JPH0768165B2 - 不飽和化合物製造のためにニトリル類を用いる改良方法 - Google Patents

不飽和化合物製造のためにニトリル類を用いる改良方法

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JPH0768165B2
JPH0768165B2 JP10223386A JP10223386A JPH0768165B2 JP H0768165 B2 JPH0768165 B2 JP H0768165B2 JP 10223386 A JP10223386 A JP 10223386A JP 10223386 A JP10223386 A JP 10223386A JP H0768165 B2 JPH0768165 B2 JP H0768165B2
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    • C07C69/52Esters of acyclic unsaturated carboxylic acids having the esterified carboxyl group bound to an acyclic carbon atom
    • C07C69/533Monocarboxylic acid esters having only one carbon-to-carbon double bond
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C233/00Carboxylic acid amides
    • C07C233/01Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C233/02Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals
    • C07C233/09Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of an acyclic unsaturated carbon skeleton

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はα,β−エチレン性不飽和のアミド化合物、酸
類及びエステル類の製造方法に関し、そして中でもメタ
クリルアミドの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
不飽和の有機化合物類は一般にケトンシアンヒドリンを
濃硫酸により高温度において処理して不飽アミドを形成
させることにより製造される。このアミド化合物はその
まま分離されるか、又は水と反応させて対応する不飽和
酸を形成させるか、或いは水及びアルコールと反応させ
て対応する不飽和エステルを形成させる。上記の不飽和
アミドを含む反応生成混合物は通常アルコールと反応さ
せるか、又は水及びアルコールと反応させて不飽和の酸
及びエステルをそれぞれ作り出す。このような種々の方
法は例えば米国特許第2,101,821号、同2,101,822号及び
同2,140,469号の各公報等の技術文献に記述されてい
る。
種々の化学的工程の工業における省エネルギー及び工程
経済性が強調されるにつれて収率の改善と所要エネルギ
ーの低下とに注目が集まつている。
メタクリルアミド(MAMと略記する)はアセトンシアン
ヒドリン(ACNと略記する)及び高濃度硫酸の混合物を
加熱することによつて作り出すことができる。MAMは中
間生成物であるα−スルフアイトイソブチルアミド(SI
BAMと略記する)から作り出される。この系の中に外来
性の水が存在することは所望の中間生成物SIBAMの一部
分が望ましくないα−ヒドロキシイソブチルアミド(HI
BAMと略記する)に変化することをもたらす。HIBAMは反
応温度を約150℃まで上昇させなければ副反応生成物と
して残留し、その際、HIBAMはまた少なくともその一部
分がMAMに変わる。しかしその反応速度は高温度におい
ても低い。また、高温度での操業は望ましくない種々の
副反応生成物の形成をももたらす。
水の存在はHIBAMの形式を促進し、そして本発明以前に
おいては水を完全に排除し、或は水が形成されたときに
これを好都合に除去することは不可能であつた。水の存
在は副生成物であるHIBAMの形成を促進し、これはまた
所望のMAMの収率の低下をもたらす。この望ましくないH
IBAMをMAMに変化させるに要する高い温度と長い反応時
間とはエネルギー損失をもたらすばかりでなく、分解、
また従つて選択性の低下をもまねく。高濃度の硫酸或い
は通常の脱水剤を使用することによつて反応混合物の水
分含有量の若干の低下を達成することは既に行なわれて
いるけれども、しかしながら不飽和化合物の収量は低い
選択性に基因してなお所望の水準以下に留まつている。
1972年3月21日に公告されたソビエト連邦発明者証第33
3,165号にあげられた、種々の不飽和の有機化合物を得
るための別の方法は、メタクリロニトリル及び少量のア
