JPH0765997A - 電子シンクロトロンの制御方法 - Google Patents
電子シンクロトロンの制御方法Info
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- JPH0765997A JPH0765997A JP22675093A JP22675093A JPH0765997A JP H0765997 A JPH0765997 A JP H0765997A JP 22675093 A JP22675093 A JP 22675093A JP 22675093 A JP22675093 A JP 22675093A JP H0765997 A JPH0765997 A JP H0765997A
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- electrons
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子シンクロトロンに低エネルギーで電子を
入射する場合の、入射した電子の横方向バンチ結合不安
定性を抑えることを目的とする。 【構成】 周波数成分11が示すように低エネルギーで
電子を入射した場合はバンチ長が長くなり、この場合
は、f1 の位置を少し負の方向に変化させれば、形状因
子の値F’11を大きく減少させることができ、横方向バ
ンチ結合不安定性を回避できる。
入射する場合の、入射した電子の横方向バンチ結合不安
定性を抑えることを目的とする。 【構成】 周波数成分11が示すように低エネルギーで
電子を入射した場合はバンチ長が長くなり、この場合
は、f1 の位置を少し負の方向に変化させれば、形状因
子の値F’11を大きく減少させることができ、横方向バ
ンチ結合不安定性を回避できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射光発生装置など
の粒子加速器技術に関するものであり、特に、電子を加
速しまたは蓄積する電子シンクロトロンの低コスト化を
図るため、電子の入射エネルギーを低減しつつ電子ビー
ムの安定性を確保し、大電流の加速蓄積を可能ならしめ
る電子シンクロトロンの制御方法に関するものである。
の粒子加速器技術に関するものであり、特に、電子を加
速しまたは蓄積する電子シンクロトロンの低コスト化を
図るため、電子の入射エネルギーを低減しつつ電子ビー
ムの安定性を確保し、大電流の加速蓄積を可能ならしめ
る電子シンクロトロンの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ほぼ光速度まで加速した電子が磁
場によって偏向を受ける際に、今迄の進行方向に放出す
る放射光(電磁波)を利用した研究開発が活性化しつつ
ある。このためこの放射光が得られる小型で安価な放射
光源の開発が望まれている。この放射光を得るのには、
周回軌道上に周回させることにより、高エネルギーの電
子または陽電子を蓄積する電子シンクロトロンを用いる
のが一般的である。電子シンクロトロンは、偏向磁石を
用いて電子の周回軌道を形成し、電子の周回周波数f0
のほぼ整数倍の加速用高周波周波数fRFを加える高周波
加速空洞によって、周回している電子の加速を行った
り、一定エネルギーで電子を周回させる(蓄積する)た
めに電子にエネルギーの補給をするものである。
場によって偏向を受ける際に、今迄の進行方向に放出す
る放射光(電磁波)を利用した研究開発が活性化しつつ
ある。このためこの放射光が得られる小型で安価な放射
光源の開発が望まれている。この放射光を得るのには、
周回軌道上に周回させることにより、高エネルギーの電
子または陽電子を蓄積する電子シンクロトロンを用いる
のが一般的である。電子シンクロトロンは、偏向磁石を
用いて電子の周回軌道を形成し、電子の周回周波数f0
のほぼ整数倍の加速用高周波周波数fRFを加える高周波
加速空洞によって、周回している電子の加速を行った
り、一定エネルギーで電子を周回させる(蓄積する)た
めに電子にエネルギーの補給をするものである。
【0003】図2は、この電子シンクロトロンの概略的
な構成を示す平面図である。1はこの電子シンクロトロ
ンの電子が周回する周回軌道、2は周回している電子の
運動方向を変えて周回軌道1上に電子を周回させる偏向
磁石、3は周回軌道1を周回している電子の水平方向の
振動を抑えるための収束型4極磁石、4は周回軌道1を
周回している電子の垂直方向の振動を抑えるための非収
束型4極磁石、5はアクロマティック条件を得るための
収束型4極磁石(QFC)である。また、6は周回して
いる電子に加速用高周波周波数fRFを加える高周波加速
空洞、7はクロマティシティを調節するための6極磁
石、8は電子を供給する線形加速器、9は線形加速器8
を出射した電子を周回軌道1上にのせるための入射用偏
向器である。
な構成を示す平面図である。1はこの電子シンクロトロ
ンの電子が周回する周回軌道、2は周回している電子の
運動方向を変えて周回軌道1上に電子を周回させる偏向
磁石、3は周回軌道1を周回している電子の水平方向の
振動を抑えるための収束型4極磁石、4は周回軌道1を
周回している電子の垂直方向の振動を抑えるための非収
束型4極磁石、5はアクロマティック条件を得るための
収束型4極磁石(QFC)である。また、6は周回して
いる電子に加速用高周波周波数fRFを加える高周波加速
空洞、7はクロマティシティを調節するための6極磁
石、8は電子を供給する線形加速器、9は線形加速器8
を出射した電子を周回軌道1上にのせるための入射用偏
向器である。
【0004】線形加速器8により所定の速度まで加速さ
れた電子は、入射用偏向器9によりその運動方向を変え
られて周回軌道1上に取込まれ、偏向磁石2のところで
その運動方向を偏向して周回軌道1上を運動するように
なる。周回軌道1上を周回し始めた電子は、周回軌道1
周の長さを電子の速度で割った周回周波数f0 のほぼ整
数倍の加速用高周波周波数fRFを高周波加速空洞6で受
けて運動エネルギーを補充する。この電子は、水平と垂
直の各方向に振動しながら周回していくが、この電子の
周回軌道1を1周する間の振動の数をベータトロン振動
数と呼ぶ。このように、電子は振動しながら周回してい
るが、この振動の振幅が大きくなりすぎると電子は周回
軌道1より消えてしまう。
れた電子は、入射用偏向器9によりその運動方向を変え
られて周回軌道1上に取込まれ、偏向磁石2のところで
その運動方向を偏向して周回軌道1上を運動するように
なる。周回軌道1上を周回し始めた電子は、周回軌道1
周の長さを電子の速度で割った周回周波数f0 のほぼ整
数倍の加速用高周波周波数fRFを高周波加速空洞6で受
けて運動エネルギーを補充する。この電子は、水平と垂
直の各方向に振動しながら周回していくが、この電子の
周回軌道1を1周する間の振動の数をベータトロン振動
数と呼ぶ。このように、電子は振動しながら周回してい
るが、この振動の振幅が大きくなりすぎると電子は周回
軌道1より消えてしまう。
【0005】電子シンクロトロンにおいて電子を加速ま
たは蓄積する場合は、周回する電子の個数に関わらずに
成立する一粒子系の安定性を満足させる必要があるここ
で、この一粒子系の安定性に関して説明する。一粒子系
の安定性は、以下に示すとおり、軌道安定性と位相安定
性に分類される。実際の電子シンクロトロンでは、周回
軌道1上に設置される電磁石の個体差や制作誤差などに
より、設計には現れない磁場(誤差磁場)が存在する。
たは蓄積する場合は、周回する電子の個数に関わらずに
