JPH076543B2 - すべり軸受材 - Google Patents
すべり軸受材Info
- Publication number
- JPH076543B2 JPH076543B2 JP61246223A JP24622386A JPH076543B2 JP H076543 B2 JPH076543 B2 JP H076543B2 JP 61246223 A JP61246223 A JP 61246223A JP 24622386 A JP24622386 A JP 24622386A JP H076543 B2 JPH076543 B2 JP H076543B2
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- JP
- Japan
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- layer
- aluminum alloy
- intermediate layer
- bearing material
- overlay
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は内燃機関用のすべり軸受等に用いられるすべり
軸受材に関するものである。
軸受材に関するものである。
[従来の技術] 従来自動車等の内燃機関には、アルミニウム合金製のす
べり軸受が多用されている。そして近年自動車内燃機関
の高性能化に伴い、高速回転、高荷重に耐え得るすべり
軸受が要望されている。更にエンジンオイルのメンテナ
ンスフリーの要求から、良好な潤滑性と耐食性とを併せ
持つ高性能なすべり軸受が要望されている。
べり軸受が多用されている。そして近年自動車内燃機関
の高性能化に伴い、高速回転、高荷重に耐え得るすべり
軸受が要望されている。更にエンジンオイルのメンテナ
ンスフリーの要求から、良好な潤滑性と耐食性とを併せ
持つ高性能なすべり軸受が要望されている。
ところで上記のような性能を有するすべり軸受材とし
て、アルミニウム軸受合金の表面に鉛を主成分とするオ
ーバレイ層を持つすべり軸受材が知られている。しかし
このオーバレイ層を有するアルミニウム合金軸受材にお
いて、オーバレイ層からアルミニウム軸受合金への金属
元素の拡散が生じ、性能を長期間維持することは困難で
あることがわかっている。そこでこの不具合を防止ある
いは抑制するために、従来、第2図に示すようにオーバ
レイ層100とアルミニウム合金層102との間にニッケル合
金等の中間層101を介在させ、オーバレイ層100からアル
ミニウム合金層102への元素の拡散を防止したすべり軸
受材が知られている。
て、アルミニウム軸受合金の表面に鉛を主成分とするオ
ーバレイ層を持つすべり軸受材が知られている。しかし
このオーバレイ層を有するアルミニウム合金軸受材にお
いて、オーバレイ層からアルミニウム軸受合金への金属
元素の拡散が生じ、性能を長期間維持することは困難で
あることがわかっている。そこでこの不具合を防止ある
いは抑制するために、従来、第2図に示すようにオーバ
レイ層100とアルミニウム合金層102との間にニッケル合
金等の中間層101を介在させ、オーバレイ層100からアル
ミニウム合金層102への元素の拡散を防止したすべり軸
受材が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記した従来のすべり軸受材においては、中間層101と
アルミニウム合金層102との密着強度が十分に得られな
いために、高速回転、高荷重の厳しい軸受環境化で使用
すると、耐疲労性に劣るという不具合があった。
アルミニウム合金層102との密着強度が十分に得られな
いために、高速回転、高荷重の厳しい軸受環境化で使用
すると、耐疲労性に劣るという不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
中間層とアルミニウム合金層との密着強度を向上させ、
高負荷での使用に長期間耐え得るすべり軸受材を提供す
るものである。
中間層とアルミニウム合金層との密着強度を向上させ、
高負荷での使用に長期間耐え得るすべり軸受材を提供す
るものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明のすべり軸受材は、第1図にも示すように、基材
1と、該基材1表面に形成されたアルミニウム合金層2
と、該アルミニウム合金層2表面に形成された鉛を主成
分とするオーバレイ層5とを有するすべり軸受材におい
て、 アルミニウム合金層2とオーバレイ層5との間でオーバ
レイ層5側にはニッケル、コバルト、クロム、チタンお