セトンシアンヒドリンの混合物を20℃−150℃において
比較的低濃度(84−98%)の硫酸とともに加熱すること
によるメタクリル酸エステル類の製造を開示している。
ここには硫酸の量は開示されてはいないけれども、その
最初の反応温度が極めて低いことから恐らくは大過剰量
であると思われる。メタクリロニトリルのアセトンシア
ンヒドリンに対するモル比は2:1程度のオーダーであつ
て非常に高い。従つてこの方法における主反応はメタク
リロニトリルの比較的稀い硫酸によるメタクリルアミド
への水加である。同時に、そのアセトンシアンヒドリン
の大部分もメタクリルアミドに転化される。この従来方
法においては水はアミドを形成させるために必要な反応
成分であり、従つてこれは稀硫酸の形で意図的に加えら
れている。水のニトリルに対するモル比は少なくとも1:
1以上である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的はケトンシアンヒドリン類と硫酸との反応
においてこの反応の飽和ヒドロキシアミド副生成物の量
を低下させることによつて各種不飽和生成物の収率を上
昇させることである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、水で意図的に稀釈されていない高濃度の硫
酸とシアンヒドリン類との反応により、この反応混合物
を有機ニトリル化合物と、シアンヒドリンのニトリルに
対するモル比が2:1から100:1まで、そしてより好ましく
は10:1から50:1までの範囲において接触させることによ
つて、各種の不飽和の有機化合物を高い収率で得ること
ができることを見出した。用いるニトリル化合物の量は
この系中に存在する外来性の水の量又は存在するHIBAM
の量に関連する。加えて、HIBAMが除かれ、又は転化さ
れることから、反応温度を実質的に低下させることがで
きると言う利点があり、それによつて高温度で現われる
分解の問題が排除され、且つ同時にエネルギー損失の低
下と費用の節約とがもたらされる。
本発明の理解を助けるために、次にアセトンシアンヒド
リン(ACN)からメタクリルアミド(MAM)を製造するた
めの一連の反応順を示すが、これはまた後にあげる実施
例とも関連して好ましい具体例の記述にも該当する。本
発明はもちろん、この明細書及びその特許請求の範囲の
全体より示唆されるような種々の等価の反応をもその範
囲として包含する。
ACNを過剰量の硫酸と反応させたときにα−スルフアト
イソブチルアミド(SIBAM)、α−ヒドロキシイソブチ
ルアミド(HIBAM)及び種々の副反応生成物の混合物が
形成され、この混合物の組成は存在する水の量に依存す
る。前記反応式(1)及び(3)に示すように、SIBAM
又はHIBAMはその反応混合物中の硫酸と水との相対的な
量に依存して形成される。SIBAMは比較的低い温度(約8
0℃)においてMAMに転化することができ、そしてこれは
HIBAMが約150℃で転化されるよりも、より選択的にもた
らされるので、この反応混合物中の水の量ができるだけ
低くなければならないことは明らかである。従来の方法
ではこれは98%程度以上、好ましくは99%以上の濃度の
高濃度硫酸を用いて行なわれる。この明細書においては
99%よりも高い濃度の硫酸が好ましい濃度の酸である。
発煙硫酸はこれが分解をもたらしてそれにより有用な中
間化合物及び最終生成物の収率を低下させるために好ま
しくない。
本発明に従えば、メタクリロニトリル(MAN)のような
種々の有機ニトリル化合物が反応混合物の脱水をもたら
して、前記反応式(5)に示すように、所望のMAMを形
成すること、及び驚くべきことに、これらニトリル化合
物が、HIBAMを硫酸中で加熱することにより得られるよ
りも極めて高い反応速度で且つより高い選択性において
HIBAMをMAMに転化させると言うことが見出されている。
MANはそれ自身所望のMAMに転化するので、好ましいニト
リル化合物である。このニトリル化合物を用いた場合に
はその分離工程や精製操作は不必要である。
本発明は一般的に、例えばMAMのようなα,β−不飽和
のアミド化合物等の種々の有機化合物を改善された収率
で製造する方法に関し、これは、96%以上、好ましくは
少なくとも約99%以上の濃度の硫酸とシアンヒドリン化
合物を、少なくとも1:1以上のモル比において反応さ
せ、そしてその反応混合物をシアンヒドリンのニトリル
に対するモル比2:1ないし100:1、好ましくは約10:1ない
し約50:1において有機ニトリル化合物と接触させること
よりなるものである。
前にあげたソビエト連邦発明者証第333,165号に記載さ
れているような大過剰のニトリルとは異なつて、本発明
の各利点は過剰量のシアンヒドリンと少量のニトリルを
用いることによつて達成されるものである。一般に、シ
アンヒドリンのニトリル化合物に対するモル比は2:1以
上、好ましくは少なくとも5:1以上であつて、100:1又は
それ以上に達し得る。MANを用いて、ACNのMAMへの転化
の場合に、より好ましいモル比は約10:1から約50:1まで