成立する一粒子系の安定性を満足させる必要があるここ
で、この一粒子系の安定性に関して説明する。一粒子系
の安定性は、以下に示すとおり、軌道安定性と位相安定
性に分類される。実際の電子シンクロトロンでは、周回
軌道1上に設置される電磁石の個体差や制作誤差などに
より、設計には現れない磁場(誤差磁場)が存在する。
【0006】ここで、ベータトロン振動数が共鳴条件k
νx +lνy =m(k、l、mは整数)を満たす場合、
上述の誤差磁場から影響を受ける振動周期と、電子が周
回するときの振動の周期が一致して、周回している電子
の振動の振幅が増大し、この電子が失われてしまう。こ
のため、周回している電子の振幅を抑えてこのような共
鳴条件を避けて運転を行う必要があり、収束型4極磁石
3,非収束型4極磁石4により水平,垂直方向の振動が
抑えられる。
νx +lνy =m(k、l、mは整数)を満たす場合、
上述の誤差磁場から影響を受ける振動周期と、電子が周
回するときの振動の周期が一致して、周回している電子
の振動の振幅が増大し、この電子が失われてしまう。こ
のため、周回している電子の振幅を抑えてこのような共
鳴条件を避けて運転を行う必要があり、収束型4極磁石
3,非収束型4極磁石4により水平,垂直方向の振動が
抑えられる。
【0007】軌道安定性とは、以上のように電子シンク
ロトロンの周回している電子が、4極磁石の周速作用に
より周回軌道1から外れた場合も安定に周回し続けるこ
とをいう。なお、k+lを共鳴の次数と呼ぶが、一般に
は、4次以下の共鳴を考慮すれば十分とされている。
ロトロンの周回している電子が、4極磁石の周速作用に
より周回軌道1から外れた場合も安定に周回し続けるこ
とをいう。なお、k+lを共鳴の次数と呼ぶが、一般に
は、4次以下の共鳴を考慮すれば十分とされている。
【0008】一方、位相安定性とは、高周波によって電
子にエネルギーの補給をしたり電子の加速を行う際の安
定性をいう。電子シンクロトロンの周回軌道1上を周回
している電子は、高周波加速空洞6で電子の周回周波数
f0 の整数倍の加速用高周波周波数fRFを受けてエネル
ギーの補給をしたり加速をおこなう。ところで、エネル
ギーのずれた電子は、周回周波数のずれ(進行方向の位
置のずれ)を生じている。エネルギーが過大な電子は周
回周波数が小さくなり、エネルギーが不足している電子
は周回周波数が大きくなる。
子にエネルギーの補給をしたり電子の加速を行う際の安
定性をいう。電子シンクロトロンの周回軌道1上を周回
している電子は、高周波加速空洞6で電子の周回周波数
f0 の整数倍の加速用高周波周波数fRFを受けてエネル
ギーの補給をしたり加速をおこなう。ところで、エネル
ギーのずれた電子は、周回周波数のずれ(進行方向の位
置のずれ)を生じている。エネルギーが過大な電子は周
回周波数が小さくなり、エネルギーが不足している電子
は周回周波数が大きくなる。
【0009】ここで、これらの電子が高周波加速空洞6
を通過する際、エネルギーの不足している電子は余分に
補給を受け、エネルギーの過大な電子は少なめに補給を
受けることになる。この結果、高周波加速空洞6を通過
することにより、設計値である中心エネルギーよりずれ
ている電子は、この中心エネルギーに近づくことにな
り、結果として電子は中心エネルギーの付近で安定に運
動をし続けることになる。
を通過する際、エネルギーの不足している電子は余分に
補給を受け、エネルギーの過大な電子は少なめに補給を
受けることになる。この結果、高周波加速空洞6を通過
することにより、設計値である中心エネルギーよりずれ
ている電子は、この中心エネルギーに近づくことにな
り、結果として電子は中心エネルギーの付近で安定に運
動をし続けることになる。
【0010】このような、周回する電子の位相安定性を
満足する領域は、電子シンクロトロンの周回軌道上に中
にh箇所(h=fRF/f0 )存在し、電子はこれらh箇
所に平均的に固まって周回軌道上を周回する。例えば、
高周波加速空洞6が電子の周回周波数f0 の4倍の加速
用高周波周波数fRFを加える電子シンクロトロンの周回
軌道1上では、電子は4カ所に均等に集中してバンチを
形成し、それぞれ均等な間隔を保って周回する。
満足する領域は、電子シンクロトロンの周回軌道上に中
にh箇所(h=fRF/f0 )存在し、電子はこれらh箇
所に平均的に固まって周回軌道上を周回する。例えば、
高周波加速空洞6が電子の周回周波数f0 の4倍の加速
用高周波周波数fRFを加える電子シンクロトロンの周回
軌道1上では、電子は4カ所に均等に集中してバンチを
形成し、それぞれ均等な間隔を保って周回する。
【0011】ところで、バンチの中で電子は個々の速度
を変化させているが、これがバンチの中で見ると電子が
バンチの中で振動をしているように見える。この位相安
定性の原理によって発生する、バンチ内の電子のエネル
ギーおよび進行方向の振動をシンクロトロン振動と呼
ぶ。以上の電子シンクロトロンにおける一粒子系の安定
性に関しては、例えば文献(M.Sands,THE
PHYSICS OF ELECTRON STORA
NGE RINGS AN INTRODUTION,
SLAC−121,1970)に詳しく記載されてい
る。
を変化させているが、これがバンチの中で見ると電子が
バンチの中で振動をしているように見える。この位相安
定性の原理によって発生する、バンチ内の電子のエネル
ギーおよび進行方向の振動をシンクロトロン振動と呼
ぶ。以上の電子シンクロトロンにおける一粒子系の安定
性に関しては、例えば文献(M.Sands,THE
PHYSICS OF ELECTRON STORA
NGE RINGS AN INTRODUTION,
SLAC−121,1970)に詳しく記載されてい
る。
【0012】電子シンクロトロンにおいて電子を加速ま
たは蓄積する場合、以上に説明した一粒子系の安定性と
同時に、多数の電子を周回させた場合に発生する集団ビ
ーム不安定性を避けることが重要である。この、電子の
集団ビーム不安定性とは、電子シンクロトロンを周回す
る電子が、真空ダクト、高周波加速空洞などの周囲の環
境との相互作用により電磁場を発生して電子自身に影響
を与え、多数の電子を周回させた場合に運動が不安定に
なる現象である。この代表的な集団ビーム不安定性とし
て、横方向バンチ結合不安定性がある。
たは蓄積する場合、以上に説明した一粒子系の安定性と
同時に、多数の電子を周回させた場合に発生する集団ビ
ーム不安定性を避けることが重要である。この、電子の
集団ビーム不安定性とは、電子シンクロトロンを周回す
る電子が、真空ダクト、高周波加速空洞などの周囲の環
境との相互作用により電磁場を発生して電子自身に影響
を与え、多数の電子を周回させた場合に運動が不安定に
なる現象である。この代表的な集団ビーム不安定性とし
て、横方向バンチ結合不安定性がある。
【0013】周回軌道1上を周回する電子が飛行方向を
変えるときに放出する放射光の利用を目的とした電子シ
ンクロトロンでは、放射光を放出したことによる電子の
エネルギー損失を補うため、高周波加速空洞6は極力低
いパワーで十分な加速電圧を得られるように設計する。
しかし、このようにした高周波加速空洞6では、電子に
エネルギーを与えるための加速用高周波周波数以外に
も、高次モードの共振周波数を放出してしまうのが普通
である。
変えるときに放出する放射光の利用を目的とした電子シ
ンクロトロンでは、放射光を放出したことによる電子の
エネルギー損失を補うため、高周波加速空洞6は極力低
いパワーで十分な加速電圧を得られるように設計する。