よび鉄のなかから選ばれた少なくとも一種の元素から構
成された金属又は合金からなる中間層4および、 中間層4とアルミニウム合金層2との間には中間層4を
構成する元素の少なくとも一種とアルミニウム合金層2
を構成する元素の少なくとも一種とを含有する合金また
は金属間化合物からなる結合層3が介在していることを
特徴とする。
1と、該基材1表面に形成されたアルミニウム合金層2
と、該アルミニウム合金層2表面に形成された鉛を主成
分とするオーバレイ層5とを有するすべり軸受材におい
て、 アルミニウム合金層2とオーバレイ層5との間でオーバ
レイ層5側にはニッケル、コバルト、クロム、チタンお
よび鉄のなかから選ばれた少なくとも一種の元素から構
成された金属又は合金からなる中間層4および、 中間層4とアルミニウム合金層2との間には中間層4を
構成する元素の少なくとも一種とアルミニウム合金層2
を構成する元素の少なくとも一種とを含有する合金また
は金属間化合物からなる結合層3が介在していることを
特徴とする。
基材には炭素鋼等、従来用いられているものと同様の材
料を用いることができる。
料を用いることができる。
アルミニウム合金層は、通常アルミニウムを主成分と
し、錫、鉛、珪素、ビスマス、カドミウム、インジウ
ム、クロム、銅、マグネシウム、およびマガジンの各元
素のうち少なくとも1種以上の元素を0.1〜40重量%含
有するものとすることができる。ここで錫、鉛、珪素、
ビスマス、カドミウム、インジウムを添加するのは軸受
としての潤滑性を向上させるためであり、クロム、銅、
マグネシウム、マンガン、珪素を添加するのは軸受とし
ての機械的強度を向上させるためである。
し、錫、鉛、珪素、ビスマス、カドミウム、インジウ
ム、クロム、銅、マグネシウム、およびマガジンの各元
素のうち少なくとも1種以上の元素を0.1〜40重量%含
有するものとすることができる。ここで錫、鉛、珪素、
ビスマス、カドミウム、インジウムを添加するのは軸受
としての潤滑性を向上させるためであり、クロム、銅、
マグネシウム、マンガン、珪素を添加するのは軸受とし
ての機械的強度を向上させるためである。
このアルミニウム合金層は予め上記組成に形成されたア
ルミニウム合金層を上記基材に熱圧着すること等により
形成することができる。このアルミニウム合金層の厚さ
としては一般に0.1〜1mmとするこができる。
ルミニウム合金層を上記基材に熱圧着すること等により
形成することができる。このアルミニウム合金層の厚さ
としては一般に0.1〜1mmとするこができる。
オーバレイ層は鉛を主成分とし、軸受としての潤滑性、
耐食性等の向上を図るために、従来と同様に一般に3〜
30重量%の錫、インジウム、タリウム等の元素の少なく
とも1種以上が含有されている。又、オーバレイ層の高
度を向上させるために、0.1〜3重量%の銅または0.05
〜1.0重量%のアンチモンを含むこともできる。このオ
ーバレイ層の厚さとしては2〜30μmの範囲が適当であ
る。オーバレイ層の厚さが2μmより小さくなるとオー
バレイ層の摩耗、腐食等が早く進行し、軸受としての耐
疲労性が劣る。又、30μm以上としても性能の向上には
あまり寄与せずコスト的に不利となる。
耐食性等の向上を図るために、従来と同様に一般に3〜
30重量%の錫、インジウム、タリウム等の元素の少なく
とも1種以上が含有されている。又、オーバレイ層の高
度を向上させるために、0.1〜3重量%の銅または0.05
〜1.0重量%のアンチモンを含むこともできる。このオ
ーバレイ層の厚さとしては2〜30μmの範囲が適当であ
る。オーバレイ層の厚さが2μmより小さくなるとオー
バレイ層の摩耗、腐食等が早く進行し、軸受としての耐
疲労性が劣る。又、30μm以上としても性能の向上には
あまり寄与せずコスト的に不利となる。
中間層はニッケル、コバルト、クロム、チタンおよび鉄
のなかから選ばれた少なくとも一種の元素から構成され
た金属又は合金である。これらの元素は鉛を主成分とす
るオーバレイ層との相性が良く、中間層形成時にオーバ
レイ層と容易になじみ、密着力に優れているからであ
る。この中間層の厚さは500〜20000Åの範囲が望まし
い。中間層の厚さが500Åより薄くなると膜が不均一と
なり、ピンホール等の欠陥が生じ易いために、オーバレ
イ層との均一な密着力を得ることが困難となる。又、20
000Åより厚くなると膜に内部応力が発生し、剥離等の
不具合が生じる場合がある。
のなかから選ばれた少なくとも一種の元素から構成され
た金属又は合金である。これらの元素は鉛を主成分とす
るオーバレイ層との相性が良く、中間層形成時にオーバ
