JPH076768Y2 - 飼育槽 - Google Patents

飼育槽

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JPH076768Y2
JPH076768Y2 JP1989023457U JP2345789U JPH076768Y2 JP H076768 Y2 JPH076768 Y2 JP H076768Y2 JP 1989023457 U JP1989023457 U JP 1989023457U JP 2345789 U JP2345789 U JP 2345789U JP H076768 Y2 JPH076768 Y2 JP H076768Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は魚介類の養殖、飼育槽に関するものである。
(背景技術) イワナ、マス等の魚を養殖、飼育する際に、養殖、飼育
槽でこれら魚を生育させる場合がある。これら養殖、飼
育槽では、魚を効率的に、かつ健康に養殖、飼育できる
ことが重要である。飼育槽では魚を生育環境を良好に保
つことが、魚の品質を向上させるうえで必要となる。
魚の生育時には、たくさん飼料を与えて魚を太らせる
が、同時に魚の肉質も商品価値の点からみて重要であ
る。すなわち、飼料をたくさん与えれば魚は太るが、た
だ単に太らせると肉の締まりがなく、肉がぶよぶよした
感じになって食味がおちる。このため、従来、魚肉に繊
維質状態をつくって魚の肉を締まらせるため、流水中で
魚を泳がせて魚の運動をさせる方法がなされている。す
なわち、飼育槽内で水を流し流水中で魚を泳がせること
によって魚肉を締まらせるようにするのである。
ところで、本考案者は、魚を輸送する際に、魚を弱らせ
ずに輸送できる輸送装置を既に開発した(特願昭63-126
498号)。この輸送装置は、魚から排出されて水中に混
入する二酸化炭素を除去することによって、魚を長時間
にわたって弱らせることなく生かして収容できるように
したもので、水中の二酸化炭素が魚の環境にたいして非
常に悪影響を及ぼすこと、また、この二酸化炭素を除去
することによって魚の収容能力を増大させることができ
るとともに、長時間の輸送が可能になることを明らかに
した。上記輸送装置は水および魚を収容する密閉容器
と、密閉容器の気相中の二酸化炭素を吸着して除去する
吸着部とを備えたものである。
上記のように二酸化炭素は魚の生育環境に非常に悪影響
を及ぼすものであり、この二酸化炭素を除去することに
よって生育環境を大きく改善できる。この二酸化炭素に
よる影響は密閉容器に限らず、飼育槽などにおいても同
様である。
本願考案は、魚類の飼育槽の生育環境を改善して、より
多くの魚を収容できるとともに、健康に生育させること
ができ、また魚肉の質もよい魚を得ることのできる簡易
な構造の飼育槽を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するための次の構成をそなえ
る。
すなわち、魚を養殖、飼育する流水式の飼育槽におい
て、水車等の流水部への水没深さを適宜可変に設定し
て、飼育槽内の流速を深さに応じて適宜変化させる流水
部と、該流水部の下流で流れを遮るように、ほぼ水面上
の位置で上部が軸支され、下端が飼育槽の底から若干離
間して回動自在に支持された回動板とを備えたことを特
徴とする。
また、前記回動板の下流に、飼育槽内の流れを遮るよう
に板面を流れ方向とほぼ垂直に設置すると共に、飼育槽
の底の流れを制御すべく、鉛直方向の設置位置が可変に
設定される遮蔽板を備えたことを特徴とする。
(作用) 流水部によって飼育槽の深さ方向での流速を種々変え
る。飼育槽内の速度が遅いときは回動板がほぼ鉛直方向
を向き、回動板によって水流が遮られて飼育槽の底に近
い部分で水流が生じる。また、流速が速くなると回動板
が斜めに浮き上がり飼育槽の中間深さまで水流が生じ、
さらに、流速が速くなると回動板がほぼ水平になって飼
育槽全体に水流が生じる また、前記回動板の下流に遮蔽板を設置し、飼育槽内で
遮蔽板を鉛直方向に動かすことによって飼育槽の底部分
での流れを変えることができる。たとえば、遮蔽板の下
端を飼育槽の底に近づけるようにすることにより、飼育
槽の底近くでの流れを生じさせて底部分のよどみを防止
することができる。
(実施例) 以下本考案の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は、本考案に係る飼育槽の一実施例を示す説明図
で、第2図は飼育槽を上方から見た説明図である。
実施例の飼育槽は複数個の飼育槽が流れ方向に配置さ
れ、上流の飼育槽から下流の飼育槽へ順次水が流れ込む
ように構成される。
10は飼育槽で、図の左側が上流側である。12は水流と直
角に飼育槽を仕切る仕切壁で、各飼育槽を出る水は、仕
切壁12の上縁をのりこえるようにして次の飼育槽へ流れ
込む。
14は飼育槽10の上流側の仕切壁12に近い位置に設置され
る水車である。水車14は仕切壁12と平行に配され、水面
上から水中に水没して上下動できるように構成される。
水車14はこれを回転駆動する駆動装置に連繋され、その
回転速度が任意に設定され、水流の速さが調節される。
16は前記水車14の下流側に水車14と平行に設置される回
動板である。回動板16は長方形状の板状体であり、板状
体の上縁部がほぼ水面上の位置で回動自在に軸支され、
板状体の下部側はフリー状態である。すなわち、回動板