しかし、このようにした高周波加速空洞6では、電子に
エネルギーを与えるための加速用高周波周波数以外に
も、高次モードの共振周波数を放出してしまうのが普通
である。
【0014】このように高次モードの共振周波数(高次
モード周波数)を放出している高周波加速空洞6を電子
が通過したことにより発生する誘導電磁場は、比較的長
い時間持続する。このため、先に高周波加速空洞6を通
過したバンチによって励起された誘導電磁場が後続のバ
ンチに影響を与えることになる。そしてこれが、次のバ
ンチへと次々連鎖的に起こるので共振を起こし、周回す
る電子のベータトロン振動が発散し、電子を失ってしま
う場合がある。
モード周波数)を放出している高周波加速空洞6を電子
が通過したことにより発生する誘導電磁場は、比較的長
い時間持続する。このため、先に高周波加速空洞6を通
過したバンチによって励起された誘導電磁場が後続のバ
ンチに影響を与えることになる。そしてこれが、次のバ
ンチへと次々連鎖的に起こるので共振を起こし、周回す
る電子のベータトロン振動が発散し、電子を失ってしま
う場合がある。
【0015】この現象を横方向バンチ結合不安定性と呼
び、高次モード周波数fHOM とベータトロン振動数f
betaの少数部分(Δν)の間に、以下の式1に示す等式
がほぼ成立するときに発生する。
び、高次モード周波数fHOM とベータトロン振動数f
betaの少数部分(Δν)の間に、以下の式1に示す等式
がほぼ成立するときに発生する。
【0016】 fHOM≒fbeta=nhf0−(m+Δν)f0・・・
(1) ここで、n,mは任意の整数である。
(1) ここで、n,mは任意の整数である。
【0017】そして、横方向バンチ結合不安定性の強さ
は、不安定性の成長速度である以下の式2で示される。
は、不安定性の成長速度である以下の式2で示される。
【0018】 τinst=(eIf0βZF’)/(2E0)・・・(2) ここで、eは電子の電荷、Iはビーム電流、βは高周波
加速空洞の位置におけるベータトロン関数の値、Zはf
betaにおける高次モードの横方向カップリングインピー
ダンスの実数部分、E0 は電子のエネルギー、F’は形
状因子と呼ばれる量で後述するようにバンチの形状を反
映する項である。
加速空洞の位置におけるベータトロン関数の値、Zはf
betaにおける高次モードの横方向カップリングインピー
ダンスの実数部分、E0 は電子のエネルギー、F’は形
状因子と呼ばれる量で後述するようにバンチの形状を反
映する項である。
【0019】従って、式(2)のβを小さくするか、Z
を小さくするか、F’を小さくすれば、横方向バンチ不
安定性の成長速度τinstは小さくなり、横方向バンチ結
合不安定性は避けられる。ここで式(2)のZを小さく
するのはベータトロン振動数の調整による方法、また
は、高周波加速空洞の高次モード周波数またはインピー
ダンスを調整する方法で行われるまた、8極磁石により
ベータトロン振動数に広がりを与えランダウ減衰の効果
により抑える方法なども可能である。
を小さくするか、F’を小さくすれば、横方向バンチ不
安定性の成長速度τinstは小さくなり、横方向バンチ結
合不安定性は避けられる。ここで式(2)のZを小さく
するのはベータトロン振動数の調整による方法、また
は、高周波加速空洞の高次モード周波数またはインピー
ダンスを調整する方法で行われるまた、8極磁石により
ベータトロン振動数に広がりを与えランダウ減衰の効果
により抑える方法なども可能である。
【0020】以上の技術に関しては、例えば、文献
(H.Kobayakawa,Y.Yamazaki,
Y.Kamiya and M.Kihara,Jp
n.J.Appl.Phys.,25(1986)86
4)または文献(Y.Yamazaki,K.Taka
ta,and S.Tokumoto,IEEE Tr
ans.Nucl.Ssi.,NS−28(1981)
2915)などに記載されている。
(H.Kobayakawa,Y.Yamazaki,
Y.Kamiya and M.Kihara,Jp
n.J.Appl.Phys.,25(1986)86
4)または文献(Y.Yamazaki,K.Taka
ta,and S.Tokumoto,IEEE Tr
ans.Nucl.Ssi.,NS−28(1981)
2915)などに記載されている。
【0021】電子シンクロトロンの周回軌道1上に電子
を導入するためには、前述したように、線形加速器8に
より予備加速した電子を入射用偏向器9に取込み、ここ
で向きを変えて周回軌道1上に入射する。入射した電子
は、高周波加速空洞6により目標とするエネルギーまで
加速できるが、電子シンクロトロンの周回する電子の安
定性を考えた場合、入射する電子を十分に加速してお
き、電子シンクロトロンではあまり加速させないのが通
例である。
を導入するためには、前述したように、線形加速器8に
より予備加速した電子を入射用偏向器9に取込み、ここ
で向きを変えて周回軌道1上に入射する。入射した電子
は、高周波加速空洞6により目標とするエネルギーまで
加速できるが、電子シンクロトロンの周回する電子の安
定性を考えた場合、入射する電子を十分に加速してお
き、電子シンクロトロンではあまり加速させないのが通
例である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のように構
成されていたので、経済性を考えた電子入射機器を用い
ることができないという問題があった。即ち、経済性を
考えた場合、電子入射機器は小型化して、出射する電子
のエネルギーを小さくする必要がある。この場合は、電
子シンクロトロンの中で最終エネルギーまで電子の加速
を行うことになる。ここで、上述した横方向バンチ結合
不安定性の回避方法は、予め高エネルギーとした電子を
入射する最終エネルギー入射方式のシステムで採用され
ているものであり、低エネルギー入射方式の電子シンク
ロトロンにおいて確立された横方向バンチ結合不安定性
の回避方法は存在しない。
成されていたので、経済性を考えた電子入射機器を用い
ることができないという問題があった。即ち、経済性を
考えた場合、電子入射機器は小型化して、出射する電子
のエネルギーを小さくする必要がある。この場合は、電
子シンクロトロンの中で最終エネルギーまで電子の加速
を行うことになる。ここで、上述した横方向バンチ結合
不安定性の回避方法は、予め高エネルギーとした電子を
入射する最終エネルギー入射方式のシステムで採用され
ているものであり、低エネルギー入射方式の電子シンク
ロトロンにおいて確立された横方向バンチ結合不安定性
の回避方法は存在しない。
【0023】高エネルギーで電子を入射する電子シンク
ロトロンにおいては、通常、多数回入射方式を用いる。
これは、1回に入射する電子の数を少なくし、入射され
た電子のベータトロン振動の振幅が、放射光の放出に伴
って減衰したあと、次の電子の入射を行うようにしたも
のである。周回軌道1上に電子を入射するときは、この
周回軌道1を少し移動させて入射用偏向器9に近づけ
る。このため、すでに周回軌道1上に電子が存在してい
る場合、この電子のベータトロン振動の振幅が大きい
と、入射用偏向器9に衝突してしまい、電子が消滅して
しまう。
ロトロンにおいては、通常、多数回入射方式を用いる。
これは、1回に入射する電子の数を少なくし、入射され
た電子のベータトロン振動の振幅が、放射光の放出に伴
って減衰したあと、次の電子の入射を行うようにしたも
のである。周回軌道1上に電子を入射するときは、この
周回軌道1を少し移動させて入射用偏向器9に近づけ