であつて、その際MANの量は、存在する全ての水及びHIB
AMと反応するのに充分な量である。夫々の反応成分や例
えば反応温度、ニトリル化合物添加の段階及び中でもそ
の系内の水の量のような種々の反応条件に依存して他の
モル比を用いることもできる。
ACNのMAMへの転化は約30℃から約160℃まで、好ましく
は約85℃から約130℃までの温度においてもたらされ
る。MANが存在するときは、実際にそのHIBAMのMAMへの
転化はMANが存在しない場合における高い温度(約150
℃)に比して、より低い温度(約100℃)において、よ
り高収率で且つ迅速に行なわれる。MAN又は他のニトリ
ル化合物の存在のもとでのACNのMAMへの転化及び本発明
に従う種々の類似の反応の温度は一般にその反応混合物
の良好な流動性と分解温度とを考慮して選ばれるが、そ
の反応混合物はあまり粘稠でないことが望ましい。
反応温度はまた、ニトリル化合物を転化する段階にも左
右される。一般に若しそのニトリル化合物をシアンヒド
リンの硫酸への転化に先立つて加える場合、例えば若し
シアンヒドリンと共に加える場合には総合的反応温度は
約70℃から約160℃まで、好ましくは約85℃から約130℃
までの範囲であるのがよい。若しニトリル化合物を硫酸
とシアンヒドリンとの接触の後で加える場合(遅延添
加)には、その添加の間における反応温度は上記の範囲
(約80℃ないし120℃)の下限であつてその後でこの範
囲の、より高い温度にする。
シアンヒドリン、硫酸及びニトリル化合物の反応は充分
な撹拌と共に行なわれる。MAMを製造する場合には好ま
しくはその反応は第1段階において約80℃から約130℃
までの温度において、そして所望の場合には引続いて第
2段階の温度、約90℃から120℃において行なつてSIBAM
のMAMへの転化を促進するようにするのがよい。反応時
間はその反応系により変わるが、一般には単一段階又は
多段階のバツチ式反応に対して数分間から数時間であ
る。
反応は接触時間及び製造速度を当業者によく知られた原
理により調節しながら連続的に又は半連続的に実施する
ことができる。以上にあげた反応は大気圧のもとにおけ
る反応であるが、反応は加圧のもとでも、或いは減圧の
もとでも行わせることができる。
その反応生成物は通常、例えば前述した各種特許明細書
その他の種々の技術文献にあげられているような公知の
技術によつて後処理される。所望の場合には例えばハイ
ドロキノンのような重合抑制剤を重合防止のために反応
混合物に加えてもよい。
本発明に従う種々の有用な不飽和化合物に変えることの
できる他のシアンヒドリン化合物は例えばジエチル−、
ジプロピル−、ジブチル−又はジアミルケトンのような
対称アルキルケトン類及び例えばメチルエチルケトン、
メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、メ
チルブチルケトン又はメチルノニルケトンのような公知
の非対称ケトン類、アラルキルアリールケトン、更には
また例えばベンジルエチルケトン、トリエチルケトン、
ジベンジルケトンのような種々のケトン化合物より導か
れるようなものを包含する。
本発明に従う方法において用いることのできるMAN以外
の有機ニトリル化合物はアクリロニトリル、アセトニト
リル及びその他の飽和及び不飽和の脂肪族ニトリル類並
びにヒドロシアン酸を含み、これらは単一で、又は混合
して用いることができる。
要約すれば、本発明に従う方法において用いられる有機
ニトリル化合物は存在する水の含有量を減少させ、HIBA
Mのような望ましくない中間化合物の生成を防止するか
又は更に転化させてしまうと言うことが見出されてい
る。これらの中間化合物は、少なからぬ所要エネルギー
及び処理工程を用いることなしには有用な不飽和化合物
に変えることができないので望ましくない。本発明に従
い加えられるニトリル化合物はこのような問題を除くば
かりでなく、これが少量で使用でき且つ低い反応温度を
許容するために良好な反応の制御、有用生成物の高い収
率、及び良好な全プロセスの経済性をもたらす。
実施例 以下、本発明を幾つかの実施例によつて説明するが、こ
れらは本発明の範囲に何等の限定を与えるものではな
い。以下の実施例において「部」及び「%」の記載は重
量基準のものであり、そして温度は℃基準である。
例1 ニトリルの遅延添加による収率上昇 機械的撹拌機を備えた500ml容量の3口丸底フラスコに
硫酸(99.6%、59.0g)を装入した。このフラスコ内容
物を92℃に加熱した。注射器ポンプを用いてアセトンシ
アンヒドリン(ACN39.4g、即ち0.463モル)を54分間の
間に迅速撹拌と共に加えた。このフラスコ内容物を上記
の添加の間中94ないし95℃に保つた。上記添加の最後に
フラスコ内容物を80℃に冷却した。反応混合物の分析の
結果は、メタクリルアミド(MAM)0.302モル、α−スル
フアトイソブチルアミド(SIBAM)0.0891モル及びα−
ヒドロキシイソブチルアミド(HIBAM)0.0861モルを含
んでいることを示した。この反応混合物にメタクリロニ