レイ層と容易になじみ、密着力に優れているからであ
る。この中間層の厚さは500〜20000Åの範囲が望まし
い。中間層の厚さが500Åより薄くなると膜が不均一と
なり、ピンホール等の欠陥が生じ易いために、オーバレ
イ層との均一な密着力を得ることが困難となる。又、20
000Åより厚くなると膜に内部応力が発生し、剥離等の
不具合が生じる場合がある。
結合層は上記中間層の構成元素の少なくとも1種と上記
アルミニウム合金層の構成元素の少なくとも1種とを含
有する合金または金属間化合物から構成されている。
アルミニウム合金層の構成元素の少なくとも1種とを含
有する合金または金属間化合物から構成されている。
本発明者等は、アルミニウム合金層と、オーバレイ層
と、アルミニウム合金層およびオーバレイ層の間に中間
層をもつすべり軸受材において、中間層とアルミニウム
合金層の両方に対し強い結合力をもつ結合層を介在させ
ることにより、中間層とアルミニウム合金層との密着性
の向上を図ることを考えた。そして鋭意研究の結果、中
間層に含まれる元素の少なくとも一種とアルミニウム合
金層に含まれる元素の少なくとも一種とを含有する結合
層を介在させることにより、結合層と中間層および結合
層とアルミニウム合金層との密着強度が十分に得られる
ことを見出し、本発明を完成したものである。
と、アルミニウム合金層およびオーバレイ層の間に中間
層をもつすべり軸受材において、中間層とアルミニウム
合金層の両方に対し強い結合力をもつ結合層を介在させ
ることにより、中間層とアルミニウム合金層との密着性
の向上を図ることを考えた。そして鋭意研究の結果、中
間層に含まれる元素の少なくとも一種とアルミニウム合
金層に含まれる元素の少なくとも一種とを含有する結合
層を介在させることにより、結合層と中間層および結合
層とアルミニウム合金層との密着強度が十分に得られる
ことを見出し、本発明を完成したものである。
結合層の厚さは50〜1000Åの範囲が望ましい。結合層の
厚さが50Åより小さくなると均一な結合層を得ることが
困難となるために、中間層またはアルミニウム合金層と
の充分な結合力が得られない。また1000Åより厚くなる
と結合層の物性が硬くて脆くなり、高負荷での使用時に
結合層内で破壊が生じる場合がある。結合層内で破壊が
生じると中間層およびアルミニウム合金層との密着性の
低下が生じる。
厚さが50Åより小さくなると均一な結合層を得ることが
困難となるために、中間層またはアルミニウム合金層と
の充分な結合力が得られない。また1000Åより厚くなる
と結合層の物性が硬くて脆くなり、高負荷での使用時に
結合層内で破壊が生じる場合がある。結合層内で破壊が
生じると中間層およびアルミニウム合金層との密着性の
低下が生じる。
以下に各層の形成方法を説明する。
アルミニウム合金層は予め所定組成となった合金を所定
形状に形成したものを基材表面に熱圧着することにより
形成することができる。
形状に形成したものを基材表面に熱圧着することにより
形成することができる。
結合層はアルミニウム合金層表面に、湿式メッキ法、物
理的蒸着法(PVD法)、化学的蒸着法(CVD法)等により
形成することができる。しかしながら上記の方法でアル
ミニウム合金層表面に結合層の材質である合金または金
属間化合物を形成するのは、通常、技術面・コスト面の
理由により困難な場合が多い。そこで以下に示す方法で
行うことが望ましい。
理的蒸着法(PVD法)、化学的蒸着法(CVD法)等により
形成することができる。しかしながら上記の方法でアル
ミニウム合金層表面に結合層の材質である合金または金
属間化合物を形成するのは、通常、技術面・コスト面の
理由により困難な場合が多い。そこで以下に示す方法で
行うことが望ましい。
その方法は、アルミニウム合金層表面にまず中間層を形
成する。なお中間層の形成は、PVD法、CVD法、あるいは
湿式メッキ法等により形成することができる。そして中
間層をもつアルミニウム合金層を250〜450℃の温度範囲
で熱処理を施す。この熱処理により中間層の構成元素と
アルミニウム合金層の構成元素との相互拡散を促進し、
中間層の構成元素の少なくとも1種と、アルミニウム合
金層の構成元素の少なくとも1種とを含有する合金また
は金属化合物で構成される結合層を形成する方法であ
る。なおこの場合、熱処理温度が250℃より低いと、中
間層の元素とアルミニウム合金層の元素との相互拡散が
起りにくくなるために、十分の厚さの結合層を形成する
ことができない。又、熱処理温度が450℃より高くなる
と、結合層が厚くなり過ぎるという問題を生じる。
成する。なお中間層の形成は、PVD法、CVD法、あるいは
湿式メッキ法等により形成することができる。そして中