る。このため、すでに周回軌道1上に電子が存在してい
る場合、この電子のベータトロン振動の振幅が大きい
と、入射用偏向器9に衝突してしまい、電子が消滅して
しまう。
【0024】ここで、周回軌道1上を周回している電子
は高周波加速空洞6を通過することによりベータトロン
振動の振幅が徐々に小さくなっていく。このことによ
り、すでに入射して周回軌道1上を周回している電子の
ベータトロン振動の振幅が十分に小さくなった後に、再
度入射を行うという作業を繰り返せば、多くの電子を入
射することができる。
は高周波加速空洞6を通過することによりベータトロン
振動の振幅が徐々に小さくなっていく。このことによ
り、すでに入射して周回軌道1上を周回している電子の
ベータトロン振動の振幅が十分に小さくなった後に、再
度入射を行うという作業を繰り返せば、多くの電子を入
射することができる。
【0025】しかし、この振幅の減衰時間は、入射電子
のエネルギーの3乗に反比例するため、入射エネルギー
を十分低くとろうとすると、振幅の減衰に要する時間が
大きくなる。これでは、振幅の減少を待っている間に、
電子の寿命がつきてしまい、すでに入射してある電子が
消滅してしまい、多数回入射しても多くの電子を入射す
ることができない。このように、入射エネルギーを十分
低くしたい場合、1回の入射で必要とする電子の数を電
子シンクロトロンに入射し、そのままこれを電子シンク
ロトロンで加速する方法をとらざるを得ない。
のエネルギーの3乗に反比例するため、入射エネルギー
を十分低くとろうとすると、振幅の減衰に要する時間が
大きくなる。これでは、振幅の減少を待っている間に、
電子の寿命がつきてしまい、すでに入射してある電子が
消滅してしまい、多数回入射しても多くの電子を入射す
ることができない。このように、入射エネルギーを十分
低くしたい場合、1回の入射で必要とする電子の数を電
子シンクロトロンに入射し、そのままこれを電子シンク
ロトロンで加速する方法をとらざるを得ない。
【0026】低いエネルギー入射方式により放射光発生
システムのコスト削減を図るには、電子シンクロトロン
への入射効率を良くして、1回の入射で十分な電流を確
保すると同時に、低エネルギー領域での安定性を満足さ
せることが不可欠である。ところが、横方向バンチ結合
不安定性の強さはエネルギーの逆数に比例するため、入
射エネルギーを低くした場合にこの安定性の確保が困難
となる。さらに、低エネルギーの電子は、地磁気・残留
磁場などの誤差磁場の影響を受けやすく、強い共鳴を起
こすため、ベータトロン振動数の選択範囲が大きく制約
される。従って、ベータトロン振動数の調整により、横
方向バンチ結合不安定性を避ける方法では、十分な効果
が得られない場合が多い。
システムのコスト削減を図るには、電子シンクロトロン
への入射効率を良くして、1回の入射で十分な電流を確
保すると同時に、低エネルギー領域での安定性を満足さ
せることが不可欠である。ところが、横方向バンチ結合
不安定性の強さはエネルギーの逆数に比例するため、入
射エネルギーを低くした場合にこの安定性の確保が困難
となる。さらに、低エネルギーの電子は、地磁気・残留
磁場などの誤差磁場の影響を受けやすく、強い共鳴を起
こすため、ベータトロン振動数の選択範囲が大きく制約
される。従って、ベータトロン振動数の調整により、横
方向バンチ結合不安定性を避ける方法では、十分な効果
が得られない場合が多い。
【0027】また、低エネルギー入射方式では、1回入
射方式の採用が不可避であるが、8極磁石により強い非
線形磁場を導入すると、ダイナミックアパーチャ(ベー
タトロン振動が安定である領域)が制限され、入射効率
が低下する。一方、高周波加速空洞の改造により、高次
モード周波数などの調整を行う方法は、高精度な予測が
困難であり、試行錯誤的な過程を伴って効率的ではない
ことと、低エネルギー電子に対する強い不安定性を抑え
るためには十分でない場合が多きことから、低エネルギ
ー入射時に用いることは困難である。
射方式の採用が不可避であるが、8極磁石により強い非
線形磁場を導入すると、ダイナミックアパーチャ(ベー
タトロン振動が安定である領域)が制限され、入射効率
が低下する。一方、高周波加速空洞の改造により、高次
モード周波数などの調整を行う方法は、高精度な予測が
困難であり、試行錯誤的な過程を伴って効率的ではない
ことと、低エネルギー電子に対する強い不安定性を抑え
るためには十分でない場合が多きことから、低エネルギ
ー入射時に用いることは困難である。
【0028】このように、従来、横方向バンチ結合不安
定性の回避手段として用いられてきた方法を、低エネル
ギー入射の電子シンクロトロンにそのまま適用するには
無理がある。そして、狭いベータトロン振動数の選択範
囲の中で、十分な入射効率を確保しつつ、低いエネルギ
ー電子に対する強力な横方向バンチ結合性をいかに抑え
るかが、低エネルギー入射方式を実現する上で重要な課
題となる。
定性の回避手段として用いられてきた方法を、低エネル
ギー入射の電子シンクロトロンにそのまま適用するには
無理がある。そして、狭いベータトロン振動数の選択範
囲の中で、十分な入射効率を確保しつつ、低いエネルギ
ー電子に対する強力な横方向バンチ結合性をいかに抑え
るかが、低エネルギー入射方式を実現する上で重要な課
題となる。
【0029】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、電子シンクロトロンに低
エネルギーで電子を入射する場合の、入射した電子の横
方向バンチ結合不安定性を抑えることを目的とする。
るためになされたものであり、電子シンクロトロンに低
エネルギーで電子を入射する場合の、入射した電子の横
方向バンチ結合不安定性を抑えることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明の電子シンクロ
トロンの制御方法は、電子の周回周波数f0 ,高周波加
速空洞の発生する高次モード周波数fHOM とクロマティ
シティξ,モーメンタムコンパクションファクターαと
を用いて示されるΔf=|ξ/αf0 +fHOM|を増大
させる方向に、クロマティシティξあるいはモーメンタ
ムコンパクションファクターαを制御することを特徴と
する
トロンの制御方法は、電子の周回周波数f0 ,高周波加
速空洞の発生する高次モード周波数fHOM とクロマティ
シティξ,モーメンタムコンパクションファクターαと
を用いて示されるΔf=|ξ/αf0 +fHOM|を増大
させる方向に、クロマティシティξあるいはモーメンタ
ムコンパクションファクターαを制御することを特徴と
する
【0031】
【作用】クロマティシティξまたはモーメンタムコンパ
クションファクターαを動かすことで、周回している電
子の集団であるバンチの振動の周波数が変化する。
クションファクターαを動かすことで、周回している電
子の集団であるバンチの振動の周波数が変化する。
【0032】
【実施例】以下、この発明について説明する。この発明
では、低エネルギー入射方式における横方向バンチ結合
不安定性の回避するためのものである。そこで、このた
めに、横方向バンチ結合不安定性の強さを表す前述した
式(2)のF’の項に注目する。このF’の項は、バン
チの持つ周波数成分を反映しており、バンチの形状(長
さ)に依存するため、形状因子と呼ばれる。
では、低エネルギー入射方式における横方向バンチ結合
不安定性の回避するためのものである。そこで、このた
めに、横方向バンチ結合不安定性の強さを表す前述した
式(2)のF’の項に注目する。このF’の項は、バン