16は自重によって下がっている。回動板16の下縁は飼育
槽10の底から若干離れている。
18は飼育槽10内における水流の速さを深さ方向で調節す
るための遮蔽板である。遮蔽板18は飼育槽10内に設置す
る深さを適宜変えて使用するもので、下縁を飼育槽10の
底から若干離して設置したり、底につけたりして用い
る。
次に、この飼育槽の使用方法について説明する。飼育槽
10では上流から水が流れ込むことによって下流に向けて
常時水流が生じる。水車14を水中にセットして水車14を
駆動すると、飼育槽10内に水流が発生する。この水車14
による水流の勢いによって回動板16は上端縁を軸として
水中に下がっているから、水車14による水流の速さに応
じて回動角度が変化する。すなわち、水車14による水流
が遅いときは回路板16はほぼ鉛直位置にあり、水流が速
くなると傾き角度が大きくなり、水流がきわめて速くな
ると回動板16はほぼ水平になる。
回動板16は下に下がった状態でその下縁は飼育槽10の底
からやや離れているから、水車14によって引き起こされ
た水流は回動板16の下側をとおって飼育槽10の底付近の
水流をいおこしながら下流側へ流れる。通常の飼育槽で
は仕切壁12をのりこえて流れ込むだけであるので、水面
近くの流れが速く、底付近では流れがよどむようになる
が、この実施例のように水車14によって生じた水流を回
動板16によって飼育槽10の底付近から流れるようにする
と、飼育槽10内での水のよどみがなくなり水の循環、拡
散がきわめて効果的になされる。このように飼育槽10内
全体で水を動かすと、魚の生育環境を改善するために重
要な前述した二酸化炭素の除去の効果も大きく発揮でき
るようになる。
また、魚の糞は底付近に堆積するが、上記のように底付
近で水流を起こるようにすると底にたまった糞が水流と
ともにどんどんと下流側に押し流されるから、糞が滞留
することがなく、下流で糞を集めて取り除くことも容易
にできて、飼育槽内で糞が堆積することを防止すること
ができ、これによって生存環境をさらに改良できる。
また、上記のように水車14によって水流を起こすことは
同時に、飼育槽10内で魚に運動をさせることにもなり、
肉質を締まらせて食味を向上させることができる。魚に
強い運動をさせる場合は回動板16が水平になるぐらいの
速さで水車14を駆動して水流をおこし、えさを与えるよ
うな場合には水流の速さを遅くする。水車14による水流
の速さに応じて回動板16が回動し、回動板16の回動角度
が変化することにより飼育槽10内での流れの速さが深さ
方向で変わるようになる。
第2図で20は回動板16の両側で開閉するように設けた開
閉板である。この開閉板20は回動板16の側方からの流れ
を遮るようにしたり、遮蔽板18にあたって反射する流れ
をおさえる作用をなすものである。
また、前記遮蔽板18は回動板16と同じく飼育槽10内での
流れを調節するためのもので、図のように遮蔽板18の下
縁を飼育槽10の底から若干離しておくことにより、底部
分での流れを起こしやすくする。
第3図は流水式の飼育槽における遮蔽板18の設置例を示
すもので、飼育槽10内の上流側と下流側の仕切り壁12に
平行にそれぞれ遮蔽板18a、18bを設置している。各遮蔽
板18a、18bは鉛直方向に上下動できるように設置されて
おり、遮蔽板18a、18bを適宜位置に設置することによっ
て、飼育槽10内に適切な水流を起こさせることができ
る。第3図(a)は飼育槽の流れ込み部と出口で、それ
ぞれ遮蔽板18a、18bの下縁を底から離して設置した例
で、上流から流れ込んだ水は遮蔽板18aの下縁を通って
飼育槽10の底付近から流れ出し、出口側でまた底から流
れ出すようにしている。
飼育槽の中間に遮蔽板18c、18dを設置してもちろんよ
く、底付近での水流を多くしたい場合には第3図(b)
のように底のみをあけて設置し、中間で水流を水面上へ
もってきたい場合には第3図(a)のように後ろの遮蔽
板18dではその上縁をのりこえるように設置する。この
ように、水流を水面へ向けて流すのは、水面で水を空気
に触れさせて、抜気しやすくするためである。これによ
って、前述した二酸化炭素の除去もしやすくなる。
また、第3図(c)に示すように、遮蔽板によって飼育
槽を仕切って区画に分けるようにして用いる方法も効果
的である。この場合は各々の遮蔽板の下端を底からやや
離し、水流が底で生じるようにする。このようなかたち
の飼育槽は水流が底で生じて水の循環がよくなること
と、糞の滞留がなくなることの利点の他、もっとも上流
の区画で餌を入れるだけで、上流から下流の区画へ底の
水流によって餌が運ばれ順に餌を与えることができると
いう利点がある。上流から下流へ餌が運ばれる際、餌は
水流によってまき上がるようになり、動いている餌をよ
く食べるという魚の習性にもかなって好適な餌与えがで
きる。
なお、第3図(c)で19は飼育槽の出口に設ける網を示
しているが、図のように出口部分に底から水面へ向かう
流れを起こさせるように遮蔽板を設置すると、網19部分
で水がまくように動くので、網19にごみが付着しにくく
なるという効果がある。遮蔽板を使用せず、単に、流水
させている場合は、網にごみなどが付着して網の目がつ
まってしまい、しばしば、ごみを取り除かねばならない
のであるが、遮蔽板を用いることによってごみが網部分
でおどって付着しにくくなり、網19の目がつまることが
効果的に防止できるのである。
このように、飼育槽内に遮蔽板を設置する操作は非常に
単純であるが、飼育槽内の水を循環させる効果として大