間層をもつアルミニウム合金層を250〜450℃の温度範囲
で熱処理を施す。この熱処理により中間層の構成元素と
アルミニウム合金層の構成元素との相互拡散を促進し、
中間層の構成元素の少なくとも1種と、アルミニウム合
金層の構成元素の少なくとも1種とを含有する合金また
は金属化合物で構成される結合層を形成する方法であ
る。なおこの場合、熱処理温度が250℃より低いと、中
間層の元素とアルミニウム合金層の元素との相互拡散が
起りにくくなるために、十分の厚さの結合層を形成する
ことができない。又、熱処理温度が450℃より高くなる
と、結合層が厚くなり過ぎるという問題を生じる。
オーバレイ層は中間層表面に湿式メッキ法等により形成
することができる。又、オーバレイ層と中間層との密着
性を向上させるために、オーバレイ層を予め薄く中間層
表面にPVD法により形成する。その後さらに所定の厚さ
となるようにオーバレイ層を湿式メッキ法で形成するよ
うにすることも望ましい。
することができる。又、オーバレイ層と中間層との密着
性を向上させるために、オーバレイ層を予め薄く中間層
表面にPVD法により形成する。その後さらに所定の厚さ
となるようにオーバレイ層を湿式メッキ法で形成するよ
うにすることも望ましい。
[発明の作用及び効果] 本発明のすべり軸受材は、中間層とアルミニウム合金層
との間に結合層を有する。この結合層は中間層の構成元
素の少なくとも1種と、アルミニウム合金層の構成元素
の少なくとも1種とを含有する合金または金属化合物か
らなる。従ってこのように構成された結合層は、中間層
およびアルミニウム合金層の両者と相性が良く結合層形
成時に良くなじみ、密着力に優れている。
との間に結合層を有する。この結合層は中間層の構成元
素の少なくとも1種と、アルミニウム合金層の構成元素
の少なくとも1種とを含有する合金または金属化合物か
らなる。従ってこのように構成された結合層は、中間層
およびアルミニウム合金層の両者と相性が良く結合層形
成時に良くなじみ、密着力に優れている。
従って本発明のすべり軸受材により形成されたすべり軸
受は、中間層とアルミニウム合金層との密着性に優れて
いるために、高速回転、高荷重の厳しい軸受環境下にお
いても軸受としての耐疲労性が向上する。しかも結合層
を形成するには、中間層を形成後、単に熱処理するのみ
で容易に行うことができ、従来とほとんど同様に製造す
ることができる。
受は、中間層とアルミニウム合金層との密着性に優れて
いるために、高速回転、高荷重の厳しい軸受環境下にお
いても軸受としての耐疲労性が向上する。しかも結合層
を形成するには、中間層を形成後、単に熱処理するのみ
で容易に行うことができ、従来とほとんど同様に製造す
ることができる。
[実施例] 以下実施例により具体的に説明する。
(実施例1) 第1図に本発明の第1実施例の構成を示す。このすべり
軸受材は、SPCC鋼板からなる基材1と、SAE基格No.780
(Al−6.5Sn−1.5Si−1.0Cu(重量%))からなり基材
1表面に熱圧着された厚さ0.3mmのアルミニウム合金層
2と、アルミニウム合金層2表面に形成され、Al−Ni合
金よりなり厚さ100Åの結合層3と、結合層3の表面に
形成され、厚さ約5000Åのニッケルよりなる中間層4
と、中間層4の表面に形成されPb−10Sn−5In(重量
%)からなる厚さ5μmのオーバレイ層5とより構成さ
れている。
軸受材は、SPCC鋼板からなる基材1と、SAE基格No.780
(Al−6.5Sn−1.5Si−1.0Cu(重量%))からなり基材
1表面に熱圧着された厚さ0.3mmのアルミニウム合金層
2と、アルミニウム合金層2表面に形成され、Al−Ni合
金よりなり厚さ100Åの結合層3と、結合層3の表面に
形成され、厚さ約5000Åのニッケルよりなる中間層4
と、中間層4の表面に形成されPb−10Sn−5In(重量
%)からなる厚さ5μmのオーバレイ層5とより構成さ
れている。
以下に上記すべり軸受材を形成する方法を説明する。ま
ず基材1にアルミニウム合金層2を熱圧着する。そして
アルミニウム合金層2の表面にニッケル中間層4をスパ
ッタリング法により5000Åの厚さで形成する。次に大気
中においてアルミニウム合金層2の上に中間層4が形成
された基材に300℃で1時間の熱処理を施して結合層を
形成する。次に中間層4の表面酸化層をエッチングによ
り除去し、湿式メッキ法等によりオーバレイ層5を形成
し本実施例のすべり軸受材を得た。なお結合層3の同定
は、X線回折とオージェ電子分析装置による深さ方向分
析により行った。第3図にそのオージェ電子分析装置に
よる深さ方向分析の結果の概略図を示す。第3図より中