チの持つ周波数成分を反映しており、バンチの形状(長
さ)に依存するため、形状因子と呼ばれる。
【0033】ここで、バンチを形成している電子のベー
タトロン振動数のエネルギー依存性はクロマティシティ
(ξ)と呼ばれている。電子のエネルギーのずれをΔ
e、ベータトロン振動数のずれをΔνとすると、このク
ロマティシティξは、ξ=Δν/ΔE/E0 で定義され
る。ここで、電子のエネルギーE0 、ベータトロン振動
数ν0 は、周回軌道上を周回している電子の軌道を制御
している電磁石の励磁量で決まる。実際の電子はある程
度広がったエネルギー分布を持つため、ある1つの電子
のエネルギーE、ベータトロン振動数νと、E0 ,ν0
とのずれを各々ΔE,Δνとする。
タトロン振動数のエネルギー依存性はクロマティシティ
(ξ)と呼ばれている。電子のエネルギーのずれをΔ
e、ベータトロン振動数のずれをΔνとすると、このク
ロマティシティξは、ξ=Δν/ΔE/E0 で定義され
る。ここで、電子のエネルギーE0 、ベータトロン振動
数ν0 は、周回軌道上を周回している電子の軌道を制御
している電磁石の励磁量で決まる。実際の電子はある程
度広がったエネルギー分布を持つため、ある1つの電子
のエネルギーE、ベータトロン振動数νと、E0 ,ν0
とのずれを各々ΔE,Δνとする。
【0034】このクロマティシティξが零でない場合、
シンクロトロン振動とベータトロン振動の結合により、
バンチの形状が振動する。この振動の周波数f1 は、モ
ーメンタムコンパクションファクターをαとした場合、
f1 =ξf0 /αで与えられる。ここで、モーメンタム
コンパクションファクターαは、中心エネルギーE0 を
持つ電子の軌道の周長をl0 ,エネルギーがΔEずれた
電子が描く軌道の周長をlとした場合、Δl=l−l0
とすると、α=(Δl/l0)/(ΔE/E0)で示され
るものである。
シンクロトロン振動とベータトロン振動の結合により、
バンチの形状が振動する。この振動の周波数f1 は、モ
ーメンタムコンパクションファクターをαとした場合、
f1 =ξf0 /αで与えられる。ここで、モーメンタム
コンパクションファクターαは、中心エネルギーE0 を
持つ電子の軌道の周長をl0 ,エネルギーがΔEずれた
電子が描く軌道の周長をlとした場合、Δl=l−l0
とすると、α=(Δl/l0)/(ΔE/E0)で示され
るものである。
【0035】一方、バンチは進行方向に有限であること
と、バンチを構成する個々の電子はベータトロン振動を
行っていることから、バンチの通過により静止系のモニ
タでバンチが放出する電磁波を観測していれば、δ-sig
nal =p(t)ea+b という信号が観測されるはずであ
る。なおここでa=j2πf1 t,b=j2πkνであ
る。ここでea の項が上述したバンチ形状の振動を表
し、eb の項がベータトロン振動の効果を表している。
なお、kは得られる信号が何周目のバンチであるかを示
すものである。また、p(t)は有限のバンチ長の効果
を表す定在波の項であり、そのフーリエ成分は周波数の
符号反転に対して対照的な周波数分布h(f)を持つ。
と、バンチを構成する個々の電子はベータトロン振動を
行っていることから、バンチの通過により静止系のモニ
タでバンチが放出する電磁波を観測していれば、δ-sig
nal =p(t)ea+b という信号が観測されるはずであ
る。なおここでa=j2πf1 t,b=j2πkνであ
る。ここでea の項が上述したバンチ形状の振動を表
し、eb の項がベータトロン振動の効果を表している。
なお、kは得られる信号が何周目のバンチであるかを示
すものである。また、p(t)は有限のバンチ長の効果
を表す定在波の項であり、そのフーリエ成分は周波数の
符号反転に対して対照的な周波数分布h(f)を持つ。
【0036】ここで、負の周波数は、定在波に含まれる
互いに逆方向に進行する波(exp(jωt)とexp
(−jωt)の成分)の進行方向を区別するために導入
された概念であり、形式的にどちらか一方の周波数(ω
/2π)を正と定義すると、他方が負となる。バンチ長
をδlとした場合に、h(f)の広がり(δf)は、光
速をcとしてδf=c/δl程度となる。前述の静止系
モニタに観測される信号のea (a=j2πf1 t)の
項により、周波数分布はf1 だけシフトするため、実際
に観測されるδ-signal の周波数成分h’(f)は、f
1 に中心を持つことになる。この周波数成分を持ったバ
ンチが高周波加速空洞を通過した場合、電磁波を誘起し
後続の電子のベータトロン振動に影響を与える。
互いに逆方向に進行する波(exp(jωt)とexp
(−jωt)の成分)の進行方向を区別するために導入
された概念であり、形式的にどちらか一方の周波数(ω
/2π)を正と定義すると、他方が負となる。バンチ長
をδlとした場合に、h(f)の広がり(δf)は、光
速をcとしてδf=c/δl程度となる。前述の静止系
モニタに観測される信号のea (a=j2πf1 t)の
項により、周波数分布はf1 だけシフトするため、実際
に観測されるδ-signal の周波数成分h’(f)は、f
1 に中心を持つことになる。この周波数成分を持ったバ
ンチが高周波加速空洞を通過した場合、電磁波を誘起し
後続の電子のベータトロン振動に影響を与える。
【0037】ここで、高周波加速空洞の横方向カップリ
ングインピーダンスをZ(f)としたとき、Z(f)の
実数部分によりベータトロン振動の振幅は減衰または成
長するが、δ-signal の正の周波数成分によって誘起さ
れた電磁波は減衰に寄与し、δ-signal の負の周波数成
分によって誘起された電磁波は、成長に寄与することが
知られている。従って、Z(f)の実数部部はf=±f
HOM で非常に鋭いピークを持つので、h’(−fHOM )
の大きさが、ベータトロン振動の成長速度、即ち、横方
向バンチ結合不安定性の強さを決めつけることになる。
このh’(−fHOM )が、前述した式(2)の形状因子
F’そのものである。
ングインピーダンスをZ(f)としたとき、Z(f)の
実数部分によりベータトロン振動の振幅は減衰または成
長するが、δ-signal の正の周波数成分によって誘起さ
れた電磁波は減衰に寄与し、δ-signal の負の周波数成
分によって誘起された電磁波は、成長に寄与することが
知られている。従って、Z(f)の実数部部はf=±f
HOM で非常に鋭いピークを持つので、h’(−fHOM )
の大きさが、ベータトロン振動の成長速度、即ち、横方
向バンチ結合不安定性の強さを決めつけることになる。
このh’(−fHOM )が、前述した式(2)の形状因子
F’そのものである。
【0038】以上については、文献(F.Sacher
er,Proc.9th Int.Conf.on H
igh Enerugy Accelerators,
Stanford;1974:347)に記載されてい
る。バンチ長が十分長い場合にはバンチの持つ周波数成
分の広がりが小さく、クロマティシティξまたはモーメ
ンタムコンパクションファクターαの調整によりこの周
波数分布の中心位置を変化させることで、F’が大きく
変化する。従って、バンチ長が長い場合には、ξあるい
はαを調整することで、F’を低減する方向(バンチの
周波数成分の中心を高次モード周波数からはなす方向)
にする方法が、横方向バンチ結合不安定性を回避するた
めに有効であることがわかる。
er,Proc.9th Int.Conf.on H
igh Enerugy Accelerators,
Stanford;1974:347)に記載されてい