きく作用し、これだけでも飼育槽10から二酸化炭素を除
去する大きな効果が得られる。もちろん、第1図に示す
ように飼育槽10に水車を沈めて水流を起こさせる方法と
併用することによってされに効果的である。
上述した各飼育槽では、飼育槽の全体にわたって水流を
おこすようにしているから、飼育槽全体が十分に機能
し、より多くの魚を収容して生育させることが可能とな
る。すなわち、従来の流水方式の飼育槽では飼育槽の30
%程度しか機能しないが、本実施例の飼育槽によれば飼
育槽がほぼ100%機能し、従来の2倍程度の魚を収納す
ることが可能である。
また、前述したように、魚の生育環境では水中に二酸化
炭素が混入していることが非常に悪影響を与えるが、水
の循環を盛んにすることによって水中の二酸化炭素が除
去されやすくなり、魚の生育環境が改善できて一層多く
の魚を収容することが可能となる。
なお、第1図で水車14は上下動が可能であり、適宜上下
動させて、水面上に位置した際には、水車14で水をバブ
リングして空気を混入すると同時に水中の二酸化炭素等
の気体を抜気するようにし、水中では水流を起こすよう
にしながら用いることもできる。また、水車14の深さを
変えてやることによって、飼育槽10内での水流の速さを
深さによっていろいろ変えるようにすることもできる。
以上、本考案について好適な実施例を挙げて種々説明し
たが、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、
考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のはもちろんのことである。
(考案の効果) 本考案の飼育槽によれば、流水部と回動板を利用するこ
とによって飼育槽の全体で水流をおこすことができ、二
酸化炭素の除去効果によってより多くの魚を収容して生
育させることが可能になる。また。飼育槽内で水流を起
こすことにより、魚の適当な運動をさせることができ、
魚の肉質を良くすることができて魚の品質を向上させる
ことができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本考案に係る飼育槽の一実施例を
示す説明図、第3図は遮蔽板の設置例を示す説明図であ
る。 10……飼育槽、12……仕切壁、14……水車、16……回動
板、18、18a、18b……遮蔽板、20……開閉板。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚を養殖、飼育する流水式の飼育槽におい
    て、 水車等の流水部への水没深さを適宜可変に設定して、飼
    育槽内の流速を深さに応じて適宜変化させる流水部と、 該流水部の下流で流れを遮るように、ほぼ水面上の位置
    で上部が軸支され、下端が飼育槽の底から若干離間して
    回動自在に支持された回動板とを備えたことを特徴とす
    る飼育槽。
  2. 【請求項2】前記回動板の下流に、飼育槽内の流れを遮
    るように板面を流れ方向とほぼ垂直に設置すると共に、
    飼育槽の底の流れを制御すべく、鉛直方向の設置位置が
    可変に設定される遮蔽板を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の飼育槽。
JP1989023457U 1989-02-28 1989-02-28 飼育槽 Expired - Lifetime JPH076768Y2 (ja)

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JP1989023457U JPH076768Y2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 飼育槽

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JP1989023457U JPH076768Y2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 飼育槽

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Publication Number Publication Date
JPH02113962U JPH02113962U (ja) 1990-09-12
JPH076768Y2 true JPH076768Y2 (ja) 1995-02-22

Family

ID=31242465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989023457U Expired - Lifetime JPH076768Y2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28 飼育槽

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6268591A (ja) * 1985-09-20 1987-03-28 Toshiro Sekine 閉回路型循環水槽

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JPH02113962U (ja) 1990-09-12

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