トリル(MAN4.30g即ち0.0642モル)を加え、このものを
次いで120℃に加熱して24分間この温度に保つた。分析
の結果はMAM(ACN及びMANに基づいて84.8%)0.447モル
及びHIBAM0.0334モルを示した。
例2 ACNと硫酸との接触前のニトリル添加 機械的撹拌機を備えた内容量500mlの3口丸底フラスコ
に硫酸(99.6%、60.9g)を装入した。このフラスコ内
容物を92℃に加熱した。注射器ポンプを用いてアセトン
シアンヒドリン(34.0g即ち0.400モル)及びメタクリロ
ニトリル(MAN3.2g、即ち0.0477モル)の溶液を54分間
の間に迅速な撹拌と共に加えた。このフラスコ内容物を
この添加の間中94−95℃に維持した。この添加の最後に
フラスコ内容物を105℃に加熱してこの温度に10分間保
ち、ついで120℃に加熱してこの温度に10分間保持し
た。得られた物質の分析の結果は、その有機反応生成物
が、MAM0.355モル(ACN及びMANに基づいて79.3%)、メ
タクリル酸(MAA)0.0087モル(1.9%)、SIBAM0.0096
モル(2.1%)及びHIBAM0.412モル(9.2%)よりなるこ
とを示した。
比較例3 硫酸61.09g及びACN39.31g(0.461モル)を用い但しニト
リル化合物を加えることなく、そして他の全ての条件を
同じにして前記例2の操作を2度繰返した。加熱期間の
最後におけるその反応混合物の分析の結果は、この2度
の繰返しの平均として、MAM及びMAA0.347モル(7.52
%)、SIBAM0.0159モル(3.45%)及びHIBAM0.0846モル
(18.4%)を示した。
例4 硫酸61.05g、アクリロニトリル(MANの代り)2.76g(0.
052モル)及びACN36.85g(0.433モル)を用い、その他
は同じ条件のもとに前記例2の操作を繰返した。加熱過
程の最後における反応混合物の分析の結果は、MAM及び
メタクリル酸(MAA)0.360モル(83.2%)、SIBAM0.087
モル(2%)及びHIBAM0.0359モル(8.3%)を示した。
前記比較例3に比してHIBAM副反応生成物の収率は18.4
%から8.3%に低下し、そして有用生成物の収率は75.2
%から83.2%に上昇した。
例5 上記例1ないし4の反応において形成される副反応生成
物に対するニトリル化合物の影響について更に詳しくし
らべるために、2−ヒドロキシイソブチルアミド(HIBA
M)の硫酸中におけるメタクリロニトリル(MAN)との反
応を次のように実施した。
反応容器中にHIBAM0.210g(2.04ミリモル)及び99.8%
濃度硫酸0.997g(10.2ミリモル)を装入した。この混合
物をHIBAMが溶解してしまうまで撹拌した。次にこの混
合物に撹拌しながらメタクリロニトリル(MAN)0.142g
(2.12ミリモル)を加えた。室温で2時間撹拌した後、
分析によつてこのMAN/HIBAM混合物の大部分(75モル%
以上)がメタクリルアミド(MAM)及び2−スルフアト
イソブチルアミド(SIBAM)並びに若干量(25モル%以
下)の残存MAN及びHIBAMを含む混合物に転化したことが
示された。室温で更に放置したときに、MANとHIBAMとか
ら更に多量のMAMとSIBAMとが形成された。この時点にお
けるMANとHIBAMとの転換率は100%に近かつた。
次にその生じた溶液を100℃において30分間加熱した。
分析の結果は、この新規混合物が80モル%のMAM及び5
モル%のSIBAM並びに残留する6モル%のHIBAM(最初に
装入したMANとHIBAMとの合計モル数について)を含んで
いることを示した。またこの分析によつて更に、望まし
くない種々の副反応生成物(更に加熱してもMAMに転化
しない化合物)約9モル%が形成されていたことをも示
した。更に別な実験によれば、この分解の半分はMANか
ら、そして残りの半分がHIBAMから生じたものであり、
またSIBMとHIBAMとは元のHIBAMから形成されていると信
ぜられる。従つてHIBAMだけからの収率はMAMについて70
モル%、SIBAMについて10モル%及びHIBAMについて12モ
ル%である。元の反応溶液中に何等のMANをも包含させ
ることなく他の条件を同一にして反応を行なつた場合、
HIBAMは、僅かに46モル%のMAN並びに残存する5モル%
のSIBAMと38モル%のHIBAMとをもたらし、それと共に11
モル%の分解生成物を生ずる。
従つてこのニトリル化合物は望ましくないHIBAMとの反
応によつて所望のMAMの収率を上昇させる。
例6 硫酸中におけるHIBAMとアクリロニトリル(ANと略記す
る)との反応について、例5と同様の実験を行なつた。
反応容器にHIBAM0.215g(2.09ミリモル)及び99.8%濃
度H2SO40.990g(10.1ミリモル)を装入した。この混合
物をHIBAMが溶解するまで撹拌した。次にこの混合物に
0.110g(2.075ミリモル)のアクリロニトリル(AN)を
加えた。室温で数時間経過後に、分析によつてHIBAMの
大部分(約90モル%)がSIBAMに転化されており、そし