る。バンチ長が十分長い場合にはバンチの持つ周波数成
分の広がりが小さく、クロマティシティξまたはモーメ
ンタムコンパクションファクターαの調整によりこの周
波数分布の中心位置を変化させることで、F’が大きく
変化する。従って、バンチ長が長い場合には、ξあるい
はαを調整することで、F’を低減する方向(バンチの
周波数成分の中心を高次モード周波数からはなす方向)
にする方法が、横方向バンチ結合不安定性を回避するた
めに有効であることがわかる。
【0039】この方法を図解したものが図1である。図
1において、11はバンチ長が長い場合(〜60セン
チ)の周波数成分であり、12はバンチ長が短い場合
(〜6センチ)の周波数成分である。そして、形状因子
F’を示す縦軸は、上述したように横方向バンチ結合不
安定性の強さに関与する値であり、小さいほど横方向バ
ンチ結合不安定性が小さいことを示すものである。高周
波加速空洞の負の高次モード周波数−fHOM に相当する
値F’11,F’12がそれぞれの場合の形状因子であり、
周波数成分11の場合には、f1 の位置を少し負の方向
に変化させただけで、形状因子の値F’11が大きく減少
し、横方向バンチ結合不安定性が回避できる。
1において、11はバンチ長が長い場合(〜60セン
チ)の周波数成分であり、12はバンチ長が短い場合
(〜6センチ)の周波数成分である。そして、形状因子
F’を示す縦軸は、上述したように横方向バンチ結合不
安定性の強さに関与する値であり、小さいほど横方向バ
ンチ結合不安定性が小さいことを示すものである。高周
波加速空洞の負の高次モード周波数−fHOM に相当する
値F’11,F’12がそれぞれの場合の形状因子であり、
周波数成分11の場合には、f1 の位置を少し負の方向
に変化させただけで、形状因子の値F’11が大きく減少
し、横方向バンチ結合不安定性が回避できる。
【0040】低エネルギー入射方式の電子シンクロトロ
ンに、線形加速器などの入射器から連続的な電子ビーム
を入射した場合、放射光の放出によるバンチ長の減衰が
ほとんどないため、比較的長い入射時のバンチ長が保存
する。この場合には、上述の手法による横方向バンチ結
合不安定性の回避が有効である。逆に、エネルギーが高
くなると、放射光の放出によってバンチ長が減衰し、バ
ンチの長さは入射時よりかなり短くなる。その結果、バ
ンチは広い周波数分布を持つため、図1の周波数成分1
2に示すように中心周波数f1 を変化させても、F’12
を低減することは困難となる。
ンに、線形加速器などの入射器から連続的な電子ビーム
を入射した場合、放射光の放出によるバンチ長の減衰が
ほとんどないため、比較的長い入射時のバンチ長が保存
する。この場合には、上述の手法による横方向バンチ結
合不安定性の回避が有効である。逆に、エネルギーが高
くなると、放射光の放出によってバンチ長が減衰し、バ
ンチの長さは入射時よりかなり短くなる。その結果、バ
ンチは広い周波数分布を持つため、図1の周波数成分1
2に示すように中心周波数f1 を変化させても、F’12
を低減することは困難となる。
【0041】従って、高エネルギー入射方式を採用した
従来の電子シンクロトロンでは、以上に示した方法で
は、横方向結合不安定性の回避、すなわちビーム不安定
性の回避はなされない。そして、上述の方法でビーム不
安定性を抑えるためには、電子シンクロトロンがクロマ
ティシティξまたはモーメンタムコンパクションファク
ターαを調整する機能を具備していることが必要条件と
なる。
従来の電子シンクロトロンでは、以上に示した方法で
は、横方向結合不安定性の回避、すなわちビーム不安定
性の回避はなされない。そして、上述の方法でビーム不
安定性を抑えるためには、電子シンクロトロンがクロマ
ティシティξまたはモーメンタムコンパクションファク
ターαを調整する機能を具備していることが必要条件と
なる。
【0042】ところで、前述したように、収束型4極磁
石3,非収束型4極磁石4(図2)の部分では、周回し
ている電子の振動の振幅を抑えるようにしているが、エ
ネルギーが過大な方向にずれている電子は、ここでその
ベータトロン振動数をエネルギーのずれていない電子の
振動数より、その振動数を減ずる方向に修正され、すな
わち負のクロマティシティξが発生する。ここで、ある
エネルギーのずれた電子が描く軌道は、エネルギー分散
関数により表すことができるが、このエネルギー分散関
数が零でない場所に6極磁石を設置することにより、ク
ロマティシティを調節でき、バンチの横方向結合不安定
性の回避が可能となる。
石3,非収束型4極磁石4(図2)の部分では、周回し
ている電子の振動の振幅を抑えるようにしているが、エ
ネルギーが過大な方向にずれている電子は、ここでその
ベータトロン振動数をエネルギーのずれていない電子の
振動数より、その振動数を減ずる方向に修正され、すな
わち負のクロマティシティξが発生する。ここで、ある
エネルギーのずれた電子が描く軌道は、エネルギー分散
関数により表すことができるが、このエネルギー分散関
数が零でない場所に6極磁石を設置することにより、ク
ロマティシティを調節でき、バンチの横方向結合不安定
性の回避が可能となる。
【0043】一方、挿入光源を設置するため、エネルギ
ー分散関数が直線部分で零となるように設計したアクロ
マティックな電子シンクロトロンでは、アクロマティッ
ク条件からずらすことでモーメンタムコンパクションフ
ァクターαを変化させることが可能である。ここで、低
エネルギー状態における横方向バンチ不安定性を回避す
る必要があるのは、特に電子を周回軌道上に入射すると
きであるが、このときはアクロマティック条件を成立さ
せる必要がない。すなわち、設計上の周回軌道上をはず
れた電子がないアクロマティックな状態は、放射光を取
り出すときには必要となるが、電子を入射させるとき
は、このようにアクロマティックである必要がない。従
って、余分なハードウエアを追加することなく、制御方
法の変更のみで不安定性の回避が可能である。
ー分散関数が直線部分で零となるように設計したアクロ
マティックな電子シンクロトロンでは、アクロマティッ
ク条件からずらすことでモーメンタムコンパクションフ
ァクターαを変化させることが可能である。ここで、低
エネルギー状態における横方向バンチ不安定性を回避す
る必要があるのは、特に電子を周回軌道上に入射すると
きであるが、このときはアクロマティック条件を成立さ
せる必要がない。すなわち、設計上の周回軌道上をはず
れた電子がないアクロマティックな状態は、放射光を取
り出すときには必要となるが、電子を入射させるとき
は、このようにアクロマティックである必要がない。従
って、余分なハードウエアを追加することなく、制御方
法の変更のみで不安定性の回避が可能である。
【0044】これらのクロマティシティξとモーメンタ
ムコンパクションファクターαを制御する際に、問題と
なる高次モード周波数をfHOM (>0)とした場合、−
fHO M におけるバンチの周波数成分が不安定性を導くこ
とから、Δf=|ξ/αf0+fHOM |を拡大する方向
に、ξあるいはαを調整することが要件となる。ただ
し、ξは符号を含めて考えるものとする。なお、入射直
後のバンチの持つ周波数成分は、加速用高周波周波数f
RFの数倍程度の広がりしか持たないので、上記Δfの値
もfRFの数倍程度まで拡大すれば十分である。
ムコンパクションファクターαを制御する際に、問題と
なる高次モード周波数をfHOM (>0)とした場合、−
fHO M におけるバンチの周波数成分が不安定性を導くこ
とから、Δf=|ξ/αf0+fHOM |を拡大する方向
