Pa):1.0×10-3以下
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5209204A JPH0765426A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | オーバーライト可能な光磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5209204A JPH0765426A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | オーバーライト可能な光磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0765426A true JPH0765426A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16569081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5209204A Pending JPH0765426A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | オーバーライト可能な光磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765426A (ja) |
-
1993
- 1993-08-24 JP JP5209204A patent/JPH0765426A/ja active Pending
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