て若干量(約10モル%)のHIBAMが残留していること、
及び約83モル%のANがアクリルアミドに転化しており、
そしてこのANから著量(約20モル%)の分解生成物(即
ち更に加熱してもMAMやアクリルアミドに転化すること
のできない化合物)が生じていたことが示された。100
℃で1時間加熱したときに、分析によつてHIBAMからの
収率が91モル%のMAMであり、そして1モル%のSIBAMと
4モル%のHIBAMとが残留していたこと(分解生成物へ
の損失は4モル%に過ぎなかつた)が示された。更にこ
の場合には、アクリロニトリルから約70モル%の収率で
アクリルアミドが生じていた。同じ条件のもとで、但し
最初の反応溶液中にANを存在させないで反応を行なつた
場合には、HIBAMから61モル%のMAM、3モル%のSIBAM
及び25モル%のHIBAMが生じ、そして約11モル%の分解
生成物が生じた。従つてこのニトリルは望ましくないHI
BAMを消費して所望のMAMの収率を著しく高める。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃度96%以上の硫酸とシアンヒドリンと
    の、少なくとも1:1以上のモル比の混合物を反応させ、
    そしてこの反応混合物をニトリルに対するシアンヒドリ
    ンのモル比で2:1から100:1の割合で有機ニトリル化合物
    と接触させることよりなる、不飽和有機化合物を改善さ
    れた収率で製造する方法。
  2. 【請求項2】ニトリル化合物をシアンヒドリンと共に反
    応混合物に供給する、特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】ニトリルが硫酸とシアンヒドリンとの接触
    の後で反応混合物に加えられる、特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
  4. 【請求項4】硫酸の濃度が少なくとも99%以上であり、
    シアンヒドリンがアセトンシアンヒドリンであって、ニ
    トリルがメタクリロニトリルである、特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
  5. 【請求項5】アセトンシアンヒドリンのメクリロニトリ
    ルに対するモル比が10:1ないし50:1であり、メタクリロ
    ニトリルはアセトンシアンヒドリンと共に反応混合物に
    加えられ、そして反応を70℃から160℃までの範囲の温
    度において実施する、特許請求の範囲第4項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】反応温度が85℃から130℃までの範囲であ
    る、特許請求の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】反応をその第1段階において80℃から130
    ℃までの温度において、そして第2段階において90℃か
    ら120℃までの温度において、メタクリルアミドへの中
    間生成物の転化が実質的に完全になるまで実施する、特
    許請求の範囲第5項記載の方法。
  8. 【請求項8】アセトンシアンヒドリンのメタクリロニト
    リルに対するモル比が10:1から50:1の範囲であり、メタ
    クリロニトリルは反応混合物に硫酸とアセトンシアンヒ
    ドリンとの接触の後において添加され、そして反応を80
    ℃から130℃までの範囲の温度において行なう、特許請
    求の範囲第4項記載の方法。
  9. 【請求項9】反応温度が85℃から120℃までの範囲であ
    る、特許請求の範囲第8項記載の方法。
  10. 【請求項10】反応を第1段階では80℃から130℃まで
    の範囲の温度において、そして第2段階では上記第1段
    階よりも低い温度で、90℃から120℃までにおいて実施
    する、特許請求の範囲第8項記載の方法。
JP10223386A 1985-05-06 1986-05-06 不飽和化合物製造のためにニトリル類を用いる改良方法 Expired - Lifetime JPH0768165B2 (ja)

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US730533 1985-05-06
US80287985A 1985-11-29 1985-11-29
US802879 1985-11-29

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JPS61277651A JPS61277651A (ja) 1986-12-08
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DE3661531D1 (en) 1989-02-02
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