に、ξあるいはαを調整することが要件となる。ただ
し、ξは符号を含めて考えるものとする。なお、入射直
後のバンチの持つ周波数成分は、加速用高周波周波数f
RFの数倍程度の広がりしか持たないので、上記Δfの値
もfRFの数倍程度まで拡大すれば十分である。
【0045】以下この発明の1実施例を図を参照して説
明する。図2に、この発明に関わる低エネルギー入射を
採用した電子シンクロトロンの1例を示す。同図におい
て、1はこの電子シンクロトロンの電子が周回する周長
52.8mの周回軌道、2は加工の容易な長方形(re
ctangular型)の周回している電子の運動方向
を変えて周回軌道1上に電子を周回させる偏向磁石、3
は周回軌道1を周回している電子の水平方向の振動を抑
えるための収束型4極磁石(QF)、4は周回軌道1を
周回している電子の垂直方向の振動を抑えるための非収
束型4極磁石(QD)、5は周回軌道1の短直線部に設
置されアクロマティック条件を得るための収束型4極磁
石(QFC)である。
明する。図2に、この発明に関わる低エネルギー入射を
採用した電子シンクロトロンの1例を示す。同図におい
て、1はこの電子シンクロトロンの電子が周回する周長
52.8mの周回軌道、2は加工の容易な長方形(re
ctangular型)の周回している電子の運動方向
を変えて周回軌道1上に電子を周回させる偏向磁石、3
は周回軌道1を周回している電子の水平方向の振動を抑
えるための収束型4極磁石(QF)、4は周回軌道1を
周回している電子の垂直方向の振動を抑えるための非収
束型4極磁石(QD)、5は周回軌道1の短直線部に設
置されアクロマティック条件を得るための収束型4極磁
石(QFC)である。
【0046】また、6は周回している電子に加速用高周
波周波数125MHz(fRF)を加える高周波加速空
洞、7はクロマティシティを調節するための6極磁石、
8は電子15MeVまで予備加速して供給する線形加速
器、9は線形加速器8を出射した電子を周回軌道1上に
のせるための入射用偏向器である。線形加速器8で予備
加速された電子は、22個のバンチになって周回し、こ
の電子シンクロトロンで800MeVまで加速される。
偏向磁石2における電子の軌道半径は1.8mであり、
この偏向磁石の磁場強度は、電子のエネルギー15Me
Vに対応する0.027Tから800MeVに対応する
1.44Tまで比例して変化する。
波周波数125MHz(fRF)を加える高周波加速空
洞、7はクロマティシティを調節するための6極磁石、
8は電子15MeVまで予備加速して供給する線形加速
器、9は線形加速器8を出射した電子を周回軌道1上に
のせるための入射用偏向器である。線形加速器8で予備
加速された電子は、22個のバンチになって周回し、こ
の電子シンクロトロンで800MeVまで加速される。
偏向磁石2における電子の軌道半径は1.8mであり、
この偏向磁石の磁場強度は、電子のエネルギー15Me
Vに対応する0.027Tから800MeVに対応する
1.44Tまで比例して変化する。
【0047】この実施例における電子シンクロトロンの
代表的な運転条件は、動作点の水平垂直各方向のベータ
トロン振動数の組み合わせが(3.25,1.25)
で、かつ、収束型4極磁石3が配置される長直線部での
エネルギー分散関数が零となる、すなわち、長直線部で
アクロマティックな状態である。ここで、4極磁石の強
さを、K=(B’lQUAD)/(3.33E0 )と定義す
る。ただし、B’(T/m)は4極磁石における水平方
向の磁場分布をxで1回微分したもの、lQUAD(m)は
4極磁石の周回軌道1方向の長さ、E0 (GeV)は電
子のエネルギーである。
代表的な運転条件は、動作点の水平垂直各方向のベータ
トロン振動数の組み合わせが(3.25,1.25)
で、かつ、収束型4極磁石3が配置される長直線部での
エネルギー分散関数が零となる、すなわち、長直線部で
アクロマティックな状態である。ここで、4極磁石の強
さを、K=(B’lQUAD)/(3.33E0 )と定義す
る。ただし、B’(T/m)は4極磁石における水平方
向の磁場分布をxで1回微分したもの、lQUAD(m)は
4極磁石の周回軌道1方向の長さ、E0 (GeV)は電
子のエネルギーである。
【0048】ここで、アクロマティックな条件を得るの
に必要なQFC5の強さは、0.925であり、このと
き動作点の水平垂直各方向のベータトロン振動数の組み
合わせを(3.25,1.25)に設定するには、QF
3が0.521,QD4が−0.282とする必要があ
る。ただし以上の値は、各4極磁石の1個あたりの強さ
である。また、lQUADにも若干依存するため、QFC5
の強さの正確な値は、これを考慮して計算する必要があ
る。なお、QFC5の強さを表す式には、分母にE0 が
含まれているため、その絶対的な強さB’はエネルギー
に比例して変化させる。
に必要なQFC5の強さは、0.925であり、このと
き動作点の水平垂直各方向のベータトロン振動数の組み
合わせを(3.25,1.25)に設定するには、QF
3が0.521,QD4が−0.282とする必要があ
る。ただし以上の値は、各4極磁石の1個あたりの強さ
である。また、lQUADにも若干依存するため、QFC5
の強さの正確な値は、これを考慮して計算する必要があ
る。なお、QFC5の強さを表す式には、分母にE0 が
含まれているため、その絶対的な強さB’はエネルギー
に比例して変化させる。
【0049】以上示した条件におけるモーメンタムコン
パクションファクターαは0.025、補正を行わない
場合のx方向クロマティシティξは−3程度となる。周
回周波数f0 は5.682MHzであるから、f1 はお
およそ−680MHzである。一方、加速用高周波周波
数が125MHzの高周波加速空洞6では、x方向のベ
ータトロン振動に強い影響を与える高次モード周波数の
存在がfHOM =493MHz付近に確認されている。
パクションファクターαは0.025、補正を行わない
場合のx方向クロマティシティξは−3程度となる。周
回周波数f0 は5.682MHzであるから、f1 はお
およそ−680MHzである。一方、加速用高周波周波
数が125MHzの高周波加速空洞6では、x方向のベ
ータトロン振動に強い影響を与える高次モード周波数の
存在がfHOM =493MHz付近に確認されている。
【0050】ここで、電子を入射する際のバンチの長さ
を正確に予測することは困難であるが、可能な最大バン
チ長(周長をバンチ数で割った2.4m)の4分の1程
度である60cmと仮定すれば、形状因子とf1 ,f
HOM の関係は、前述したように、図1に示すようにな
る。従って、例えば、f1 を負の方向に300MHz移
動させることで、F’11の値を小さくすることが可能で
あり、横方向バンチ結合不安定性の強さを十分小さく抑
えることが可能である。
を正確に予測することは困難であるが、可能な最大バン
チ長(周長をバンチ数で割った2.4m)の4分の1程
度である60cmと仮定すれば、形状因子とf1 ,f
HOM の関係は、前述したように、図1に示すようにな
る。従って、例えば、f1 を負の方向に300MHz移
動させることで、F’11の値を小さくすることが可能で
あり、横方向バンチ結合不安定性の強さを十分小さく抑
えることが可能である。
【0051】f1 をdf1 =−300MHzだけ移動さ
せる方法として、図2に示したように6極磁石7を4つ
の短直線部それぞれ配置した場合、これらに必要な励磁
量は、df1 =f0 ξsxt/α=−300×106 (ξ