間層4とアルミニウム合金層2との間に結合層3が形成
されていることが明らかである。
ず基材1にアルミニウム合金層2を熱圧着する。そして
アルミニウム合金層2の表面にニッケル中間層4をスパ
ッタリング法により5000Åの厚さで形成する。次に大気
中においてアルミニウム合金層2の上に中間層4が形成
された基材に300℃で1時間の熱処理を施して結合層を
形成する。次に中間層4の表面酸化層をエッチングによ
り除去し、湿式メッキ法等によりオーバレイ層5を形成
し本実施例のすべり軸受材を得た。なお結合層3の同定
は、X線回折とオージェ電子分析装置による深さ方向分
析により行った。第3図にそのオージェ電子分析装置に
よる深さ方向分析の結果の概略図を示す。第3図より中
間層4とアルミニウム合金層2との間に結合層3が形成
されていることが明らかである。
次に上記により得られたすべり軸受材の密着性評価試験
および耐疲労性試験を実施した。密着性評価試験は、破
壊面の走査電子顕微鏡(SEM)観察により、優、良、
可、不可の4段階評価を目視で行った。耐疲労性試験は
以下に示す試験条件で実施し、疲労が発生するもでの時
間Tで評価した。
および耐疲労性試験を実施した。密着性評価試験は、破
壊面の走査電子顕微鏡(SEM)観察により、優、良、
可、不可の4段階評価を目視で行った。耐疲労性試験は
以下に示す試験条件で実施し、疲労が発生するもでの時
間Tで評価した。
試験条件 試験機…往復動荷重試験機 回転数…2000rpm 面圧…300±40kg/cm2 潤滑油…SAE10w−30 給油温度…110±5℃ 軸材質…S55C焼入(Hv=500〜600) 軸粗さ…0.4〜0.6μmRz 試験結果を表に示す。
(実施例2〜実施例8) 中間層の材質および/または熱処理温度を変更すること
以外は実施例1と同様にし、実施例2〜実施例8のすべ
り軸受材を形成した。その形成条件および結合層の組成
を表に示す。そして実施例1と同様に密着性試験および
耐疲労性試験を行い結果を表に示す。
以外は実施例1と同様にし、実施例2〜実施例8のすべ
り軸受材を形成した。その形成条件および結合層の組成
を表に示す。そして実施例1と同様に密着性試験および
耐疲労性試験を行い結果を表に示す。
(比較例) 熱処理を行わないこと以外は実施例1と同様にし比較例
のすべり軸受材を得た。この比較例のすべり軸受材も実
施例1と同様に密着性評価試験および耐疲労性試験に供
された結果を表に示す。なお第4図に比較例のすべり軸
受材のオージェ電子分析装置による深さ方向分析の結果
の概略図を示す。第4図より明らかに、比較例のすべり
軸受材には結合層が形成されていない。
のすべり軸受材を得た。この比較例のすべり軸受材も実
施例1と同様に密着性評価試験および耐疲労性試験に供
された結果を表に示す。なお第4図に比較例のすべり軸
受材のオージェ電子分析装置による深さ方向分析の結果
の概略図を示す。第4図より明らかに、比較例のすべり
軸受材には結合層が形成されていない。
(評価) 表より明らかに、本発明の実施例のすべり軸受材はいず
れも比較例のすべり軸受材より密着性評価試験および耐
疲労性試験の結果からみて優れている。これは実施例の
すべり軸受材には結合層が形成されている効果によるも
のであることが明らかである。
れも比較例のすべり軸受材より密着性評価試験および耐
疲労性試験の結果からみて優れている。これは実施例の
すべり軸受材には結合層が形成されている効果によるも
のであることが明らかである。
第1図は本発明の第1実施例のすべり軸受材の断面図で
ある。第2図は従来のすべり軸受材の断面図である。第
3図は実施例1のすべり軸受材のオージェ電子分析装置
による深さ方向分析結果の概略を示す線図である。第4
図は比較例のすべり軸受材のオージェ電子分析装置によ
る深さ方向分析結果の概略を示す線図である。 1……基材、2……アルミニウム合金層 3……結合層、4……中間層 5……オーバレイ層
ある。第2図は従来のすべり軸受材の断面図である。第
3図は実施例1のすべり軸受材のオージェ電子分析装置
による深さ方向分析結果の概略を示す線図である。第4
図は比較例のすべり軸受材のオージェ電子分析装置によ
る深さ方向分析結果の概略を示す線図である。 1……基材、2……アルミニウム合金層 3……結合層、4……中間層 5……オーバレイ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊田 喜生 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 神谷 荘司 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 横田 雄司 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−166183(JP,A) 特公 昭52−30656(JP,B2)