sxt =4βηG/4π)の式によって与えられる。従っ
て、6極磁石7の位置におけるx方向ベータ関数の値β
x =3mとエネルギー分散関数の値η=1.5mを代入
することにより、6極磁石7一個当たりの励磁量G=−
0.92(m-2)が得られる。
せる方法として、図2に示したように6極磁石7を4つ
の短直線部それぞれ配置した場合、これらに必要な励磁
量は、df1 =f0 ξsxt/α=−300×106 (ξ
sxt =4βηG/4π)の式によって与えられる。従っ
て、6極磁石7の位置におけるx方向ベータ関数の値β
x =3mとエネルギー分散関数の値η=1.5mを代入
することにより、6極磁石7一個当たりの励磁量G=−
0.92(m-2)が得られる。
【0052】一方、クロマティシティξはそのままで、
モーメンタクコンパクションファクターαを変化させる
場合には、f1 =f0 ξ/α’=(−600−300)
×106 の式から、α’=0.0174程度とする必要
がある。このためには、QFC5を3%程度強めればよ
いが、動作点を変化させないためには、同時にQF3を
1%弱め、QD4の絶対値を1%強める必要がある。従
って、このようにモーメンタクコンパクションファクタ
ーαを変化させたい場合は、各4極磁石の励磁量を若干
変化させるだけでよい。なお、上記した数値は、あくま
で計算上の値であり、実際の制御量は実測値の基づいて
決定する必要がある。
モーメンタクコンパクションファクターαを変化させる
場合には、f1 =f0 ξ/α’=(−600−300)
×106 の式から、α’=0.0174程度とする必要
がある。このためには、QFC5を3%程度強めればよ
いが、動作点を変化させないためには、同時にQF3を
1%弱め、QD4の絶対値を1%強める必要がある。従
って、このようにモーメンタクコンパクションファクタ
ーαを変化させたい場合は、各4極磁石の励磁量を若干
変化させるだけでよい。なお、上記した数値は、あくま
で計算上の値であり、実際の制御量は実測値の基づいて
決定する必要がある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電子シンクロトロンに低エネルギーで電子を入射す
る場合の、入射した電子の横方向バンチ結合不安定性を
抑えることができるという効果がある。従って、横方向
バンチ結合不安定性を抑えつつ、一回の入射で十分な電
流を確保することが可能となる。そして、低エネルギー
入射方式の実現が可能となり、放射線発光装置の大幅な
コスト削減が達成できる。
ば、電子シンクロトロンに低エネルギーで電子を入射す
る場合の、入射した電子の横方向バンチ結合不安定性を
抑えることができるという効果がある。従って、横方向
バンチ結合不安定性を抑えつつ、一回の入射で十分な電
流を確保することが可能となる。そして、低エネルギー
入射方式の実現が可能となり、放射線発光装置の大幅な
コスト削減が達成できる。
【図1】形状因子とf1 ,fHOM の関係を示す説明図で
ある。
ある。
【図2】電子シンクロトロンの概略的な構成を示す平面
図である。
図である。
1 周回軌道 2 偏向磁石 3 収束型4極磁石(QF) 4 非収束型4極磁石(QD) 5 収束型4極磁石(QFC) 6 高周波加速空洞 7 6極磁石 8 線形加速器 9 入射用偏向器 11,12 周波数成分
Claims (4)
- 【請求項1】 電子を偏向させる偏向磁石と、電子を軌
道上に収束させる4極磁石と、電子にエネルギーを供給
する高周波加速空洞とを用いて、電子を周回軌道上に周
回させながら前記電子の加速または蓄積を行う電子シン
クロトロンにおいて、 前記電子の周回周波数f0 ,前記高周波加速空洞の発生
する高次モード周波数fHOM とクロマティシティξ,モ
ーメンタムコンパクションファクターαとを用いて示さ
れるΔf=|ξ/αf0 +fHOM |を増大させる方向
に、前記クロマティシティξあるいはモーメンタムコン
パクションファクターαを制御することを特徴とする電
子シンクロトロンの制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子シンクロトロンの制
御方法において、 前記Δfの値が前記高周波加速空洞による前記電子にエ
ネルギーを供給するための加速用高周波周波数の数倍程
度以下となるように、前記クロマティシティξあるいは
モーメンタムコンパクションファクターαを制御するこ
とを特徴とする電子シンクロトロンの制御方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電子シン
クロトロンの制御方法において、 6極磁石を用いて前記クロマティシティξを制御するこ
とを特徴とする電子シンクロトロンの制御方法。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の電子シン
クロトロンの制御方法において、 前記電子シンクロトロンとしてアクロマティック条件が
成立するものを用い、 このアクロマティック条件をずらすことで前記モーメン
タムコンパクションファクターαを制御することを特徴
とする電子シンクロトロンの制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22675093A JPH0765997A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 電子シンクロトロンの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22675093A JPH0765997A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 電子シンクロトロンの制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0765997A true JPH0765997A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16850027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22675093A Pending JPH0765997A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 電子シンクロトロンの制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765997A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006244879A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Hiroshige Yamada | 荷電粒子の加速方法及び荷電粒子周回装置 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22675093A patent/JPH0765997A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006244879A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Hiroshige Yamada | 荷電粒子の加速方法及び荷電粒子周回装置 |
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