Claims (3)
- 【請求項1】基材と、該基材表面に形成されたアルミニ
ウム合金層と、該アルミニウム合金層表面に形成された
鉛を主成分とするオーバレイ層とを有するすべり軸受材
において、 該アルミニウム合金層と該オーバレイ層との間で該オー
バレイ層側にはニッケル、コバルト、クロム、チタンお
よび鉄のなかから選ばれた少なくとも一種の元素から構
成された金属又は合金からなる中間層および、 該中間層と該アルミニウム合金層との間には該中間層を
構成する元素の少なくとも一種と該アルミニウム合金層
を構成する元素の少なくとも一種とを含有する合金また
は金属間化合物からなる結合層が介在していることを特
徴とするすべり軸受材。 - 【請求項2】結合層の厚さは50〜1000Åである特許請求
の範囲第1項記載のすべり軸受材。 - 【請求項3】中間層の厚さは500〜20000Åである特許請
求の範囲第1項記載のすべり軸受材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61246223A JPH076543B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | すべり軸受材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61246223A JPH076543B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | すべり軸受材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63101517A JPS63101517A (ja) | 1988-05-06 |
| JPH076543B2 true JPH076543B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=17145342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61246223A Expired - Lifetime JPH076543B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | すべり軸受材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH076543B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2823225B2 (ja) * | 1988-07-26 | 1998-11-11 | 松下電工株式会社 | 配線器具の樹脂成形方法 |
| JPH03115598A (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-16 | Ndc Co Ltd | 軸受材のオーバーレイメッキ方法 |
| US6785954B2 (en) * | 2002-04-17 | 2004-09-07 | Headway Technologies, Inc. | Method for fabricating lead overlay (LOL) on the bottom spin valve GMR read sensor |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5230656A (en) * | 1975-09-02 | 1977-03-08 | Otani Akira | Drafting method for grain drying |
| JPS60166183A (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-29 | Taiho Kogyo Co Ltd | 摺動材料とその製造方法 |
-
1986
- 1986-10-16 JP JP61246223A patent/JPH076543B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63101517A (ja) | 1988-05-06 |
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